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革新戦略に資する品質経営とは サービスエクセレンス/生産革新部会の趣旨 日本品質管理学会 2018820日版 1

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革新戦略に資する品質経営とはサービスエクセレンス/生産革新部会の趣旨

日本品質管理学会

2018年8月20日版

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部会設立の目的・ビジョン

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日本の高度成長の原動力となった品質管理は,今日においても「基盤戦略」として,顧客価値を中心におく経営の根幹であることに変わりはない.しかしながら,近未来に実現し得る革新的な技術開発が加速する社会においては,顧客価値の変化も激しく,PDCAサイクルを加速できた組織のみが,顧客を引き付けることができ,組織の持続性を担保できるものと考えられる.

PDCAサイクルの加速には,①顧客価値の創出に関与する多様な業務・経営の知識の獲得と再利用,②顧客のニーズの把握と対応のためのビッグデータ活用,が必要となる.PDCAの加速に疲労せずに適応していく組織となるためには,リアル世界のPDCAだけではなく,サイバー世界でのPDCAサイクル技術を駆使する事業経営の在り方を考える必要があると思われる.

社会の変化に応じて顧客が求める基盤部分を確実にした上で,さらなる成長を目指すためには,基盤戦略に立脚した「革新戦略に資する品質経営」に注力する必要がある.革新戦略に資する品質経営とは,Society5.0, Industry4.0に代表される社会変化への適応に加えて,「品質」をより広い意味でとらえ,「顧客価値づくり」として推進することに他ならない.よって,日本品質管理学会は「変化をとらえた顧客価値づくり」を重点的に推進するために,本年10月より「サービスエクセレンス部会」「生産革新部会」の活動を本格的に始動する.

革新戦略(変化に適応)

基盤戦略(時代を超えて不変)

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未来志向の「顧客価値づくり」とは

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活動計画(概要)

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サービスエクセレンス部会 生産革新部会

【キックオフフォーラム】(2018年8月30日)

社会大変革とその先にある未来革新戦略としての品質経営

部会員募集(2018年9月~)

【知識共有会】社会変化認識

コア概念(顧客価値づくり)の学習

【ワークショップ(WS)・研究会】

【研究発表会】進捗状況報告・成果発表

〇〇WS △△研究会 □□WS ××研究会

先ずは社会変化を認識すると共に,革新戦略の基盤概念となる「顧客価値づくり」を共有することが必要になる.

従って,キックオフフォーラム,および顧客価値づくりに関する知識共有会は,2部会合同で開催する.

知識共有が進んだ段階で,両部会は取り組むべき研究テーマを設定し,ワークショップ,或いは研究会を立ち上げ調査研究を推進し,進捗状況,成果などを定期的に発表する.

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考える(ワークショップ・研究発表会)

挑戦する、つなげる化(学会誌特集、速報論文)

知識化、つながる化(論文)

1年目 2年目 3年目 4年目~

学ぶ(知識共有会)

活動計画(概要)

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知識共有会(48年度)計画案

日程 テーマ 内容

2018年10月17日(水)

IoE(Internet of Everything)がもたらす、事業構造変革

IoT/IoE、Cyber Firstの時代には、どんなパラダイムシフトが求められるか、ビジネスがどう変わるのか、業界がどう変わらなければならないか、どんなプラットフォームが必要となるのか★キーワード:Cyber First、モノからコトへの事業構造変革、プラットフォームの役割、コネクテッドインダストリー/スマートファクトリーサービス化事例、マス・カスタマイゼーション事例

2018年12月19日(水)

資本としてのデータ活用と新たな価値共創

データの利活用にフォーカスした議論★キーワード:カスタマーサクセスとサービスエクセレンス、

Digital Twin/PDCAの変化、ビッグデータ、ディープラーニング、AI、データ経済、Society5.0/デジタルによる社会変革

2019年2月27日(水)

インターネットの品質管理

インターネットの品質管理の実際を理解する★キーワード:電話回線の品質とインターネットの品質の違いとは、

FCAPS(Fault,Configuration, Availability, Performance, Security)、ベストエフォート、SLA(Service Level Agreement)、インターネットのresilience

2019年4月

データのオープン化とデータ流通エコシステム

データのオープン化、流通の変革にフォーカスした議論★キーワード:データ流通のオープン化、匿名化と改ざん防止技術、データ経済、BlockChain活用事例など

2019年6月

品質としてのプライバシーとサイバーセキュリティ

サイバーセキュリティが品質管理に欠かせない要素になるコト、プライバシー保護の潮流(新たな品質管理要素)、法整備と規制、組織体制整備、業界ISAC(Information Sharing and Analysis Center)の設立★キーワード:GDPR、IoTとセキュリティ、データバンク

2019年8月

(仮)トヨタのモビリティカンパニー宣言と、ePaletteコンセプト

事例として、トヨタのモビリティカンパニー宣言の内容、自動車業界がどのように変わろうとしているのか、All Japanでどんなプラットフォームを作ろうとしているのか、エネルギー革命との関連などを紐解く

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・1回あたり120分(17:00~19:00)・前半60分:知識と事例の共有を目的とした講演・後半60分:講演をもとに自組織への導入を想定したディスカション(質疑応答含む)

頻 度 隔月(2か月に1度) 会 場 東京大学他

構 成

注:テーマは前後する可能性があります。開催日時・講師などの詳細情報は、決定次第ご案内致します。

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部会の対象者

サービスエクセレンス/生産革新を提供している,またはその実現を志す「スタッフ(ミドルマネージャークラス)」のご参画を心よりお待ちしております.本部会は「自発的に将来の可能性を創出する人財」の自己育成・意欲育成・相互研鑽のための

場とサービスを提供します.

・業界・業種を問わず,すべての産業界の方々のご参画を歓迎します.・サービスエクセレンスは,サービス産業のみならず製造業においても顧客価値創造のために必要不可欠な戦略であり,競争を優位にするアプローチとなります.

・生産革新においても,インターネットを共通のプラットフォームとして,ICT関連の企業をはじめ,製造業の垣根を超えてあらゆる産業が関連します.

・ICTに関連する企業の方々におかれましては,自社で取り組んでいる事例をご提供頂き,部会活動を通して相互学習,社会実装化,汎用化などを進めることにより,WIN-WINの関係を構築することができます.

・サービスエクセレンス,および生産革新に資する新たなシーズ,先進的に取り組んでいるモデルケースを普遍性のある手法・システム・規格などにするためには,学術的な裏付けが必要不可欠です.次世代の品質管理のグランデデザインを描き,その実現を通して社会の発展にさらなる貢献を果たすべく,学術界の方々のご参画を心よりお待ちしております.

・日本品質管理学会の会員・年会費(2,000円)(48年度は合同開催となるため,両部会にご参加の場合も一律2,000円とします)

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産 業 界

学 術 界

部会員の要件