高齢運転者による交通事故の特徴と防止対策...

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高齢運転者による交通事故の特徴と防止対策 (中間報告) 令和元年5月 交通事故分析研究班

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Page 1: 高齢運転者による交通事故の特徴と防止対策 中間報告police.pref.toyama.jp/cms_pfile_police/00020506/01251023.pdf · 今後も、高齢者の免許人口の増加に伴い、高齢運転者による重大事故の発生が懸念されること

高齢運転者による交通事故の特徴と防止対策

(中間報告)

令和元年5月

交通事故分析研究班

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目 次

Ⅰ 概況 ………………………………………………………………………………… 3

Ⅱ 富山県内の高齢運転者事故の特徴

1 年齢層別 ………………………………………………………………………… 5

2 事故類型別 ……………………………………………………………………… 9

3 違反事由別 ……………………………………………………………………… 10

4 運行目的別 ……………………………………………………………………… 11

5 時間帯別 ………………………………………………………………………… 12

6 車種別 …………………………………………………………………………… 14

7 発生箇所別 ……………………………………………………………………… 15

Ⅲ 高齢運転者事故の防止対策 ……………………………………………………… 16

Ⅳ まとめ ……………………………………………………………………………… 17

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用語の意味等

本書における用語の意味は、次のとおりである。

・交通事故…………道路(道路交通法第2条第1項に規定)において、車両、路面電車及び列車の

交通によって起こされた人の死亡又は負傷を伴った事故及び物的損害を伴っ

た事故をいう。

・人身事故…………交通事故により人の死傷があったものをいう。なお、特に記載のない限り、本書

における「事故」は、「人身事故」を指すものとする。

・高齢者……………年齢が満 65歳以上の者をいう。

・運転者……………原動機付自転車以上の車両を運転する者をいう。

・第1当事者 ………交通事故関与者のうち、過失がより重い者(過失が同程度の場合は、被害がより

小さい者)をいう。

・1当運転者 ………第1当事者となった運転者をいう。

・運転者事故………運転者が第1当事者となった人身事故をいう。

・高齢運転者事故…高齢者が第1当事者となった人身事故をいう。

・死亡………………交通事故発生から 24時間以内に死亡することをいう。

・重傷………………交通事故によって負傷(30日以上の治療を要するもの)することをいう。

・軽傷………………交通事故によって負傷(30日未満の治療を要するもの)をすることをいう。

・事故類型…………事故をまず当事者の種類(人又は車両)によって分類し、次いで当事者の事故時

の行動等(動き、位置、衝突等)によって更に細かく分類したものをいう。

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Ⅰ 概況

1 高齢者の運転免許人口は 10年間で約 1.5倍(75歳以上は 1.7倍)に増加

本県の高齢者の運転免許人口は、平成 21年の 135,974人から平成 30年の 207,632人へと 10年

間で約 1.5 倍(+71,658 人)に増加している。特に 75 歳以上の運転免許人口は、39,134 人から

67,719人へと約 1.7倍(+28,585人)に増加している。

この間の運転免許人口(全年齢層)は、742,056 人から 746,146 人へとほぼ横ばいであることから、

運転免許人口に占める高齢者の割合も大幅に増加し、高齢運転者全体で 18.3%から 27.8%に、75 歳

以上で 5.3%から 9.1%へと大幅に増加している。

2 高齢運転者による事故の割合が増加(件数は減少)

高齢者が第1当事者となった運転者事故(以下「高齢運転者事故」)は、平成 26年から平成 30年

までの 5年間に、912件から 671件へと 26.4%減少(▲241件)している。

その一方、運転者事故全体では4,277件から2,766件へと35.3%減少(▲1,511件)しているため、

運転者事故全体に占める高齢運転者事故の割合は、21.3%から 24.3%へと増加している。

全年齢層 計

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3 高齢運転者による死亡事故は、件数・割合ともに増加

特に、死亡事故については、高齢運転者によるものが、平成 26 年の6件(15.8%)から、平成 30

年には 19件(40.4%)へと大幅に増加している。

今後も、高齢者の免許人口の増加に伴い、高齢運転者による重大事故の発生が懸念されること

から、高齢運転者による交通事故防止対策が重要な課題となっている。

全年齢層 計

全年齢層 計

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Ⅱ 富山県内の高齢運転者事故の特徴

1 年齢層別

○ 79歳以下の免許人口当たり事故件数は「高齢者以外」より少ない。

過去5年間(平成 26~30 年)の免許人口当たり事故件数(※)の推移を年齢層別に見ると、全ての

年齢層で改善傾向にあり、高齢運転者についても、「65~69歳」「70~74歳」「75~79歳」の各年齢層

の免許人口当たり事故件数は「高齢者以外」(64歳以下)より少ない。

※)各年齢層の運転者が第1当事者となった事故件数を各年齢層の運転免許人口で除したもの

また、「80~84歳」「85歳以上」は、これまで「高齢者以外」を大きく上回っていたが、平成30年は大

幅に改善し、「80~84歳」(36.9件)は、「高齢者以外」(38.9件)とほぼ同水準となっている。

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○ 重傷・死亡事故では、70歳以上の免許人口当たり件数は「高齢者以外」より多い。

これを重傷・死亡事故について見ると、「65~69 歳」は「高齢者以外」とほぼ同水準であるが、70 歳

以上の各年齢層では「高齢者以外」より多い。

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○ 高年齢になるほど、運転者自身の傷害程度が重くなりやすい。

過去 5 年間の1当運転者自身が死傷した運転者事故件数を傷害程度別に見ると、「高齢者以外」

では、軽傷が全体の約 2/3(68%)を占め、重傷が 27%、死亡が 5%となっている。

これを高齢運転者について見ると、「65~74歳」では、重傷の割合が 45%と大幅に高くなり、さらに

「75歳以上」では、死亡の割合が 15%と、「高齢者以外」(5%)の3倍となっている。

1当運転者の傷害程度(構成率) H26~30計

[1当運転者自身が死傷した運転者事故]

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2 事故類型別

○ 「出会い頭」事故の割合が高い。

過去5年間の運転者事故件数を事故類型別に見ると、「人身事故全体」では、各年齢層ともに「車

両相互」が最も多く、8割以上を占めている。

その内訳は、「高齢者以外」では「追突」(48.3%)が最も多いが、高齢運転者では「出会い頭」が最

も多く、かつ高年齢になるほど、その割合が高くなる。(65~74歳:35.2%、75歳以上:37.3%)

また、構成率は小さいものの、高齢運転者では、「高齢者以外」に比べて「単独」事故が多い。

○ 重傷・死亡事故では、「対人」や「単独」事故の割合も高い。

重傷・死亡事故についても、「車両相互」が最も多く、各年齢層で約6割を占めている。

その内訳は、各年齢層ともに「追突」の割合が低下する一方、「出会い頭」は3割以上を占めており、

高齢運転者では最も多い事故類型となっている。(65~74歳:33.8%、75歳以上:35.5%)

また、各年齢層ともに「対人」と「単独」の割合が高くなっているが、特に「単独」は、高年齢になるほ

ど、割合が高くなっている。(65~74歳:11.0%、75歳以上:20.0%)

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3 違反事由別

○ 「高齢者以外」と比べて「安全不確認」や「一時不停止」の割合が高い。

過去5年間の運転者事故件数を 1 当運転者の違反事由別に見ると、各年齢層ともに「前方不注意

等」、「安全不確認」、「一時不停止」の順に多いが、高齢運転者では、「高齢者以外」に比べて「安全

不確認」や「一時不停止」の割合が高くなっている。

○ 重傷・死亡事故では、高年齢になるほど「一時不停止」の割合が高い。

重傷・死亡事故についても、高年齢になるほど「一時不停止」の割合が高くなり、「75 歳以上」では

18.6%と、最も割合の高い違反事由となっている。

また、構成率は小さいが、高年齢になるほど「操作不適」の割合が高くなっている。

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4 運行目的別

○ 「訪問」と「買物・飲食」時の事故が多い。

過去5年間の運転者事故件数を 1 当運転者の運行目的別に見ると、高年齢になるほど「業務」や

「通勤」の割合が低下し、「訪問」、「買物・飲食」、「通院」等の割合が高くなっている。

重傷・死亡事故についても、概ね同様の傾向が見られる。

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5 時間帯別

○ 高齢運転者による重傷・死亡事故は、9~11時台と15~17時台に多い。

過去5年間の運転者事故件数を事故が発生した時間帯別に見ると、「全年齢層」では、朝夕の通勤

時間帯に当たる7~8時台と 17~18時台にピークが見られる。

「高齢運転者」では、「全年齢層」のようなピークは見られない。

重傷・死亡事故について見ると、「全年齢層」では、17~18時台にピークがあり、次いで7~12時台

にも多く発生している。

「高齢運転者」では、9~11時台と 15~17時台の発生が多くなっている。

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○ 9~11時台は「安全不確認」と「一時不停止」、15~17 時台は「前方不注意等」と「歩行者妨害」

の割合が高い。

過去5年間の重傷・死亡事故に係る 1 当運転者の違反事由について、高齢運転者事故が多い時

間帯と「全時間帯」を比較すると、各年齢層ともに、9~11 時台は「安全不確認」と「一時不停止」の割

合が高くなっている。

一方、15~17時台は「前方不注意等」や「歩行者妨害」の割合が高くなっている。

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6 車種別

○ 「高齢者以外」と比べて「軽四貨物車」の事故の割合が高い。

過去5年間の運転者事故件数を1当運転者の車種別に見ると、各年齢層ともに、「普通乗用車」、

「軽四乗用車」の順に多いが、高齢運転者では、「軽四乗用車」に次いで「軽四貨物車」が多くなって

いる。(65~74歳:12%、75歳以上:17%)

特に、死亡事故では、高齢運転者で「軽四貨物車」の割合が高く、特に「65~74 歳」では約3割

(28%)を占めており、「軽四乗用車」(16%)を上回っている。

また、「軽四貨物車」による死亡事故では、1当運転者が高齢者である割合が約3/4(73.9%)に

達している。

1当運転者の車種別 事故件数(構成率) H26~30計

【人身事故全体】

【死亡事故】

高齢者計

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7 発生箇所別

○ 死亡事故は、「非市街地」での発生が多い。

過去5年間の運転者事故件数を発生箇所別に見ると、「人身事故全体」では、各年齢層とも「市街

地」と「非市街地」がほぼ同数であるが、「死亡事故」では、各年齢層とも「非市街地」の方が多く、特に

「高齢運転者」では7割近く(68%)が「非市街地」となっている。

○ 高齢者以外に比べ、信号のない交差点や交差点付近、カーブでの死亡事故の割合が高い。

過去5年間の「非市街地」での死亡事故の発生箇所を見ると、各年齢層ともに「単路(カーブ以

外)」、「交差点(信号なし)」、「単路(カーブ)」の順に多くなっている。

また、高齢運転者では、「高齢者以外」に比べて「交差点(信号なし)」、「単路(カーブ)」及び「交

差点(信号なし)付近」の割合が高くなっている。

交通事故の発生箇所(構成率) H26~30計 【人身事故全体】

交通事故の発生箇所(構成率) H26~30計 【死亡事故】

98件 47件

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Ⅲ 高齢運転者事故の防止対策

1 安全運転の継続支援

高齢運転者は、加齢に伴う様々な身体機能の変化により、交通事故を起こすリスクが高まっていく

ものと考えられる。しかしながら、加齢に伴う身体機能の変化には個人差があり、また、運転能力にも

個人差があることから、単純に年齢にのみ着眼し、高齢運転者を一律に取り扱うことは不適当である。

本県における年齢層別の免許人口当たり件数(人身事故全体)を見ても、79 歳以下の各年齢層で

は「高齢者以外」を下回っており、80 歳以上の各年齢層でも改善傾向にある。このことは、高齢運転

者も、加齢に伴う身体機能の変化を正しく自覚して交通事故を起こすリスクを減らすことにより、安全

に運転を継続できる可能性を示しているものと考えられる。(5頁参照)

公共交通機関の利用が難しく、日常生活に自動車の運転が不可欠な地域も多い本県では、高齢

者の運転を一律に制限することは困難を伴うところであり、現実的な対応として、高齢運転者が加齢

に応じた望ましい運転のあり方を理解して安全運転を継続できるよう支援していくことが有効である。

《対策例》

・高齢者講習や更新時講習の活性化

・関係機関・団体との連携による広報啓発

・やわやわ(補償)運転(※)の推進

※) 高齢者が、加齢に伴う身体機能の変化を正しく自覚し、運転時間や運転地域を自主的に選択して、

安全運転を継続する取組み

2 交通指導取締りや交通環境の整備

年齢層別に、重傷・死亡事故の免許人口当たり件数や運転者自身の傷害程度を見ると、高齢運転

者事故は、ひとたび発生すると重大事故につながる危険性が高いと考えられる。(6~8頁参照)

高齢運転者による重大事故を防止するためには、高齢運転者事故の特徴を踏まえ、効果的な交

通指導取締りを行うなどの対策が有効である。

《対策例》

・高齢運転者による重傷・死亡事故が多い時間帯のうち、「9~11時台」には「一時不停止」による事

故が多いことから、この時間帯に「一時不停止」の指導取締りを実施(13頁参照)

・「15~17 時台」には「前方不注意等」(漫然運転等)など高齢運転者の注意力低下による重傷・死

亡事故が多く発生していることから、この時間帯に、警察官の姿や警察車両を「みせる」パトロール

活動を実施することにより、運転者の注意力低下による事故を防止(13頁参照)

・高齢運転者事故では、「軽四貨物車」運転中の事故の割合が大きく、特に死亡事故において顕

著であることから、「軽四貨物車」に対する指導取締りを実施(14頁参照)

また、高齢運転者による死亡事故は、「高齢者以外」と同様、単路(カーブ以外)での発生が最も多

いが、「高齢者以外」と比べて、信号のない交差点や交差点付近、単路(カーブ)などでも多く発生し

ていることから、高齢運転者の注意を喚起するため、見やすく分かりやすい道路標識の整備、交差点

やカーブ等の視認性向上、走行帯の明確化、照明やガードレールなど安全施設の整備等について、

道路管理者と連携して取り組むことが有効である。(15頁参照)

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Ⅳ まとめ

以上、平成30年までの交通事故データに基づき、高齢運転者による交通事故の特徴と防止対策に

ついて検証した

しかしながら、本年も4月までに高齢運転者による死亡事故が5件(死亡事故全体の約半数)発生す

るなど、高齢運転者による交通事故の防止が引き続き重要な課題となっている。

当研究班では、引き続き、高齢運転者による交通事故の特徴について詳細な分析を行うとともに、

その対策について具体的な検討を行い、今年中に最終的な報告書を取りまとめることとしたい。