資料2...
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KI method (31)
UV method (9)
GPT method(3)
Unclear(4)
ほぼ 70% がKI法を使用
UV法もKI法を基にしている
日本の各地域の校正方法(2006-2007)
5
KI法 GPT法標準参照光度計SRP(NIST)
KI酸化 NOとの反応 紫外線吸収原理
精度
確度
低い <1ppb1ppb程度
不明 高いはず 1%?
日本の環境省JIS規格改正の動き
NOの濃度が基準となるためSIトレーサブル
吸収係数が決め手アメリカ、EUで用いられる
新JIS
オゾン濃度の決定法
6
NIST のオゾン標準測定器をUV法の基準器として用いる(常時監視マニュアルP146)
SRP (Standard Reference Photometer)
• Measurement Range:
0 to 1000 nmol/mol (ppbv)
-12σL [O3] = R
NA
TP ln(D)
ISO10313に合致する
308.32 atm-1cm-1
(1.1476×10-17 cm2/molecule) ±0.008 7
SRP 11 – ITM, SWESRP 14, 18 – metas, CHESRP 15, 23 – EMPA, CHESRP 17 – CHMI, CZE SRP 19 – PTB, DEUSRP 38 – VNIIM, RUS
SRP 12 - MOESRP 16 - EC
SRP 2 ,SRP 0 - NIST
SRP 21 – NSW EPA
SRP 1 ,3, 4 ,56, 7,8, 9,10,13,36
– US EPA
SRP 35 – NIES
SRP 20 – NPL, U KSRP 22 – ISCIII, ESPSRP 24, 40 - LNE, FRASRP 25 – DGA, PRTSRP 26 – UBA, AUTSRP 27,28,31,32,33 – BIPMSRP 42 – JRC, ECSRP 29 – UBA, DEU
世界の状況 NISTのSRP
SRP 30 –Taiwan EPA
SRP 34 – HK EPD
SRP 39 - INE-CENICA, Mexico
SRP 41 – NIM, ChinaSRP 44 – SEPA, (planned)
SRP 43 – NPLI, IND(planned)
8
2009年度マニュアル改正の経緯
• 日本の大気のオキシダントの濃度基準がKI法から、UV法へ変更された。(JIS)(2006年)
• 2006年KI法のスケールの全国調査。
• 大気汚染防止法に従い、常時監視におけるオキシダント濃度基準をJISに従いマニュアルを変更(第6版)(2009年度)
• 2010年度から、トレーサビリティを考慮した、統一的な基準での観測へ移行。
9
SRPのチェックは?
世界20ヶ国から計量研
究機関が参加(日本は計量研究所 (NMIJ) から環境研 (NIES) が委託を受けて参加)
・2004年、国際度量衡局 (BIPM) の地表オゾン測定・較正に関するプログラム(CCQM-P28) に参加。主に、各研究機関が所有しているSRP同士のパイロット比較実験
SRP 35SRP 28
SRP 27
→2008年、NIESのSRP35とNISTのSRP0との比較実験により2004年からの感度変化は、ほとんど無い。安定性を確認。 10
-109 x R x TO3濃度(ppb) = --------------- (Ln (I/I0))
σLx NA x P
σ: O3の吸収断面積(253.65nm)=1.1476x10-21m2molecule-1
セル内圧P(Pa)、セル長L(m)、温度T(K)、R=8.314472Jmol-1K-1
O3濃度 = オゾンのモル濃度/空気のモル濃度
= O3分子濃度/NA / 空気のモル濃度
= {[-Ln(I/I0) /(σL)]/NA }/ (P/RT)
UV法は水銀ランプの紫外線吸収量(I/I0)を測定する方法
12
CCQM-P28 比較結果
Slope: 1.0000 ± 0.0008
Intercept: – 0.13 ± 0.19
・SRP35と他の研究機関のSRPの感度比 は1.0±0.004・1-2年に1回SRP同士の比較実験を行う予定。→SRP35の精度維持と長期安定性につとめ、このような比較実験に参加することで国際的比較可能性を確保する。
0-500nmol/mol
Joele. Viallon et. al., Metrologia, 2006
SRP35
13
各自治体及び業者の基準器とSRP35の感度比
0
2
4
6
8
10
12
件数
0.9
75
1.0
00
1.0
25
1.0
50
1.0
75
1.1
00
1.1
25
1.1
50
1.1
75
1.2
00
1.2
25
1.2
50
感度比/対SRP35
・ゼロ切片は、マイナス傾向・基準器とSRP35の感度差は、0~+25%
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
件数
-6 -5 -4 -3 -2 -1 0 1 2 3 4 5
ゼロ切片
たとえば、国立環境研の基準器で120ppbvだとすると、
九州ブロックで参加した自治体の基準器では、117~150ppbvを示す。注意報発令や大陸からの越境汚染の寄与率や長期トレンドにも影響。 14
1)各自治体の基準器の感度差は大きい
→ 広域的なオゾンの濃度の精度に影響
→長期トレンドの計算にはかなり注意が必要である。
(KI法のスケールの変動を調査する必要がある。)
→常時監視局のデータや注意報発令にも影響
→従来の日本のUVの標準は5-8%程度?高い。
2006年における全国調査の初期的なまとめ
15
2%KI+自動洗浄機能の付加
UV式の利用拡大
2%KI
10%KI
大原らC型研究報告書より
現場のオキシダント測定法の経緯日本のオキシダントの測定は、時代とともに変化している!
UV式(乾式)はKI法で校正している。
16
2010年3月に全国都道
府県を7ブロックに分け、各ブロック拠点に2次基準器を設置
東北 (7)
関東 (8)
東海・北陸(8)
近畿(6)
中国・四国 (9)
九州 (7)
北海道・沖縄 (2)
2次基準器のブロック分け
:ブロック拠点
おしどり
ちーばくん☆
もりころ
はばたん
ひめちゃん
とびうめ
つくぞう
18
2次基準器による自治体基準器校正法
・ゼロガス発生装置・PC(専用ソフト入り)・2次基準器・除湿装置(ヒートレスドライヤーなど)
・コンプレッサー・ガラスマニホールド・プリンター
・2次基準器
・3次基準器
システムは自動化されている。
1日目暖機(3時間)装置の電源を入れ、ソフトを起動。較正スタート(10.5時間)
2日目スパン、ゼロ調整チェック(4時間)
20
測定条件
0
50
100
150
200
250
400
10min
5min
1-CYCLE 2-CYCLEOzone conditioning
O3
(ppb
)
5分間の平
均値をデータとして採用
・濃度:0,250,200,150,100,50 ppb・各濃度10分測定、あとの5分間の平均値をデータとして採用
・回数:10 cycle
30min
21
結果y = 1.0018x + 0.3907
R² = 1
0
50
100
150
200
250
300
0 50 100 150 200 250 300
自治
体基
準器
(ppb)
2次基準器 (ppb)
CYC-4ソフトを起動し、自動測定が終了。
2種類のデータファイ
ル(XLS,CSV)が作成。その平均値、標準偏差や最少2乗法により傾き、切片、相関係数等の統計処理を自動で計算。
200ppb±2ppb,ゼロ点が±1ppb範囲かを判断。
基準器のSPAN値とOFFSET値を変更する or 変更しない
変更する場合
再比較実験(チェック)22
精度管理システム (常時監視マニュアルP142)世界との比較一次標準器
ブロック拠点 二次標準器 二次標準器 二次標準器 二次標準器 ・・・
自治体基準器
・・・
・・・・・・ ・・・ ・・・ ・・・
・・ ・・ ・・ ・・
・・・・・・・・・・
自治体(準)基準器
・・・・・・・・・・
自治体(準)基準器
・・・・・・・・・・
自治体(準)基準器
・・・・・・・・・・
自治体(準)基準器
大気測定局
Ox計
大気測定局
Ox計
大気測定局
Ox計
大気測定局
Ox計
(三次基準器)
(四次基準器)
23
二次標準器
各自治体基準器(三次基準器)
富山、石川、福井、長野、岐阜、
静岡、三重、愛知
政令市など(四次基準器)
政令市基準器業者の基準器S 県の準基準器S
各測定局 県内の測定局S 市内の測定局S
政令市基準器
トレーサビリテイ体系
業者の基準器S
24
2次~4次基準器までの原則•自治体基準器(3次基準器)は1自治体に1つ。→ (例)2つオゾン計があったとしてもどちらかにする
•5次以上の基準器を作ってはいけない。→業者基準器を使って別の基準器を作ってはいけない
•業者の基準器(四次)は県境を越えられない→(例)取り扱い業者が2県で同じであった場合でも、県を
超えて較正作業を行う場合は、その県の基準器にあわせなおす。•政令市は、できるだけ県の基準器に合わせる→(例)較正作業の簡便性を鑑み検討は可能
25
a b c d e f g h i j k l m (1
)m
(2)
m (3
)n
(1)
n (2
)o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af
ag
ah
(1)
ah (2
)ai aj
, ak,
al
am an ao ap aq ar as at au (1
)au
(2)
av aw ax ay az (1
)az
(2)
ba bb,b
cbd be
(1)
be (2
)bf bg bh bi bj bk bl bm bn bo bp bq br bs
校正前
校正後
Ave.: 1.06±0.047(n=75)
Ave.: 1.000±0.003(n=75)
0.95
1.00
1.05
1.10
1.15
1.20
Slop
e
0.95
1.00
1.05
1.10
1.15
1.20
Slop
e
a c d e f g h i j k l m (1
)m
(2)
m (3
)n
(1)
n (2
)o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af
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(1)
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)ai aj
, ak,
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ba bb,b
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(1)
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)bf bg bh bi bj bk bl bm bn bo bp bq br bs
2次基準器による3次基準器の校正結果
自治体
自治体
3次基準器(68器)の濃度スケールの統一
(4次基準器も含む)
26
自治体 Slope Inter. ⊿Slope(B-A) ⊿Inter.(B-A)
aA 3/6 0.9981 0.0903 -0.0016 -0.2497 B 8/19 0.9966 -0.1594
bA 5/21 1.0039 1.2940 -0.0015 -1.0571 B 11/5 1.0024 0.2370
cA 4/22 0.9997 0.0836 -0.0030 -0.1744 B 10/12 0.9967 -0.0908
dA 4/22 0.9995 0.0211 -0.0004 -0.2718 B 9/27 0.9991 -0.2507
eA 4/15 1.0007 0.0796 0.0005 -0.0625 B 10/14 1.0012 0.0171
fA 4/6 0.9970 0.2520 0.0069 0.1615 B 8/26 1.0040 0.4135
g,h,iA 4/6 0.9994 -0.0320 0.0135 0.2008 B 11/4 1.0130 0.1688
jA 3/17 1.0001 0.0946 -0.0113 0.7900 B 11/9 0.9889 0.8846
kA 3/26 1.0076 0.1983 -0.0211 -1.0657 B 9/15 0.9865 -0.8674
lA 3/26 1.0070 0.6312 -0.0245 -0.3494 B 9/15 0.9825 0.2817
再校正
再校正
再校正
再校正
春季から秋季(5~6ヶ月間)におけるの3次基準器の感度変化
?
Date
1%以上の感度変化の場合、再校正を行っている。
1年間において、3次基準器の感度変化は?
27
SRP35による2次基準器の感度チェック
→ 6か月間の2次基準器の感度は一定
7ブロックの平均値1.0003±0.0021
Ave.: -0.119±0.085
0.990
0.995
1.000
1.005
1.010S
lope
Toho
ku
Kan
to
Toka
i/H
okur
iku
Tyug
oku/
Sik
oku
Kin
ki
Kyu
shu
Hok
kaid
o/O
kina
wa
-0.5-0.4-0.3-0.2-0.10.00.10.20.30.40.5
Inte
rcep
ts
Toho
ku
Kan
to
Toka
i/H
okur
iku
Tyug
oku/
Sik
oku
Kin
ki
Kyu
shu
Hok
kaid
o /O
kina
wa
0.97
0.98
0.99
1.00
1.01
1.02
1.03
1/1
2/1
3/4
4/4
5/5
6/5
7/6
8/6
9/6
Slo
pe
Date
関東
中国・四国
東北
近畿
九州
東海・北陸-1.0-0.8-0.6-0.4-0.20.00.20.40.60.81.0
1/1
2/1
3/4
4/4
5/5
6/5
7/6
8/6
9/6
Inte
rcep
t
Date
関東
中国・四国
東北
近畿
九州
東海・北陸
約6ヵ月間で±0.03%の変化
約6ヵ月間で平均-0.06~+0.02の変化
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自治体基準器としての性能条件を、ほぼ満たしているオゾン計
* ) Dylec1150, 1100
Dasibi1006-AHJ ,1007-AHJ
TOADKK GUX-213J
DKK GUP-100 DKK GUX-32?
TOADKK GUX-353 HORIBA APOA3600 HORIBA APOA3700
KIMOTO OA683 ,OA781 TEI 49ips, 49CPS
*) Dylec1150は、圧力・
温度補正機能、マイナス表示、小数点一ケタ表示されていないものも多いので、メーカーに確認
すること。
→費用:10数万円
少数点一ケタ(0.1ppb位)表示なし
1006AHJは圧力、温度補正機能、マイナス表示なし。
自治体基準器としての性能条件を満たしていないオゾン
計
29
測定局オゾン計で温度圧力補正機能がない(黄色)場合=圧力、温度補正計算が必要
P2,T2 P3,T32次基準 県の基準 測定局オゾン計 測定局
(Px, Tx)
測定局での補正濃度 =測定値 x (P3/Px) x (Tx/T3)
30
応答の変動要因
• 温度 = 室温変動
5度 で 1.7% (@20度)
温度が恒温になっているものは少ない
少なくともセルの温度補償が必要
• 圧力 = 気圧に左右される
~数% (高気圧と低気圧)
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