授業内容は、講義、輪講およびワークショップ型授業で構成され … ·...

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専攻名 創造技術専攻 必修・選択 選択 単位 2 学期 3Q 科⽬群 創造技術基礎科⽬群 科⽬名 インテリジェントシステム特論 教員名 中川 雅史 (英⽂表記) Intelligent systems 概要 授業内容は、講義、輪講およびワークショップ型授業で構成される。 カーナビや GPS ケータイアプリなど、社会を便利で安全にしている位置情報を⽤いたサービスは、空間情報⼯学の技術で成 り⽴っている。地球観測やロボットサービスにも空間情報⼯学の技術が活⽤されている。この授業で、この空間情報⼯学の基 礎を理解する。 ⽬的・狙い 情報・環境系授業の実学領域に位置づけられると同時に、情報通信、環境、設計施⼯、政策、ロボット制御など において分野横断的に展開される技術を受講者の専⾨分野の視点から把握する役割も担っている。講義、輪講およ びワークショップ型授業を通じ、空間情報⼯学の基礎を学習することで、社会に存在する課題を抽出し解決するツ ールとして空間情報技術を活⽤できるようにしたり、新しいサービスを提案したりするための授業である。 修得できる知識、スキル GNSS(GPS)に関する理解 衛星リモートセンシングに関する理解 3D 計測と 3D マッピング(写真測量,画像計測,レーザースキャニング)に関する理解 GIS(地理情報システム)に関する理解 技術者向けワークショップにおけるファシリテーション活⽤によるアイデア創出に関する能⼒ 前提知識 (履修条件) 空間情報を使ったサービス(地図アプリケーションやスマートフォンアプリケーションなど)や空間情報サービス を構成している技術(GPSGIS3D 計測、衛星観測、画像処理など)に興味を持っていること。 到達⽬標 上位到達⽬標 ⾃分の専⾨分野で空間情報⼯学を活⽤することができる。 社会に存在する課題を解決するための空間データ取得および利⽤に関する諸技術を説明できる。 最低到達⽬標 空間情報⼯学を構成している諸技術に何があるか説明できる。 ワークショップを通して、問題抽出やアイデア創出することができる。 授業の形態 形態 実施 特徴・留意点 録画・対⾯混合授業 講義(双⽅向) 講義、輪講、ワークショップ型授業において実施する 実習・演習(個⼈) 輪講、ワークショップ型授業において実施する 実習・演習(グループ) 輪講、ワークショップ型授業において実施する サテライト開講授業 その他 授業外の学習 Web ページ上に PDF ファイルをアップロードするので、各⾃授業前にダウンロードし予習する。 講義、輪講およびワークショップ型授業において、提出課題が複数あるので、授業内で連絡する課題提出締切⽇ を早めに確認すること。 授業の内容 本授業は、講義、ワークショップ型授業、輪講で構成される。 講義は、講師が作成した資料を使⽤して⾏う。 輪講は、受講者が、受講者の専⾨分野における空間情報⼯学に関する研究論⽂を選定し、受講者がプレゼンテーシ ョン形式でその研究論⽂を紹介し、それに関するディスカッションを受講者全員で⾏う。 ワークショップ型授業は、空間情報⼯学に関する具体的なテーマをもとに、プレゼンテーションおよびディスカッ ションを中⼼とした演習を⾏う。 尚、第 1 回と第 2 回を除き、毎回予習課題を課す。 授業の計画 回数 内容 サテライト 開講 対⾯/録画 1 講義概要 講義の⽬的と 15 回の学習内容の解説し、学⽣が講義選択の判断ができるようにす る。空間情報に関する概略と、この授業の位置づけを理解する。 対⾯ 2 ワークショップ型授業1(⾮接触計測の提案コンテスト) 対⾯ 3 空間情報構築の要素技術 1GNSSGPS を主とした GNSS による計測に関する講義を⾏う。都市における GNSS 計測の 難しさの要因とそれに対する⼯夫を理解する。 対⾯ 4 空間情報構築の要素技術2(衛星リモートセンシング) 衛星リモートセンシングに関する講義を⾏う。都市レベルから地球レベルまでの 広域環境観測の技術とその重要性を理解する。 対⾯ 5 空間情報構築の要素技術3(写真測量および画像計測) 写真測量および画像計測に関する講義を⾏う。地図作成からロボット計測、ITS3D コンテンツといった広い領域で使われる三次元画像計測および三次元表⽰の技 術を理解する。 対⾯ 124

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Page 1: 授業内容は、講義、輪講およびワークショップ型授業で構成され … · 第10 回 輪講2(担当者・数名) 受講者が、受講者の専⾨分野における空間情報⼯学に関する研究論⽂を選定し、

専攻名  創造技術専攻  必修・選択  選択  単位  2  学期  3Q 

科⽬群  創造技術基礎科⽬群 科⽬名  インテリジェントシステム特論 

教員名  中川  雅史 (英⽂表記) Intelligent systems 

 

概要 

授業内容は、講義、輪講およびワークショップ型授業で構成される。  カーナビや GPS ケータイアプリなど、社会を便利で安全にしている位置情報を⽤いたサービスは、空間情報⼯学の技術で成り⽴っている。地球観測やロボットサービスにも空間情報⼯学の技術が活⽤されている。この授業で、この空間情報⼯学の基礎を理解する。 

⽬的・狙い 

情報・環境系授業の実学領域に位置づけられると同時に、情報通信、環境、設計施⼯、政策、ロボット制御などにおいて分野横断的に展開される技術を受講者の専⾨分野の視点から把握する役割も担っている。講義、輪講およびワークショップ型授業を通じ、空間情報⼯学の基礎を学習することで、社会に存在する課題を抽出し解決するツールとして空間情報技術を活⽤できるようにしたり、新しいサービスを提案したりするための授業である。 

修得できる知識、スキル 

  GNSS(GPS)に関する理解 

  衛星リモートセンシングに関する理解 

  3D 計測と 3D マッピング(写真測量,画像計測,レーザースキャニング)に関する理解 

  GIS(地理情報システム)に関する理解 

  技術者向けワークショップにおけるファシリテーション活⽤によるアイデア創出に関する能⼒ 

 

前提知識 

(履修条件) 

空間情報を使ったサービス(地図アプリケーションやスマートフォンアプリケーションなど)や空間情報サービスを構成している技術(GPS、GIS、3D 計測、衛星観測、画像処理など)に興味を持っていること。 

到達⽬標 

上位到達⽬標 

⾃分の専⾨分野で空間情報⼯学を活⽤することができる。 

社会に存在する課題を解決するための空間データ取得および利⽤に関する諸技術を説明できる。 

最低到達⽬標 

空間情報⼯学を構成している諸技術に何があるか説明できる。 

ワークショップを通して、問題抽出やアイデア創出することができる。 

授業の形態 

形態  実施  特徴・留意点 

録画・対⾯混合授業  ―   

対⾯授業 

講義(双⽅向)  ○  講義、輪講、ワークショップ型授業において実施する 

実習・演習(個⼈)  ○  輪講、ワークショップ型授業において実施する 

実習・演習(グループ)  ○  輪講、ワークショップ型授業において実施する 

サテライト開講授業  ―   

その他  ―   

授業外の学習 

Web ページ上に PDF ファイルをアップロードするので、各⾃授業前にダウンロードし予習する。 

講義、輪講およびワークショップ型授業において、提出課題が複数あるので、授業内で連絡する課題提出締切⽇を早めに確認すること。 

授業の内容 

本授業は、講義、ワークショップ型授業、輪講で構成される。 

講義は、講師が作成した資料を使⽤して⾏う。 

輪講は、受講者が、受講者の専⾨分野における空間情報⼯学に関する研究論⽂を選定し、受講者がプレゼンテーション形式でその研究論⽂を紹介し、それに関するディスカッションを受講者全員で⾏う。 

ワークショップ型授業は、空間情報⼯学に関する具体的なテーマをもとに、プレゼンテーションおよびディスカッションを中⼼とした演習を⾏う。 

尚、第 1 回と第 2 回を除き、毎回予習課題を課す。 

授業の計画 

回数  内容 サテライト 開講 対⾯/録画 

第 1 回 

講義概要 

講義の⽬的と 15 回の学習内容の解説し、学⽣が講義選択の判断ができるようにする。空間情報に関する概略と、この授業の位置づけを理解する。 

ー  対⾯ 

第 2 回  ワークショップ型授業1(⾮接触計測の提案コンテスト)  ー  対⾯ 

第 3 回 

空間情報構築の要素技術 1(GNSS) 

GPS を主とした GNSS による計測に関する講義を⾏う。都市における GNSS 計測の難しさの要因とそれに対する⼯夫を理解する。 

ー  対⾯ 

第 4 回 

空間情報構築の要素技術2(衛星リモートセンシング) 

衛星リモートセンシングに関する講義を⾏う。都市レベルから地球レベルまでの広域環境観測の技術とその重要性を理解する。 

ー  対⾯ 

第 5 回 

空間情報構築の要素技術3(写真測量および画像計測) 

写真測量および画像計測に関する講義を⾏う。地図作成からロボット計測、ITS、3D コンテンツといった広い領域で使われる三次元画像計測および三次元表⽰の技術を理解する。 

ー  対⾯ 

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Page 2: 授業内容は、講義、輪講およびワークショップ型授業で構成され … · 第10 回 輪講2(担当者・数名) 受講者が、受講者の専⾨分野における空間情報⼯学に関する研究論⽂を選定し、

第 6 回 

空間情報構築の要素技術4(GIS(地理情報システム)) 

GIS に関する講義を⾏う。GIS サービスで⾏われている処理および空間データの⼊出⼒形式と空間データ流通の重要性を理解する。 

ー  対⾯ 

第 7 回 

空間情報構築の要素技術5(センシング) 

デジタルカメラ、LiDAR などのデジタルセンサのハードウェアおよびデータフォーマットに関する講義を⾏う。 

ー  対⾯ 

第 8 回 

応⽤計測(センサフュージョンおよびデータフュージョン) 

計測プラットフォームで分類したセンサフュージョンおよびデータフュージョンを中⼼に、都市を対象とした空間情報構築⼿法に関する講義を⾏う。 

ー  対⾯ 

第 9 回 

輪講1(担当者・数名) 

受講者が、受講者の専⾨分野における空間情報⼯学に関する研究論⽂を選定し、受講者がプレゼンテーション形式でその研究論⽂を紹介し、それに関するディスカッションを⾏う。 

ー  対⾯ 

第 10 回 

輪講2(担当者・数名) 

受講者が、受講者の専⾨分野における空間情報⼯学に関する研究論⽂を選定し、受講者がプレゼンテーション形式でその研究論⽂を紹介し、それに関するディスカッションを⾏う。 

ー  対⾯ 

第 11 回 

輪講3(担当者・数名) 

受講者が、受講者の専⾨分野における空間情報⼯学に関する研究論⽂を選定し、受講者がプレゼンテーション形式でその研究論⽂を紹介し、それに関するディスカッションを⾏う。 

ー  対⾯ 

第 12 回 

ワークショップ型授業2(位置情報サービスの提案) 

空間情報⼯学に関する具体的なテーマをもとに、プレゼンテーションおよびディスカッションを中⼼とした演習を⾏う。 

ー  対⾯ 

第 13 回 

輪講4(担当者・数名) 

受講者が、受講者の専⾨分野における空間情報⼯学に関する研究論⽂を選定し、受講者がプレゼンテーション形式でその研究論⽂を紹介し、それに関するディスカッションを⾏う。 

ー  対⾯ 

第 14 回 

ワークショップ型授業3(位置情報サービス(改良版)の提案) 

ワークショップ型授業 2 において各受講者が提案した内容の分析および改善を軸として、プレゼンテーションおよびディスカッションを中⼼とした演習を⾏う。 

ー  対⾯ 

第 15 回 

ワークショップ型授業4(斬新な位置情報サービスの提案) 

強制発想法で構築した位置情報サービスをもとに、プレゼンテーションおよびディスカッションを中⼼とした演習を⾏い、空間情報⼯学のレビューをする。 

ー  対⾯ 

試験 なし 

 ー  対⾯ 

成績評価 

次の 4 つのポイントで評価する(合計 100 点満点) 

  講義での課題    40 点 

  輪講での課題作成とプレゼンテーション    40 点 

  ワークショップ型授業での課題作成とプレゼンテーション    20 点 

教科書・教材 Web ページ上にアップロードした PDF ファイルを各授業時に印刷配布する。 

参考図書 絵でわかる地図と測量 ISBN‐13: 978‐4061547742(本講義の内容を網羅) 

獲得可能なコンピテンシー 獲得可能度合 

(◎  ○  △  -)獲得可能な内容 

メタ 

コミュニケーション能⼒  △ 技術者向けワークショップにおいて、ファシリテーションを活⽤できる 

継続的学修・研究の能⼒  △  研究・開発の視点で課題に取り組める 

チーム活動  △ 技術者向けワークショップにおいて、ファシリテーションを活⽤できる 

コア 

発想⼒  △  専⾨技術を活⽤して、新しいアイデア創出する能⼒ 

表現⼒  △  プレゼンテーションにまとめ、⼈に効果的に伝える能⼒ 

設計⼒  △  複数のアイデアや情報を整理・再構築できる能⼒ 

開発⼒  ー   

分析⼒  ー   

 

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