褐藻類由来のジテルペンが転写因子nrf2を介して脳...

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1 褐藻類由来のジテルペンが転写因子Nrf2を介して脳を保護する ー脳を保護するテルペノイドを生産する褐藻類の植物工場による試験生産ー 岩手大学 工学部 応用化学生命工学科 准教授 佐藤拓己 東京海洋大学 海洋学部 食品生産学科 准教授 小山智之 東京海洋大学 海洋学部 海洋環境学科 教授 田中次郎

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Page 1: 褐藻類由来のジテルペンが転写因子Nrf2を介して脳 …...褐藻類150種の抽出物を比較 アミジグサ科シワヤハズの抽出物が 最強の抗炎症効果

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褐藻類由来のジテルペンが転写因子Nrf2を介して脳を保護する

ー脳を保護するテルペノイドを生産する褐藻類の植物工場による試験生産ー

岩手大学 工学部 応用化学生命工学科

准教授 佐藤拓己

東京海洋大学 海洋学部 食品生産学科

准教授 小山智之

東京海洋大学 海洋学部 海洋環境学科

教授 田中次郎

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従来技術とその問題点

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日本近海には褐藻類の膨大なバイオマスがある

コンブ ワカメ ヒジキ アラメ

利用されているものは一部にすぎない

アミジグサ科の褐藻類の食品市場の創製を目指す 褐藻類アミジグサ科シワヤハズのバイオマスの健康食品市場への展開を目指す

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新技術の特徴・従来技術との比較

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従来まで褐藻類はテルペノイドの合成能力があることは想定されていたが、具体的にどのようなテルペノイドが生理活性に関与するのか、殆ど明らかではなかった。これは従来の研究の殆どが親水性の化合物(マンニトール、フコイダン、アルギン酸など)に集中し、疎水性の化合物については、特にテルペノイドが研究に取り上げられることは殆どなかった。これに対して本研究は、褐藻類のテルペノイドが生理活性に関与することを示した点で圧倒的な優位性がある。

背景・要約

今後褐藻類のテルペノイドの研究が大幅に推進されることが期待される。

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研究の背景

ローズマリー由来のカルノシン酸 =オルソ型ハイドロキノン

佐藤(ケミカルバイオロジー)

活性基であるハイドロキノンはパラ型であるほうがよい

SciFinderでモジュール検索

ゾナロール(2012年4月)

小山(天然物化学) マウスフッドパッド(炎症)モデルで褐藻類150種の抽出物を比較

アミジグサ科シワヤハズの抽出物が最強の抗炎症効果

抽出物を分画・構造式を決定

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新技術の概要

1.マスター転写因子Nrf2を介した神経細胞死抑制

2.アンチエイジング因子AMPKを介した脂肪抑制

4.シワヤハズ抽出物を含んだ製剤化法の確立

5.シワヤハズの幼体生産法の確立

3.膵リパーゼの抑制を介した脂肪抑制

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新技術に関する知的財産権

• 発明の名称 :リパーゼ活性阻害剤、及び、その抽出製造方法

• 出願番号 :特願2013-250309 • 出願人 :東京海洋大学、岩手大学 • 発明者 :小山智之、佐藤拓己

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0

400

800

1200

1600

2000

0 2 4 6 8

血中の中性脂肪

濃度

(mg/

dl)

経過時間(h)

+ゾナロール

コーン油のみ

ゾナロールは膵リパーゼを抑制する ゾナロールは中性脂肪の吸収を抑制する

ゾナロールの濃度(µM)

膵リパ

ーゼの

比活性(%)

0

20

40

60

80

100

120

0.001 0.01 0.1 1

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その他の新技術2 幼体の生産の確立

胞子から幼体への培養の報告はないが、田中(東京海洋大)は幼体の培養に成功した

胞子の単離

胞子から幼体へ

50µm

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想定される用途

1.褐藻の抽出物を含む機能性食品

2.創薬のためのリード化合物

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実用化に向けた課題

1.マウスやブタでの機能性の証明

2.シワヤハズのメタボローム解析

3.サプリメント製造に向けた製剤化

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1.マウスやブタでの機能性の証明

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企業への期待

2.サプリメントの営業・販売

1.起業のサポート

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起業化の基本構想

シワヤハズ

WS分画

錠剤化 パッケージング

営業 販売

東京海洋大学で行う

三生医薬(株)に委託

他社に委託

Vega Weed Inc.

約200万円 の起業ファンド

平成26年度中に起業したい

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お問い合わせ先ーその1-

岩手大学地域連携推進センター

知的財産移転部門

TEL 019-621-6494

FAX 019-604-5036

e-mail [email protected]

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お問い合わせ先ーその2-

東京海洋大学 産学・地域連携推進機構 リサーチ・アドミニストレータ 弁理士 前田敦子

TEL 03-5463-0859

FAX 03-5463-0894

e-mail [email protected]