表面の電子状態qが実数ならバンドギャップになるが、...

13
表面の電子状態 朝倉清高 バンドギャップ付近を詳しく見よう。 波動関数 G/2の周りで考える。 特に表面ができるZ方向に着目する

Upload: others

Post on 06-Feb-2021

2 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

  • 表面の電子状態

    朝倉清高

    バンドギャップ付近を詳しく見よう。

    波動関数 をG/2の周りで考える。特に表面ができるZ方向に着目する

  • ここで、G/2周辺の波動関数を考える。

    • qは小さいものとして、縮重しているとする。

    • |C1|=|C2|かつUG/2-q= UG/2+q=UG/2として、エネルギーを求めてみる。

    )2/exp()2/exp()( 21, iqriGrciqriGrcrq

    0)22

    (

    0)22

    (

    12/2

    22

    22/1

    22

    CUCEqGm

    CUCEqGm

    G

    G

  • これをとくと、

    • q2=0とする。

    /2m(G/2)/8mGE0

    Gq/2m)(UE0E(q)

    22

    22

    222

  • qが実数ならバンドギャップになるが、もし純虚数だったらどうなるか

    • E0-U

  • 表面に局在した状態

    • それは、バンドギャップ内にある。

    表面準位

  • 表面に局在した状態

    • ダングリングボンド= 元々あった結合が切断されて、表面に並ぶ。

    • エネルギー的には、バンドの中– 不安定である。– (反応性が高い)– 再構成表面を形成する基– 吸着サイト

  • 価電子状態をみる実験法

    He I,IISR

    • UPS(Ultraviolet photoelectron spectroscopy)

    • 光源として、希ガス放電• He I(21.22 eV),• He II(40.80 eV)• SR

  • 測定例

    • 始状態と終状態の電子構造の重ね合わせ、

  • 角度分解UPS

    • 表面平行方向の各運度量が保存される。

  • 逆光電子分光

    • 光電子分光の逆、終状態がみえる。

  • 実験例

  • Auger電子分光

  • STS(Scanning Tunneling Spectroscopy)局在電子密度