鳥獣被害防止総合対策交付金 - maff.go.jp野生鳥獣による農林水産被害の概況...

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【事業内容】 ○鳥獣被害対策実施隊、民間団体等による地域ぐるみの被害防止活動 (※実施隊、民間団体、新規地区が取り組む場合、定額支援(市町村当たり200万円以内等)) ○捕獲を含めたサルの複合対策、他地域の人材を活用した捕獲、ICT等を用いた新技術実証 (※実施隊が取り組む場合、それぞれ市町村当たり100万円以内等を定額支援) ○都道府県が実施する広域捕獲活動、新技術実証活動、人材育成活動等の取組 (※都道府県の取組に対して、都道府県当たり2,300万円以内を定額支援) ○捕獲活動経費の直接支援 ※獣種等に応じて捕獲1頭当たり8,000円以内等を支援) ○鳥獣被害対策の地域リーダー育成等のための研修 ※定額支援) ○捕獲者から需要者までの関係者が一体となった普及啓発活動や情報共有体制の構築等の ジビエ流通量確保及び全国需要拡大のための取組(新規) ※ジビエコンソーシアムの取組に対して定額支援) 【補助率】 1/2以内(条件不利地域は55/100以内、沖縄は2/3以内) 侵入防止柵の自力施工を行う場合に、資材費相当分の定額補助が可能 鳥獣被害防止総合対策交付金 侵入防止柵 【平成28年度予算概算決定額 9,500(9,500)百万円】 捕獲機材の導入 緩衝帯の整備 実施隊への研修 【補助率】 1/2以内等 (※条件により、一部、定額支援あり) 【事業実施主体】 地域協議会、地域協議会の構成員 ソフト対策 ハード対策 【事業実施主体】 地域協議会、民間団体 等 捕獲機材の導入 捕獲技術高度化施設 処理加工施設 ジビエ活用の推進 野生鳥獣被害の深刻化・広域化に対応するため、地域関係者が一体となった 鳥獣被害防止のための取組や施設の整備、ジビエ活用の取組等を支援。 (処理加工施設の整備はハード対策で支援) 【事業内容】 ○侵入防止柵等の被害防止施設 ※侵入防止柵を自力施工する場合、資材費相当分を定額支援。なお、電気柵を施工する場合は、安全基準を遵守すること。 ○鳥獣の食肉(ジビエ)等への処理加工施設、焼却施設、捕獲技術高度化施設(射撃場) 捕獲経費の直接支援 一斉捕獲活動

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Page 1: 鳥獣被害防止総合対策交付金 - maff.go.jp野生鳥獣による農林水産被害の概況 野生鳥獣による農作物被害額は、近年、200億円前後で推移している状況。被害のうち、全体の7割がシカ、イノシシ、サルに

【事業内容】○鳥獣被害対策実施隊、民間団体等による地域ぐるみの被害防止活動

(※実施隊、民間団体、新規地区が取り組む場合、定額支援(市町村当たり200万円以内等))

○捕獲を含めたサルの複合対策、他地域の人材を活用した捕獲、ICT等を用いた新技術実証(※実施隊が取り組む場合、それぞれ市町村当たり100万円以内等を定額支援)

○都道府県が実施する広域捕獲活動、新技術実証活動、人材育成活動等の取組(※都道府県の取組に対して、都道府県当たり2,300万円以内を定額支援)

○捕獲活動経費の直接支援(※獣種等に応じて捕獲1頭当たり8,000円以内等を支援)

○鳥獣被害対策の地域リーダー育成等のための研修(※定額支援)

○捕獲者から需要者までの関係者が一体となった普及啓発活動や情報共有体制の構築等のジビエ流通量確保及び全国需要拡大のための取組(新規)

(※ジビエコンソーシアムの取組に対して定額支援)

【補助率】1/2以内(条件不利地域は55/100以内、沖縄は2/3以内)※ 侵入防止柵の自力施工を行う場合に、資材費相当分の定額補助が可能

鳥獣被害防止総合対策交付金

侵入防止柵

【平成28年度予算概算決定額 9,500(9,500)百万円】

捕獲機材の導入 緩衝帯の整備 実施隊への研修

【補助率】1/2以内等 (※条件により、一部、定額支援あり)

【事業実施主体】地域協議会、地域協議会の構成員

ソフト対策

ハード対策

【事業実施主体】地域協議会、民間団体 等

捕獲機材の導入

捕獲技術高度化施設処理加工施設

ジビエ活用の推進

○ 野生鳥獣被害の深刻化・広域化に対応するため、地域関係者が一体となった鳥獣被害防止のための取組や施設の整備、ジビエ活用の取組等を支援。

(処理加工施設の整備はハード対策で支援)

【事業内容】○侵入防止柵等の被害防止施設

※侵入防止柵を自力施工する場合、資材費相当分を定額支援。なお、電気柵を施工する場合は、安全基準を遵守すること。

○鳥獣の食肉(ジビエ)等への処理加工施設、焼却施設、捕獲技術高度化施設(射撃場)

捕獲経費の直接支援

一斉捕獲活動

Page 2: 鳥獣被害防止総合対策交付金 - maff.go.jp野生鳥獣による農林水産被害の概況 野生鳥獣による農作物被害額は、近年、200億円前後で推移している状況。被害のうち、全体の7割がシカ、イノシシ、サルに

鳥獣被害の現状と対策

平 成 2 8 年 1 0 月

Page 3: 鳥獣被害防止総合対策交付金 - maff.go.jp野生鳥獣による農林水産被害の概況 野生鳥獣による農作物被害額は、近年、200億円前後で推移している状況。被害のうち、全体の7割がシカ、イノシシ、サルに

野生鳥獣による農林水産被害の概況

○ 野生鳥獣による農作物被害額は、近年、200億円前後で推移している状況。被害のうち、全体の7割がシカ、イノシシ、サルによるもの。

○ 森林の被害面積は全国で年間約9千ha(平成26年度)で、このうちシカによる被害が約8割を占める。

○ 水産被害としては、河川・湖沼ではカワウによるアユ等の捕食、海面ではトドによる漁具の破損等が深刻。

○ また、鳥獣被害は営農意欲の減退や耕作放棄・離農の増加、さらには森林の下層植生の消失等による土壌流出、希少植物の食害、車両との衝突事故等の被害ももたらしており、被害額として数字に表れる以上に農山漁村に深刻な影響を及ぼしています。

・近年、カワウの生息域の拡大に伴い、アユをはじめとした有用魚種の食害

等が拡大。

・また、北海道等において、トドによる漁具の破損、漁獲物の食害等の被害

が発生しており、北海道の調べによると約18億円の被害(平成26年度)。

水産被害

・シカ、クマ等野生鳥獣による森林被害面積は全国で約9千ha(平成26年度)。

・特にシカによる被害が顕著で、適切な森林整備を困難にするなど、森林所有者

の経営意欲を低下させるとともに、樹木の剥皮による天然林の劣化や、下層植生

の消失等による土壌の流出など、森林の有する生物多様性や国土の保全などの

公益的機能の発揮に支障を及ぼしている。

森林被害

○ 森林被害の現状

シカの剥皮被害を受けた人工林 裸地化による土壌・土砂流出の危機

農作物被害

・調査を始めた平成11年度から農作物被害額は200億円前後で推移。

・シカ、イノシシ、サルの被害が全体の約7割を占める。

・ほぼ全県でシカ、イノシシ、サルの合計被害額が1千万円以上。

(うち1億円以上が34道府県(平成26年度))

・被害額の大きい都道府県は、北海道、福岡県、長野県、山形県、宮崎県など。

・鳥獣被害が深刻化している要因としては、鳥獣の生息域の拡大、狩猟による捕

獲圧の低下、耕作放棄地の増加等が考えられる。

0

50

100

150

200

250

300

24年度

191億円199億円

23年度21年度 22年度 25年度

シカ76→65

イノシシ55→55

サル

13→13

その他獣類20→20

カラス

18→17

その他鳥類17→21

(億円)

26年度20年度

注1:都道府県からの報告による。2:ラウンドの関係で合計が一致しない場合がある。

(25年度→26年度)

213億円

239億円

226億円 230億円

199億円

○ 農作物被害額の推移

Page 4: 鳥獣被害防止総合対策交付金 - maff.go.jp野生鳥獣による農林水産被害の概況 野生鳥獣による農作物被害額は、近年、200億円前後で推移している状況。被害のうち、全体の7割がシカ、イノシシ、サルに

シカ、イノシシの個体数推定の結果(H28.3.10公表)

0

10

20

30

40

50

60

S50 S55 S60 H2 H7 H12 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25

(万人)

(年度)

20~29歳

30~39歳

40~49歳

50~59歳

60歳以上

全国における狩猟免許所持者数(年齢別)の推移

51.8

46.1

32.6

29.0

24.6

21.0 20.418.5

22.922.2

18.6 19.0 19.818.1 18.5

0

10

20

30

40

50

60

S50 S55 S60 H2 H7 H12 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25

(万人)

(年度)

全国における狩猟免許所持者数(免許種別)の推移

網・わな猟

網猟

わな猟

第1種銃猟

第2種銃猟

51.8

46.1

32.6

29.0

24.6

21.0 20.418.5

22.922.2

18.619.0 19.8

18.1 18.5

狩猟者の推移

1-2 シカ、イノシシの個体数推定結果及び狩猟者の推移(環境省調べ)

Page 5: 鳥獣被害防止総合対策交付金 - maff.go.jp野生鳥獣による農林水産被害の概況 野生鳥獣による農作物被害額は、近年、200億円前後で推移している状況。被害のうち、全体の7割がシカ、イノシシ、サルに

駆除等経費(交付率8割)

柵(防護柵、電気柵等)、罠、檻・移動箱等の購入・設置費、これらの維持修繕費、捕獲のための餌、弾薬等の消耗品購入費、捕獲した鳥獣の買い上げ費や輸送・処理経費、猟友会等に駆除を依頼した場合の経費負担分、鳥獣被害対策実施隊の活動経費等

広 報 費( 〃 5割)

大型獣との出会い頭事故等の防止のための広報

経費、鳥獣の餌となるものを捨てないように啓発するための広報経費等

調査・研究費( 〃 5割)

有害鳥獣を効果的に駆除するための研究、生態研究、捕獲等に関する実態調査等に要する経費

○ 鳥獣被害防止特措法の概要

○ 特別交付税の対象経費

○ 被害防止計画の作成及び鳥獣被害対策実施隊の設置状況 ※ 被害防止計画は、都道府県と協議中のものを含む

(注)下線部は、被害防止計画を作成していない場合の交付率は5割

鳥獣被害防止特措法(鳥獣による農林水産業等に係る被害の防止のための特別措置に関する法律)

市町村が希望する場合、都道府県から被害防止のための鳥獣の捕獲許可の権限が委譲される。

権限委譲

特別交付税の拡充(交付率0.5→0.8)、補助事業による支援など、必要な財政上の措置が講じられる。

鳥獣被害対策実施隊を設置すること

ができ(民間隊員は非常勤の公務

員)、捕獲に従事する実施隊員には狩

猟税の軽減等の措置が講じられる。

農林水産大臣が被害防止施策の基本指針を作成

基本指針に即して、市町村が被害防止計画を作成

被害防止計画に定める事項として、農林水産業被害だけでなく「住民の生命等に係る被害が生じるおそれがある場合等の対処」に関する事項を追加(H24改正)

被害防止計画を作成した市町村に対し、必要な支援措置を実施

財政支援

人材確保

制定時の措置 これまでの改正で追加された措置

対象鳥獣の捕獲等に要する費用の補助、捕獲鳥獣の食肉処理施設の整備充実、流通の円滑化等を国等が講ずる旨を明記。(H24改正)

市町村が必要に応じ都道府県に意見を述べることができるとともに、国等が市町村に勧告等ができる規定を新設。(H24改正)

一定の要件を満たす① 鳥獣被害対策実施隊員については当分の間② 鳥獣被害対策実施隊員以外の者で被害防止計

画に基づく対象鳥獣の捕獲等に従事する者については平成28年12月3日までの間※

銃刀法に基づく猟銃の所持許可の更新時等における技能講習を免除。(H24改正)

○ 鳥獣被害の深刻化・広域化を踏まえ、平成19年12月に鳥獣被害防止特措法が全会一致で成立。この法律は、現場に最も近い行政機関である市町村が中心となって、様々な被害防止のための総合的な取組を主体的に行うことに対して支援すること等を内容とするもの。

○ 平成24年3月には、対策の担い手の確保、捕獲の一層の推進等を図るための一部改正法が成立。平成26年11月には、鳥獣被害対策実施隊員以外の者の猟銃所持許可更新時等の技能講習を免除する特例措置について期限を延長する一部改正法が成立。

○ 鳥獣被害防止に取組む市町村の数は着実に増加してきており、被害防止計画作成市町村数は鳥獣被害が認められる全市町村(約1,500)の約9割を包含。一方、鳥獣被害対策実施隊の設置市町村は、1,073(被害防止計画作成市町村の約7割)。

※ 平成24年の一部改正では平成26年12月3日までの期限としていたものを、平成26年の一部改正で2年間延長

うち鳥獣被害対策実施隊設置市町村数

H20. 4.15 1,811 40 0

H22. 3.31 1,750 933 58

H24. 4.30 1,195 418

H25. 4.30 1,331 674

H26. 4.30 1,401 864

H27. 4.30 1,428 986

H27.10.31 1,432 1,012

H28. 4.30 1,443 1,073

全市町村数(東京23区含む)

被害防止計画作成市町村数

1,742

1,741

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鳥獣保護管理法(環境省)鳥獣被害防止特措法(農水省)

【目的】

鳥獣の保護及び管理を図るための事業の実施、猟具の使用に係る危険の予防

生物多様性の確保、生活環境の保全及び農林水産業の健全な発展に寄与

【国】

【都道府県】

【市町村】

【目的】農林水産業等の鳥獣被害防止のための施策の総合的推進

農林水産業の発展、農山漁村地域の振興に寄与

基本指針(農林水産大臣が策定)

予算措置

鳥獣保護管理事業計画

【国】

被害防止計画

生息数が著しく減少又は生息地が縮小している鳥獣の保護

第一種特定鳥獣保護計画

【担い手】

鳥獣被害対策実施隊 (隊員は狩猟者、農業者、市町村職員等)

捕獲許可

銃刀法(警察庁)

狩猟免許

銃所持許可

○ 「鳥獣保護管理法」は、都道府県を中心とした鳥獣保護管理事業、狩猟免許や捕獲の許可等の制度について定めた法律。我が国の鳥獣に関する法制度として、明治期の制定時より、時代の多様な要請を受けて数度の改正を経て現在の制度となっている。

○ 一方で、近年の鳥獣被害の深刻化・広域化を踏まえ、平成19年12月に、現場に最も近い行政機関である市町村が中心となって様々な被害防止のための総合的な取組に対して支援すること等を内容とする「鳥獣被害防止特措法」が議員立法により成立。

○ 銃を使用する猟については、鳥獣保護管理法に基づく銃猟免許に加え、「銃刀法」に基づく銃所持許可が必要。

【趣旨】銃砲、刀剣類等の所持、使用等に関する危害予防上必要な規制を定める

整合性基本指針(環境大臣が策定)

・銃所持許可更新時の技能講習の免除・ライフル銃の所持許可要件の緩和

鳥獣のエサ場や隠れ場所の除去等

侵入防止柵の設置追い払い活動等

捕獲鳥獣の食肉等としての利活用

鳥獣被害対策実施隊の設置

被害防止のための鳥獣の捕獲

基本指針に即して作成 基本指針に即して作成

鳥獣保護管理法、鳥獣被害防止特措法、銃刀法との関係

認定鳥獣捕獲等事業者等

生息数が著しく増加又は生息地が拡大している鳥獣の管理

指定管理鳥獣捕獲等事業

整合性

第二種特定鳥獣管理計画

(平成27年5月29日施行)

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抜本的な鳥獣捕獲強化対策(平成25年12月 環境省・農林水産省策定) 概要

○ 生態系や農林水産業等に深刻な被害を及ぼしているシカ、イノシシ等の野生鳥獣について、抜本的な捕獲強化に向けた対策を講じることとし、当面の捕獲目標(全国レベル及び都道府県レベル)を設定。シカ、イノシシの生息頭数の10年後までの半減を目指す。

○ 捕獲目標達成に向けて、①鳥獣保護法見直しによる新制度導入や規制緩和等、都道府県等の捕獲活動の強化(環境省)、②鳥獣被害防止特措法に基づく市町村等の捕獲活動の強化(農水省)等の捕獲事業を実施。

○ 捕獲強化に必要な従事者の育成・確保に向けた、①鳥獣保護法見直しにより捕獲を専門に行う事業者の認定・育成(環境省)、②鳥獣被害防止特措法に基づく鳥獣被害対策実施隊を早急に1000に増加させることや射撃場の整備(農水省)、等の実施により、捕獲目標達成に向けた事業の展開を後押し。

○ このほか、被害防除や生息環境管理等の施策を併せて推進。

当面の捕獲目標

シカ・イノシシの生息頭数を10年後までに半減

シカ328万頭

イノシシ97万頭

北海道: 62万頭北海道以外:266万頭

425万頭*シカ・イノシシ生息頭数(万)

*環境省において推定(北海道の生息頭数は北海道が独自に推定)。推定値は随時新たなデータを活用し補正(H28.3更新)。

基準年(平成23(2011)年度)

イノシシ約50万頭

シカ**約160万頭

** 北海道は、独自の特定計画における28年度目標の31万頭を仮置き

5年後(平成30(2018)年度) 10年後(平成35(2023)年度)

進捗状況を確認し、必要に応じて目標を見直し

約210万頭

【抜本的な鳥獣捕獲強化対策 イメージ】

200

400

【捕獲従事者の育成・確保】○ 事業者を認定する制度の創設(H26鳥獣保護法改正)

○ 鳥獣被害対策実施隊の設置促進○ 射撃場整備の推進 等

※ この他、被害防除や生息環境管理等の関連施策を併せて実施

【捕獲事業の強化】○ 都道府県による個体数調整の強化(H26鳥獣保護法改正)・管理のための捕獲事業の制度化・上記事業における夜間銃猟の実施○ 市町村による有害捕獲の強化・緊急捕獲対策・ICT等を用いた捕獲技術の高度化・出口対策としての処理加工施設整備の推進 等

特に、北海道以外のシカについて、現状の捕獲数(27.9万頭)の2倍以上の捕獲が必要

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ニホンザル被害対策強化の考え方(平成26年4月 環境省・農林水産省策定) 概要

目指す方向:捕獲を中心とした被害対策への転換

目標:10年後までに加害群の数を半減・群れを単位とした対策

→ 被害の発生状況を考慮して、群れごとに被害対策を講じる

・加害群の排除を目指した徹底した管理→ ①捕獲の徹底による群れの縮小・除去

・農地周辺に定着しているなど被害の著しい群れ等は全頭を除去・捕獲方法としては、大型の捕獲おりが有効(猟銃による捕獲は、サルの慣れによって効率が低下するおそれ)

②追い払いや侵入防止柵の設置等を併せて実施(全頭捕獲後でも、他の群れが生息域を広げて再侵入するおそれ)

大型捕獲おり

【対応方針】1 都府県における取組の強化支援(改正鳥獣保護法)

○ 各都府県における第二種特定鳥獣管理計画の策定を推進し、積極的な捕獲を含む効果的な対策の強化○ 加害群の特定や効果的な捕獲に向けたモデル事業の実施と対策手法の随時提示

2 市町村における対策の強化(鳥獣被害防止特措法)○ 必要に応じた加害群・個体の実態把握、加害群の状況に応じた効果的な捕獲等の的確な実施を推進するとともに、緊急捕

獲対策、ICT等を用いた捕獲技術の高度化を推進○ 捕獲を中心として、追い払い活動や、侵入防止柵の設置などによる被害防除等も併せて推進する、ニホンザルのための各

種取組をパッケージ化したメニューによって対策を推進

←地域ぐるみの追い払い

侵入防止柵→(上部は電気柵)

○ ニホンザルの被害対策としてこれまで行われてきた総合的対策(被害防除(柵の設置、追い払い)、生息環境管理(緩衝帯の設置、放任果樹の除去)、個体数管理(捕獲))について、今後、被害の軽減につながる効果的な捕獲を中心とした対策の考え方へと転換し、10年後までに加害群の数を半減することを目標として対策を強化

○ 捕獲目標達成に向けて、群れを単位とした対策として、加害群の排除を目指した徹底した管理を目指し、① 改正鳥獣保護法に基づく各都府県の第二種特定鳥獣管理計画の策定を進め、被害の軽減につながる効果的な捕獲を重視した積極的な管理への転換

② 鳥獣被害防止特措法に基づく市町村における捕獲強化に向けて、加害群の実態把握と、状況に応じた捕獲等の取組を推進するとともに、緊急捕獲対策の活用や、ICTによる捕獲の効率化

等を実施

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鳥獣被害対策実施隊○ 鳥獣被害防止特措法に基づき、市町村は、被害防止計画に基づく捕獲、防護柵の設置等を実施するため、鳥獣被害対

策実施隊を設置することが可能。

○ 実施隊の設置に当たっては、①隊員の報酬や公務災害補償措置を条例で定めること、②市町村長が隊員を任命又は指

名することの手続きが必要。

メリット措置

民間の隊員(非常勤の公務員) 公務災害が適用

実施隊の活動経費経費の8割が特別交付税措置

※ 非常勤の実施隊員の報酬や補償措置は、各市町村が条例で定める。

○鳥獣被害対策実施隊の概要

ライフル銃の所持許可継続10年以上猟銃の所持がなくても、ライフル銃の所持許可の対象になり得る

主として捕獲に従事する隊員 狩猟税は非課税

〈狩猟者(散弾銃等)16,500円→0円〉

隊員の報酬や補償措置を条例で定める

市町村長が隊員を任命又は指名する

○実施隊の設置に必要な手続き

○実施隊を設置する市町村数の推移(都道府県からの報告による)

銃刀法の技能講習一定の要件を満たす隊員は、猟銃所持許可の更新等における技能講習が免除

0 33 58 87

418521

674745

864939 986 1012

1073

0

200

400

600

800

1000

1200

H20.4 21.4 22.3 23.4 24.4 24.10 25.4 25.10 26.4 26.10 27.4 27.10 28.4

○被害防止計画・実施隊設置市町村

計画作成・実施隊設置市町村

計画作成市町村

計画作成予定市町村(都道府県と協議中) 70 600km

2.41.60.8

0 600km

2.41.60.8

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○ 地域の鳥獣被害対策の取組を総合的かつ効果的に推進するため、鳥獣被害防止総合対策交付金により市町村が作成した被害防止計画に基づく地域ぐるみの総合的な取組等を支援。

○ 全国各地で本交付金が活用されており、地域からの要望は引き続き多い状況。平成28年度からは、ジビエ利活用推進のための新たな支援メニューを拡充。

○予算額の推移(当初予算ベース) (億円)

※・H25に捕獲活動経費の直接支援を開始(H25,26は別の基金事業、H27より本交付金で対応)。・H26にICT等新技術の実証に対する支援、H27にサルの複合対策に対する支援をそれぞれ開始。・別途、H24,25,26,27に補正予算を措置しており、H28においても9億円を措置。

鳥獣被害防止総合対策交付金による支援について

侵入防止柵 処理加工施設

捕獲機材の導入

捕獲技術高度化施設

ハード対策

○侵入防止柵等の被害防止施設※侵入防止柵を自力施工する場合、資材費相当分を定額支援。なお、電気

柵を施工する場合は、安全基準を遵守すること。

○鳥獣の食肉(ジビエ)等への処理加工施設、焼却施設、

捕獲技術高度化施設(射撃場)

【事業実施主体】

地域協議会、地域協議会の構成員

【交付率】

都道府県へは定額(事業実施主体へは事業費の1/2以内等)(※条件不利地域は55/100以内、沖縄は2/3以内。その他、条件により、一部定額

支援あり)

ソフト対策

○捕獲わなの導入、追い払い、放任果樹の伐採などの地域ぐるみの

被害防止活動(※実施隊、民間団体、新規地区が取り組む場合、定額支援(市町村当たり200万円以内等))

○捕獲を含めたサルの複合対策、他地域の人材を活用した捕獲、

ICT等を用いた新技術実証(※実施隊が取り組む場合、それぞれ市町村当たり100万円以内等を定額支援)

○都道府県が実施する広域捕獲活動、新技術実証活動、人材育成活動

等の取組 (※都道府県の取組に対して、都道府県当たり2,300万円以内を定額支援)

○捕獲活動経費の直接支援 (※獣種等に応じて捕獲1頭当たり8,000円以内等を支援)

○鳥獣被害対策の地域リーダーや対策の中核となるコーディネーター育成等のための研修(※定額支援)

○ジビエの流通量の確保や需要拡大のための普及啓発活動、関係者間の情報共有等の取組(※ジビエコンソーシアムの取組に対して定額支援)

【事業実施主体】

地域協議会、民間団体等

【交付率】

都道府県へは定額(事業実施主体へは事業費の1/2以内等)(※条件により、一部定額支援あり)

ジビエ活用の推進実施隊への研修

年度 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29概算要求

予算額 28 28 23 113 95 95 95 95 95 110

捕獲機材の導入

Page 11: 鳥獣被害防止総合対策交付金 - maff.go.jp野生鳥獣による農林水産被害の概況 野生鳥獣による農作物被害額は、近年、200億円前後で推移している状況。被害のうち、全体の7割がシカ、イノシシ、サルに

有害捕獲 食 肉 処 理 加 工(※) 食 肉 販 売※鳥獣保護法第18条の規定により、捕獲鳥獣を捕獲場所に放置することを禁止

○食肉処理施設・都道府県等の条例で定められた施設基準に適合すること

○食肉処理・条例で定められた管理運営基準や調理・保存基準に適合すること

○食肉等販売業・都道府県等により条例によって定められた施設基準に適合すること

○ 鳥獣被害防止特措法に基づく被害防止計画の取組に対して、市町村が処分に要し

た経費の8割を手当

特別交付税措置

食 肉 処 理 加 工

○ 食肉処理加工施設の整備○ 食肉利活用衛生管理マニュアルの作成○ 食肉利用のための研修の実施(鳥獣被害防止総合対策交付金)

食 肉 販 売

○ 新商品開発、販路開拓など○ 加工・販売施設の整備(6次産業化ネットワーク活動交付金等)

焼却埋設

(※)家畜と異なり、と畜場法に基づく処理の義務づけはない

○肉の安定供給(捕獲体制の整備、処理施設の整備)

○販路確保(価格、調理法の開発等)

○安全性の確保(衛生管理、品質確保等)

食肉利活用における課題

いのししカレー シカ肉ハヤシライス

○ 捕獲鳥獣は専ら埋設、焼却処分等によって処理されており、食肉としての有効利用は一部地域にとどまる状況。食肉の普及に向けて、安全性の確保、安定供給、販路の確保等が課題。

○ 被害防止活動の一環として捕獲した鳥獣を地域資源として有効活用する観点から、農林水産省において、①地域における捕獲鳥獣の食肉処理加工施設の整備、商品開発、販売・流通経路の確立などの取組を支援するほか、②捕獲鳥獣の食肉利用のためのマニュアル作成や研修を実施。

○ 平成26年11月に、厚生労働省が「野生鳥獣肉の衛生管理に関する指針」を作成。

埋設・焼却処理

○ 埋設処分(資材・役務)○ 焼却施設の整備○ 民間施設等での焼却処分(鳥獣被害防止総合対策交付金)

野生鳥獣肉の衛生管理に関する指針(ガイドライン)平成26年11月厚生労働省作成

食 品 衛 生 法

制度等

捕獲鳥獣の食肉利活用等に関する制度と支援

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○ 鳥獣保護法の改正を受け、今後、野生鳥獣の捕獲数が増加するとともに、捕獲した野生鳥獣の食用としての利活用が増加することが見込まれることから、厚生労働省において、「野生鳥獣肉の衛生管理に関する指針(ガイドライン)」が作成された(平成26年11月)。

○ 本指針においては、野生鳥獣肉の利活用に当たっての、①捕獲、②運搬、③食肉処理、④加工、調理及び販売、⑤消費の各段階における適切な衛生管理の考え方等が示されている。

【狩猟時】における取扱

・銃による狩猟の際は、ライフル弾又はスラッグ弾を使用し、腹部に着弾しないよう、狙撃。

・わなによる狩猟の際は、捕獲個体を可能な限り生体で食肉処理施設へ運搬。

・野生鳥獣の外見、挙動から異常の有無を確認。

・屋外での内臓摘出は、迅速適正な衛生管理上止むを得ない場合に限る。

【運搬時】における取扱

・必要に応じて冷却するなどしながら、速やかに運搬。

・1頭ずつシートで覆う等し、運搬時に個体が相互に接触しないよう配慮。

・運搬に使用する車両などの荷台は、使用の前後に洗浄。

【食肉処理】における取扱

・食肉処理施設に「摂氏83度以上の温湯供給設備」「十分な高さを有する懸吊設備」を設置するよう、条例で定めることが望ましい。

・1頭ごとに、内臓摘出等の作業終了時には機械器具を洗浄。

・解体前後に異常の有無を確認し、異常が認められた場合は廃棄。内臓については、異常が認められない場合も廃棄することが望ましい。

【加工、調理及び販売】における取扱

・枝肉等の異常の有無を確認の上、異常が見られた場合は廃棄し、食肉処理業者に連絡。

・食肉処理業の許可施設で解体されたものを仕入れ、提供に際しては十分な加熱調理を行い、生食用としては提供しない。

・処理に使用する器具等は処理終了毎に摂氏83度以上等の消毒を行い、保管。肉は摂氏10度(凍結容器包装のものは-摂氏15度)以下で保存。

【消費時】における取扱

・中心部の温度が摂氏75度で1分間以上又はこれと同等以上の効力を有する方法により十分加熱して喫食。

・まな板、包丁等使用する器具については処理終了毎に洗浄、消毒し、衛生的に保管。

野生鳥獣肉の衛生管理に関する指針(ガイドライン)概要

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と共存するために豊 か な 森 の 生 活 者

ヒグマUrsus arctos

ツキノワグマUrsus thibetanus

クマを知って

事故を防ごう!

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人とクマのあつれき 近年、人とクマのあつれきがメディアを賑わせることが多くなってきました。クマは本来、人目を避けて暮らす動物ですが、残念ながら人とクマとの間にはトラブルが発生しています。 シカやイノシシなどは農業被害が中心ですが、クマの場合は人身事故の問題が中心となっています。人とクマが折り合いをつけて生活するためには、何が必要でしょうか。まず、問題となっている人身事故の推移を見てみましょう。

大量出没年※には、農地・住宅地・屋内での事故事例が増加する傾向があります。※例年と比較して多くのクマが普段生活しているエリアから人里へ出没し、それに伴い捕獲数も顕著に多い年のこと。ドングリ類の不作などいくつかの要因が考えられています。

人身事故件数の推移(2006~2015年度)

農地での遭遇人の活動

山林内・河川での遭遇

山菜採り キノコ採り

農業・収穫時期

登山・釣り・キャンプ・トレイルランニング

月別の人身事故件数(2006~2015年度)と人の活動

年度によるばらつきがある!

人が山に入る時期に事故が多い

冬眠期間中の事故もある

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クマはこんな動物~クマを知って事故を防ぐ~

 クマは基本的には人を避ける動物です。しかし、突発的に出会うと防御的な攻撃を招き、危険な場合があります。このため、クマのことをよく知ることが重要です。 クマは、季節や年によって食べ物を柔軟に変化させます。クマの餌場となる場所にはできるだけ近づかない、また近づく必要がある場合は十分に注意しましょう。 基本的な食べ物は植物中心ですが、機会があればシカの死体などの動物質も食べます。

□ 鼻・耳がよい▶ 食べることに夢中になると周りが見えなくなることも!

□ 学習能力が高い▶ 人間の食べ物の味を覚えると、執着します!

□ 足が速い、木登りがうまい▶ 出会った時は冷静に対処しましょう!

クマの特技

山菜採りでは、クマも人も夢中になっているので要注意!!

出会った時の対処法は……P5

オスがメスを求めて 行 動 圏 を 広 げる。普段クマが生息しない地域で出没することも

冬眠に備えて、食欲が増す時期です。多くの餌を求めて行動が活発になる

一般的に、ツキノワグマは1年半、ヒグマは1年半~2年半の子育てを行う

若いクマが母グマから離れ大きく移動する。若いクマの出没が増加する冬眠穴

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クマの分布 日本には、ヒグマとツキノワグマの 2 種類のクマが生息しています。ヒグマは北海道に、ツキノワグマは本州以南に分布しています(九州では絶滅したとされています)。

 かつては四国に広く分布していましたが、現在では剣つるぎ

山さん

を中心とした限られた地域でしか生息が確認されていません。 生息数は1996 年時点で多くて数十頭と推測されていましたが、近年では10 数頭しか確認されておらず、絶滅の危険が極めて高いため積極的な保護施策が必要です(環境省レッドデータブック2014で「絶滅のおそれのある地域個体群」として掲載)。

絶滅のおそれのある四国山地のツキノワグマTopics

四国山地のツキノワグマの分布域

ヒグマ(オス)150-300kg (メス)100-200kg

ツキノワグマ(オス)70-150kg(メス)50-100kg

人間の生活圏近くに分布が拡大している地域も多い。環境の変化や社会的な変化が考えられている。

■ 第 6 回自然環境基礎調査(環境省 2004)■ 分布拡大地域(2003 ~ 2012 年) 絶滅のおそれのある地域個体群 (日本クマネットワーク 2014 を改)

クマの個体数は??クマの個体数を推定するために、各地で様々な方法が試みられていますが、十分な精度をもった全国的な個体数は明らかになっていません。また、出没件数や目撃件数は、必ずしも個体数の動向を反映しているわけではありません。

分布が拡大している

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絶滅のおそれのある四国山地のツキノワグマ

クマと共存するためには~対策と取り組み~

□ 自分の存在を知らせる▶ クマ鈴やラジオなど、音の出るものを携帯しましょう▶ 見通しの悪い場所や、沢沿いなどの音が聞き取りにくいところでは、 声を出したり手をたたいたりして存在を知らせましょう□ クマの生態や行動についてよく知る▶ 各季節のクマの食べ物や生態を知ることで、遭遇を避けられる□ 目撃・出没情報のあったところには近づかない▶ 自治体の HP やビジターセンターの HP などで公開 (例:日光湯元ビジターセンター http://www.nikkoyumoto-vc.com/nature/kuma_d.html)□ クマの新しい痕跡(糞、食痕、爪痕など)があった際は十分気を付ける□ 春と秋は事故も多くなる傾向にあるので特に注意

クマの生息地で事故に遭わないために

(下記は一例です。詳しくは http://www.shiretoko.or.jp/library/bear/ )

□ 距離が離れていた場合(クマがこちらに気付いていない)▶ ゆっくりと静かに立ち去る□ 比較的距離が近い場合(50m 程度)▶ 両腕をふりこちらの存在をクマに知らせ、クマから目を離さずにゆっくりと静かに後退する。森林内であ  

れば、万が一の突進に備えてクマとの間に障害物がくるようにする。□ 距離が近い場合(20m 程度)▶ クマがパニックになり突発的な攻撃をする可能性があるため、刺激しないことが大切。走ったり大声を出

したりせず、クマから目を離さずにゆっくりと静かに後退する。森林内であれば、万が一の突進に備えてクマとの間に障害物がくるようにする。

□ クマが突進してきたら(威嚇突進)▶ 威嚇突進の場合は、途中で止まり後退することが多い。落ち着いて、クマとの間に障

害物がくるようにゆっくりと後退する。□ クマが突進してきたら(本当の攻撃)▶ クマスプレーを目や鼻をめがけて噴射する。 クマスプレーがない場合は、防御姿勢をとる。

人身事故が発生した場所の環境の割合

※日本クマネットワーク(2011)で示された人身事故が発生した場所の環境のデータから『不明』を除き、大まかに示した。

人間の生活域(住宅地・農地など)

クマの生息地(山林など)

子グマに注意!近くに必ず母グマがいます。母グマは子グマを守るために特に攻撃的になりやすいです。

クマスプレーの発射準備!

クマの爪痕

クマ鈴

●クマと出会わないために

●クマに出会ってしまったら…まずは落ち着きましょう!

 人身事故は、クマの生息地で発生するものと人間の生活域で発生するものがあります。それぞれの状況に合った対策や取り組みを行うことが重要です。 多くの人身事故は、

クマの生息地内で発生している

出会わないことがもっとも重要!

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人間の生活域で被害に遭わないために

電気柵の設置(猪苗代町)取り組み①

 集落内や集落周辺の農作物などは、ツキノワグマを強く誘引します。猪苗代町では、集落にツキノワグマを誘引・執着させない取り組みとして、電気柵の貸与や導入費の補助などを通じて、電気柵の普及を進めています。被害を受けた住民に対し、町が電気柵を試験的に貸与し、その防除効果を実感してもらうことで、購入に繋げています。

河畔林の環境整備(札幌市)取り組み②

 市民団体が中心となり、ヒグマの市街地侵入経路になっている河畔林において、出没抑制対策として下草刈りや流木除去などの整備を行っています。地元住民、行政、専門家が協力して実施しています。

誘引物(放置果樹、廃棄農作物、生ゴミなど)の除去農耕地等への電気柵等の設置と管理クマの集落周辺への侵入や一時的な定着を防止するための耕作放棄地等の整備や藪の刈り払いなど

周辺環境をチェック!

 クマによる人身被害・農業被害の発生は、必ずしもクマの個体数の多さに比例しません。クマは広い行動圏を持ち、鋭い嗅覚を持っているため、放置された廃棄農作物・放棄果樹(カキ・クリ等)、残飯などの誘引物は、遠く離れたところで生活しているクマも人里へ誘引してしまいます。 人とクマのあつれきを減らすためには、棲み分けを図り、問題を発生させるクマをつくらないことが重要です。

トウモロコシ畑に設置した電気柵 薮の刈り払い後

薮の刈り払い前

クマを寄せ付けないことが重要

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国や県の取り組み ~クマの保護・管理に向けた総合的な取り組み~

■ 特定計画※ 策定・運用のためのガイドラインの作成環境省では、都道府県が適切に特定計画を策定し、運用できるようガイドラインを作成しています。※特定計画とは、専門家や地域の幅広い関係者の合意を図りながら、科学的で計画的な鳥獣の保護・管理について中長期的な  目標や対策を設定するもの。

■ 最新の研究や取り組み事例の収集と普及環境省ホームページ「クマに関する各種情報・取組」に内容を掲載しています。http://www.env.go.jp/nature/choju/effort/effort12/effort12.html

・保護及び管理に関するレポート 最新の取り組み事例を自治体向けに普及

・クマ類出没対応マニュアル クマの出没や被害を減らし、有害捕獲数を減らすことを目的としてクマ類の出没への 備えと対策を記載

・クマに注意! クマに会わないための工夫、クマに出会った時の注意事項を紹介

■ 研究支援及び研究成果の普及・ツキノワグマの出没メカニズムの解明と出没予測手法の開発

・ ツキノワグマ出没予測マニュアル・ 大量出没の原因と出没予測

・クマ類の個体数推定法の開発に関する研究 http://www.bear-project.org/houkokusho_ronbun.html

■ 広域的な連携の支援・白山・奥美濃地域ツキノワグマ広域保護管理指針

■ 農作業中のクマ出没等に関する注意喚起農作業に当たってのクマに関する注意事項を紹介http://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/pdf/kuma_leaflet.pdf

■ 農業等への被害防止のための柵の設置や追払い等の取組の支援市町村が中心となった地域ぐるみの被害防止の取組を「鳥獣被害防止総合対策交付金」により支援http://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/pdf/28pr.pdf

環境省

農林水産省

■ 特定計画を策定し、計画的な保護・管理施策を実施

■ 目撃情報や出没情報の収集及び情報提供

都道府県

7

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発行 2016年 9月

環境省 自然環境局 野生生物課 鳥獣保護管理室編集:一般財団法人自然環境研究センターデザイン:株式会社アートポスト写真提供:福井譲二、梅村佳寛、郡山尚紀、小林喬子、猪苗代町農林課

と共存するためにクマ豊 か な 森 の 生 活 者

クマによる人身被害は毎年発生しており、時には痛ましい死亡事故になることもあります。こうした事故は、人においてもクマにおいても不幸なことです。

クマの生息地内の餌が不足するときには、餌を求めて人里近くまで出没することがありますが、本来クマは人を避け、森の奥深くに生息しています。

生息地である森を開発・利用してきた私たち人間が、クマの生態を知り、例えば、藪の刈り払いをすること、庭の果実を除去すること、事故が起こった場所には立ち入らないことなど、地道な取り組みを続けていくことが、クマと共存する道につながることを忘れてはいけません。

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2015年農林業センサスを活用した分析について

1 農産物販売金額規模別金額

2-1 耕作放棄地面積と関連データとの比較表(2015年農林業センサス)

2-2 耕作放棄地面積の増減面積

2-3 借入耕地面積の増減面積

2-4 農作業を受託した経営体数の増減数

3 多面的機能支払交付金集落協定と地域活力(農業集落別耕地面積増減)の関係

<参考> 中国四国地域農業インフォメーション(新見市)

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凡例

農産物販売金額規模別金額(新見市)

3億円以上

2~3億円

1~2億円

1億円未満

27年

新見市 461

新見町 52

美穀村 3

石蟹郷村 13

草間村 29

豊永村 45

熊谷村 6

菅生村 3

上市町 103

千屋村 10

上刑部村 9

刑部町 12

丹治部村 7

神代村 5

新郷村 13

本郷村 6

万歳村 12

新砥村 108

矢神村 13

野馳村 13

1 農産物販売金額規模別金額

1

単位:千万円

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区 分

経営耕地面積(ha) 受託経営体数 借入耕地面積(ha) 耕作放棄地(ha)農業就業

人口農業経営体数

平成22年 27 増減 22 27 増減 22 27 増減放棄地面

積増減 平均年齢 22 27 増減

新見市 1,975 1,738 △237 158 156 △2 429 436 7 632 28 70.1 2,413 2,044 △369

新見町 16 13 △3 9 9 0 1 1 0 19 5 71.0 44 36 △8

美穀村 30 26 △4 4 3 △1 4 5 1 19 2 73.3 62 51 △11

石蟹郷村 76 59 △17 12 4 △8 20 14 △6 29 5 71.6 99 80 △19

草間村 150 124 △26 7 7 0 33 28 △5 100 12 70.2 203 164 △39

豊永村 86 76 △10 4 1 △3 12 16 4 46 △8 68.4 151 136 △15

熊谷村 56 62 6 6 8 2 10 13 3 29 △3 72.0 96 89 △7

菅生村 73 64 △9 10 13 3 11 17 6 33 6 71.2 117 88 △29

上市町 35 35 0 5 5 0 7 13 6 34 △1 71.8 69 58 △11

千屋村 128 117 △11 12 17 5 33 33 0 29 △6 70.6 161 137 △24

上刑部村 69 67 △2 3 4 1 16 22 6 17 0 72.0 77 64 △13

刑部町 149 147 △2 12 13 1 37 43 6 20 4 70.8 183 156 △27

丹治部村 64 61 △3 7 7 0 18 23 5 34 △2 71.0 96 76 △20

神代村 82 78 △4 8 10 2 8 11 3 27 2 69.1 125 118 △7

新郷村 176 132 △44 11 9 △2 34 34 0 30 6 69.6 157 119 △38

本郷村 68 60 △8 3 5 2 8 7 △1 37 △2 71.3 128 113 △15

万歳村 62 65 3 5 3 △2 11 21 10 23 0 67.2 97 88 △9

新砥村 255 178 △77 8 9 1 68 27 △41 27 4 67.7 178 156 △18

矢神村 182 164 △18 16 10 △6 54 57 3 48 8 69.0 171 136 △35

野馳村 219 210 △9 16 19 3 44 50 6 32 △3 70.4 199 179 △20

※内訳と計が一致しない場合があるのは四捨五入のためである。

2-1 耕作放棄地面積と関連データとの比較表(2015年農林業センサス)

2

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平成22年 27年 増減数

新見市 604 632 28

新見町 14 19 5

美穀村 17 19 2

石蟹郷村 24 29 5

草間村 88 100 12

豊永村 54 46 -8

熊谷村 32 29 -3

菅生村 27 33 6

上市町 35 34 -1

千屋村 35 29 -6

上刑部村 17 17 0

刑部町 16 20 4

丹治部村 36 34 -2

神代村 25 27 2

新郷村 24 30 6

本郷村 39 37 -2

万歳村 23 23 0

新砥村 23 27 4

矢神村 40 48 8

野馳村 35 32 -3

2-2 耕作放棄地面積の増減面積

3

単位:ha

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2-3 借入耕地面積の増減面積

平成22年 27年 増減数

新見市 429 436 7

新見町 1 1 0

美穀村 4 5 1

石蟹郷村 20 14 -6

草間村 33 28 -5

豊永村 12 16 4

熊谷村 10 13 3

菅生村 11 17 6

上市町 7 13 6

千屋村 33 33 0

上刑部村 16 22 6

刑部町 37 43 6

丹治部村 18 23 5

神代村 8 11 3

新郷村 34 34 0

本郷村 8 7 -1

万歳村 11 21 10

新砥村 68 27 -41

矢神村 54 57 3

野馳村 44 50 6

4

単位:ha

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2-4 農作業を受託した経営体数の増減数

平成22年 27年 増減数

新見市 157 156 -1

新見町 9 9 0

美穀村 4 3 -1

石蟹郷村 11 4 -7

草間村 7 7 0

豊永村 4 1 -3

熊谷村 6 8 2

菅生村 10 13 3

上市町 5 5 0

千屋村 12 17 5

上刑部村 3 4 1

刑部町 12 13 1

丹治部村 7 7 0

神代村 8 10 2

新郷村 11 9 -2

本郷村 3 5 2

万歳村 5 3 -2

新砥村 8 9 1

矢神村 16 10 -6

野馳村 16 19 3

5

単位:経営体

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集落数 割合 集落数 割合 集落数 割合

 減少率 20%以上 44 (12.8%)  減少率 20%以上 2 (4.2%)  減少率 20%以上 42 (14.2%)

 減少率 20%未満 299 (87.2%)  減少率 20%未満 46 (95.8%)  減少率 20%未満 253 (85.8%)

計 343 (100.0%) 計 48 (100.0%) 計 295 (100.0%)

(耕地面積の増減) (集落協定 あり) (集落協定 なし)

農林業センサスの調査項目ではないが、多面的機能支払交付金の集落協定の有無と農業集落別耕地面積の「減少率20%以上」の集落の関係をみる

と、集落協定ありの集落では「減少率20%以上」の集落の割合は4.2%とかなり少ないが、集落協定なしの集落では「減少率20%以上」の集落の割合は

14.2%と前項と同様に集落協定ありの集落の割合の3倍程度となっており、この集落協定の有無が地域の活力やその維持に対しての関与がうかがえる。

3 多面的機能支払交付金集落協定と地域活力(農業集落別耕地面積増減)の関係

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中国四国地域農業インフォメーション(仮称)(案)市区町村名 旧市町村名

◎農業経営体数は 2,044経営体 で 369経営体(15.3%) 減少し、組織経営体は 1経営体 (2.6%) 減少

単位:経営体 《農業経営体数》

新見市

(経営体)

計農事組合法人

会社農協等の団体

その他の法人

2010年 2,413 18 - 7 10 1 - 2,395 207

うち組織 39 18 - 7 10 1 - 21 6

2015年 2,044 24 2 14 8 - - 2,020 126

うち組織 38 24 2 14 8 - - 14 1

構成比(%) 100.0 1.2 0.1 0.7 0.4 - - 98.8 6.2

うち組織 100.0 63.2 5.3 36.8 21.1 - - 36.8 2.6

県計 100.0 1.1 0.2 0.7 0.1 0.1 0.0 98.9 7.3

うち組織 100.0 74.8 13.8 44.6 8.7 7.7 0.4 24.9 30.9

雇用者あり

うち常雇 2015年

外円: 《1経営体当たり雇用者のべ人日》 内円: 岡山県 2015年

(経営体) (人日) (経営体) (人日) (経営体)

2010年 554 31,311 12 10,982 1,859 (人日) (人日)

うち組織 13 10,416 6 9,012 26

2015年 346 34,832 11 10,566 1,698

うち組織 24 22,876 8 9,616 14

構成比(%)※ 16.9 (101) 0.5 (961) 83.1

うち組織 63.2 (953) 21.1 (1,202) 36.8

県計 15.6 (141) 1.0 (1,231) 84.4

うち組織 66.7 (1,395) 33.3 (2,167) 33.3※:構成比欄は、農業経営体数合計に対する割合、なお( )は1経営体当たりの人日

単位:ha

1経営体当たり面積

2010年 1,975 0.83 328 716 475 133 139 79 46 - - 59 - 429

うち組織 105 8.08 1 1 3 - 7 19 17 - - 59 - 61

2015年 1,738 0.86 268 596 432 126 124 95 72 23 - - - 436

うち組織 52 3.71 1 1 1 - 12 28 10 - - - - 36

構成比(%) 100.0 15.4 34.3 24.9 7.3 7.1 5.5 4.2 1.3 - - - 25.1

うち組織 100.0 1.0 2.1 1.9 - 22.4 53.3 19.3 - - - - 68.8

県計 100.0 1.13 9.4 25.8 25.5 8.4 7.2 8.3 7.1 2.3 2.5 1.4 2.2 34.6

うち組織 100.0 11.16 0.2 0.7 1.6 1.7 4.0 13.3 19.6 6.3 14.7 13.3 24.5 80.1

《経営耕地面積規模別面積割合》  《経営耕地面積割合》

(%) 2015年

(%)

10.0~20.0

借入耕地面積

0.5ha未満

0.5 ~ 1.0

1.0 ~ 2.0

県名

新見市岡山県

地方公共団体

法人化していない

農業経営体数

法 人 化 し て い る

5.0 ~10.0

3.0 ~ 5.0

2.0 ~ 3.0

経営耕地面積計

20.0~30.0

100ha以上

50.0~100.0

30.0~50.0

県との比較

◎ 1経営体当たりの経営耕地面積(0.86ha)は県平均を 0.27ha 下回り、うち組織(3.71ha)は県平均を 7.45ha 下回る。

合計

経営体数

雇用者のべ人日

雇用者のべ人日

経営耕地面積規模別面積、借入耕地面積

県との比較

農業労働力(雇用者)◎ 雇用者ありの経営体数の割合(16.9%)は 1.3ポイント 県平均を上回り、1経営体当たり雇用者のべ人日(100.7人日)は 40.0人日 下回る

雇用者なし

《雇用者有無別経営体数割合》

経営体数

認 定農業者がいる経営体

組 織 形 態 別 経 営 体 数

新見市

1,395

953

0

500

1,000

1,500

うち組織

岡山県 新見市

15.6%

84.4%

16.9%

83.1%

雇用者あり 雇用者なし

9.4 25.8 25.5 8.4 7.2 8.3 7.1 2.3 2.5 1.4 2.2

15.4

34.3

24.9

7.3 7.1 5.5 4.2 1.3

0

20

40

0.5ha

未満

0.5 ~

1.0

1.0 ~

2.0

2.0 ~

3.0

3.0 ~

5.0

5.0 ~

10.0

10.0~

20.0

20.0~

30.0

30.0~

50.0

50.0~

100.0

100ha

以上

農業経営体

岡山県 新見市

中国四国地域農業インフォメーション ~農業経営体編~

141

101

0

50

100

150

農業経営体

0.2 0.7 1.6 1.7 4.0 13.3 19.6 6.3 14.7 13.3 24.51.0 2.1 1.9

22.4

53.3

19.3

0

20

40

60

うち組織

2,4132,044

0

1,000

2,000

3,000

2010年 2015年

農業経営体

39 38

0

50

うち組織

34.6 25.1

65.4 74.9

0%20%40%60%80%

100%

岡山県 新見市

借入耕地 自作地

80.1 68.8

19.9 31.2

0%

50%

100%

表示する項目を選択してください

農産物販売金額1位の部門別経営体数

単位:経営体

計 稲作 麦類作雑穀・

いも類・豆類

工芸農作物

露地野菜

施設野菜

果樹類花き・花木

その他の作物

畜産

2010年 2,151 1,545 1 29 16 88 48 294 32 5 93

うち組織 18 4 - - - - 1 4 - - 9

2015年 1,844 1,292 - 12 10 88 35 292 26 21 68

うち組織 23 6 - - - 1 1 5 - 2 8

構成比(%) 100.0 70.1 - 0.7 0.5 4.8 1.9 15.8 1.4 1.1 3.7

うち組織 100.0 26.1 - - - 4.3 4.3 21.7 - 8.7 34.8

県計 100.0 75.7 0.4 2.2 0.2 5.4 1.7 10.9 1.2 0.4 1.8

うち組織 100.0 38.2 2.4 2.1 1.0 8.1 6.7 9.3 4.8 4.8 22.8

単位:ha

麦類 いも類 野菜 果樹

小麦 大麦・裸麦 ばれいしょ かんしょ うち大豆 露地 施設 露地 施設

2010年 1,050 1 X 12 2 1 17 9 18 45 8 117 2 8

うち組織 12 - X X X X X X - X X 9 - X

2015年 962 X X 9 1 0 11 5 12 55 X X X 7

うち組織 17 X X - X - X X - X X X X X1経営体当たり面積 0.60 X X 0.20 0.02 0.05 0.09 0.07 0.33 0.17 X X X 0.14

うち組織 3.43 X X nc X nc X X nc X X X X X

県計 0.78 2.26 3.54 0.33 0.04 0.08 0.24 0.24 0.31 0.28 0.12 0.27 0.16 0.20

うち組織 6.67 11.51 18.42 2.29 0.13 0.86 2.05 2.22 1.94 2.87 0.46 1.42 0.27 0.63

農業生産関連事業を行っている経営体数 耕作放棄地単位:経営体 単位:経営体 単位:ha

農業生産関連事業を行っている経営体数

うち組織

うち組織

2010年 351 5 23 331 5 2 1 158 24 157 147 3 604 368

2015年 255 9 37 228 5 - - 156 22 156 137 - 632 370

構成比(%) 100.0 3.5 14.5 89.4 2.0 - - 100.0 14.1 100.0 87.8 - 100.0 58.4

県計 100.0 3.2 7.9 95.5 2.1 0.5 0.1 100.0 9.6 99.6 87.8 0.7 100.0 50.0

〈参考〉農産物販売金額規模別の金額(販売のあった経営体・2015年) 参考注:販売金額は、階層区分の中央値に経営体数を乗じて算出した推定値である

《農産物販売金額規模別割合》

2015年 外円:

経営体数(経営体) 1,844 1,398 261 148 30 2 5 内円: 岡山県

うち組織 23 3 2 5 6 2 5

金額(千万円) 460 50 49 78 49 15 220

うち組織 249 0 1 3 11 15 220 有金額の構成比(%) 100.0 10.9 10.7 17.0 10.7 3.3 47.8

うち組織 100.0 0.0 0.4 1.2 4.4 6.0 88.4

県計 100.0 10.9 9.7 12.9 13.2 13.3 39.9

うち組織 100.0 0.1 0.2 1.5 4.0 11.9 82.3

※すべての表、グラフにおいて単位未満を四捨五入しているため計と内訳の積み上げが一致しない場合がある

県との比較

水稲 雑穀

販売目的で作付け(栽培)した主な作物の類別作付(栽培)面積

海外への輸出

実経営体数

◎ 「稲作」(70.1%) が最も多く、次いで「果樹類」、「露地野菜」の順で、この3部門で全体の 90.7% を占める

豆類花き・花木

工芸農作物

実経営体数

農産物の加工

消費者に直接販売

観光農

園等※1

農家民

宿等※2うち

総農家

畜産部門

耕種部門 うち

水稲作

耕作放棄地面積

農作業を受託した経営体数

新見市

※総農家+土地持ち非農家で算出

※1:観光農園、貸し農園・体験農園等  ※2:農家民宿、農家レストラン※1、2:のべ経営体数

計100万円未満

100~300

300~1,000

1,000~3,000

3,000~1億

1億円以上

集落営農活動の有無(H27)

38.22.4 2.1 1.0 8.1 6.7 9.3 4.8 4.8 22.8

26.1

4.3 4.3

21.7

8.7

34.8

0

50

うち組織

お問合せ先:中国四国農政局統計部(086)224-4511(内線2721)

75.70.4 2.2 0.2 5.4 1.7 10.9 1.2 0.4 1.8

70.1

0.7 0.5 4.8 1.915.8

1.4 1.1 3.7

0

50

100

稲作 麦類作 雑穀ほか 工芸農作物 露地

野菜

施設

野菜

果樹類 花き・

花木

その他の作物 畜産

農業経営体

岡山県 新見市

集落営農

実態調査

10.9%9.7%

12.9%

13.2%13.3%

39.9%

10.8%

10.6%

16.9%

10.6%3.3%

47.7%

100万円未満

100~300

300~1,000

1,000~3,000

3,000~1億

1億円以上

表示する項目を選択してください

<参考>

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