飯舘村の復興に向けた取組について -...

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平成28年6月12日 飯舘村住民説明会資料 飯舘村の復興に向けた取組について 平 成 28 年 6 月 12 日 内閣府原子力被災者生活支援チーム 原子力災害現地対策本部

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Page 1: 飯舘村の復興に向けた取組について - Iitate飯舘村の避難指示区域は、平成24年7月17日に実施された避難指示区域の見直しにより、 「計画的避難区域」から

平成28年6月12日 飯舘村住民説明会資料

飯舘村の復興に向けた取組について

平 成 28 年 6 月 12 日 内閣府原子力被災者生活支援チーム 原子力災害現地対策本部

Page 2: 飯舘村の復興に向けた取組について - Iitate飯舘村の避難指示区域は、平成24年7月17日に実施された避難指示区域の見直しにより、 「計画的避難区域」から
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○ 飯舘村の避難指示区域は、平成24年7月17日に実施された避難指示区域の見直しにより、「計画的避難区域」から 「避難指示解除準備区域」、「居住制限区域」、「帰還困難区域」に再編されました。

○ 避難指示区域では原則として夜間の宿泊はできませんが、飯舘村の「避難指示解除準備区域」、「居住制限区域」では、平成24年12月29日より、「避難指示解除準備区域等における特例宿泊」を開始し、事前にご登録いただいた上で、ご自宅等での宿泊が可能となっています。なお、村内の「帰還困難区域」では、日中を含めて立ち入りが制限されています。

事故直後 ・計画的避難区域

平成24年7月17日

・避難指示解除準備区域 ・居住制限区域 ・帰還困難区域

(1)飯舘村における避難指示区域

避難指示の解除 (帰還困難区域

を除く)

立入禁止

原則、居住禁止

一切の制約なし

特例宿泊 (避難指示解除準備区域・ 居住制限区域で実施)

ふるさとへの帰還に先だつ長期の宿泊(仮称)

1

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平成23年11月5日時点の線量分布

居住制限区域

帰還困難区域

避難指示解除準備区域

居住制限区域

帰還困難区域

避難指示解除準備区域

平成27年11月4日時点の線量分布

※第4次航空機モニタリング(平成23年12月16日公表)及び第10次航空機モニタリング(平成28年2月2日公表)の結果を基に内閣府原子力被災者生活支援チームが作成。

4年後

(2)飯舘村の放射線量・除染の取組 ①線量の推移

2

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【空間線量率1m 線量メッシュマップ】

※ 線量マップ : 宅地及び周辺の農地、森林の同一地点で除染前、除染後、事後モニタリングを測定した 約44,000点を100mメッシュ内毎に平均化して作成

除染前

除染前線量測定時期: 平成24年6月~平成27年7月

除染後

除染後線量測定時期: 平成24年10月~平成27年8月

今回

事後モニタリング測定時期: 平成27年7月~平成27年12月

(2)飯舘村の放射線量・除染の取組 ②宅地及び周辺の農地、森林の放射線量の推移

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2.22

2.40

1.66

1.07

1.67

1.01

0.00

1.00

2.00

3.00

農地

(n=15,194)

森林

(n=10,699)

道路

(n=7,723)

○宅地の除染は平成27年6月に終了し、平成27年度後半よりフォローアップ除染等を実施中。

○宅地の空間線量率1mの平均値は、0.79μSv/h。除染前の平均値に比べ66%低減。

○平成27年度は、宅地の事後モニタリングを実施。

【空間線量率(μ

Sv/h

)】

【空間線量率1m 除染対象別低減率】

除染前

除染後

事後モニタリング

3.00

2.00

1.00

0.00 宅地

(n=26,014)

農地

(n=15,194)

森林

(n=10,699)

道路

(n=7,723)

1.02

0.79

2.34

除染前線量測定時期:平成24年6月~平成27年7月

除染後線量測定時期:平成24年10月~平成27年8月

事後線量測定時期 :平成27年7月~平成27年12月

〈宅地〉

除染前線量測定時期:平成24年10月~平成28年4月

除染後線量測定時期:平成24年11月~平成28年4月

〈農地、森林、道路〉

※事後線量測定は平成28年度以降に実施予定

(2)飯舘村の放射線量・除染の取組 ③地目別の放射線量の状況

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○平成28年度も引き続き、事後モニタリングにより継続的に除染効果の維持を確認。 ○平成27年10月から、宅地のフォローアップ除染等が必要な箇所の調査・検討を行った上で、 フォローアップ除染等を実施しており、平成28年度も引き続き実施。 ○中間貯蔵施設への搬出については、平成28年度は約5,000㎥を搬出予定。

〈事後モニタリングの状況〉 〈フォローアップ除染等の状況〉

除去作業中

除去作業完了

(2)飯舘村の放射線量・除染の取組 ④現在、今後の取組

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放射線による被ばくに関する国際的な知見及び線量水準に関する考えは、以下のとおりである。

○ 放射線による被ばくがおよそ100 ミリシーベルトを超える場合には、がん罹患率や死亡率の上昇が線量の増

加に伴って観察されている。100 ミリシーベルト以下の被ばく線量域では、がん等の影響は、他の要因による

発がんの影響等によって隠れてしまうほど小さく、疫学的に健康リスクの明らかな増加を証明することは難しいと

国際的に認識されている。なお、放射線防護対策を実施するに当たっては、子供や妊婦に特に留意すべきと

している。

○ 公衆の被ばく線量限度(年間1 ミリシーベルト)は、国際放射線防護委員会(ICRP)が、低線量率生

涯被ばくによる年齢別年間がん死亡率の推定、及び自然から受ける放射線による年間の被ばく線量の差等

を基に定めたものであり、放射線による被ばくにおける安全と危険の境界を表したものではないとしている。 放

射線防護の考え方は、いかなる線量でもリスクが存在するという予防的な仮定にたっているとしている。ただし、

線量限度は線源が制御された計画被ばく状況のみに適用され・・・る。

○ 避難指示区域への住民の帰還にあたっては、(中略) 以下について、国が責任を持って取組むことが必要

である。

・長期目標として、帰還後に個人が受ける追加被ばく線量が年間1ミリシーベルト以下になるよう目指すこと

(以下略)

(参考1) 「帰還に向けた安全・安心対策に関する基本的考え方(線量水準に応じた防護措置の具体化のために)」 (平成25年11月20日原子力規制委員会決定) 抜粋

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【資料:(独)放射線医学総合研究所】

(参考2) 放射線被ばくの早見図

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*1 相対リスクとは、「図にある生活習慣因子を持つ集団のがん発生率」を「生活習慣因子を持たない集団のがん発生率」で割ったものであり、因子を持たない人に比べて因子を持っている人ががんに罹る割合が何倍高いか、という数値。

*2 この表は、成人を対象にアンケートを実施した後、10年間の追跡調査を行い、がんの発生率を調べたもの。 たとえば、アンケート時に「たばこを吸っている」と回答した集団では、10年間にがんに罹った人の割合が「吸ってない」と答

えた集団の1.6倍であること意味している。

データ出典:国立がん研究センター

【出典:放射線リスクに関する基礎的情報 】

<放射線と生活習慣によってがんになるリスク>

(参考3) 放射線の健康への影響

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100mSv

20mSv

1mSv

国際的な合意では、 放射線による発がんのリスクは、100mSv以下の被ばく線量では、他の要因による発がんの影響によって隠れてしまうほど小さいため、放射線による発がんリスクの明らかな増加を証明することは難しいとされる。

②現存被ばく状況 ~事故後、長期にわたって回

復・復旧を目指す時期~

【ICRP】 年間1~20mSvの範囲の下方部分から、状況に応じて適切な「参考レベル※1」を選択。

①緊急時被ばく状況 ~原発事故や核テロなどで

緊急の対策が必要な時期~

【ICRP】 年間又は1回の被ばくで20~100mSvの範囲で、状況に応じて適切な「参考レベル※1」を設定し、防護対策の計画・実施の目安とする。

③計画被ばく状況 ~原発等で放射線源を計画的に導入・運用している時期~

公衆被ばくについて追加で年間1mSvの「線量限度」 ※4を適用する。

【ICRP】 長 期 目 標 は年間1mSvが代表的。

【我が国】 20mSv以上で避難指示 ( 計 画 的 避 難 区域)

【我が国】 20mSv以下で避難指示解除

【我が国】 長期目標として年 間 1mSv を目指す。

|| 1F事故前の状況

|| 1F事故直後の状況

(参考4)国際放射線防護委員会(ICRP)の考え方と我が国の対応

|| 現在の福島の状況

職業被ばくについて5年間の年平均20mSv(5年間で100mSvかつ1年間では50mSvが上限)の「線量限度」※2を適用する。

放射線管理区域の線量基準年間5mSv※3

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(※1)「「参考レベル」は、経済的及び社会的要因を考慮し、被ばく線量を合理的に達成できる限り低くする「最適化」の原則に基づいて措置を講じるための目安とされている。」【放射線リスクに関する基礎的情報P16】

「”安全”と”危険”の境界を表したり、あるいは個人の健康リスクに関連した段階的変化を反映するものではない」 【ICRP2007年勧告(Publ.103)】

(※4)「公衆被ばくの線量限度(実効線量)である追加の年間1ミリシーベルトは、健康に関する「安全」と「危険」の境界を示すものではなく、線源を導入・運用する者に対して厳格な管理を求める趣旨から、公衆への被ばく線量を可能な範囲で最大限低減させるために採用されているもの。」【放射線リスクに関する基礎的情報P16】

「ラドンによる被ばくを除けば、自然放射線源からの年実効線量は約1mSvであり、海抜の高い場所およびある地域では少なくともこの2倍である。これらすべてを考慮して、委員会は、年実効線量限度1mSvを勧告する。」【ICRP1990年勧告(Publ.60)】

(※3)放射線管理区域の線量基準は、我が国は年間5mSvとしているが、これは、作業者や施設周辺の住民に対する被ばく線量を効率的に管理するために定められた、放射線業務を行うに当たって放射線管理を行うことを事業者に課す基準値であり、 「安全」と「危険」の境界を表すものではない。

(※2)「日本の法律では、国際放射線防護委員会(ICRP)の1990年勧告(Publ.60)を取り入れ、線量限度を設けている。ICRPでは、線量限度は“安全”と“危険”の境界線ではなく、これを超えることで個人に対する影響は容認不可と広くみなされるようなレベルの線量として設定している。」【放射線リスクに関する基礎的情報P22】

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(3)飯舘村の復興に向けた取組①

○ 飯舘村の復興に向けて、以下のような取組を行ってきました。 <放射線不安に対する取組>

・村内の宅地まわり除染が昨年6月に一巡しました。今年度も作業員6000人体制で、

4月よりフォローアップ除染を実施しています。

・農地や道路の除染を実施中、12月までに終了する見込みです。

・28年4月より、村独自の内部被ばく検査・甲状腺検査を継続して実施しております。

・各世帯へ空間線量計を配布するのに加え、今年度は希望者に対して、 1時間あたりの被ばく線量を測定できる個人線量計(Dシャトル)の配布を予定しています。

・放射線に関する相談体制の整備について、村と相談をしております。

・28年3月に、放射線モニタリングポストを村内に88箇所に設置しました。 10分ごとの数値を24時間確認することが可能となり、既設の53箇所とあわせて、 よりきめ細やかな放射線量のモニタリングを実施しています。

・28年夏を目途に、食品の放射性物質を測定する非破壊式検査機器の導入を予定しています。

・特例宿泊の対象者7名の方の協力を得て、個人線量計(Dシャトル)を用いた 個人被ばく線量調査を実施しました。飯舘村内に滞在している間の7名の方の

平均個人線量は毎時0.20μSv(最大で0.25μSv、最小で0.14μSv)でした。 これを年間の追加被ばく線量に換算すると、 最大で1.65mSv、最小で0.69mSv、 平均で1.18mSv(※)になります。

(※これらの値は自然被ばく線量(0.54mSv)を引いた値です。)

イイタテ タロウ

配付予定の個人線量計

モニタリングポスト

非破壊式 検査機器

(イメージ)

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(3)飯舘村の復興に向けた取組②

<インフラの復旧>

・電気、ガス、通信などの生活インフラは復旧済みです。

・村内の既設上下水道は復旧・開通済みです。

・飲料水についての安心を一層確保するために、 27年3月より希望世帯へのセシウム除去フィルターの配布、

27年6月より井戸の新規採掘を実施しております。 今年度も希望世帯約200件の採掘を実施していきます。

井戸掘削:37件 セシウム除去フィルターの配布:656個 ※28年3月末時点

<住宅の整備>

・深谷、飯樋、臼石、伊丹沢地区の村営住宅は、27年度中に8戸の修繕が完了、 28年度中に残りの42戸の修繕を予定しています。

・草野地区の大谷地団地は、全て解体し、16戸を新築します。

28年5月に8戸が完成し、29年5月に残りの8戸の完成を予定しています。

・深谷地区の復興拠点エリアに15戸、飯樋地区の樋地内団地に10戸を建設予定です。

・27年9月より、環境省による半壊以上の家屋解体を開始し、27年度中に74件を解体済みです。

帰村の意向に合わせて、28年度は約550件解体の工事を実施中。 29年度も順次解体を予定しています。

セシウム除去フィルター

井戸採掘

大谷地団地の竣工

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(3)飯舘村の復興に向けた取組③

<生活関連サービス>

・28年9月にあづま脳神経外科が、村内の「いいたてクリニック」で診療を開始する予定です。

・介護施設として、「いいたてホーム」の特別養護老人介護施設部分の運営が継続されています。

・郵便局は二枚橋郵便局が再開済みです。村内での郵便集配は、 長期の宿泊開始後、早期の再開に向け、調整していきます。

・金融機関はJAふくしま未来、あぶくま信用金庫が再開済みです。

・ガソリンスタンドは、村内で3店舗が営業中です。

・福島市飯野に移転している役場機能が、28年7月1日に飯舘村本庁舎に戻る方針です。

・草野地区に南相馬消防署飯舘分署を建て替えし、28年7月末から業務開始予定です。

・30年4月からの飯舘中学校での幼・小・中連接による学校再開に向け、 29年度中に整備を予定しています。 あわせて、センター地区のスポーツ公園の整備も予定しています。

・公民館の建替え工事を進めています。 「飯舘村交流センター」と改め、28年8月に開所を予定しています。

・28年3月より「宿泊体験館きこり」の浴場施設が再開済みです。

宿泊施設は29年春の再開を目指し本年度に修繕を予定しています。

・コープふくしまによる生鮮食品等の村内への宅配サービスについて、 長期の宿泊開始後の再開を検討しています。

・27年7月より草野地区にセブンイレブン飯舘村仮設店舗店が営業を開始しています。

いいたてクリニック

飯舘村交流 センター

(建設中)

宿泊体験館きこり 開所セレモニー

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(3)飯舘村の復興に向けた取組④

<暮らしの安全確保>

・23年6月に村民による「いいたて全村見守り隊」を組織し、村内の防犯パトロールを実施しています。

・23年7月より、希望する世帯において、機械によるホームセキュリティーを実施しています。

・27年5月より、飯舘駐在所に警察官の常駐を開始しています。

・27年12月より、村内13箇所の防犯カメラが稼働を開始しています。

<農業の再生>

・農業復興組合が14行政区で立ち上げ済み、6行政区で計画中です。

・5行政区で米の作付実証、1行政区で野菜の試験栽培、 1行政区で牧草の作付実証を実施しています。

・非結球性葉菜類・結球性葉菜類・アブラナ科花蕾類・カブに設定されている

出荷制限・摂取制限の解除に向けた実証栽培を28年度に実施予定です。

防犯カメラシステムの運用開始

須萱地区でのもち米の直播

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(3)飯舘村の復興に向けた取組⑤

<商工業の再生>

・村内再開事業者は約50社です。

・ガソリンスタンドは3店舗が村内で事業を再開しています。(再掲)

・草野地区に、飯舘商工会館(仮称)を新築し、 本年7月より商工会の活動を村内で再開予定です。

・飯舘商工会を中心に共同商業施設の開設を検討しています。

・27年7月より草野地区にセブンイレブン飯舘村仮設店舗店が営業を開始しています。

(再掲)

<復興拠点等の整備> ・深谷地区の復興拠点に、太陽光発電を設置。本年6月に本格運転開始。(1.5MW)

・大火山のメガソーラー発電所について、本年3月運転開始。(10MW)

・関根・松塚地区のメガソーラー発電所が、昨年着工済み。(23MW)

・27年8月より深谷地区の復興拠点エリアの整備を行っています。 道の駅「までい館」は28年1月に国の“重点道の駅”に選定され、 29年春には完成予定です。その他、村営住宅、花卉栽培施設等を整備予定です。

セブンイレブン飯舘村 仮設店舗店

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飯舘商工会館 (建設中)

大火山のメガソーラー発電所

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(3)飯舘村の復興に向けた取組⑥

<避難指示解除と主な支援措置の関係>

※例として下記の支援措置は避難指示解除後も継続となります。

○ 高速道路の無料措置については、当面、平成29年3月末まで継続することが決定されました。

○ 国民健康保険一部負担金及び保険料(税)、介護保険利用料及び保険料の免除措置等については、国が特別な財政支援措置を行っていますが、解除により直ぐに終了するものではありません。

これまで避難指示解除を行った地域でも平成27年度は原則、延長がされております。平成28年度も同様の支援を延長します。

○ 避難指示が解除された日から6か月間は避難元の電気料金が免除されます。

(6か月経過後は料金が発生します)

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4月24日(日)~5月11日(水)の日程で、国・村・村議会共同の住民懇談会を開催しております。 また、特例宿泊中の世帯や、仮設住宅等を一軒一軒訪れ、ご意見を伺っております。 こういった場で頂いたご意見について、村の復興を一層進めていくため、国は村や議会の皆様とも相談を

しながら、どのような取組ができるのか考えてまいります。

(4)村民のみなさまから頂いたご意見①

○ 住民懇談会で頂いた、主なご意見 : (コミュニティについて) 「帰村後、行政区への支援もしっかり行ってほしい」 「村に戻りたくても、戻れない、という人とのつながりを維持するような支援をしてほしい」 (除染・放射線量への不安について) 「フレコンバッグの搬出はいつごろになりそうか」 「農業用の用水路も除染してほしい」 「自宅のまわりにホットスポットがある。帰宅するにあたり除染を丁寧にやってほしい」 「里山を除染してほしい。林業の再生に取り組んでほしい」 「ため池、特に個人所有のため池の除染もできるのか」 (帰村に向けての生活環境について) 「家屋の解体はいつごろになりそうか。帰村したいが、いつごろ準備を始めればよいか」 「老々介護になっていて、村内でデイサービスが受けられないと帰村できない」 「郵便配達を再開してほしい」 「山菜などを刻まずに計れる、非破壊式の検査機器を導入してほしい」 (なりわいについて) 「農地除染を行って頂いたが、農地のでこぼこをならす作業を早く実施してほしい」 「田んぼで刈った草を燃やしたりできないので、持ち込める場所を確保してほしい」 17

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(4)村民のみなさまから頂いたご意見② ○戸別訪問の際に伺った、主なご意見: (1) 訪問時期 : 平成28年3月18日~3月30日、平成28年5月23日~6月1日 (2) 訪問世帯 : 106世帯

(帰村について)

「7月に宿泊が可能となると聞いているので、すぐに帰りたい」

「家を修築中であり、完了次第戻って暮らしたい。親子で住めることを楽しみにしている」

「帰るつもりなのだが、村でどのくらいの人が帰るか不安に思っており決められていない」

「解除の時期を早く、はっきりさせてほしい。帰るための準備ができない」

「子どもも進学となり、今の家が便利なので帰村は現時点では難しいと思っている」

(帰村に向けての生活環境について)

「買い物や食事ができるように、商店を再開してほしい。震災前にあったような宅配業者もいれば便利」

「大きな病気だと行きつけの病院までいくが、村内の診療所もあると安心できる。再開はいつごろだろうか」

「家での生活にあたって水の確保が不安だったので、今年井戸を掘ってもらう予定」

「村の水道は使えるが、家では井戸も併用していた。井戸の復旧をしてもらいたい」

「イノシシが夜、家の裏の畑に出没して不安」

「郵便物を自宅まで配達してほしい。仮設まで取りに行くことになってしまうので」

「気持ちよく村で暮らしていくためにも、フレコンバッグを早くなくしてほしい」

(その他)

「震災前は野菜は買わなかった、自宅で野菜など作物が作れる環境にしてほしい」

「避難指示がまだかかっており、飯舘の業者とは取引しない業者がいるのが不満」 18

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○ 避難指示は、ふるさとに「戻りたい」と考える住民の方々も含めて、一律かつ強制的に避難を強

いる措置です。

この結果、住民の方々には、不自由な避難生活を強いており、長期避難に伴う心身の健康状態

の悪化等も指摘されています。そのため、避難指示を継続しなければならない状況でない限り、避

難指示を解除し、ふるさとでの生活を早期に再開いただけるようにし、復興を本格的に進めてい

くことが重要と考えています。

○ 国としても、これまで、村や県とも協力しながら、復興の加速・帰還に向けた環境整備に努力して

きました。たとえば、村内の宅地内の空間線量率は除染の実施により相当程度低くなっております。

(実施前:2.34μSv ⇒ 事後モニタリング:0.79μSv)

○ 飯舘村においては、本年4月、村長・村議会から、「村内の避難指示解除準備区域・居住制限

区域に関し、平成29年3月の避難指示の解除を行うことを、早期に内閣総理大臣の責任で決

定すること」、また、「帰村の準備を自由を行えるようにするため、平成28年7月1日から避難指示

解除の日まで自宅で長期宿泊ができるよう、取り図らうこと」について、ご要望を頂きました。

○ ご要望をふまえ、国として、議会のみなさまとの意見交換や、村内の様々な分野で活動をなさっ

ている方々との円卓会議、そして、住民説明会・戸別訪問等を通じた住民の方々との意見交換

を通じて、幅広く意見を伺いながら、頂いた要望への回答を検討してまいりました。

(5)飯舘村に対する避難指示の今後の取扱いについて

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○ 復興に向けた取組を様々な観点から総合的に判断した結果、ふるさとでの生活を再開いただける

環境は整っており、長期の宿泊を開始し、また、避難指示の解除を決定し、帰還を希望される村

民の皆様がふるさとで準備を開始できるようにするとともに、帰村に向けた見通しを示し、復興を

新たな段階に進めることが必要だと考えています。

○ このため、本年7月1日(金)よりふるさとでの長期の宿泊を開始し、また、来年3月31日(金)

に避難指示解除準備区域及び居住制限区域の避難指示を解除するべく、早期に手続きを進め

ていきたいと考えています。

○ また、避難指示の解除が決定されても、国による様々な支援策が終了するわけではありません。

国としては、政府一丸となって、より一層、飯舘村の復興に向けた施策にしっかり取り組みます。

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○ 避難指示の解除は、「戻りたい」と考えている住民の方々の帰還を可能にするものです。ただし、帰

還するかしないかは、当然のことながら、お一人お一人のご判断によるものであり、国が避難指示を解

除したからといって帰還を強制されるものではありません。

○ 避難指示は、ふるさとに「戻りたい」と考える住民の方々も含めて、一律かつ強制的な避難を強い

る措置です。

この結果、住民の方々には、長期にわたり不便な避難生活を強いているのが現状です。

① 空間線量率で推定された積算線量が年間20mSv以下

② 日常生活に必須なインフラ(電気、ガス、上下水道、主要交通網、通信など)や生活関

連サービス(医療、介護、郵便など)が概ね復旧し、子どもの生活環境を中心とする除染

作業が十分に進捗すること

③ 県、市町村、住民の方々との協議

○ 避難指示の解除は、以下の3点を踏まえ、国(原子力災害対策本部)が行います。

(参考5)避難指示解除について

21

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(参考6)「ふるさとへの帰還に先立つ長期の宿泊(仮称)」(案)について

1.制度趣旨

原則として避難指示解除準備区域・居住制限区域であって、一定の時期までの間に線量水準の低減や生活環境等の復旧が完了することが確実と見込まれ、また、当該区域内において既に日常生活に必須のインフラ、及び生活関連サービスの復旧が概ね完了しており、自宅での生活を通じた清掃や修繕、安全・安心確保のための取組、農地の管理、店舗や事業所の再開準備等が可能となっている場合に、避難指示解除の時期を定めた上で、解除後の本格的な復興に先んじた準備を行うため、住民等の先行的な宿泊を可能とする。

2.対象区域 原則として避難指示解除準備区域・居住制限区域であって、以下の要件を満たす区域 原子力災害対策本部における、避難指示解除時期の決定がなされていること。 3.実施期間

1.の制度趣旨に照らし、原子力災害現地対策本部長と市町村長が協議して定める時期から、避難指示解除までの期間(平成 29年3月31日を最長とする)。

4.宿泊が可能となる者

避難指示が継続していることから、所定の登録作業を必要とするが、以下の者を、2.の対象区域において、3.の実施期間については、宿泊可能とする。

1 対象区域に住居を有する住民及び当該住民が属する世帯の代表者が適当と認める者(親戚、友人等) 2 農地の管理、店舗や事業所等の本格実施に向けた準備作業等を行う者 3 その他(1)又は(2)に準ずる者であって、1.の制度趣旨に照らして、原子力災害現地対策本部長及び市町村長がの上、

適当と認める者協議

22

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5.事業の実施 1.の制度趣旨に照らして、事業実施に関する規制について、手続き等を簡略化し、解除後の本格的な復興に先んじた準備に

取り組む、事業所の再開又は新設を伴う事業(以下単に「事業」という。)を対象に以下をはじめとする措置を講ずる。なお、労働者を使用する事業者(以下単に「事業者」という。)は、事業所の放射線量を把握し特定線量下業務に該当するかどうかを確認の上で、現場の実態に即した放射線障害防止対策を講ずるよう努めるものとする。

(1)実施可能な事業活動の範囲

避難指示解除準備区域・居住制限区域では、当該区域外からの集客を主とする事業(宿泊業、観光業など)の実施は認められていないが、原子力災害現地対策本部長及び市町村長が協議の上、適当と認める場合には、これらの実施も可能とする。

(2)居住制限区域における例外的な事業の実施 避難指示区域内における活動について、2.の対象区域における居住制限区域においては、事業の実施に際しての申請等は不

要とする。 ただし、市町村長が、事業者に対して、以下の手続きを求める場合にはこの限りではない。 ①別紙の届け出様式Aに基づく、事業者が事業を開始した日から30日以内に行う、市町村への届け出。市町村は当該届け出を

受け取った後、遅滞なく原子力災害現地対策本部へ共有するものとする。 ②従前の事業実施の申請手続き。なお、居住制限区域において認められている事業活動のうち、市町村長が適当と認めたものに

ついては、事業を開始した日から30日以内に行う、市町村への別紙の届け出様式Aの届け出により代えることができる。市町村は当該届け出を受け取った後、遅滞なく原子力災害現地対策本部へ共有するものとする。

(3)事業者の夜間滞在申請 事業者等の夜間滞在に際してはこれまで、市町村が申請様式に基づき、原子力災害現地対策本部に確認した上で例外的な夜

間滞在を認めていたが、2.の対象区域においては、市町村から原子力災害対策本部に対する夜間滞在開始前の届け出様式Bによる届け出によって代えることとする。ただし、市町村の判断により、事業者に対して、従前の夜間滞在申請手続きを求める場合にはこの限りではない。

23

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6.宿泊者を対象に国及び市町村が連携して講ずる措置 避難指示が継続している地域での宿泊であることにかんがみ、国及び市町村が協議の上、宿泊者を対象に以下をはじめとする措置を講ずる。 (1)宿泊者からの相談を受ける体制の整備 避難指示解除に向けて生ずる懸念点等に対し、きめ細かく対応策を講じていく観点から、宿泊者からの各種相談(インフラ、生活関連サービス、線量に関する健康相談など)に応じる相談窓口を整備する。 (2)宿泊者への個人線量計の貸与・線量データの説明 希望する宿泊者に対して、個人線量計を貸与する。希望する住民に対しては、線量データに関する丁寧な解説等を行う。 (3)防犯・防火対策の徹底 宿泊者名簿の作成、警察、消防との共有等を行う。

24

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H26.4 仮設商業店舗開設

H26.4.1 避難指示解除

H25.8.1 準備宿泊開始

H25.9-11 事後モニタリング① H24.7-H25.6 除染作業

H26.10-H27.1 事後モニタリング②

田村市

H27.1 コンビニエンスストア開業

H23.7

診療所(20km圏外)再開

H25.9 コンビニによる移動販売開始

H25.3 20km圏内の野菜の出荷制限解除

H26.12 地元企業による太陽光発電所稼働

生活道路の修繕・舗装(H26年度)

H26.4 夜間診療所(30km圏外)開設

H26.4 デマンド型の乗合タクシーの運行開始

H26.4 小・中学校の本校舎での授業再開

H28.7

公的賃貸住宅の入居開始

夜間診療所 仮設商業施設 乗合タクシー コンビニエンスストア

H30年度 産業団地の整備

H26.5- 現場の状況に応じた、 必要な土壌の除去等

(参考7)田村市の復興に向けた取り組み

H27.11 Domo(ど~も)古道店で農産物の試験販売開始

H28.1 20km圏内で携帯会社3社の基地局の整備完了

25

Page 28: 飯舘村の復興に向けた取組について - Iitate飯舘村の避難指示区域は、平成24年7月17日に実施された避難指示区域の見直しにより、 「計画的避難区域」から

H26.10.1 避難指示解除

H26.4.26 準備宿泊開始

H24.9-H26.3 除染作業 H26.6-9

事後モニタリング① H26.10- フォローアップ除染

H26.6-9 事後モニタリング①

川内村

H24.4 診療所(20km圏外)が再開

H27.2

野菜の出荷制限(20km圏内)の解除

H24.12

コンビニエンスストア(20km圏外)開業

H26.4 20km圏内で診療バスの運行開始

村内の道路の復旧工事

H26.6

村外から企業が進出

H27.11

特別養護老人ホームかわうち開所

H28.3

商業施設「YO-TASHI」の開所

H29年度 工業団地(20km圏内)の整備

特別養護老人ホームかわうち YO-TASHIの営業開始 新規進出企業

村内で採れた野菜

(参考8)川内村の復興に向けた取り組み

H27.10-11 事後モニタリング②

H28.3

工業団地の竣工式

H28.4

室内型村民プールのオープン

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Page 29: 飯舘村の復興に向けた取組について - Iitate飯舘村の避難指示区域は、平成24年7月17日に実施された避難指示区域の見直しにより、 「計画的避難区域」から

H27.9.5

避難指示解除

H27.4.6

準備宿泊開始

H24.6 -H26.3

除染作業

H26.7-11

事後モニタリング① H26年度-

フォローアップ除染

楢葉町

H29.4

楢葉中学校・小学校再開

(参考9)楢葉町の復興に向けた取り組み

H27.3

常磐自動車道が全線開通し、ならはPAオープン

H27.4

町内送迎バス(自宅~商店等)の運行開始

H26.7

「ここなら商店街」オープン H25.8

セブンイレブンの営業再開

H27.8

無料デマンドバスの運行本数・運行時間の拡大

H28.2

県立診療所の開所

H27.9

サイクリングターミナル・しおかぜ荘のリニューアルオープン

H28年度

商業交流施設をコンパクトタウン内に開設予定

「ここなら商店街」のオープン 県立診療所 セブンイレブンの営業再開

H26.6

JR常磐線(竜田駅~広野駅)が再開

常磐線竜田駅

H27.11

デイサービスセンターやまゆり荘の再開

H28.3

特別養護老人ホームリリー園の再開

H27.5-H28.1 事後モニタリング②

27

Page 30: 飯舘村の復興に向けた取組について - Iitate飯舘村の避難指示区域は、平成24年7月17日に実施された避難指示区域の見直しにより、 「計画的避難区域」から

平成26年

5月末

平成26年

8月末

平成26年

11月末

平成27年

2月末

平成27年

5月末

平成27年

8月末

平成27年

11月末

平成28年

2月末

20キロ圏

(旧避難指示解除準備区

域)

帰還人口 81人

(23%)

117人

(33%)

133人

(39%)

146人

(43%)

193人

(57%)

198人

(58%)

204人

(61%)

203人

(61%)

帰還世帯 34世帯

(30%)

47世帯

(42%)

53世帯

(48%)

58世帯

(51%)

70世帯

(63%)

76世帯

(68%)

77世帯

(68%)

78世帯

(69%)

30キロ圏

(旧緊急時避難準備区域)

帰還人口 1,332人

(56%)

1,403人

(59%)

1,432人

(61%)

1,464人

(63%)

1,507人

(66%)

1,504人

(66%)

1,492人

(66%)

1,492人

(66%)

帰還世帯 566世帯

(69%)

595世帯

(72%)

603世帯

(73%)

613世帯

(75%)

616世帯

(75%)

613世帯

(75%)

611世帯

(76%)

613世帯

(76%)

出所:田村市調べ(田村市が都路地域の行政区長に依頼し実施した調査) 注: %は、それぞれの時点における都路町の住民基本台帳ベースの人口・世帯に対する割合であり、帰還人口、帰還世帯は、現在都路町に居住実態のある住民の数であり、 震災後に転入してきた者等を含む。

平成26年

10月1日

平成27年

2月1日

平成27年

4月1日

平成27年

6月1日

平成27年

9月1日

平成27年

12月1日

平成28年

1月1日

平成28年

2月1日

平成28年

3月1日

平成28年

4月1日

平成28年

5月1日

川内村

全域

帰還人口 1,543人

(56%)

1,584人

(58%)

1,602人

(59%)

1,615人

(59%)

1,661人

(61%)

1,735人

(63%)

1,756人

(64%)

1,765人

(64%)

1,769人

(64%)

1,779人

(65%)

1,781人

(65%)

帰還世帯 603世帯

(52%)

611世帯

(53%)

618世帯

(53%)

624世帯

(53%)

657世帯

(55%)

711世帯

(58%)

731世帯

(59%)

738世帯

(59%)

748世帯

(60%)

748世帯

(60%)

752世帯

(60%)

出所:川内村調べ(村内に生活拠点を戻した村民を帰還人口としてカウントし、集計)

(1)田村市(都路町) <平成26年4月1日 避難指示解除準備区域を解除>

注1: %は、それぞれの時点における川内村の住民基本台帳ベースの人口・世帯に対する割合であり、帰還人口、帰還世帯は、現在川内村に居住実態のある住民の数であ り、震災後に転入してきた者等を含む。 注2: 村に聞き取ったところ、福島第一原発から20km圏内で生活している方は32世帯58人(平成28年5月1日時点)。

(2)川内村 <平成26年10月1日 避難指示解除準備区域を解除>

(3)楢葉町 <平成27年9月5日 避難指示解除準備区域を解除>

出所:楢葉町調べ(町内に生活拠点を戻した町民を帰還人口としてカウントし、集計) 注:%は、平成27年9月4日時点における楢葉町の住民基本台帳ベースの人口・世帯に対する割合。

平成27年

10月20日

平成27年

12月4日

平成28年

1月4日

平成28年

2月4日

平成28年

3月4日

平成28年

4月4日

平成28年

4月28日

楢葉町

全域

帰還人口 321人

(4%)

388人

(5%)

421人

(6%)

440人

(6%)

459人

(6%)

473人

(6%)

503人

(7%)

帰還世帯 203世帯

(8%)

235世帯

(9%)

247世帯

(9%)

256世帯

(10%)

265世帯

(10%)

273世帯

(10%)

287世帯

(11%)

(参考10)避難指示解除後の帰還状況について

28

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平成25年12月 「原子力災害からの福島復興の加速に向けて」策定

(1)早期帰還支援と新生活支援の両面で福島を支える

(2)福島第一原発の事故収束に向けた取組(廃炉・汚染水対策)を強化する

(3)国が前面に立って原子力災害からの福島の再生を加速する(国と東電の役割分担)

○新生活支援 ①新生活に必要十分な賠償の追加

②町内外の復興拠点の整備 ③帰還困難区域の今後の取扱いを地元と検討

④中長期・広域の将来像の策定

○早期帰還支援 ①安全・安心対策(被ばく低減、健康相談など)

②帰還に必要十分な賠償の追加 ③福島再生加速化交付金による帰還に向けた環境整備

④復興の動きと連動した除染 ⑤避難指示解除の具体化

その後の福島復興の主な進捗

・避難指示等の解除: 田村市(26年4月)・川内村(26年10月)の避難指示解除の実現 南相馬市の特定避難勧奨地点解除(26年12月)

・インフラ・教育の復興: 国道6号の一般通行の再開(26年9月) 、常磐自動車道の全線開通(27年3月) 福島県立ふたば未来学園高等学校の開校(27年4月)

・除染(帰還困難区域除く): 田村市・川内村・楢葉町・大熊町で面的除染終了、葛尾村・川俣町で宅地除染終了

・中間貯蔵: 地元に中間貯蔵施設への搬入を受入れていただき、除去土壌等の搬入を開始(27年3月)

・廃炉・汚染水対策: 4号機の使用済燃料の取り出し完了(26年12月) 、汚染水対策の進捗

さらなる復興加速に向け対応すべき主な課題

・未だ復興に向けた道筋が見えないとの声が依然として地元には存在

・発災から4年以上が経過し、長期避難に伴う課題も顕在化(避難者の心身の健康状態の悪化、住宅の劣化など)

・被災事業者等は、事故前に比べた顧客・取引先の減少や、長引く風評被害等により厳しい事業環境が継続

(参考11) 「原子力災害からの福島復興の加速にむけて」改訂(平成27年6月12日閣議決定)

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改訂のポイント① 早期帰還支援・新生活支援の両面の取組の深化

避難指示解除準備区域・居住制限区域について、遅くとも事故から6年後(29年3月)までに避難指示を解除できるよう、環境整備を加速

避難指示解除時期に関わらず、事故から6年後解除と同等の精神的損害賠償の支払い

旧緊急時避難準備区域等への復興施策の展開

一層のきめ細かな放射線防護対策(リスクコミュニケーション施策のフォローアップや強化など)

除染のさらなる加速化、汚染廃棄物の処理、中間貯蔵施設への迅速な搬入に向けた取組(地権者への丁寧な説明、人員体制の確保など)

(1)早期帰還支援

復興拠点の迅速な整備に向けた支援策の柔軟活用・ワンストップ対応

帰還困難区域における復興拠点となる地域について、区域の見直し等を早急に検討

「福島イノベーション・コースト構想」の具体化

「福島12市町村の将来像」の策定、具体化・実現に向けた速やかな取組

JR常磐線のできるだけ早期の全線開通

新生活に必要十分な賠償の円滑な支払い

(原賠審四次追補(25年12月)に基づく住居確保賠償・精神損害の一括賠償)

(2)新生活支援

30

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平成27・28年度の2年間において、特に集中的に支援を展開。原子力災害により生じている損害の解消を図る。

改訂のポイント② 事業・生業や生活の再建・自立に向けた取組の大幅な拡充

新たな支援主体(官民が一体となったチーム)を創設し、まずは避難している事業者(約8,000社)への個別訪問・相談支援を実施。

平成27年末をめどに取組状況を再点検し、上記支援主体のあり方や、自立支援施策の拡充について検討を行う。

以下に掲げる施策について平成27年度の支援策の最大限の活用 ① 事業・生業の再建・自立や働く場の確保 ② 人材の確保 ③ 農林水産業の再生 ④ 風評被害対策、農林水産物・食品輸入規制・渡航制限等の撤廃・緩和 ⑤ 販路の開拓 ⑥ 商業・小売店等の買い物環境の整備 ⑦ 医療・介護・福祉施設の再開

平成28年度以降についても、12市町村での事業・生業の再建が可能となるよう、支援策の充実を図る

特に集中的に自立支援策の展開を行う2年間において、東電が、営業損害・風評被害への賠償について適切な対応や国の支援展開への協力を行うよう、また、その後は、個別の事情を踏まえて適切に対応するよう、国が東電を指導。

(1) 自立支援策を実施する新たな主体の創設

(2) 各種支援施策の充実

(3) 営業損害・風評被害への賠償等に関する対応

31

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研究開発の一元的管理・国内外の叡智結集

5.原子力損害賠償・廃炉等支援機構(廃炉技術戦略の司令塔)の強化

原賠・廃炉機構の発足(平成26年8月)

1.リスク低減の重視

4.作業員の被ばく線量の更なる低減・労働安全衛生管理体制の強化

スピード重視 リスク低減重視

汚染水、プール内燃料 可及的速やかに対処

燃料デブリ 周到な準備の上、安全・確実・慎重に対処

固体廃棄物、水処理二次廃棄物 長期的に対処

2.目標工程(マイルストーン)の明確化

地元の声に応え、今後数年間の目標を具体化

福島評議会の設置(平成26年2月)

3.徹底した情報公開を通じた地元との信頼関係の強化等

コミュニケーションの更なる充実(廃炉に係る国際フォーラム等)

スピードだけでなく、長期的にリスクが確実に下がるよう、優先順位を付けて対応

改訂のポイント③ より安定的で持続的な福島第一原発の事故収束に向けた対応(中長期ロードマップの改訂)

32

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平成27年8月24日、国・県・民間からなる「福島相双復興官民合同チーム」を創設。チーム発足翌日(25日)から被災事業者を対象に、訪問・支援を展開。

5月31日までの約9ヶ月間で、3,637件の事業者に訪問。なお、1月以降は、被災事業者向け支援施策の説明等のため再訪問も行っており、累計で2,692回の再訪問を実施。

・原子力被災12市町村

・福島県各経済団体 等

訪問件数 3,637

官民合同チームの体制

(意見等) (設置及び運営に係る事項の決定)

親和性の高い案件のコンサルティングについては協働

副チーム長 : 立岡 前経済産業事務次官

チーム長 : 福井 (一社)福島相双復興準備機構理事長

国 (原子力災害対策本部 等)

企画調整グループ

訪問グループ

コンサルティンググループ

営農再開グループ

【事務局】

原子力災害 現地対策本部事務局長

官民合同チーム

福島県 (一社)福島相双 復興準備機構

【関係者(オブザーバー)】 ・福島復興再生総局事務局長 ・経済産業省東北経済産業局長 ・農林水産省東北農政局長 ・(独)中小企業基盤整備機構理事 等

・原子力災害現地対策本部長 ・福島県副知事 ・一般社団法人福島相双復興準備機構理事長 【事務局】 ・原子力災害現地対策本部事務局長

協議会(原災本部長決定により設置)

個別訪問件数 (5月31日時点)

事業者への連絡件数・・・5,861

事業再開の意向 (5月31日時点)

全体

地元で事業を再開済み/地元で継続中 21%

避難先等で 事業を再開済

28%

将来、帰還して地元で 事業を再開したい 9%

将来も避難先等で 事業を継続したい 17%

休業中

45%

将来、帰還して地元で 事業を再開したい 14%

将来、避難先等で 事業を再開したい 4%

将来の事業の再開は難しい 17%

事業を再開しない(廃業) 5%

その他 2%

地元での事業再開・継続を希望 44%

避難先等での事業再開・継続を希望 21%

(参考12)官民合同チームの概要

再訪問回数(累計) 2,692

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Ⅱ 事業・生業の再開等を行う方々への思い切った支援

2.設備投資等支援

○中小・小規模事業者の事業再開等支援 12市町村で被災した中小・小規模事業者の自立を集中的に支援し、まち機能の早期回復を図るため、事業者の事業再開等に要する設備投資等の費用の一部を補助。

1.人材確保支援 ①人材マッチングによる人材確保支援

・12市町村内外からの人材確保を図るため、人材コーディネーターによる 人材マッチングを行う。 ・引越等の移転を伴う就職者に対して、支度金を給付。

②被災地における雇用支援(緊急雇用創出事業臨時特例基金にて対応)

・産業施策と一体となった雇用面での支援を行い、産業の早期自立と安定的な 雇用の確保を図るため、被災求職者を雇用した事業者に対して一定額を補助。

③自立・帰還支援雇用創出企業立地補助金の創設(28年度:320億円(基金))

・福島県の避難指示区域等を対象に、工場等の新増設を行う企業を支援。 従来の製造業に加え、卸、小売業等も対象とするとともに、社宅等も対象。

Ⅰ 事業者の方々に寄り添った訪問・相談支援の強化 官民合同チームにおける、専門家による訪問、相談支援体制を強化。コンサルタント、中小企業診断士等の専門家を交えたチームを構築し、事業再開、承継・転業、生活再建等の課題について、事業者に寄り添った訪問・相談支援を実施。

○つながり創出を通じた地域活性化支援事業

地域の人と人のつながり回復を通じ、地域の活性化さらには産業振興やまちづくりにも資するような取組(例えば、地元地域の農・商工産品等を活用した取組、地域の防犯パトロール、技術の伝承など)を行うグループ等の活動を支援。

27年度補正 82億円(基金)

Ⅲ 事業を譲渡される方々、事業再開に至らなかった方々の新たな生きがい・やりがい創出

Ⅳ 事業者の帰還や事業再開を後押しする需要の喚起

①事業再開・帰還促進事業

市町村が各々の実情を踏まえ実施する、地元事業者からの購入を促す取組など需要喚起や住民の帰還を後押しする取組に関して、福島県に造成された基金から市町村へ交付金を交付。

②生活関連サービスに要する移動・輸送手段の確保支援

地元商店による共同配達や医療サービス等の移動・輸送手段等の支援。

27年度補正 74億円(基金)

3.販路開拓等支援 ○6次産業化等に向けた事業者間マッチング・経営者の右腕派遣

販路開拓や新ビジネス創出に向けた事業者間マッチングを行うとともに、経営者に伴走する専門家を派遣。

4.その他 ①商工会議所・商工会の広域的な連携強化 各商工会議所・商工会が広域的に連携し、官民合同チームと協力しつつ、市町村の枠を超えた事業者間の連携を促進。また、事業者を対象としたセミナー開催などを実施。

②地域の伝統・魅力等の発信 地域の誇り・魅力となるような伝統工芸品や特産品(地元の農・商工産品)などを国内外に発信するため、展示会への出展等を行う事業者等を支援。

28年度:5億円 28年度:3.7億円

28年度:1億円

28年度:0.5億円

28年度:1.6億円

28年度:1.4億円

平成27年度補正:228億円(基金) 平成28年度:13.2億円

27年度補正 72億円(基金)

(参考13)被災12市町村の事業者の自立支援策

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Page 37: 飯舘村の復興に向けた取組について - Iitate飯舘村の避難指示区域は、平成24年7月17日に実施された避難指示区域の見直しにより、 「計画的避難区域」から

1. 訪問した飯舘村の事業者の事業再開意向(5月31日時点で官民合同チーム内のデータベースに報告が完了している180件を対象にしたもの)

地元で事業を再開済み/地元で継続中

事業を再開しない(廃業)

その他 地元での事業再開・継続を希望

避難先等での事業再開・継続を希望

避難先等で事業を再開済

将来、帰還して地元で事業を再開したい

将来も避難先等で事業を継続したい

休業中

将来、帰還して地元で事業を再開したい

将来、避難先等で事業を再開したい

将来の事業の再開は難しい

16% 36% 11% 22% 42% 12% 2% 19% 3% 2% 39% 24%

2. 飯舘村の被災事業者からい頂いた声の例 • 新しい施策の情報を提供いただきたい。また、どの施策が対象になるか教えてもらえると助かる。

• 新規事業立ち上げを考えており、借入資金や勉強中の事業のため専門的なアドバイスが必要。また、事業化された後の販路開拓

も課題である。

• スタッフの確保が急に難しくなった。求人誌やウエブで求人しているが人が来ない。

• 村内で商店を営んでいたが、買ってくれる人がいる限り戻って再開したいと考えている。

• 震災前村内で理容業を営んでいたが、昔の常連客から再開を望む声が多いので、事業再開を考えている。

(1月以降、事業者への再訪問も精力的に行っており、自立支援策の紹介を通じて、以下のような意見あり。)

• 中小・小規模事業者の事業再開等支援事業について、5百万や1千万円の投資は、家族経営としては中々出来るもので

はないから、大変ありがたい。

• 中小・小規模事業者の事業再開等支援事業について、再開にあたっては、老朽化した機械の購入が必要なため、当

該支援施策の利用を考えたい。

• 人材マッチングによる人材確保支援事業について、昨年1名退職したため、現在従業員を募集している。ハロー

ワークに登録しているがうまくいかないので、知人・取引先を通して募集している。募集条件はシンプルなので、

是非利用したい。

訪問した飯舘村の180の事業者のうち、地元に帰還して事業を再開済み/地元で継続中の事業者は16%、避難先等で事業を再開している事業者は36%、休業中の事業者は42%。

地元での事業再開・継続を希望する事業者の合計は39%。

(参考14)飯舘村の被災事業者に対する個別訪問の状況

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Page 38: 飯舘村の復興に向けた取組について - Iitate飯舘村の避難指示区域は、平成24年7月17日に実施された避難指示区域の見直しにより、 「計画的避難区域」から

1 農地、農業水利施設の災害復旧を支援

2 農業者の意向把握や、これを踏まえた地域農業の将来像の策定を支援

3 除染後から営農再開まで、農地、畦畔等における除草等の保全管理を支援

4 鳥獣の一斉捕獲活動や侵入防止柵等の設置を支援

5 農産物が基準値を下回っていることを確認するための作付実証を支援

Ⅰ 営農再開に向けた条件整備

Ⅱ 条件整備後の支援

1 水稲の作付再開に必要な代かきや畦畔の修復を支援

2 直ちに帰還しない農業者等の農地の一時的な管理耕作を支援

3 農機具等を通じた農産物への再汚染防止対策を支援

4 大規模化や施設園芸への転換に必要な基盤整備、機械・施設の導入(リース)を支援

5 農業者の要望に応じて栽培・経営技術を指導

(参考15)避難指示区域等の営農再開に向けた支援

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