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まち・ひと・しごと創生総合戦略 養父市人口ビジョン 平成 27 年 10 月 発注者: 受託者:㈱ふるさと回帰総合政策研究所

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Page 1: 養父市人口ビジョン - Yabu · 人口減少に歯止めがかかると、2060年(h72)に1億人程度の人口が確保される。 人口構造が「若返る時期」を迎える。

まち・ひと・しごと創生総合戦略

養父市人口ビジョン

平成 27 年 10月

発注者: 養 父 市

受託者:㈱ふるさと回帰総合政策研究所

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目次

1.養父市人口ビジョンの位置づけ ..................................................................................... 1

2.養父市人口ビジョンの対象期間 ..................................................................................... 1

3.国の長期ビジョン ........................................................................................................... 2

(1) 長期ビジョンの趣旨 .................................................................................................... 2

(2) 人口の現状と将来展望................................................................................................. 2

(3) 目指すべき将来方向と今後の基本戦略 ....................................................................... 3

4.養父市の人口の現状分析 ................................................................................................ 4

(1) 年齢別人口 ................................................................................................................... 4

(2) 人口と年齢構成の推移................................................................................................. 5

(3) 人口動態 ...................................................................................................................... 6

(4) 産業別就業者 .............................................................................................................. 11

(5)産業の動向 ................................................................................................................... 14

5.将来人口の推計と分析 .................................................................................................. 15

(1) 国立社会保障・人口問題研究所(社人研)による養父市の将来人口推計 .............. 15

(2) 日本創生会議による将来人口推計 ............................................................................ 15

(3) 養父市独自推計 ......................................................................................................... 16

(4) 地域別人口推計 ......................................................................................................... 19

6.地域への影響分析(人口現状分析等のまとめ) .......................................................... 24

(1) 養父市での暮らしやすさの現状 ................................................................................ 24

(2) 地域コミュニティへの影響 ....................................................................................... 26

(3) 生活サービスへの影響............................................................................................... 28

(4) 地域産業人材確保への影響 ....................................................................................... 32

7.仮定値による将来人口の推計と分析 ............................................................................ 34

(1) 「趨勢人口+出生率上昇」による推計 ..................................................................... 35

(2) 「趨勢人口+出生率上昇+Uターン設定」による推計 ........................................... 36

(3) 「趨勢人口+出生率上昇+Uターン+Iターン設定」による推計 .......................... 37

(4) 推計結果の比較 ......................................................................................................... 38

8.人口減少問題に取り組む基本的視点 ............................................................................ 39

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1.養父市人口ビジョンの位置づけ

我が国は、2008年(H20)をピークに人口減少時代を迎え、急速な少子・高齢化が進展する

中で、地方で人口減少が進む一方、東京圏への人口集中は続いており、その是正が求められ

ています。

地方では、人口の減少・流出により、先人が長い年月を経て培ってきた地域の歴史や文化

の継承はもとより、現在の暮らしの継続までもが困難な状況に陥りつつあり、将来を見通し

た適切な対応が不可欠となっています。そのため、自治体ごとに人口ビジョンを描き、地方

創生のための戦略をつくることが重要な課題となっています。

養父市人口ビジョンは、こうした課題に適切に対処するために、人口の現状分析を踏まえ

た今後目指すべき将来の方向と人口の将来展望を示すものです。

2.養父市人口ビジョンの対象期間

養父市人口ビジョンの対象期間は、国の長期ビジョンの期間を踏まえ、2060年(H72)と

設定することとします。

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3.国の長期ビジョン

(1) 長期ビジョンの趣旨

○2008年(H20)に始まった人口減少は、今後加速度的に進む。

○人口減少による消費・経済力の低下は、日本の経済社会に対して大きな重荷となる。

○国民の希望を実現し、人口減少に歯止めをかけ、2060 年(H72)に1億人程度の人口を

確保する。

○まち・ひと・しごと創生は、人口減少克服と地方創生をあわせて行うことにより、将来

にわたって活力ある日本社会を維持することを目指す。

(2) 人口の現状と将来展望

○大都市における超低出生率・地方における都市への人口流出+低出生率が日本全体の人

口減少につながっている。

○東京一極集中を是正し、若い世代の結婚・子育て希望を実現することにより人口減少を

克服する。

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(3) 目指すべき将来方向と今後の基本戦略

①目指すべき将来の方向

◆将来にわたって「活力ある日本社会」を維持する

○若い世代の希望が実現すると、出生率は 1.8程度に向上する。

○人口減少に歯止めがかかると、2060 年(H72)に1億人程度の人口が確保される。

○人口構造が「若返る時期」を迎える。

○「人口の安定化」とともに「生産性の向上」が図られると、2050 年(H62)代に実質

GDP成長率は、1.5~2.0%程度に維持される。

②今後の基本戦略

◆地方における安定した雇用を創出する

○若い世代における正規雇用労働者の割合の向上

○女性の就業率の向上

◆地方への新しいひとの流れをつくる

○2020年(H32)までに、東京圏から地方への転出を 4万人増加

○2020年(H32)までに、地方から東京圏への転入を 6万人減少

◆若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる

○第1子出産前後の女性の継続就業率の向上

○結婚希望実績指標の向上

○夫婦子ども数予定実績指標の向上

◆時代に合った地域をつくり、安全なくらしを守るとともに、地域と地域を連携する

○「小さな拠点」の整備や「地域連携」の推進

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4.養父市の人口の現状分析

(1) 年齢別人口

本市の人口ピラミッドは、老年人口と団塊の世代以上を中心とする高年層の割合が高く、

生産年齢人口は年齢が若いほど少なくなる傾向にあります。特に 20 歳前後の人口が極端に

少なく、その世代の 5 年前と比較すると、進学等で流出している傾向が明確に現れていま

す。

0 50 100 150 200 250 300 350 400

0 50 100 150 200 250 300 350 400

050100150200250300350400

0

2

4

6

8

10

12

14

16

18

20

22

24

26

28

30

32

34

36

38

40

42

44

46

48

50

52

54

56

58

60

62

64

66

68

70

72

74

76

78

80

82

84

86

88

90

92

94

96

98

100以上

2010年男 女

2005年~2010年の5年間に

出生及び転入した人口

年少人口

生産年齢人口

団塊の世代

老齢人口

■男■女は2005年(5年前)

時点の当該年齢人口(5年

前の20歳は2010年には24

歳になっているので5歳ずらしたもの))

大学進学等による

市外流出が顕著大学進学等による

市外流出が顕著

高齢による死亡数の増加高齢による死亡数の増加

0 50 100 150 200 250 300 350 400

人口ピラミッド

国勢調査

老年人口

2010年(H22年)

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(2) 人口と年齢構成の推移

本市の人口の長期的推移は、1965年(S40)~1995年(H7)は年率△0.77%、1995年(H7)

~2005年(H17)は年率△0.95%、直近の 2005 年(H17)~2010年(H22)では年率△1.28%

と、人口減少が加速しています。

また、1965 年(S40)~2010 年(H22)の 45 年間で 65 歳以上人口の比率である高齢化率

が 3倍以上に伸びる一方で、15歳未満人口の比率である年少人口率が半減しています。

本市の 0~14歳の年少人口は、他の年齢階層に比べて減少率が大きくなっています。15

~64歳の生産年齢人口は、総人口の減少をやや上回る減少を続けています。65歳以上の老

年人口は、一貫して増え続け、人口構成比は 33.1%にまで拡大しています。(図中、括弧

内は構成比%)

11,251

(27.6%) 7,346

(21.0%)6,643

(19.8%)5,169

(16.5%)3,843

(13.6%)3,316

(12.5%)

25,296

(62.1%)22,534

(64.5%)

20,929

(62.3%) 18,036

(57.7%) 15,701

(55.5%)14,419

(54.4%)

4,193

(10.3%)

5,039

(14.5%) 6,023

(17.9%)8,085

(25.8%)8,762

(30.9%) 8,766

(33.1%)

0.0%

5.0%

10.0%

15.0%

20.0%

25.0%

30.0%

35.0%

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

35,000

40,000

45,000

1965年

(S40)

1975年

(S50)

1985年

(S60)

1995年

(H7)

2005年

(H17)

2010年

(H22)

年少人口 生産年齢人口 老年人口 年少人口比率 高齢化率

40,740

34,91933,595 31,290

28,306

26,501

総人口・年齢構成の推移

国勢調査

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(3) 人口動態

①自然動態の推移

出生数と死亡数を直近 3年間の平均でみると、出生数は年間 157 人、死亡数は 435人で

した。出生数と死亡数の差をみた自然増減は、年間△278人でした。

◇合計特殊出生率

本市の合計特殊出生率は、1990

年(H2)には 2.11でしたが、そ

の後減少し、2012年(H24)には

1.62となっています。全国や兵庫

県に比べると高い水準で推移し

ていますが、出生率は低下してい

ます。

255221 216 193 200 183 174 193

156 175 151 146

△ 394 △ 389 △ 379 △ 362△ 397 △ 404 △ 369 △ 396

△ 425 △ 441 △ 448△ 416

△ 139 △ 168 △ 163 △ 169 △ 197 △ 221 △ 195 △ 203 △ 269 △ 266 △ 297 △ 270

△ 500

△ 400

△ 300

△ 200

△ 100

0

100

200

300

△ 500

△ 400

△ 300

△ 200

△ 100

0

100

200

300

2003年

(H15)

2004年(H16)

2005年

(H17)

2006年

(H18)

2007年

(H19)

2008年

(H20)

2009年

(H21)

2010年

(H22)

2011年

(H23)

2012年

(H24)

2013年

(H25)

2014年

(H26)

出生 死亡 増減

2.07 2.11

1.90 1.86 1.85

1.73

1.62 1.75

1.53

1.41 1.38

1.25

1.41 1.40

1.76

1.54

1.42 1.36

1.26

1.39 1.38

1.00

1.20

1.40

1.60

1.80

2.00

2.20

1985 1990 1995 2000 2005 2010 2012

昭和60年 H2 H7 H12 H17 H22 H24

養父市

兵庫県

全国

人口動態統計

住民基本台帳

出生数・死亡数の推移

合計特殊出生率の推移

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◇出産年齢人口

出産年齢人口(15~49歳女性)は減少しています。出産年齢のおよそ半分を占めて

いる 20~39歳の女性も減少が続いています。

◇未婚率

出産年齢人口の減少とともに、晩婚化が進行しています。本市の未婚率は男女ともに

増加しています。

838 813 652 571

611 516485 389

606 670607

523

769 658671

603

900786

661665

1,032895

779650

1,121

1,041

877

771

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

1995 2000 2005 2010

H7 H12 H17 H22

45-49歳

40-44歳

35-39歳

30-34歳

25-29歳

20-24歳

15-19歳

人 5,8775,379

4,7324,172

23.123.88

24.64

14.45 14.96 15.16

10

15

20

25

30

2000 2005 2010

H12 H17 H22

男 女

国勢調査

出産年齢人口の推移

未婚率の推移

国勢調査

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②社会動態の推移

本市への転入者は、2004年(H16)には 698 人でしたが、2012 年(H24)には 424人に

減少しています。その後、2013年(H25)は 567人、2014年(H26)は 494人と回復して

います。

転出者数は、2004年(H16)の 881 人から 2010年(H22)には 593 人まで減少しました。

以後、やや増加して直近では 661人になっています。

転入数と転出数を直近 3年間の平均でみると、転入数は年間 495 人、転出数は 672人で

した。転入数と転出数の差をみた社会増減は、年間△177人でした。

◇転出入先

2014年(H26)の転入先は隣接市町村が 30.2%、転出先は隣接市町村が 23.4%とな

っています。隣接市町村を除くと京都府福知山市、阪神地域などが上位に位置してい

ます。この傾向はここ数年同様な動きを見せています。

◇大学進学等での転出(推計)

906

698583 538 547 490 489 496 443 424

567 494

△ 1,034△ 881 △ 778 △ 807 △ 771 △ 770 △ 649 △ 593

△ 787△ 663 △ 691 △ 661

△ 128 △ 183 △ 195 △ 269 △ 224 △ 280 △ 160 △ 97 △ 344 △ 239 △ 124 △ 167

△ 1,200

△ 1,000

△ 800

△ 600

△ 400

△ 200

0

200

400

600

800

1,000

△ 1,200

△ 1,000

△ 800

△ 600

△ 400

△ 200

0

200

400

600

800

1,000

2003年

(H15)

2004年(H16)

2005年

(H17)

2006年

(H18)

2007年

(H19)

2008年

(H20)

2009年

(H21)

2010年

(H22)

2011年

(H23)

2012年

(H24)

2013年

(H25)

2014年

(H26)

転入 転出 増減

69 49 21 20

332

-90 -34 -19 -17

-617

(21) 15 2 3

(285)

-800

-600

-400

-200

0

200

400

豊岡市 朝来市 香美町 姫路市 その他

2012年(H24)

転入 転出 社会増加数

70 82 14 20

363

-86 -81 -18 -16

-564

(16) 1 (4) 4

(201)

-800

-600

-400

-200

0

200

400

600

豊岡市 朝来市 香美町 姫路市 その他

2014年(H26)

転入 転出 社会増加数

地域経済分析システム

転入者・転出者数の推移

住民基本台帳

転入者・転出者数の推移

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2014年(H26)の本市の 17歳人口は 279 人、そのうち進学したのは 73%の 202人、

進学者のうち大学は 75%の 151人、専門学校 25%の 51人と推計されます。151人の大

学進学先は、県内 48%の 72人、大阪・京都 36%の 54人、首都圏は 6%の 9人、その他

県 11%の 16人と推計されます。すなわち、養父市の進学者数 202 人は、市外に転出す

る人口であるといえます。

大学進学状況(推計)

進学率--学校基本調査

注)進学先は「平成 26年度学校基本調査<大学・大学院>出身高校の所在地県別入学者数」の兵庫県分の比率をもとに養

父市の数字を算出した

◇若者の流出

2005年(H17)と 2010年(H22)の国勢調査からみてみると、2005年(H17)の 17歳

と 18歳人口(国調調査時点である 10月に高校 3年生にあたる年齢—平均値を採用)は

279人でしたが、5年後の 2010年(H22)の 22歳と 23歳人口は 171人で、108人の減少

となっています。

国勢調査

進学者合計202

72.6%

就職者55

19.6%

その他22

7.8%

17歳人口

279人

進学率

72.6%

大学等

進学者151

74.7%

専門学校

進学者51

25.3%兵庫県内

大学進学者

72 47.8%

大阪・京都

進学者

54 35.9%

首都圏大学

進学者

9 5.6%

その他地域大学

進学者

16 10.7%

14186

138

85

0

50

100

150

200

250

300

2005年H17

(17+18歳)平均

2010年H22

(22+23歳)平均

男 女

減少数53人

減少率38.4%

減少数55人

減少率39.4%

減少数108人

減少率38.9%

279人

171人

若者の流出状況

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◇若者のUターンの動向(推計)

2005年(H17)の 19~22歳人口は 5年後の 2010年(H22)には 24~27歳になってい

るので、その差分がUターン人口に相当すると考えると、そのUターン率は合計 31%、

男性 52%、女性 15%で大きな開きがあり、女性のUターン率が少なくなっています。

しかし、Uターンは卒業直後に限らず暫く続くと考えられるので、さらに 5年間の動態

を加えてみると、そのUターン率は合計 40%と推計され、男性は 70%と高いですが女

性は 17%に止まっています。つまり、女性をどう養父市に戻すかが大きな課題であるこ

とを示しています。

国勢調査

266403

347398

0

200

400

600

800

1000

1200

1400

2005年H17

19~22歳

2010年H22

24~27歳

若者の転入(Uターン)状況(卒業直後)

男 女

増加数51人

増加率14.7%

増加数137人

増加率51.5%

613人

801人

増加数188人

増加率30.7%

576 625

563 570

0

200

400

600

800

1000

1200

1400

2005年H17

23~27歳

2010年H22

28~32歳

若者の転入(Uターン)状況(卒業後さらに5年間)

男 女

増加数7人

増加率1.2%

増加数49人

増加率8.5%

1,139人1,195人

増加数56人

増加率4.9%

244

186

58

39.8

69.9

16.7

0

10

20

30

40

50

60

70

80

0

50

100

150

200

250

300

総数 男 女

Uターン率(卒業直後からさらに5年間を合計した動態)

増減数(人) 増減率(%)

若者の流出状況(推計)

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(4) 産業別就業者

本市の就業者数は 2000 年(H12)の 14,399 人から 2010年(H22)の 11,713人へと 10年

間で 2,686人減少しています。2000年(H12)から 2005年(H17)の 5年間では 995人の減

少でしたので、就業者の減少傾向は大きくなっています。

一方、産業別就業者数の構成比では、一次産業、二次産業の割合が減少し、三次産業の

割合が増加しています。本市の基盤産業ある農業就業者の全産業に対する割合は 2000年

(H12)の 9.7%から 2010年(H22)には 8.2%と低下しています。

本市の産業就業者数はいずれの産業でも減少傾向にあり、地域経済力の低下が懸念され

ます。

1,397

4,873

2,997

8,108

2,621

1,266

4,231

2,692

7,899

2,026

965

3,302

2,189

7,380

1,874

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

7,000

8,000

9,000

一次産業 二次産業 うち製造業 三次産業 うち卸・小売業

2000年

H12年

2005年

H17年

2010年

H22年

9.7

33.8

20.8

56.3

18.2

9.4

31.6

20.1

58.9

15.1 8.2

28.2

18.7

63.0

16.0

0.0

10.0

20.0

30.0

40.0

50.0

60.0

70.0

一次産業 二次産業 うち製造業 三次産業 うち卸・小売業

2000年

H12年

2005年

H17年

2010年

H22年

国勢調査

産業別就業者数の推移

産業別構成比の推移 国勢調査

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◇産業別男女就業者数

2010年(H22)の就業者総数 11,713人のうち、男性は 6,724人(57.4%)女性は 4,989

人(42.6%)で男性に対する女性の割合は 74.2%となっていますが、2000年(H12)で

はこの比率が 70.4%であったので、女性の就業者の割合が増加していることがわかりま

す。産業別にみるとサービス業で女性の割合が多く、男性の 1.5 倍近くになっており、

女性の社会進出が進んでいることを示唆しています。

624

93 1 19

9181,428

30

422949

99 32

1,717

350

42

240

6 1 3

173

761

4

54

925

99 23

2,556

12024

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

男性 女性

74.2

38.5

6.5

100.0

15.8 18.853.3

13.3 12.8

97.5 100.0

71.9

148.9

34.3

57.1

0102030405060708090

100110120130140150160

2000年(H12) 2005年(H17) 2010年(H22)

数値は2010年(H22)

国勢調査

2010年(H22)産業別男女就業者数

2010年(H22)男性就業者における女性就業者数の割合

国勢調査

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◇性別年齢別就業率の全国との比較

本市の就業率は、男性 61.3%、女性 40.8%で全国と比較すると、男性女性ともに全

国を上回っています。年齢別にみると、男性では 20代から 50代前半、女性では 30代

から 50代前半にかけて国を大きく上回っています。

全国の方が上回っているのは男性では 10代と 50代後半から 60代前半、女性では 10

代と 65歳以上です。

◇年齢階級別就業者数

年齢別にみた産業別就業者数は、50代の三次産業就業者数が多く、一次産業では 65

歳以上の高齢者の就業者数が多くなっています。

0

20

40

60

80

100

男〈養父市〉

男(全国)

女〈養父市〉

女(全国)

0 1429 30 38 34 29 44 74 124 174 141 124 75 3527

155230

313 350 332 351404

472 371174

7330

18243

341

572

671760 750

875

1,022954

689

361

167

9660 19

0

200

400

600

800

1,000

1,200

1,400

1,600

一次産業 二次産業 三次産業

国勢調査

2010年(H22)性別年齢別就業率〈養父市・全国の比較〉

国勢調査

2010年(H22)年齢階級別就業者数

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(5)産業の動向

本市の事業所数は 2006 年(H18)の 1,829事業所から 2014年(H26)には 1,352事業所と

減少しています。従業者数は、2006年(H18)の 12,031人から 2014年(H26)には 8,544

人に減少しています。

業種別では、事業所数が多いのが卸・小売業 366事業所、建設業 201事業所、宿泊・飲食

サービス業 197事業所などですが、いずれも減少しています。

従業者規模が多いのは製造業ですが 2006年(H18)~2012年(H24)に 400人以上の減少

がみられました。卸・小売業や建設業も多くの従業者を抱えていますが、いずれも減少傾向

にあります。

12,031

9,668 9,106 8,544

1,829

1,632

1,4431,352

0

500

1,000

1,500

2,000

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

14,000

2006年

H18

2009年

H21

2012年

H24

2014年

H26

従業者数 事業所数

従業者数(人) 事業所(件)

47

31

1,343

2,301

57

12

564

2,358

146

82

959

619

1,833

410

1,269

152

27

1,086

2,014

12

3

618

2,220

156

99

171

960

317

127

937

256

513

52

16

1,016

1,870

12

1

746

1,860

154

82

163

978

288

130

915

309

514

0 500 1,000 1,500 2,000 2,500

農林業

鉱 業

建 設 業

製 造 業

電気・ガス・熱供給

情報通信業

運 輸 業

卸売業,小売業

金融業,保険業

不動産業,物品賃貸業

学術研究,専門・技術業

宿泊業,飲食サービス業

生活関連サービス業,娯楽

教育,学習支援業

医療,福祉

複合サービス事業

その他サービス

2006年

H182009年

H212012年

H24

6

3

279

176

3

2

49

483

15

51

241

89

69

34

329

19

3

247

159

1

3

46

429

21

61

44

222

117

52

48

27

133

15

2

201

149

1

1

35

366

20

52

38

197

102

43

51

29

141

0 100 200 300 400 500 600

農林業

鉱 業

建 設 業

製 造 業

電気・ガス・熱供給

情報通信業

運 輸 業

卸売業,小売業

金融業,保険業

不動産業,物品賃貸業

学術研究,専門・技術業

宿泊業,飲食サービス業

生活関連サービス業,娯楽

教育,学習支援業

医療,福祉

複合サービス事業

その他サービス

2006年

H182009年

H212012年

H24

経済センサス

事業所数・従業者数の推移

経済センサス

産業別事業所数・従業者数の推移

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5.将来人口の推計と分析

(1) 国立社会保障・人口問題研究所(以下「(社人研)」という。)による養父市の将来人口

推計

①社人研の推計の仮定事項

社人研による人口推計は、以下のことに準拠しています。

・合計特殊出生率が現在程度で推移する

・人口移動は将来収束していく

・年齢 5歳階級別に予測する

【社人研の出生率の設定】

②社人研による養父市の将来人口推計

推計結果は、2040年 17,123人、2060年 11,882 人となっています。

(2) 日本創生会議による将来人口推計

①日本創生会議の推計の仮定事項

日本創生会議による人口推計は、以下のことに準拠しています。

・合計特殊出生率は、社人研同様、現在程度で推移する

・人口移動は、社人研と異なり、将来収束しないとする

・社人研同様、年齢 5歳階級で予測する

【日本創生会議の出生率の設定】

②日本創生会議による養父市の将来人口推計

推計結果は、2040年 15,840人で、社人研よりも 1,283人少なくなっています。これは人

口移動が将来も収束しないと設定したためです。

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050年 2055年 2060年

合計特殊出生率 1.60637 1.57135 1.54222 1.54450 1.54778 1.54831 1.54831 1.54831 1.54831 1.54831

2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050年 2055年 2060年

総人口(人) 26,501 24,788 23,136 21,533 20,020 18,558 17,123 15,691 14,323 13,051 11,882

総人口(2010年を1.0とした指数) 1.0000 0.9353 0.8730 0.8125 0.7554 0.7003 0.6461 0.5921 0.5405 0.4925 0.4484

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

合計特殊出生率 1.60637 1.57135 1.54222 1.54450 1.54778 1.54831

2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

総人口(人) 26,501 24,788 22,934 21,090 19,318 17,579 15,840

総人口(2010年を1.0とした指数) 1.0000 0.9353 0.8654 0.7958 0.7290 0.6633 0.5977

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(3) 養父市独自推計

①推計の考え方と推計の方法

<基本的考え方>

コーホート要因法の推計では、出生数と死亡数〈自然動態〉、転入者数と転出者数〈社会

動態〉が変動の要因となります。

【自然動態について】

出生数は、養父市の出生率の高さを考慮した出生率を設定し推計しました。死亡数は、全

国の生存率を設定し推計しました。

【社会動態について】

転入者数と転出者数は様々な要因が背景にあること、年齢別性別のデータ制約等から推計

が難しいと言われています。ここでは封鎖人口と実績人口から転出入率を求め、それを将来

にも適用しました。つまり将来も「収束しない」とする考え方を用いています。

【年齢について】

社人研、日本創生会議の人口推計が 5歳階級別であるのに対し、養父市独自推計では各歳

別推計としました。母の年齢別出生率、転入・転出者数は各歳でかなり異なっていること、

死亡率も高齢の年齢で各歳にかなり異なっているためです。

<具体的方法>

【出生率・生存率の検討】

本市の出生率は、対全国比で高い傾向にあります。特に 20~24歳で全国比 1.5倍、25~

29 歳で 1.3倍となっています。このことを踏まえ、出生率は、養父市出生率の対全国(中位

推計)比による補正値を採用しました。生存率は社人研の全国値(中位推計)を採用しまし

た。

(出生性比について)

本市の出生性比は概ね 0.5で推移していることから、出生性比を 0.5と設定しました。

人口動態統計

0

20

40

60

80

100

120

15~19歳 20~24 25~29 30~34 35~39 40~44 45~49

全国 兵庫県 養父市

母の年齢階級別出生率(女性人口千対)

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【転出入率の検討】

実績年(2005年(H17))の男女各歳別人口に、出生率と生存率のみ用いて 5年間の人口動

向を把握したものが 2010 年(H22)の封鎖人口となります。この封鎖人口(転出入が無かっ

た場合の人口)と 2010 年(H22)の男女各歳別人口との差から男女年齢別の転出入人口を求

め、男女別の転出入比率を求めました。

男女各歳別(国勢調査) 男女各歳別(国勢調査)

②養父市将来人口推計

前述した条件をもとに養父市独自

の将来人口推計を行った結果は次の

とおりです。

2040年(H52) 15,790人

2060年(H72) 9,876人

2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050年 2055年 2060年H22 H27 H32 H37 H42 H47 H52 H57 H62 H67 H72

国立社会保障・人口問題研究所による推計

26,501 24,788 23,136 21,533 20,020 18,558 17,123 15,691 14,323 13,050 11,882

日本創生会議による推計

26,501 24,788 22,934 21,090 19,317 17,579 15,840

養父市独自推計 26,501 24,895 22,948 21,022 19,194 17,479 15,790 14,116 12,548 11,140 9,876

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

2010年2015年2020年2025年2030年2035年2040年2045年2050年2055年2060年

H22 H27 H32 H37 H42 H47 H52 H57 H62 H67 H72

国立社会保障・人口問題研究所による推計

日本創生会議による推計

養父市独自推計

実績年

(2005 年(H17))

人口

基準年

(2010 年(H22))

封鎖人口

基準年

(2010 年(H22))

人口

出生率

生存率 転出入

人口

転出入率

養父市の将来人口推計

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18

③結果の特徴

本市の人口は、現状のまま推移するとすれば、2010年(H22)の 26,501人から 2040年(H52)

には 15,790人へと減少します。2060年(H72)には 9,876人となると推計されます。

65歳以上人口は 2015年(H27)をピークに減少していきますが、65 歳以上人口比率(高齢

化率)は上昇を続け、2050 年(H67)には 45%を超えます。

15~49歳女性(出産年齢人口)が激減するため、全国に比べて高い出生率のまま推移し

ても出生数は増えません。

養父市総人口(人)

65歳以上人口(人) 15~49歳女性人口(人)

養父市人口推計結果

26,50124,895

22,94821,022

19,19417,479

15,79014,116

12,54811,140

9,876

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

2010年2015年2020年2025年2030年2035年2040年2045年2050年2055年2060年

H22 H27 H32 H37 H42 H47 H52 H57 H62 H67 H72

8,759 9,014 8,9448,562

7,9537,303

6,7886,229

5,6625,140

4,680

33.136.2

39.0 40.7 41.4 41.8 43.0

44.1 45.1 46.1 47.4

0

10

20

30

40

50

60

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

7,000

8,000

9,000

10,000

2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050年 2055年 2060年

65歳以上人口(人)

65歳以上人口 高齢化率(%)

人 %

H22 H27 H32 H37 H42 H47 H52 H57 H62 H67 H722010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050年 2055年 2060年

総人口(人) 26,501 24,895 22,948 21,022 19,194 17,479 15,790 14,116 12,548 11,140 9,876男 12,699 12,067 11,244 10,455 9,685 8,929 8,155 7,379 6,665 6,016 5,413女 13,802 12,828 11,705 10,567 9,509 8,550 7,635 6,737 5,883 5,124 4,464総人口(人) 26,501 24,895 22,948 21,022 19,194 17,479 15,790 14,116 12,548 11,140 9,876年少人口(0-14歳) 3,316 2,667 2,126 1,730 1,483 1,304 1,127 940 766 634 540生産年齢人口(15-64歳) 14,419 13,214 11,879 10,730 9,758 8,871 7,875 6,947 6,119 5,365 4,656老年人口(65歳以上) 8,759 9,014 8,944 8,562 7,953 7,303 6,788 6,229 5,662 5,140 4,680参考:15~49歳女性人口 4,172 3,787 3,399 2,932 2,515 2,134 1,861 1,595 1,320 1,085 935参考:後期高齢者人口(75歳以上) 5,298 5,193 5,043 5,095 4,995 4,763 4,341 3,857 3,530 3,260 2,998総人口(%) 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0年少人口比率(%) 12.5 10.7 9.3 8.2 7.7 7.5 7.1 6.7 6.1 5.7 5.5生産年齢人口比率(%) 54.4 53.1 51.8 51.0 50.8 50.8 49.9 49.2 48.8 48.2 47.1高齢化率(%) 33.1 36.2 39.0 40.7 41.4 41.8 43.0 44.1 45.1 46.1 47.4

4,172

3,787

3,399

2,932

2,515

2,1341,861

1,5951,320

1,085935

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500

4,000

4,500

2010年2015年2020年2025年2030年2035年2040年2045年2050年2055年2060年

H22 H27 H32 H37 H42 H47 H52 H57 H62 H67 H72

Page 23: 養父市人口ビジョン - Yabu · 人口減少に歯止めがかかると、2060年(h72)に1億人程度の人口が確保される。 人口構造が「若返る時期」を迎える。

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(4) 地域別人口推計

養父市独自推計と同様の方法を用いて、八鹿、養父、大屋、関宮の 4地域の将来人口を推

計しました。4地域それぞれを単独に推計しますが、その合計は市全体の将来人口とは合致

しません。そのため、4 地域別の男女別年齢別推計値が市全体の推計値に合致するような最

適解を求め、これを 4地域別将来人口としました。

4地域別の人口推計結果は、2015年(H27)から 2060年(H72)の 45年間の減少率が高い

順に、大屋地域、関宮地域、八鹿地域、養父地域となっています。

2060年(H72)の高齢化率は、高い順に、大屋地域、関宮地域、養父地域、八鹿地域とな

っています。

地域別将来人口推計結果

高齢化率の推移

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050年 2055年 2060年

H27 H32 H37 H42 H47 H52 H57 H62 H67 H72

八鹿地域 10,259 9,539 8,799 8,104 7,445 6,790 6,130 5,510 4,947 4,420 -56.9

養父地域 7,318 6,803 6,320 5,843 5,376 4,908 4,438 3,985 3,564 3,182 -56.5

大屋地域 3,662 3,279 2,901 2,562 2,266 1,990 1,728 1,486 1,275 1,097 -70.0

関宮地域 3,657 3,327 3,001 2,686 2,392 2,102 1,821 1,567 1,354 1,177 -67.8

養父市計 24,895 22,948 21,022 19,194 17,479 15,790 14,116 12,548 11,140 9,876 -60.3

45年間の減少率

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050年 2055年 2060年

H27 H32 H37 H42 H47 H52 H57 H62 H67 H72

八鹿地域 34.1 36.4 37.9 38.2 38.5 39.3 40.7 41.8 43.9 45.6

養父地域 35.6 38.3 39.8 41.1 41.8 43.7 45.4 46.4 46.8 48.1

大屋地域 40.6 43.9 46.7 47.6 48.0 49.7 50.6 51.4 51.5 51.1

関宮地域 38.8 42.8 45.1 46.0 46.0 46.8 46.4 47.7 47.3 48.6

養父市計 36.2 39.0 40.7 41.4 41.8 43.0 44.1 45.1 46.1 47.4

Page 24: 養父市人口ビジョン - Yabu · 人口減少に歯止めがかかると、2060年(h72)に1億人程度の人口が確保される。 人口構造が「若返る時期」を迎える。

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4地域別将来人口

10,259

9,539

8,799

8,104

7,445

6,790

6,130

5,5104,947

4,420

7,3186,803

6,3205,843

5,3764,908

4,4383,985

3,5643,182

3,6623,279

2,9012,562

2,2661,990

1,7281,486

1,275 1,097

3,6573,327

3,0012,686

2,3922,102

1,8211,567

1,354 1,177

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050年 2055年 2060年

H27 H32 H37 H42 H47 H52 H57 H62 H67 H72

八鹿地域

養父地域

大屋地域

関宮地域

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21

人口推計結果(地域別)

八鹿地域

養父地域

大屋地域

関宮地域

2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050年 2055年 2060年H22 H27 H32 H37 H42 H47 H52 H57 H62 H67 H72

総人口(人) 10,836 10,259 9,539 8,799 8,104 7,445 6,790 6,130 5,510 4,947 4,420男 5,212 5,031 4,757 4,488 4,233 3,978 3,704 3,416 3,146 2,894 2,644女 5,624 5,228 4,782 4,311 3,870 3,466 3,087 2,714 2,364 2,053 1,777総人口(人) 10,836 10,259 9,539 8,799 8,104 7,445 6,790 6,130 5,510 4,947 4,420年少人口(0-14歳) 1,394 1,133 890 714 605 526 452 377 309 255 215生産年齢人口(15-64歳) 6,080 5,625 5,176 4,748 4,402 4,051 3,667 3,258 2,900 2,518 2,189老年人口(65歳以上) 3,362 3,501 3,474 3,337 3,096 2,868 2,672 2,495 2,301 2,174 2,016参考:15~49歳女性人口 1,896 1,634 1,450 1,250 1,053 900 767 652 543 442 378参考:後期高齢者人口(75歳以上) 1,967 1,990 1,980 2,009 1,945 1,851 1,683 1,524 1,402 1,327 1,234総人口(%) 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0年少人口比率(%) 12.9 11.0 9.3 8.1 7.5 7.1 6.7 6.2 5.6 5.2 4.9生産年齢人口比率(%) 56.1 54.8 54.3 54.0 54.3 54.4 54.0 53.1 52.6 50.9 49.5高齢化率(%) 31.0 34.1 36.4 37.9 38.2 38.5 39.3 40.7 41.8 43.9 45.6

2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050年 2055年 2060年H22 H27 H32 H37 H42 H47 H52 H57 H62 H67 H72

総人口(人) 7,732 7,318 6,803 6,320 5,843 5,376 4,908 4,438 3,985 3,564 3,182男 3,704 3,527 3,293 3,079 2,866 2,649 2,427 2,203 1,991 1,790 1,601女 4,028 3,791 3,510 3,241 2,977 2,727 2,481 2,235 1,994 1,774 1,581総人口(人) 7,732 7,318 6,803 6,320 5,843 5,376 4,908 4,438 3,985 3,564 3,182年少人口(0-14歳) 989 763 626 528 470 423 373 320 272 235 206生産年齢人口(15-64歳) 4,246 3,947 3,569 3,276 2,971 2,706 2,391 2,103 1,863 1,661 1,445老年人口(65歳以上) 2,497 2,608 2,607 2,516 2,402 2,246 2,143 2,015 1,850 1,668 1,531参考:15~49歳女性人口 1,318 1,161 1,043 936 829 727 657 575 484 421 368参考:後期高齢者人口(75歳以上) 1,503 1,468 1,451 1,500 1,479 1,415 1,336 1,214 1,146 1,082 993総人口(%) 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0年少人口比率(%) 12.8 10.4 9.2 8.4 8.0 7.9 7.6 7.2 6.8 6.6 6.5生産年齢人口比率(%) 54.9 53.9 52.5 51.8 50.8 50.3 48.7 47.4 46.7 46.6 45.4高齢化率(%) 32.3 35.6 38.3 39.8 41.1 41.8 43.7 45.4 46.4 46.8 48.1

2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050年 2055年 2060年H22 H27 H32 H37 H42 H47 H52 H57 H62 H67 H72

総人口(人) 3,997 3,662 3,279 2,901 2,562 2,266 1,990 1,728 1,486 1,275 1,097男 1,879 1,715 1,534 1,366 1,209 1,066 930 803 694 599 519女 2,118 1,947 1,745 1,535 1,352 1,200 1,060 924 793 676 578総人口(人) 3,997 3,662 3,279 2,901 2,562 2,266 1,990 1,728 1,486 1,275 1,097年少人口(0-14歳) 469 378 281 210 170 151 137 118 95 74 61生産年齢人口(15-64歳) 2,011 1,797 1,559 1,335 1,172 1,027 863 735 628 543 476老年人口(65歳以上) 1,517 1,487 1,439 1,355 1,220 1,087 990 874 763 657 560参考:15~49歳女性人口 543 476 444 374 306 241 213 195 161 127 107参考:後期高齢者人口(75歳以上) 977 905 817 789 773 742 654 556 496 436 387総人口(%) 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0年少人口比率(%) 11.7 10.3 8.6 7.3 6.7 6.7 6.9 6.8 6.4 5.8 5.5生産年齢人口比率(%) 50.3 49.1 47.5 46.0 45.7 45.3 43.4 42.5 42.3 42.6 43.4高齢化率(%) 38.0 40.6 43.9 46.7 47.6 48.0 49.7 50.6 51.4 51.5 51.1

2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050年 2055年 2060年H22 H27 H32 H37 H42 H47 H52 H57 H62 H67 H72

総人口(人) 3,929 3,657 3,327 3,001 2,686 2,392 2,102 1,821 1,567 1,354 1,177男 1,897 1,794 1,660 1,522 1,377 1,235 1,094 957 835 733 649女 2,032 1,863 1,668 1,479 1,309 1,156 1,008 864 732 621 528総人口(人) 3,929 3,657 3,327 3,001 2,686 2,392 2,102 1,821 1,567 1,354 1,177年少人口(0-14歳) 464 394 329 277 237 203 165 125 91 71 59生産年齢人口(15-64歳) 2,082 1,844 1,574 1,371 1,213 1,087 954 852 728 643 546老年人口(65歳以上) 1,383 1,419 1,424 1,353 1,235 1,101 983 845 748 641 572参考:15~49歳女性人口 607 516 462 371 326 265 223 174 132 94 83参考:後期高齢者人口(75歳以上) 851 830 795 797 798 755 669 563 486 414 384総人口(%) 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0年少人口比率(%) 11.8 10.8 9.9 9.2 8.8 8.5 7.8 6.8 5.8 5.2 5.0生産年齢人口比率(%) 53.0 50.4 47.3 45.7 45.2 45.4 45.4 46.8 46.5 47.5 46.4高齢化率(%) 35.2 38.8 42.8 45.1 46.0 46.0 46.8 46.4 47.7 47.3 48.6

Page 26: 養父市人口ビジョン - Yabu · 人口減少に歯止めがかかると、2060年(h72)に1億人程度の人口が確保される。 人口構造が「若返る時期」を迎える。

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八鹿地域 養父地域

1,896

1,634

1,450

1,250

1,053

900767

652543

442378

0

200

400

600

800

1,000

1,200

1,400

1,600

1,800

2,000

2010年2015年2020年2025年2030年2035年2040年2045年2050年2055年2060年

15-49歳女性人口(人)

10,83610,259

9,5398,799

8,1047,445

6,7906,130

5,5104,947

4,420

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

2010年2015年2020年2025年2030年2035年2040年2045年2050年2055年2060年

総人口(人)

12.9 11.0 9.3 8.1 7.5 7.1 6.7 6.2 5.6 5.2 4.9

56.1 54.8 54.3 54.0 54.3 54.4 54.0 53.1 52.6 50.9 49.5

31.0 34.1 36.4 37.9 38.2 38.5 39.3 40.7 41.8 43.9 45.6

0

20

40

60

80

100

2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050年 2055年 2060年

年齢3区分構成(人)

年少人口比率(%) 生産年齢人口比率(%) 高齢化率(%)

3,3623,501 3,474

3,3373,096

2,8682,672

2,495 2,301 2,1742,016

31.034.1

36.4 37.9 38.2 38.5 39.3

40.7 41.843.9 45.6

0

10

20

30

40

50

60

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500

4,000

2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050年 2055年 2060年

65歳以上人口(人)

65歳以上人口 高齢化率(%)

人 %

1,318

1,161

1,043

936

829

727657

575484

421368

0

200

400

600

800

1,000

1,200

1,400

2010年2015年2020年2025年2030年2035年2040年2045年2050年2055年2060年

15-49歳女性人口(人)

7,7327,318

6,8036,320

5,8435,376

4,9084,438

3,9853,564

3,182

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

7,000

8,000

9,000

2010年2015年2020年2025年2030年2035年2040年2045年2050年2055年2060年

総人口(人)

12.8 10.4 9.2 8.4 8.0 7.9 7.6 7.2 6.8 6.6 6.5

54.9 53.9 52.5 51.8 50.8 50.3 48.7 47.4 46.7 46.6 45.4

32.3 35.6 38.3 39.8 41.1 41.8 43.7 45.4 46.4 46.8 48.1

0

20

40

60

80

100

2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050年 2055年 2060年

年齢3区分構成(人)

年少人口比率(%) 生産年齢人口比率(%) 高齢化率(%)

2,4972,608 2,607 2,516

2,4022,246

2,143

2,015 1,850 1,6681,531

32.335.6

38.3 39.8 41.1 41.8 43.7

45.4 46.4 46.8 48.1

0

10

20

30

40

50

60

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050年 2055年 2060年

65歳以上人口(人)

65歳以上人口 高齢化率

人 %

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23

大屋地域 関宮地域

543

476444

374

306

241213

195161

127107

0

100

200

300

400

500

600

2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050年 2055年 2060年

15-49歳女性人口(人)

3,997

3,662

3,279

2,901

2,5622,266

1,9901,728

1,4861,275

1,097

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500

4,000

4,500

2010年2015年2020年2025年2030年2035年2040年2045年2050年2055年2060年

総人口(人)

11.7 10.3 8.6 7.3 6.7 6.7 6.9 6.8 6.4 5.8 5.5

50.3 49.1 47.5 46.0 45.7 45.3 43.4 42.5 42.3 42.6 43.4

38.0 40.6 43.9 46.7 47.6 48.0 49.7 50.6 51.4 51.5 51.1

0

20

40

60

80

100

2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050年 2055年 2060年

年齢3区分構成(人)

年少人口比率(%) 生産年齢人口比率(%) 高齢化率(%)

1,527 1,487 1,4391,355

1,2201,087

990

874763

657560

38.040.6

43.946.7

47.6 48.049.7 50.6 51.4 51.5 51.1

0

10

20

30

40

50

60

0

200

400

600

800

1,000

1,200

1,400

1,600

1,800

2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050年 2055年 2060年

65歳以上人口(人)

65歳以上人口 高齢化率(%)

人 %

607

516

462

371326

265223

174132

94 83

0

100

200

300

400

500

600

700

2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050年 2055年 2060年

15-49歳女性人口(人)

3,9293,657

3,327

3,0012,686

2,3922,102

1,8211,567

1,3541,177

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500

4,000

4,500

2010年2015年2020年2025年2030年2035年2040年2045年2050年2055年2060年

総人口(人)

11.8 10.8 9.9 9.2 8.8 8.5 7.8 6.8 5.8 5.2 5.0

53.0 50.4 47.3 45.7 45.2 45.4 45.4 46.8 46.5 47.5 46.4

35.2 38.8 42.8 45.1 46.0 46.0 46.8 46.4 47.7 47.3 48.6

0

20

40

60

80

100

2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050年 2055年 2060年

年齢3区分構成(人)

年少人口比率(%) 生産年齢人口比率(%) 高齢化率(%)

1,383 1,419 1,4241,353

1,2351,101 983

845748

641572

35.238.8

42.845.1 46.0 46.0 46.8

46.4 47.7 47.3 48.6

0

10

20

30

40

50

60

0

200

400

600

800

1,000

1,200

1,400

1,600

2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050年 2055年 2060年

65歳以上人口(人)

65歳以上人口 高齢化率(%)

人 %

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6.地域への影響分析(人口現状分析等のまとめ)

(1) 養父市での暮らしやすさの現状

人口推計結果をもとに将来の地域への影響分析を行うにあたって、2015 年(H27)7 月に

実施した市民アンケート調査結果から、生活する上での暮らしやすさの現状を市民がどう感

じているかについて整理しておきます。

【養父市での暮らしやすさの環境の現状】

アンケートでは生活する上での暮らしやすさの環境をどう感じているかについて、11 の

項目で市民に評価してもらいました。

その結果、本市では生活の基盤となる「住宅環境」はもとより「治安のよさ」、「防災の環

境」の点で比較的高い評価を得ました。加えて、「コミュニティの環境」「子育ての環境」、

「教育の環境」も良い方向に評価されている現状にあります。

「医療福祉の環境」や「芸術・文化活動の環境」は中間の評価でした。

一方、評価が低かったのは、「働く場の環境」、「交通の便」、「買物のしやすさ」の 3つの

分野でした。

問3 養父市で生活する上で、暮らしやすさの環境

問3-① 住宅環境 1448 229 666 390 133 30

100.0 15.8 46.0 26.9 9.2 2.1 64.3

問3-② コミュニティの環境 1431 100 544 613 155 19

100.0 7.0 38.0 42.8 10.8 1.3 38.5

問3-③ 治安のよさ 1439 412 709 255 52 11

100.0 28.6 49.3 17.7 3.6 0.8 101.4

問3-④ 防災の環境 1437 153 579 520 157 28

100.0 10.6 40.3 36.2 10.9 1.9 46.8

問3-⑤ 交通の便 1446 83 300 293 505 265

100.0 5.7 20.7 20.3 34.9 18.3 -39.3

問3-⑥ 買い物のしやすさ 1444 83 372 322 494 173

100.0 5.7 25.8 22.3 34.2 12.0 -20.9

問3-⑦ 医療福祉の環境 1439 63 374 525 360 117

100.0 4.4 25.3 35.5 24.3 7.9 -6.1

問3-⑧ 子育ての環境 1397 91 416 626 201 63

100.0 6.5 29.8 44.8 14.4 4.5 19.4

問3-⑨ 教育の環境 1398 82 397 660 202 57

100.0 5.9 28.4 47.2 14.4 4.1 17.5

問3-⑩ 芸術・文化活動の環境 1413 45 288 701 306 73

100.0 3.2 20.4 49.6 21.7 5.2 -5.2

問3-⑪ 働く場の環境 1393 26 163 477 499 228

100.0 1.9 11.7 34.2 35.8 16.4 -53.1

どちらともいえない

評価点

注)評価点は、「現状はよい」+2点、「現状はまあよい」+1点、「どちらともいえない」  ±0点、「現状はよくない」-1点、「現状は悪い」-2点として構成比を積和したもの。

  したがって、全員が「現状はよい」と答えれば最高点は200、最低点は-200となる。

現状はよくない

現状は悪い

無回答を除く

全体 現状はよい

現状はまあよい

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【地区別の現状】

この結果を 18地区別にみると、次のとおりです。

・「住宅環境」「治安のよさ」「防災の環境」はすべての地区でよい評価を得ています。

・「コミュニティの環境」もすべての地区で良好とみられます。

・「子育ての環境」「教育の環境」は総じて良いですが、「三谷」「建屋」「浅野」「南谷」

「出合」「熊次」の 6地区でやや課題がありそうです。

・「医療福祉の環境」は全体では良くも悪くもないと評価されていますが、“よい”方向

に評価されている地区よりも“悪い”と評価されているほうが多い現状にあり、特に

「南谷」「出合」などでは評価が悪くなっています。

・「芸術・文化活動の環境」も全体では良くも悪くもないと評価されていますが、地区

ごとに“よい”“悪い”が半々を占めています。

・「買物のしやすさ」で評価が“よい”方向にあるのは「広谷」「高柳」「八鹿」のみで、

あとは“悪い”と評価されています。特に「出合」「「小佐」「南谷」「建屋」などでは

評価が悪くなっています。

・「交通の便」は総じて評価は低いですが、特に「出合」「南谷」「小佐」「建屋」「三谷」

での評価が悪くなっています。

・「働く場の環境」はすべての地区で悪い評価となっています。

注)回答結果(構成比)で、現状はよい+2 点、現状はまあよい+1 点、どちらともいえない 0 点、現状はよ

くない-1点、現状は悪い-2 点を与え合計したもの

① 住宅環境

② コミュニティの環境

③ 治安のよさ

④ 防災の環境

⑤ 交通の便 ⑥ 買い物のしやすさ

⑦ 医療福祉の環境

⑧ 子育ての環境

⑨ 教育の環境

⑩ 芸術・文化活動の環境

⑪ 働く場の環境

全体 62.9 37.2 98.6 45.4 -38.4 -20.4 -6.4 18.3 16.6 -5.0 -50.0

八鹿 72.5 43.6 99.3 55.4 -2.3 2.0 18.7 28.9 30.2 -1.0 -31.5 小佐 47.6 40.5 114.3 16.7 -88.1 -78.6 -19.0 9.5 -4.8 -33.3 -64.3 高柳 69.9 43.4 86.7 60.2 15.9 6.2 18.6 18.6 16.8 -5.3 -41.6 伊佐 58.8 30.4 89.2 31.4 -42.2 -47.1 4.9 25.5 20.6 -13.7 -60.8 宿南 39.5 34.2 118.4 21.1 -60.5 -15.8 -39.5 2.6 28.9 10.5 -76.3 建屋 41.2 23.5 96.1 58.8 -84.3 -62.7 -43.1 -17.6 -2.0 -15.7 -68.6 三谷 55.6 22.2 100.0 44.4 -83.3 -30.6 -13.9 -36.1 -16.7 -22.2 -61.1 浅野 58.9 25.0 83.9 28.6 -55.4 -28.6 1.8 -1.8 -16.1 -33.9 -60.7 広谷 79.9 55.7 114.1 63.8 -0.7 65.8 12.1 53.0 47.7 1.3 -39.6 養父 62.8 25.5 93.8 49.7 -50.3 -26.2 2.1 14.5 13.1 -10.3 -45.5 口大屋 56.5 42.0 100.0 43.5 -71.0 -52.2 -14.5 7.2 2.9 21.7 -47.8 大屋 67.2 23.4 104.7 40.6 -76.6 -34.4 -32.8 23.4 14.1 29.7 -65.6 南谷 45.3 26.4 86.8 24.5 -103.8 -77.4 -73.6 -13.2 -17.0 3.8 -69.8 西谷 84.1 70.5 125.0 70.5 -61.4 -43.2 -29.5 45.5 27.3 56.8 -29.5 大谷 78.0 39.0 78.0 31.7 0.0 -34.1 -26.8 7.3 22.0 -19.5 -41.5 関宮 55.7 28.3 104.7 35.8 -56.6 -42.5 -24.5 21.7 14.2 -29.2 -75.5 出合 32.3 25.8 93.5 9.7 -119.4 -100.0 -64.5 -19.4 -25.8 -35.5 -83.9 熊次 35.0 45.0 125.0 20.0 -70.0 -65.0 -10.0 15.0 15.0 5.0 -35.0

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(2) 地域コミュニティへの影響

本市の将来人口が減少することによる地域コミュニティへの影響を検討します。

【住んでいる地域の人口減少の状況】

市民アンケートによれば、住んでいる地域の 10年前と比べた現在の人口減少の度合いに

ついて、多くの市民は「徐々に減っている」と感じています。

これを 18地区別にみると、「集落の消滅の危機がある」と感じているのは、「建屋」「出合」

「熊次」「南谷「三谷」「宿南」で、20%以上の回答がありました。

合計

合計 100.0 3.3 3.3 9.6 49.0 21.0 10.8 3.0

八鹿 100.0 2.7 2.9 13.1 54.0 18.2 5.9 3.2

養父 100.0 6.5 5.8 10.7 42.3 18.4 12.8 3.5

大屋 100.0 1.3 1.3 3.5 48.5 27.8 14.5 3.1

関宮 100.0 0.5 1.0 3.6 49.2 27.4 16.8 1.5

人口は徐々に減っている

地域別人口動向の感じ方 集落の消滅

の危機があるように感じる

その他

F3 居住地(統合)

出所)養父市市民アンケート調査(2015年7月)

問1 10年前と比べた地域の人口減少の度合い

人口は増えていると思う

若者も多く、人口が減っているとは思わない

若者は少なく

なったが、人

口はそんなに

減っていない

人口はかなり減っている

合計 人口は増えていると思う

若者も多く、人口が減っているとは思わない

若者は少なくなったが、人口はそんなに減っていない

人口は徐々に減っている

人口はかなり減っている

集落の消滅の危機があるように感じる

その他 無回答

全体 1480 3.2 3.2 9.3 48.2 20.7 10.7 3.0 1.7

八鹿 305 3.0 2.6 15.7 48.5 20.7 3.6 3.6 2.3

小佐 42 0.0 0.0 11.9 54.8 23.8 4.8 2.4 2.4

高柳 113 4.4 5.3 9.7 52.2 15.9 6.2 4.4 1.8

伊佐 102 2.0 2.9 10.8 63.7 10.8 6.9 2.0 1.0

宿南 38 0.0 0.0 5.3 60.5 13.2 21.1 0.0 0.0

建屋 51 0.0 0.0 3.9 39.2 23.5 31.4 0.0 2.0

三谷 36 0.0 0.0 2.8 50.0 22.2 22.2 0.0 2.8

浅野 56 0.0 1.8 5.4 37.5 41.1 12.5 1.8 0.0

広谷 149 16.8 10.7 16.8 32.9 8.7 6.7 6.0 1.3

養父 145 2.1 5.5 10.3 51.0 15.9 9.7 3.4 2.1

口大屋 69 1.4 1.4 0.0 56.5 24.6 13.0 1.4 1.4

大屋 64 1.6 3.1 4.7 53.1 21.9 10.9 3.1 1.6

南谷 53 0.0 0.0 1.9 39.6 34.0 22.6 1.9 0.0

西谷 44 2.3 0.0 9.1 36.4 31.8 11.4 6.8 2.3

大谷 41 0.0 2.4 2.4 58.5 19.5 17.1 0.0 0.0

関宮 106 0.0 0.0 5.7 55.7 24.5 12.3 0.9 0.9

出合 31 3.2 3.2 0.0 19.4 45.2 25.8 3.2 0.0

熊次 20 0.0 0.0 0.0 40.0 30.0 25.0 5.0 0.0

無回答 15 0.0 0.0 0.0 46.7 20.0 13.3 0.0 20.0

問1 10年前と比べた地域の人口減少の度合い

F3 居住地

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【地域コミュニティの将来】

本市の独自人口推計によれば、将来の各地域の人口は現在に比べて次のような水準になり

ます。

将来の人口規模の水準

(2015 年)(2040年)(2060 年)

・八鹿地域 : 100% 66% 43%

・養父地域 : 100% 67% 43%

・大屋地域 : 100% 54% 30%

・関宮地域 : 100% 57% 32%

アンケートにみられた「集落の消滅の危機」が現実のものとなることがうかがえます。

(参考)地区別「市の中心部に移り住みたい」割合

合計 今の場所に住み続けたい

市の中心部に移り住みたい

市の郊外に移り住みたい

できれば市外へ移り住みたい

わからない

無回答

全体 1480 54.6 4.2 2.0 13.0 22.8 3.4

八鹿 305 57.0 2.6 1.6 12.8 22.6 3.3

小佐 42 47.6 11.9 2.4 2.4 26.2 9.5

高柳 113 61.1 0.9 0.9 6.2 23.0 8.0

伊佐 102 52.9 6.9 2.0 19.6 17.6 1.0

宿南 38 55.3 2.6 2.6 7.9 26.3 5.3

建屋 51 51.0 2.0 0.0 11.8 29.4 5.9

三谷 36 41.7 13.9 5.6 8.3 30.6 0.0

浅野 56 51.8 5.4 3.6 8.9 26.8 3.6

広谷 149 58.4 1.3 1.3 16.8 20.8 1.3

養父 145 53.1 4.1 2.1 10.3 26.2 4.1

口大屋 69 58.0 2.9 4.3 5.8 29.0 0.0

大屋 64 57.8 4.7 1.6 14.1 20.3 1.6

南谷 53 52.8 7.5 0.0 26.4 11.3 1.9

西谷 44 61.4 6.8 0.0 4.5 25.0 2.3

大谷 41 65.9 0.0 2.4 17.1 12.2 2.4

関宮 106 48.1 4.7 0.9 20.8 23.6 1.9

出合 31 45.2 3.2 12.9 25.8 12.9 0.0

熊次 20 40.0 20.0 0.0 5.0 30.0 5.0

無回答 15 26.7 6.7 0.0 13.3 26.7 26.7

問4 永住希望

F3居住地

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(3) 生活サービスへの影響

【養父市の生活サービス産業の現状】

本市には、生活サービスに関連

する事業者が、小売業 254 事業所、

サービス関連業 237事業所があ

ります。

これを人口 1万人当りにして

全国と比較すると、小売業は全国

平均 60.9、養父市 95.5 で全国よ

りも 1.5倍多く存在します。「飲

食料品小売業」が人口 1 万人当り

27.4 店舗で全国平均よりも 13%

多く存在しています。そのほかの

小売業も概ね全国平均かそれ以

上存在しています。小売業の場合、人口が密集している地域よりも地方のほうが人口当りの

事業所が多いといわれており、本市はまさにそれにあたっています。

一方、サービス関連業では人口 1万人当り事業所数は全国 114.8 に対して養父市は 89.1

で、全国のおよそ 80%の水準となっています。「飲食店」は市内に少なく全国平均の 67%の

水準、「娯楽業」も 35%の水準であり、「医療業」も 63%水準の施設数となっています。養

父市のサービス関連で全国を上回っているのは「学習支援業」です。

【生活上の不便・不満の現状】

このような背景を踏まえて、市民は生活上の不便などをどう感じているのかをみてみると、

市民アンケートによれば、不便だとする意見で最も多いのは「飲食店が少ない」53%、次い

で「レジャー娯楽施設が少ない」45%といずれも余暇生活に関連することでした。生活に必

需となる分野では「買物がしにくい」37%、「医者にかかるのが不便」31%、さらに「移動

する手段がなく不便」が 21%となっています。

問2 生活する上で不便・不満を感じること

無回答除く 合計

合計 100.0 37.0 52.7 44.9 31.3 5.4 21.3 10.6 31.5 10.3

八鹿 100.0 35.9 64.1 47.2 23.1 5.6 18.1 9.5 29.4 9.0

養父 100.0 31.5 40.3 50.6 29.3 3.7 23.7 12.2 33.7 12.5

大屋 100.0 45.4 44.5 32.1 51.8 5.5 24.8 10.1 28.9 11.0

関宮 100.0 42.2 55.1 40.6 36.4 8.6 21.9 11.2 35.8 8.6

レジャー娯楽施設が少ない

出所)養父市市民アンケート調査(2015年7月)

地域別 生活上の不便・不満  (複数回答)

介護サービスが受けにくい

移動する手段がなく不

便である

いざという

時に相談す

る人がいな

く不安であ

地域の付き合いが大変

である

その他

F3 居住地(統合)

買物がしにくい

飲食店が少ない

医者にかかるのが不便

である

人口1万人当り生活サービス事業所数(H24)全国 養父市

小売業計 60.9 95.5 25456 各種商品小売業 0.3 0.4 157 織物・衣服・身の回り品小売業 11.5 13.2 3558 飲食料品小売業 24.2 27.4 7359 機械器具小売業 11.3 13.9 3760 その他の小売業 29.8 36.5 9761 無店舗小売業 3.3 4.1 11サービス関連業計 114.8 89.1 23776飲食店 47.6 32.0 8578洗濯・理容・美容・浴場業 28.7 27.4 7379その他の生活関連サービス業 4.3 3.4 980娯楽業 4.3 1.5 482その他の教育,学習支援業 11.2 13.2 3583医療業 18.6 11.7 31出所)地域経済分析システム、および地域経済分析システム

養父市事業所数

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これを 18地区別にみると、次のようになっています。

・「飲食店が少ない」は全体で最も多い意見でしたが、それが最も多く指摘されたのは

「八鹿」「小佐」「高柳」「伊佐」「宿南」の旧八鹿町全域と「養父」「関宮」「出合」「熊

次」でした。

・「レジャー娯楽施設が少ない」は 2 番目に多い意見でしたが、それが最も多く指摘さ

れたのは「宿南」「三谷」「浅野」「広谷」でした。

・「買物がしにくい」は、「養父」「口大屋」「出合」「熊次」で最も多い意見でした。

・「医者にかかるのが不便である」は、「大屋」「南谷」「西谷」の旧大屋町と「大谷」で

最も多い意見でした。

・「移動する手段がなく不便である」は、各地区とも 20%程度の人が指摘していますが、

特に「出合」ではそう感じる人が突出して多くなっています。

・「いざという時に相談する人がいなく不安である」は、全体としてそう多くはありま

せんでした。

・「地域の付き合い(行事・会議等)が大変である」は、ほとんどの校区で 30%前後の

指摘がみられますが、「建屋」地区では多くの意見でした。

合計 買物がしにくい

飲食店が少ない

レジャー娯楽施設が少ない

医者にかかるのが不便である

介護サービスが受けにくい

移動する手段がなく不便である

いざという時に相談する人がいなく不安である

地域の付き合い(行事・会議等)が大変である

その他 無回答

全体 1480 517 733 626 435 77 298 150 438 145 86

八鹿 305 93 202 138 54 17 50 21 77 23 15

小佐 42 19 29 18 15 1 7 3 15 4 1

高柳 113 35 62 50 22 5 19 12 34 10 9

伊佐 102 46 55 46 27 6 25 12 28 10 4

宿南 38 11 16 16 13 3 2 6 13 4 3

建屋 51 22 20 23 25 1 11 7 27 5 2

三谷 36 16 13 19 6 2 8 1 10 3 0

浅野 56 16 18 30 9 2 15 8 18 7 5

広谷 149 15 54 80 38 5 26 18 40 17 13

養父 145 60 60 55 42 5 37 16 43 19 8

口大屋 69 32 30 18 19 3 17 8 18 8 3

大屋 64 22 27 28 32 6 17 9 21 7 4

南谷 53 29 23 16 39 2 15 4 15 3 2

西谷 44 16 17 8 23 1 5 1 9 6 3

大谷 41 14 18 13 19 5 5 1 13 2 2

関宮 106 36 57 46 27 6 19 15 38 7 7

出合 31 18 17 15 16 4 13 2 11 4 2

熊次 20 11 11 2 6 1 4 3 5 3 0

無回答 15 6 4 5 3 2 3 3 3 3 3

問2 生活する上で不便・不満を感じること

F3居住地

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【生活サービス施設の将来】

将来人口をもとに、市内の生活サービス関連の事業所数を、各業種別に 2009年(H21)か

ら 2012年(H24)にかけての人口弾性値を求めて推計しました。

A業種の人口弾性値=A業種の伸び率/人口の伸び率

これによれば、「医療業」の弾性

値が高く、人口の動向より増えてい

ます。「無店舗小売」「衣服小売」も

同様でした。その他の業種では、人

口減少の速度よりも事業所の減少

速度が速くなっています。

これを用いて、業種別の将来の事

業所数を推定した結果、現在の規模

に対して、次のようになります。

○小売業は 42%減少

・飲食料品店は 47%減

・衣類・身の回り品店は

40%減

・その他小売は 42%減

(医薬品、燃料、文具、時計)

○サービス業は 42%減少

・飲食店は 41%減

・洗濯・理容は 44%減

・その他サービスはほとんど壊

滅(旅行、家事サービスなど)

・医療業は 27%減

この結果は、買物などが大変不便

なまちになる可能性を示唆してい

ます。

養父市人口1万人当り事業所数 2009年 2012年 2012年業種別人口弾性値 実績値 実績値 推計値(人口; 万人) 2.78 2.66 2.66小売業計 106.5 95.556 各種商品小売業 0.0 0.4 0.057 織物・衣服・身の回り品小売業 13.7 13.2 13.1 1.0158 飲食料品小売業 32.7 27.4 31.3 0.8859 機械器具小売業 18.3 13.9 17.6 0.7960 その他の小売業 39.6 36.5 37.9 0.9661 無店舗小売業 2.2 4.1 2.1 2.00サービス関連業計 98.9 89.176飲食店 34.2 32.0 32.7 0.9878洗濯・理容・美容・浴場業 28.8 27.4 27.5 1.0079その他の生活関連サービス業 6.5 3.4 6.2 0.5580娯楽業 1.8 1.5 1.7 0.8782その他の教育,学習支援業 17.6 13.2 16.9 0.7883医療業 10.1 11.7 9.6 1.21出所)地域経済分析システム 注)2012年推計値は、2009→2012人口減少比例で推計

注)人口弾性値=2012の実績値/推計値

人口弾性値

商業施設・サービス施設への影響

養父市 2009年 2012年 2040年2012→2040の減少率

事業所数 事業所数 事業所数小売業計 296 254 148 ▲ 41.856 各種商品小売業 0 1 1 0.057 織物・衣服・身の回り品小売業 38 35 21 ▲ 39.558 飲食料品小売業 91 73 38 ▲ 47.359 機械器具小売業 51 37 18 ▲ 52.360 その他の小売業 110 97 56 ▲ 42.161 無店舗小売業 6 11 13 20.4サービス関連業計 275 237 138 ▲ 41.976飲食店 95 85 50 ▲ 41.278洗濯・理容・美容・浴場業 80 73 44 ▲ 40.079他の生活関連サービス業 18 9 3 ▲ 67.280娯楽業 5 4 2 ▲ 47.482他の教育,学習支援業 49 35 16 ▲ 53.183医療業 28 31 23 ▲ 27.3出所)地域経済分析システムのデータより、2009年から2012年にかけての事業所数減少の人口減少に対する弾性値を用いて2040年を推計

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このことは、地区別にみるとより深

刻で、小売業が 42%減ると、飲食料品

などの店舗がなくなる地区が出てくる

ことになります。

同様にサービス業も 42%減ると、サ

ービス施設が皆無になる地区が増えそ

うです。

医療施設がない地域が現在もありま

すが、こうした無医地区も増えそうで

す。

養父市18地区別 生活サービス関連事業所数(H24)卸売業,小売業

生活関連サービス業,娯楽業

医療,福祉 宿泊業,飲食サービス業

教育,学習支援業

366 102 51 197 130174 48 25 54 44

01八鹿 137 36 20 33 3802小佐 2 0 0 0 003高柳 24 6 4 9 004伊佐 6 5 1 6 305宿南 5 1 0 6 3

98 26 13 33 2406建屋 4 2 0 0 007三谷 1 1 0 1 108浅野 3 4 1 2 109広谷 65 15 11 26 2210養父 25 4 1 4 0

44 16 9 12 1611口大屋 11 5 2 2 212大屋 19 8 3 6 1313南原 10 1 4 2 014西谷 4 2 0 2 1

50 12 4 98 4615大谷 9 3 0 4 2916関宮 30 7 4 7 1117出合 8 2 0 18 018熊次 3 0 0 69 6出所)経済センサス

養父市計八鹿地域

養父地域

大屋地域

関宮地域

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(4) 地域産業人材確保への影響

【市内産業の人材採用の現状】

2015年(H27)8月に実施した企業アンケートでは、過去 3年間で「新規採用」した企業

は 79%と約 8割でした。しかし、「募集したが採用できなかった」企業が 11%あり、また、

「採用のための募集はしていない」も 11%ありました。

今後 3 年間では、「退職者を上回る採用を考えたい」企業が 30%、「退職者を補充する程

度の採用を考えている」が 37%でした。また、「退職者を補充しない範囲で済む採用に抑え

たい」が 9%見られます。

市内企業の従業者数は、2012年(H24)で 9,106 人ですが、本市の昼間人口比率は 100%

なので、この従業者のほとんどは市民とみなすことができます。退職者の数を本市人口の該

当年齢から推計すると、50歳代の 1歳平均人口の 63%(就業率)が退職対象者となり、年

間平均の退職者数は 258 人程度と推計されます。

一方、新規の労働者は、養父市 20歳代の 1歳平均人口の 63%がそれに当ると仮定すると、

その数は 138人となります。

このことは、退職者をめぐる求人と求職の関係のバランスが崩れている可能性を示唆して

います。

問5 過去3年間の新規採用...(SA)

No. カテゴリー名 n %

1 新規採用を行った 45 78.9

2 募集したが採用できなかった 6 10.5

3 採用のための募集はしていない 6 10.5

4 無回答 0 0.0

全体 57 100.0

問6 今後3年間の想定新規採用(正社員)...(SA)

No. カテゴリー名 n %

1 退職者を上回る採用を考えたい 17 29.8

2 退職者を補充する程度の採用を考えている 21 36.8

3 退職者を補充しない範囲で済む採用に抑えたい 5 8.8

4 新規採用は行わない 4 7.0

5 無回答 10 17.5

全体 57 100.0

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【産業人材確保の将来】

これを 2040年(H52)で展望してみると、次のようになります。

・生産年齢人口は、55%の 7,875人に激減する。

・この生産年齢人口の就職の場として市内企業があるので、市内企業の従業者数は現在

の 54%の 4,961 人に落ち込む。

このことは、市内の産業規模が半分になることを示しています。

一方、退職者は、産業規模が小さくなる分小さくなり年間 147人程度になりますが、若年

層も減っているので新規採用できるのは 42人程度にすぎなくなります。

本市の将来の人口減少は、雇用の面でも悪循環に陥り、市内産業は縮小状態に入ることを

意味しています。

市民アンケートでは、市内の仕事の機会を充実させるために、外部から企業誘致すべきと

いう意見が多いですが、時間が経過すればするほど誘致した企業への就職者はいなくなるこ

とになるので、できるだけ早いタイミングでの企業誘致が必要となります。

2012年 2040年生産年齢 15~65歳 14,439 7,875

9,106 4,961258 147138 42

出所)2012年従業者数は地域経済分析システムより、他は推計

養父市の従業者数 年間退職者数(推計)

 年間新規労働力数(推計)

備考人口推計結果による

就業率63%

55~65歳の1歳平均就業者

20~25歳の1歳平均就業者

養父市の雇用の将来(人)

問10 養父市内の仕事の機会を充実させるために必要な施策

...(MA)(○は2つまで)

No. カテゴリー名 n % n %1 外部から企業や工場をもっと誘致すべき 769 52.0 769 58.12 起業できる環境を整えるべき 286 19.3 286 21.63 農林業で就業できる環境を用意すべき 343 23.2 343 25.94 観光業に力をいれるべき 214 14.5 214 16.25 市内の既存企業が拡大できるよう支援すべき 450 30.4 450 34.06 その他 51 3.4 51 3.97 無回答 156 10.5全体 1480 100.0 1324 100.0

無回答を除く

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7.仮定値による将来人口の推計と分析

将来の目標人口を設定するにあたって、趨勢人口に変動要素を加味することによって、

将来の人口数を可変できることから、本ビジョンでは次の仮定値を設定して将来人口を推計

しました。

変動要素として、政策的に導くことのできるものとして、出生率の上昇と社会増の上昇

の取り上げることができます。社会増はUターン率、Iターン率の上昇の 2つの要素があり

ます。

これら仮定した変動要素による人口増分は、今後の政策によって達成していくものと考

えることが必要です。

以下、3つの推計を順番に行いました。

○目標値を用いた3種類の推計

①趨勢人口+出生率上昇

②趨勢人口+出生率上昇+Uターンの目標設定

③趨勢人口+出生率上昇+Uターンの目標設定+Iターンの目標設定

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(1) 「趨勢人口+出生率上昇」による推計

趨勢人口推計では本市の現状の出生率の高さを反映した出生率の設定をしましたが、さ

らに市民アンケート等による意向を参考に養父市独自の出生率 2.1 という目標設定を行い

ました。

市民アンケートによれば、20~50 歳の既婚者は、現在の出生率 1.61 に加えてさらに

+0.48人、つまり 2.1 人の子どもをもちたいという希望を持っています。

さらに、高校生アンケートで「将来、子どもは何人ほしいか」を聞いたところ、2 人、3

人の回答が多く、平均すると 2.1人でした。

こうしたことから、市民の希望に沿う政策を実行し、将来の出生率を 2.1人にする目標を

たてました。

設定した養父市独自の出生率

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050 年 2055年 2060年

H27 H32 H37 H42 H47 H52 H57 H62 H67 H72

合計特殊出生率 1.61 1.81 2.01 2.1 2.1 2.1 2.1 2.1 2.1 2.1

推計の結果は、次のとおりです。

2020年(H32)22,988人、2040年(H52)16,305人、2060 年(H72)10,668人

(趨勢 2020年(H32)22,449人、2040年(H52)15,790人、2060 年 (H72) 9,876人)

わずかに人口は増加しますが、出生率を高めても、子どもを産む世代の数が増えないた

めに大きな人口増は期待できないことがわかります。

12.5 10.7 9.4 8.9 9.1 9.5 9.3 8.8 8.2 8.0 8.1

54.4 53.1 51.7 50.7 50.1 49.7 49.0 48.8 48.8 48.6 48.0

33.1 36.2 38.9 40.4 40.8 40.8 41.6 42.4 43.0 43.4 43.9

0

20

40

60

80

100

2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050年 2055年 2060年

年齢3区分構成(%)

年少人口比率(%) 生産年齢人口比率(%) 高齢化率(%)

8,759 9,014 8,9448,562

7,9537,303

6,7886,229

5,6625,140

4,68033.1

36.238.9 40.4 40.8 40.8 41.6

42.4 43.0 43.443.9

0

10

20

30

40

50

60

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

7,000

8,000

9,000

10,000

2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050年 2055年 2060年

65歳以上人口(人)・高齢化率(%)

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(2) 「趨勢人口+出生率上昇+Uターン設定」による推計

①の趨勢人口+出生率上昇に加え、本市で大きな課題となっている若い世代のUターンを

増加させる設定を加えました。

具体的には、次のような設定をしました。

「現状で11%しかない若い女性のUターンの比率を 2020年(H32)までに徐々に50%

まで引き上げると仮定」

注)ここでのUターンの比率は、18歳~22歳(5歳階級)の女性の流出人口に対

する 23 歳~27歳(5歳階級)の流入人口の割合、と定義しています。

男性のUターン比率は 70%近いと推定されますが、女性のUターン比率をできるだけ上

げて行こうとするものです。

以下は、Uターンの人数の仮定です。

養父市の若い女性の U ターン増加の想定

2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年 2021年 2022 年 2023年 2024年 2025年

H27 H28 H29 H30 H31 H32 H33 H34 H35 H36 H37

若い女性のUターン率(%) 11 19 27 35 43 50 50 50 50 50 50

現在より増加する人数(人) 0 3 6 10 16 22 21 19 18 17 16

推計の結果は、以下のとおりです。

2020年(H32) 23,051人、2040年(H52) 17,041人、2060年(H72) 11,835人

(推計①2020年(H32) 22,988人、2040年(H52) 16,305人、2060年(H72) 10,668人)

(趨勢 2020年(H32) 22,449人、2040年(H52) 15,790人、2060年(H72) 9,876人)

2060年で趨勢人口よりは 2,000人ほど人口は増加しますが、現在人口の半分にも達しま

せん。出生率の増加や若い女性のUターンだけでは現在の人口減少を下げ止めるところまで

はなかなか難しいということがわかります。

12.5 10.7 9.4 9.1 9.8 10.7 10.8 10.2 9.5 9.4 9.8

54.4 53.1 51.8 50.9 50.3 49.9 49.4 49.6 50.3 50.7 50.2

33.1 36.2 38.8 40.0 40.0 39.5 39.8 40.1 40.2 40.0 40.0

0

20

40

60

80

100

2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050年 2055年 2060年

年齢3区分構成(%)

年少人口比率(%) 生産年齢人口比率(%) 高齢化率(%)

Page 41: 養父市人口ビジョン - Yabu · 人口減少に歯止めがかかると、2060年(h72)に1億人程度の人口が確保される。 人口構造が「若返る時期」を迎える。

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(3) 「趨勢人口+出生率上昇+Uターン+Iターン設定」による推計

①出生率の上昇、②Uターンの上昇の推計に加えて、Iターン等を含めた社会増を見込む

設定を行いました。若い世代の UIJ ターンの誘導を図り、10 年後を目途に社会増に転じる

ことにより、必要最低限のコミュニティ・社会基盤を維持できると思われる人口を確保する

次の設定を行いました。

「趨勢の社会増減を前提として、新規転入が毎年 15人ずつ徐々に増加し、2027年(H39)

に 180人となり、2027年(H39)以降は毎年 180人が継続すると仮定」

養父市 新規社会増(I ターン)の想定

2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 2023年 2024年 2025年 2026年 2027年 2028年 2029年

H27 H28 H29 H30 H31 H32 H33 H34 H35 H36 H37 H38 H39 H40 H41

新規Iターン者数(人) 0 15 30 45 60 75 90 105 120 135 150 165 180 180 180

推計の結果は、以下のとおりです。

2020年(H32) 23,283人、2040年 (H52) 21,226人、2060 年(H72) 20,420 人

(推計②2020年(H32) 23,051人、2040年 (H52) 17,041人、2060 年 (H72)11,835人)

(推計①2020年(H32) 22,988人、2040年 (H52) 16,305人、2060 年(H72) 10,668 人)

(趨勢 2020年(H32) 22,449人、2040年 (H52) 15,790人、2060 年(H72) 9,876人)

このケースでは2060年(H72)の人口が20,420人で概ね2万人となると同時に2057年(H69)

ごろより自律的人口増加の局面に入ります。

45 年後に 2 万人の人口規模を維持するためには、出生率を高め、若い女性のUターンを

促し、さらに社会増を増加させなければならないことがよくわかります。

12.5 10.7 9.4 9.3 10.4 11.7 12.3 11.9 11.3 11.1 11.3

54.4 53.1 52.1 52.3 53.1 54.0 55.0 56.7 58.7 59.9 60.0

33.1 36.2 38.4 38.4 36.5 34.2 32.7 31.3 30.0 29.0 28.8

0

20

40

60

80

100

2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050年 2055年 2060年

年齢3区分構成(%)

年少人口比率(%) 生産年齢人口比率(%) 高齢化率(%)

8,759 9,014 8,9448,565

7,9747,373

6,9486,526

6,157 5,910 5,871

33.136.2

38.4 38.436.5

34.2 32.7

31.3 30.0 29.0 28.8

0

10

20

30

40

50

60

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

7,000

8,000

9,000

10,000

2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050年 2055年 2060年

65歳以上人口(人)・高齢化率(%)

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(4) 推計結果の比較

これまで見てきましたように、趨勢人口推計では本市の人口は 2060 年(H72)に 1万人を

割ってしまいます。手をこまねいている訳にはいきません。

そのため、出生率の上昇やUターンの増加策とともに、Iターンによって人口の社会増加

を図る必要があります。ここでは新規の社会増を毎年 15人ずつ徐々に増やし、2027年(H69)

に 180人の新規増加となり、2027年(H69)以降は毎年 180人が継続すると仮定しました。こ

れを実現すれば、将来、本市の人口は自律的に増加するサイクルに入れるものとみられます。

養父市人口推計結果比較

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

2010年2015年2020年2025年2030年2035年2040年2045年2050年2055年2060年

H22 H27 H32 H37 H42 H47 H52 H57 H62 H67 H72

社人研推計

趨勢推計

出生率向上

Uターン設定

UIターン設定

養父市独自推計

2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050年 2055年 2060年

H22 H27 H32 H37 H42 H47 H52 H57 H62 H67 H72

26,501 24,788 23,136 21,533 20,020 18,558 17,123 15,691 14,323 13,051 11,882

趨勢推計 26,501 24,895 22,948 21,022 19,194 17,479 15,790 14,116 12,548 11,140 9,876

出生率向上 26,501 24,895 22,988 21,171 19,487 17,903 16,305 14,684 13,169 11,837 10,668

Uターン設定 26,501 24,895 23,051 21,392 19,898 18,495 17,041 15,522 14,093 12,870 11,835

UIターン設定 26,501 24,895 23,283 22,281 21,821 21,539 21,226 20,832 20,506 20,370 20,420

父市

独自推

社人研推計

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8.人口減少問題に取り組む基本的視点

これまで見てきたように、人口減少は、市民生活に様々な影響をもたらします。

現在のまま推移すれば、将来の各地域の人口はいずれも減少し、「集落の消滅の危機」が

現実のものとなる可能性があります。

生活の場面では「買物がしにくい」、「医者にかかるのが不便」、「移動する手段がなく不

便」など利便性の不満が多く表れていますが、将来これらがますます加速化し、今以上に不

便になる可能性があります。

「働く場の環境」は市内すべての地区でマイナスの評価となっており、市内企業におい

ては、求人と求職のバランスが崩れていることから、働く機会を増やし多様化することが求

められています。

このような状況を打破するために、以下の4つの基本的視点をもって人口減少問題に取

り組む必要があります。

①若い世代を中心とした生産年齢人口の流入、定住の促進(UIJターン)

若い世代が、高校、大学進学を機に市外に流出していくことは避けられません。問題は、

流出した彼らが大学卒業後、本市に戻ってきてくれることが重要です。人口減少に歯止めを

かけるには、社会増を増やすことが必須の条件となります。このため、若い世代を中心に現

役世代の人口の流入、定住の促進を図ることが不可欠となります。

②就労・雇用の場の創出

市内に転入し、定住に結びつけるには、就労・雇用の場の創出が最も重要な課題です。新

たな企業の誘致や、本市の特徴である農業を生かした就業機会を増やすなど、本市で生活す

るうえでの基礎をつくることが求められます。

③子どもを産み育てやすい環境の整備

若い世代が流入し、新たな家庭を築き、本市で生活をしていく上で、子どもを安心して

産み、育てられる環境が求められます。そして本市で生まれた子どもたちのなかにふるさと

意識が醸成され、次の時代の担い手となっていくことが持続的な成長を維持するための重要

な要件となります。

④健康長寿・健康寿命の延伸と豊かな暮らしの実現

本市での生活が人と人との繋がりを大事にし、健康で元気な生活を実現することで、い

つまでも暮らし続けたいまちにすることが豊かな暮らしの実現に繋がっていきます。