高齢者の生活・外出特性について - mlit65~69歳 70~74歳 75~79歳 80~84歳...

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高齢者の生活・外出特性について ※ 本資料における高齢者の定義は特に記載のない限り「65歳以上の者」を指す。

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高齢者の生活・外出特性について

※ 本資料における高齢者の定義は特に記載のない限り「65歳以上の者」を指す。

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(1) 高齢者の生活・外出への着目の背景

① 高齢化の進展(全国的な傾向)

1

22.8%26.7% 29.1%

31.6%36.1% 38.8% 39.9%

-10.0%

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

60.0%

70.0%

0

20,000

40,000

60,000

80,000

100,000

120,000

140,000

平成22

(2010)

27

(2015)

32

(2020)

42

(2030)

52

(2040)

62

(2050)

72

(2060)

0~14歳 15~59歳 60~64歳 65~69歳

70~74歳 75歳以上 高齢化率

年齢階層別人口(万人) 高齢化率実測値 推計値

58

65.32

69.31

73.35

75.9277.72

79.55 80.580.9381.95 82.82

83.55

84.19

61.5

70.19

74.66

78.76

81.984.6

86.3 86.83 87.65 88.68 89.55 90.2990.93

50

55

60

65

70

75

80

85

90

95

昭和25

(1950)

35

(1960)

45

(1970)

55

(1980)

平成2

(1990)

12

(2000)

22

(2010)

26

(2014)

32

(2020)

42

(2030)

52

(2040)

62

(2050)

72

(2060)

男 女

実測値 推計値平均寿命(年)

資料:2010年は総務省「国勢調査」、2015年は総務省「人口推計(平成27年国勢調査人口速報集計による人口を基準とした平成27年10月1日現在確定値)」、2020年以降は国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成24年1月推計)」の出生中位・死亡中位仮定による推計結果

(注1)2010年の総数は年齢不詳を含む。

資料: 1950年及び2014年は厚生労働省「簡易生命表」、1960年から2010年までは厚生労働省「完全生命表」、2020年以降は、国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成24年1月推計)」の出生中位・死亡中位仮定による推計結果

(注) 1970年以前は沖縄県を除く値である。0歳の平均余命が「平均寿命」である。

■年齢階層別人口の推移と予測 ■平均寿命の推移と予測

• 少子高齢化の進展に伴い、2030年には高齢化率は3割を超え、2060年には4割近くとなる見込み。• 長寿化が進む傾向と予測されており、2050年においては女性の平均寿命が90歳を超える見込み。

高齢者の更なる増加傾向に即した適切な交通体系の構築が必要

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(1) 高齢者の生活・外出への着目の背景

② 高齢化の進展(地域別の傾向)

2

資料: 国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来人口推計(平成25年3月推計)」(注)65歳以上人口の指数とは、平成22(2010)年の65歳以上人口を

100としたときの65歳以上人口の値のこと。

■平成52年の各都道府県高齢者人口の予測

■将来の高齢化率の予測

• これまで高齢化率の低かった大都市圏周辺では、今後高齢者数が大幅に増加。• 2040年には全都道府県で高齢化率が25%を超える見込み。

大都市圏周辺も含め、高齢者の移動手段の確保に向けた対策が必要

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(1) 高齢者の生活・外出への着目の背景

③ 高齢者の世帯類型の特徴

0.1 0.1 0.2 0.2 0.3 0.4 0.4 0.4 0.4 0.5 0.5 0.5 0.5 0.6 0.6 0.1 0.2 0.2

0.3 0.4

0.5 0.5 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 0.7 0.7

0.1 0.1 0.1

0.2

0.2

0.3 0.3 0.3 0.4 0.4 0.4 0.4

0.4 0.4 0.5

0.4 0.4

0.4 0.4

0.4

0.4 0.4 0.4 0.4 0.4 0.3

0.3 0.3

0.3 0.3

0.1 0.1

0.1 0.2

0.2

0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2

0.2 0.2

0.2 0.3

24 25.326.9

31.1

34.4

39.4 38.540.1 41.2 41.9 42.6 41.6 43.4

44.746.7

0

5

10

15

20

25

30

35

40

45

50

0

0.5

1

1.5

2

2.5

3

昭和55

(1980)

60

(1985)

平成2

(1990)

7

(1995)

12

(2000)

17

(2005)

18

(2006)

19

(2007)

20

(2008)

21

(2009)

22

(2010)

23

(2011)

24

(2012)

25

(2013)

26

(2014)

単独世帯 夫婦のみの世帯

親と未婚の子のみの世帯 三世代世帯

その他の世帯 全世帯に占める65歳以上の者がいる世帯の割合

全世帯に占める65歳以上の者がいる世帯の割合65歳以上の者のいる世帯数(万世帯)

資料:昭和60年以前の数値は厚生省「厚生行政基礎調査」、昭和61年以降の数値は厚生労働省「国民生活基礎調査」による(注)平成7年の数値は兵庫県を除いたもの、平成23年の数値は岩手県、宮城県及び福島県を除いたもの、平成24年の数値は福島県を除いたものである。

• 高齢者を含む世帯において、近年「単独世帯」や「夫婦のみの世帯」といった構成が増加傾向。日常生活上必要な活動のため、高齢者が独力で移動せざるを得ないケースが増加しており、高齢者の移動手段の確保が必要

■高齢者世帯における世帯類型構成の推移

3

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(1) 高齢者の生活・外出への着目の背景

④ 高齢運転者に係る交通事故の現状等

0

5

10

15

20

25

30

平成

18年

19年 20年 21年 22年 23年 24年 25年 26年 27年

65~69歳 70~74歳 75~79歳 80~84歳 85歳以上

(万件/年)

2.1 1.8 2.84.9 6.3 7.0

11.213.2

19.8

27.0

0

500

1,000

1,500

2,000

平成

16年末

17年末18年末19年末20年末21年末22年末23年末24年末25年末26年末27年末

65歳~69歳 70歳~74歳 75歳~79歳 80歳~84歳 85歳以上

(万人)

927 977 1,039 1,1071,1831,2471,275 1,319

1,4211,5341,639 1,710

資料: 警察庁「運転免許統計」

資料: 警察庁「運転免許統計」

• 死亡事故件数全体が減少する一方、75歳以上の運転者による件数は横ばい傾向となっており、全体に占める割合は増加。

• 65歳以上の運転免許保有者が増加傾向にあるだけでなく、免許の自主返納件数が近年急増。今後も増加が予測される免許返納者の受け皿として、高齢者の移動手段の確保が必要

■平成17年から28年までの死亡事故件数 ■65歳以上の運転免許保有者数

■65歳以上の方の運転免許証の自主返納件数の推移

4

■75歳以上の高齢運転者による死亡事故件数及び構成比

6,1655,713

5,2314,686 4,442 4,444 4,178 3,931 3,865 3,639 3,585 3,410

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

7,000

H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28

死亡事故件数

457423 427 410 422 445 429

462 460 471 458 459

7.4% 7.4%8.2%

8.7%9.5%

10.0% 10.3%

11.8% 11.9%12.9% 12.8%

13.5%

4.0%5.0%6.0%7.0%8.0%9.0%10.0%11.0%12.0%13.0%14.0%

050

100150200250300350400450500

H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28

死亡事故件数

死亡事故件数全体に対する構成比

資料:警察庁「交通事故統計」

資料:警察庁「交通事故統計」

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年金・恩給の

比率が100%

の世帯,

55.0%年金・恩給の

比率が

80~100%

未満の世帯,

13.0%

年金・恩給の比

率が60~80%

未満の世帯,

11.5%

年金・恩給の比

率が40~60%

未満の世帯,

1.5%

年金・恩給の比

率が20~40%

未満の世帯,

5.8%

年金・恩給の比

率が20%未満

の世帯, 3.2%

(2) 高齢者の生活実態と特性

① 高齢者の所得

5

資料:厚生労働省「国民生活基礎調査」(平成27年)

• 全世帯平均と比較して250万円ほど低く、年金・恩給を受けている人が多い。所得水準を踏まえつつ、高齢者が利用しやすいサービス提供が必要

■1世帯当たりの平均所得金額(平成26年) ■年金・恩給を受けている世帯における、所得金額における年金・恩給の比率

541.9

297.3

0

100

200

300

400

500

600

全世帯 高齢者世帯

1世帯当たり平均所得金額(万円/世帯)

資料:厚生労働省「国民生活基礎調査」(平成27年)

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(2) 高齢者の生活実態と特性

② 高齢者の活動実態(1日のうちの自由時間)

673 619 637 628 623 610 601 595 598 611 637 663 683 711 742 791

378 433 424 477 510 524 526 521 507 472 385 299 258 210 173 102

389 388 379 335 308 306 313 324 335 358 418 479 498 519 525 547

0

200

400 600

800

1,000

1,200 1,400

1次活動 2次活動 3次活動

平均生活時間(分/日)

6

■高齢者の活動種類別の1週間あたり平均生活時間

• 加齢に伴い、仕事等の「2次活動」の時間が減少し、自由にできる「3次活動」の時間が増加。• 高齢者においては、男性の方が「3次活動」の時間が多く、65歳以上の全ての年代において500分

(1日の約35%)以上を占める。(女性高齢者は85歳以上のみ該当)自由に使える時間の有効活用のため、移動手段の確保が重要

【全体】

【男性】 【女性】

資料:総務省「社会生活基本調査」(平成23年)(注1)・1次活動:睡眠・食事など・2次活動:通勤・通学、仕事、学業、買い物など・3次活動:移動、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌、

休養・くつろぎ、学習・自己研鑽、趣味・娯楽、スポーツ、ボランティア交際・付き合い、受診・療養など

670 609 617 609 609 594 597 599 601 616 642 667 686 715 746 787

368 429 426 481 512 535 532 524 507 470 362 247 199 147 127 86

402 402 397 350 319 311 311 317 332 354 436 526 555 578 566 567

0

200

400

600

800

1,000

1,200

1,400平均生活時間(分/日)

675 629 657 646 637 627 606 591 594 606 633 658 681 708 738 793

388 438 422 473 507 513 520 519 508 473 407 345 310 259 205 109

376 373 361 320 296 300 314 331 338 361 401 437 449 473 497 538

0

200

400

600

800

1,000

1,200

1,400平均生活時間(分/日)

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0.0

20.0

40.0

60.0

80.0

100.0

65歳以上 75歳以上 65歳以上 75歳以上 65歳以上 75歳以上 65歳以上 75歳以上 65歳以上 75歳以上

学習・自己啓発・訓

スポーツ 趣味・娯楽 ボランティア活動 旅行・行楽

大都市 中都市 小都市A 小都市B 町村

(2) 高齢者の生活実態と特性

③ 高齢者の活動実態(自由時間における行動者率)

0.0

20.0

40.0

60.0

80.0

100.0

学習・自己啓発・訓練 スポーツ 趣味・娯楽 ボランティア活動 旅行・行楽

行動者率(%)

• 自由時間で「趣味・娯楽」「旅行・行楽」を行う人が多いが、非高齢者に比べると行動者率が低下。• 近年ではそれらに加え、「学習・自己啓発・訓練」や「スポーツ」を行う人も増加傾向。• 都市階級別にみると、都市規模が大きい都市ほど行動する人が多い傾向(「ボランティア活動」除く)

多様化する高齢者の活動への対応が必要

■年齢階層別にみた自由時間での活動別行動者率

資料:総務省「社会生活基本調査」(平成23年)

■高齢者の自由時間での活動別行動者率の経年変化

資料:総務省「社会生活基本調査」(平成23年)(注1)都市階級について 大都市:人口100万人以上の市、中都市:人口15万人以上100万人未満の市、

小都市A:人口5万人以上15万人未満の市、小都市B:人口5万人未満の市、町村:町及び村

■高齢者の自由時間での活動別行動者率(都市階級別)行動者率(%)

7資料:総務省「社会生活基本調査」

(平成23年)

20.514.4

46.633.4

68.7 58.1

25.719.4

63.351.3

26.0 20.7

51.539.5

72.163.1

23.517.9

60.549.6

0.0

20.0

40.0

60.0

80.0

100.0

65歳以上75歳以上65歳以上75歳以上65歳以上75歳以上65歳以上75歳以上65歳以上75歳以上

学習・自己啓発・訓

スポーツ 趣味・娯楽 ボランティア活動 旅行・行楽

平成18年 平成23年行動者率(%)

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(2) 高齢者の生活実態と特性

④ 高齢者の目的別活動時間帯

• 買い物、趣味・娯楽– 「午前」と「午後~夕方」に

かけてピーク性がみられる。– 買い物は「午前」の行動者率

が高い傾向。(大都市除く。 )

– 趣味・娯楽は「午前」と「午後」共に行動者率が高い傾向であることに加え、「夕方」以降も一定水準を維持。

• 通院– 上記2目的と比較すると、

「午前」の行動者率の高さが際立つ。

各市町村における施設の立地特性等を踏まえつつ、時間帯に応じた目的地施設への移動手段の確保が必要

0.00

2.00

4.00

6.00

8.00

10.00

12.00行動者率(%)

8

買い物

0.00

2.00

4.00

6.00

8.00

10.00

12.00 行動者率(%)

0.00

2.00

4.00

6.00

8.00

10.00

12.00行動者率(%)

趣味・娯楽

通院

大都市 中都市

小都市A 小都市B

町村

資料:総務省「社会生活基本調査」(平成23年)(注1)都市階級について大都市:人口100万人以上の市、中都市:人口15万人以上100万人未満の市、小都市A:人口5万人以上15万人未満の市、小都市B:人口5万人未満の市、町村:町及び村

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(3) 高齢者の外出実態と特性

① 高齢者の歩行可能距離

9.9

9.1

12.2

16.4

14.4

20.8

35.9

32.2

38.6

40.1

39.5

39.7

32.4

39.4

33.2

33.1

27.8

23

14.8

14

11.9

7.7

13.6

7.2

1.4

0.4

1.0

1.0

0.5

1.3

4.9

4.2

2.7

0.3

1.5

2.2

0.7

0.8

0.3

1.3

2.7

5.9

0% 20% 40% 60% 80% 100%

20~29歳

30~39歳

40~49歳

50~59歳

60~69歳

70歳以上

5分未満 5分以上10分未満 10分以上15分未満

15分以上30分未満 30分以上1時間未満 1時間以上

わからない

9

資料:内閣府「世論調査報告書」(平成28年)

■年齢階層別にみた自宅から駅やバス停までの許容距離

• 無理なく休まずに歩ける距離が100mまでとする人が高齢者の1割、75歳以上は17%。• 別調査では、自宅から駅やバス停までの許容距離として5分未満の数値を挙げる人が2割。

(参考:高齢者の歩行速度は約60~70m/分程度 ⇒300~350m未満の数値)

高齢者の徒歩可能距離を考慮した、交通モード導入やバス停配置検討等が必要

■高齢非高齢別にみた無理なく休まずに歩ける距離

資料:国土交通省「全国都市交通特性調査」(平成27年)※全国の70市を対象に集計

1%

10%

17%

1%

10%

17%

1%

10%

17%

2%

6%

8%

2%

5%

7%

3%

7%

10%

5%

10%

13%

4%

10%

12%

7%

11%

15%

17%

16%

14%

16%

16%

13%

19%

17%

15%

11%

9%

9%

12%

8%

9%

11%

10%

9%

64%

48%

39%

67%

51%

43%

58%

44%

33%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

非高齢

65歳以上

75歳以上

非高齢

65歳以上

75歳以上

非高齢

65歳以上

75歳以上

全体

三大

都市

圏地

方都

市圏

100mまで 300mまで 500mまで 1㎞まで 1.5kmまで 1.5㎞以上

Page 11: 高齢者の生活・外出特性について - MLIT65~69歳 70~74歳 75~79歳 80~84歳 85歳以上 (万件/年) 2.1 1.8 2.8 4.9 6.3 7.0 11.2 13.2 19.8 27.0 0 500 1,000

80% 77%80% 75% 78% 79%

76% 76% 71% 74%

60% 57% 55% 53% 52% 54%41%

48%46% 44%

20%

40%

60%

80%

100%

中心

都市

周辺

都市

周辺

都市

中心

都市

周辺

都市

中心

都市

周辺

都市

中心

都市

周辺

都市

三大都市圏 地方中枢

都市圏

地方中核

都市圏

(中心40万人

以上)

地方中核

都市圏

(中心40万人

未満)

地方中

都市

免許あり 免許なし外出率

20%35%

(3) 高齢者の外出実態と特性

② 高齢者の外出状況(外出率)

10

• 高齢者の外出率は、非高齢者と比較して低い。加えて、免許を持たない高齢者は一段と低い。• 免許の有無による外出率の差は、「都市圏<地方圏」「中心都市<周辺都市」と大きくなる。

免許の有無が高齢者の外出の支障とならぬよう、移動手段の確保を図ることが必要

■高齢非高齢別・免許有無別にみた外出率(調査日となる平日に外出していたか否か)

■高齢者の免許有無別・居住都市別にみた外出率

資料:国土交通省「全国都市交通特性調査」(平成27年)

※全国の70市を対象に集計

※三大都市圏 中心都市 :さいたま市、千葉市、東京区部、横浜市、川崎市、名古屋市、京都市、大阪市、神戸市周辺都市1 :取手市、所沢市、松戸市、稲城市、堺市、豊中市、奈良市周辺都市2 :青梅市、小田原市、岐阜市、豊橋市、春日井市、津島市、東海市、四日市市、亀山市、

近江八幡市、宇治市、泉佐野市、明石市地方中枢都市圏 中心都市:札幌市、仙台市、広島市、北九州市、福岡市

周辺都市:小樽市、千歳市、塩竃市、呉市、大竹市、太宰府市地方中核都市圏 中心都市:宇都宮市、金沢市、静岡市、松山市、熊本市、鹿児島市

周辺都市:小矢部市、小松市、磐田市、総社市、諫早市、臼杵市地方中核都市圏 中心都市:弘前市、盛岡市、郡山市、松江市、徳島市、高知市

周辺都市:高崎市、山梨市、海南市、安来市、南国市、浦添市地方中心都市圏 :湯沢市、伊那市、上越市、長門市、今治市、人吉市

(中心都市40万人以上)

(中心都市40万人未満)

86%78% 74%

86%

57%52%

0%

20%

40%

60%

80%

100%

65歳以上 75歳以上

非高齢者 高齢者

免許あり 免許なし

外出率

76%

69%79% 74% 77%

75%67%

70% 69%65%

55% 50% 50% 47% 46% 47%37%

43% 43% 40%

20%

40%

60%

80%

100%

中心都市 周辺都市1周辺都市2 中心都市 周辺都市 中心都市 周辺都市 中心都市 周辺都市

三大都市圏 地方中枢

都市圏

地方中核

都市圏

(中心40万人

以上)

地方中核

都市圏

(中心40万人

未満)

地方中心

都市

21% 31%

65歳以上

75歳以上

Page 12: 高齢者の生活・外出特性について - MLIT65~69歳 70~74歳 75~79歳 80~84歳 85歳以上 (万件/年) 2.1 1.8 2.8 4.9 6.3 7.0 11.2 13.2 19.8 27.0 0 500 1,000

(3) 高齢者の外出実態と特性

③ 高齢者の外出状況(外出目的)

11

■高齢非高齢別にみた外出目的構成 ■高齢非高齢別にみた私事目的の活動別平均外出頻度

• 高齢者については、私事目的での外出の比率が高く、非定常な活動が中心。• 外出頻度で見ると、「日用品の買い物」「食事・社交・娯楽」の頻度が高い一方で、

「通院」の頻度は月3回に留まる。非定常な需要に対応した交通モードの導入が必要。(特に、買い物の際の荷物の運搬等、実際の状況に応じた対応が必要。)

資料:国土交通省「全国都市交通特性調査」(平成27年)※全国の70市を対象に集計

資料:国土交通省「全国都市交通特性調査」(平成27年)※全国の70市を対象に集計

20%

5%

2%

8%

0%

0%

8%

5%

2%

21%

47%

47%

40%

39%

38%

2%

4%

10%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

65歳以上

75歳以上

非高

齢者

高齢

通勤 通学 業務 私事 帰宅 不明

10.1

4.0 4.4

1.9

13.1

4.15.1

3.0

13.4

3.94.9

3.5

0.0

2.0

4.0

6.0

8.0

10.0

12.0

14.0

16.0

日用品の

買い物

日用品以外の

買い物

食事・社交・

娯楽

通院

非高齢 65歳以上 75歳以上平均外出頻度(日/月・人)

Page 13: 高齢者の生活・外出特性について - MLIT65~69歳 70~74歳 75~79歳 80~84歳 85歳以上 (万件/年) 2.1 1.8 2.8 4.9 6.3 7.0 11.2 13.2 19.8 27.0 0 500 1,000

3%

1%

1%

4%

2%

1%

0%

1%

0%

0%

9%

5%

3%

19%

17%

13%

4%

7%

3%

2%

0% 5% 10% 15% 20%

中心都市

周辺都市1

周辺都市2

中心都市

周辺都市

中心都市

周辺都市

中心都市

周辺都市

三大

都市

地方

中枢

都市

地方

中核

都市

(中心

40万

以上

地方

中核

都市

(中心

40万

未満

地方

中心

都市

75歳以上 免許あり

75歳以上 免許なし

(3) 高齢者の外出実態と特性

④ 高齢者の外出状況(利用交通手段)

12

■高齢非高齢別にみたバス分担率

• 高齢者は非高齢者よりもバス分担率が高い傾向。• また、免許を持つ高齢者よりも免許を持たない高齢者の方が、バス分担率が高い傾向。

地方部を含め、地域の公共交通機関としてのバスが、高齢者に生活の足を提供。特に、免許を持たない高齢者にとって、重要な役割を果たしている。

資料:国土交通省「全国都市交通特性調査」(平成27年)※全国の70市を対象に集計

■高齢者の免許有無別にみたバス分担率

資料:国土交通省「全国都市交通特性調査」(平成27年)※全国の70市を対象に集計

2%

1%

1%

5%

5%

3%

1%

2%

1%

1%

6%

3%

2%

9%

7%

4%

1%

3%

1%

1%

7%

4%

2%

12%

12%

7%

2%

4%

1%

1%

0% 5% 10% 15%

中心都市

周辺都市1

周辺都市2

中心都市

周辺都市

中心都市

周辺都市

中心都市

周辺都市

三大

都市

地方

中枢

都市

地方

中核

都市

(中

心40万

以上

地方

中核

都市

(中

心40万

未満

地方

中心

都市

非高齢者

高齢者 65歳以上

高齢者 75歳以上

65歳以上 75歳以上

3%

1%

1%

4%

1%

1%

0%

1%

0%

0%

8%

5%

3%

18%

14%

10%

4%

7%

2%

2%

0% 5% 10% 15% 20%

中心都市

周辺都市1

周辺都市2

中心都市

周辺都市

中心都市

周辺都市

中心都市

周辺都市

三大

都市

地方

中枢

都市

地方

中核

都市

(中心

40万

以上

地方

中核

都市

(中心

40万

未満

地方

中心

都市

65歳以上 免許あり

65歳以上 免許なし

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(4) 高齢者の生活・外出における障壁

① 高齢者が気兼ねなく外出することのできる環境整備の必要

13

• 高齢者の外出時の障害として、段差や傾斜・歩道の狭さといった環境を指摘する人が最多。• また、休憩場所やトイレの不足、分かりづらい表示を指摘する声も散見。

公共交通機関における利便性への指摘も踏まえ、更なる環境整備に取り組む必要

■高齢者の外出時の障害

15.2

13.7

13.4

11.3

11.3

8.0

8.0

7.0

5.2

5.2

4.0

1.5

0 5 10 15 20

道路に階段、段差、傾斜があったり、歩道が狭い

ベンチや椅子等休める場所が少ない

バスや電車等公共の交通機関が利用しにくい

街路灯が少ない、照明が暗い

トイレが少ない、使いにくい

道路に違法駐車、放置自転車、荷物の放置などがある

交通事故が多く不安

公共施設などに階段、段差が多く不安

バスや電車などの公共交通機関が未整備

地下通路などが複雑で、どこを歩いているか分からなくなる

標識や案内表示が少ない、分かりにくい

その他

(%)

資料:内閣府「高齢者の日常生活に関する意識調査」(平成26年)※対象は、60歳以上の男女。

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(4) 高齢者の生活・外出における障壁

② ICT活用への抵抗感に関する現状と将来

14

• ICTを「全く利用していない」人が54.6%と最多。「あまり利用していない」人と併せると、利用していない人が67.2%に達する。

• また、上記2項目に該当する人における今後の利用意向も、「あまり利用したいとは思わない」と「全く利用したいとは思わない」を合わせて65.7%と高い。

• 60歳以上のスマートフォン利用率は4割弱である一方で、50歳代では75%に達している。

短期的には、高齢者におけるICT活用への抵抗感に配慮したサービス提供が必要だが、中期的には、抵抗感の少ない高齢者の増加が見込まれるため、ICT活用に向けた取組は継続して推進する必要

■高齢者のICT活用意向(実態) (利用しない人の意向)

積極的

に利用

してい

る, 9.7 たまに

利用し

ている,

16.4

あまり利

用して

いない,

12.6

全く利

用して

いない,

54.6

分か

らな

い,

3.4

無回答,

3.3

積極的

に利用し

たい,

2.1

たまに

利用し

たい,

16.1

あまり利

用したい

とは思わ

ない,

32.5

全く利用

したいと

は思わ

ない,

33.2

わから

ない,

15.4

無回答,

0.6

■年代別スマートフォン利用率(平成26年)

64.7%

94.5%

92.4%

83.9%

75.1%

36.7%

0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0%

全 体

20~29歳

30~39歳

40~49歳

50~59歳

60歳以上資料:内閣府「高齢者の日常生活に関する意識調査」(平成26年)※対象は、60歳以上の男女。

資料:総務省「平成26年通信利用動向調査(世帯編)」