速読力を高める英語指導法の開発速読力を高める英語指導法の開発

アクションリサーチⅡアクションリサーチⅡ

教育学研究科教育学研究科

速読力を高める英語指導法の開発速読力を高める英語指導法の開発

教育学研究科 言語文化教育学専攻英語文化教育学専修M115400 豊永彩佳

教育学研究科 言語文化教育学専攻英語文化教育学専修M115400 豊永彩佳

広大附属福山中

5

広大附属福山中•高等学校

5年A組•B組 80名

Andorra,one of the smallest countries in the world,Andorra,one of the smallest countries in the world,

is located high in the mountains between France and

Spain. The country covers 179 square miles.Spain. The country covers 179 square miles.

読み返しの癖が見られる

Andorra,one of the smallest countries in the world,Andorra,one of the smallest countries in the world,

is located high in the mountains between France and

Spain. The country covers 179 square miles.Spain. The country covers 179 square miles.

読み返しの癖が見られる

Andorra,one of the smallest countries in the world,Andorra,one of the smallest countries in the world,

is located high in the mountains between France and

Spain. The country covers 179 square miles.Spain. The country covers 179 square miles.

小単位での読み

Andorra,one of the smallest countries in the world,Andorra,one of the smallest countries in the world,

is located high in the mountains between France and

Spain. The country covers 179 square miles.Spain. The country covers 179 square miles.

小単位での読み

1. 問題の把握

＊読みが精読中心となっている

＊情報の軽重がつけられていない

＊読むスピードに慣れていないこと

＊読みが精読中心となっている

＊情報の軽重がつけられていない

＊読むスピードに慣れていないこと

2. 意義

受験生には制限時間内にかなりの単語数の長文を読み内容を理解した上で設問に答える力、つまり

『英文理解力』と『速読力

受験生には制限時間内にかなりの単語数の長文を読み内容を理解した上で設問に答える力、つまり

速読力』の２つが要求される」

柳瀬（2008)

速読力をつけるには速読力をつけるには

どのような指導をすればよいか

（= 文章をすばやく目で追う力）

どのような指導をすればよいか

をつけるにはをつけるには

どのような指導をすればよいか

文章をすばやく目で追う力）

どのような指導をすればよいか

3.1岡山城東高等学校の実践

1. 1. 事前活動事前活動

生徒の

+100wpm

2. 2. 速読速読

+100wpm

岡山城東高等学校の実践

事前活動事前活動

生徒の85%

+100wpm

小橋(2006)

3. 3. 要約要約

+100wpm

3.1岡山城東高等学校の実践

「『要約』という活動を与えれば、当然そこには『概要や要点』をとらえながら読もうとする

態度が生まれる」

岡山城東高等学校の実践

という活動を与えれば、当然そこにはをとらえながら読もうとする

態度が生まれる」（英語教育vol.55, p17)

小橋(2006)

3.2仮説①

概要や要点をまとめる時間を徐々に短くすることで

必要な情報を選択する力が身に付き

速読力が高まるだろう

概要や要点をまとめる時間を徐々に短くすることで

必要な情報を選択する力が身に付き

速読力が高まるだろう

3.3 ディスコースマーカー（談話標識）

Reading Strategies

（読みの方略）skimmingskimming

scanningscanningpreviewingpreviewing

ディスコースマーカー（談話標識）

Reading Strategies

（読みの方略） chunkingchunking

previewingpreviewinginferenceinference

3.3 ディスコースマーカー（談話標識）

Discourse MarkersDiscourse Markers

•••••• However,•••••• However,

ディスコースマーカー（談話標識）

Discourse MarkersDiscourse Markers

However, ••••••However, ••••••

3.3 ディスコースマーカー（談話標識）

Discourse MarkersDiscourse Markers

•••••• However,•••••• However,

ディスコースマーカー（談話標識）

Discourse MarkersDiscourse Markers

However, ••••••逆逆

However, ••••••

3.3 ディスコースマーカー（談話標識）

•••••• However,

wpm

ディスコースマーカー（談話標識）

However, ••••••

高梨•高橋(2008)

3.3ディスコースマーカー（談話標識）

筆者が次に何を言おうとしているのか予測

ディスコースマーカー（談話標識）

筆者が次に何を言おうとしているのか予測できる

3.4仮説②

ディスコースマーカーに注目することで

文章を予測して読む力が身に付き

速読力が高まるだろうYetYet

However,

Therefore,

ディスコースマーカーに注目することで

文章を予測して読む力が身に付き

速読力が高まるだろう

4.1. 授業の流れ

帯活動帯活動帯活動帯活動（測定）（測定）

単元学習単元学習

cc

単元学習単元学習（指導）（指導）

× 5時間

4.2. 帯活動

＊総語数400

＊速読研究で使用

＊テキスト＋設問

TIMED READINGSThird edition book1

(Jamestown publishers)(Jamestown publishers)

4.2. 帯活動

①

Progress Graph

②

③

④

①読ませる

②読了→タイム記入

③設問へ

6④制限時間6分

4.3. 単元学習

①パラグラフ構造について知る

仮説①

３時①パラグラフ構造について知る②内容をマッピングする③マッピングをもとに

４時

①内容をマッピングする②キーセンテンスを探す③30秒で要約

５時①各セクションの構造をとらえる②キーセンテンスを探す③30秒で要約

パラグラフ構造について知るパラグラフ構造について知る②内容をマッピングする③マッピングをもとに１分で要約

内容をマッピングする②キーセンテンスを探す

で要約

１ふん１ふん

各セクションの構造をとらえる②キーセンテンスを探す

で要約

4.3. 単元学習

仮説②

１時①ディスコースマーカーについて知る②本文に用いられているマーカーを探す

①出てきたマーカーをもとに次の内容を２時

①出てきたマーカーをもとに次の内容を予測する練習を行う

ディスコースマーカーについて知る②本文に用いられているマーカーを

出てきたマーカーをもとに次の内容を出てきたマーカーをもとに次の内容を予測する練習を行う

200

180

160140

120

80

100

40

60

100.7wpm

83.1wpm40

20

01 2

83.1wpm

183.8wpm

83.1wpm

3 4 5

83.1wpm

5.1. 増加群(n’=67)について

0-20

41-60

81-100

121-140

161-180

0 5

161-180

201-220

241-250

について

全体

伸び平均

10 15

伸び平均

+87.3wpm(SD=48.9)

5.1. 増加群(n’=67)についてについて

伸び平均伸び平均

+114.1wpm

5.1. 増加群(n’=67)についてについて

伸び平均伸び平均

+53.8wpm

5.1. 増加群(n’=67)について

全体

下位層

上位層

について

+87.3wpm

+114.1wpm

+53.8wpm+53.8wpm

5.2. 減少群(n”=3)について

-9 wpm -10wpm

1st 100wpm 150wpm1st 100wpm 150wpm

について

-37 wpm 10wpm

137wpm150wpm 137wpm150wpm

5.2. 減少群(n”=3)についてについて

6.1.仮説１の検証

wpm

6.1.仮説１の検証

概要を意識して読むようになった？

4326

1

43

概要を意識して読むようになった？

43

意識↑

意識変化なし

意識↓

43

6.1.仮説１の検証 (n=43)

6080

100120140160180200

106.3

0204060

1 2 3 4 5

182.9182.9

+76.6wpm

41/43名が↑

5

41/43名が↑

6.1.仮説１の検証 (n=43)

6080

100120140160180200

106.3

0204060

1 2 3 4 5

182.9182.9

+76.6wpm

41/43名が↑

5

41/43名が↑

6.1.仮説１の検証(n=41)

〜生徒のマーキングから

16 マーキング増加

25

生徒のマーキングから〜

マーキング増加 マーキング変化なし

25

スラッシュで区切りスラッシュで区切り

ミクロ的な読み

最も重要な文のみ選択

マクロな読み

6.2. 成果

＊約60%の生徒の意識を高めた＊約60%の生徒の意識を高めた

＊うち約60%がマーキングに現れていた

＊練習→マクロ的な読み＊練習→マクロ的な読み

の生徒の意識を高めたの生徒の意識を高めた

がマーキングに現れていた

マクロ的な読みマクロ的な読み

6.2. 成果

heck①長期的な指導①長期的な指導

②生徒に力を与える指導

ction

長期的な指導長期的な指導

生徒に力を与える指導

6.3.仮説2の検証

Therefore,Therefore,

However,

Yet

wpm

。。。？。。。？。。。？。。。？

6.3.仮説2の検証

152

ディスコースマーカーを意識して読むようになった？

53

意識↑

意識変化なし

意識↓

ディスコースマーカーを意識して読むようになった？

53

6.3.仮説2の検証 (n=53)

6080

100120140160180200

103.2

0204060

1 2 3 4 5

177.2177.2

+74.0wpm

50/53名が↑

5

50/53名が↑

6.3.仮説2の検証

103.2

92.8

203.2

177.2

203.2

6.3.仮説2の検証 (n=53)

① ② ③

103.2 122.5 153.5

+19.3 +31.5

予測読み指導の成果か

③ ④ ⑤

153.5 163.3 177.2

+9.8 +13.9

予測読み指導の成果か

6.3.仮説2の検証 (n=17)

① ②

意識↑ 103.2 122.5

意識→ 92.8 144.6

+51.8 +42.7

③ ④ ⑤

153.5 163.3 177.2

187.3 204 203.2

+16.7 -0.8

6.4. 成果

＊約75%の生徒の意識を高め、伸びに反映

＊第２時の練習直後の伸びが最も著しい

＊マーキングの量は第３時以降減少→キーセンテンスと統合

の生徒の意識を高め、伸びに反映

＊第２時の練習直後の伸びが最も著しい

＊マーキングの量は第３時以降減少キーセンテンスと統合

6.5. 課題

heck

検証方法の検討不足検証方法の検討不足

ction

検証方法の検討不足検証方法の検討不足

＊継続的な指導によって伸びがみられる

7.1結果

＊伸びの視覚化は動機付けを向上させる

＊口頭要約の指導の継続

＊視覚教材の使用は伸びに貢献する＊視覚教材の使用は伸びに貢献する

＊継続的な指導によって伸びがみられる

＊伸びの視覚化は動機付けを向上させる

＊口頭要約の指導の継続→更なる伸びの可能性

＊視覚教材の使用は伸びに貢献する＊視覚教材の使用は伸びに貢献する

7.2.課題

heckレベルにあった指導をレベルにあった指導を

より効果的な指導法を

ction

理解を踏まえた指導を

より効果的な指導法を

理解を踏まえた指導を

門田修平・野呂忠司・氏木道人(2010).「第５章ディング指導ハンドブック』pp.185-244菊地俊一(1996). 「英語字幕付き映画が単語認識と速読に及ぼす影響」全国大会要綱』35, 205-208.全国大会要綱』35, 205-208.清水晃・橋浦正史・日比野満(1985). 「英文速読へのパーソナルコンピュータの応用」『岐阜工業高等専門学校紀要』20.89渡辺浩行(2009). 「速読につながる音読のすすめるか」『英語教育』p23-25. 大修館高梨庸雄・卯城祐司 (2000), 「第５章 読む目的と読む速度」グ事典』p58-72, 研究社出版卯城祐司 (2011), 「第５章内容を英語で理解する活動」業』pp58-pp114高梨庸雄・高橋正夫 (1987), 『英語リーディング指導の基礎高梨庸雄・高橋正夫 (1987), 『英語リーディング指導の基礎津田塾大学言語文化研究所読解研究グループ導』, 大修館書店小林潤子 (2009), 「英文の速読力を高めるための指導方法考察」BULLETIN』vol.21, pp243-pp261

「第５章 多読・速読指導」『英語リー244

「英語字幕付き映画が単語認識と速読に及ぼす影響」『JACET

「英文速読へのパーソナルコンピュータの20.89-94.

「速読につながる音読のすすめ-音読・黙読の速さをどうとらえ

読む目的と読む速度」『英語リーディン

「第５章内容を英語で理解する活動」『英語で英語を読む授

英語リーディング指導の基礎』, 研究社出版英語リーディング指導の基礎』, 研究社出版津田塾大学言語文化研究所読解研究グループ(2000), 『英文読解のプロセスと指

「英文の速読力を高めるための指導方法考察」『STEP

小橋雅彦 (2006), 「速読から要約へ―読むことと書くことを関連づけて」語教育, SELHiはこんな授業をしている』金谷憲 (1995) 『英語リーディング』, 桐原書店金谷憲 (1995) 『英語リーディング』, 桐原書店土方裕子 (2004), 「日本英語学習者の読み方とチャンキング単位の関係と精読における効果的なチャンクの比較」pp73-86東京都教職員研修センター (2004), 『生徒の主体的なリーディング活動を促す指導の工夫』「東京都教育研究員研究報告書・外国語編」Ava Soft (?), 速読能力の構成要素（６）http://www.ava-soft.net/products/sr/help/tp_6.htm

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Masayoshi Ohyakagi & Takayoshi Ohmori (1991), The Advantage of “Progressive” Reading Activities Using Sense Groups for Japanese English Learners －An Experimental Study－, ARELE. vol 2, pp83

読むことと書くことを関連づけて」『英』大修館

桐原書店桐原書店「日本英語学習者の読み方とチャンキング単位の関係―速読

と精読における効果的なチャンクの比較」『STEP BULLETIN vol.16』

生徒の主体的なリーディング活動を促す「東京都教育研究員研究報告書・外国語編」, 2-11速読能力の構成要素（６）. 読解力とは, Web Site soft.net/products/sr/help/tp_6.htm

Yuko Hijikata (2005), The Chunking Process and Reading Comprehension of Japanese EFL Learners, ARELE. vol.16of Japanese EFL Learners, ARELE. vol.16

Masayoshi Ohyakagi & Takayoshi Ohmori (1991), The Advantage of “Progressive” Reading Activities Using Sense Groups for Japanese English

, ARELE. vol 2, pp83-92,

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