須高通信京都府立須知高等学校 平成28(2016)年度 第1号 発行日...

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京都府立須知高等学校 平成28(2016)年度 第1号 発行日 平成28年4月25日 須高通信 今年度、本校は京都府教育委員会から「地域創生推進校」の指定を受け、「リスタ須知夢・無限大 挑戦と躍進!!」を テーマに全ての教育活動をすすめることとしています。 「リスタ」とは、新たなスタート・出発を意味しています。また「夢・無限大」 は、本校に学ぶ皆さんが、将来への目標・志を固め、社会自立に向けた確かな進路を切り拓くことを目指したものです。 現在の設置学科・クラスは農業の専門学科である食品科学科1クラスと普通科2クラスの1学年3クラスです。食品科学科 には農業生産・食品加工・販売を学習する食品加工コースと植物の栽培・管理などを学習する公園管理コースがあります。 普通科は卒業後の進路希望に応じた学習ができるよう、スタンダードコース、アドバンスコース、そして大学進学特進コースとし てスーパーアドバンスコース(SA)を設置しています。また、部活動は運動系では昨年度全国インターハイベスト8 の女子ホッケー部をはじめ、男子ホッケー部、硬式野球部、バスケットボール部、剣道部、陸上競技部など が、文化系では吹奏楽部、美術部、茶道部、写真部が活動しています。 丹波高原に広がる校地は広大で、豊かな自然環境に恵まれており、全力で学習と部活動をはじめとする諸 活動にチャレンジできる環境です是非、自分の未来に向かって、本校での高校生活にチャレンジしてく ださい。 校長 長谷川 清隆 国公立大学に進学した先輩たちからのメッセージ 谷口涼高知大学進学 私が具体的に志望校を決定したのはホッケー部を 引退した3年生の夏です。先生方と相談して金沢大 学医薬保健学部類理学療法学専攻を推薦入試で受験 することになりました。自分なりに頑張ったのです が、結果は不合格でした。 希望進路を実現していくクラスメイトが増えてい くのに、自分だけが取り残されるような不安感と焦 燥感にかられました。もう一度本当に自分がしたい ことは何だろうか?と考え直しました。先生方にア ドバイスをしていただいたり、友達に相談したりす るうちに、自分はとても充実した高校生活を過ごし てきたことに気付き、この充実感を将来活かすには 教師という職業がいいなぁと思いはじめました。志 望校は得意科目の化学を活かすことができる高知大 学理学部の化学コースにしぼりました。 1月中旬に受験したセンター試験の成績はまずま ずの成績でした。二次試験の受験科目は得意科目の 化学だけでしたが、全国から化学に自信のある受験 生が集まることが予想されるので、化学の先生にマ ンツーマン指導をお願いしました。 「受験は団体戦」という言葉があるように、友達 同士で教え合ったり、励まし合ったりすることが大 切だと思います。4年後には化学の教師として京都 府に戻ってきたいと思っ ています。 (写真は卒業式で普通科代表 として卒業証書を受け取る 谷口涼君) 三嶋凌平広島大学進学 僕は須知高校で様々なことに取り組みました。学 習活動では実用英語技能検定準1級に合格すること ができました。生徒会では生徒会長を務め、観光甲 子園にも力を注ぎました。このように様々な経験を 積み重ねることで、探求心・行動力・プレゼンテー ション力が身についたと思います。将来は英語を活 かした仕事に就きたいと思っていたので、担任の先 生との面談の結果、広島大学文学部をAO入試で受 験することにしました。AO入試は教科の学習だけ でなく、課外活動で取り組んだことも評価されると いう入試方法です。 AO入試では面接試験も重視されるので、進路指 導部で英語科の先生に面接指導を担当していただき ました。初めは全然上手くいかなかったけど、先生 の的確な指摘を受け、徐々に改善されていったと思 います。何よりも自信を持つことが大切だと言われ ました。「もっと自信を持ったらいい。君は力を 持ってるんやから。」この言葉で僕は自信を持って 試験に臨めました。 いま思うことは、高校時代に様々なことに取り組 んで良かったということです。しんどいことや苦し いこともありました。失敗で落ち込んだり、もっと 休みたいと思ったりすることもありました。しかし それを乗り越えて、確実 に自分は成長できたと思 います。 (写真は卒業式で答辞を読む 三嶋凌平君)

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Page 1: 須高通信京都府立須知高等学校 平成28(2016)年度 第1号 発行日 平成28年4月25日 須高通信 今年度、本校は京都府教育委員会から「地域創生推進校」の指定を受け、「リスタ須知夢・無限大

京都府立須知高等学校 平成28(2016)年度 第1号 発行日 平成28年4月25日

須高通信 今年度、本校は京都府教育委員会から「地域創生推進校」の指定を受け、「リスタ須知夢・無限大 挑戦と躍進!!」を

テーマに全ての教育活動をすすめることとしています。 「リスタ」とは、新たなスタート・出発を意味しています。また「夢・無限大」

は、本校に学ぶ皆さんが、将来への目標・志を固め、社会自立に向けた確かな進路を切り拓くことを目指したものです。

現在の設置学科・クラスは農業の専門学科である食品科学科1クラスと普通科2クラスの1学年3クラスです。食品科学科

には農業生産・食品加工・販売を学習する食品加工コースと植物の栽培・管理などを学習する公園管理コースがあります。

普通科は卒業後の進路希望に応じた学習ができるよう、スタンダードコース、アドバンスコース、そして大学進学特進コースとし

てスーパーアドバンスコース(SA)を設置しています。また、部活動は運動系では昨年度全国インターハイベスト8

の女子ホッケー部をはじめ、男子ホッケー部、硬式野球部、バスケットボール部、剣道部、陸上競技部など

が、文化系では吹奏楽部、美術部、茶道部、写真部が活動しています。

丹波高原に広がる校地は広大で、豊かな自然環境に恵まれており、全力で学習と部活動をはじめとする諸

活動にチャレンジできる環境です。是非、自分の未来に向かって、本校での高校生活にチャレンジしてく

ださい。 校長 長谷川 清隆

国公立大学に進学した先輩たちからのメッセージ

谷口涼君 高知大学進学

私が具体的に志望校を決定したのはホッケー部を

引退した3年生の夏です。先生方と相談して金沢大

学医薬保健学部類理学療法学専攻を推薦入試で受験

することになりました。自分なりに頑張ったのです

が、結果は不合格でした。

希望進路を実現していくクラスメイトが増えてい

くのに、自分だけが取り残されるような不安感と焦

燥感にかられました。もう一度本当に自分がしたい

ことは何だろうか?と考え直しました。先生方にア

ドバイスをしていただいたり、友達に相談したりす

るうちに、自分はとても充実した高校生活を過ごし

てきたことに気付き、この充実感を将来活かすには

教師という職業がいいなぁと思いはじめました。志

望校は得意科目の化学を活かすことができる高知大

学理学部の化学コースにしぼりました。

1月中旬に受験したセンター試験の成績はまずま

ずの成績でした。二次試験の受験科目は得意科目の

化学だけでしたが、全国から化学に自信のある受験

生が集まることが予想されるので、化学の先生にマ

ンツーマン指導をお願いしました。

「受験は団体戦」という言葉があるように、友達

同士で教え合ったり、励まし合ったりすることが大

切だと思います。4年後には化学の教師として京都

府に戻ってきたいと思っ

ています。

(写真は卒業式で普通科代表

として卒業証書を受け取る

谷口涼君)

三嶋凌平君 広島大学進学

僕は須知高校で様々なことに取り組みました。学

習活動では実用英語技能検定準1級に合格すること

ができました。生徒会では生徒会長を務め、観光甲

子園にも力を注ぎました。このように様々な経験を

積み重ねることで、探求心・行動力・プレゼンテー

ション力が身についたと思います。将来は英語を活

かした仕事に就きたいと思っていたので、担任の先

生との面談の結果、広島大学文学部をAO入試で受

験することにしました。AO入試は教科の学習だけ

でなく、課外活動で取り組んだことも評価されると

いう入試方法です。

AO入試では面接試験も重視されるので、進路指

導部で英語科の先生に面接指導を担当していただき

ました。初めは全然上手くいかなかったけど、先生

の的確な指摘を受け、徐々に改善されていったと思

います。何よりも自信を持つことが大切だと言われ

ました。「もっと自信を持ったらいい。君は力を

持ってるんやから。」この言葉で僕は自信を持って

試験に臨めました。

いま思うことは、高校時代に様々なことに取り組

んで良かったということです。しんどいことや苦し

いこともありました。失敗で落ち込んだり、もっと

休みたいと思ったりすることもありました。しかし

それを乗り越えて、確実

に自分は成長できたと思

います。

(写真は卒業式で答辞を読む

三嶋凌平君)

Page 2: 須高通信京都府立須知高等学校 平成28(2016)年度 第1号 発行日 平成28年4月25日 須高通信 今年度、本校は京都府教育委員会から「地域創生推進校」の指定を受け、「リスタ須知夢・無限大

野口穂乃香さん

高知工科大学進学 私の夢は地域の魅力を引き出す建

築物を造ることです。高知工科大学

システム工学群の推薦入学試験に

は、私が熱心に取り組んできたホッケー部での活動

も評価してもらえる制度があることを先生方から教

えていただきました。

高知工科大学の推薦入学試験の内容は面接です。

面接練習を始めた頃は自分の思いを上手く伝えられ

ずに泣くこともありました。しかし、面接練習が終

盤に差し掛かった頃に担当の先生から「以前より確

実に上手くなっているから自信を持って話したらい

いよ。」と言ってくださったおかげでリラックスし

て面接試験に挑むことができました。

いま思うことは、3年間ホッケー部で活動して本

当に良かったということです。3年生夏の全国イン

ターハイではベスト8の実績を残すことができまし

た。部活動を通して私自身大きく成長したと実感す

ることができました。大学受験で多くの人たちのお

世話になりました。遅くまで付き合い、ご指導いた

だいた先生方やそばで応援してくれた友達、そして

家族には感謝の気持ちでいっぱいです。

鈴木敬悟君

島根大学進学

我が家は酪農業を営んでいるの

で、自然と生物学が好きになりまし

た。また、僕自身が一卵性双生児な

ので、生物学の分野でも特に発生学を深く学びたい

と思うようになりました。将来は医療分野で社会貢

献したいと思っています。

さて、国公立大学の入学試験にはさまざまなタイ

プがあるのですが、先生方と相談した結果、推薦入

試からチャレンジすることにしました。内容は面接

と口頭試問です。自分の思ったことを正確に相手に

伝えることはとても難しいです。面接練習は予想以

上にしんどいことでした。筆記試験は時間内に自分

で納得できる答案になるまで消しゴムで消して書き

直しができるのですが、面接試験では一度言ってし

まったことを取り消すことはできません。さまざま

な先生方に面接練習をしていただいたり、アドバイ

スをしていただいたりしました。

最初にも書きましたが、僕は一卵性双生児なの

で、両親は2人の大学受験生を抱えることになって

しまいました。無事2人とも志望大学に合格できた

ので、少しは親孝行できたかもしれません。

塩貝知可さん

都留文科大学進学

私が都留文科大学文学部初等教育

学科を受験しようと思った理由は、

夢である小学校教諭免許と社会科教

諭免許の両方を取得することができるからです。

私は高校時代には、勉強以外にも生徒会活動など

の課外活動に力を入れてきました。様々な活動を通

じて、協調性・集中力・表現力が身につき、私自身

大きく成長することができたと思います。

私が選んだ受験方法はAO入試です。休みの日も

学校に行き、面接練習を指導していただきました。

面接で大切なのは「笑顔」だと思います。笑顔は相

手に良い印象を与え、自分に自信があることをア

ピールできます。笑顔でいることで余裕を持って面

接試験に臨むことができ、面接官に明るい印象を与

えられたと思います。

合格通知が来たときには涙が出るほど嬉しかった

です。受験では多くの方々にお世話になりました。

面接指導をしてくださった担任の先生や作文指導を

してくださった国語科の先生には感謝の気持ちで

いっぱいです。そして、いつも私を励ましてくれた

家族や友達にも「ありがとう」と伝えたいです。

鈴木創土君

鳥取大学進学

僕は将来地域振興に関わる仕事を

したいと思ったので、鳥取大学地域

学部地域政策学科を志望しました。

きっかけは2年生の時に取り組んだ観光甲子園で

す。観光甲子園でプランを作成する際に、地元の京

丹波町の魅力をもっと多くの人に知ってもらいたい

と思うようになりました。そして、担任の先生や進

路指導部の先生に相談したところ鳥取大学の地域政

策学科を勧めていただきました。この学科では「都

市再生論」や「村おこし論」など地域振興に関わる

学問を学ぶことができます。

僕が合格して感じたことは挑戦することの大切さ

です。進路がまだ決まっていない人にはとりあえず

なんでも挑戦してみてほしいです。そうすれば僕の

ように夢を見つけることができるかもしれません。

夢を見つけることは人としての成長につながるので

はないかと思います。最後に、鳥取大学を勧めてく

れた担任の先生、僕を観光甲子園に出してくれた先

生、志望理由書を見たり面接練習に何度も付き合っ

てくれた担当の先生、そして応援してくれた友達、

家族に心から感謝します。

須知高校は少人数教育であなたの夢を実現します。