国道212号 (中津日田道路) 三光本耶馬渓道路18.5 8.6 図 就業者数の推移 表...

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国道212号 (中津日田道路) 三光本耶馬渓道路 平成 22 年 11 月 29 日 国土交通省 九州地方整備局

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国道212号

(中津日田道路)

三光本耶馬渓道路

平成 22 年 11 月 29 日

国土交通省 九州地方整備局

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目 次

1.事業の概要············································道路-7- 1

(1) 中津日田道路の概要及び整備効果····················道路-7- 1

(2) 三光本耶馬渓道路の概要····························道路-7- 4

2.事業の必要性··········································道路-7- 5

(1) 事業を巡る社会情勢等の変化························道路-7- 5

(2) 事業の効果・必要性································道路-7-15

(3) 事業の投資効果····································道路-7-27

(4) 事業の進捗状況····································道路-7-28

3.事業進捗の見込み······································道路-7-29

(1) 今後の事業の見通し································道路-7-29

(2) 地域の協力体制····································道路-7-29

(3) 環境・景観への取り組み状況························道路-7-30

4.コスト縮減や代替案立案等······························道路-7-31

5.対応方針(原案)······································道路-7-32

巻末資料··············································道路-7-33

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道路-7-1

1.事業の概要

(1)中津日田道路の概要及び整備効果

1)中津日田道路の概要

中津日田道路は、大分県中津市(東九州自動車道、重要港湾中津港)と同県日田市(九州横断

自動車道)を連絡する延長約 50km の路線であり、周防灘地方生活圏、日田玖珠地方生活圏の中

心都市である中津市と日田市を結ぶとともに、中津港と東九州自動車道、九州横断自動車道を連

結して循環型の広域ネットワークを形成し、北部九州の産業活性化や地域経済の発展に資する道

路として、平成 6 年 12 月に地域高規格道路の計画路線に指定されている。

本地域を唯一結ぶ現道の国道 212 号は、急峻な地形を通過していることから、線形不良区間や

要防災対策箇所が多く存在するほか、年間 190 万人が訪れる本耶馬渓・耶馬溪地域では紅葉シー

ズンの渋滞が著しいなどの大きな課題が残る路線である。

なお、平成 21 年 3 月 20 日に中津道路(L=2.1km)と中津港線(L=1.5km)が暫定供用されている。

図 中津日田道路の概要

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道路-7-2

2)中津日田道路の整備効果

○中津日田道路の起終点は、周防灘地方生活圏の中心都市である中津市と日田玖珠地方生活圏の中

心都市である日田市であり、県北地域の振興のためにも日常生活や文化、交流活動の活性化が望

まれている。

○中津日田道路の全線整備により、中津港から日田 IC までの所要時間は、整備前と比べて1時間

27 分から 52 分へと約 35 分短縮され、交通拠点間の交流連携を支援する。

図 物流拠点間(日田IC・中津港間)の所要時間の変化

図 沿線都市間(市役所間)の所要時間の変化

71 分(市道→主)中津高田線→中津日田道路→ 国道 10 号→国道 212 号)

87 分(市道→国道 213 号→国道 212 号)

52 分(中津日田道路)

効果1:地域間の交流連携の支援

中津日田道路の整備により、生活圏中心都市間及び交通拠点の所要時間が短縮し、地域間

の交流連携支援に寄与することが期待できる。

日田IC

16 分短縮

35 分短縮

中津港

整備前(H17)

現況(H22)

整備後(H42)

交通拠点間

1 時間 27 分

1 時間 11 分

1 時間 52 分

所要時間

地域拠点間

中津市役所

日田市役所

12分短縮

75 分(国道 212 号→市道)

63 分(国道 213 号→中津日田道路→市道)

整備前(H17)

整備後(H42)

1 時間 15 分

1 時間 03 分

所要時間

自動車メーカーからの声

定留 IC から国道 10 号までが開通したことで、中津市の本社工場と久留米市のエンジン工場間の部

品輸送運行計画上、約 15 分程度(供用前:2 時間 45 分 → 供用後:2 時間 30 分)時間が短縮され効率

化が図られるとともに、ドライバーへの負担が軽減された。

※現況(H17・H22)、将来(H42)の所要時間は H17 道路交通センサスを基に算出

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道路-7-3

○中津日田道路の整備は、「広域的地域活性化基盤整備計画(県北・日田地域)」に掲げる、地場企

業の自動車関連産業参入促進、移住・定住の促進による雇用者の確保により、地場産業と進出企

業の共生・発展を図り、自立・活性化した北部九州の中核地域を形成するために、欠かすことの

できない事業である。

○さらに、平成 21 年 11 月の中津市定住自立圏形成協定に基づき、圏域が一体的に発展していくた

めのビジョンを策定し、構成自治体と協力しながら生活機能の確保や各種インフラ整備を進めて

いく中で、大きな役割を果たす事業でもある。

図 広域的地域活性化基盤整備計画(県北・日田地域)の概要

図 中津市定住自立圏の概要

効果2:活力ある地域づくりの支援

中津日田道路の整備により、雇用の創出と企業の共生、移住・定住の促進を図り、活力あ

る地域づくりの支援が期待できる。

県北・日田地域の物流港である中津港の後背地を拠点に、自動車関連産業を核とした企業活動を支え、通勤の利便性などの生活環境を改善することにより、地場産業と進出企業の共生・発展による雇用創出と居住者の増加に寄与する。

中津市は、平成20年10月、定住自立圏構想先行実施団体のひとつとして「小児救急医療センターの運営など市民病院を核とした医療連携等」で総務省より選定されました。 これを受け、圏域の6自治体(豊後高

田市、宇佐市、築上町、豊前市、上毛町、吉富町)と協議を重ね、4月30日の首長会議を経て、同日、『中津市定住自立圏中心市宣言』を行いました。

資料:中津市 HP

資料:大分県 HP

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道路-7-4

(2)三光本耶馬渓道路の概要

三光本耶馬渓道路は、大分県中津市三光西秣にしまくさ

から同市本耶馬渓町落合に至る延長 12.8km の自動

車専用道路で、地域高規格道路「中津日田道路」の一部を構成し、平成 19 年 3 月に整備区間に指

定されている。

本道路は、物流の効率化及び広域観光の振興を支援するとともに、地域医療活動の支援や交通安

全性の向上、災害に強い道路ネットワークの構築に資する道路である。

なお、隣接する中津三光道路及び本耶馬渓耶馬渓道路は、大分県にて整備中である。

起 点 大分県中津市三光西秣 区間

終 点 大分県中津市本耶馬渓町落合

延 長 12.8km

車 線 数 2車線

種 級 区 分 第1種第3級

設 計 速 度 80km/h 構造

規格 計画交通量 ①12,000台/日、②14,100台/日

三光本耶馬渓道路(完成)整備後

図 航空写真(中津市側から日田市方面を望む)

表 道路の諸元

【標準断面図】

【トンネル部】

【橋梁部(長大橋)】

図 三光本耶馬渓道路の概要図

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道路-7-5

2.事業の必要性

(1)事業を巡る社会情勢等の変化

1)地域の概況

①人口

居住人口は、大分県の県人口が減少する中で事業区間が位置する中津市も同様に減少傾向にあ

るが、事業化時(H19)以降は、減少の度合いが緩やかになっている。

図 人口の推移

表 人口の推移 (単位:人)

84,36885,61786,67986,96587,736

83,816

0.97

0.980.98

0.99

0.960.96

0.980.990.99

0.96

0.89

0.92

0.95

0.98

1.00

0.85

1.011.011.011.00 0.99

10,000

30,000

50,000

70,000

90,000

S60 H2 H7 H12 H17 H21

0.80

0.85

0.90

0.95

1.00

1.05

中津市 大分県 中津市 日田市 九州計

伸び率(S60=1)(人)

事業化時(H19)

資料:国勢調査(S60~H17) 大分県の人口推計報告(平成 21 年度版)

S60 H2 H7 H12 H17 H21中津市 87,736 86,965 86,679 85,617 84,368 83,816日田市 83,655 81,580 79,776 77,369 74,165 70,989大分県 1,250,214 1,236,942 1,231,306 1,221,140 1,209,571 1,197,220九州計 13,276,014 13,295,859 13,423,785 13,445,561 13,352,934 13,208,236

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道路-7-6

また、中津市の高齢化率は 25.7%で、大分県(26.3%)の高齢化率と比較して若干低い水準に

あり、事業化時(H19)以降は、大分県平均とのポイント差が広がってきている。

図 高齢化率の推移

表 高齢者人口の推移 (単位:人)

24.2%

21.8%

18.6%

15.5%

13.1%

26.3%

24.1%21.9%

19.3%

16.9%

14.7%

25.7%

16.5%

26.5%

23.7%

20.1%

13.7%

28.8%

22.3%

19.9%

17.0%

14.3%

12.1%

24.3%

10%

15%

20%

25%

30%

S60 H2 H7 H12 H17 H21大分県 中津市 日田市 九州計

事業化時 (H19)

資料:国勢調査(S60~H17) 大分県の人口推計報告(平成 21 年度版)

S60 H2 H7 H12 H17 H21中津市 12,916 14,659 16,707 18,764 20,319 21,546日田市 11,493 13,439 16,072 18,343 19,681 20,428大分県 163,746 191,441 229,076 265,901 292,805 314,958九州計 1,611,172 1,900,733 2,287,317 2,672,207 2,977,920 3,205,519

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道路-7-7

②産業

【就業構成】

事業区間の位置する中津市は、自動車産業関連企業の新規進出や増設等により、大分県や九州

全体で平成 12 年から平成 17 年にかけ見られる、第 1 次産業や第 2 次産業から第 3次産業への就

業形態のシフトが鈍化している。

【平成 12 年→平成 17 年の第 2 次産業就業人口比率の動向】

中津市 -1.3 ポイント

大分県 -2.9 ポイント

九州計 -2.7 ポイント

図 就業者数の推移

表 就業者数の推移 (単位:人)

18.5

17.4

14.5

13.0

11.9

11.6

32.1

30.8

32.2

31.7

30.2

27.2

49.4

51.7

53.3

55.4

57.9

61.2

0% 20% 40% 60% 80% 100%

S55

S60

H2

H7

H12

H17

1次産業 2次産業 3次産業(年)

21.2

18.3

13.7

10.4

8.6

7.7

27.0

28.5

32.7

34.1

32.4

31.1

51.8

53.2

53.7

55.4

59.0

61.1

0% 20% 40% 60% 80% 100%

S55

S60

H2

H7

H12

H17

1次産業 2次産業 3次産業(年)

19.9

17.8

13.9

11.3

9.6

9.0

25.6

25.3

27.5

27.8

26.8

23.9

54.6

56.9

58.7

60.8

63.7

67.1

0% 20% 40% 60% 80% 100%

S55

S60

H2

H7

H12

H17

1次産業 2次産業 3次産業(年

中津市 日田市

大分県

資料:国勢調査(S55~H17)

17.4

15.5

12.3

10.1

8.5

8.1

26.1

25.4

26.7

26.1

24.8

22.1

56.5

59.1

61.0

63.8

66.6

69.8

0% 20% 40% 60% 80% 100%

S55

S60

H2

H7

H12

H17

1次産業 2次産業 3次産業(年)

九州計

年次 1次産業 2次産業 3次産業 総数 年次 1次産業 2次産業 3次産業 総数S55 8,878 11,345 21,722 41,945 S55 7,717 13,381 20,621 41,719S60 7,511 11,707 21,866 41,084 S60 7,120 12,589 21,120 40,829H2 5,642 13,481 22,159 41,282 H2 5,918 13,126 21,771 40,815H7 4,430 14,521 23,579 42,530 H7 5,293 12,923 22,598 40,814H12 3,465 12,997 23,673 40,135 H12 4,679 11,846 22,703 39,228H17 3,121 12,531 24,621 40,273 H17 4,276 10,014 22,538 36,828

年次 1次産業 2次産業 3次産業 総数 年次 1次産業 2次産業 3次産業 総数S55 115,510 148,628 317,134 581,272 S55 1,041,709 1,558,394 3,377,183 5,977,286S60 103,241 146,457 329,445 579,143 S60 937,357 1,532,099 3,563,274 6,032,730H2 80,692 159,920 341,780 582,392 H2 755,201 1,641,303 3,754,538 6,151,042H7 68,247 167,537 366,068 601,852 H7 646,610 1,678,414 4,096,082 6,421,106H12 55,917 156,061 371,316 583,294 H12 540,123 1,569,409 4,213,317 6,322,849H17 51,513 136,583 383,549 571,645 H17 505,654 1,369,620 4,333,195 6,208,469

中津市 日田市

大分県 九州計

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道路-7-8

【製造品出荷額の推移】

当該路線が位置する中津市の製造品出荷額は、大手自動車生産メーカーの本格操業時点(平成

16 年)から右肩上がりで大分県平均を大きく上回る伸びを示しており、平成 10 年度と比較して

約 278%増加している。また、事業化時(H19)以降も 11%増加している。

また、県内に占める中津市の製造品出荷額は、約 9.4%と大分市に次いで県内第 2 位となって

おり、製造業の重要な拠点の一つに位置付けられる。

図 製造品出荷額等の推移

表 製造品出荷額等の推移 (単位:百万円)

13771431153014511497 415637433383252117471605

1.00

1.00

0.97

1.00 0.96 0.91

1.171.08

1.020.970.93

1.01 1.01

1.491.501.38

1.301.19

1.071.09

1.00 1.02

0.96

0.92

2.78

2.50

2.26

1.68

1.171.07

0.0

0.5

1.0

1.5

2.0

2.5

3.0

H20H19H18H17H16H15H14H13H12H11H10

0

700

1,400

2,100

2,800

3,500

4,200

九州計 大分県 中津市

(億円)

伸び

率 

H10=

1

中津市の製造品出荷額

製造品出荷額

※従業員4名以上の事業所

資料:工業統計(H20)

事業化時 (H19)

自動車生産本格操業開始

図 大分県全体に占める 製造品出荷額等の割合(H20)

大分市64.0%

その他市町村26.6%

中津市9.4%

第 2 工場操業開始(H19.11)

大分県で

第 2 位

資料:工業統計(H10~H20)

表 中津市の製造品出荷額等と 大分県全体に占める割合

H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20

中津市 149,713 145,065 153,035 143,117 137,731 160,536 174,736 252,100 338,298 374,266 415,600

大分県 2,830,000 2,775,757 3,087,459 2,847,173 2,854,180 3,029,900 3,364,944 3,671,743 3,891,442 4,251,027 4,207,186

九州計 19,776,000 19,057,845 19,754,071 19,139,159 18,064,253 18,454,000 19,236,413 20,198,100 21,275,787 23,150,615 4,207,186

実数(百万円) 構成比(%)

中津市 415,600 9.4

大分市 2,823,006 64.0

その他市町村 1,171,916 26.6

大分県計 4,410,522 100.0

平成20年

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道路-7-9

【産業分類別出荷額内訳】

近の 5 年間で製造業の内訳は、輸送用機械器具、電気機械器具が約 6~7 倍と大きく伸びて

いる。

図 中津市の製造品出荷額等の内訳

輸送用機械器具製造業従業者 1 人あたりの製造品出荷額等(生産力)は、約 2,500 万円増加し、

電気機械器具製造業従業者では、約 800 万円増加しており、生産力の向上が見られる。

図 輸送用機械器具製造業・電気機械器具製造業

従業者1人あたりの製造品出荷額の動向

図 輸送用機械器具製造業・電気機械器具製造業の従業員数と製造品出荷額

42.7

5.4

66.9

13.8

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90

輸送用機械器具製造業

電気機械器具製造業 H15

H20

(百万円/人)

24,760

27,381

14,121

7,169

1,151

5,165

3,593

2,548

25,233

24,367

17,216

11,215

7,357

7,766

7,290

6,367

41,809

292,998

0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 40,000 250,000 300,000

輸送用機械器具製造業

電子部品・デバイス製造業

窯業・土石製品製造業

食料品製造業

一般機械器具製造業

電気機械器具製造業

鉄鋼業

プラスチック製品製造業

金属製品製造業

(億円)

H15

H20

※H20年製造品出荷額等が  1,000億円以上のみ掲載

※従業員4名以上の事業所 約7倍

約6倍

約 2,500 万円の生産力向上

約 800 万円 の生産力向上

資料:工業統計(H15、H20)

資料:工業統計(H15、H20)

区分 年次従業者数

(人)

製造品出荷額等

(百万円)

1人あたりの製造品出荷額等

(百万円)

輸送用機械器具製造業 H15 979 41,809 42.7

H20 4,382 292,998 66.9

電気機械器具製造業 H15 212 1,151 5.4

H20 535 7,357 13.8

Page 12: 国道212号 (中津日田道路) 三光本耶馬渓道路18.5 8.6 図 就業者数の推移 表 就業者数の推移 (単位:人) 17.4 14.5 13.0 11.9 11.6 32.1 30.8 32.2

道路-7-10

③観光

中津日田道路沿線の中津市・日田市の主な観光施設を訪れる観光客数は、事業化時(H19)以

降は減少しているが、三光本耶馬渓道路沿線の本耶馬渓・耶馬溪地域は、“青の洞門”や“羅漢

寺”などの集客力のある観光施設が点在することから、全体の約 70%を占める年間約 190 万人

の多くの観光客が訪れている。

図 観光施設の概要

観光入込み客数に含まれる中津日田道路沿線の主な観光施設は、以下のとおりである。

中津・・・・中津城、福沢旧居

三光・・・・金色温泉

本耶馬渓・・青の洞門、羅漢寺、西谷温泉公園、道の駅耶馬トピア

耶馬溪・・・深耶馬温泉館

山国・・・・道の駅やまくに

日田・・・・天領日田資料館、廣瀬資料館、大手飲料メーカー九州日田工場、咸宜園跡

5.5 5.4 5.5 5.814.9 14.9 14.3 13.3

167.8182.7

169.9 175.6

2.6

2.52.1 2.317.8

17.818.1

19.2

60.954.0

44.9 39.9

0.0

50.0

100.0

150.0

200.0

250.0

300.0

平成18年 平成19年 平成20年 平成21年

(万人)

中津 三光 本耶馬渓 耶馬渓 山国 日田

269.4277.2

254.9 256.0

沿線地域全体の

観光客の 7 割

(190 万人)

事業化時 (H19)

資料:大分県調べ

図 中津日田道路沿線地域の観光客数の推移

Page 13: 国道212号 (中津日田道路) 三光本耶馬渓道路18.5 8.6 図 就業者数の推移 表 就業者数の推移 (単位:人) 17.4 14.5 13.0 11.9 11.6 32.1 30.8 32.2

道路-7-11

3)交通状況の変化

①通勤・通学流動の変化

事業区間の位置する中津市の通勤・通学流動をみると、主な流入元は、宇佐市(3,193 人)、

豊前市(1,684 人)、吉冨町(1,060 人)、上毛町(1,023 人)で、主な流出先は、宇佐市(1,976 人)、

その他福岡県(1,623 人)、豊前市(1,614 人)で、東九州軸上の流動が多くなっている。

また、中津市周辺への企業進出が進んでいることから、中津市~日田市・玖珠町等のその他

の周辺市町からの流出入人口の伸びが著しく高くなっている。

図 通勤・通学流動(H17) 資料:国勢調査

図 中津市に対する通勤・通学流動

(単位:人)

H17

は、2.0 倍以上伸びている流動を示す。

中津市内々

中津市に対する 流入人口 流出人口 流入人口 流出人口 流入人口 流出人口

日田市 125 480 145 397 1.16 0.83

宇佐市 2,864 1,707 3,193 1,976 1.11 1.16

豊後高田市 378 173 468 253 1.24 1.46

玖珠町 88 40 - 103 - 2.58

別府市 73 59 122 121 1.67 2.05

大分市 204 234 271 314 1.33 1.34

豊前市 1,734 1,367 1,684 1,614 0.97 1.18

上毛町 999 483 1,023 672 1.02 1.39

吉富町 1,053 866 1,060 709 1.01 0.82

その他福岡県 1,052 1,685 952 1,623 0.90 0.96

H12 H17 伸び率(H17/H12)

37,244 36,240 0.97

資料:国勢調査(H12、H17)

Page 14: 国道212号 (中津日田道路) 三光本耶馬渓道路18.5 8.6 図 就業者数の推移 表 就業者数の推移 (単位:人) 17.4 14.5 13.0 11.9 11.6 32.1 30.8 32.2

道路-7-12

通勤・通学時の利用交通手段(H12)は約 7 割が自家用車(67.8%)で、平成 2 年と比較すると、

自動車への依存が約 13 ポイント拡大している。

さらに、大分県平均や九州計と比べ、二輪車の利用割合が高くなっている。

図 通勤・通学時の交通手段割合 資料:国勢調査(H2,H12)

表 通勤・通学時交通手段別利用者数 (単位:人)

H2

H12

資料:国勢調査(H2、H12)

8.9%

12.2%

12.4%

12.0%

4.5%

9.5%

2.9%

7.9%

11.1%

54.7%

56.0%

51.7%

46.3%

25.4%

21.2%

18.6%

2.0%

4.7%

3.8%

24.6%

2.5%

2.4%

2.4%

2.4%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

中津市

日田市

大分県

九州計

徒歩 鉄道 バス 自動車 二輪車 その他

5.9%

8.3%

8.8%

8.7%

4.0%

9.3% 7.7%

67.8%

67.5%

63.1%

55.6%

18.1%

15.9%

15.5%

3.4%

1.6%

1.5%

5.1%

1.1% 18.1%

3.0%

3.1%

3.4%

3.3%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

中津市

日田市

大分県

九州計

徒歩 鉄道 バス 自動車 二輪車 その他

徒歩 鉄道 バス 自動車 二輪車 その他 計中津市 H2 3,145 1,678 1,327 19,349 8,995 888 35,382

H12 2,208 1,264 543 25,195 6,713 1,213 37,136日田市 H2 4,179 688 980 19,205 8,421 826 34,299

H12 2,875 554 391 23,304 6,244 1,170 34,538大分県 H2 64,961 23,492 41,173 270,649 111,073 12,455 523,803

H12 48,633 21,887 27,945 347,064 87,758 16,942 550,229九州計 H2 684,600 540,060 633,664 2,636,338 1,060,716 137,137 5,692,515

H12 533,744 568,543 471,299 3,392,579 948,194 185,818 6,100,177

Page 15: 国道212号 (中津日田道路) 三光本耶馬渓道路18.5 8.6 図 就業者数の推移 表 就業者数の推移 (単位:人) 17.4 14.5 13.0 11.9 11.6 32.1 30.8 32.2

道路-7-13

②自動車保有台数

中津市の 1 世帯あたりの自動車保有台数(1.83 台)は、全国平均(1.42 台)を上回り、事

業化時(H19)以降も高い水準で推移している。

また、大分県平均(1.76 台)や九州平均(1.64 台)よりも上回っている。

図 1世帯あたりの自動車保有台数の推移

表 中津市の世帯数の推移 (単位:世帯)

表 中津市における自動車保有台数の推移 (単位:台)

資料:国勢調査

大分県の推計人口

市町村別自動車保有車両数

市町村別軽自動車車両数

1.751.77

1.79 1.79 1.791.83 1.84 1.84

1.82 1.83

1.30

1.40

1.50

1.60

1.70

1.80

1.90

2.00

H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21

(台/世帯)

全国平均:1.42台/世帯(H21)

九州平均:1.64台/世帯(H21)

大分県平均:1.76台/世帯(H21)

事業化時 (H19)

資料:国勢調査(H12、H17)

大分県の推計人口(H12~H21)

H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21

中津市 31,892 32,115 32,266 32,543 32,868 32,866 33,205 33,569 34,096 34,172

H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21

中津市 55,879 56,770 57,803 58,269 58,784 60,104 61,228 61,804 62,003 62,509

資料:市町村別自動車保有車両数

(H12~H21)

市町村別軽自動車車両数

(H12~H21)

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道路-7-14

③交通量及び混雑度の変化

事業区間に並行する国道 212 号(中津市耶馬溪町大字戸原)の交通量は、年次により増減があ

るものの、一貫して 10,000 台/日以上と 2 車線容量を超過しており、混雑度は 1.12(H17)とな

っている。

さらに、国道 212 号の昼間 12 時間大型車混入率は、約 16~20%と高い割合を占めている。

図 交通量及び混雑度の変化

資料:道路交通センサス9,430

10 ,428

11,02610 ,550 10,377

1 .07 1.070.98

1 .221.12

5,000

6,000

7,000

8,000

9,000

10,000

11,000

12,000

H2 H6 H9 H11 H17

0.0

0.5

1.0

1.5

2.0

交通量 混雑度

(台/日)

▲ H17 センサス区間番号 1174

(中津市耶馬溪町大字戸原字口ノ林)

18.4%

20.4% 18.0%

17.4% 15.7%

注)グラフ中の赤数値は、昼間 12 時間大型車混入率を示す

Page 17: 国道212号 (中津日田道路) 三光本耶馬渓道路18.5 8.6 図 就業者数の推移 表 就業者数の推移 (単位:人) 17.4 14.5 13.0 11.9 11.6 32.1 30.8 32.2

道路-7-15

(2)事業の効果・必要性

(自動車関連企業の立地状況)

■現在、エンジンや各種部品は、中津周辺だけでなく鳥栖・久留米方面からの調達も多く、九州各

地への完成車両輸送の約半数が日田・鳥栖方面へ出荷されている

■北部九州地域に集積する自動車関連企業の経済活動を支援し、物流の効率化や活動の広域化を支

える産業軸の形成が求められている。

効果1:物流の効率化

自動車関連産業の活性化

図 北部九州における自動車関連企業の立地状況

◆鳥栖・久留米方面~国道 212 号~中津工場の物流

田主丸工場 エンジン輸送:15tトレーラー約 77 台台//日日

九州内陸への出荷 完成車輸送:カーキャリアー約 3300 台台//日日

久留米の部品会社 トランスミッション輸送:約 55 台台//日日

のほか、各社が部品の輸送等で、国国道道 221122 号号をを利利用用

産業軸の形成北部九州自動車関連企業~ 中津港を直結し産業軸を形成

自動車メーカーからの声 エンジン工場から中津工場までの輸送経路は、万が一の迂回も含めて常に 5 ルート設定して対応し

ているが、距離が短く信頼性の高いルートが中津日田道路と考えている。

当社のエンジンやその他部品を輸送するために必要不可欠な路線であり、一日でも早く整備される

ことを期待している。

進出または参入年次

凡例

1 2006~ ●2 2001~2005 ●3 1996~2000 ●4 1991~1995 ●5 ~1990 ●6 不明 ●

北北部部九九州州にに集集積積すするる自自動動車車関関連連企企業業をを支支援援すするる産産業業軸軸のの形形成成

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道路-7-16

(自動車生産台数の推移)

■自動車生産台数は、平成 16 年の本格操業以降年々増産されており、平成 19 年 11 月の第 2 工場

の操業開始に伴い、年間 46 万台の生産能力へ増強されている。

■平成 21 年度は約 34 万台を生産し、生産能力の約 74%の稼働状況に達している。

(企業進出・増設の動向)

■ダイハツ九州中津工場の操業開始に伴い、中津市や宇佐市の県北地域や日田地域に自動車関連企

業等が、平成 17 年以降に 33 社(うち 30 社が自動車産業関連企業)が新規立地や増設を行い、

企業間の人や物の動きが活発化されつつある。

■三光本耶馬渓道路は、自動車関連産業を中心とした企業集積地間の連絡性の向上、物流活動の迅

速化に大きく寄与し、搬送時間の短縮や定時性の向上を通じて、自動車関連産業をはじめとした

地域産業の活性化に大きく寄与することが期待される。

図 自動車工場の生産能力と生産台数の推移 図 中津港周辺の企業立地状況

3.9

17.4

24.629 .2 31 .1

34 .037.1

12.0

18.0

46.0 46.0 46.0 46.0

23.0

0.0

10.0

20.0

30.0

40.0

50.0

H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22

生産台数

生産能力

(万台)

※生産能力は年度末時点 稼働率

約 74%

事業化時 (H19)

(予測)

図 平成 17 年度以降の新規誘致企業・増設企業の位置

資料:大分県調べ

2,872

2,482

2,000 2,400 2,800 3,200

H22

H17

図 貨物車交通の変化

注)H17 交通量は H17 道路交通センサスH22 は H22.10 実態調査結果

(台/12h)

約 16% 増

資料:企業ヒアリング結果

Page 19: 国道212号 (中津日田道路) 三光本耶馬渓道路18.5 8.6 図 就業者数の推移 表 就業者数の推移 (単位:人) 17.4 14.5 13.0 11.9 11.6 32.1 30.8 32.2

道路-7-17

(自動車部品輸送の運行計画時間)

■中津市の本社工場~久留米市のエンジン工場間の自動車部品輸送の運行計画時間は、現在(平成

22 年時点)、平均的な所要時間に加え余分に見込む時間を含めて約 150 分で運行ダイヤが組まれ

ている。

■中津日田道路が全線整備されることで、走行環境の改善により道路の信頼性が向上し、自動車部

品輸送にかかる余裕時間を含めた運行計画時間の短縮が図られる。

■さらに、輸送コストの削減やドライバーの負担軽減などの効果も期待できる。

(工場・港湾からの完成車両の輸送経路)

■工場出荷及び港湾からの完成自動車の輸送経路は、大きく、北九州方面、日田・鳥栖方面、大分

方面に分けて捉えることができ、このうち日田・鳥栖方面が約 49%を占めている。

■三光本耶馬渓道路は、九州内陸方面への完成車両輸送を強化し、効率化が期待できる。

図 完成車両の主な輸送経路

資料:企業ヒアリング結果

北九州・

飯塚方面

大分・

延岡方面

日田・

鳥栖方面

94分

108分

36分

42分

0 20 40 60 80 100 120 140 160 180

整備

(H42)

現況

(H22)

所要時間 余裕時間

余裕時間約6分短縮

150分

130分

図 自動車部品輸送の運行計画時間 (中津市本社工場~久留米エンジン工場間の部品輸送)

資料:企業ヒアリング結果をもとに試算

運行計画 時間

Page 20: 国道212号 (中津日田道路) 三光本耶馬渓道路18.5 8.6 図 就業者数の推移 表 就業者数の推移 (単位:人) 17.4 14.5 13.0 11.9 11.6 32.1 30.8 32.2

道路-7-18

■中津港は平成 19 年 10 月より、水深 11m岸壁において外貿貨物の取扱いが可能となり、大手自

動車メーカーの完成車両の輸出拠点として機能しており、ターミナル供用以前からの主要取扱品

目であった砂利・砂の取扱量とあわせると中津港全体の約 96%(H20)を占めている。

■さらに、平成 21 年 4 月に関税法上の開港指定を受けたことから、外国貿易船の直接入港が可能

となり、手続きの簡素化など利用者負担や時間的なロスが軽減されている。

■中津日田道路は、九州内陸方面と中津港を直接結び、中津・日田地域の物流の活性化を図ること

が期待されている。

■また、三光本耶馬渓道路の整備により、中津港~日田IC間の所要時間が約 2 分短縮する。

■近年における取扱貨物量の拡大は著し

いが、平成 17 年以降、品目の構成は大

きく変化していないため、仕向地の方

面についても大きな変化はないと類推

できる。

■中津港の仕向地別の構成は、搬入は中

津市内に特化しているが、搬出は多方

面に分布している。このうち、日田・

鳥栖方面は、32.6%を占めている。

港湾物流の促進

図 中津港の取扱い貨物量の推移

69

1080

17251961 2032

444 433 356 301421

910

1888

22311739

166 147 141 137149

132

138

150

110

589 57441 44

50

59

81

61

60

-

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500

4,000

4,500

5,000

H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20

その他

石灰石

砂利・砂

完成自動車

(千トン)

1 ,199 1 ,154

538 482689

2 ,181

3 ,832

4 ,403

3 ,941

平成 16 年 9 月

複合一貫輸送ターミナル(水

深 8m 岸壁)の供用及び国際物

流ターミナルの暫定供用

平成19年10月外航船初入港

供用前の約 9 倍に増

中津港 全体の 約 96%

41.7

49.3

50.7

44.1

6.1

3.6

3.4

2.8

49.5

45.0

44.5

51.6

2.7

2.1

1.4

1.5

0% 20% 40% 60% 80% 100%

H17

H18

H19

H20

砂利・砂 石灰石 完成自動車 その他

36.8%

21.9%

6.1%

0.7%

1.3%

0.8%

大分市

中津市

宇佐市その他大分県

山口県

宮崎県

日田・鳥栖方面32.6%

搬 出

98.7%

中津市

日田・鳥栖方面1.3%

搬 入

図 中津港取扱貨物品目構成の推移

図 仕向地別取扱貨物量構成比

資料:平成 17 年港湾統計(陸上出入貨物調査)

資料:国土交通省別府港湾・空港整備事務所

資料:国土交通省別府港湾・空港整備事務所

Page 21: 国道212号 (中津日田道路) 三光本耶馬渓道路18.5 8.6 図 就業者数の推移 表 就業者数の推移 (単位:人) 17.4 14.5 13.0 11.9 11.6 32.1 30.8 32.2

道路-7-19

■耶馬溪地域では、野菜の有機栽培や牛・豚の畜産が盛んであり、生産規模は小さいが品質の高い

農畜産品を生産している。通常、農家から農協や組合を通して出荷し市場の競りによる価格で収

入が決まるが、天候不良や生産過多により取引価格が大きく変動するなど、収入が安定しないこ

とがある。

■当該地域では、農協が農家から出荷された品物を設定価格で購入し、市場の競りを通さず直接開

拓した福岡市や北九州市などの都市部の顧客・消費者へ直接配送する仕組みを採用している。

■三光本耶馬渓道路の整備により、消費地への時間が短縮されアクセス性が向上し、直接配送や宅

配便の輸送コストの削減が可能となり、さらに定時性が確保されることで顧客からの信頼も増し

市場の拡大に期待できる。

農畜産品の市場拡大

農畜産品流通事業者からの声 毎日農家から集荷した野菜等を当社のトラックで北九州方面等の顧客先へ配送しており、道路整備により

所要時間が短縮されれば、1時間でも当社への出荷時刻や摘み取り時刻を遅らせることができ、より新鮮

な野菜を客先に提供できるようになり、品質向上や市場拡大につながるものと期待している。

図 主な出荷先(消費地)と輸送ルート

【重要港湾中津港の概要】

中津港は、平成 11 年に重要港湾の指定を受けるとともに、自動

車関連企業等の新規立地や大分北部中核工業団地が開発され、東九

州自動車道や中津日田道路などの高速交通体系の整備が進むこと

から、今後、国際・国内海上輸送ネットワーク拠点として発展する

ことが期待されている。 図 中津港の全景

○国際物流ターミナル(水深 11m岸壁)・関連施設

中津港周辺に新規立地した自動車関連産業等の新規貨

物等の輸送に対応した水深11

m岸壁(延長 260m)及び、

泊地、航路、臨港道路、埠頭

用地等の関連施設を順次整備

を進めており、現在は、暫定

水深 9mにて平成 16年 9月よ

り供用中(平成 25 年度に水深

11mの本格供用開始予定)

○複合一貫輸送ターミナル(水深 8m岸壁)

自動車産業の立地や内貿貨

物の複合一貫輸送に対応し

た水深 8m岸壁(延長 200

m)及び関連施設を整備し、

平成 16 年 9月に供用開始

図 水深 11m岸壁 外航

PCC 船 利用状況

図 水深 8m岸壁 内航

PCC 船 利用状況

Page 22: 国道212号 (中津日田道路) 三光本耶馬渓道路18.5 8.6 図 就業者数の推移 表 就業者数の推移 (単位:人) 17.4 14.5 13.0 11.9 11.6 32.1 30.8 32.2

道路-7-20

(紅葉時の交通混雑の緩和)

■紅葉シーズンの日祝日には、青の洞門付近の国道 212 号や一目八景周辺の(主)森耶馬渓線におい

て、観光交通による渋滞が発生し、到着時間が読めないことがある。

■(主)森耶馬渓線では、交通混雑解消を目的とした社会実験(平成 22 年 11 月の土日祝日)が予定さ

れている。

■三光本耶馬渓道路の整備により、国道 212 号に集中していた観光交通が分散し渋滞が緩和される

とともに、目的地によって路線の選択が可能となり観光客から敬遠される可能性も低下すること

が期待できる。

■三光本耶馬渓道路に該当する国道 212 号(上り方向)の日平均速度は、通常の平休日に比べ約

10km/h(平日 47.0km/h・休日 46.8km/h⇒紅葉シーズン(11 月)の休日 36.2km/h)の速度低下が生じ

ている。

効果2:広域観光の振興支援

路線バス・貸切バス事業者からの声

紅葉シーズンの休日の路線バスは、青の洞門付近の

交通混雑は激しいため、運行経路を隧道経由から国

道 212 号経由で運行しているが、それでも 15~20 分

の遅れが生じている。

また、福岡方面からのツアー客を乗せる場合、昼食

の時間や別府・湯布院への旅館への到着時間を余り

遅らせることができないことから、ツアー行程にあ

る深耶馬渓(一目八景)をパスして時間を稼ぐことが

しばしばあり、ツアー客から苦情がでることもある。

図 国道 212 号センサス区間別平均速度(上り) 資料:民間プローブデータ

注)平日の速度は、平成

21 年 10 月の平日の

平均旅行速度で、休

日の速度は、同年同

月の日曜の平均旅行

速度、紅葉時の休日

の速度は、同年 11 月

の日曜の平均旅行速

10km/h低下

図 国道 212 号(耶馬溪ダム入口付

近)の混雑状況

図 国道 212 号(青の洞門付

近)の混雑状況 図 森耶馬渓線(一目八景付近)

の混雑状況

渋滞が著しい区間

中津日田道路沿線の主な観光施設

耶馬溪ダム

紅葉時の交通渋滞解消のための社会実験(H22.11)を実

施予定!

Page 23: 国道212号 (中津日田道路) 三光本耶馬渓道路18.5 8.6 図 就業者数の推移 表 就業者数の推移 (単位:人) 17.4 14.5 13.0 11.9 11.6 32.1 30.8 32.2

道路-7-21

(広域観光周遊ルートの形成)

■中津~日田間に点在する観光施設間を移動する場合、必ず国道 212 号を経由しなければならず、

時間のロスが否めない。

■中津市を訪れる観光客の約 3 分の 2 は、県外客(約 68%:2,403 千人/年)であり、交通手段は自

家用車が約 69%、バスが約 28%となっている。

■三光本耶馬渓道路の整備により、沿線観光施設へのアクセス性が向上し、移動時間の短縮が図ら

れることから、大分県のみならず北部

九州圏における広域的な周遊観光ルート

の一部を担い、新たな観光軸を形成する

とともに、観光産業の振興に大きく寄与

することが期待できる。

観光軸の形成 新北九州空港~耶馬溪・本耶馬渓

の観光施設を直結し観光軸を形成

観光軸の形成 大分空港~耶馬溪・本耶馬渓の

観光施設を直結し観光軸を形

阿蘇・くじゅう地域 観光客数 2,250 万人

宇佐・国東地域 観光客数 750 万人

別府・湯布院地域 観光客数 1,620 万人

耶馬溪・本耶馬溪地域年間観光客数 190 万人

大分県外2,408千人(67.5%)

大分県内1,153千人(32.4%)

外国5千人(0.1%)

図 交通手段別観光入込み客数

図 出発地別構成比

資料:大分県観光動向調査(H18)

図 観光入込み客の発地分布

鉄道94千人(2.6%)

バス999千人(28.0%)

自家用車2,450千人(68.8%)

その他17千人(0.5%)

図 競秀峰の景

図 周辺地域の主な観光施設と新たな観光軸 資料:H17 観光動態調査

Page 24: 国道212号 (中津日田道路) 三光本耶馬渓道路18.5 8.6 図 就業者数の推移 表 就業者数の推移 (単位:人) 17.4 14.5 13.0 11.9 11.6 32.1 30.8 32.2

道路-7-22

(紅葉時の休日の交通円滑化)

三光本耶馬渓道路の整備に伴い、紅葉シーズン(11 月)の休日の観光交通を考慮した走行時間の

短縮や走行経費の減少が考えられる。

< 効 果 >

○三光本耶馬渓道路に並行する国道 212 号は、耶馬渓地域の観光地へのアクセス道路となっ

ており、休日の観光目的の交通量が多い。

資料:国道 212 号実態調査結果(H22.10 月及び 11 月)

○1年間(365 日)のうち、紅葉シーズン(11 月)の休日(10 日間)において交通量は、1.40

倍と想定される。

(※)は、供用後 50 年間の便益額として試算した値(参考値)

紅葉時の休日の交通円滑化による便益は、※約 4 億円と試算される。

交通量観測地点(中津市耶馬溪町柿原)

耶馬溪ダム

①平日12h交通量 ②休日12h交通量 ③平休比

(台/12h) (台/12h) (②/①)

国道212号 中津市耶馬渓町柿坂 (耶馬渓中前交差点 中津市街側断面)

7,478 10,482 1.40

路線 観測地点

Page 25: 国道212号 (中津日田道路) 三光本耶馬渓道路18.5 8.6 図 就業者数の推移 表 就業者数の推移 (単位:人) 17.4 14.5 13.0 11.9 11.6 32.1 30.8 32.2

道路-7-23

■ 近の 5年間における中津市全体の救急搬送件数は、年々増加しており管轄外搬送も多くなって

いる。

■本耶馬渓・耶馬溪地域の現場から必ず国道 212 号を経由し、中津市街に点在する 2次救急医療施

設へ搬送せざるを得ないことから、搬送時間が大幅にかかる状況にある。

■三光本耶馬渓道路の整備は、本耶馬渓地域等の山間地から中津市街の 2 次救急医療施設への搬送

時間を大幅に短縮させ、道路線形不良箇所を回避することによる傷病者への負担も軽減できるこ

とから、安心して暮らせる環境の確保に寄与するものである。

効果3:地域医療活動の支援

2,776 2,660 2,675 2,701 2,758

326339 386 445 452

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500

平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年

(件)管轄外

管轄内

3,102 2,999 3,061 3,146 3,210

消防本部からの声

本耶馬渓・耶馬溪地域は殆どが山間

地であるため、発生から現場までの

到着時間がかかる地区が多く点在し

ており、さらに現場から病院までの

所要時間もかかり、急カーブも多い

ことから、傷病者への負担が大きい。

山間地において速達性の高い道路が

整備されることで、救命活動を迅速

に行うことが可能となり、助かる命

が増えることが期待できる。

図 中津市消防本部救急搬送件数の推移(管轄内・管轄外)

資料:消防年報(中津市消防本部)

図 救命救急施設の配置状況

3 次救急施設

2 次救急施設

図 地域別管轄内外搬送の構成

36%

91%

97%

96%

87%

64%

8%

3%

4%

13%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

中津地域

三光地域

本耶馬渓地域

耶馬溪地域

山国地域

管轄内 管轄外

2,527

235

112

205

131

Page 26: 国道212号 (中津日田道路) 三光本耶馬渓道路18.5 8.6 図 就業者数の推移 表 就業者数の推移 (単位:人) 17.4 14.5 13.0 11.9 11.6 32.1 30.8 32.2

道路-7-24

(救急医療活動のアクセス向上)

三光本耶馬渓道路の整備による「消防署から現場」、「現場から高次医療施設」への搬送時間の短

縮により、救われる人命価値が考えられる。

< 効 果 >

○中津市本耶馬渓町落合地区から中津脳神経外科病院までの搬送時間は、約 8 分短縮(約 29

分⇒約 21 分)されることにより、多量出血時の救命率が約 26%向上する。

(※)は、供用後 50 年間の便益額として試算した値(参考値)

図 搬送時間の短縮エリアと受益人口

搬送時間の短縮により救われる人命価値(救急医療へのアクセス向上効果)の便益は、※約 8 億円と試算される。

中津脳神経外科病院

受益人口5,400 人

本耶馬渓町落合地区

(第二次救急医療施設)

整備前約 29 分

整備後約 21 分

29

21

40

14

搬送時間の短縮により

多量出血時の救命率

が約 26%向上

図 カーラー救命曲線と搬送時間短縮効果

※対象地域は、対象路線の整備により「消防署から現場」及び「現場から高次医療施設」

までの所要時間がそれぞれ 1 分以上短縮する地域を設定。

Page 27: 国道212号 (中津日田道路) 三光本耶馬渓道路18.5 8.6 図 就業者数の推移 表 就業者数の推移 (単位:人) 17.4 14.5 13.0 11.9 11.6 32.1 30.8 32.2

道路-7-25

■国道 212 号は、中津市・宇佐市の県北地域と日田地域を結ぶ唯一の幹線道路にもかかわらず、法

面崩壊等の災害や積雪・凍結による通行規制により、平成 16 年度~平成 21 年度の間で、計 28

回の通行規制※(全面通行止めは 9回)が発生している。(※)チェーン規制を除く。

■また、厳しい地形状況に対して道路が配置されているため、国道 500 号(通行規制計 6 回で全面

通行止め 2回:H12~H21)においても度々災害等が発生しており、災害に対し脆弱な状況にある。

■三光本耶馬渓道路の整備により、災害に強い道路ネットワークが形成され、広域的な代替路が確

保される。

効果4:災害に強い道路ネットワークの構築

災害時における代替路の確保

資料:道路交通規制状況(大分県)

図 国道 212 号の災害及び積雪・凍結に伴う通行規制履歴(H16~H21)

図 国道 212 号の積雪状況

(H17:中津市耶馬溪町戸原)

図 国道 500 号の災害発生状況

(H17:宇佐市院内町日岳)

トラック輸送業者(飲料品の輸送)からの声

冬期の積雪・凍結時に、日田市内の工場から国道 212 号を使って中津・

北九州方面へ輸送する際は、前日の夜に出発し客先の近辺で仮眠を取る

なりの対策を講じている。

定時性と信頼性の高い道路が整備されると、ドライバーの負担や輸送コ

ストの縮減に繋がるものと期待している。

図 国道 212 号の災害発生状況

(H16:中津市本耶馬渓町曽木)

図 国道 212 号の災害発生状況

(H19:中津市耶馬溪町戸原~柿坂)

三光本耶馬渓道路の並行する現道区間の通行規制 全面通行止め:2 回 片側交互通行:3 回

Page 28: 国道212号 (中津日田道路) 三光本耶馬渓道路18.5 8.6 図 就業者数の推移 表 就業者数の推移 (単位:人) 17.4 14.5 13.0 11.9 11.6 32.1 30.8 32.2

道路-7-26

■国道 212 号では、要防災対策箇所が 26 箇所存在し、地形条件等が厳しいため 8 箇所のみ対策済

み(進捗率:約 30%(H22.4 月現在))となっている。

■また、死傷事故の発生件数は、中津市や日田市の市街地部を除くと、青の洞門付近での発生件数

が多くなっている。

■三光本耶馬渓道路の整備により、国道 212 号からの交通が転換し、死傷事故件数が約 65%減少

(29 件/年⇒10 件/年)するなど、交通安全性の向上に寄与する。

走行時の安全性の向上

要防災点検箇所の状況

要対策箇所数 26 箇所

うち対策済み箇所 8 箇所

⇒ 進捗率 30.8% (H22.4 月現在)

図 国道 212 号の交通事故発生状況(H15~H20)

図 要防災対策箇所と線形不良区間

資料:交通事故統合データベース

羅漢寺 I.C

自動車メーカーからの声 国道 212 号は、沿線住民の生活道路であり企業活動に必要な物流道路でもあるが、急カーブや災害による規制を受けやすい上に、近年貨物トラックの増加により国道沿線の安全性が低下している。目的に応じた交通の分散を図るためにも、規格の高い道路の整備が必要であり早期整備を期待している。

青の洞門付近

拡大図

図 国道 212 号急カーブ区間 (中津市本耶馬渓町多志田)

上り方向 R<100m

国道 500 号と

の交差点付近

で交通事故が

多く発生!

効果5:交通安全性の向上

図 落石による事故の状況 (H17.9 中津市本耶馬渓町下屋形)

2 ㌧の岩が落石

落石 事故

図 現道区間の死傷事故率・事故件数の変化

29

10

0

10

20

30

40

50

現況 将来

(件/年)

(H17~H21 平均)

38.1

13.4

□内は死傷事故率

(H42 推計)

Page 29: 国道212号 (中津日田道路) 三光本耶馬渓道路18.5 8.6 図 就業者数の推移 表 就業者数の推移 (単位:人) 17.4 14.5 13.0 11.9 11.6 32.1 30.8 32.2

道路-7-27

(3)事業の投資効果

1)事業の目的

三光本耶馬渓道路は、地域産業(自動車関連産業や観光産業)を支援するとともに、沿線地域

の生活を支え安全・安心の向上に資する事業である。

2)費用便益効果分析結果(残事業)

①便益

②費用

③評価指標の算定結果(残事業区間)

注)費用及び便益の合計は、表示桁数の関係で計算値と一致しないことがある。

3)費用便益効果分析結果(全事業)

①便益

②費用

③評価指標の算定結果(全事業区間)

注)費用及び便益の合計は、表示桁数の関係で計算値と一致しないことがある。

走行時間

短縮便益

走行経費

減少便益

交通事故

減少便益 合計

基準年 平成 22 年度

供用年 平成 33 年度

初年便益 29 億円 4.5 億円 3.6 億円 37 億円

基準年における現在価値(B) 340 億円 64 億円 50 億円 454 億円

事業費 維持管理費 合計

基準年 平成 22 年度

単純合計 384 億円 73 億円 457 億円

基準年における現在価値(C) 311 億円 21 億円 332 億円

費用便益比(CBR) B/C=1.4

走行時間

短縮便益

走行経費

減少便益

交通事故

減少便益 合計

基準年 平成 22 年度

供用年 平成 33 年度

初年便益 29 億円 4.5 億円 3.6 億円 37 億円

基準年における現在価値(B) 340 億円 64 億円 50 億円 454 億円

事業費 維持管理費 合計

基準年 平成 22 年度

単純合計 407 億円 73 億円 480 億円

基準年における現在価値(C) 335 億円 21 億円 357 億円

費用便益比(CBR) B/C=1.3

Page 30: 国道212号 (中津日田道路) 三光本耶馬渓道路18.5 8.6 図 就業者数の推移 表 就業者数の推移 (単位:人) 17.4 14.5 13.0 11.9 11.6 32.1 30.8 32.2

道路-7-28

(4)事業の進捗状況

1)事業の経緯

年度 経緯

平成 19 年度 工事開始告示(権限代行)

平成 19 年度 事業化

平成 20 年度 調査設計、設計協議着手

平成 21 年度 調査設計

平成 22 年度 調査設計、用地買収着手予定

2)事業費の進捗状況

項目 全体事業費 平成 21 年度末進捗 進捗率

全体事業費 約 426 億円 約 13 億円 約 3%

うち用地補償費 約 7.3 億円 約 0.4 億円 約 5%

注)進歩率は事業費ベース

3)新規事業採択時からの変化

注)( )書き上段:現在価値化後の便益、下段:現在価値化後のコスト

項目 新規事業採択時(H19) 今回評価(H22)

延長 12.8km 12.8km

計画交通量 13,300、14,600 台/日 12,000、14,100 台/日

事業費

(現在価値化後)

約 426 億円

(344 億円)

約 426 億円

(335 億円)

残事業 -

1.4 =

B/C

全事業

1.7 =

1.3 = 605 億円

352 億円

454 億円

332 億円

454 億円

357 億円

Page 31: 国道212号 (中津日田道路) 三光本耶馬渓道路18.5 8.6 図 就業者数の推移 表 就業者数の推移 (単位:人) 17.4 14.5 13.0 11.9 11.6 32.1 30.8 32.2

道路-7-29

3.事業進捗の見込み

(1)今後の事業の見通し

平成 21 年度末までの事業進捗率は、事業費ベースで約 3%であり、引き続き調査設計の実施と

用地買収着手に向け、事業進捗を図っていく。

(2)地域の協力体制

下記の組織において、国及び関係機関に対し、積極的な要望活動が実施されている。

また、事業推進にあたっては中津市に地元窓口の担当部署を設置するなど、地元や関係機関との

協力体制も確立しており円滑な事業執行が可能である。

◆期成会・連合会等

名 称 構成メンバー 活動状況

中津日田間地域高規格

道路促進期成会(平成 6

年 4 月 1 日発足)

<主な活動内容>

中津日田間地域高規格

道路の早期実現を目的

に積極的な要望活動を

おこなっている。

会 長:中津市長

副会長:日田市長

理 事:宇佐市長、中津市議会

議長、日田市議会議

長、日田商工会議所会

監 事:宇佐市議会議長、中津

市商工会議所会頭

<総会> ・H16.7. 1 ・H17.7.20 ・H18.7.10 ・H19.7. 2 ・H20.7. 1 ・H21.7. 2 ・H22.7.28

<要望活動> ・H16.7.13(本省) ・H16.8. 3(整備局) ・H17.8. 4(整備局) ・H17.8.10(本省) ・H18.7.18(整備局) ・H18.8. 2(本省) ・H19.8. 2(整備局) ・H19.8.20(本省) ・H20.7.23(整備局) ・H20.8. 6(本省) ・H21.7.27(整備局) ・H21.8. 4(本省) ・H21.8.16~17(本省)

県政重点事業要望

<主な活動内容>

国・県道等道路網整備

の促進について、毎年 2

回の要望活動をおこな

っている。

大分県知事

<要望活動> ・H10.7~11(本省) ・H11.8~11(本省) ・H12.8~11(本省) ・H13.8~11(本省) ・H14.7~11(本省) ・H15.8~11(本省) ・H16.7~11(本省) ・H17.7~11(本省) ・H18.7~11(本省) ・H19.8~11(本省) ・H20.7~11(本省) ・H21.7~11(本省)

◆協力体制

組織名 業務内容

大分県中津土木事務所

中津日田道路建設室 地元対応および地域情報窓口

中津市 建設室 道路課

東九州自動車道・中津日田道路推進対策室 地元対応および地域情報窓口

Page 32: 国道212号 (中津日田道路) 三光本耶馬渓道路18.5 8.6 図 就業者数の推移 表 就業者数の推移 (単位:人) 17.4 14.5 13.0 11.9 11.6 32.1 30.8 32.2

道路-7-30

(3)環境・景観への取り組み状況

●環境への配慮

・希少な動植物が繁殖していることから、保全対策を十分に行うとともにモニタリング調査等によ

り生物多様性確保に努めることとする。

・トンネル区間等においては周辺の溜池や井戸のモニタリング調査を行う。

●景観への配慮

・三光本耶馬渓道路は、耶馬日田英彦山国定公園内を通過し、周辺には国指定名勝耶馬溪が分布す

るなど自然景観が豊かな地域である。山地や溶岩台地の侵食によりできた競秀峰の景、羅漢寺の

景、古羅漢の景などの奇岩・岩峰が連なる景観と、渓流流域に広がる田園風景・民家との調和美

が地域全体の特徴的な景観となっている。

・そこで、名勝耶馬溪の景観の連続性を保ち、羅漢寺や古羅漢の眺望点からの景観に充分配慮した

道路構造、保全対策を行う。

・さらに、美しい風景が楽しめるよう内部景観に配慮しつつ、統一性のある景観を形成するために、

道路付属物等のデザインや色彩を工夫する。

Page 33: 国道212号 (中津日田道路) 三光本耶馬渓道路18.5 8.6 図 就業者数の推移 表 就業者数の推移 (単位:人) 17.4 14.5 13.0 11.9 11.6 32.1 30.8 32.2

道路-7-31

4.コスト縮減や代替案立案等

○事業の実施に当たっては、新技術・新工法の積極的活用等により着実なコスト縮減を図る。

○当該事業は、耶馬日田英彦山国定公園等における自然景観、地形条件、公共施設等のコントロー

ルポイントや利便性、経済性等を総合的に勘案してバイパス整備事業として計画し、関連事業と

の連携のもと工事着工に向け調査・設計等を進めており、今後の事業における事業手法について

は、現計画が妥当である。

Page 34: 国道212号 (中津日田道路) 三光本耶馬渓道路18.5 8.6 図 就業者数の推移 表 就業者数の推移 (単位:人) 17.4 14.5 13.0 11.9 11.6 32.1 30.8 32.2

道路-7-32

5.対応方針(原案)

【 事業継続 】

○三光本耶馬渓道路は、地域高規格道路「中津日田道路」の一部を構成し、地域産業(自動車関

連産業や観光産業)を支援するとともに、沿線地域の生活を支え、安全・安心の向上をもた

らす事業である。

○また、本事業の早期完成を望む声は非常に強く、地元、自治体等からの積極的な整備促進要

望がなされている。

○事業着手後、これまでに設計・地質調査・水文調査等、工事着手に向け準備を進めているとこ

ろである。また既に中津日田道路の一部区間である中津道路、中津港線が供用(H21.3.20)

しており、隣接する関連事業の東九州自動車道、中津三光道路、本耶馬渓耶馬渓道路等の整

備も着実に進められている。

○事業の供用を図ることにより、地域産業の支援や安全・安心の向上等の効果が期待できること

から、当該事業区間の完成に向けて事業を継続することとしたい。

Page 35: 国道212号 (中津日田道路) 三光本耶馬渓道路18.5 8.6 図 就業者数の推移 表 就業者数の推移 (単位:人) 17.4 14.5 13.0 11.9 11.6 32.1 30.8 32.2

道路-7-33

巻末資料

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道路-7-34

様式

1 

客観

的評

価指

標に

よる

事業

採択

の前

提条

件、

事業

の効

果や

必要

性の

確認

の状

事業

名国

道212号

 三

光本

耶馬

渓道

事業

主体

九州

地方

整備局

●事

業採

択の

前提

条件

を確

認す

るた

めの

指標

指  

標指

標チ

ェッ

クの根

前提

条件

事業

の効

率性

■便

益が

費用を

上回

って

いる

全事

業:

費用

便益

比(

B/

C)

=1.3(

経済

的純

現在

価値

(B

-C

)=

98億

円、

経済

的内

部収

益率

(E

IR

R)

=5.3%

)残

事業

:費

用便

益比

(B

/C

)=

1.4(

経済

的純

現在

価値

(B

-C

)=

122億

円、

経済

的内

部収

益率

(E

IR

R)

=5.8%

●事

業の

効果

や必

要性

を評

価す

るた

めの

指標

政策

目標

指 

標 

(対

象と

なる

指標

のみ

記載

。効

果が

確認

され

るも

のは

□を

■に

変更)

指標

チェ

ック

の根

1.

活力

円滑

なモ

ビリ

ティ

の確

保●

現道

等の

年間

渋滞

損失

時間

及び削

減率

区間

b(

当該

区間

/並行

区間

)に

つい

て:国

道212号

三光

本耶

馬渓

道路

区間

(中

津市

三光

佐知

~中

津市耶

馬溪

町大

字柿

原)

  

  

  

 

   

  

  

  

  国

道500号

三光

本耶

馬渓

道路

区間

(中

津市

本耶

馬渓

町東

谷~中

津市

本耶

馬渓

町曽木

)  

  

  

 当

該区

間等

の渋

滞損

失時間

(現

況)

: 

10.3万

人・

時間

/年

(国道

212号

・国

道500号三

光本

耶馬

渓道

路区間

)  

  

  

 当

該区

間等

の渋

滞損

失削減

率 

  

: 

約9割削

減(

国道

212号

・国

道500号

三光

本耶馬

渓道

路区

間)

□現

道等

におけ

る混

雑時

旅行

速度が

20km/h未

満で

ある区

間の

旅行

速度

の改善

が期

待さ

れる

□現

道又

は並行

区間

等に

おけ

る踏切

交通

遮断

量が

10,000台

時/日

以上

の踏切

道の

除却

もし

くは交

通改

善が

期待

され

□現

道等

に、当

該路

線の

整備

により

利便

性の

向上

が期待

でき

るバ

ス路

線が存

在す

□新

幹線

駅もし

くは

特急

停車

駅への

アク

セス

向上

が見込

まれ

□第

一種

空港、

第二

種空

港、

第三種

空港

もし

くは

共用飛

行場

への

アク

セス向

上が

見込

まれ

物流

効率

化の支

援■

重要

港湾

もし

くは

特定

重要

港湾へ

のア

クセ

ス向

上が見

込ま

れる

重要

港湾

中津

港へ

のア

クセ

ス向

上 

(中津

港~

日田

IC:

約2分短

縮(当

該区

間利

用))

■農

林水

産業を

主体

とす

る地

域にお

いて

農林

水産

品の流

通の

利便

性が

向上

耶馬

渓地

域で

生産

され

てい

る有

機野

菜や農

畜産

物の

消費

地(北

九州

・福

岡都

市圏等

)へ

の輸

送効

率の向

□現

道等

におけ

る、

総重

量25tの

車両

もし

くは

ISO規

格背

高海

上コ

ンテ

ナ輸送

車が

通行

でき

ない区

間を

解消

する

Page 37: 国道212号 (中津日田道路) 三光本耶馬渓道路18.5 8.6 図 就業者数の推移 表 就業者数の推移 (単位:人) 17.4 14.5 13.0 11.9 11.6 32.1 30.8 32.2

道路-7-35

1.

活力

都市

の再

生□

都市

再生

プロ

ジェ

クト

を支

援する

事業

であ

□広

域道

路整

備基

本計

画に

位置

づけ

のあ

る環

状道

路を形

成す

□市

街地

再開

発、

区画

整理

等の

沿道

まち

づく

りと

の連携

あり

□中

心市

街地

内で

行う

事業

であ

□幹

線都

市計

画道

路網

密度

が1.5km/km2以

下で

ある

市街

地内

での

事業

である

□DID区

域内

の都

市計

画道

路整

備であ

り、

市街

地の

都市

計画

道路

網密

度が向

上す

□対

象区

間が現

在連

絡道

路が

ない住

宅宅

地開

発(300戸以

上又

は16ha以

上、大

都市

にお

いて

は100戸

以上

又は

5ha

以上

)へ

の連絡

道路

とな

国土

・地

域ネッ

トワ

ーク

の構築

□高

速自

動車

国道

と並

行す

る自

専道

(A'路

線)

とし

ての

位置

づけ

有り

■地

域高

規格

道路

の位

置づ

けあ

り中津

日田

道路

□当

該路

線が新

たに

拠点

都市

間を高

規格

幹線

道路

で連絡

する

ルー

トを

構成す

る(

A'路

線と

して

の位

置づ

けが

ある

場合

□当

該路

線が隣

接し

た日

常活

動圏中

心都

市間

を短

時間

で連

絡す

る路

線を構

成す

□現

道等

におけ

る交

通不

能区

間を解

消す

□現

道等

におけ

る大

型車

のす

れ違い

困難

区間

を解

消する

□日

常活

動圏の

中心

都市

への

アクセ

ス向

上が

見込

まれる

個性

ある

地域の

形成

□鉄

道や

河川等

によ

り一

体的

発展が

阻害

され

てい

る地区

を解

消す

□拠

点開

発プロ

ジェ

クト

、地

域連携

プロ

ジェ

クト

、大規

模イ

ベン

トを

支援す

■主

要な

観光地

への

アク

セス

向上が

期待

され

る年間

観光

入込

み客

数が

約190万

人(

H21)を

越え

る本

耶馬

渓・耶

馬溪

地域

(青

の洞門

、羅

漢寺

等)

への

アク

セス

向上

□特

別立

法に基

づく

事業

であ

□新

規整

備の公

共公

益施

設へ

直結す

る道

路で

ある

□歴

史的

景観を

活か

した

道路

整備や

中心

商店

街の

シンボ

ル的

な道

路整

備等、

特色

ある

まち

づくり

に資

する

事業

であ

Page 38: 国道212号 (中津日田道路) 三光本耶馬渓道路18.5 8.6 図 就業者数の推移 表 就業者数の推移 (単位:人) 17.4 14.5 13.0 11.9 11.6 32.1 30.8 32.2

道路-7-36

2.

暮ら

し歩

行者

・自転車

のた

めの

生活

空間

の形

成□

自転

車交

通量

が500台

/日以

上、

自動

車交

通量

が1,

000台

/12h以

上、歩

行者

交通

量が

500人/日

以上

の全

てに

該当

する区

間に

おい

て、

自転

車利

用空

間を

整備

する

こと

によ

り、

当該

区間

の歩

行者

・自

転車

の通

行の

快適

・安

全性

の向

上が

期待

でき

□バ

リアフ

リー

新法

に基

づく

特定

道路

が新

たに

バリ

アフ

リー

化さ

れる

無電

柱化

によ

る美

しい

町並

みの

形成

□対

象区間

が電

線類

地中

化5

ヶ年

計画

に位

置づ

け有

□市

街地又

は歴

史景

観地

区(

歴史

的風

土特

別保

存区

域及

び重

要伝

統的

建造

物保

存地

区)

の幹

線道

路に

おい

て新

たに

無電

柱化

を達

成す

安全

で安心

でき

るく

らしの

確保

□三

次医療

施設

への

アク

セス

向上

が見

込ま

れる

3.

安全

安全

な生活

環境

の確

保□

現道

等に

死傷

事故

率が

500件/億

台キ

ロ以

上で

ある

区間

が存

する

場合

にお

いて

、交

通量

の減

少、

歩道

の設

置又

は線

形不

良区

間の

解消

等に

より

、当

該区

間の

安全

性の

向上

が期

待で

きる

□当

該区間

の自

動車

交通

量が

1,00

0台/1

2h以

上(

当該

区間

が通

学路

であ

る場

合は

500台

/12h以

上)

かつ

歩行

者交

通量

100人/日

以上

(当

該区

間が

通学

路で

ある

場合

は学

童、

園児

が40

人/日

以上

)の

場合

、又

は歩

行者

交通

量50

0人/日

以上

の場

合に

おい

て、

歩道

が無

い又

は狭

小な

区間

に歩

道が

設置

され

災害

への備

え□

近隣

市へ

のル

ート

が1

つし

かな

く、

災害

によ

る1

~2

箇所

の道

路寸

断で

孤立

化す

る集

落を

解消

する

■対

象区間

が、

都道

府県

地域

防災

計画

、緊

急輸

送道

路ネ

ット

ワー

ク計

画又

は地

震対

策緊

急整

備事

業計

画に

位置

づけ

があ

る、

又は

地震

防災

緊急

事業

五ヶ

年計

画に

位置

づけ

のあ

る路

線(

以下

「緊

急輸

送道

路」

とい

う)

とし

て位

置づ

けあ

り国

道21

2号:緊

急輸

送道

路ネ

ット

ワー

ク計

画に

おい

て、

第一

次緊

急輸

送道

路に位

置付

けら

れて

いる

■緊

急輸送

道路

が通

行止

にな

った

場合

に大

幅な

迂回

を強

いら

れる

区間

の代

替路

線を

形成

する

(代

替する

緊急

輸送

道路

路線

名)

:国

道21

2号(

代替

する

区間

):

中津

市三

光佐

知~

中津

市本

耶馬

渓町

曽木

□並

行する

高速

ネッ

トワ

ーク

の代

替路

線と

して

機能

する

(A'

路線

とし

ての

位置

づけ

があ

る場

合)

□現

道等の

防災

点検

又は

震災

点検

要対

策箇

所も

しく

は架

替の

必要

のあ

る老

朽橋

梁に

おけ

る通

行規

制等

が解

消さ

れる

□現

道等の

事前

通行

規制

区間

、特

殊通

行規

制区

間又

は冬

期交

通障

害区

間を

解消

する

□避

難路へ

1km以

内で到

達で

きる

地区

が新た

に増

加す

□幅

員6m以

上の

道路

がな

いた

め消

火活

動が

出来

ない

地区

が解

消す

□密

集市街

地に

おけ

る事

業で

火災

時の

延焼

遮断

帯の

役割

を果

たす

4.

環境

地球

環境

の保

全●

対象

道路

の整

備に

より

削減

され

る自

動車

から

のCO

2排出

量CO2排

出削

減量

:1,

050.9

t-CO2/年

(未整

備4,

341.7

千t

-CO2

/年 ⇒

 整

備後

4,340.7千

t-CO2/年

)

生活

環境の

改善

・保

全●

現道

等に

おけ

る自

動車

から

のNO

2排出

削減

率評

価対

象区

間(

現道

/並行

区間等

):

国道

212号

、国

道500号

 排

出削減

量:

39.0t

-NO2/年

、排

出削減

率:

約81%

削減

●現

道等に

おけ

る自

動車

から

のSP

M排出

削減

率評

価対

象区

間(

現道

/並行

区間等

):

国道

212号

、国

道500号

 排

出削減

量:

3.7t-SP

M/年

、排

出削

減率

:約

80%

削減

□現

道等で

騒音

レベ

ルが

夜間

要請

限度

を超

過し

てい

る区

間に

つい

て、

新た

に要

請限

度を

下回

るこ

とが

期待

され

る区

間が

ある

□そ

の他、

環境

や景

観上

の効

果が

期待

され

5.

その

他他

のプ

ロジェクトと

の関

係■

道路

の整

備に

関す

るプ

ログ

ラム

又は

都市

計画

道路

整備

プロ

グラ

ムに

位置

づけ

られ

てい

る大

分県

中長

期道

路計

画「

おお

いた

の道

構想

21」

で、

”地

域の

活力

を高

め、

発展

を支

える

ネッ

トワ

ーク

の整

備”

とし

て位

置付

けら

れて

いる

■関

連する

大規

模道

路事

業と

一体

的に

整備

する

必要

あり

東九

州自動

車道

(椎

田~

宇佐

□他

機関と

の連

携プ

ログ

ラム

に位

置づ

けら

れて

いる

□そ

の他、

対象

地域

や事

業に

固有

の事

情等

、以

上の

項目

に属

さな

い効

果が

見込

まれ

Page 39: 国道212号 (中津日田道路) 三光本耶馬渓道路18.5 8.6 図 就業者数の推移 表 就業者数の推移 (単位:人) 17.4 14.5 13.0 11.9 11.6 32.1 30.8 32.2

道路-7-37

様式-2

費用便益分析の結果

路線名 事業名 延長 事業種別現拡・BP・そ

の他の別

国道212号三光本耶馬渓道

路12.8km 地域高規格 BP

計画交通量(台/日)

車線数 事業主体

12,000~14,100 2 九州地方整備局

① 費 用

事 業 費 維持管理費 合  計

基 準 年 平成22年度

単純合計 407億円 73億円 480億円

うち残事業分 384億円 73億円 457億円

基準年における現在価値 (C)

335億円 21億円 357億円

うち残事業分 311億円 21億円 332億円

② 便 益

走行時間短縮便益

走行経費減少便益

交通事故減少便益

合  計

基 準 年 平成22年度

供 用 年 平成33年度

単年便益(初年便益)

29億円 4.5億円 3.6億円 37億円

基準年における現在価値 (B)

340億円 64億円 50億円 454億円

うち残事業分 340億円 64億円 50億円 454億円

Page 40: 国道212号 (中津日田道路) 三光本耶馬渓道路18.5 8.6 図 就業者数の推移 表 就業者数の推移 (単位:人) 17.4 14.5 13.0 11.9 11.6 32.1 30.8 32.2

道路-7-38

③ 結 果

注)費用及び便益の合計は、表示桁数の関係で計算値と一致しないことがある。

④ 感 度 分 析 (残事業を対象)

変動要因 基準値 変動ケース

交通量 12,000~14,100 ±10%

事業費 384億円 ±10%

事業期間 10年 ±20%

費用便益比(事業全体) 1.3

費用便益比(B/C)

1.2 ~ 1.5

経済的内部収益率(事業全体) 5.3%

費用便益比(残事業) 1.4

経済的純現在価値(残事業) 122億円

1.2 ~ 1.5

1.2 ~ 1.5

経済的純現在価値(事業全体) 98億円

経済的内部収益率(残事業) 5.8%

Page 41: 国道212号 (中津日田道路) 三光本耶馬渓道路18.5 8.6 図 就業者数の推移 表 就業者数の推移 (単位:人) 17.4 14.5 13.0 11.9 11.6 32.1 30.8 32.2

道路-7-39

交通状況の変化

事業名:国道212号 三光本耶馬渓道路  

(推計時点 H42年) (事業全体・残事業)

交通量※1 [台/日]

走行時間※2 [分]

走行時間費用※3 [億円/年]

交通量 [台/日]

走行時間 [分]

走行時間費用 [億円/年]

交通量 [台/日]

走行時間 [分]

走行時間費用 [億円/年]

交通量 [台/日]

走行時間 [分]

走行時間費用 [億円/年]

交通量 [台/日]

走行時間 [分]

走行時間費用 [億円/年]

交通量 [台/日]

走行時間 [分]

走行時間費用 [億円/年]

走行時間費用 [億円/年]

走行時間短縮便益 [億円/年]

※1: 当該道路内の平均値または代表的な値を記載する。

※2: 配分計算結果を用いる場合と当該道路の代表的な速度から算出する場合がある。 

※3: 費用便益分析マニュアルに従い車種別、区間別に算出したものの合計値である。

※4: 当該事業により大きな変化が生じる道路について3~5路線程度以内で記載する。

※5: ②主な周辺道路における交通量の予測地点は、事業全体と残事業で同地点において設定する。

11 8.9

14,000

3.3

9.5

1,600

0.00

11,200

25

23

11,348 11,357

900

2.44.5

走行時間短縮便益(A - B)

15

3.6

24

800

3.0

0.00

6.8

2,600

12,700

22

9.6

11

21

2,800

合計:5,165.8km

③その他道路合計5,103.7km

様式-3①

50

8,000

6.9

整備あり(B)整備なし(A)

0

24

7.3

11,431 11,407

走行時間費用整備なし(A)

走行時間費用整備あり(B)

15

1,800

17,200

3.3

現道国道212号・国道500号:14.4km

②主な周

辺道路※4

県_臼木沖代線:4.0km

国道500号:16.6km

国道387号:11.8km

国道10号:2.5km

①新設・改築道路三光本耶馬渓道路:

12.8km

Page 42: 国道212号 (中津日田道路) 三光本耶馬渓道路18.5 8.6 図 就業者数の推移 表 就業者数の推移 (単位:人) 17.4 14.5 13.0 11.9 11.6 32.1 30.8 32.2

道路-7-40

(2) 図面(①、②に該当する道路を明示すること)

Page 43: 国道212号 (中津日田道路) 三光本耶馬渓道路18.5 8.6 図 就業者数の推移 表 就業者数の推移 (単位:人) 17.4 14.5 13.0 11.9 11.6 32.1 30.8 32.2

道路-7-41

様式-3②

費用便益分析の条件

事業名: 国道212号 三光本耶馬渓道路

(2)項目 チェック欄

費用便益分析マニュアル

(平成20年11月 国土交通省 道路局 都市・地域整備局)

その他 □

分析対象期間 50年間

社会的割引率 4%

基準年次 平成22年

1時点のみ推計 ■(H42)複数時点での推計 □(  )

整備の有無それぞれで交通流を推計 ■

整備の有無のいずれかのみ推計 □ 有   □ 無いずれかのみの推計とした理由を記載

道路交通センサスをベースとした自動車OD表

(三段階推定法)

パーソントリップ調査をベースとした自動車OD表

(四段階推定法)

その他(                            ) □

交    無 ■

通    有 □

流 考慮した開発交通量(トリップ数) (  )台トリップ/日

推 考慮した理由を記載

Q-V式を用いた配分 □

転換率式を用いた配分 □

Q-V式と転換率式の併用による配分 ■

均衡配分(リンクパフォーマンス関数を用いた配分) □

簡易手法 □

小規模事業である □

山間部海岸部で併行道路が少ない □

その他(                   )簡易手法の考え方(将来交通量の設定方法等)

その他(                            ) □

各回の配分終了時の速度を交通量でウェイト付け

して設定採用理由を記載

最終配分の速度 □採用理由を記載

その他(                            ) □

推計の状況

交通流の推計時点

算出マニュアル

分析の基本的事項

推計に用いたOD表

配分交通量の推計手法

開発交通量の考慮

■(H17センサス)

簡易手法の採択理由

有の場合のみ

いずれかのみの推計の場合

交通量が、交通容量(Qmax~Qmin)以上の路線、交通容量程度の路線などが混在した配分結果となっているため、費用便益算出においては、速度差の生ずる「加重平均速度」を用いた。速度設定の

考え方

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道路-7-42

事業名: 国道212号 三光本耶馬渓道路

(3)項目 チェック欄

考慮しない ■

考慮する □

面的に考慮 □

対象路線のみ考慮 □

採用した休日係数 (   ) %休日係数を考慮した理由および採用した休日係数の考え方を記載

考慮しない ■

考慮する □

採用した通行止め日数 (   ) 日

とり止め交通を考慮する □とり止め交通を考慮しない場合はその理由、考慮した場合はその考え方を記載

考慮しない ■

考慮する □

採用した冬期日数 (   ) 日採用した冬期日数の考え方を記載

冬期の走行速度と交通容量の関係設定の考え方を記載

費用便益分析マニュアルの値を使用 ■

独自に設定した値を使用 □

費用便益分析マニュアルの値を使用 ■

独自に設定した値を使用 □

中央分離帯の有無を考慮 ■

中央分離帯の有無を考慮しない □

考慮しない ■

考慮する □

その他

便益の算定

災害等による通行止めの

影響

走行時間短縮・走行経費減少・交通事故減少以外の便

車種別時間価値原単位

車種別走行経費原単位

交通事故減少便益算定

採用した通行止め日数の考え方を記載

冬期交通の影響 考慮する

場合のみ

ブロック別・車種別走行台キロの伸び率による設定

その他(                            )

交通流推計の時点以外の便益の算定

考慮する場合のみ

考慮する場合のみ

休日交通の影響

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道路-7-43

事業名: 国道212号 三光本耶馬渓道路

(4)項目 チェック欄

詳細事業計画による値を採用 ■

標準投資パターンを採用 □

費 その他(                            ) □

用 維持管理費の設定根拠を記載

の 過去5年間(H15~H19)において九州地整にて執行した維持管理費に関する費用の平均

算 積雪地域または寒冷地域である □

定 その他

4.その他

維持管理費

雪寒費

事業費

Page 46: 国道212号 (中津日田道路) 三光本耶馬渓道路18.5 8.6 図 就業者数の推移 表 就業者数の推移 (単位:人) 17.4 14.5 13.0 11.9 11.6 32.1 30.8 32.2

道路-7-44

様式-4

費用の現在価値算定表維持管理費の単純単価の算出(消費税相当額含む)

箇所名:国道212号 三光本耶馬渓道路(事業全体) 単価(億円) 延長(㎞) 単純価値(億円)

0.12 12.8 1.5割戻率 GDP 事業費(億円) 維持管理費(億円)

年次 年度 デフレータ 単純価値 現在価値 単純価値 現在価値-14年目 H 19 1.1249 91.7 2.7 3.0-13年目 H 20 1.0816 91.3 5.3 5.7-12年目 H 21 1.0400 91.3 4.1 4.2-11年目 H 22 1.0000 91.3 11 11-10年目 H 23 0.9615 91.3 38 37-9年目 H 24 0.9246 91.3 38 35-8年目 H 25 0.8890 91.3 38 34-7年目 H 26 0.8548 91.3 38 33-6年目 H 27 0.8219 91.3 38 32-5年目 H 28 0.7903 91.3 38 30-4年目 H 29 0.7599 91.3 38 29-3年目 H 30 0.7307 91.3 38 28-2年目 H 31 0.7026 91.3 38 27-1年目 H 32 0.6756 91.3 38 26

供用開始年次 H 33 0.6496 91.3 1.5 0.951年目 H 34 0.6246 91.3 1.5 0.912年目 H 35 0.6006 91.3 1.5 0.883年目 H 36 0.5775 91.3 1.5 0.844年目 H 37 0.5553 91.3 1.5 0.815年目 H 38 0.5339 91.3 1.5 0.786年目 H 39 0.5134 91.3 1.5 0.757年目 H 40 0.4936 91.3 1.5 0.728年目 H 41 0.4746 91.3 1.5 0.699年目 H 42 0.4564 91.3 1.5 0.6710年目 H 43 0.4388 91.3 1.5 0.6411年目 H 44 0.4220 91.3 1.5 0.6212年目 H 45 0.4057 91.3 1.5 0.5913年目 H 46 0.3901 91.3 1.5 0.5714年目 H 47 0.3751 91.3 1.5 0.5515年目 H 48 0.3607 91.3 1.5 0.5316年目 H 49 0.3468 91.3 1.5 0.5117年目 H 50 0.3335 91.3 1.5 0.4918年目 H 51 0.3207 91.3 1.5 0.4719年目 H 52 0.3083 91.3 1.5 0.4520年目 H 53 0.2965 91.3 1.5 0.4321年目 H 54 0.2851 91.3 1.5 0.4222年目 H 55 0.2741 91.3 1.5 0.4023年目 H 56 0.2636 91.3 1.5 0.3924年目 H 57 0.2534 91.3 1.5 0.3725年目 H 58 0.2437 91.3 1.5 0.3626年目 H 59 0.2343 91.3 1.5 0.3427年目 H 60 0.2253 91.3 1.5 0.3328年目 H 61 0.2166 91.3 1.5 0.3229年目 H 62 0.2083 91.3 1.5 0.3030年目 H 63 0.2003 91.3 1.5 0.2931年目 H 64 0.1926 91.3 1.5 0.2832年目 H 65 0.1852 91.3 1.5 0.2733年目 H 66 0.1780 91.3 1.5 0.2634年目 H 67 0.1712 91.3 1.5 0.2535年目 H 68 0.1646 91.3 1.5 0.2436年目 H 69 0.1583 91.3 1.5 0.2337年目 H 70 0.1522 91.3 1.5 0.2238年目 H 71 0.1463 91.3 1.5 0.2139年目 H 72 0.1407 91.3 1.5 0.2140年目 H 73 0.1353 91.3 1.5 0.2041年目 H 74 0.1301 91.3 1.5 0.1942年目 H 75 0.1251 91.3 1.5 0.1843年目 H 76 0.1203 91.3 1.5 0.1844年目 H 77 0.1157 91.3 1.5 0.1745年目 H 78 0.1112 91.3 1.5 0.1646年目 H 79 0.1069 91.3 1.5 0.1647年目 H 80 0.1028 91.3 1.5 0.1548年目 H 81 0.0989 91.3 1.5 0.1449年目 H 82 0.0951 91.3 -2.6 -0.25 1.5 0.14 合 計 405 335 73 21

単純事業費計 407 73

注1)事業費の投資パターンは、費用便益分析の計算条件として設定した標準的な投資パターンであり、   必ずしも全体の予算制約等を踏まえたものではない。   このため、毎年度の予算の状況や、用地・工事の進捗により、実際の事業展開とは異なることがある。   (投資パターンの変化による費用便益分析結果への影響等については、再評価及び事後評価として   評価を実施。)注2)評価対象期間最終年において、用地残存価値(割引後の用地費)を控除している。

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道路-7-45

様式-4

費用の現在価値算定表維持管理費の単純単価の算出(消費税相当額含む)

箇所名:国道212号 三光本耶馬渓道路(残事業) 単価(億円) 延長(㎞) 単純価値(億円)

0.12 12.8 1.5割戻率 GDP 事業費(億円) 維持管理費(億円)

年次 年度 デフレータ 単純価値 現在価値 単純価値 現在価値-10年目 H 23 0.9615 91.3 38 37-9年目 H 24 0.9246 91.3 38 35-8年目 H 25 0.8890 91.3 38 34-7年目 H 26 0.8548 91.3 38 33-6年目 H 27 0.8219 91.3 38 32-5年目 H 28 0.7903 91.3 38 30-4年目 H 29 0.7599 91.3 38 29-3年目 H 30 0.7307 91.3 38 28-2年目 H 31 0.7026 91.3 38 27-1年目 H 32 0.6756 91.3 38 26

供用開始年次 H 33 0.6496 91.3 1.5 0.951年目 H 34 0.6246 91.3 1.5 0.912年目 H 35 0.6006 91.3 1.5 0.883年目 H 36 0.5775 91.3 1.5 0.844年目 H 37 0.5553 91.3 1.5 0.815年目 H 38 0.5339 91.3 1.5 0.786年目 H 39 0.5134 91.3 1.5 0.757年目 H 40 0.4936 91.3 1.5 0.728年目 H 41 0.4746 91.3 1.5 0.699年目 H 42 0.4564 91.3 1.5 0.6710年目 H 43 0.4388 91.3 1.5 0.6411年目 H 44 0.4220 91.3 1.5 0.6212年目 H 45 0.4057 91.3 1.5 0.5913年目 H 46 0.3901 91.3 1.5 0.5714年目 H 47 0.3751 91.3 1.5 0.5515年目 H 48 0.3607 91.3 1.5 0.5316年目 H 49 0.3468 91.3 1.5 0.5117年目 H 50 0.3335 91.3 1.5 0.4918年目 H 51 0.3207 91.3 1.5 0.4719年目 H 52 0.3083 91.3 1.5 0.4520年目 H 53 0.2965 91.3 1.5 0.4321年目 H 54 0.2851 91.3 1.5 0.4222年目 H 55 0.2741 91.3 1.5 0.4023年目 H 56 0.2636 91.3 1.5 0.3924年目 H 57 0.2534 91.3 1.5 0.3725年目 H 58 0.2437 91.3 1.5 0.3626年目 H 59 0.2343 91.3 1.5 0.3427年目 H 60 0.2253 91.3 1.5 0.3328年目 H 61 0.2166 91.3 1.5 0.3229年目 H 62 0.2083 91.3 1.5 0.3030年目 H 63 0.2003 91.3 1.5 0.2931年目 H 64 0.1926 91.3 1.5 0.2832年目 H 65 0.1852 91.3 1.5 0.2733年目 H 66 0.1780 91.3 1.5 0.2634年目 H 67 0.1712 91.3 1.5 0.2535年目 H 68 0.1646 91.3 1.5 0.2436年目 H 69 0.1583 91.3 1.5 0.2337年目 H 70 0.1522 91.3 1.5 0.2238年目 H 71 0.1463 91.3 1.5 0.2139年目 H 72 0.1407 91.3 1.5 0.2140年目 H 73 0.1353 91.3 1.5 0.2041年目 H 74 0.1301 91.3 1.5 0.1942年目 H 75 0.1251 91.3 1.5 0.1843年目 H 76 0.1203 91.3 1.5 0.1844年目 H 77 0.1157 91.3 1.5 0.1745年目 H 78 0.1112 91.3 1.5 0.1646年目 H 79 0.1069 91.3 1.5 0.1647年目 H 80 0.1028 91.3 1.5 0.1548年目 H 81 0.0989 91.3 1.5 0.1449年目 H 82 0.0951 91.3 -2.6 -0.25 1.5 0.14 合 計 381 311 73 21

単純事業費計 384 73

注1)事業費の投資パターンは、費用便益分析の計算条件として設定した標準的な投資パターンであり、   必ずしも全体の予算制約等を踏まえたものではない。   このため、毎年度の予算の状況や、用地・工事の進捗により、実際の事業展開とは異なることがある。   (投資パターンの変化による費用便益分析結果への影響等については、再評価及び事後評価として   評価を実施。)注2)評価対象期間最終年において、用地残存価値(割引後の用地費)を控除している。

Page 48: 国道212号 (中津日田道路) 三光本耶馬渓道路18.5 8.6 図 就業者数の推移 表 就業者数の推移 (単位:人) 17.4 14.5 13.0 11.9 11.6 32.1 30.8 32.2

道路-7-46

様式-5

便益

の現

在価

値算

定表

箇所

名:国

道21

2号

三光

本耶

馬渓

道路

(事

業全

体・残

事業

GD

P合

  

 計

総走

行台

キロの

年次

別伸

び率

割戻

率テ

゙フレー

タ走

行時

間短

縮便

益(億

円)

走行

経費

減少

便益

(億円

) 事

故減

少便

益(億

円)

(億円

)(北

九州

ブロ

ック)

現在

価値

現在

価値

現在

価値

便益

合計

現在

価値

年次

乗用

車類

貨物

車類

全 車

(A)

乗用

車類

小型

貨物

普通

貨物

① 

計①

×(A

)乗

用車

類小

型貨

物普

通貨

物②

 計

(A)×

②③

③×

(A)

(①~

③)

割引

率4%

供用

開始

年次

H33

0.99845

0.99860

0.99850

0.6

496

91.3

21

2.9

4.8

29

19

4.0

0.1

60.3

34.5

2.9

3.6

2.3

37

24

1年

目H

340.99845

0.99860

0.99849

0.6

246

91.3

21

2.9

4.8

29

18

4.0

0.1

60.3

34.5

2.8

3.6

2.2

37

23

2年

目H

350.99845

0.99859

0.99849

0.6

006

91.3

21

2.9

4.8

29

17

4.0

0.1

60.3

34.5

2.7

3.6

2.1

37

22

3年

目H

360.99845

0.99859

0.99849

0.5

775

91.3

21

2.9

4.8

29

17

4.0

0.1

60.3

34.5

2.6

3.5

2.0

37

21

4年

目H

370.99844

0.99859

0.99849

0.5

553

91.3

21

2.9

4.7

29

16

4.0

0.1

60.3

34.5

2.5

3.5

2.0

37

20

5年

目H

380.99844

0.99859

0.99848

0.5

339

91.3

21

2.9

4.7

29

15

4.0

0.1

60.3

34.5

2.4

3.5

1.9

37

20

6年

目H

390.99844

0.99859

0.99848

0.5

134

91.3

21

2.9

4.7

29

15

4.0

0.1

60.3

34.5

2.3

3.5

1.8

37

19

7年

目H

400.99844

0.99858

0.99848

0.4

936

91.3

21

2.9

4.7

29

14

4.0

0.1

60.3

24.5

2.2

3.5

1.7

37

18

8年

目H

410.99843

0.99858

0.99848

0.4

746

91.3

21

2.9

4.7

29

14

4.0

0.1

60.3

24.5

2.1

3.5

1.7

36

17

9年

目H

420.99026

0.99854

0.99262

0.4

564

91.3

17

2.4

3.9

23

11

4.3

0.2

00.4

25.0

2.3

3.9

1.8

32

15

10年

目H

430.99016

0.99853

0.99257

0.4

388

91.3

17

2.4

3.9

23

10

4.3

0.2

00.4

24.9

2.2

3.8

1.7

32

14

11年

目H

440.99006

0.99853

0.99251

0.4

220

91.3

17

2.4

3.9

23

9.7

4.3

0.2

00.4

24.9

2.1

3.8

1.6

32

13

12年

目H

450.98996

0.99853

0.99245

0.4

057

91.3

16

2.4

3.9

23

9.2

4.2

0.2

00.4

24.8

2.0

3.8

1.5

31

13

13年

目H

460.98986

0.99853

0.99240

0.3

901

91.3

16

2.3

3.9

23

8.8

4.2

0.2

00.4

24.8

1.9

3.7

1.5

31

12

14年

目H

470.98976

0.99853

0.99234

0.3

751

91.3

16

2.3

3.9

22

8.4

4.1

0.2

00.4

24.7

1.8

3.7

1.4

31

12

15年

目H

480.98965

0.99852

0.99228

0.3

607

91.3

16

2.3

3.9

22

8.0

4.1

0.2

00.4

14.7

1.7

3.7

1.3

31

11

16年

目H

490.98954

0.99852

0.99222

0.3

468

91.3

16

2.3

3.9

22

7.6

4.0

0.2

00.4

14.7

1.6

3.7

1.3

30

11

17年

目H

500.98943

0.99852

0.99216

0.3

335

91.3

16

2.3

3.9

22

7.3

4.0

0.2

00.4

14.6

1.5

3.6

1.2

30

10

18年

目H

510.98932

0.99852

0.99210

0.3

207

91.3

15

2.3

3.9

22

7.0

4.0

0.2

00.4

14.6

1.5

3.6

1.2

30

9.6

19年

目H

520.98920

0.99851

0.99203

0.3

083

91.3

15

2.3

3.9

22

6.6

3.9

0.2

00.4

14.5

1.4

3.6

1.1

30

9.1

20年

目H

530.98909

0.99851

0.99197

0.2

965

91.3

15

2.3

3.9

21

6.3

3.9

0.2

00.4

14.5

1.3

3.5

1.1

29

8.7

21年

目H

540.98897

0.99851

0.99190

0.2

851

91.3

15

2.3

3.9

21

6.0

3.8

0.2

00.4

14.4

1.3

3.5

1.0

29

8.3

22年

目H

550.98884

0.99851

0.99184

0.2

741

91.3

15

2.3

3.9

21

5.8

3.8

0.2

00.4

14.4

1.2

3.5

0.9

629

7.9

23年

目H

560.98872

0.99851

0.99177

0.2

636

91.3

15

2.3

3.8

21

5.5

3.7

0.2

00.4

14.4

1.1

3.5

0.9

129

7.5

24年

目H

570.98859

0.99850

0.99170

0.2

534

91.3

14

2.3

3.8

21

5.2

3.7

0.2

00.4

14.3

1.1

3.4

0.8

728

7.2

25年

目H

580.98846

0.99850

0.99163

0.2

437

91.3

14

2.3

3.8

20

5.0

3.7

0.2

00.4

14.3

1.0

3.4

0.8

328

6.9

26年

目H

590.98832

0.99850

0.99156

0.2

343

91.3

14

2.3

3.8

20

4.8

3.6

0.2

00.4

14.2

0.9

93.

40.7

928

6.5

27年

目H

600.98818

0.99850

0.99149

0.2

253

91.3

14

2.3

3.8

20

4.5

3.6

0.2

00.4

14.2

0.9

43.

30.7

528

6.2

28年

目H

610.98804

0.99849

0.99142

0.2

166

91.3

14

2.3

3.8

20

4.3

3.5

0.2

00.4

14.1

0.9

03.

30.7

227

5.9

29年

目H

620.98790

0.99849

0.99134

0.2

083

91.3

14

2.3

3.8

20

4.1

3.5

0.2

00.4

14.1

0.8

53.

30.6

927

5.7

30年

目H

630.98775

0.99849

0.99127

0.2

003

91.3

13

2.3

3.8

20

3.9

3.5

0.2

00.4

14.1

0.8

13.

30.6

527

5.4

31年

目H

640.98760

0.99849

0.99119

0.1

926

91.3

13

2.3

3.8

19

3.7

3.4

0.2

00.4

14.0

0.7

73.

20.6

227

5.1

32年

目H

650.98744

0.99849

0.99111

0.1

852

91.3

13

2.3

3.8

19

3.6

3.4

0.2

00.4

04.0

0.7

33.

20.5

926

4.9

33年

目H

660.98728

0.99848

0.99103

0.1

780

91.3

13

2.3

3.8

19

3.4

3.3

0.2

00.4

03.9

0.7

03.

20.5

726

4.7

34年

目H

670.98712

0.99848

0.99095

0.1

712

91.3

13

2.3

3.8

19

3.2

3.3

0.2

00.4

03.9

0.6

63.

10.5

426

4.4

35年

目H

680.98695

0.99848

0.99087

0.1

646

91.3

13

2.3

3.8

19

3.1

3.2

0.2

00.4

03.8

0.6

33.

10.5

126

4.2

36年

目H

690.98678

0.99848

0.99078

0.1

583

91.3

13

2.3

3.8

19

2.9

3.2

0.2

00.4

03.8

0.6

03.

10.4

925

4.0

37年

目H

700.98660

0.99847

0.99070

0.1

522

91.3

12

2.3

3.8

18

2.8

3.2

0.2

00.4

03.8

0.5

73.

10.4

725

3.8

38年

目H

710.98642

0.99847

0.99061

0.1

463

91.3

12

2.3

3.8

18

2.7

3.1

0.2

00.4

03.7

0.5

43.

00.4

425

3.6

39年

目H

720.98623

0.99847

0.99052

0.1

407

91.3

12

2.3

3.8

18

2.5

3.1

0.2

00.4

03.7

0.5

23.

00.4

225

3.5

40年

目H

730.98604

0.99847

0.99043

0.1

353

91.3

12

2.3

3.7

18

2.4

3.0

0.2

00.4

03.6

0.4

93.

00.4

024

3.3

41年

目H

740.98584

0.99846

0.99034

0.1

301

91.3

12

2.2

3.7

18

2.3

3.0

0.2

00.4

03.6

0.4

72.

90.3

824

3.1

42年

目H

750.98564

0.99846

0.99024

0.1

251

91.3

12

2.2

3.7

17

2.2

2.9

0.1

90.4

03.5

0.4

42.

90.3

724

3.0

43年

目H

760.98543

0.99846

0.99015

0.1

203

91.3

11

2.2

3.7

17

2.1

2.9

0.1

90.4

03.5

0.4

22.

90.3

524

2.9

44年

目H

770.98521

0.99846

0.99005

0.1

157

91.3

11

2.2

3.7

17

2.0

2.9

0.1

90.4

03.5

0.4

02.

90.3

323

2.7

45年

目H

780.98499

0.99846

0.98995

0.1

112

91.3

11

2.2

3.7

17

1.9

2.8

0.1

90.4

03.4

0.3

82.

80.3

223

2.6

46年

目H

790.98476

0.99845

0.98985

0.1

069

91.3

11

2.2

3.7

17

1.8

2.8

0.1

90.4

03.4

0.3

62.

80.3

023

2.5

47年

目H

800.98453

0.99845

0.98974

0.1

028

91.3

11

2.2

3.7

17

1.7

2.7

0.1

90.4

03.3

0.3

42.

80.2

923

2.3

48年

目H

810.98428

0.99845

0.98964

0.0

989

91.3

11

2.2

3.7

16

1.6

2.7

0.1

90.3

93.3

0.3

22.

70.2

722

2.2

49年

目H

820.98403

0.99845

0.98953

0.0

951

91.3

10

2.2

3.7

16

1.5

2.6

0.1

90.3

93.2

0.3

12.

70.2

622

2.1

合 

750

120

199

1,0

69

340

179

9.6

20

208

64

167

50

1,4

44

454

年度

(基

準年

H2