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農林水産戦略調査会・食料産業調査会・農林部会・ 農林水産関係団体委員会・農政推進協議会合同会議次第(案) 平成 27 11 13 日(金) 8 時~ 党本部: 701 号室 1 閉会 小泉進次郎農林部会長 2 挨拶 西川公も農林水産戦略調査会長(農政推進協議会座長) 宮腰光寛食料産業調査会長 松本洋平団体総局次長 福田達夫農林水産関係団体委員長 3 議事 (1 )平成28 年度農林・食品関係税制改正に対する団体要請 ①農業関係団体 ・全国農業協同組合中央会 .全国農業会議所 .日本酪農政j 合連盟 ②林業関係団体 ・日本林業協会 ・全国森林環境税創設促進達盟 事長 理員 務長委 専会副 M 浩ぺ治…ッ Z UJ 政;孝た 4 が嘉げ田 1 ひ比七一打佐 ・全国森林環境税創設促進議員連盟 前田直登会長 つじ かずゆき 一幸会長 (山梨県早川可長) まきた たけふみ 牧田武夫会長代行 (鳥取県三朝町議会) ③食品産業等関係団体 ・日本フードサービス協会 .食品産業センター ・日本商品先物振興協会 事長事 理事理 務理務 専常 帥孝川徳山兼 グ和門秀 μ 川川川上川原 叫闘い山村れい杉 〈質疑・意見交換〉 (2 )その他 4 閉会

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農林水産戦略調査会・食料産業調査会・農林部会・

農林水産関係団体委員会・農政推進協議会合同会議次第(案)

平成27年11月13日(金)8時~

党本部: 701号室

1 閉 会 小泉進次郎農林部会長

2 挨 拶 西川公も農林水産戦略調査会長(農政推進協議会座長)

宮腰光寛食料産業調査会長

松本洋平団体総局次長

福田達夫農林水産関係団体委員長

3 議事

( 1)平成28年度農林・食品関係税制改正に対する団体要請

①農業関係団体

・全国農業協同組合中央会

.全国農業会議所

.日本酪農政j合連盟

②林業関係団体

・日本林業協会

・全国森林環境税創設促進達盟

M

浩ぺ治…ッZ

UJ政;孝た

4

が嘉げ田1藤

ひ比七一打佐

・全国森林環境税創設促進議員連盟

前田直登会長つじ かずゆき

辻 一幸会長

(山梨県早川可長)まきた たけふみ

牧 田 武 夫 会 長 代 行

(鳥取県三朝町議会)

③食品産業等関係団体

・日本フードサービス協会

.食品産業センター

・日本商品先物振興協会

帥孝川徳山兼

グ和門秀μ吉

川川川上川原

叫闘い山村れい杉

〈質疑・意見交換〉

( 2)その他

4 閉 会

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農林水産戦略調査会・食料産業調査会・農林部会

-農林水産関係団体委員会・農政推進協議会合同会議

(平成28年度農林関係団体税制改正要望(団体ヒアリング)

( 11月13日(金)8:00~、自民党本部701号)

<農林水産省出席者>

経営 局山北幸泰 参事官

食料産業局 岩瀬忠篤 審議官

生産局安東隆 総務課長

農村振興局 堀畑正純 都市農村交流課長

林野庁牧 元幸司 林政部長

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|平成28年度農林・食品関係税制改正要望について|

0農業関係団体

1.全国農業協同組合中央会一一一一一一一一一一一一一一一一一 1 2.全国農業会議所一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一ー 23 3.日本酪農政治連盟 一一一一一一一一一一一一一一一------一一回 29

0林業関係団体

4.日本林業協会一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一ー 31 全国木材組合連合会

全国森林組合連合会

日本林業経営者協会

日本林業同友会

全国素材生産業協同組合連合会

全国森林整備協会

全日本木材市場連盟

日本合板工業組合連合会

5.全国町村会

全国森林環境税創設促進連盟一別冊

全国森林環境税創設促進議員連盟

0食品産業等関係団体

6.日本フードサービス協会 ーーーーーーーーーー----ーーーーー一一一ーーーーー 37 7.食品産業センタ一 一ー一一一一一一一一一一一一一一一一一一一 39 8.日本商品先物振興協会 一一一一一一一一一一一一一一一一一一ー 45

(要望書提出のみ)

9.全国山村振興連盟 一一ー一一一一一一一一一一一一一一一一一一 50 10.全国共済農業協同組合連合会一一一一一一一一一一一一一一一別冊

11.全国農地保有合理化協会 一一一一一一一一一一一一一一一一一 51 12.中央畜産会 一一一一一一ー一一一一一一一一一一一一一一一一一 54 13.日本農業法人協会 一一一四一一一一一一一一一一一一一一一一一 55 14.全国たばこ耕作組合中央会一一一一一ー一一一ー一一一一一一一一 60

平成27年11月13日農政推進協議会

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平成28年度税制改正要望事項

平成 27年 11月

全国農業協同組合中央会

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~ 目次~

平成 28年度税制改正要望事項一覧・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1

平成 28年度税制改正要望事項

1 . 農業関連対策・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4

( 1 )農地集積など担い手育成対策等

( 2 )生産・加工等に係る機械・施設整備対策

( 3 )都市農業の振興に向けた税制対策

2. J A ・連合会事業関連対策・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7

( 1 ) J A ・連合会経営関係

( 2 )共済関係

3. 消費税関連対策・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12

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平成 28年度税制改正要望事項一覧

平成 2 7年 1 1月

全国農業協同組合中央会

<用語説明>

新規・拡充・・・新たな税制特例の創設または既存の税制特例の拡充を求めるもの

延長・・・・・・期限に定めのある税制特例についてその期限の延長を求めるもの

1 .農業関連対策

( 1 )農地集積など担い手育成対策等

<延長>

0 農地中間管理機構が農用地等を取得した場合の所有権の移転

登記にかかる税率の軽減措置を延長すること。

<新設・拡充>

0 担い手への農地の集積を加速化させるため、集積に伴う譲渡所

得税の特別控除額(現行: 800万円、 1500万円)を引き上げること。

0 農業者の経営の高度化を推進するため、青色申告特別控除額

(現行: 10万円、 65万円)を引き上げるとともに、意欲ある個人の

農業経営体の育成等をはかるため、事業主報酬制度(*)を導入す

ること。*現在所得控除できない個人事業主の報酬のうち勤労性所得にかかる分を控除できるようにする制度

( 2 )生産・加工等に係る機械・施設整備対策

<延長>

0 再生可能エネルギ一発電設備の課税標準にかかる特例措置を

延長すること。

0 エネルギ一環境負荷低減推進設備等を取得した場合の特例措

置(グリーン投資減税)を延長すること。

0 バイオ燃料製造事業者が取得したバイオ燃料製造設備の特例

措置について適用期限を延長すること。

0 特定農産加工業経営改善臨時措置法に基づく特例措置を延長

すること。

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( 3 )都市農業の振興に向けた税制対策

<新規>

0 都市農業振興基本法に基づき、都市農業の安定的な継続と都市

農地の保全・有効活用に必要な税制上の措置を講ずるよう検討す

ること。また、既存の制度も含めて適切に活用されるよう情報提

供を行うこと。

2. J A ・連合会事業関連対策

( 1 ) J A ・連合会経営関係

<新規・拡充>

0 法人税率引き下げなど法人税改革にあたっては、協同組合等に

適用される法人税率について、普通法人と連動した引き下げを行

うこと。

0 受取配当等の益金不算入制度について、 JAから連合会への出資等協同組合における出資関係は、資産運用を目的とするもので

はないことから、協同組合の受取配当において配慮した措置を行

うこと。

0 農協法改正に伴う農業協同組合中央会の組織変更等にあたっ

ては、法人課税により会員組合の負担が増加しないよう、配慮し

た措置を行うこと。

0 農業所得の増大に向けて、 JA等における積極的な設備投資等

を促すよう、配慮した措置を行うこと。

<延長>

0 J A等が一定の要件を満たした合併を行う場合に適格合併とする特例措置を延長すること。

2

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( 2 )年金・共済関係

<新規・拡充>

0 遺族の生活資金確保のため、死亡共済金の相続税非課税限度額

について、現行限度額(「法定相続人数×500万円」)に、「配偶者

分 500万円+未成年の被扶養法定相続人数×500万円Jを加算す

ること。

0 社会保障制度の見直しに応じ、現行の生命保険料(共済掛金)

控除制度を拡充し、共済契約者が遺族(死亡)、老後(年金)、介

護医療の各生活保障の準備ができるよう、自助努力を支援する環

境を整備すること。

0 控除対象外となっている「共済代理店に支払う手数料の消費

税」および「完全子会社にある会社との取引にかかる消費税」に

ついて、消費税負担を軽減するための措置を講じること。

0 確定給付企業年金制度および確定拠出年金制度等の積立金にかかる特別法人税を廃止すること。

3. 消費税関連対策

<新規・拡充>

0 価格転嫁が困難な農産物等の実態をふまえ、大規模小売店の監

視強化など、消費税転嫁対策を引き続き徹底して行うこと。

0 消費税率 10 %時に導入することとなっている軽減税率につ

いては、消費者にとって分かりやすく、かつ、国民全体から納得

感の得られる対象品目に導入すること。

また、区分経理等において事業者が十分対応できるよう、段階

的かつ弾力的対応を行うとともに、簡易・簡素な申告制度の創設

など、環境整備も行うこと。

0 医療および介護にかかる消費税について、社会保険診療報酬お

よび介護報酬の非課税を見直しi消費税制度のあり方に合致する

原則課税に改めること。その際、患者、利用者負担が増えないよ

うに配慮すること。

以上

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|平成28年度税制改正要望事項|

1 .農業関連対策

( 1 )農地集積など担い手育成対策等

① 農地中間管理機構が農用地等を取得した場合の所有権の移転

登記にかかる税率の軽減措置を延長すること。

(措法第 77条の 2)

(理由)

農地中間管理機構の取り組みを促進し、担い手への農地集積をは

かるため、本特例措置の延長が必要である。

② 担い手への農地の集積を加速化させるため、集積に伴う譲渡所

得税の特別控除額(現行: 800万円、 1500万円)を引き上げること。

(措法第 34条の 3など)

(理由)

担い手への農地集積をはかるため、農業経営基盤強化促進事業等

により農地を譲渡した際の特別控除額を引き上げる必要がある。

③ 農業者の経営の高度化を推進するため、青色申告特別控除額

(現行: 10万円、 65万円)を引き上げるとともに、意欲ある個人

の農業経営体の育成等をはかるため、事業主報酬制度を導入する

こと。 (新規)

(理由)

現在、農業者に帳簿の作成能力等が広く浸透しているとは言い難

い状況にある。持続可能な農業づくりに向けでは、農業者の経営能

力向上が最重要課題のーっとなっている。

平成 26年 1月より、全ての白色申告者に記帳等が義務化されて

いるが、今後は、白色ではなく青色申告ヘ出来る限り誘導していく

ことが望ましい。こうした状況を踏まえ、青色申告の特別控除額を

高めて申告への関心を喚起し、申告納税の習慣と能力を養う必要がある。

また、意欲ある個人の農業経営体の育成・高度化をはかるととも

に、法人との課税の公平性を確保する観点から、現在は所得控除で

きない個人事業主の報酬のうち勤労性所得にかかる分を控除できる

ようにする制度(事業主報酬制度)を導入する必要がある。

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( 2 )生産・加工等に係る機械・施設整備対策

① 再生可能エネルギ一発電設備の課税標準の特例措置について

適用期限を延長すること。 (地方税法附則第 15条第 33項)

② エネルギ一環境負荷低減推進設備等を取得した場合の特別償

却又は税額控除(グリーン投資減税)の適用期限を延長すること。

(措法第 42条の 5、措令第 27条の 5)

③ バイオ燃料製造事業者が取得したバイオ燃料製造設備の特例措置ついて適用期限を延長すること。

(地方税法附則第 15条第 25項)

(理由)

再生可能エネルギーの普及は、圏内エネルギー資源の拡大による

エネルギ一安全保障の強化や低炭素社会の創出、豊かな農山漁村社

会の実現に資するものである。

再生可能エネルギーの導入をより一層すすめるためにも、導入初

期の経済的負担の軽減、取得時の税額控除もしくは特別償却を行う

本特例措置の延長が必要である。

④ 特定農産加工業経営改善臨時措置法に基づく特例措置を延長

すること。 (措法第 11条の 3、44条の 4、68条の 25)

(理由)

食料自給率・自給力の向上をはかるためには、国産農産物の積極

的活用に資する加工品等製造設備の導入を進めることが重要とな

ることから、本特例措置の延長が必要である。

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( 3 )都市農業の振興に向けた税制対策

都市農業振興基本法に基づき、都市農業の安定的な継続と都市

農地の保全・有効活用に必要な税制上の措置を講ずるよう検討す

ること。また、既存の制度も含めて適切に活用されるよう情報提

供を行うこと。 (新規)

(理由)

平成 27年 4月に都市農業振興基本法が成立し、都市農業の安定的

な継続が国家の方針として位置付けられたが、市街化区域の農地は、

依然宅地並評価など重い税負担を課せられており、都市農地の減少

は今後も続くことが想定される。

一方、地方圏の自治体を中心に、「立地適正化計画Jの検討がはじまり、今後市街化区域内においても居住を誘導しない区域が設置さ

れることが見込まれる中、都市農業の振興の観点に加えて人口減少

下のまちづくりの観点からも、こうした状況を改善する必要がある。そのため、固定資産税等の減免につながる制度創設・改正や農地

の評価の見直しなど、都市農業の安定的な継続と都市農地の保全・

有効活用に必要な税制上の措置を講ずるよう検討する必要がある。

また、生産緑地制度や相続税納税猶予制度等の各種税制度が適切

に活用され、都市農業の安定的な継続に資するよう、地方公共団体

や農業者・農業団体等に対して、十分な情報提供を行う必要がある。

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2 . J A ・連合会事業関連対策

( 1 ) J A ・連合会経営関係

① 法人税率引き下げなど法人税改革にあたっては、協同組合等に

適用される法人税率について、普通法人と連動した引き下げを行

うこと。 (法人税法第 66条など)

(理由)

政府は、平成 28年度までに、国・地方を通じた法人実効税率を

3. 2 9 %引き下げることを決定しており、今後さらなる税率引き

下げを検討している。

「農林水産業・地域の活力創造フラン」ならびに「食料・農業・

農村基本計画」で政府が掲げる農業・農村の所得倍増や地域の活性

化を実現するためには、地域経済を担う農協など中小法人の投資等

を促進することが重要となる。

ついては、法人税率引き下げなど法人税改革にあたっては、協同

組合等に適用される法人税率について、普通法人と連動した引き下

げを行うとともに、その他課税の見直しにおいては、協同組合や中

小法人等に配慮した措置を行う必要がある。

② 受取配当等の益金不算入制度について、 JAから連合会への出

資等協同組合における出資関係は、資産運用を目的とするもので

はないことから、協同組合の受取配当において配慮した措置を行

うこと。 (法人税法第 23条)

(理由)

受取配当等の益金不算入制度については、昨年 6月に政府税制調

査会において、「企業の株式保有は、支配関係を目的とする場合と、

資産運用を目的とする場合がある。支配関係を目的とする場合は、

経営形態の選択や企業グループの構成に税制が影響を及ぼすことが

ないよう、配当収益を課税対象から外すべきである」との提言がな

されている。

平成 27年度税制改正においては、支配・非支配目的の区分を一

律に持株比率によって判定する形で益金不算入割合の見直しが行わ

れたが、個々の業界・分野の組織形態等に一定配慮する必要がある。

とりわけ、 JAから連合会への出資等協同組合における出資関係に

ついては、それが資産運用目的ではないことから、協同組合の受取

配当において配慮が必要である。

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③ 農協法改正に伴う農業協同組合中央会の組織変更等にあたっ

ては、法人課税により会員組合の負担が増加しないよう、配慮し

た措置を行うこと。 (新規)

(理由)

農協法の改正にともなって、 JA全国中央会の一般社団法人化や

J A都道府県中央会の連合会化などが行われることとなっており、

その中では、課税関係の変更などの問題が想定される。

農業協同組合中央会の組織変更等にあたっては、その法人課税に

より会員組合の負担が増加しないよう、改正農協法の施行後、実際

に組織変更等が行われるまでの聞に、想定される移行後の事業内容

および収支構造等の検証・調査等を行った上で、税制上配慮した措置を講じる必要がある。

④ 農業所得の増大に向けて、 JA等における積極的な設備投資等

を促すよう、配慮した措置を行うこと。 (新規)

(理由)

J Aグループは、自己改革の実践を通じて、農業所得の増大、農業生産の拡大等に貢献するとしており、政府より今国会に提出され

ている農協法改正案においても、同様の方向性が示されている。すでに欧州の協同組合においては、剰余金の一部を、最終的に組

合員に配分しないことを前提に、地域貢献のための設備投資等、特

定の目的のために「不分割積立金」として積み立てる仕組みがあり、

それらを損金算入する税制措置が導入されている例も見られる。

わが国の協同組合制度においても、このような積み立ての仕組み

を導入することが可能か否かを十分に検証した上で、 JAをはじめ

とする協同組合が農業・地域の活性化に貢献していくため、その積

極的な設備投資を促すよう、配慮した措置を行う必要がある。

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⑤ J A等が一定の要件を満たした合併を行う場合に「適格合併」

とする特例措置を延長すること。 (措法第 68条の 2)

(理由)

J A等が、持続可能な農業経営や食料の安定供給等を支えていく

ためには、社会経済の変化に対応して組織再編を行う必要がある。

また、農協法改正案の趣旨をふまえ、 JA等が農業所得の増大に

貢献していくためには、農産物の販売力強化や資材価格の引き下げ、

円滑な資金供給等の役割を果たすことが、ますます重要となる。

J A等の経営基盤を強化し、農業者等に求められる営農経済事業

を拡大していくため、合併など組織再編を後押しする特例措置の延

長等が必要である。

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( 2 )共済関係

① 遺族の生活資金確保のため、死亡共済金の相続税非課税限度額

について、現行限度額(「法定相続人数×500万円」)に、「配偶

者分 500万円+未成年の被扶養法定相続人数×500万円」を加算

すること。 (相続税法第 12条)

(理由)

児童のいる世帯において、万が一、主たる家計の支え手が亡くな

った場合、現行の相続税非課税限度額では遺族資金を十分確保でき

ず、母子世帯の家計は非常に厳しい状況になる。

遺族の生活の安定を図るためには、死亡共済金を活用した遺族の生活

資金の確保が不可欠であり、そのために支払われる死亡共済金の非課税

限度額について拡充が必要である。

② 社会保障制度の見直しに応じ、現行の生命保険料(共済掛金)

控除制度を拡充し、共済契約者が遺族(死亡)、老後(年金)、介護医療の各生活保障の準備ができるよう、自助努力を支援する環

境を整備すること。

ア)所得税法上の所得控除限度額の内訳を現行の各枠 4万円(平

成 23年 12月以前契約は各 5万円)から少なくとも 5万円と

し、控除限度額合計を現行の 12万円(平成 23年以前契約は

合計 10万円)から少なくとも合計 15万円とすること。

イ)また、地方税法上の所得控除限度額の内訳を現行の各枠 2.8

万円(平成 23年 12月以前契約は各枠 3.5万円)から少なくとも各枠 3.5万円とすること。

(新規 所得税法第 76条、地方税法第 34条、 314条の 2)

(理由)

社会保障と税の一体改革が進む中で、自助・共助の仕組みである

私的保障の重要性が益々高まっている。

社会保障給付が見直され抑制されることになれば、共済契約者は、

不足する保障を補完するため一層の自助努力を行う必要性が生じ

てくるが、現在、消費税増税による租税負担の増加等により、私的

保障全体への準備が困難となっている。

こうした中、共済契約者が各生活保障の準備を行えるよう、生命

保険料(共済掛金)控除制度を拡充するなど自助努力を支援する環

境整備が必要である。

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③ 控除対象外となっている「共済代理店に支払う手数料の消費

税」および「完全子会社にある会社との取引にかかる消費税Jに

ついて、消費税負担を軽減するための措置を講じること。

(消費税法第 30条)

(理由)

共済(保険)は、消費税の導入以来、課税することに馴染まない

ものとして非課税とされており、共済掛金には消費税が課されてい

ない。一方で、自動車共済の代理店手数料や子会社への委託費は消費税が課されている。

共済は、相互扶助の理念のもとに実施している事業であり、コストを抑え

て組合員に対して安価な共済掛金で、保障の提供を行っているが、消費税

率のさらなる引き上げで代理店手数料等に係る消費税が大きな負担とな

れば、その事業方式に影響が出ることが懸念される。

組合員や地域住民の生活の安定、利便性の確保等の観点からも、代

理店手数料や子会社への委託費に係る消費税の一部を控除するな

ど、消費税負担を軽減するための措置が必要である。

④ 確定給付企業年金制度および確定拠出年金制度等の積立金にかかる特別法人税を廃止すること。

(措法第 68条の 4、法人税法第 8条、第 84条、ほか)

(理由)

確定給付企業年金制度および確定拠出年金制度は、高齢化の進む

我が国において、公的年金の補完手段として重要な位置を占めてい

る。同じ企業年金の厚生年金基金は、厚生年金保険法による税制上

の取扱いにより、大部分の基金が非課税になっていることから、税

の公平化を図るためにも、非課税とする必要がある(平成 29年 3

月末まで、課税停止措置が図られている)。

また、確定給付企業年金制度および確定拠出年金制度等の積立金

に対する特別法人税の課税は、加入者の追加掛金の負担、受給者が

将来受け取る年金の減額等にもつながることから、課税停止措置の

単なる延長ではなく、特別法人税そのものを廃止する必要がある。

あわせて、財形給付金共済にかかる特別法人税の廃止も必要で、あ

る。

11

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3. 消費税関連対策

① 価格転嫁が困難な農産物等の実態をふまえ、大規模小売店の監

視強化など、消費税転嫁対策を引き続き徹底して行うこと。

(消費税転嫁対策特別措置法)

② 消費税率 10 %時に導入することとなっている軽減税率につ

いては、消費者にとって分かりやすく、かつ、国民全体から納得

感の得られる対象品目に導入すること。

また、区分経理等において事業者が十分対応できるよう、段階

的かつ弾力的対応を行うとともに、簡易・簡素な申告制度の創

設など、環境整備も行うこと。 (新設)

(理由)

〈価格転嫁対策関係)

農産物等の取引においては、川下サイドの価格支配力が強いなど、

価格転嫁が困難な実態にあることから、消費税転嫁対策特別措置法

に基づき、今後のさらなる消費税増税時においても、引き続き徹底

した転嫁対策を講じる必要がある。

〈軽減税率関係)

消費税の軽減税率制度の導入については、平成 26年度および 27年度の与党税制改正大綱において、「関係事業者を含む国民の理

解を得た上で、税率 10%時に導入する」とされている。

制度の導入にあたっては、消費者の生活必需品への配慮や痛税感

の緩和の観点から、消費者が納得でき、かつ分かりやすい対象品目

の線引きとする必要がある。その場合、農業者など関係事業者にも

混乱が生じないものとする必要がある。

区分経理については、免税事業者が 9割超である我が国の農業者

にとって、諸外国で導入されているような仕組みに即座に対応する

ことは困難である。農業者が十分対応できるような簡易な仕組みの

構築や、段階的かつ弾力的対応など導入にあたっての配慮、移行対

策の措置が必要である。

12

-14-

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③ 医療および介護にかかる消費税について、社会保険診療報酬お

よび介護報酬の非課税を見直し、消費税制度のあり方に合致する

原則課税に改めること。その際、患者、利用者負担が増えないよ

うに配慮すること。 (新設)

(理由)

医療機関においては、消費税が非課税であることから、仕入れに

かかる消費税を最終消費者である患者に転嫁することができず、ま

た、実際に負担する税額は、診療報酬等に上乗せしたとされる消費

税補填分を大きく上回る額となっており、病院経営をさらに圧迫さ

せる大きな要因となっている。

社会保険診療報酬および介護報酬の課税化により、①医薬品等の

購入および医療機器等の固定資産取得にかかる仕入税額のすべてが

控除可能となり、医療機関における消費税損税は解消され、②社会

保険診療報酬等による画一的な消費税補填が除かれることで、医療

機関ごとの不公平が解消されるとともに、報酬の中での不透明な患

者・利用者の消費税負担もなくせることから、本措置が必要である。

以上

13

phd

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一=

平成28年度税制改正にかかる要望

<ポイント>

平成27年 11月全国農業協同組合中央会

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ー町、』

都市農業振興・都市農地保全に向けた税制上の措置について⑦

0 現在、「都市農業振興基本法」!こ基づき、「都市農業振興基本計画」の議論が進められている。都市農業振興・都市農地保全のためには、新たな税制措置等を講じることが不可欠であり、以下の課題解決につながる「都市農業振興基本計画」とすることが必要。

《相続税関係》O 相続税は、平成27年より基礎控除を引き下げる等の改正がなされたほか、相続税納税のために売却

する農地の譲渡所得税の取得費加算の改正もあって、大きく負担増となっているoそうした中で、現行の相続税納税猶予制度は、相続によって生じる農地の減少抑制に大いに貢献している。

0 市街化区域農地については、原則として自作が納税猶予制度の適用をうける要件となるが、近年増加している市民農園など都市住民側の需要や、規模拡大など農業者側の需要があることをふまえ、貸借をした場合も相続税納税猶予制度が引き続き適用できるよう改善が必要である。

0 あわせて、都市農業を営む上で必要となる施設用地や屋敷林等についても、相続税の減免措置を講じることが必要である。

〈相続税納税猶予制度の適用条件等〉f 、 r v …妥協

適用あり(終身営農が必要)

適用あり(終身営農が必要)

適用あり(20年継続で

免除)

適用あり(終身営農が

必要)

0営農困難時の貸付け-精神障害者保健福祉手帳(1級)の交付を受けている.身体障害者手帳(1級又は2級)の交付を受けている.要介護状態区分の要介護5の認定を受けている・その他農業に従事することが不可能な故障として市町村長の認定を受けている場合等

0営農困難時の貸付け、0農地の集積に資する政策的な貸付けを行っている場合

30年間文は死亡時まで農地として管理開発行為の制限

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都市農業振興・都市農地保全に向けた税制上の措置について②

《固定資産税等関係》・生産緑地制度は、その指定により固定資産税等が大幅に軽減されるが、小規模な農地(500rrf未満)でも指定ができるよう制度改善が必要である。また、いわゆる「道連れ解除」の改善も必要である。

・地方圏(三大都市圏特定市を除く地域)の市街化区域農地は、年々固定資産税等の負担が増しており、既に開発需要は減少しているにもかかわらず「転用圧力」が高まっているo農業者の意欲向上と都市農地の保全に向けて、多面的機能の発揮に資する都市農地について、 10年程度の土地利用制限で固定資産税等の負担を軽減する新たな税制上の措置が必要である。

〈地方固における 10 aあたりの固定資産税・都市計画税の負担額〉

【調査対象】

- 00

国~5万円

嗣 5万円~10万円

闘10万円~15万円

隠15万円~20万円

ロ20万円~

栃木県(宇都宮市) 299名

神奈川県(大磯町、48名

二宮町、寒川町)

石川県(金沢市) 166名

岐車県(岐車市) 243名

兵庫県(加古川市) 182名

島根県(松江市) 28名

合計 966名

・・圃・・・・・ー・・・・・....圃・・.”・

出典:JC総研「地方圏市街化区域内農地 j所有者アンケート(平成27年)J !

〈岐阜市における生産者の所得例( 10a)> ※生産緑地の場合、農地並み評価のため、干~数千円/蜘

川,川,',C.,'~· ..:.+:'

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一m一八日一一い

ト一Y一モ

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蓄一一箆FWA

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四一計UMUγ

町一γ1

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間三一三一〈

対一郎戸米

ア07,000目 196.600円

• • ;民計56.♀;spq四

月1'Q,()ciQ悶i!Bokg::・.・':'b,,,.+%:2・M3.p四回総@ih拘'.6,.6po閉::::・rn,;ヰ必ず01:.e:ze目:訟手

出典:岐車県経営モデルを参照に、 JAぎふ作成 2

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ι0

協同組合等にかかる法人税率の引き下げについて

0 協同組合等の法人税率は、これまでおおむね基本税率と連動した措置がとられてきたが、平成27年度税制改正では、基本税率に限って引き下げが行われ、協同組合等の法人税率は据え置かれた。

0 投資を促進し、景気回復の流れを地方隅々まで行き渡らせ、地域活性化・地方創生を実現するには、

さらなる法人税率引き下げの際に、協同組合等についても連動した引き下げを行う必要がある。

ニ争地方の基幹産業は農林水産業であり、その多くを協同組合が支えている。

{法人税率(国税)ω推移]

40 %

43.3

%二之」27

37.5

30

く基本税率〉

> 27年度税制改正で、 25.5%から i23.9%に引き下げられた I

〉国・地方あわせた法人実効税率:を20%台とすることを目指し、さらな:る引き下げが検討されている I

J,・,

円22 23.9 .-・ー・ー・田・ー-------ー・四・『ス tく協同組合等>20 %

昭 62 平 2和年成年60 元年 年

10 11 年年

24 年

一…φ !〉昨度税制改正で、その-! 税率は据え置かれた

ミ:~ • .J >基本税率のさらなる引き

\ 下げの際に、連動した引き.! 下げが必要

ー-----------------ー・ー27 28 29 年 年 年以降

3

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Ni 0

にかか 穫について

0 受取配当等の益金不算入制度については、昨年6月の政府税制調査会において、「企業の株式保有

は、支配関係を目的とする場合と、資産運用を目的とする場合がある。支配関係を目的とする場合は、

経営形態の選択や企業グループの構成に税制が影響を及ぼすことがないよう、配当収益を課税対象から外すべきである」との提言がなされている。

0 平成27年度税制改正において、支配置非支配目的の区分を一律に持株比率によって判定する形で益

金不算入割合の見直しが行われたが、政府税調の提言など、本来の制度見直しの趣旨からすれば、個々の業界・分野の組織形態等をふまえた措置が必要である。

0 JAから連合会への出資など協同組合における出資関係については、それが資産運用目的でないことから、受取配当の益金不算入割合において配慮する必要がある。

(26年度まで〉 【27年度改正後の制度】

:25%未満 5%以下Z金2重

(特例:保険会社40%)

50;6超

25%以上 1/3以下| 50%

100号b1/3超 I 100%

各JAと連合会(全農・全共連・農林中金)ぬ出資関係l弘前前むね之(;)区分に該当。弓 27年度税制改正により、 JAグループ全体で、

約60議問の増税(協同組合等は、法人税率の引き下げもされず、単純増税)ρ

[J Aグループにおける出資関係(イメージ)】

,-------ー・ー-・・ー・・・・・ー・・・・・ー・・・ー・”・・・ー

〉連合会は、全国約679JAの出資を受けている

〉各JAの持分比率は、 1%弱となっている

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消費税軽減税率制度の導入等について

《軽減税率制度の導入》

消費税の軽減税率制度については、 26年度および27年度の与党税制改正大綱において、「関係事業者を含む国民の理解を得た上で、税率10%時に導入する」とされているが、導入にあたっては、消費者な

らびに農業者など事業者の観点から、以下の対応が必要である。

〈対象品目〉

消費者の生活必需品への配慮や痛税感の緩和の観点から、消費者が納得でき、分かりゃすい線引きとする必要がある。その際、農業者など関係事業者に混乱が生じないものとする必要がある。→食料品・農産物等を基本に、できるだけ幅広い対象品目とすべき。

〈区分経理〉

免税事業者が9害lj超である我が国の農業者にとって、諸外国で導入されているような仕組みに即座に対応することは困難であるため、段階的かつ弾力的な対応が必要である。→できるだけ現行方式に近い形で導入すべき(欧州型インボイスに移行する場合は、十分な期間が不可欠)。

→国をあげて、事業者への税務指導の強化、電算化の推進などの移行対策を行う必要がある。

くその他〉

海外の事例もふまえ、事務負担軽減等の観点から、簡易・簡素な申告制度の創設など万全の環境整備が必要である。→現行の簡易課税制度等の仕組みを存続させた上で、農業者の事務負担や資金繰りに配慮し、諸外国の事例(フランスの見積り還付制度など)にならった簡易・簡素な申告制度を創設すべき。

→ JAグループとしても、記帳代行の拡大や税務支援体制の拡充など、農業者の税務対応の強化を行う必要がある。

《価格転嫁対策の推進》

農産物等の取引においては、川下サイドの価格支配力が強いなど、価格転嫁が困難な実態にあることから、消費税転嫁対策特別措置法に基づき、今後のさらなる消費税増税時においても、引き続き徹底した転嫁対策を講じる必要がある。

民、・4

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F也r、コ

農業協同組合中央会の組織変更等にあたっての税制上の措置ついて

0 農協法の改正にともなって、 JA全国中央会の一般社団法人化やJA都道府県中央会の連合会化などが行われることとなっており、その中では、課税関係の変更などの問題が想定される。

0 農業協同組合中央会の組織変更等にあたっては、法人課税等により会員組合の負担が増加しないよう、改正農協法の施行後、実際に組織変更等が行われるまでの間に、想定される移行後の事業内容および収支構造等の検証・調査等を行った上で、税制上の措置を講じる必要がある。

i>改正農協法の施行は、平成28'

i 年4月1日。同法に基づき、平成i 31年9月末までに、]A都道府県

' i 中央会は連合会に、JA全国中央O 法人税(法人住民税・事業税)について、収益事業のみ|;会は一般社団法人に移行。課税(他は非課税)から全所得課税!こ。 I :

I J);>移行後に想定される具体的な

、\ 事業内容、収支構造等の検証・r 調査等を行った上で、法人課税

O 法人税(法人住民税・事業税)について、一般社団法人||. 等を増大させないよう、税制上の(非営利型)となれば収益事業のみ課税が維持される。 I i -措置を講じる必要がある。

.-----------------------

6

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平成28年度税制改正要望

平成27年11月13日

全国農業会議所

I .農地中間管理機構の活用促進

<新規・延長>

|農地中間管理機構の活用を促進するための課税の特例を延長・創設すること。

【理由〕

農地中間管理機構の活用による農地の利用集積の加速と遊休農地の発生防止のた

め、農地中間管理機構が農地等を取得した場合の登録免許税の軽減措置(2%→

1%)の適用期限を延長するとともに、農地中間管理機構への農地の貸し付け及びそ

の場合の贈与税納税猶予の打ち切り要件の緩和等の新たな税制の特例措置の創設が

必要である。

II.国税関係

1 .所得税

<拡充・延長>

I m青色申告特別控除額を大幅に引き上げること。

【理由]

農業者においては、白色申告者の農業所得標準の廃止、平成26年1月1日よりの白

色申告者の記帳義務及び記録保存義務制度の導入等されたが、一層の青色申告の推

進を図るため、青色申告特別控除額を大幅に引き上げる必要がある。

I (2)青色申告による欠損金の繰越控除期間(現行3年間)を延長すること。

【理由】

近年のデフレ経済の影響や輸入農産物の増加に伴う農産物価格の下落により、農

業経営に欠損金が生じるケースが増加している。

また、平成23年度税制改正においては、金融機関の不良債権処理の促進等を理由

として、法人について欠損金の繰越期間が7年から9年に延長された。

個人農業経営の現状並びに個人と法人の課税の公平性の観点から、青色申告を行

う個人農業者についても欠損金の繰越控除期間を延長する必要がある。

(3)農業経営基盤強化促進事業及び農業委員会の農地移動適正化あっせん事業等に

より認定農業者に対して農地等を譲渡した際の譲渡所得の特別控除額を大幅に

引き上げること。 (現行800万円→改正3,000万円)

(4)農業経営基盤強化促進法に基づき、担い手への農地の利用集積を図るため農地

中間管理機構又は農地利用集積円滑化団体が実施する買い入れ協議によって農

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地を譲渡した場合の特別控除額を引き上げること。(現行l,500万円→改正3,000

万円)

【理由]

農業経営の基盤を安定させるため、貸借による規模拡大だけでなく、所有権移転

による規模拡大を志向する農業者も多く存在する。また、経営廃止希望者が売却を

鷹踏し、遊休農地発生の遠因にもなっている。

所有権による規模拡大、担い手への農地の利用集積を促進するため、譲渡所得税

に係る特別控除額の大幅な引き上げが必要である。

(5)農村地域工業等導入促進法により農地等を売却した場合の譲渡所得の特別控除

の対象範囲を拡充すること。

【理由〕

農村地域工業等導入促進法による工業等導入地区内の農地等を工業用地等として

譲渡した場合の譲渡所得税の特別控除(800万円)について、市町村合併に伴う人口

増によって対象地域要件を満たさなくなり活用できない場合があることから、人口

要件を緩和する必要がある。

(6)社会保障制度の見直しに応じ、現行の生命保険料(共済掛金)控除制度を拡充し、

利用者が遺族(死亡)、老後(年金)、介護医療の各生活保障の準備ができるよう、

自助努力を支援する環境を整備すること。(所得控除限度額現行計12万円→改

正計15万円)

{理由】

社会保障制度改革の動きが加速する中、公的保障を補完する自助・共助の仕組み

である私的保障の役割の重要性が高まっていることから、生命保険料(共済掛金)

控除制度を拡充し、自助努力を支援する環境を整備する必要がある。

2.法人税

<新規>

( 1)農業協同組合等が受け取る出資配当金等について、農業協同組合の特性に配慮

し、当該配当収益の益金不算入割合を引き上げること。

【理由】

受取配当等の益金不算入制度について、農業協同組合から農業協同組合連合会

への出資等協同組合における出資関係は、資産運用を目的とするものではないこ

とから、当該配当収益の益金不算入割合を引き上げること。

(2)確定給付企業年金制度および確定拠出年金制度等の積立金にかかる特別法人税

を廃止すること。

-2 -

-24-

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【理由〕

現在、平成29年3月末まで特別法人税の課税を停止する時限措置が講じられている

が、確定給付企業年金契約の積立金に対する特別法人税の課税は、積立金を目減り

させ、事業主の財務悪化や企業年金制度の継続に悪影響を及ぼしかねない。また、

確定拠出年金資産管理契約の積立金に対する特別法人税の課税は、将来受け取るべ

き年金給付額が減少させるため、国民の老後の所得確保に大きな影響を与える。公

的年金を補完する手段として、自助努力による確定拠出年金制度を発展させるため

にも、これらにかかる特別法人税を廃止する必要がある。

3.所得税・法人税

<新規>

農業用設備の法定耐周年数について、あらかじめ種類や利用形態を指定して短縮

耐用年数を設定し、農業者がこれを選択できる制度を創設すること。

【理由】

農業用設備の法定耐周年数はすべて7年となっているが、畜産現場等では使用環境

によって3年も使用できない場合がある。あらかじめ種類や利用形態を指定して短縮

耐周年数を設定し、農業者がこれを選択できる制度を創設する必要がある。

<延長>

日露産加工品生産設備の特別償却制度の適用期限を延長すること。

[理由】

6次産業化と農産加工品への積極的な国産農産物の活用を促進するため、特別償

却(取得価格の30%)制度の適用期限を延長する必要がある。

4.相続税・贈与税

<拡充・延長>

遺族の生活資金確保のため、死亡共済金の相続税非課税限度額について、「現行

限度額(法定相続人数×500万円)」に、「配偶者分500万円+未成年の被扶養法定相

続人数×500万円Jを加算すること。

[理由〕

児童のいる世帯において、万が一、主たる家計の支え手が亡くなった場合、母子

世帯の家計は非常に厳しい状況になると考えられる。十分な遺族資金を確保するた

めにも現行の非課税限度額の拡充が必要である。

5.消費税

<新規>

I (1)農業者が消費税を適切に転嫁できるよう対策を徹底するとともに、軽減税率の|

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| 導入の検討にあたっては農業者の事務負担等に十分に配慮すること。

【理由】

農業者は農産物価格の決定力が弱く、増税分を価格転嫁することが困難であると

考えられることから、価格転嫁対策について徹底した広報をはじめとする総合的な

取り組みが引き続き必要である。

また、導入が検討されている軽減税率については、農業者の事務負担の増加や免

税業者が取引から排除される懸念が強いことから、万全な環境整備を行うなど、農

業者の事務負担増にならないよう十分配慮する必要がある。

(2)控除対象外となっている「共済代理店に支払う手数料の消費税」および「完全

支配関係にある会社との取引にかかる消費税」について、消費税負担を軽減す

るための措置を講じること。

【理由】

共済(保険)は消費税が非課税となっているが、代理店手数料や子会社への委託費

は仕入れ税額控除は認められていないため、消費税増税に伴い共済代理店展開に支

障が出ることが想定され、組合員や地域住民への利便性の確保・提供に悪影響を及

ぼす乙とが懸念される。また、 JA共済では自動車共済に関する損害調査業務等を

完全支配関係にある会社に外部委託しているが、消費税負担は業務を内製化した方

が有利な状況になる。このことは、消費税制のあり方によって企業活動が左右され、

企業の経済活動に悪影響を与えない税の中立性に対する問題を発生させる懸念があ

ることから、消費税負担の軽減措置を講じる必要がある。

111 .地方税関係

1 .固定資産税

<延長>

( 1)バイオ燃料製造事業者が取得したバイオ燃料製造設備にかかる特例処置の適用

期限を延長すること。

[理由〕

地域バイオマスの高度利用によるバイオ燃料の製造は、農業者の所得向上や農山

漁村の活性化等に貢献するものであり、農林漁業バイオ燃料法による計画認定を受

けたバイオ燃料製造設備に係る固定資産税の課税標準の軽減措置の適用期限を延長

する必要がある。

(2)再生可能エネルギー発電設備に係る特例処置を拡充するとともに、その適用期

限を延長すること。

【理由]

バイオマス発電など地域資源を活用した再生可能エネルギーの製造は、農業者の

所得向上や農山漁村の活性化等に貢献するものであり、再生可能エネルギー発電設

4

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備に係る固定資産税の課税標準の軽減措置を拡充するとともに、その適用期限を延

長する必要がある。

2.住民税

<拡充>

(6)社会保障制度の見直しに応じ、現行の生命保険料(共済掛金)控除制度を拡充し、

利用者が遺族(死亡)、老後(年金)、介護医療の各生活保障の準備ができるよう、

自助努力を支援する環境を整備すること。(所得控除限度額現行各枠2.8万円→

改正各枠3.5万円)

【理由]

社会保障制度改革の動きが加速する中、公的保障を補完する自助・共助の仕組み

である私的保障の役割の重要性が高まっていることから、生命保険料(共済掛金)

控除制度を拡充し、自助努力を支援する環境を整備する必要がある。

IV.都市農業の振興

<新規>

多面的な機能を有し、都市住民の生活に欠くことができない都市農地を保全する

ための税制上の特例措置を創設すること。

【理由】

「都市農業振興基本法」の制定を契機に、都市農地を守る新たな税制措置の創設の

実現に向けた期待が高まっている。都市農業を継続的に発展させていくためには、

都市農家の持つ農地が分散せずに次世代にしっかりと継承され、農地として活用さ

れていくことが最も重要であり、営農困難時貸付の適用要件緩和等相続税納税猶予

制度の改善や、経営を単位として農地・施設・林地等を一体的に保全できる新たな都

市農地等保全制度の構築、都市農業経営者の法人化に伴う農地等の現物出資等を可

能とする税制上の特例措置の創設など、都市農業の振興施策を本格的に拡充整備す

る必要がある。

v.農業生産法人要件等の見直しに伴う所要の措置

<新規>

農業生産法人要件等の見直し後においても、農業生産法人であること等を要件と

している特例措置について、これまでと同様に措置されるようにすること。

[理由】

「農業協同組合法等の一部を改正する等の法律」(平成27年8月28日成立、 9月4日公

布)により、農業生産法人の要件の見直しゃ「農地所有適格法人」への名称変更がな

されたが、農業生産法人であること等を要件としている特例措置について、これま

でと同様に措置されるよう、所要の措置を講じる必要がある。

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平成 28年 度税制改正要望

|消費税 1

0基礎的食料品に対する消費税

平成 27年 11月 6日

日本酪農政治連盟

委員長佐々木勲

新たな消費税の導入に当たっては、基礎的食料品については軽減税率を適用するなど、慎重に検討の上、決定されたい。

|軽油引取税|。課税免税措置の恒久化

軽油引取税の課税免税措置を失うことによる生産意欲の減退は多大であり、安全安心

な畜産物の「安定供給J及び農地の耕作放棄による「自然環境悪化」にも繋がる。よっ

て、課税免税措置を恒久化されたい。

。集荷ローリーに対する軽油免税措置

生乳の集荷ローリーは他の利用が不可能なため、集荷ローリーを軽油引取税の免税措置の対象とされたい。

|自動車重量税 1

0農家所有トラックの軽減措置の創設

農家所有の農業用トラックは走行距離が短く走行区域も限られている。よって、走行

区域限定車両を特定し、車検制度を普通乗用車並みに見直す(車検期間の延長)ととも

に、自動車重量税の軽減措置を創設されたい。

|不動産取得税 1

0税率の軽減

土地の面的集約、効率化、流動化の観点から、 3%の税率へ軽減措置を講じられたい。

固定資産税・相続税|

O税率の軽減

農地、農業用宅地、同家屋に係る税率について、営農継続、農業振興の観点から評価

方法を軽減するよう見直しされたい。また、登録免許税 (1000分の 4)の免税措置も見

直しされたい。

|減価償却費|

。償却期間の見直し

95%償却終了後の 5年間均等償却について、その期間を 3年間に縮減するか、翌年

度一括償却かを検討されたい。同時にその償却種類を簡便化するなど見直しされたい。

-29-

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|青色申告制度利用者への特典拡充|

。酪農の営農継続の観点から、 65万円の控除の拡充、及び純損失繰り越し 3年間の拡充を

見直しされたい。

|贈与税 1

0酪農への就農促進対応

就農者への贈与に対する特典新設として、就農時取得の全資産について全額無税措置

を実施されたい。また、基礎控除 110万円を拡充されたい。

以上

-30-

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平成28年度

林業圃木材産業関係税制改正要望

平成27年 11月

(一社)日本林業協会会長 前田直登

(一社)全国木材組合連合会会長 吉条良明

全国森林組合連合会代表理事会長 佐藤重芳

(一社)日本林業経営者協会会長 榎本長治

日本林業同友会会長 岡橋清元

全国素材生産業協同組合連合会会長 川井喜久博

全国森林整備協会会長 佐 藤 孝 男

(一社)全日本木材市場連盟会長 市川英治

日本合板工業組合連合会会長 井上篤博

4d

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森林は、我が国の国土の約7割を占めており、国土保全、水源1函養、環境

保全、地球温暖化防止など、国民生活にとってかけがえのない重要な役割を

果たしています。近年、地球温暖化の進行や局地的な豪雨の頻発を背景に、

二酸化炭素の吸収・固定や国土の保全などの公益的機能を有する森林の働き

に対しても国民の関心と期待がますます高まっており、森林整備の推進が強

く望まれています。しかしながら、森林・林業・木材産業を取り巻く状況は、

長期にわたる木材価格の低迷や担い手の減少などにより依然として厳しく、

これまで手をかけて育ててきた森林の放置や荒廃が懸念されるに至っていま

す。

こうした情勢の中で、豊富な森林資源の循環利用を通じた林業の成長産業

化と地方創生の推進に向け、木材需要の拡大と国産材の安定供給体制の構築

を図るとともに、造林・間伐等の森林整備の推進、持続的な森林経営の確立

と人材の育成確保、国民の安全・安心を確保する治山対策の推進、東日本大

震災からの復旧・復興などに着実に取り組んでいくことが必要となります。

また、森林・林業政策に必要な財源は、十分な措置がされておらず、環境

税の実現による安定的な財源の確保が長年の懸案となっています。しかしな

がら、平成 24年 10月に「地球温暖化対策のための税Jとして導入された石

油石炭税の税率の特例措置は、地球温暖化対策のためと称しながら、税収の

使途がエネルギー起源二酸化炭素排出抑制対策のみに限定されています。森

林吸収源対策が我が国の国際的な責務の履行と経済界等の排出抑制の負担軽

減にも多大な貢献をしてきたにもかかわらず、この「地球温暖化対策のため

の税」を活用できないのは、極めて理不尽といわざるを得ません。

更に、このままでは、適切な森林整備等の森林吸収源対策による森林吸収

量を確保できず、2020年度における我が国の温室効果ガス削減目標の達成や、

本年 12月に開催される C0 P21の合意を目指して提出された 2030年度にお

ける我が国の温室効果ガス削減目標の達成にも大きな影響を与えかねませ

ん口

一方、現在 35もの県で、森林整備等の費用を森林のJ恩恵を受ける県民全体

で負担するという観点から、森林環境税等として県民税の上乗せ措置が導入

-32-

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されています。しかしながら森林の恩恵を受けるのは、温室効果ガスの排出

者や大都市圏の住民を含む国民全体であり、国レベルでもしっかりとした税

制措置が必要です。

以上を踏まえ、今後とも、森林・林業・木材産業関係者の取組と、山村を

はじめ地方の住民の営みを支えることにより、我が国の森林と国土を守って

いくとともに、地球温暖化対策、地方の創生等に貢献するため、以下の税制

上の措置の実現について、特段のご配慮をお願い申しよげます。

1 森林吸収源対策の財源確保に係る税制上の措置(石油石炭税の税率

の特例の活用、森林環境税(仮称)の創設等)

2 協同組合等の法人税率の引下げ

3 森林組合等の合併に係る課税の特例措置(適格合併の要件緩和)の

延長

4 森林組合等が森林経営事業を行うために森林を取得する場合の税率

の軽減措置等の創設

5 受取配当等の益金不算入割合の引上げ

6 グリーン投資減税の拡充(対象設備に木質バイオマス発電設備等を

追加)

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。森林吸収源対策の財源確保に係る税制上の措置

地球温暖化の防止に向け間伐等の森林整備や木材利用の着実な推進を図

るため、 「地球温暖化対策のための税Jの使途への森林吸収源対策の追加

や、国税としての「森林環境税(仮称) Jを創設することなどにより、安

定的な財源を確保すること。

なお本件については、平成 27年度与党税制改正大綱及び本年6月 30日に

閣議決定された骨太の方針において、 「森林吸収源対策及び地方の地球温

暖化対策に関する財源の確保について、新たな仕組みの導入に関し、森林

整備等に係る受益と負担の関係に配意しつつ、 C0 P21に向けた 2020年以

降の温室効果ガス削減目標の設定までに具体的な姿について結論を得る。」

とされているところ。

【参考1]平成27年度税制改正大綱(抜粋) (自民党・公明党 平成26年 12月30日)

第三検討事項

14 森林吸収源対策及び地方の地球温暖化対策に関する財源の確保について、財政面

での対応、森林整備等に要する費用を国民全体で負担する措置等、新たな仕組みの

導入に関し、森林整備等に係る受益と負担の関係に配意しつつ、 COP21に向けた

2020年以降の温室効果ガス削減目標の設定までに具体的な姿について結論を得る。

【参考2】経済財政運営と改革の基本方針2015(抜粋) (平成 27年6月 30日閣議決定)

第2章 経済の好循環の拡大と中長期の発展に向けた重点課題

4.安心・安全な暮らしと持続可能な経済社会の基盤確保

[4]地球環境への貢献

(前略)森林吸収源対策及び地方の地球温暖化対策に関する財源の確保につい

エ、財政面での対応、森林整備等に要する費用を国民全体で負担する措置等、蓋

たな仕組みの導入に関し、森林整備等に係る受益と負担の関係に配意しつつ、 C

OP21に向けた 2020年以降の温室効果ガス削減目標の設定までに具体的な姿に

ついて結論を得る。

。協同組合等の法人税率の引下げ

法人税率の引下げが行われる場合において、森林組合等についても法人税

率の軽減を反映した措置が講じられること

。森林組合等の合併に係る課税の特例措置(適格合併の要件緩和)の延長

森林組合の合併を推進するため、森林組合の合併に係る適格合併の要件緩

和措置について 3年間延長すること

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。森林組合等が森林経営事業を行うために森林を取得する場合の税率の軽

減措置等の創設

森林組合等が施業の集約化の推進及び手入れの行われていない森林の解

消に向けて森林経営事業を実施する場合、登録免許税・不動産取得税の軽

減措置等を設けること

。受取配当等の益金不算入割合の引上げ

森林組合等の経営基盤を強化するため、森林組合から森林組合連合会への

出資等に対する配当について、益金不算入割合を引き上げること

。グリーン投資減税の拡充(対象設備に木質バイオマス発電設備等を迫力日)

再生可能エネルギーで、ある木質ノ〈イオマスの利用拡大を推進するため、グ

リーン投資減税の対象設備に木質バイオマス発電設備等を追加すること

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消費税の軽減税率導入に対する要望

平成27年 11月6日

一般社団法人日本フードサービス協会

1 .日本の成長戦略を援う外食産業

( 1 )外食産業の市場規模は約 24.4兆円と、我が固有数の産業規模であり、今後とも日本

経済を支える役割を担う重要な産業です。

アベノミクスの重要課題として、生産性向上等によるサービス産業の成長が掲げら

れていますが、サービス産業の中核を担うのは外食産業です。 2020年の東京オリンピ

ック・パラリンピック開催や訪日外国人の増加は、日本人の持つ「おもてなし精神Jを

最大限活用し、リスペク卜される産業として、日本の成長戦略を支える重要な産業とし

て飛躍するチャンスととらえています。

( 2)外食産業の店舗数は全国に約 65万1千店、従業員数は約 475万人と、地域の経済を

支える産業として、雇用を創出しております。

( 3)私どもは、社会保障と税の一体改革にあたり、社会保障の充実・安定を図るための安

定財源として、消費税率の引き上げにいち早く賛同し、国民が等しく痛みを分かち合う

べきと主張してきたところです。

2017年4月の消費税 10%引き上げを控え、軽減税率の制度設計が具体的に検討され

ていますが、上記のとおり今後重要性を増す外食産業にとって、この軽減税率のもたら

す影響は甚大であり、改めて協会としての意見を以下のとおり申し上げます。

2.軽減税率の導入には反対です。

( 1 )軽減税率の導入は大幅な税収減を招き、消費税の引き上げによる「年金J「医療」「介

護」「子育てJの4分野にわたる社会保障制度の安定財源の確保という本来の趣旨を損

ねます。また、軽減税率導入に伴う減収分を補うために標準税率をさらに引き上げざる

を得ず、国民の十分な理解を得ることはできません。

( 2)逆進性対策、低所得者対策としての軽減税率は、高額所得者にも軽減効果の恩恵が及

ぶため逆進性は変わらず、低所得者対策とはなりません。

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(3)そもそも対象品目の範囲を合理的・具体的に定めることは困難です。対象品目を線引

きすることによって、類似の商品間で新たな不公平が発生します。軽減税率の導入諸国

では軽減税率を求めて特定の業界が陳情を繰り広げ、税率の適用を巡り訴訟を起こす

など、消費者、事業者ともに混乱し、新たな不公平が発生しています。

(4)また、軽減税率の導入により、川上から川下まであらゆる事業者に区分経理の必要性

が生じます。特に、中小・零細事業者にとっては多大な負担を強いられることになりま

す。

【飲食料品と外食との線引きは臨難】

外食(飲食サービス)はもはや賛沢晶ではなく、日常的な食事を提供するものとして

日本国民の食生活を担っています。日々の食事を外食に頼らざるを得ない消費者(高齢

者・学生・単身者・共働き世帯等)にとって外食の存在は不可欠であり、先般発表され

た新三本の矢における「1億総活躍社会J実現のための大事なインフラと位置づけられ

ると考えられます。その中で、飲食料品と外食の扱いを異にするとすれば、以下の問題

が生じます。

( 1 )食料品を軽減税率の対象とする場合、その取引が飲食料品の譲渡に該当するのか、外

食に該当するのか線引きすることは困難です。今回、外食の提供方法は店内飲食・持ち

帰り(テイクアウト)・ケータリング・事業所給食・日本独自の出前や仕出し、介護施

設における給食サービス、高齢者への宅配(デリバリー)等々、多種多様なものがあり、

こうしたサービス形態を線引きすることはそもそも無理があります。

( 2)万一、飲食料品と外食の聞に線引きがなされた場合、コンビニ等との競争激化により

外食産業の成長は阻害され、アベノミクスの成長戦略にも大きな打撃を与え、ひいては、

地方・地域の雇用を大きく減退させてしまいます。

以上、低所得者への逆進性の緩和策は、軽減税率が唯一のもので、

はなく、箆素な給付措置、あるいはカナダ型の給付付き税額控除制

度が望ましいと考えられます。

ー38-

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平成 28年度税制改正に関する

要望 重量Eヨ

平成 27年 11月 6日

一般財団法人 食品産業センター

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目次

1 .所得税・法人税共通

特定農産加工品生産設備の特別償却制度(特定農産加工業

経営改善臨時措置法)の 2年延長

2. 事業所税

・1頁

特定農産加工業経営改善臨時措置法に基づく事業用施設に係る資産割

の特例措置の 2年延長 ・・・ 2頁

3. 登録免許税

産業競争力強化法に基づく事業再編等に係る登録免許税の軽減措置

の 2年延長 ・・・ 3頁

4. 固定資産税

公共の危害防止のために設置された施設又は設備に係る課税

標準の特例措置の 2年延長(汚水又は廃液処理施設) ・・・ 4頁

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1 .所得税・法人税共通

特定農産加工品生産設備の特別償却制度(特定農産加工業経営改善臨時

措置法)の 2年延長

(租税特別措置法第 11条の 3、第 44条の 4、第 68条の 25)

(内容)

特定農産加工業経営改善臨時措置法に基づいて、経営改善計画の承認を受け

た事業者が、事業用設備(果汁製造設備、乳製品製造設備等)を取得等した場

合の特別償却(取得価額の 30%)措置の適用期限の 2年延長を要望する。

(理由)

E p A・FT A等による農産物と農産加工品の輸入自由化等への対応として、

特定農産加工業者の経営の改善と地域農業の維持、安定を図るため、特定農産

加工業経営改善臨時措置法に基づく諸対策が講じられてきた。

しかしながら、 Tp Pの大筋合意を契機に、経済連携協定に向けた交渉等の

進展の加速化が懸念されるとともに、消費者の低価格志向等の下で、競合する

安価な農産加工品や調製品の輸入の増加が続いており、中小の事業者を中心と

した特定農産加工業者の経営環境はさらに厳しい状況となっている。

このため、特定農産加工業者の経営の改善を促進し、農産加工業の健全な発

展を図ることが不可欠であり、引き続き当該特例の期限延長の必要がある。

(効果)

景気回復が遅れる地方では、全製造業に占める食品製造業の出荷額の割合が

高く、食品関連産業は地域経済を牽引する主要な役割を担っている。

本特例の延長により、 EPA・ FT A等経済連携協定に向けた交渉等が継続

している中、経営環境が一層厳しくなる特定農産加工業者にあっても、培って

きた技術力を背景に新たな高付加価値商品を創出し、品質面での競争力を強化

することにより、経営の活性化を図ることができるとともに、地方創生を牽引

する役割を果たせる。

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2. 事業所税

特定農産加工業経営改善臨時措置法に基づく事業用施設に係る資産割

の特例措置の 2年延長

(地方税法附則第 33条第 5項)

(内容)

特定農産加工業経営改善臨時措置法に基づいて、経営改善計画の承認を受け

た事業者を対象に、計画に従って実施する経営改善措置に係る事業の用に供す

る施設に課税される事業所税のうち資産割について課税標準の 4分の 1を控除

することができる特例の 2年延長を要望する。

(理由)

EP A・FT A等による農産物と農産加工品の輸入自由化等への対応として、

特定農産加工業者の経営の改善と地域農業の維持、安定を図るため、特定農産

加工業経営改善臨時措置法に基づく諸対策が講じられてきた。

しかしながら、 Tp Pの大筋合意を契機に、経済連携協定に向けた交渉等の

進展の加速化が懸念されるとともに、消費者の低価格志向等の下で、競合する

安価な農産加工品や調製品の輸入の増加が続いており、中小の事業者を中心と

した特定農産加工業者の経営環境はさらに厳しい状況となっている。

このため、特定農産加工業者の経営の改善を促進し、農産加工業の健全な発

展を図ることが不可欠であり、引き続き当該特例の期限延長の必要がある。

(効果)

景気回復が遅れる地方では、全製造業に占める食品製造業の出荷額の割合が

高く、食品関連産業は地域経済を牽引する主要な役割を担っている。

本特例の延長により、 Ep A ・FT A等経済連携協定に向けた交渉等が継続

している中、経営環境が一層厳しくなる特定農産加工業者にあっても、培って

きた技術力を背景に新たな高付加価値商品を創出し、品質面での競争力を強化

することにより、経営の活性化を図ることができるとともに、地方創生を牽引

する役割を果たせる。

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3. 登録免許税

産業競争力強化法に基づく事業再編等に係る登録免許税の軽減措置

の2年延長

(租税特別措置法第 80条)

(内容)

「事業再編計画J、 「特定事業再編計画J等の認定を受けた事業者等が、認

定計画にしたがって、資本の増加や合併、分割等の組織再編・事業再編を行う

際の登記の税率を軽減する措置の適用期限の 2年延長を要望する。

(理由)

食品産業が、圏内外の市場構造等の変化に的確に対応するためには、経営資

源の強化と組織・事業再編等による経営資源の有効活用が重要となる。

組織・事業再編を促進するためには、当該事業者にとって負担の大きい再編

に係る費用を軽減することが重要なことから、 「産業競争力強化法」の認定を

受けた事業者に係る本税制特例を延長する必要がある。

(効果)

件数は年数件にとどまるが、大企業による適用も多く、食品産業の構造革新

の促進が期待できる。

-3ー

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4. 固定資産税

公共の危害防止のために設置された施設又は設備に係る課税

標準の特例措置の 2年延長(汚水又は廃液処理施設)

(内容)

(地方税法附則第15条、地方税法施行令附則第11条、

地方税法施行規則附則第 6条)

中小企業が大多数を占める食品製造事業者が、汚水又は廃液処理施設の公害防

止用設備を取得した場合の固定資産税の課税標準の軽減措置(特例率: 1/6以上

1/2以下の範囲内において市町村の条例で定める割合(1 /3を参酌))の 2年延長

を要望する。

(理由)

公害に対する規制は一層強化される状況にあるため、各事業者は、公害防止

のためのさらなる設備投資を余儀なくされ、企業経営を大きく圧迫する要因と

なっている。特に、食品関連企業においては、中小企業が大多数を占めており、

過大な負担となっていることから、適用期限の到来する汚水または廃液処理施

設について、その適用期限を延長する必要がある。

(効果)

本特例の延長により、食品製造事業者の経済的負担を軽減し、公害防止設備の

投資促進を図ることで、食品製造事業者の一層の環境負荷物質対策を促進し、公

害の防止を図ることができる。

-4一

一44-

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平成 27年 11月

平成 28年度税制改正要望

1 .金融所得課税の損益通算範囲の拡大について

く要望内容〉

日本商品先物振興協会

株式会社東京商品取引所

大阪堂島商品取引所

申告分離課税を前提として、商品先物取引を含むデリパティプ取引に係

る損益、上場株式等の譲渡損益等に係る損益を含めて幅広く金融商品間の

損益通算範囲を拡大し、当該通算後の損失について翌年以降への繰越控除

を認め、個人投資家が商品先物取引を含む多様な金融商品に投資しやすい

環境を整備すること。

く要望目的〉

わが国の商品市場及び金融商品市場がその流動性を増大させ、公正な価

格形成機能等、期待されている機能を十全に発揮するには、個人投資家が

多様な金融商品に投資しやすい環境を整備することが不可欠で、ある。

我が国の個人金融資産は約 l,700兆円程度もの規模であるが、その約半

分が現預金で運用・保有されている。この潤沢な個人金融資産が商品・金

融商品市場において広範に運用されるためには、金融商品間で損益通算の

範囲を拡大し、金融所得に係る課税関係をリスク・リターンに応じた簡素

で中立的な税制とすることが必要である。

上場株式等の譲渡所得については、平成 28年 1月から特定公社債等の

譲渡損益にまで通算範囲が拡大されることとなったが、同じ 20%の申告

分離課税である商品先物取引等デリパティブ取引との損益通算は、平成元

年に上場株式等の譲渡所得が先行して分離課税となって以降、不可のまま

であり、個人投資家が多様な金融商品に投資しやすい環境を整備するため

には、さらに損益通算範囲を拡大する必要がある。

く期待される効果〉

本要望が実現すると、商品市場・金融商品市場で個人投資家の投資活動

が促進され、商品市場においては、流動性が増大し価格変動リスクをヘツ

ジする目的で市場参加する当業者(市場に上場されている商品の生産・流

通・加工等に従事する事業者)や資産運用目的で市場参加する個人投資家

の取引利便性が高まり、国民経済の安定成長に大きく寄与することが期待

できる。

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2. 決済差損失の繰越控除期間の延長について

く要望内容〉

商品先物取引等のデリパティブ取引に係る損失について、個人投資家が

多様な金融商品に投資しやすい環境を整備する観点から、繰越控除期間

(現行 3年間)を延長すること。

く要望目的〉

1.と閉じく、個人投資家が多様な金融商品に投資しやすい環境を整備

することは、わが国の商品市場及び金融商品市場がその流動性を増大させ

るために不可欠である。

そのためには、現在 3年間に限定されている損失の繰越控除期間を延長

することが望まれる。

なお、米・英・独は譲渡所得または金融所得の範囲内で無期限に損失の

繰越控除が可能であり、フランスでは譲渡所得の範囲内で 10年間の繰越

控除が可能とされている。また香港・韓国・シンガポールでは商品先物取

引に関する所得自体が課税対象となっていない。

く期待される効果〉

本要望が実現すると、商品市場・金融商品市場で個人投資家の投資活動

が促進され、商品市場においては、流動性が増大し価格変動リスクをヘツ

ジする目的で市場参加する当業者(市場に上場されている商品の生産・流

通・加工等に従事する事業者)や資産運用目的で市場参加する個人投資家

の取引利便性が高まり、国民経済の安定成長に大きく寄与することが期待

できる。

3. 外国商品市場取引の決済損益に対する課税方法の変更について

く要望内容〉

外国商品市場取引の差金等決済に係る取引損益について、申告分離課税

とすること。

く要望目的〉

日本国内において外国商品市場取引の委託又は委託の取次ぎを受ける者

は、圏内商品市場取引及び店頭商品デリパティブ取引に係る場合と同様、

商品先物取引業者に係る主務大臣の許可を受けなければならない(商品先

物取引法第 190条第 1項)。さらに、商品先物取引業者は、それらのいず

れの取引の差金等決済についても所轄税務署長への支払調書の提出義務を

負う(所得税法第225条第 1項第13号及び同法224条の 5第2項第 1号)。

このように圏内、店頭、外国のいずれの取引種別においても同様に支払調

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書の提出義務が課され、投資家の取引状況が税務当局に捕捉されているに

も関わらず、外国商品市場取引による決済損益だけ総合課税により超過累

進税率を適用する(所得税法第 89条)こととされており、外国商品市場

取引と圏内商品市場取引等の決済損益は通算することは認められていない。

商品先物取引においては、金・石油・大豆・とうもろこし等圏内商品市

場と外国商品市場に同一商品が上場されていて市場開裁定取引(一方を買

建て、他方を売建てて、両者の値差の拡縮から利益を得ようとする取引)

の需要は少なくないが、現在の税制では、課税の取扱いが異なることによ

り相互の損益通算ができない。リスク・リターンに応じた簡素で、中立的な

税制により個人投資家が多様な金融商品に投資しやすい環境を整備するた

めには、外国商品市場取引の決済損益についても、他のデリパティブ取引

に係るものと同様に申告分離課税とするべきである。

く期待される効果〉

本要望が実現すると、外国商品市場と圏内商品市場の間での市場開裁定

取引が活性化し、双方の市場において個人投資家の投資活動が促進される

ため、価格変動リスクをヘッジする目的で市場参加する当業者(市場に上

場されている商品の生産・流通に従事する事業者)や資産運用目的で市場

参加する個人投資家の取引利便性が高まり、わが国の国民生活の安定と経

済の安定成長に大きく寄与することが期待できる。

以上

・3-

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日本商品先物振興協会 平成28年度税制改正要望

最優先要望項目に係る説明資料

〉現在、商品先物、株価指数先物、 FX取引等のデリバティブ取引については、互いに損益通算することが可能。

〉平成27年度税制改正大綱の検討事項である「デリバティブを含む金融所得課税の更なる一体化』を推進し、特に商品先物取引等のデリバティブ取引による損益と上場株式の譲渡損益との通算を可能とすることで、個人の投資活動を促進させることが重要。

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金融所得の一体課税実現後

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〉我が国の商品先物市場は取引量を大きく減少させている一方で、世界の取引量は急速に伸びている。

〉諸外国では先物と株式の損益通算が可能。〉商品先物取引の投資家の8割以上が、株式との損益通算を希望し、損益通算が可能となった場合には、商品先物取引を行っている投資家のうち3割超は投資を増やすと回答。

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日本 アメリカ、イギリス、フランスデリパティブ取引と株式(現物)は握|デリパティブ取引と株式(現物)は同じ所得区分(カテゴリー)韮通皇歪亘

東京商品取引所(13)大阪堂島商品取引所(38)

【アメリカ】ニューヨーク・マーカンタイル取引所(2)、シカゴ商品取引所(12)、インターコンチネンタル取引所(米) (3)

【イギリス】インターコンチネンタル取引所(EU)(5)、ロンドン金属取引所(9)

出所:当協会調べ。()の数字は、 2013年世界の商品取引所出来高順位四四回目四回目園田園岡田園田 間 開 問 問 問 田 園 田 園 園 田 園 岡 田 圃 園 田 園 田 園 園 田 園 田 園 田 園 圃 園 田 園田園、、

株式と商品先物取引との損益通算が可能になった場合の投資行動変化 (n=638) 商品先物取引との損益通算を希望する取引

(n=792、複数回答可)分からない

34.6児1

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投資を減らす

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を増やす

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株式

投資信託

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(当協会によるHアンケート調査}

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平成28年度税制改正に関する要望

全国山村振興連盟

0 「地球温暖化対策のための税」、「森林環境税J

等に係る所要の税制措置並びに地方税財源を確

保・充実するための制度の創設

山村地域に期待される森林吸収源対策、再生可能エネ

ルギ一対策を強力に推進するため、「地球温暖化対策の

ための税Jの活用、「森林環境税の創設」等に係る所要

の税制措置を講ずるとともに、地方税財源を確保・充実

する制度を創設していただきたい。

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平成28年度農林関係税制に関する要望

平成27年 11月

公益社団法人全国農地保有合理化協会

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平成28年度農林関係税制改正に関する要望

平成27年 11月

団体名 公益社団法人全国農地保有合理化協会

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登録免許税(国税)

要望内容

(延長)

農地中間管理機構が農業経営基盤強化促進法第7条 1項に規定する

農地売買等事業(特例事業)により、農地所有者から農用地を買い入

れる場合の所有権移転登記の登録免許税の税率の軽減措置(20/1000

→10/1000)を延長すること。〔租特法第77条の2〕

(理由)

農地中間管理機構(以下、「機構」という。)の事業は賃貸借が主体であるが、機構が農

地売買等事業(特例事業)により農地を買入れ、人・農地プランに位置付けられる認定農

業者など、多様な農業経営体への売渡しを行うケースは全国的に見られること。

特に北海道や東北、九州地域などでは所有権移転による農業経営規模の拡大需要は依然

として多く見られ、所有権移転による事業は、今後も引き続き実施されることが見込まれる

こと。また、税率の軽減があれば、農地中間管理機構が買入れる際の登記費用について、

売渡しの際に認定農業者などへ転嫁することなく実施でき、認定農業者等の負担軽減にな

ること。これらのことから、本制度の延長を要望いたします。

税 目 贈与税(国税)

要望内容 贈与税納税猶予の対象農地について、特定貸付けが行われた場合の

(拡充) 打ち切り要件を見直すこと。(租特法70条の4の2の 1)

(理由)

贈与税納税猶予の対象農地において、農地中間管理事業等に基づく特定貸付けが行われ

た場合に限って納税猶予は打ち切りにならないが、贈与を受け、貸付けするまでの期間が

1 0年以上(貸付けを行った日の年齢が65歳未満である場合は20年)必要であること

から、 10年未満である場合は、農地中間管理機構への貸付けを断念するケースもある。

このことから、打ち切り要件の見直しを要望いたします。

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2.その他

税 目 固定資産税(地方税)

要望内容農地中間管理機構への農地の貸し付けに関わる特例措置の創設。

(新規)

(理由)

人・農地プランに位置付けられる認定農業者や中心経営体等へ、農地中間管理機構が貸

付けを行い、規模拡大や集約化等を促進するとともに、遊休農地の発生防止や農地の効率

的利用に資するためには、農地所有者が安心して長期的に農地中間管理機構に農地を貸し

出せる環境を整えることが重要である。

このため、農地中間管理機構への農地の貸し付けに関わる特例措置を設けることを要望

いたします。

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畜産経営に係る税制改正要望書

今般の TPP交渉は畜産にとっては極めて厳しい結果となった。今

後は経営安定対策の充実・強化等、将来にわたって、畜産の再生産

が可能となるよう要請している。

こうした厳しい情勢下にはあるものの、今後の畜産経営の再生産、

生産性向上のため、必要な規模拡大、生産性の高い設備、または、

経営継続{こ必要な公害防止用設備等に対する投資が円滑に進むよう、

下記事項の継続または新設を要請する。

1 汚水処理施設等の公害防止用設備を新設した場合、固定資産税

に係る特例措置の適用期限を延長すること。

2 産業競争力強化法に基づく生産性向上設備投資促進税制の現行

条件で継続すること(法人税、所得税)。

3 畜舎・施設等の新設に係る登録免許税、不動産取得税、国定資

産税等を免税とすること。

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平成 28年度税制改正要望

平成 27年 11月5日

公益社団法人日本農業法人協会

ト法人実効税率の引き下げ(法人税)I

成長志向の法人税改革の推進による早期の法人実効税率 20%台の実現に向

けて、税率引下げ幅の更なる上乗せを図ること。

【理由】法人実効税率の引下げは、農業法人の経営体力強化、さらにはキャッシュフ

ローの増加による前向きな投資を促し、経営の規模拡大に向けた機械設備等

の増強、国内農産物の輸出や人材確保の促進等が期待される。

12.償却資産(機械装置等)の投資に係る固定資産税の見直し(固定資産税)|

新規に導入した償却資産(機械装置等)について、固定資産税の償却資産課

税の減免を図ること。

【理由】利益の有無に関わらず賦課される固定資産税は、特に赤字の経営体にとっ

て固定的な負担となっている。また、投資に対する収益率を低下させることか

ら、農業機械の導入等の足かせとなっており、規模拡大意欲の低下を招いてい

る。償却資産税の見直しは、コストの低下、収益率の改善を通じた設備投資意

欲を高める効果が期待される。

la. 農業法人を対象としたベンチャー投資促進税制の拡充(法人税)|

同業他社の経営再建を支援する目的で出資した農業法人に対し、当該出資

額を基準とした限度額以内の損失準備金積立額の損金算入を認めるようベン

チャー投資促進税制を拡充すること。

【理由】特に畜産経営においては、既存の施設が一度無くなると再度営農地を確保

することは困難となっている。また、経営破綻に陥る前に経営資源を有効活用

した上で、優良な同業他社が支援する仕組みを構築することは、農業の経営確

立・産業化にも寄与する。

平成 26年度の税制改正により、ベンチャーファンドを通じて、ベンチャー

企業へ投資した企業について、損失準備金として出資額を損金算入できる、

「ベンチャー投資促進税制Jが創設されている。同制度は、ファンド組成した

上で、ベンチャー企業に投資する仕組みであるが、経営再建・再生を目的とし

た場合、生産技術やノウハウを同業他社等が直接投資することが効果的であ

る。こうしたことから、経営再建・再生を目的に同業他社が直接出資した場合

に、その出資額の積立ても可能とするよう制度の拡充が必要である。

なお、経営再建・再生が目的とした仕組みであり、よりリスクの高い投資と

なることから、出資額はベンチャー投資促進税制の上限 80%ではなく、 100%

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の積み立てを可能とするべきである。

日地域の農地維持活動に対する非課税措置の創設(法人税)|

農地を賃貸した個人も参加して畦草刈りや水路掃除など農地の保全活動を

行う、地域資源管理法人(一般社団法人:非営利型法人)が行う農作業に係

る請負業については法人税の収益事業から除外すること。

【理由】大規模な農業経営を育成するには、畦草刈りなどの周辺作業に従事する者

を外部に確保していくことが欠かせず、こうした活動はこれまで集落機能に

依存してきた。しかし、集落機能の低下に伴ってその存続は危ぶまれる状況

にある。

また、日本型直接支払(多面的機能支払)や地域集積協力金の創設を踏ま

えて、利用権設定をした地権者が参加した一般社団法人(非営利型法人)な

どを組織して農地管理作業を実施し、耕作者でなくても思恵を受けられるよ

うにすることで、担い手への農地集積を促進する必要がある。

しかしながら、一般社団法人(非営利型法人)が、日本型直接支払や地域

集積協力金を原資として農地等の管理活動を行っても収益事業に当たらず、

法人税の申告を要しないものの、農業法人等から畦畔の草刈りや水稲の水管

理などの作業を受託した場合には請負業(収益事業)として区分経理が必要

となるため、赤字であっても法人税の申告が必要になるなど事務負担が大き

くなる。

現行税制では、議決権総数の半数以上が地方公共団体により保有されてい

る非営利型の一般社団法人など「特定法人Jについて農作業のために行う請

負業が収益事業から除外されているが、地方公共団体が議決権を有しない一

般社団法人(非営利型法人)が農作業のために行う請負業についても収益事

業から除外すべきである。

|い時税の竿吋率の維持と現物給付(フードカードれこよる逆進性緩|

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消費税の単一税率を維持し、軽減税率を導入しないこと。また、逆進性緩和

対策についてはフードカードによる食料品の現物給付など農業者の事務負担

の増加を招かない措置を講じること。さらに、消費税引上げに伴う不当な値引

き強要を防止するため、行政による監視・指導を強化し、価格転嫁を担保する

こと。

【理由】

消費税の逆進性を是正する必要はあるが、軽減税率を導入した場合、インボ

イス導入など事業者の事務負担増加というデメリットが大きい。このため、例

えば米国のフードスタンフ。制度をモデ、ルとして食料品購入(外食を含む。)に

のみ使用できる「フードカードJ(仮称)をマイナンバー個人番号カードとは

別に発行し、消費税相当額を購入ポイントとして給付する制度を導入するこ

とで逆進性緩和対策を講じる必要がある。

また、消費税の引き上げに対して、不正な価格交渉が行われないよう、行政

2

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の監視・指導が徹底されるべきである。

la.実態に合わせた減価償却期間と償却方法の設定(法人税、所得税)|

平成 20年度税制改正によって農業用設備の法定耐周年数は一律 7年に見

直されたが、畜産の現場などではアンモニアや塩分等の影響によって、機械

が3年も使用できない場合がある。そのため、農林水産省等であらかじめ種

類や利用形態を指定したうえで、実態に即した耐周年数を設定し、納税者

(使用者)が届出によってこれを選択できる制度を設けること。

また、将来に大きな費用を残さず財務の健全性を図ることが可能な定率法

については制度を維持させること。

【理由】法定耐用年数については、平成 20年度改正によって、性能向上による耐

周年数の長期化傾向などを受けて大幅に簡素化された。一方で、畜産経営な

どの減価償却資産の中には実際に 3年程度しか使用できないものもある。

「耐周年数の短縮の承認申請書Jによる手続きは、中小企業者である農業

者の負担が大きく、減耗に応じて費用化するという会計上の考え方からして

も、実態に即した耐周年数を簡素な手続きで選択できる制度が求められる。

また、現行の減価償却制度は、定額法・定率法の 2種類の償却方法を選択

することができる。定率法は耐周年数の初期に多額の減価償却費を計上する

ことになり、投下資本の早期回収に役立つ。一方で、後半には減価償却費が

減少することで、費用負担が軽減され、企業の設備投資を促す効果が期待で

きる。こうした観点からも減価償却方法として定率法を維持することが必要

である。

7相続税・贈与税の納税猶予農地が農道に転用された場合の納税猶予|

[の継続措置(相続税・贈与税)

納税猶予を受けた農地を転用して農作業道の拡幅等を行った場合に納税猶

予を継続する措置を設けること。

【理由】機械の大型化などに伴い作業の効率化のために農作業道の拡幅が必要とな

るが、納税猶予を受けている農地を転用して農作業道の拡幅を行う場合に、地

域の税務署などの運用によっては農地の納税猶予が打ち切られることが障害

となり、都市近郊農地では土地改良事業が進まなくなっている。

特に納税猶予の適用判断が地域の税務署などで異なる運用がなされている

場合、経営耕地の多くが借入農地である大規模経営体においては、地主の了解

を得て地域の税務署などと協議することは、借り手という立場から困難であ

る。相続税においても公共の用に供する私道の価額は評価しないことになっ

ており、これに担税力を求めるのは不合理である。

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同度の創設(相続税・所得税)|

平成 27年 4月都市農業振興基本法が制定され、都市農業振興基本計画の策

定が義務付けられ、計画策定の中で農業用施設用地及び屋敷林等について評

価額の減額など固定資産税や相続税の軽減措置を講ずるとともに、市街化区

域においても、農地を賃貸しても相続税納税猶予が継続する制度にすること。

また、永小作権や地上権に基づいて農地・農業用施設用地等の利用を継続し

ながら、相続人が底地所有権を物納することによって納税資金を準備しなく

ても相続に対応し得る制度の創設を求めるとともに、農地・農業用施設用地等

の永小作権・地上権の農業法人への無償譲渡や現物出資に係る譲渡所得課税

の特例措置を講ずること。

【理由】都市農地については、農産物の供給機能と同時に地域住民の災害時の避難

場所や食育など教育の場、緑地としての憩いの場など多様な価値に着目し、都

市農業の維持に必要な農業用施設用地や屋敷林なども含めた税の軽減措置に

よって市街化区域内農地を維持する必要がある。

農地法改正に伴い、市街化区域以外においては、農地を貸しても相続税納税

猶予が継続する制度が実現したが、市街化区域内において農地を貸しても相

続税納税猶予が継続する制度の実現を求める。

また、農業の継続意思の証を示したい都市農業者のために、相続税納税猶予

とは別の選択肢を用意する必要がある。

19.非上場株式の相続税猶予制度の猶予解除条件の緩和について団

園非上場株式等の相続税納税猶予制度について、 「申告期限後 5年間の平均

で、相続開始時の雇用の 8割を維持できなかった場合、納税猶予税額の納付

をすることとなるj 条件を緩和すること。

【理由】TPP交渉の大筋合意等により農業情勢に大きな変化が見込まれ、先行きが

不透明な状況のなか、現状の経営状態、経営規模を維持できるかの確証はな

い。そのような状況において経営継承する時、相続税猶予制度申告期限後 5

年間の平均で相続開始時の雇用の 8割を維持できなかった場合、納税猶予税

額の納付をすることとなるというのは非常に厳しい条件である。

そこで、経営縮小することがやむを得なかった場合、経営状況等事業継続

確認要件については大幅な要件緩和をお願いしたい。

鴨瞬間 理 事 問問帽曙期開幅広いリスクに備え、経営の多角化を促進するために、農業経営基盤強化

準備金制度を継続するとともに次のとおり拡充すること。

(1)準備金の積立期間(取り崩し期限)の延長

経営規模拡大や設備更新等の投資を適切な時期に実施できるよう、積立

4

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期間を現行の 5年から 10年に延長する。

(2)対象交付金の拡大

現行の対象となる交付金は、水田・畑作経営所得安定対策などの土地利

用型の交付金に限られていることから、養豚経営安定対策や鶏卵価格差補

填金など畜産分野の経営安定対策の補填金も積み立ての対象に含める。ま

た、農地中間管理機構が本格的に始動し、貸借による農地集積を促進する

なかで農地の受け手が受領する地域集積協力金を準備金の対象とすること

で地域集積協力金等が地域の担い手に配分されるようにする。

【理由】農地の取得や設備の更新には最適なタイミングがあり、これらに対応する

ため積立期間(取り崩し期限)の延長が必要で、ある。

また、積み立て原資については、土地利用型に限定されており、口蹄疫な

どの家畜伝染病や飼料高騰などの大きな経営リスクにさらされている畜産経

営については準備金の積み立てを行うことができない。こうした、畜産分野

の経営安定対策の補填金や担い手である農地の受け手が受領する地域集積協

力金などを対象交付金とする必要がある。

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平成 28年度税制改正要望

一現行たばこ税率の維持について-

平成27年 11月

全国たばこ耕作組合中央会

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現行たばこ税率の維持について

平素より、わが国葉たばこ生産の振興並びにたばこ作農家の経営安定に

向けては、特段のご高配を賜り衷心より厚く御礼申し上げます。

さて、厚生労働省は、平成28年度税制改正において、国民の健康の観

点からたばこの消費を抑制することを目的とした、たばこ税の税率の引き

上げを要望しております。さらに、文部科学省からも厚生労働省との共同

要望としてたばこ税の税率引き上げが新設されております。

ご案内のとおり、たばこ税は、度重なる増税によって、税率は約65%

に達しており、他に類のない極めて高負担の税率となっております。更な

るたばこ税増税が実施された場合、たばこ離れに拍車がかかり、製品たば

この販売数量がさらに減少することは確実であり、その影響は今後の面積

施策など、国内葉たばこ生産並びにたばこ作農家の経営に深刻な影響を及

ぼすことは明らかであります。

たばこは、たばこ事業法に規定された合法の曙好品であり、喫煙者と非

喫煙者が調和できる社会の実現、すなわち、分煙対策の徹底こそが真っ当

なたばこ施策であると認識しており、オリンピック開催に乗じた消費削減

のための懲罰的な増税や、軽減税率のための増税など到底納得できるもの

ではありません。

私ども全国のたばこ作農家は、誇りをもって葉たばこ生産に取り組んで

おります。また、全国の多くのたばこ作農家は、中山間地や離島等におい

て、地域農業を支える役割を担っていると自負しております。

私ども全国のたばこ作農家は、国内の葉たばこ生産と自らの農業経営を

守るため、たばこ税増税に断固反対いたします。

つきましては、何卒事情ご賢察の上、現行たばこ税率の維持について、

特段のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

以上

-61-

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平成27年8月

農林水産省

平成28年度税制改正要望の主要事項について

1 .新規・拡充措置に関する要望

( 1 ) 農地中間管理機構への貸付けなど農地の利用の効率化及び高

度化の促進を図るための農地の保有に係る課税の強化・軽減等

の措置(固定資産税等)

( 2) 農地中間管理機構への貸付けを促進するための農地の贈与税

納税猶予制度の納税猶予打切要件の見直し(贈与税、不動産取

得税)

( 3) 都市農業振興基本法の制定を受けた税制上の措置(複数税目)

(4) 農協改革等に伴う税制上の措置(複数税目)

( 5 ) 森林吸収源対策の財源確保に係る税制上の措置(複数税目)

( 6 ) 漁船保険団体の組織統合一元化に伴う税制上の措置(複数税

目)

2. 既存措置に関する要望

農地中間管理機構が農用地等を取得した場合の所有権移転

登記の税率の軽減措置の2年延長(登録免許税)

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平成 2 8 年度

税制改正要望

平成 27年 8 月

農林水産省

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第 1 農業の構造改革の推進

1 農地中間管理機構への貸付けなど農地の利用の効率化及び高度化

の促進を図るための農地の保有に係る課税の強化・軽減等の措置

(固定資産税等)

2 農地中間管理機構への貸付けを促進するための農地の贈与税納税

猶予打切要件の見直し(贈与税、不動産取得税)

3 農地中間管理機構が農用地等を取得した場合の所有権移転登記の

税率の軽減措置( 2 %→ 1 % )の 2年延長(登録免許税)

第 2 農林水産関連産業の振興等

1 農協改革等に伴う税制上の措置(複数税目)

2 協同組合等の法人税率の引下げ(法人税)

3 農業協同組合等の合併に係る課税の特例措置(適格合併の要件緩

和)の 3年延長(法人税)

4 特定農産加工品生産設備の特別償却(取得価格の30%)の 2年延

長等(所得税・法人税)

5 特定農産加工業経営改善臨時措置法に基づく事業用施設に係る特

例措置(資産割の 1/4控除)の 2年延長等(事業所税)

6 受取配当等の益金不算入割合の引上げ[農業協同組合等](法人

税)【金融庁等 2省庁共管】

7 産業競争力強化法に基づく事業再編等に係る登録免許税の軽減措

置(会社設立・資本金増加時0.7%→0. 35%等)の 2年延長(登録

免許税)【経産省等 4省共管】

8 公共の危害防止のために設置された施設又は設備に係る特例措置

(課税標準の 2/3控除)の 2年延長[汚水・廃液処理施設(食品

製造工場・畜産事業場の排水)](固定資産税)

【経産省等 4省共管】

9 金融所得課税の一体化(金融商品に係る損益通算範囲の拡大)(所

得税)【金融庁等 3省庁共管】

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第 3 農山漁村の活性化

1 農村地域工業等導入促進法による工業等導入地区内の農地等を工

場用地等として譲渡した場合の譲渡所得の特別控除( 800万円)の

対象範囲の拡充(農村地域の人口要件の緩和)(所得税)

2 バイオ燃料製造事業者が取得したバイオ燃料製造設備に係る特例

措置( 3年間、課税標準の 1/2控除)の2年延長(固定資産税)

3 再生可能エネルギ一発電設備に係る特例措置(課税標準の 1/3

控除)の拡充及び 2年延長(固定資産税)

【経産省等 3省共管】

4 エネルギ一環境負荷低減推進設備等を取得した場合の特別償却

( 30%)文は税額の特別控除( 7 % ) (グリーン投資減税)の 2年

延長及び拡充(対象設備に木質バイオマス発電設備等を追加)(所

得税・法人税)

【経産省等 5省共管】

第 4 都市農業の振興

都市農業振興基本法の制定を受けた税制上の措置(複数税目)

第 5 森林・ h林業施策の推進

1 森林吸収源対策の財源確保に係る税制上の措置(複数税目)

2 協同組合等の法人税率の引下げ(法人税)(再掲)

3 農業協同組合等の合併に係る課税の特例措置(適格合併の要件緩

和)の 3年延長(法人税)・(再掲)

4 森林組合等が森林経営事業を行うために森林を取得する場合の税

率の軽減措置等の創設(登録免許税、不動産取得税)

5 受取配当等の益金不算入割合の引上げ[農業協同組合等](法人

税)(再掲)【金融庁等 2省庁共管】

6 -エネルギ一環境負荷低減推進設備等を取得した場合の特別償却

( 30%)又は税額の特別控除( 7 % ) (グリーン投資減税)の 2年

延長及び拡充(対象設備に木質バイオマス発電設備等を追加)(所

得税・法人税)(再掲)

【経産省等 5省共管】

nL

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第 6 水産施策の推進

, 漁船保険団体の組織統合一元化に伴う税制上の措置(複数税目)

2 協同組合等の法人税率の引下げ(法人税)(再掲)

3 農業協同組合等の合併に係る課税の特例措置(適格合併の要件緩

和)の 3年延長(法人税)(再掲)

4 受取配当等の益金不算入割合の引上げ[農業協同組合等](法人

税)(再掲)

【金融庁等 2省庁共管】

5 東日本大震災の被災地における防災集団移転促進事業移転元地の

利活用のための土地交換に係る特例(漁業集落防災機能強化事業)

(登録免許税、不動産取得税)

【復興庁等 3省庁共管】

6 東日本大震災の被災地での代替資産等(漁船)に係る特例措置の

3年延長(所得税・法人税、固定資産税)

【復興庁等 4省庁共管】

第 7 その他

独立行政法人の組織の見直しに伴う税制上の所要の措置(農業・

食品産業技術総合研究機構等 4法人の統合、水産大学校等 2法人の

統合)(不動産取得税、固定資産税等)

円。

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今こそ「全国森林環境税Jの創設を

全国森林環境税創設促進連盟・議員連盟の活動 \

森林は、地球温暖化の防止や国土の保全、水資源の酒養などの公益的機謡言

っています。こうした機能は、山村地域の市町村による森林の整備・保全広松って

維持する必要がありますが、危機的な市町村財政の状況から、恒久的・安定的な財

源が大幅に不足しています。

このため、市凹村の新たな税財源としてI全国森林環境税Jの創設を悲願とし 、

て、活動を続けています。

全国森林謂境税のイメージ

山村地域の市町村に対し、

補助裏・地方単独事業の税財源として配分

再生可能エネルギーの利用挺進

二酸化炭素服収源対策

山村活性化対策

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全国森林環境税の創設に関する意見

地球温暖化防止のための温室効果ガスの削減は、地球規模の重要かっ喫緊の課題となっており、我が国の取組みとして、 C02排出抑制対策とともに、 C02吸収源である森林の整備を推進していくことが極めて重要となっている。

しかしながら、とりわけ森林が多く所在する山村地域の市町村においては、木材価格の低迷や林業従事者の高齢化・後継者不足に加え、急速な人口減少など、厳しい情勢にあるほか、森林所有者の負担が大きな障害となり造林・間伐等が十分に実施できないことから、森林の荒廃が進んでいる。

このような中、与党の『平成 27年度税制改正大綱』において、「森林吸収源対策及び地方の地球温暖化対策に関する財源の確保について、財政面での対応、森林整

備等に要する費用を国民全体で負担する措置等、新たな仕組みの導入に関し、森林整備等に係る受益と負担の関係に配意しつつ、 COP21に向けた 20 2 0年以降の温室効果ガス削減目標の設定までに具体的な姿について結論を得る。」とされたと

ころである。もとより、地球温暖化防止をはじめ、近年頻発する土砂災害の防止、人口減少の

克服と地方創生等をより確実なものとするためには、森林の整備・保全等の森林吸収源対策や安定した雇用の場の確保などの取り組みを、山村地域の市町村が主体的・総合的に実施することが不可欠であり、そのための市町村の財源の強化は目下の急務である。

よって、政府・与党におかれては、今後検討を行う「新たな仕組み」において、下記事項を実現するよう強く要請する。

1. 森林の公益的機能の持続的な発揮、そのための森林・林業・山村対策の

抜本的な強化をはかるため、新たな税財源として「全国森林環境税」を創設

し、国民的支援の仕組みを構築すること。

2. 二酸化炭素吸収源として最も重要な機能を有する森林の整備・保全等を

推進する市町村の役割を踏まえ、平成 28年度が最後の引き上げとなる「石

油石炭税の税率の特例措置Jによる税収の一定割合を、森林面積に応じて譲

与する仕組みを構築すること。

3. 「財政面での対応」として、特に森林の荒廃が進んでいる条件不利地域等

において、森林所有者の実質的な負担を求めない措置を実現すること。

平成 27年 11月

全国森林環境税創設促進連盟会長辻

全国森林環境税創設促進議員連盟会長代行牧 田 武

-2-

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森林が生み出す資源

次世代を担う再生可能エネルギー

国土の保全

求蚕源のかん養自然災害を防止

森林の土壌が雨や雪を貯留し、

河川へ流れる水量を平準化。こ

れにより、洪水や渇水が緩和さ

れます。~

森林から生み出される再生可能エ

ネルギーの利用拡大は地球温暖化

の防止に大きく貢献します。

木材の利用により二酸化炭素を固定

日本の森林が一年間に吸収する二酸化炭素は約1億ト

ン。木造住宅一軒が閉じこめる二酸化炭素は約6トンと

もいわれます二

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耕ぬ荒廃、災害の発生II' 'υ 町、官、

我か国は、国土の3分の2

を森林が占める世界有数

の森林因。しかし、各地の

森林は、今、急速に荒廃し

ています。この影響で土

砂崩れなどの災害が頻発

しています。

管理ができず、荒廃した森林

〆d歩お荒廃の背景にあるのは、林業の衰退と山村地域の市町村の衰退。

かつて山村地域の市町村を支えた林業は、従事者の高齢化や担い手不足、木材価格の低迷などにより、

厳しい状況に追い込まれています。

・林業従事者数及び高齢化率の推移

180,000

E

(%)

・30.木材価格の推移

90,000島

80,000

70,000

60,000 直司

目 5

150,000

120,000・・

60,000• ·

50句000

11s I 40’000 30’000邑

30,000•· 20,000

10,000

(人) 0 S55 S60 H2 H7

o I (円/凶) 0 H12 H17 H22

ム林業従事者は長期的な減少傾向にあり、平成22年には5万1千人程度

に減少していま1丸また、高齢化率は平成17年以降低下し、平成22年

の時点で21%となっていますが、全産業の平均10%と比べると2倍を

超える高い水準にありますL

ム木材価格(全国平均)は、昭和55年以降低迷が続いており、

平成25年ではピーク時の3割程度となっています。

・振興山村における人口及び高齢化率の推移森林を適切に管理・保全し、その機能を維持

していくためには、山村地域に人が住み続け

ることが不可欠です。しかし、とれらの地域

では、過疎化・少子高齢化が急速に進み、森

林の多面的機能を維持する役劃を担うこと

ができなくなりつつありま京日

700 一'35

600・ 士 '30. ・<25寄'20 ~

人ぺ5口

・10斐%

nunununu

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圃振興山村の人口(万人)

100・ ・5

。S40 S45 S50 S55 S60 H2 H7 H12 H17 。

ム山村地域の市町村では、戦後、過疎化・少子高齢化が急速に進展。山村に人

が住まなくなったことで、放置林が増えるなど森林の荒廃が進んでいま1九

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4益

全国森林環境税の使いみち

森林の保全について、大きな役割を担うのが山村地域の市町村です。「全国森林環境税」の創設で、乙

れらの市町村は、森林の恵みを生かした再生可能エネルギーの利用推進、森林を守るための事業など

に取り組み、地球温暖化防止に大きく貢献します。

・再生可能エネルギーの利用推進間伐材や林地残材、豊富な水流など、山村地域には膨大な再生可能エネルギーが眠っています。その総

量は、何と390億kWh(農水省試算) 。「全国森林環境税」の創設により、市町村はこうした未利用の再

生可能エネルギーの利用推進に取り組む乙とができます。

【 市町村が実施する再生可能エネルギーの利用推進事業 : -木質バイオマス活用促進事業 ・木質バイオマスボイラー導入事業 ・燃料用木材出荷補助事業

.小水力発電施設整備事業

森林が生み出す豊かな水流を F恥

生かした小水力発電 E(高知県梅原町)

木質バイオマスボイラでエネルギーの地産地消を推進(島根県江津市)

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森林・林業対策〈森林吸収源対策〉

森林の公益的機能を維持するためには、造林、枝打ち、除間伐等の地道な対策が必要です。「全国森林

環境税」の創設によって、市町村はより充実した森林・林業対策を実施することができます。

【 市町村が実施する森林・林業対策 : ・造林事業 ・下刈事業 ・除間伐事業 ・林道整備事業 ・地籍調査事業 ・青成林整備事業

・緊急雇用創出事業(林業従事者)

・山村活性化対策

植林によって緑を再生(北海道置戸町)

森林・林業の再生のためには、山村に人が住み、その地域が活性化するととが必要です。「全国森林環

境税」の創設によって、山村地域の市町村は、移住促進対策、山村資源の活用策などをより充実させ、

過疎化の進む地域の活性化に取り組む乙とができます。

〔 市町村が実施する山村活性化対策 】

・森と住まいの支援事業(定住対策事業) ・特産品開発事業 ・森林セラピーロード整備事業

・農山村生活体験事業 ・空き家活用による移住・交流促進事業 ・鳥獣害防止対策事業

森林の新しい可能性を

拓く「森林セラピ」

(山形県小国町)

lllf骨同‘

ふれあい農図で都市農山村交流(東京都奥多摩町)

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全国森林環境税創設促進連盟役員名簿

(衆議院議員)

(衆議院議員)

(元島根県奥出雲町長)

(全国町村会長(長野県川上村長))

顧問

II

早川町長)(山梨県幸辻長

II

之』コ三三

置戸町長)

東成瀬村長)

奥多摩町長)

大桑村長)

新城市長)

十津川村長)

江府町長)

梼原町長)

五木村長)

(北海道

(秋田県

(東京都

(長野県

(愛知県

(奈良県

(鳥取県

(高知県

(熊本県

井上

佐々木

河村

貴舟

穂積

更谷

竹内

矢野

和田

副会長

II

II

!!

II

II

II

II

月形町長)

池田町長)

南富良野町長)

標茶町長)

三戸町長)

葛巻町長)

七ヶ宿町長)

藤里町長)

小国町長)

只見町長)

常陸太田市長)

茂木町長)

上野村長)

(北海道

(北海道

(北海道

(北海道

(青森県

(岩手県

(宮城県

(秋田県

(山形県

(福島県

(茨城県

(栃木県

(群馬県

-7-

II

II

II

II

II

II

II

II

II

II

II

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(埼玉県飯能市長)

(神奈川県 山北町長)

(新潟県阿賀町長)

(富山県黒部市長)

(石川県 白山市長)

(福井県おおい町長)

(岐阜県 白川村長)

(静岡県森町長)

(三重県大紀町長)

(滋賀県 甲賀市長)

(京都府南丹市長)

(大阪府千早赤阪村長)

(兵庫県多可町長)

(和歌山県 田辺市長)

(島根県江津市長)

(岡山県新見市長)

(広島県安芸太田町長)

(山口県 山口市長)

(徳島県上勝町長)

(香川県東かがわ市長)

(愛媛県久万高原町長)

(福岡県八女市長)

(佐賀県佐賀市長)

(大分県 日田市長)

(宮崎県諸塚村長)

(鹿児島県伊佐市長)

(沖縄県名護市長)

王国県純

西

II

II

II

II

II

II

II

II

II

II

II

II

II

II

II

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II

II

II

II

II

II

(北海道せたな町長)

(和歌山県北山村長)

-8-

貞橋

II

II

匹とJilL

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全国森林環境税創設促進議員連盟役員名簿

顧 問 中 谷 一 (衆議院議員)フじ

長島忠美 (衆議院議員)

斎藤洋明 (衆議院議員)

板垣 徳、 (前新潟県村上市議会議長)

会長代行 牧田武文 (鳥取県 一朝町議会)

副会長 杉山勝雄 (北海道美瑛町議会)

" 五十嵐 司 (福島県南会津町議会)

" 笠原宏平 (埼玉県秩父市議会)

" 岩佐孝和 (長野県大桑村議会)

" 中 田清介 (岐阜県高山市議会)

" 吉田克己 (和歌山県 田辺市議会)

" 都築正光 (高知県大豊町議会)

" 嶋 崎 健 一 (大分県 日田市議会)

理事 菅原正久 (北海道黒松内町議会)

" 木下 巳 (北海道下川町議会)

" 工藤正虞 (青森県十和田市議会)

" 加藤久民 (岩手県岩泉町議会)

" 大須賀 啓 (宮城県大和町議会)

" 小林 (秋田県上小阿仁村議会)

" 渋 谷 耕 (山形県鶴岡市議会)

" 熊)|| (群馬県嬬恋村議会)

" 目リ 田悦男 (東京都奥多摩町議会)

" 岩津敏雄 (神奈川県清川村議会)

-9-

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理 事

II

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監事

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望月 十四朗

水野仁士

高岡和行

植田裕明

土屋 ¥tiロ二

樋 口雄史

藤田啓仁

能見勇八郎

中南太

岩田明人

草刈勇

中本正虞

大浦忠司

関 洋 一

高橋末慶

上野 彰

黒田利人

橋爪和彦

那須 j青

前田和文

伊藤重慶

近 良平

-10-

(山梨県早川町議会)

(富山県朝日町議会)

(福井県大野市議会)

(静岡県藤枝市議会)

(愛知県設楽町議会)

(一重県熊野市議会)

(滋賀県栗東市議会)

(兵庫県朝来市議会)

(奈良県十津川村議会)

(島根県奥出雲町議会)

(岡山県西粟倉村議会)

(広島県安芸太田町議会)

(徳島県 一好市議会)

(香川県 まんのう町議会)

(愛媛県久万高原町議会)

(福岡県那珂川町議会)

(佐賀県佐賀市議会)

(熊本県 あさぎり町議会)

(宮崎県椎葉村議会)

(鹿児島県伊佐市議会)

(山形県小国町議会)

(新潟県関川村議会)

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全国森林環境税創設促進連盟会員名簿(平成27年11月1日現在)

都道府県 会員市町村 会員数

く石狩振興局・空知総合振興局・後志総合振興局・胆振総合振興局・目白振興局>〔石狩郡〕当別町・〔夕張郡〕長沼町・栗山町・〔樺p郡〕月形町・新十津川町・〔雨竜郡〕沼田町・幌加内町・〔島牧郡〕島牧村・〔毒都郡〕黒松内町・〔磯谷郡〕蘭越町・〔虻田郡〕京極町・倶知安町・真狩柑〔古宇郡〕神恵内村・〔余市郡〕余市町・赤井川村・〔虻田郡〕豊浦町・〔勇払郡〕厚真町・むかわ町・占冠村・〔新冠郡〕新冠町・〔浦沼郡〕浦沼町・〔様似郡〕様似町・〔幌泉郡〕えりも町・〔日高郡〕新ひだか町・〔岩内郡〕共和町<渡島総合振興局・檎山振興胃>〔松前郡〕福島町・〔茅部郡〕森町・〔二海郡〕八雲町・〔楢山郡〕厚沢部町・〔瀬棚郡〕今金町・〔久遠郡〕せたな町

北海道<十勝総合振興局> 65 〔上川郡〕新得町・〔中川郡〕池田町・〔足寄郡〕足寄町・陸別町<宗谷総合振興局・留萌振興局・上川総合振興局>名寄市・〔留萌郡〕小平町・〔上J11郡〕当麻町・上川町・美瑛町・〔空知郡〕南富良野町・〔上川郡〕下川町・〔中!||郡〕美深町・音威子府村・中川町<オホーツク総合振興局>北見市・網走市・紋別市・〔網走郡〕美幌町・津別町・大空町〔斜里郡〕斜里町・清里町・小清水町・〔常E郡〕訓子府町・置PHlJ・佐呂間町・〔紋別郡〕遠軽町・湧別町・滝上町・興部町・西興部村・雄武町<創||路総合振興局・根室振興局>〔J11上郡〕標茶町つがる市・八戸市〔東津軽郡〕平内町・蓬田村・外ヶ浜町・

青森県〔西津軽郡〕深浦町・鯵ケ沢町・〔中津軽郡〕西目屋村・

19 〔上北郡〕横浜町・六ケ所村・東北町・〔下北郡〕佐井村・大間町・〔 p郡〕 p町・五戸町・田子町・南部町・階上町・新郷柑

久慈市・八幡平市・滝沢市・〔岩手郡〕雫石町・葛巻町・岩手町・

岩手県〔紫波郡〕紫波町・〔和賀郡〕西和賀町・〔胆沢郡〕金ケ崎町・

19 〔気仙郡〕住田町・〔下閉伊郡〕山田町・岩泉町・田野畑村・普代村・〔九戸郡〕軽米町・野田柑・九p柑・洋野町・〔二戸郡〕一戸町

気仙沼市・白石市・登米市・栗原市・東松島市・大崎市・〔刈田郡〕蔵主町・

宮城県七ケ宿町・〔柴田郡〕大沼原町・柑田町・川崎町・〔伊具郡〕丸森町・

20 〔日理郡〕日理町・山元町・〔黒川郡〕大和町・富谷町・大衡村・〔加美郡〕加美町・〔遠田郡〕美里町・〔本吉郡〕南陸町

枚目市・横手市・湯沢市・潟上市・北赦田市・大仙市・仙北市・枚目県 〔山本郡〕八峰町・藤里町・ 種町・〔南秋田郡〕五城目町・井川町・ 14

〔雄勝郡〕羽後町・東成瀬村鶴岡市・〔西柑山郡〕西川町・大江町・〔最上郡〕金山町・最上町・真室川町・

山形県 大蔵村・戸沢村・舟形町〔西置賜郡〕小国町・白鷹町・飯豊町・ 14 〔東田川|郡〕圧内町・〔飽海郡〕遊佐町

田村市・〔岩瀬郡〕天栄村・〔南会津郡〕南会津町・下郷町・檎枝岐村・只見町・〔耶麻郡〕北塩原柑・西会津町・猪苗代町・〔沼沼郡〕会津坂下町・柳津町・

福島県 〔大沼郡〕 島町・金山町・昭和柑・会津美里町〔東白川|郡〕塙町・矢祭町 24 〔石)||郡〕石川町・平田村・玉川柑・古殿町・〔田村郡〕小野町・〔双葉郡〕川内柑・〔相馬郡〕飯舘村

茨城県常陸太田市・常陸大宮市・

4 〔東茨城郡〕城里町・〔久慈郡〕大子町

栃木県 〔芳賀郡〕茂木町

群馬県沼田市・〔多野郡〕上野村・〔甘楽郡〕下仁田町・南牧村・甘楽町・

10 〔吾妻郡〕中之条町・嬬蕊柑・高山村・東吾妻町・〔利根郡〕川揚村

埼玉県 秩父市・飯能市・〔秩父郡〕横瀬町・皆野町・長瀞町・小鹿野町・〔入間郡〕越生町 7

東京都八王子市・青梅市・あきる野市・〔西多摩郡〕瑞穂町・日の出町・槽原材・

7 奥多摩町

神奈川県 〔足柄上郡〕山北町

-Eよ

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都道府県 会員市町村 会員数

甲府市・富士吉田市・山梨市・韮崎市・南アルプス市・北杜市・

山梨県 甲斐市・笛吹市・甲州市・中央市・〔西八代郡〕市川 郷町・22 〔南巨摩郡〕 i富士川町・早川町・皇延町・南部町・〔南都留郡〕道志村・富士沼口湖町

忍野村・山中湖村・鳴沢村・〔北都留郡〕小官柑・丹波山村新発田市・村上市・阿翼野市・魚沼市・南魚沼市・〔北蒲原郡〕聖寵町・

新潟県 〔東蒲原郡〕阿賀町・〔 島郡〕出雲崎町・〔南魚沼郡〕湯沢町・ 12 〔中魚沼郡〕津南町・〔岩船郡〕関川柑・粟島浦村

富山県 氷見市・黒部市・南砺市・〔下新川|郡〕朝日町 4

石川県小松市・輪島市・白山市・〔沼北郡〕津幡町・〔鹿島郡〕中能登町・

6 〔鳳至郡〕穴水町福井県 大野市・勝山市・〔今立郡〕池田町・〔南条郡〕南越前町・〔大飯郡〕おおい町 5

〔南佐久郡〕小海町・川上柑・南牧村・南相木村・北相木材・佐久穂町・〔北佐久郡〕立科町・〔上伊那郡〕辰野町・〔下伊那郡〕松川町・高森町・阿南町・阿智柑・平谷村・根羽柑・

長野県下僚村・売木村・天龍村・泰阜村・喬木村・豊E村・大鹿柑・

35 〔木曽郡〕木曽町・上松町・南木曽町・木祖村・王滝村・大桑村・〔東筑摩郡〕生坂村・〔北安曇郡〕池田町・小谷村・〔上高井郡〕高山村・〔下高井郡〕山ノ内町・木島平村・野沢温泉村・〔下水内郡〕栄柑

岐車市・高山市・関市・中津川市・美濃市・瑞浪市・恵那市・

岐阜県山県市・郡上市・飛騨市・本巣市・下E市・〔養老郡〕養老町・

22 〔不破郡〕垂井町・関ケ原町・〔撞斐郡〕揖斐川町・〔加茂郡〕七宗町・八百津町・白川町・東白川村・〔可児郡〕御嵩町・〔大野郡〕白川柑

静岡県 浜松市・伊豆市・掛川市・静岡市・藤枝市・島田市〔榛原郡〕川根本町・〔周智郡〕森町 8

愛知県豊橋市・豊川市・蒲郡市・新城市・田原市

8 〔北設楽郡〕設楽町・東栄町・豊根村津市・松阪市・桑名市・尾鷺市・熊野市・いなべ市・伊費市・

重県〔員弁郡〕東員町・〔重郡〕菰野町・

16 〔多気郡〕多気町・大台町・〔度会郡〕度会町・大紀町・〔北牟婁郡〕紀北町・〔南牟婁郡〕御浜町・紀宝町

滋賀県 甲賀市・〔犬上郡〕多賀町 2 京都府 京都市・南丹市・〔与謝郡〕与謝野町 3 大阪府 箕面市・〔豊能郡〕能勢町・〔南j司内郡〕沼南町・千早赤阪村 4

姫路市・篠山市・養父市・丹波市・朝来市・〔多可郡〕多司町・兵庫県 〔神崎郡〕市川町・神沼町・〔佐用郡〕佐用町・ 10

〔美方郡〕香美町五1葉市・生駒市・宇陀市・〔宇陀郡〕曽爾村・御杖村・〔吉野郡〕吉野町・

奈良県 下市町・黒滝村・天川村・野迫川村・十津川村・下北山村・上北山村・ 15 川上柑・東吉野村和歌山市・橋本市・田辺市・新宮市・〔海草郡〕紀美野町・

和歌山県〔伊都郡〕九度山町・〔有田郡〕湯浅町・広川町・有田川町・

20 〔日高郡〕印南町・日高川町・みなべ町・〔西牟婁郡〕白浜町・上富田町・

すさみ町・〔東牟婁郡〕那智勝浦町・太地町・古座川町・北山村・串本町〔岩美郡〕岩美町・〔)\頭郡〕智頭町・八頭町・若桜町〔東伯郡〕二朝町・

高取県 琴浦町・〔西伯郡〕大山町・南部町・伯奮町・〔日野郡〕日南町・日野町・ 12 江府町松江市・出雲市・大田市・安来市・江津市・雲南市・浜田市

島根県〔仁多郡〕奥出雲町・〔飯石郡〕飯南町・

18 〔邑智郡〕川本町・美郷町・邑南町・〔鹿足郡〕津和野町・吉賀町・〔隠岐郡〕海士町・西ノ畠町・知夫村・隠岐の島町

岡山県 津山市・新見市・〔真庭郡〕新圧村・〔英田郡〕西粟倉村 4

広島県廿日市市・庄原市・安芸品田市・〔山県郡〕安芸友田町・北広島町・

6 〔神石郡〕神石高原町

山口県 山口市徳島市・鳴門市・小松島市・阿南市・吉野川市・阿波市・美馬市・ニ好市・〔勝浦郡〕勝浦町・上勝町・〔名東郡〕佐那j司内村・〔名西郡〕石井町・神山町・

徳島県 〔那賀郡〕那賀町・〔海部郡〕牟岐町・美波町・海陽町・ 24 〔板野郡〕松茂町・北島町・藍住町・板野町・上板町・〔美馬郡〕つるぎ町・〔 好郡〕東みよし町

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都道府県 会員市町村 会員数

香川県 東かがわ市・〔多度郡〕まんのつ町 2 今治市・大訓111市・伊予市・西予市・〔越智郡〕上島町・〔上浮穴郡〕久万高原町・

愛媛県 〔伊予郡〕砥部町・〔喜多郡〕内子町・〔西宇和郡〕伊方町・ 12 〔北宇和郡〕鬼北町・松野町・〔南宇和郡〕愛南町

安芸市・香南市・〔安芸郡〕奈半利町・安田町・北川柑・馬路柑・芸西村・

高知県〔長岡郡〕本山町・大豊町・〔土佐郡〕土佐町・大川村・

21 〔吾川郡〕いの町・仁淀川町・〔高岡郡〕佐川町・越知町・梼原町・日高村・

津野町・四万十町・中土佐町・〔幡多郡〕黒潮町八女市・朝倉市・っきは市・〔筑紫郡〕那珂川町・〔糟屋郡〕篠栗町・久山町・

福岡県 〔朝倉郡〕東峰村・〔田J11郡〕香春町・添田町・川崎町・赤村・ 12 〔京都郡〕みやこ町

佐賀県 佐賀市・唐津市・〔西松浦郡〕有田町 3 八代市・〔下益城郡〕美里町・〔玉名郡〕南関町・〔菊池郡〕大津町・

熊本県〔阿蘇郡〕南小国町・小国町・産山村・高森町・〔上益城郡〕山都町・

21 〔葦北郡〕芦北町・津奈木町・〔球磨郡〕錦町・あさぎり町・多良木町・

湯前町・水上村・相良村・五木村・山江柑・球磨村・〔天草郡〕苓北町大分県 中津市・日田市・〔玖珠郡〕九重町・玖珠町

、、4

宮崎市・都城市・延岡市・日南市・小林市・日向市・串間市・西都市・

宮崎県〔西諸県郡〕高原町・〔東諸県郡〕国富町・綾町・

20 〔児湯郡〕西米良村・木城町・〔東臼杵郡〕門川町・諸塚柑・椎葉村・美郷町・〔西臼杵郡〕高千穂町・日之影町・五ヶ瀬町

鹿児島県 阿久根市・霧島市・南さつま市・伊佐市・姶良市〔薩摩郡〕さつま町・8 〔大島郡〕大和村・宇検柑

沖縄県 名護市-6. 言十 566 Eコ

-13-

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全国森林環境税創設促進議員連盟加入議会名簿

ブロック名|都道府県名 議 乙』-;z::;; 名

平成27年11月1日現在

会員数

北海道 北海道|美えし諒よ時議会|属加丙肘議会|量け戸ょ叶議会I~,がJi1ちょ附議会

えく誉ょ叶議会|主う言葉よ昨議会llij市

i r< 1511よ叶議会|私つま命ち時議会|当うベ別ち前議会|島?ベ届lちょ叶議会

荒神く業針議会|此つ~よ時議会|薦か桔よ時議会|髪、べ届lちょ附議会| 27

ヤもかJi1ちょ叶議会|巣詰たが出議会I*う雇ち討議会|島ま読む持議会

奈い$ょ叶議会 l首首長津折議会1~~~ ;よ叶議会|雇の主ち討議会

最んこ過ちょ叶議会l孟んが皐ちよ吋議会l』むか''う

東北|青森県|薪んザ府議会点ぅr千和白首議会時しカ主ちょ叶議会|主ん手£ま時議会|歯ん誌ょ叶議会

主の戸ま舟議会内かど品り首議会1~0;l所持議会|積こはまちょ叶議会

岩手県|若葉ち祈議会直ずま暴ち叶議会直み首よ叶議会|具わr奇議会

こち戸ま時議会|歯浦賀時議会

宮城県|矢い対よ叶議会|ぞな活背議会|全条市議会1116kま島議会

秋田県!日油目指会|羽こ後ま島議会l荒波誠持議会l~t萩古市議会

湯ベ沢:わ市議会

山形県|釜ね R?~ ま時議会|ふぐ白ま命議会lιι ま舟議会|歯L "j I「ま時議会

品さ白ま荷議会|散い皇ま舟議会l鶴る向か市議会|夫お「舟議会

配属ミま時議会Ill劃「|苛議会福島県|いわき市議会宵脱税議会_l-Fb訴ま時議会IAだ免ま舟議会

芸品箸和協会|抱よ結む有議会|告る緩ま時議会!?長み丘ま舟議会

三し島ま舟議会直お ~[JJR? ま市議会直ねV ま時議会|基ん端、ま時議会

12

6

4

5

10

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失お宝む荷議会|討会し浄苛議会面色村ら前議会|首~ぽ昔議会

品なし正ま時議会 1~¥~前主計議会l3t英明議会l自に免ま舟議会あいつみさとまち会津美里町議会

-14-

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ブロック名|都道府県名 議 之』3ミ 名 会員数

関東 群馬県

埼玉県

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m昔話会j~;~'~'出品三時会津こ副議会I 7

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東京都|桑く持ま昨議会品川原む荷議会 l 白の副議会]_!_:~~~-~fi百; あきる野市議会

神奈川県|品よ tJI「む持議会|品ま ~t~ ま時議会

山梨県 I !~"'/11ち吋議会|失おえき市議会

2

こすげそん小菅村議会

告ん誌よ時議会|身の話よ叶議会一一 一 |一一一一一 一←一一| 7

市ま桑し市議会|井被訂持議会

北陸・信越|新潟県|力I友討議会l蕩ざV奇議会l歯き 1)1fむ持議会l薪薬品前議会

和らLみ市議会l洋な南ま舟議会l岳い内し、市議会l首語読詰議会14

品島市議会浦賀拘封京臨持議会l負お治ま市議会

主し雇ま時議竺[iuり議む府議会

富山県|識さ白ま奇議会l I I I_ r 「 | 一一一寸一一一一一一一一一一l一一一一一「

福井県|夫お野の市議会l抱け甘よ叶議会|撞く井い市議4副長官ミ前議会

不 V 市議会髄ち拙う議会直ち晶ん市議~~J! I~~~ 市議会| 10

藤つ品ま市議会おおい討議会

日早-,i'1f一時三白く是清一戸失お茶む荷議会時 γ和議会

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ブロック名|都道府県名 議 ム一A 名 会員数

東海|岐阜県|占ま具た市議会両か品ま市議会山らか)?|ちょ叶議会平副'11わ市議会

付橋会j~~~~mi~-~~,~す一時三:i~-~-!_日三I 12

関き治議会す呂両議会|飛騨知議会出受~~,,祈議会静岡県|森りま島議会長ま込つ市議会IJlfti米厨議会議じ在だ市議会| 4

愛知県|支え条ちょ叶議会皇よ品可議会|設た裟ょ時議会新 ι議ろ市議会| 4

三重県|街は拡よ叶議会見わず前議会|熊 ま野の首議会litら長ちょ叶議会8

忌つ政か市議会l葎 市議会llt~t ょ叶議会|失おだ昔ちょ叶議会

近畿|滋賀県|多が負よ開会点つ京う市議会l中う賀沖前議会! |イ

空早-|品さ来ご市議会広台よ時議会|長交討議会l l----2 奈良県|命つ在む本橋会ト量 l育む和議会|午7訂作与議会|畠官JIl~tt 議会

一-]rib nJ; ut唾直しもよよ開会1¥副知議会同開議会I 12

主ろ冠むtt議会 l主Ji~元議全l出話料議会l孟じ傑う市議会

和歌山県|ぎ里喧訟[{1七たVむ持議会[堅苦:怜吋しネと市議会

出「|討議会津しも未ちょ叶議会[かつらぎ討議吋搭踊討議会

すさみ~~~1主首脳議会IAt :~/11ちょ叶議吋ん合う市議会| 20

品Y 市議会_[_§ら官よ昨議会l日2同一世間耐議会

長は?正ょ時議会1~~-i~占時議会出-~な背ょ叶議会|矢い ti ょ叶議会

中国 鳥取県 丘う対よ時議会直づ議よ時議会l三さ話ょ時議会川 σ正予よ時議会

ト長時一ゎ実よ叶議会i吉日開会1 ,~ 0 最り市議会I 11

失いせ山ちょ時点ら告し市議会問ん誌よ時議会

誕百計議会均しな歯ちょ叶議会|三百乍;;r-一一---1---;-一

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安芸太田町議会| |

島根県

岡山県

広島県

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ブロック名|都道府県名 議 ,6.. コミ 名 会員数

四 国|徳島県 It$~ \b占ちょ叶議会 l品前尚子議会11~ ヵ藤ちょ叶議会長烏 出議会

乏よ女子L 前議会|海いよ協ちょ叶議会 11~

愛媛県|ι品ょ的議会直つ百ょ昨議会ゆか tjj ょ時議会1~~ 品り市議会

問融計議会1~ll ~t よ昨議会直し平前議会l香川県|まんのう計議会l三きネよ時議会| I I 2

高知県|失おと皇ちょ叶議会|土さ在よ昨議会l失お;;J1「む寸議会|キとや白ちょ叶議会

百首ちょ叶理~~仁持竺[{1ヒた ;;) I「む荷議会|いちょう

の町議会

8

7

21

九州

高う知ち布議会l葎の長よ荷議会l午、主さ産計議会l在記') 11討議会

白だ品む府議会|主ろし南ちょ昨議会IQ]*分1討議会|三は貞む荷議会

長かJI「ょ昨議会|長す首よ叶議会|長うよ洋ちょ叶議会|室、昔、む寸議会たのちょ田野町議会

福岡県|手 カ む和議会|ど;;J1fま時議会|桑さ実りま時議会l恭え白ま舟議会

13

14

5

6

3

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うきは市議会11(長雨議会|みやこ計議会|夫リ|わ市議会ちくしのし筑紫野市議会

佐賀県|ぽ金百議会

熊本県|蕩の主trま時議会齢市苛議会内ず;;J;む荷議会|多民ち|捕議会

百援ま時議会l1§"'i't和議会日つ未む舟議会(あさぎり協会

「話よ叶議会IJJ *丘む府議会l求ま磨む和議会l錯しきま舟議会おくにまち 1ゃっしろ小田町議会|八代市議会

大分県 Is0白 両議会[九こ冨ま時議会|什け固た布議会|或取?島議会

334

佐1白き前議会宮崎県|歯謀長そ持議会|堆い長そ和議会|藷ろl妥当そ持議会|酋しず市議会

長さ iぽよ昨議会|示じよ域ちょ叶議会

鹿児島県|併佐市議会l霧り島ま市議会l前え最前議会

A 口 計

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全国森林環境税創設促進連盟

(566市町村で構成)

全国森林環境税創設促進議員連盟

(3~:~市町村議会で構成)

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