血管造影検査（アンギオ）

血管造影検査室

血管造影検査とは？ 血管造影検査は、足の付け根・肘・手首の血管からカテーテルと呼ばれる細い管を挿入し、造影剤を流しながら目的部位の血管を描出する検査です。

カテーテルを目的部位の近くまで進めることにより、詳細な血管像を得ることが可能となります。 全身の血管の評価が可能です。

八千代医療センターでは、血管の画像診断だけではなく、血管内治療（IVR）も行っています。

造影された血管の中の細い管がカテーテルです

血管造影検査

血管造影検査

IVRの特徴 IVRはインターベンショナル・ラジオロジー（InterventionalRadiology）の略で、X線透視・超音波・CTなどの各種の画像診断技術を利用し、体内に細

い管（カテーテル）を入れたり、針を刺したりして行う治療です。

カテーテルを血管内に挿入する際には、皮膚への小さな切開で済むため、外科的手術のように皮膚を大きく切開する場合に比べて、身体への負担も少なく済ませることができます。

ＩＶＲは血管内治療と非血管内治療に分けられます。

IVRの種類（代表的なもの） 血管系IVR ①血管塞栓術

出血の原因となる血管や腫瘍の栄養する血管を見つけ、血の流れを止めることで病気を治療します。 ②血管拡張術

狭くなった血管を風船で膨らませたり、ステントと呼ばれる筒状の金属メッシュを血管に入れて血流を助けたりします。 ③血栓溶解術・血栓塞栓除去術

血栓（血管内にできたかさぶたのようなもの）を溶かしたり取り除いたりします。 非血管系IVR ドレナージ術（膿瘍、閉塞性黄疸、水腎症など） 体内に溜まった膿や水分(胸水や腹水)を外へ排出します。

血管塞栓術

治療前 治療後

腫瘍

腫瘍を栄養している末梢の血管までカテーテルを入れていき、塞栓物質を入れて治療します。

子宮筋腫に対する血管塞栓術

大腿動脈の狭窄における血管拡張術

この画像では風船で膨らませているだけですが、この後ステントを留置する場合があります。

骨盤動脈の狭窄における血管拡張術（動画）

風船で広げた後、ステントを留置しています。

血栓塞栓除去術・血栓溶解術

血栓がここにあり、先の血管が全くうつらない

血栓が回収され、血流が再開通している

血流を取り戻した血管

中大脳動脈における血栓塞栓除去術

ドレナージ