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きの 現状について

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Page 1: 花きの現状について - maff.go.jp...「花きの振興に関する法律」の第2条において、「花き」とは、観賞の用に供される植物をいうと定義されてい

花きの現状について

令 和 元 年 1 2 月

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目 次

1 はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1

(1)花きの定義 ----------------------------------- 1

(2)花きの特性 ---------------------------------- 2

2 花きの販売・流通・生産 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3

(1)我が国の農業における花きの位置づけ --------------------------4

(2)花き生産の現状 ---------------------------------------------5

(3)花き生産の課題 -------------------------------------------- 10

(4)花きの流通 ------------------------------------------------ 12

3 花きの輸入・輸出・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13

(1)花きの輸入 ------------------------------------------------ 13

(2)花きの輸出 ------------------------------------------------- 17

4 花きの国際的評価 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24

5 花きの消費 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 26

【参考資料】

1 花きの振興に関する法律・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 31

2 花き関係予算・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 34

3 次世代施設園芸の取組・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・ 37

4 都道府県別花き産出額 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 40

お問い合わせ先:生産局 花き産業・施設園芸振興室(03-6738-6162)

Page 3: 花きの現状について - maff.go.jp...「花きの振興に関する法律」の第2条において、「花き」とは、観賞の用に供される植物をいうと定義されてい

○ 「花きの振興に関する法律」の第2条において、「花き」とは、観賞の用に供される植物をいうと定義されている。具体的には、切り花類、鉢もの類、花木類、球根類、花壇用苗もの類、芝類、地被植物類をいう。

【花きの振興に関する法律】 (平成26年法律第百二号)(抜粋)(定義)第二条 この法律において「花き」とは、観賞の用に供される植物をいう。

2 (略)

花き

【切り花類】キク、バラ、

カーネーション等切り花、ヤシの葉等切り葉、サクラ等切り枝

【鉢もの類】シクラメン、ラン、

観葉植物、盆栽等

【花壇用苗もの類】パンジー、

ペチュニア等

【花木類】ツツジ等庭木に使われる木本性植物で緑化木を含む(鉢ものとして生産されているものを

除く)

【球根類】チューリップ、ユリ等

(食用に供されるもの除く)

【芝類】造園用等養成されているもの

【地被植物類】ササ、蔓類等地面や壁面

の被覆に供するもの

【林木】

スギ、ヒノキ、アカマツ、クロマツ、カラマツ等

「山野草」や「林木」について明確な規定はないが、観賞用に仕立てをして栽培されているものは花きとして取り扱うことが妥当

【山野草】野外に自生する草本、低木及び小低木の一部等

(1)花きの定義

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○ 食生活の範囲の中で選択される野菜・果物と異なり、花きは冠婚葬祭、贈答用、装飾等、様々な使われ方をしている。

○ 使われる用途、場面によって、種類、品種、色等が細かく異なる等、花きは、極めて嗜好性が高い品目。

○ このため、花きの振興対策を行うにあたっては、消費者等のニーズに応える産地づくりと品目の特徴に応じた生産から流通・販売の一体的な対策を講じていく必要。

産出額1位625億円

産出額3位214億円

産出額2位364億円キ ク ユ リ

お葬式 供花

輪ギク(白)

お祝い

鉄砲ユリ(白)オリエンタルユリ(ピンク、白等)

コチョウラン(白、ピンク)

産出額8位127億円

産出額5位169億円

産出額4位178億円バ ラ

花木類(鉢) 庭園用苗木

記念日

(ピンク等) (赤等)

ブライダル

あじさい、ポインセチア等

資料:平成29年 農林水産省「生産農業所得統計」、「花木等生産状況調査」

産出額6位155億円

切り枝

産出額7位146億円

トルコギキョウ

まちづくり

洋ラン(鉢)

いけばな ブライダル

(2)花きの特性

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<参考>花きの販売・流通・生産の主な流れ(平成29年)

植木・盆栽 126億円切り花 9億円球根等 3億円

販 売 流 通 生 産

個人消費

花き等取扱小売 卸売市場

輸出

業務用需要

卸売業者

市場外取引

1.1兆円

国内消費

138億円

取扱金額3,621億円

仲卸業者・買参人

市場経由率76%

511億円

切り花:2,078億円鉢もの: 971億円苗もの: 308億円花木: 206億円など

3,687億円

24%

国内生産者販売農家 5.8万戸

注:調査時期や標本等の異なる調査結果を基に推計し、作成したもの。一部平成29年以外のものも含む。「輸入額」については、需給構造として、花き産出額と比較可能である切り花及び球根類についてのみ集計。「貸鉢用」「屋内緑化用」需要額は(株)大田花き花の生活研究所の協力を得て農林水産省が作成。

卸売市場数:109卸売業者数:153

【中央卸売市場売買参加者の業種別割合】一般小売店 87.6%スーパー業者 1.6%外食等納入業者 1.2%加工業者 0.6%地方市場等卸売業者 1.7%その他 7.4%

農林水産省 「平成30年度卸売市場データ集」

花・植木小売業事業所数 8,011年間販売額(億円) 2,819

【販売形態別構成比】店頭販売 89.0%訪問販売 0.9%通信・カタログ販売 1.0%インターネット販売 2.0%自動販売機 0.0%その他 7.1%

経済産業省 「平成28年経済センサス-活動調査」

8,220億円

2,786億円葬儀用 1,790億円婚礼用 368億円稽古用 422億円貸鉢用 146億円屋内緑化用 60億円

総務省「家計調査年報」「社会生活基

本調査」、経済産業省「特定サービス産業実態調査」等をもとに園芸作物課で推計

農林水産省「農林業センサス」(平成27年実績)、「生産農業所得統計」、「花木等生産状況調査」(平成29年実績)

輸入

財務省「貿易統計」(平成29年実績)財務省「貿易統計」(平成29年実績)

切り花:446億円球根類:65億円

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(1)我が国の農業における花き生産の位置づけ(生産額ベース)

○ 平成29年の花きの産出額は3,687億円で、農業産出額の4%を占めている。

○ 花きにおける産出額の内訳は、切り花類が6割、次いで鉢もの類が3割、花壇用苗もの類が1割。

<我が国の農業産出額(平成29年)> <花きの産出額の内訳(平成29年)>

資料:農林水産省「生産農業所得統計」、「花木等生産状況調査」

①いも類、豆類、麦類3,209億円(3%)

②その他 3,258億円 (4%)

資料:農林水産省「生産農業所得統計」、「花木等生産状況調査」

※花きについてのみ、「生産農業所得統計」の産出額に、「花木等生産状況調査」の産出額を追加しているため、花きを含めた各品目の産出額合計は、「生産農業所得統計」による農業産出額である9兆2,742億円とは一致しない。

畜産3兆2,522億円

(35%)

野菜2兆4,508億円

(26%)

米1兆7,357億円

(19%)

農業産出額9兆2,742億円(平成29年)

果実8,450億円

(9%)

花き3,687億円(4%)

①②

花木類206億円

(6%)

① ② ③

キク625億円

(17%)

ユリ214億円(6%)

バラ178億円(5%)

カーネーション111億円(3%)

トルコギキョウ127億円(3%)

その他切り花654億円

(18%)

洋ラン364億円

(10%)

その他鉢もの253億円

(7%)

①芝類 75億円(2%)②地被植物類 33億円(1%)③球根類 18億円(1%)

シクラメン74億円(2%)

観葉植物(鉢)125億(3%)

鉢もの類小計971億円(26%)

切り枝169億円(5%)

花木類(鉢)155億(4%)

花き産出額3,687億円(平成29年)

切り花類小計2,078億円(56%)

花壇用苗もの類306億円(8%)

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産出額(全国に占めるシェア)

597

(16.2%)

250

(6.8%)

215

(5.8%)

201

(5.5%)

168

(4.6%)5

埼玉4

福岡3

7%

10%

10%

5%

18%

静岡

県内の農業産出額に

占める割合県名順位

千葉2

愛知1

0

10

20

30

40

50

60

70

0

10

20

30

40

50

60

70

S60 H2 H7 H10 H12 H17 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29

切り花類 鉢もの類 花壇用苗もの類

花木類 球根類 芝類

地被植物類 産出額

(2)花き生産の現状①(産出額・作付面積)

○ 切り花類の輸入増加、栽培農家の減少等を背景に、花きの作付面積は平成7年、産出額は、平成10年をピークに全品目を通じて減少傾向。近年は漸減傾向で推移。

○ 花きの主要産地は、愛知県、千葉県、福岡県。愛知県にあっては、花きが農業産出額全体の2割を占め、重要な農業分野に位置づけられている。

<花きの県別産出額(平成29年)>単位:億円

資料:農林水産省「生産農業所得統計」、「花木等生産状況調査」

※「生産農業所得統計」の産出額に、「花木等生産状況調査」の産出額も追加している。

<花きの産出額・作付面積の推移>

資料:統計部「生産農業所得統計」、「耕地及び作付け面積統計」、「花き生産出荷統計」生産局「花き類の生産状況等調査」、「花木等生産状況調査」

注:花木類については、平成19年までは生産額、平成20年以降は出荷額。作付面積は、切り花類、鉢もの類及び花壇用苗もの類の露地、施設面積の合計

63百億円

37百億円

27千ha

(千ha) (百億円)

48千ha

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(2)花きの生産の現状②(生産者構成)

○ 花きの販売農家数は減少傾向にあるものの、生産者の年代構成を見ると、45歳未満の若い農業者の割合が稲作と比較して約2倍と高く、若い世代が活躍。

○ 園芸作物は魅力ある分野となっており、新規就農者の85%が、野菜・果樹・花きを中心作物として選択。

<花き販売農家数の推移>

<水稲と花きの生産者年代構成の比較>88 81

6758

0

20

40

60

80

100

H12 H17 H22 H27

(千戸)

資料:農林水産省「農林業センサス」

3%

3%

3%

12%

9%

22%

85%

63%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

稲作

花き・花木

15-29 30-44 45-59 60-

60歳未満 60歳以上

45歳未満

年代区分

資料:農林水産省「2015年世界農林業センサス」、農林業経営体調査報告書 販売農家のうち、主業農家に関する統計年齢別農業就業人口(自営農業に主として従事した世帯員数)のうち単一経営農家の世帯員数

<新規就農者の品目別割合(平成28年度)>

資料:全国新規就農相談センター「新規就農者(新規参入者)の就農実態に関する調査結果(平成28年度)」

水稲・麦・雑穀類・豆類9%

野菜66%

果樹15%

①②

①畜産 3%②その他 2%

花き4%

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(2)花きの生産の現状③(需給構造(金額ベース))

○ 花きの国内供給のうち、国内生産(金額ベース)は約9割で、輸入は約1割。

○ 国内生産のうち約6割は切り花類で、鉢もの類、花壇用苗もの類が続く。

○ 輸入のうち約9割は切り花類で、残りは球根類となっている。

<花きの需給構造(平成29年)>

資料:農林水産省「生産農業所得統計」、「花木等生産状況調査」、財務省「貿易統計」

地被植物類 33億円【1%】

球根類 18億円【0.5%】球根類 65億円

【13%】

花壇用苗もの類306億円【8%】

花木類206億円【6%】

切り花類446億円【87%】

輸入 511億円【12%】

切り花類 2,078億円【56%】 鉢もの類971億円【26%】

芝類 75億円【2%】

国内生産 3,687億円【88%】

※需給構造の比較のため、輸入額は切り花類(加工品を除く)、切り葉(生鮮)及び球根類の金額のみ計上

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カーネー

ション

3.7億本

【27%】

キク

3.4億本

【25%】

ラン類

1.3億本【10%】

0.6億本

バラ【5%】

その他

4.5億本

【33%】

キク

15.0億本【41%】

バラ

2.5億本

【7%】

カーネーション

2.4億本 【6%】

その他

17.1億本【46%】

(3)花きの生産の現状③(需給構造(数量ベース))

○ 切り花の輸入割合(数量ベース)は26%となっており、特にカーネーション、バラ、キク類の輸入割合が高い。輸入の主な相手国はコロンビア、マレーシア、中国、ケニア等。

○ 球根の輸入割合(数量ベース)は約80%で、大半はオランダからの輸入となっている。

<球根の需給構造(平成29年)>

<切り花の需給構造(平成29年)>

資料:農林水産省「花き生産出荷統計」、「植物検疫統計」

国内出荷量 37.0億本【73%】

国内出荷量0.9億球【21%】

輸入量3.4億球 【79%】

その他 0.1億球【4%】

ニュージーランド 0.2億球【6%】

鹿児島県 0.2億球【26%】

新潟県 0.2億球【18%】

富山県 0.2億球【18%】

その他0.4億球【39%】

フランス 0.1億球【3%】

資料:農林水産省「花き生産出荷統計」、「植物検疫統計」

輸入量13.4億本【27%】

オランダ2.9億球 【87%】

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(2)花きの生産の現状④(技術開発・育種・品種開発)

○ 花きについては、民間会社や生産者自らが行う育種が盛ん。

○ 今後は、多様な育種素材を保有する民間会社・個人育種家と、耐病性や日持ちの良さ等の優れた遺伝資源を保有する研究者が連携し、新品種の育成を加速化。

【日持ち性向上技術の開発事例】

<品質保持剤の利用>

・ 生産、流通、小売、消費者の各段階での品質保持剤の適切な利用により日持ち日数が3割程度延長

<日持ちの良い品種の開発>

・ 通常品種に比べ日持ち日数が約3倍のカーネーションの新品種「ミラクルルージュ」、「ミラクルシンフォニー」の開発

平成23年度花き日持ち保証販売実証事業、農研機構野菜花き研究部門作成研究成果

6日 18日

「ミラクルルージュ」(中央)は18日間花が持つ

【民間会社による新品種育成の事例】

・ サントリーグループでは世界初の「青いカーネーション」を誕生させ、「ムーンダスト」として販売、2004年には「青いバラ」 の開発に成功、「blue rose APPLAUSE(アプローズ)」として販売。 2006年4月から「青いユリ」の研究に着手、「青いユリ」の開発に成功し、商品化に向け検討。

【研究機関と民間会社による新品種育成の事例】

・ 農研機構はサントリーグループと共同で2017年に遺伝子

組換え技術を用いた「青いキク」の開発に成功。国内での栽培・販売に向けて生物多様性影響リスクを低減するための研究開発を進めている。

野生型(桃色)

2013年開発(紫色)

2017年開発(青色)

元品種青みを帯びた

ユリ

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(3)花きの生産における課題(エネルギー問題①)

○ 近年、燃油価格は乱高下を繰り返しており、経営費に占める燃料費の割合が大きい施設園芸の経営を圧迫。

○ 燃油価格の高騰に影響を受けにくい経営構造への転換が必要であり、早急な対応が必要。

<最近の燃油価格(加温期間の平均価格)>

品 目1000㎡あたりの使用量(ℓ)

電照ギク 7,500 バラ 13,500

トルコギキョウ 10,963 コチョウラン(鉢もの) 9,000

<A重油とそれ以外の燃料の価格の比較>

<花きの生産における燃油の使用量>

単位発熱量 価 格1,000kcal

あたりの価格

発電用一般炭 6,354kcal/kg 10.0円/kg 1.6 円

チップ(製紙用) 2,530kcal/kg 15.5円/kg 6.1円

ペレット 4,000kcal/kg 40.0円/kg 10.0円

A 重 油 9,341kcal/㍑ 95.9円/㍑ 10.2円

灯 油 8,767kcal/㍑ 111.8円/㍑ 12.8円

資料:「宮崎県農業経営管理指針」

資料:林野庁作成注:一般炭は関係者からの聞き取り。チップは、農林水産省「木材価格」(パルプ向け)の H26.4月のチップ工場

渡し価格に運賃3,000円/tを加えたもので、単位発熱量と価格は含水率(Wet.40%)を想定。A重油は石油情報センターのH26.3月の産業用小型ローリー搬入価格。灯油は、石油情報センターのH26.4月の民生用配達価格。ペレットは、主に製材所残材を原料とし、ペレット工場近隣に配達する場合の現状価格を40円/kgとして推計。

注:施設園芸の加温期間(11月~4月)におけるA重油の平均価格

農 業

ピーマン 26%

ばら 31%

マンゴー 44%

茶(加工) 27%

漁 業 いか釣(沿岸) 26%

他産業タクシー 8%

トラック 5%農業:平成27年 個別経営の営農類型別経営統計から燃料費の割合を推計。

マンゴーについては産地聞き取り。漁業:平成27年漁業経営調査報告による。他産業:タクシー、トラックについては自動車運送事業経営指標による。

平成24年度補正から対策実施

資料:「農業物価統計」

<農業経営費に占める燃料費の割合>

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(3)花きの生産における課題(エネルギー問題②)

○ 施設園芸等の経営費に占める燃料費の割合は極めて高く、また、燃油価格は、為替や国際的な商品市況の影響により、乱高下を繰り返しており、今後の価格の見通しを立てることが困難な生産資材。

○ そのため、これまで省エネルギー化に取り組んできた施設園芸等産地においても、より燃油価格の高騰に影響を受けにくい経営への転換を進める必要。

○ 経営の転換に取り組む産地に対しては、燃油価格が一定基準を上回った場合に補てん金を交付するセーフティネットの構築を支援。

燃油価格高騰の影響を受けにくい経営に転換

【新たに対策に取り組む施設園芸等産地】

・「省エネ設備の導入等による10a当たりの燃油使用量を15%以上削減」

平成24年度以降、 固定してきた発動基準価格を、直近年のデータを用いて更新。

【変更2】急騰特例措置の新設

【変更1】 セーフティネット発動基準価格

【変更3】 加入要件

【見直しのポイント】

当該月の燃油価格が対前年加温期間平均価格より20%以上高騰した場合、基準価格との差額分を補てん。

【引き続き対策に取り組む施設園芸等産地】(以下のいずれか一つ)

・「省エネ設備の導入等による10a当たりの燃油使用量をさらに15%以上削減」

・「栽培技術等の改善により、生産物1トン当たりの燃油使用量を15%以上削減」

・「民間の金融商品や備蓄タンク等を活用して燃油コストの変動を抑制」

様々な角度から経営の転換を深堀り

A重油価格

セーフティネット発動基準価格(基準価格×115%)

基準価格(過去のA重油価格の7中5平均)

セーフティネットの発動セーフティネットの発動

国と生産者が1:1で積み立てた資金から発動基準価格との差額を補填

セーフティネット構築を支援(補助率:1/2)

【燃油価格高騰対策の基本的な仕組み】

○ 省エネルギー推進計画を策定し、燃油使用量の15%以上削減に取り組む施設園芸等産地に対して、省エネの取り組みだけではカバーできない燃油価格高騰の影響を緩和するセーフティネットにより経営の安定を図る。

燃油価格高騰の影響を受けにくい経営に転換

施設園芸の産地において省エネルギー推進計画を策定

燃油使用量

省エネ推進計画を実践することで、燃油使用量を15%以上削減

計画策定時 1年目 2年目 3年目

支援

○ 燃油使用量削減目標(▲15%以上)と目標達成に向けた取組手段を設定。

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0

10

20

30

40

50

60

70

80

90

H7 H17 H22 H27 H28 H29

野菜 果実 花き

45.1

32.2

16.5

8.6

4.6

4.2

9.1

6.8

24.7

48.1

青果物

花き

生産者受取価格 集出荷経費 卸売手数料 仲卸経費 小売経費

○ 国産花きの流通は、品目・品種が非常に多いこと、小売構造が零細であることにより、卸売市場経由率が約8割と高い。

○ 花き中央卸売市場における、せりによる取引の割合(金額ベース)は約3割。野菜・果実に比べて高いものの、平成7年の約8割から一貫して低下。

○ 花きの小売価格に占める小売経費は約5割を占めるが、これは花束への加工、商品ロスが多いことなどによるもの。

資料:農林水産省食料産業局「卸売市場データ集」

<青果物及び花きの小売価格の構成比(試算)の比較>

<中央卸売市場におけるせりの割合(金額ベース)>

<農水産物の卸売市場経由率(%)>

資料:農林水産省食料産業局「卸売市場データ集」

(%)

単位:%生産者受取価格 集出荷経費 卸売手数料 小売経費

花き流通の現状

資料:(花き)「平成21年度 花き産業の流通コストに関する調査」(農林水産省委託事業)※1 小売業者が仲卸業者から仕入れた場合の試算。※2 生産者選別荷造労働費は、生産者受取価格に含め、集出荷経費に含めない。

(青果物)「平成26年度 食品流通段階別価格形成調査」

仲卸経費

H7 H12 H17 H22 H27 H2874.0 70.4 64.5 62.4 57.5 56.7

野菜 80.5 78.4 75.2 73.0 67.4 67.2果実 63.4 57.6 48.3 45.0 39.4 37.7

67.6 66.2 61.3 56.0 52.1 52.081.9 79.1 82.8 83.4 76.9 75.6

青 果

水産物花 き

品目/年度

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(1)花きの輸入①(輸入の推移)

○ 花きの輸入は、切り花類が大半を占め、関税が廃止された昭和60年以降増加傾向であり、主な相手国は、コロンビア、マレーシア、中国。

○ 品目としては、日持ち等品質向上によりカーネーション、キクの増加が顕著。

資料:農林水産省「花き生産出荷統計」、「植物検疫統計」

(億本)

資料:農林水産省「花き生産出荷統計」、「植物検疫統計」

平成19年

キ ク

平成29年

カーネーション

<切り花の輸入割合の推移(カーネーション、キク)><切り花の国内出荷量・輸入量の推移>

<切り花の主要品目別輸入割合・輸入量(H29)>

資料:農林水産省「花き生産出荷統計」、「植物検疫統計」

国産40%

国産90%

国産66%

国産82%

輸入10%

輸入34%

輸入18%

輸入60%

主な輸入国

コロンビア、中国

主な輸入国

マレーシア、ベトナム

S60 H2 H7 H12 H17 H22 H27 H28 H29

国内出荷量 42.5 53.2 55.8 55.9 50.2 43.5 38.7 37.8 37.0

輸入量 1.2 3.6 6.6 8.3 10.4 13.2 12.7 13.1 13.4

計 43.7 56.7 62.4 64.2 60.7 56.7 51.4 50.9 50.4

切花輸入割合(数量ベース)

3% 6% 11% 13% 17% 23% 25% 26% 27%

(億本) 割合 割合 割合

カーネーション 60% 3.67 コロンビア 69% 中国 20% エクアドル 7%

キク 18% 3.35 マレーシア 58% ベトナム 22% 中国 16%

バラ 20% 0.63 ケニア 40% インド 18% エチオピア 11%

ユリ 4% 0.06 韓国 87% ベトナム 6% 台湾 5%

品目輸入品の

割合

輸入量主な輸入国

1位 2位 3位

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-10

0

10

20

30

40

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

2016年平均最高 19℃最低 9℃

(1)花きの輸入②(輸入割合増加の具体例:国内産及びコロンビア産カーネーションの比較①)

○ 年間平均気温は日本とコロンビアでほとんど差はないが、月別で見ると、コロンビアは年間を通じてほぼ一定であり、加温施設等が不要。⇒設備費、光熱費(特に燃油)等が不要。

○ コロンビアは四季がないため、生産地が季節で移動することなく、周年で安定供給が可能。

また、1日の寒暖の差が大きく、カーネーションの発色や生育には最適。

○ コロンビアの花き生産は、一部の富裕層による農地及び付随する福利厚生施設等の整備、アメリカによる転作指導、コロンビア政府の国内治安改善策がうまく合致したことからスタート。

カーネーションの生産概況の対比

コロンビア

301ha

117億円

--------------------

最高19℃最低8.6℃

1,500m前後

933ha

234億円

(うち対日輸出額72億円)

--------------------

最高20℃最低8.8℃

約2,600m

産出額

年間

平均気温※

標高※

※1 1ユーロ=122円とした(H28年平均外国為替相場より(三菱UFJリサーチ&コンサルティング調べ))※2 年間平均気温、標高は長野及びボゴタの生産地近辺のもの

平均気温の比較

コロンビア

長 野

(2016年)

(2016年)(2016年)

資料:農林水産省「花き生産出荷統計」、「生産農業所得統計」(面積、産出額)International Statistics Flowers and Plants 2017(AIPH出版)(面積、コロンビア輸出額)国土交通省気象庁「世界の天候データツール」(平均気温、標高)

(2016年輸出額)※1

面 積

日本単位:℃

単位:℃

0

5

10

15

20

25

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

月平均最高気温

(℃)

月平均最低気温

(℃)

2016年平均最高 20℃最低 9℃

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(1)花きの輸入②(輸入割合増加の具体例:国内産及びコロンビア産カーネーションの比較②)

○ コロンビアの1本あたりの原価は日本の半分以下(流通経費含まず)。

○ 日本では、灰色カビ病は一般的な病害であるが、コロンビアでは気象条件や栽培環境の面から発症リスクが低い。

○ コロンビアは、採花後の温度管理や抗菌剤等の鮮度管理も徹底している。日本では採花後の処理や温度管理等がまだ不十分であり、生産・流通・小売の一体的な対策が必要。

カーネーションのコスト比較

※1:コロンビアは台風がなく、簡易な施設で充分である。※2:長野県は最低時間賃金(713円)より計算

○ ボトリチス菌は、花きにとって大敵となるカビの一種で、灰色カビ病の要因となる。

○ 日本では一般的な病害であるため、温湿度管理の徹底や農薬の散布が必要。そのためのコストが上乗せされる。

ボトリチス菌について

カーネーションの鮮度管理について

○ 採花後の選別は、日本では常温で行われるが、コロンビアでは2~3℃の室内で行われ、以後空港までは低温で輸送される。

○ また、輸入品は長期輸送が前提のため、抗菌剤や栄養剤等の薬剤の使用等、鮮度管理が徹底している。

○ 輸入品は、日本の空港に到着後は、温度管理が寸断されるため、市場、小売店への流通は国産と同じ温度条件となる。

日本(長野) コロンビア

264千円/年

パイプハウス

3,711千円

130千円/月

--------------

28.7円

10.4円(産地→市場)

0

木造ポリフィルム

240千円

260㌦/月

(約25千円)

--------------

14セント(約13円)

12~15セント(ボゴタ→成田)

燃 油

1本あたりの生産コスト

施設費※1

(10aあたり)

雇用労賃1人あたり※2

1本あたりの輸送コスト

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<参考>花きの国産シェアの奪還!-日持ちの良さなど国産花きの強みを生かせる流通体制の確立-

○ 輸入花きからシェアを奪還するには、国産花きの鮮度、日持ちの良さ等の強みを活かすことが重要。

○ 消費者が品質として重視する「日持ち」を良くするために、①温度管理(コールドチェーンの確立)、②衛生管理、③鮮度保持剤の使用等を生産・流通・小売各段階で徹底。

<国産花と輸入花の採花から小売店までの期間>

・採花後の前処理(抗菌剤等で水揚げ)の実施

・出荷前の温度管理(低温保管)等の徹底

・配送施設、卸売場の低温化

・輸送時の温度管理(積載前のトラック庫内の冷却等)の徹底

産 地 市 場 小売店

・市場から店舗まで搬送時の温度上昇の防止

・入荷時の適切な水揚げの実施、低温ショーケースの利用等

○花の鮮度・日持ち性をより向上する流通体制の確立

産地表示、日持ち保証販売により

国産の強みを強調

日数 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

輸入花き(コロンビアのカーネーション)

国産花き

採花

梱包

空港

空港

成田空港

分荷

市場セリ

小売店

採花

調整

市場セリ

小売店

温度管理が徹底

温度管理が不徹底 資料:市場関係者からの聞き取り

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51 52 4562 67

8294

81 76 80

126 1201.2 0.91.1

1.4 0.9

1.21.7

3.4 5.17.2

8.68.9

0

50

100

150

H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30

植木・盆栽・鉢もの 切り花

(2)花きの輸出①(現状と目標)

○ 平成30年の花き(輸出重点品目)の輸出額は129億円で、前年よりやや減少。輸出額の大部分が植木・盆栽・鉢もの。切り花については絶対額が少ないものの、現地プロモーション等により着実に増加。

○ 平成28年5月にとりまとめられた「農林水産業の輸出力強化戦略」に基づき、大量生産国にはない日本産花きならではの魅力を発信し、平成31年には植木・盆栽・鉢もの、切り花で輸出額150億円を目指す。

H30年実績 H31年目標

輸出額(億円)

主な輸出先

輸出額(億円)

主な輸出先

輸出重点品目

植木・盆栽・鉢もの

119.6 中国、ベトナム、香港

140 中国、香港、EU

切り花 8.9 香港、米国、韓国

10 香港、シンガポール、米国、カナダ、ロシア

合計 128.5 150

球根類他 1.7

総合計 130.2

日本産花きを使ったデモンストレーション(米国)

資料:財務省「貿易統計」

資料:財務省「貿易統計」

(億円) 前年比30年

金額:95%

<国・地域別花き輸出額>

<花き輸出額>

資料:財務省「貿易統計」

H30年輸出額129億円

中国

73億円ベトナム

30億円

香港 7億円

台湾 4億円

米国 3億円

韓国 2億円 その他 8億円

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(2)花きの輸出②(植木・盆栽等の輸出)

○ 植木は、その美しさが本物の日本庭園を求める富裕層に評価され、花き輸出の柱。盆栽は、世界共通語の「BONSAI」として、EU(イタリア、スペインなど)、中国、南アフリカなど世界で人気。

○ 昨年(2017年4月27日~4月30日)、世界盆栽大会が28年ぶりに我が国(さいたま市)で開催され、農林水産省においても輸出向け売店コーナーに植物検疫カウンターを設け、インバウンドを含めた輸出の促進を図った。

○ EU向けクロマツ盆栽について、輸出解禁に向けた検疫協議中(2016年3月に解禁要請)。

成果:(来場者)・一般:約45,000人・愛好家:約1,200人(うち外国人:約800人)

会期:2017年4月27日~30日会場:さいたまスーパーアリーナ大宮ソニックシティ

ほか

植物検疫カウンター

【第8回世界盆栽大会inさいたま】

<植木・盆栽・鉢ものの輸出額><植木・盆栽・鉢ものの輸出額(国・地域別)>

(億円)

資料:財務省「貿易統計」

中国

72億円

ベトナム

29億円

香港 5億円

台湾 4億円

イタリア 2億円 その他 8億円

H30輸出額120億円

51 5245

62 6782

9481 76 80

126 120

0

20

40

60

80

100

120

140

H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30

前年比30年

金額:95%

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(2)花きの輸出③(切り花の輸出)

○ 平成30年の切り花輸出額は、8.9億円に増加。○ 特に、米国においては富裕層向けパーティやファッションイベント等において、他にはない花やゴージャスな花材に対する需要があり、高品質な日本産花きの輸出拡大に向けた取組を開始したことで、平成29年の米国への切り花輸出額は2.5億円と平成24年の約5倍に増加。

<米国への切り花の輸出額の推移>

NY総領事館で開かれた天皇誕生日祝賀レセプションに飾られた日本産グロリオサ

資料:財務省「貿易統計」

<切り花の輸出額>

資料:財務省「貿易統計」<切り花の輸出額(国・地域別)>

資料:財務省「貿易統計」

(億円) (億円)

1.2 0.9 1.1 1.4 0.9 1.21.7

3.4

5.1

7.2

8.6 8.9

0.0

2.0

4.0

6.0

8.0

10.0

H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30

前年比30年

金額:103%

0.5 0.7

1.0

1.4

1.9

2.5 2.5

0.0

0.5

1.0

1.5

2.0

2.5

3.0

H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30

米国

2.5億円

香港

2.4億円

韓国

1.8億円

中国 0.7億円

台湾 0.7億円

その他 0.7億円

H30年輸出額8.9億円

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(2)花きの輸出④(各国の事例)

【切り花輸出先進国ケニアの調査事例】● 外貨獲得のため、国策としてバラを中心とした切り花の生産及び輸出を振興。オランダ、コロンビアに次ぐ世界第3位の切り花輸出大国。

● ケニア統一ブランドを立ち上げ、EUにおいてオールケニアでの共通プロモーションを実施。

● 産地から空港までコールドチェーンを完備。● 生産者が生産から加工、輸送、海外マーケティン

グ、ブランディングまで完結した取組。● MPS等環境認証への取組も積極的。

ケニア共通ブランド

産地で輸出先国のニーズに合わせた生産・加工

【輸出重点国シンガポールの調査事例】● シンガポールは東京23区と同程度の広さに人口約561万人(2017年)の多民族国家であり、また、外国人の居住者が多い国である。

● 農地はほとんどなく、国内の花き生産は蘭類のみであるが、ガーデンシティと呼ばれるほど、植物が多い環境から、花に対する興味・関心は高い。

● 近年、中国、EU、アフリカ等世界各国からの花きを輸入しているが、品種数は少ない。

【輸出重点国香港の調査事例】● 東アジアの物流拠点として、極めて重要な鉢物・切り花の輸出先。

マカオのカジノへの転送も多い。● 春節やバレンタインデーを中心に、赤や黄色等の縁起の良いとされ

る派手な色合いの花の需要が伸びる。ショッピングモールやホテル、広場等での需要も多い。

● 多様で繊細な色合いの日本産の認知度向上が課題。

輸入に大きく依存した切り花市場

賑わいを見せる花屋街と派手な花束 ホテルのロビー

コールドチェーンを完備

産地の保冷庫

空港隣接の検疫所の保冷庫

生産者の保冷車

キーパーを備えた店舗

モール玄関

輸出先国の先進事例 輸出重点国

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(2)花きの輸出⑤(今後必要とされる取組)

産地間連携により日本産花きと花文化を世界へ輸出!

○海外の市場実態等情報収集○花文化と併せて日本産花きを情報発信○長距離輸送に耐えうる品質管理技術の向上○センチュウ防除技術の開発等植物検疫への

対応○海外からのバイヤーの招聘

必要な取組

太平洋を横断、北米大陸へ!(米国・カナダ)

花き文化の成熟したEUや新たな需要が見込まれるロシアへ!

今後も海外市場調査を通じ、新たな販路を開拓!

経済成長著しいアジア新興国へ!(香港・シンガポール・中国)

リンドウ

ラナンキュラス

洋ラン

スイートピー

植木

グロリオサ

盆栽

北海道

デルフィニウム

チューリップ

トルコギキョウ

観葉植物

岩手県

新潟県

富山県

長野県千葉県

愛知県高知県

香川県

宮崎県

沖縄県

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〈経営の現状〉・ 全国のりんどう栽培面積の約4分の1、出荷数量の約3割を占める産地。・ 部会員数170戸、栽培面積110ha、出荷数量 切り花:2,469万本、鉢花:14万鉢、販売額は平成17年以降、10年連続して10億円以上を達成。

〈特徴的な取組〉① 生産者と行政が一体となった地域オリジナル品種の育成切り花30品種、鉢物9品種が実用化されており、品種の開発に当たっては、部会員全員を社員と

する(一社)安代リンドウ開発が八幡平市花き研究センターと共同研究契約を締結し、有望系統の特性検定や親株育成のための試験圃場の設置・管理を担うとともに、市と専用利用者権の許諾契約を結び、部会員だけがオリジナル品種を利用できるようにしている。また、生産者が販売額の2%を研究協力費として拠出し、安定した組織運営と生産者の意見を踏まえた品種開発が行われる仕組みを構築。

② 生産者の強固な結束による産地ブランドの確立系統出荷率90%以上の共販体制による安定した出荷ロットと、全量共同育苗、全ほ場一斉巡回指導、厳しい自主検査による

高品質なオリジナル品種の生産、鮮度保持対策の徹底や出荷調整作業の機械化等のコスト削減努力により、「安代りんどう」というブランドを確立し、市場での有利販売につなげている。

③ 切り花輸出と海外生産、知財輸出平成14年からオランダへの輸出を開始し、近年は香港、シンガポール、北米など新たな販路を開拓。鉢花品種では、海外と栽

培許諾契約を締結し、知的財産の輸出にも取り組んでいる。ニュージーランド、チリと栽培契約を締結し、海外生産を実施。季節が反対の南半球での生産により周年供給が可能。

<参考>花き輸出の先進的事例①

ニュージーランドとの合同育種により開発された

「赤色りんどう」

平成27年度農林水産祭天皇杯受賞

安代りんどう(新岩手農業協同組合八幡平花卉生産部会)~オリジナル品種による地域一体となった世界に通用するブランド産地作り~

あ しろ はちまんたい

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<参考>花き輸出の先進的事例②

県育成カーネーション品種「ミニティアラ」シリーズを海外で生産販売 (香川県)

1 概要

○ 香川県は、県育成のカーネーション「ミニティアラ」シリーズの2品種について、オランダの大手種苗会社ヒルベルダ・コーイ社と、海外で苗を生産・販売する5年間の利用許諾契約を締結。

○ 利用許諾品種は「ミニティアラコーラルピンク」と「ミニティアラライラック」の2品種。

○ 利用国は欧州連合(EU)、ケニア、コロンビア。

○ 海外市場での販売により、香川県のオリジナル品種の国際的評価が高まり、国外だけでなく国内需要

が一層拡大することが期待。ミニティアラコーラルピンク

ミニティアラライラック

2 これまでの経緯

○ 平成6年から県農業試験場でカーネーション栽培種とナデシコ野生種との種間交雑育種を開始。

○ 平成19年、剣(けん)咲きタイプのカーネーション新品種「ミニティアラ」を育成。

○ 平成23年に「ミニティアラコーラルピンク」、平成24年に「ミニティアラライラック」を育成。

○ ヒルベルダ・コーイ社が「ミニティアラ」の花の形、色のバリエーションに注目し、平成24年3月に同社とオランダでの2年間の試験栽培契約を締結。

○ 平成26年1月に利用許諾契約を締結(上記3ヶ国(地域)へ品種登録申請を準備中)。

【参考】

〇カーネーション「ミニティアラ」シリーズ花の形がティアラ(女性の装飾冠)を思わせることと、花が小さく可愛いらしいことから、名付けられた。

これまでに、7品種を育成して品種登録を出願。

品種名「ミニティアラピンク」、「ミニティアラクリーム」、「ミニティアラコーラルピンク」、「ミニティアラライラック」「ミニティアラスターイエロー」、「ミニティアラミルクホワイト」、「ミニティアラベビーピンク」の7品種

○ヒルベルダ・コーイ社カーネーションを中心に花きの品種開発・種苗販売を行っており、世界のカーネーション種苗生産の約

2割のシェアを有する世界有数の種苗会社。同社が育成した数多くの品種が国内でも生産・ 販売されている。

浜田香川県知事とヒルベルダ・コーイ社タスCEOとの調印式

(平成26年1月17日)

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○ 2019年4月29日から10月7日まで中国・北京市において「2019年北京国際園芸博覧会」が開催され、日本政府(農林水産省、国土交通省)は日本庭園と日本展示館(日本産花きと日本の花文化を展示)を出展。

○ 会期中は、日本展示館に約107万人が訪れ、日本政府の展示は国際屋外展示部門において「大賞」を受

○ 多様で高品質な日本産花きの情報を発信することで輸出拡大、造園緑化技術の海外展開及びインバウンドの促進等を期待。

名 称: EXPO 2019 BEIJINGテーマ: 「Live Green,Live Better

緑の生活、より良い生活」会 期: 2019年4月29日~10月7日参加国・地域:110来場者数:900万人

日本庭園と日本展示館

○受賞した花き

↑(金賞)舞夢黄

日本展示館屋内展示のようす

<北京国際園芸博覧会の概要> <日本政府出展の様子>

○国際屋外出展コンテスト:大賞○切り花等コンテスト

コンテスト名 賞 品目 品種

キクコンテスト

金 キク舞夢黄

(かがり弁黄)

銀 キク舞夢白

(かがり弁白)

ランコンテスト 銀 コチョウランソーゴマンタ(Sogo Manta)

盆栽コンテスト 銅 ヤマモミジ -

<各種コンテスト受賞結果>

↑(銀賞)舞夢白

↑(銀賞)コチョウラン

↑(銅賞)ヤマモミジ

<参考>花きの国際的評価 ~国際園芸博覧会への日本政府出展で「大賞」受賞~

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8,255

2,158 2,406 3,429

7,212

11,183 11,964

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

14,000

平均 29歳以下 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~69歳 70歳以上

(1)花き消費の現状

○ 切り花の購入金額は長期的にみて減少。世帯主の年齢別でみると、若年層ほど購入金額が低い。

○ 花き取扱業の事業者のうち、花き専門小売業は事業者数で6割、販売額で7割を占める。

<切り花1世帯あたり購入額> <花き等取扱業の事業者数>

<花き等取扱業の販売額>

15,903 店

59%

6,160 店

23%

4,833 店

18%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

花き専門小売業等 スーパー・ホームセンター その他小売業

平成26年(26,896店)

3,683 億円

70%

966 億円

19%

546

億円

11%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

花き専門小売業等 スーパー・ホームセンター その他小売業

平成26年(5,195億円)

資料:経済産業省「商業統計」注1 :花き専門小売業等は、「花き等専門小売業」と「花き等中心小売業(取扱商品の50%以上が住関

連商品(花、植木含む))」の数値の合計。注2 :スーパー・ホームセンターは、「専門スーパー」の数値。

資料 :総務省統計局「家計調査年報」 二人以上の全世帯※ 平成20年以降の金額は、「(農林漁家を含む)二人以上の世帯」の金額。それ以外は「農林漁家を除く二人以上の世帯」の金額となっている。

・年間購入額の推移

(円)

若年層の購入金額が低い

・世帯主年齢別年間購入額(平成30年)

(円)

7,952

10,788

12,822 11,551

10,602

10,111

9,616

9,317

8,757

8,255

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

14,000

S60 H2 H7 H12 H17 H22 H27 H28 H29 H30

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(2)花きの需要拡大への取組

○ 花きの文化の振興を図るためには、 公共施設やまちづくり、社会福祉施設等の花きの効用が発揮できる施設等における花きの活用 児童、生徒等に対する花きを活用した教育(花育)や地域における花きを活用したイベント等の推進 日常生活における花きの活用の促進、花きに関する伝統の継承、花きの新たな文化の創出等に取り組んでいくことが必要。

○オフィス等の室内緑化○駅や空港を緑化○花とみどりのまちづくり

公共施設やまちづくりにおける花きの活用

花きの効用の普及

○社会福祉施設等における癒やし効果の活用

教育及び地域における花きの活用

○地域における花育活動を推進○各県フラワーフェスティバルの開催

花きに関する伝統の継承 花きの新たな文化の創出

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(3)花きの需要創出にむけた取組

○ フラワーバレンタインや「Flower Biz」、「Flower Friday」、「WEEKEND FLOWER」などの取組により新しい需要を創出。

資料:総務省「家計調査」

(円)

WORK~オフィスの花~月曜日のオフィスに花を

LIFE 生活の花金曜日の花贈り・花飾り

あなたのライフスタイルに花を取り入れ、職場や家庭でもっと気軽に花と過ごすくらしを。「Flower Biz」「Flower Friday」「WEEKEND FLOWER」日常のくらしの中に花と過ごす時間を増やすことによって、心のバランスを保ち、癒しの空間を演出してみてはいかがでしょうか?花とくらす健康な毎日を!

月毎の支出金額が少ない1~2月に新しい需要を創

出するため、フラワーバレンタインの取組を実施

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

<切花、園芸品・園芸用品への支出金額(H28)>

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<参考>花きの効用

○ 花と緑には、「ストレスの軽減」や「社会性の向上」、「認知機能の改善効果」等に効用。

+29%

ック

ストレス緩和

-25%

100%

■交感神経活動 ■副交感神経活動

花なし 花あり

交感神経活動(LF/HF)

副交感神経活動(HF)(ミリ秒 msec2 )

花なし 1.51 828.6

花あり 1.13 1072.6

交感神経活動 :緊張・ストレス時に高まる。副交感神経活動 : リラックス時に高まる。

出展:千葉大学環境健康フィールド科学センター

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<参考>花きの効用を用いた取組

○ 花きの効用を活用するため、病院内へ緑化空間を設けたり、社会福祉施設での活動として取り入れているところもあり、患者からの評判も上々。

寄せ植え体験

アレンジメント制作

エントランスに4層吹き抜けの緑化空間を設置

院内の120箇所に花を装飾週1回の「お花クラブ」の開催

病院における花きを活用した取組 社会福祉施設における花きを活用した取組

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【参考資料編】

1 花きの振興に関する法律・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 31

2 花き関係予算・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 34

(1)次世代国産花き産業確立推進---------------------------- 34

(2)強い農業・担い手づくり総合支援交付金等------------------- 35

(2)産地生産基盤パワーアップ事業--------------------------- 36

3 次世代施設園芸の取組・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 37

(1)次世代施設園芸拠点の整備------------------------------ 37

(2)次世代施設園芸導入加速化支援事業実施地区-------------- 38

(3)取組拡大に向けた支援---------------------------------- 39

4 都道府県別花き産出額 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 40

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【参考】花きの振興に関する法律(平成26年法律第102号)について①(法制定までの検討経過)

○ (自)フラワー産業議員連盟(※)が、(自)農林部会等に花きの振興に関する法案の制定に向けた取組を要望。○ これを受けて、(自)農林部会野菜・果樹・畑作物等対策小委員会の中に、坂本哲志議員(畑作小委委員長)を座長とする「花

き振興法案(仮称)検討作業チーム」を組織し、中谷元議員(農林水産戦略調査会長)、齋藤健議員(農林部会長)、河村建夫議員(フラワー議連会長)等がメンバーとなって議員立法を検討(検討作業チーム第2回会合まで座長を務めた葉梨康弘財務大臣政務官はオブザーバーとして出席)。

※フラワー議連は、江藤隆美議員(故人)が昭和62年に設立。現在は、会長が河村建夫議員、幹事長が江藤拓 元農林水産副大臣。

平成25年 資料:自由民主党政務調査会作成

9月25日 (自)花き振興法案検討作業チーム第1回会合(10/3第2回会合、10/25第3回会合、11/15第4回会合)

11月26日 (自)花き振興法案検討作業チーム第5回会合 法案とりまとめ12月4日 (自)農林部会等合同会議 法案了承

平成26年2月6日 (公)農林水産部会2月13日 (公)政調全体会議 公明党法案了承2月20日 (自)政調審議会2月21日 (自)総務会

与党政策責任者会議 与党法案了承3月5日 (民)農林水産部門会議で団体ヒアリング4月8日 (民)幹部と花き関係団体との意見交換5月29日 (生)法案審査5月30日 (民)、(維)、(結)法案審査

第186回通常国会6月5日 (衆)本会議 可決 (6/4 (衆)農林水産委員会(委員長提案、可決)) 6月20日 (参)本会議 可決・成立 (6/19 (参)農林水産委員会((衆)委員長趣旨説明、可決))6月27日 法律公布(平成26年法律第102号)12月1日 法律施行

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【参考】花きの振興に関する法律(平成26年法律第102号)について②(法律の概要)

3.基本方針等

1.目的

花き産業の健全な発展と心豊かな国民生活の実現

○ 農林水産大臣は、花き産業及び花き文化の振興に関する基本方針を策定

○ 都道府県は、花き産業及び花き文化の振興に関する計画を策定

○ 国、地方公共団体、事業者、研究機関等の連携の強化

○ 生産者の経営の安定(6条)○ 生産性及び品質の向上の促進(7条)○ 加工及び流通の高度化(8条)○ 鮮度保持の重要性への留意(9条)○ 輸出の促進(10条)○ 種苗法の特例(13条)○ 研究開発の推進(15条)

2.定義

「花き」:観賞の用に供される植物「花き産業」:花きの生産、流通、販売又は

新品種の育成の事業

○ 公共施設における花きの活用の推進等(16条1項)

○ いわゆる「花育」の推進(16条2項)○ 日常生活における花きの活用の推進等(16条3項)

○ 博覧会の開催等(17条)○ 花き産業及び花き文化の振興に寄与した者の顕彰(18条)

○ 振興計画の円滑な実施に向けた国の援助(19条)

○ 花き活用推進会議の設置(20条)

4.花き産業に対する施策

5.花き文化に対する施策

6.その他の施策

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【参考】花きの振興に関する法律(平成26年法律第102号)について③(種苗法の特例(法第13条)の概要)

○ 農林水産大臣の認定を受けた研究開発事業計画の成果として育成された品種に種苗法の特例を適用。

○ 具体的には、耐病性や高温耐性、日持ち性を有する等、国際競争力の強化に資する新品種の育成に対し、出願料及び登録料(1~6年目)を4分の3軽減。

種苗法特例の適用対象となる新品種の育成(イメージ)

灰色かび病に対する抵抗性を持ち、夏場の高温・多湿化でも輸出可能となるスイートピーの新品種

高温耐性を持ち、夏場の需要期に合わせた安定供給が可能となるキクの新品種

区分 通常 特例措置

出願料 47,200円 11,800円

登録料第1~3年第4~6年第7~9年

第10~30年

6,000円/年9,000円/年

18,000円/年36,000円/年

1,500円/年2,250円/年

--

<種苗法の特例措置>

国産シェアの奪還

輸出の拡大

研究開発事業計画の認定件数(平成30年7月末現在)

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花き支援対策(次世代国産花き産業確立推進等) 【令和2年度予算概算決定額 878(728)百万円】

[お問い合わせ先]生産局園芸作物課(03-6738-6162)

<対策のポイント>国産花きの生産拡大と花き産業の成長産業化を図るため、品目ごとの特徴に応じて、花き産業関係者が一体となった生産から流通・消費拡大に至る一貫した取組に加え、国と試験研究機関主導による技術実証を支援します。また、国際園芸博覧会を通じて、我が国の花きと花き文化を紹介します。<政策目標>花き産出額の増加(6,500億円[令和7年度まで])

<事業の内容> <事業イメージ>1.次世代国産花き産業確立推進(1)地域の「戦略品目」設定とその生産・流通・消費の課題解決支援

地域ごとの「戦略品目」の設定、作業省力化の実証、新規格による流通コスト・廃棄物削減の実証、新たな需要の創出・拡大に向けたプロモーション活動等の取組を支援します。また、花きの国際的な認証の取得の推進、作業の労務管理の改善等、品目横断的な課題解決に向けた取組を支援します。

(2)国と試験研究機関主導による全国レベルでの技術実証支援今後、輸入花きに対抗する上で必要となる飛躍的な生産性向上が期待される技術について、国と試験研究機関主導で技術実証を行い、普及・定着を加速化させる取組を支援します。

2. 国際園芸博覧会を通じた我が国の花きの情報発信2021年のカタール・ドーハ、2022年のオランダ・アルメーレで開催予定の国際園芸博覧会に政府出展し、我が国の高品質な花きと花き文化を紹介します。

(関連事業)3.農地耕作条件改善事業のうち未来型産地形成推進条件整備

【24,990(29,950)百万円の内数】水田転換や既存産地の改良とともに、省力技術・作業機械を面的に導入し、労働生産性を抜本的に向上させたモデル産地を形成する取組を支援します。

国民間団体等

定額<事業の流れ>

国産花きの品目の特徴 国産品と輸入品の棲み分けが進んでいる品目(例:カーネーション) 国産品と輸入品が価格・品質面で競合している品目(例:キク) 輸入を抑えている品目、輸出を目指す品目(例:トルコギキョウ)

花き産業の成長産業化

販売流通生産

作業性・市場性を兼備した品種への転換・省力生産技術実証

新規格による流通コスト・廃棄物削減の実証

ホームユース向け販路開拓実証、消費拡大プロモーション活動

1.「戦略品目」の設定とその課題解決支援・ 品目の特徴及び地域の実情を踏まえた「戦略品目」の設定・ 国産花きの品目の特徴に対応した生産・流通、消費拡大の取組

2.国と試験研究機関主導による全国レベルでの技術実証支援

生産性向上周年生産を可能とする養液栽培技術・短茎栽培システム等の実証

安定供給開花調整技術と収穫後の長期低温技術を組合わせた技術実証

技術実証により得られた成果の現場(農家)レベルでの普及・定着

生産・供給体制の強化

需要拡大

(1の事業)

生産者団体、協議会定額、1/2 (3の事業)

委託費民間団体 (2の事業)

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強い農業・担い手づくり総合支援交付金等

<対策のポイント>○ 産地の収益力強化と担い手の経営発展のため、産地・担い手の発展の状況に応じて必要な農業用機械・施設の導入を切れ目なく支援します。○ 地域農業者の減少や労働力不足等生産構造の急速な変化に対応するための新たな生産事業モデルの育成を支援します。<政策目標>○ 加工・業務用野菜の出荷量(直接取引分)の拡大(145万トン[令和12年度まで])○ 1中央卸売市場当たりの取扱金額の増加(695億円[平成28年度]→719億円[令和6年度まで])○ 意欲ある担い手の育成・確保

<事業の内容> <事業イメージ>1.地域の創意工夫による産地競争力の強化と担い手の経営発展の推進

【都道府県向け交付金】① 産地基幹施設等支援タイプア 産地農業において中心的な役割を果たしている農業法人や農業者団体等による集出荷貯蔵施設等の産地の基幹施設の導入を支援イ 品質・衛生管理の強化等を図る卸売市場施設、産地・消費地での共同配送等に必要なストックポイント等の整備を支援

② 先進的農業経営確立支援タイプ広域に展開する農業法人等の経営の高度化に必要な農業用機械・施設の導入を支援

③ 地域担い手育成支援タイプア 農業者の経営基盤の確立や更なる発展に向けた農業用機械・施設の導入を支援イ 小規模・零細地域における、意欲ある経営体の共同利用機械・施設の導入を支援

2.生産構造の急速な変化に対応するための新たな生産事業モデルの確立【国直接採択】拠点となる事業者が連携する生産者の作業支援など様々な機能を発揮しつつ、安定的な

生産・供給を実現しようとする新たな生産事業モデルの育成を支援

(関連)食肉流通再編・輸出促進事業和牛の増頭、国産食肉の生産・流通体制の強化及び輸出の拡大を図るため、

家畜市場、食肉処理施設の再編合理化による施設の機能高度化を支援

【令和2年度予算概算決定額 23,020(23,024)百万円】

<事業の流れ>交付(定額)

農業者等都道府県

市町村1/2、3/10以内等1/2、3/10以内等

1/2、3/10以内等

定額、1/2以内農業者等

[お問い合わせ先](1①ア、2の事業) 生産局総務課生産推進室 (03-3502-5945)(1①イの事業) 食料産業局食品流通課 (03-6744-2059)(1②、③の事業) 経営局経営政策課担い手総合対策室(03-6744-2148)

(1の事業)

(2の事業)

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産地生産基盤パワーアップ事業

<対策のポイント>収益力強化に計画的に取り組む産地に対し、農業者等が行う高性能な機械・施設の導入や栽培体系の転換等に対して総合的に支援します。食品関連等の事業者と農業者が協働で行う取組の促進等により海外や加工・業務用等の新市場を安定的に獲得していくための拠点整備、全国産地の生産基盤の強化・継承、堆肥の活用による全国的な土づくり等を支援します。<政策目標>青果物、花き、茶の輸出額について、ポスト1兆円目標を達成品質向上や高付加価値化等により販売額を10%以上向上産地における生産資源(ハウス・園地等)の維持・継承 等

[お問い合わせ先](1①、2の事業) 生産局総務課生産推進室(03-3502-5945)(1②、3①の事業)生産局園芸作物課 (03-6744-2113)(1③の事業) 食料産業局食品流通課 (03-3502-5741)(3②の事業) 生産局農業環境対策課 ( 03-3593-6495)

<事業の内容> <事業イメージ>

1.新市場獲得対策① 新市場の核となる拠点事業者の育成

新市場のロット・品質に対応できる拠点事業者の育成のため、貯蔵・加工・物流等拠点施設等の整備、生育予測技術や品質保持技術の実証・導入等を支援② 拠点事業者と連携した産地の生産・出荷体制の強化

拠点事業者と連携する産地が行う、輸出拡大を図るために必要な生産・出荷体制の整備、作柄安定技術や作期拡大技術、生産工程管理手法の実証・導入等を支援③ 新市場対応を支える物流体制の革新

広域間の物流を大幅に効率化するための共通ルール・体制の構築に必要な統一規格パレット等と関連機材の導入、管理体制構築に対して支援2.収益性向上対策

収益力強化に計画的に取り組む産地に対し、計画の実現に必要な農業機械の導入、集出荷施設等の整備に係る経費等を総合的に支援3.生産基盤強化対策① 生産基盤の強化・継承

農業用ハウスや果樹園・茶園等の生産基盤を次世代に円滑に引き継ぐための再整備・改修、継承ニーズのマッチング等を支援② 全国的な土づくりの展開

全国的な土づくりの展開を図るため、牛ふん堆肥等を実証的に活用する取組を支援

<事業の流れ>

【令和元年度補正予算額 34,750百万円】

国 民間団体等定額、1/2以内等

(1の事業)

国 都道府県 農業者等

定額、1/2以内等定額 基金管理団体

(2・3の事業)

・施設整備、機械・資材の導入による収益性向上

・ハウス・園地等の再整備・改修、新規就農者等への継承

・牛ふん堆肥等を活用した土づくり

等を推進

産地生産基盤の強化・継承

生産・流通システムの確立

・新市場対応型の加工・貯蔵施設や物流体制(コールドチェーン等)の整備、技術確立

・県域にこだわらない連携で新市場のロット・品質に対応する主体(拠点事業者)の育成

等を推進

新たな生産・供給体制

主要輸出国並みの加工・貯蔵・物流機能

・作柄安定技術指導・農作業・出荷作業代行・各種規格の簡素化 等

多様な分野 最先端技術

ハウス・園地の継承

作業支援

拠点事業者

(物流事業者、川下企業、JA関連法人、大規模生産

法人等) ・ニーズ情報伝達・工程管理指導・講習会の開催 等

県域にこだわらない集出荷体制

生産性の向上

品質管理

新市場(業務・輸出向け等)

ニーズに合ったロット・品質で安定的に供給

A県連携生産者

B県連携産地

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【参考】次世代施設園芸の取組

(1)次世代施設園芸拠点の整備

○ 日本における施設園芸の収益性を向上していくため、オランダの施設園芸を日本型にアレンジした高収益型施設園芸のモデルとして、「次世代施設園芸拠点」を整備。

○ 次世代施設園芸拠点では、①高度な環境制御技術の導入による生産性向上、②地域エネルギーの活用による化石燃料依存からの脱却、③温室の大規模化や生産から出荷までの施設の集積を行うことにより、所得の向上と雇用の創出が期待。

オランダの施設園芸

● 産学官連携によるクラスター形成

● 機械化、ICTの活用の追求

● トマト収量10aあたり50t以上(日本平均11t)

● 豊富な天然ガスを活用し、熱、電気、CO2を供給

日本オランダ

日本型にアレンジ

木質バイオマス等の地域資源

ハウスの柱を

太くする(台風被害を懸念)

収穫量も求めつつ食味・品質にも

こだわる

天然ガス

ハウスの柱を細くする

(日照量の確保)

収穫量の向上が第一の

目標

<エネルギー>

<施 設>

<生 産>

次世代施設園芸

● 施設を大規模に集積し、木質バイオマス等の地域資源によるエネルギー供給から生産、調製・出荷までを一気通貫して行う拠点を整備。

● 化石燃料からの脱却を図るとともに、コスト削減や地域雇用の創出。

● ICT等他産業の知識やノウハウの活用のため、産業界と 農業界が連携。

● 高度な環境制御により周年・計画生産を実現。

農林水産省において

全国10箇所で次世代施設園芸拠点の整備を支援

★日本型へのアレンジポイント

集積された施設

自動化された生産(コチョウランを移動させる様子)

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【参考】次世代施設園芸の取組

(2)次世代施設園芸導入加速化支援事業 実施地区

○ 平成25年度より、全国10箇所で次世代施設園芸拠点の整備を開始し、28年度に全拠点が完成。

○ 自治体、生産者、実需者等がコンソーシアムを形成し、ICTによる高度な環境制御と地域資源エネルギーを活用した大規模な施設園芸を展開。

4.静岡県(小山町)【2016年1月完成】

トマト(3.2ha)ミニトマト(0.8ha)木質バイオマス

3.埼玉県(久喜市)【2017年1月完成】

トマト(3.3ha)木質バイオマス

1.北海道(苫小牧市)【2016年10月完成】

イチゴ (4ha)木質バイオマス

5.富山県(富山市)【2015年6月完成】

トマト(2.9ha)トルコギキョウ等花き(1.2ha)廃棄物由来燃料

10.宮崎県(国富町)【2015年7月完成】

ピーマン(2.3ha)きゅうり(1.8ha)木質バイオマス

9.大分県(九重町) 【2016年3月完

成】パプリカ(2.4ha)温泉熱

トマト(4.3ha)木質バイオマス

6.愛知県(豊橋市)【2017年3月完成】

ミニトマト(3.6ha)下水処理場放流水熱

7.兵庫県(加西市)【2015年8月完成】

トマト(1.8ha)ミニトマト(1.8ha)木質バイオマス

8.高知県(四万十町) 【2016年3月完成】

トマト(1.1ha)パプリカ(1.3ha)木質バイオマス、地中熱

2.宮城県(石巻市)【2016年8月完成】

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【参考】次世代施設園芸の取組

(3)次世代施設園芸の取組拡大にむけた支援

○ 施設園芸の生産性向上と規模拡大の鍵となる、高度環境制御技術、雇用型の生産管理技術及び自動化等の省力化技術について、産地の実情に合わせた実証や実証温室での研修受入等により、技術を習得する仕組みづくり等を支援。

○ 併せて、次世代型大規模園芸施設や技術習得に必要な実証温室の整備、次世代施設園芸のノウハウや施設の設置コスト低減方策の分析・整理及び情報発信を支援。

現在 将来

次世代施設園芸

次世代施設園芸に取り組む技術力のある農家

従来型施設園芸

10年後の姿

現在 支援後

整備の拡大

技術力のある農家の確保

次世代施設園芸への転換

1 施設園芸における生産性向上と規模拡大の推進 2 次世代施設園芸等の推進

次世代施設園芸拡大支援事業(次世代施設園芸地域展開促進事業)

○ 次世代施設園芸拠点のノウハウや施設の設置コスト低減方策を分析・整理した手引きの作成、全国フォーラムの開催等を支援。

強い農業づくり交付金(次世代施設園芸優先枠)

○ 高度環境制御技術と地域エネルギー活用・省エネルギー化技術を活用した次世代型大規模園芸施設、技術習得に必要な実証温室の整備を支援。

次世代施設園芸拡大支援事業(次世代施設園芸技術習得支援事業)

次世代施設園芸の取組拡大のイメージ

次世代施設園芸の取組拡大

次世代型大規模園芸施設(モデル拠点)

○ コンソーシアムによる技術の実証、研修等を実施。

コンソーシアムが実証の成果を各地域に普及

生産から出荷までの施設の集積

生産性向上と規模拡大の加速化のための技術習得の仕組みづくり

温室の低コスト化

※強い農業づくり交付金と連携

農地と施設の集積

農地中間管理機構等を活用した農地と施設の一体的集積を重点支援

コンソーシアムの構成員

都道府県、市町村(行政、試験研究機関、普及組織)

施設園芸機器メーカー

生産者 実需者 生産者団体

○技術指導・データ分析・マニュアル作成○技術実証

農地中間管理機構

経営規模の拡大+

低コスト化技術を活用した実証温室の整備も併せて支援

技術の実証・研修

生産性の向上

○実証温室での研修受入による技術習得

環境データの見える化・分析、温室内の環境制御

高度環境制御技術

生産・作業計画の立案と要員配置、従業員育成

雇用型生産管理技術

作業の自動化等により、少人数で大規模な面積を管理

省力化技術

都道府県、生産者は必須構成員

※特に、農地中間管理機構を活用した場合、優先採択

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資料:農林水産省「生産農業所得統計」「花木等生産状況調査」※「主に生産されている花き」欄の囲い数字は、全国における順位。上位3位までを表示。産出額の単位は億円。

【参考】都道府県別花き産出額(平成29年)

都道府県 産出額 主に生産されている花き 都道府県 産出額 主に生産されている花き

北 海 道 133 スターチス①、カーネーション②、ユリ 滋 賀 9 バラ、キク、洋ラン(鉢)

青 森 20 キク、トルコギキョウ、バラ 京 都 10 キク、バラ、切り枝

岩 手 37 リンドウ①、キク、ユリ 大 阪 20 庭園樹苗木、キク、洋ラン(鉢)

宮 城 29 キク、トルコギキョウ、カーネーション 兵 庫 44 カーネーション、庭園樹苗木、キク

秋 田 30 キク、リンドウ②、トルコギキョウ 奈 良 37 キク、切り枝、庭園樹苗木

山 形 72 バラ③、トルコギキョウ、切り枝 和 歌 山 76 スターチス②、カスミソウ③、キク

福 島 66 切り枝③、キク、ユリ 鳥 取 27 芝②、ストック③、キク

茨 城 146 芝①、切り枝①、キク 島 根 16 トルコギキョウ、シクラメン(鉢)、キク

栃 木 79 キク、洋ラン(鉢)、バラ 岡 山 26 洋ラン(鉢)、バラ、切り枝

群 馬 56 バラ、洋ラン(鉢)、キク 広 島 30 キク、洋ラン(鉢)、切り枝

埼 玉 201 洋ラン(鉢)③、ユリ②、花木類(鉢)③ 山 口 29 キク、バラ、ユリ

千 葉 249 洋ラン(鉢)、ヒバ類①、ゆり 徳 島 31 洋ラン(鉢)、洋ラン①、ユリ

東 京 52 切り葉①、花木類(鉢)、庭園用苗木 香 川 32 キク、洋ラン(鉢)、花木類(鉢)

神 奈 川 47 バラ、洋ラン(鉢)、パンジー(花き苗)② 愛 媛 29 バラ、切り枝、ユリ

新 潟 75 ユリ③、花木類(鉢)②、チューリップ① 高 知 78 ユリ①、トルコギキョウ、切り枝

富 山 11 チューリップ③、トルコギキョウ、キク 福 岡 215 キク③、洋ラン類(鉢)②、庭園用苗木①

石 川 7 切り枝、洋ラン(鉢)、ストック 佐 賀 33 バラ、キク、シクラメン(鉢)

福 井 7 キク、芝 長 崎 81 キク、洋ラン(鉢)、カーネーション

山 梨 40 洋ラン(鉢)、バラ、花木類(鉢) 熊 本 106 洋ラン(鉢)、宿根カスミソウ①、キク

長 野 141 カーネーション①、トルコギキョウ①、洋ラン(鉢) 大 分 52 キク、トルコギキョウ、スイトピー②

岐 阜 65 観葉植物(鉢)、花木類(鉢)、洋ラン(鉢) 宮 崎 75 洋ラン(鉢)、ユリ、スイトピー①

静 岡 168 キク、ガーベラ①、バラ② 鹿 児 島 132 キク、ユリ、庭園樹苗木

愛 知 597 キク①、洋ラン(鉢)①、花木類(鉢)① 沖 縄 97 キク②、切り葉②、トルコギキョウ

三 重 72 庭園樹苗木②、観葉植物②、洋ラン(鉢) 合 計 3,686