鬼の子の角のお話haguruma-za.sakura.ne.jp/assets/鬼の子... · 2017-01-11 ·...

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上演要綱 上演会場/遊戯室や体育館など、各園でこどもたちが集まれ る場所ならどこでも上演可能です。 上演時間/上演時間は約20分。 その前後に設営と撤収の時間がそ れぞれ1時間ほど必要です。 公演料/相談に応じます 鬼の子の角のお話 礒 永 秀 雄 鬼の子の角のお話は0歳児から四歳児 60 名での鑑賞。公演の数日から、子どもたち(2歳児~4歳児)と役者の方のことやペープサート鑑賞する態度について話し合っていた。また、鬼の登場に驚く子もいるで、簡単なあらすじや優しい鬼の話であることを伝えていた。 公演を楽しみにしていた子どもたち。当日の舞台設営にも興味津々窓越しからのぞいたり、役者の方と挨拶をかわし手をふったりと和やな雰囲気のなかで公演が始まった。 鬼の登場に泣き出す子がいないか心配であったが、一人も泣き出すこ となく役者さんの優しくて澄んだ声と巨大ペープサートに見入ってい子どもたちであった。 鑑賞後、子どもたちに感想を聞くと、「やさしいおにだからこわくなった」「あかちゃんおにかわいかった」「どうぶつさんたちやさしかった」 などと発表してくれた。また、「鬼の子のお父さんやお母さんみたいに困 っているお友だちがいたらどうしたらいいかな?」の問いかけに「おもち ゃもっていたら、かしてあげる」「なみだふいてあげる」「てつだってある」「いっしょにあそんであげる」などと発表してくれた(4歳児)。 支援児や気になる子が増えている現状もあり〝自分のことも相手のこ とも大事にできる子に育ってほしい〟〝相手を思いやることのできるに育ってほしい〟と思いながら公演を観せてもらった。鬼の子の角の話の内容(動物たちが相手を思いやり、困っている者の力になろうとす姿)や優しい絵、役者の演じ方にも感動したが、目を丸くして一生懸命、 見入る子どもたちの姿に も感動した。 保育士が演じるペーサートとは違った迫力と 雰囲気で子どもたち、保士にとっても感動体験時間となった。 保育士にとっても感動体験の時間に 沖縄県 保育士 30代 お問い合わせ先/劇団はぐるま座 ⼭⼝県下関市武久町 2-61-10 TEL083-254-0516 FAX083-254-5964

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Page 1: 鬼の子の角のお話haguruma-za.sakura.ne.jp/assets/鬼の子... · 2017-01-11 · 鬼の子の角のお話 礒 永 秀 雄 作 森のはずれのあばら家に住む 社にお参りしましたが…せんでした。こっそり鎮守のおをとても心配して毎晩ねむれまんでした。鬼の夫婦はそのこといつまでたっても角が生えませました。しかしその鬼の子には鬼の夫婦の間

上演要綱

上演会場/遊戯室や体育館など、各園でこどもたちが集まれる場所ならどこでも上演可能です。 上演時間/上演時間は約20分。 その前後に設営と撤収の時間がそ れぞれ1時間ほど必要です。 公演料/相談に応じます

鬼の子の角のお話 礒 永 秀 雄 作

森のはずれのあばら家に住む

鬼の夫婦の間に子どもが生まれ

ました。しかしその鬼の子には

いつまでたっても角が生えませ

んでした。鬼の夫婦はそのこと

をとても心配して毎晩ねむれま

せんでした。こっそり鎮守のお

社にお参りしましたが…

ある雨降りの晩。あばら家の

戸をコトンコトンとたたくもの

がありました…。

子どもたちの思いやりの心を

引き出す礒永秀雄の童話の代表

作を大型ペープサートで贈りま

す。

礒い

永な

秀ひ

雄お

(一九二一〜一九七六)

礒永秀雄は、多くの人々に役に立つ詩

や童話を作り続けた山口県の詩人です。

太平洋戦争のさなか、学徒臨時徴集で

南方の壮絶な戦場に送られ、九死に一生

を得た体験から、残された命を詩人にか

ける決意をした礒永秀雄は、戦後の社会

情勢とかかわって多くの詩や童話を発表

しました。

その作品は学

校の教材にも活

用され、子ども

たちが本来持っ

ている積極的な

心を発揚してい

ます。

鬼の子の角のお話は0歳児から四歳児 60 名での鑑賞。公演の数日前

から、子どもたち(2歳児~4歳児)と役者の方のことやペープサートを

鑑賞する態度について話し合っていた。また、鬼の登場に驚く子もいるの

で、簡単なあらすじや優しい鬼の話であることを伝えていた。

公演を楽しみにしていた子どもたち。当日の舞台設営にも興味津々で

窓越しからのぞいたり、役者の方と挨拶をかわし手をふったりと和やか

な雰囲気のなかで公演が始まった。

鬼の登場に泣き出す子がいないか心配であったが、一人も泣き出すこ

となく役者さんの優しくて澄んだ声と巨大ペープサートに見入っている

子どもたちであった。

鑑賞後、子どもたちに感想を聞くと、「やさしいおにだからこわくなか

った」「あかちゃんおにかわいかった」「どうぶつさんたちやさしかった」

などと発表してくれた。また、「鬼の子のお父さんやお母さんみたいに困

っているお友だちがいたらどうしたらいいかな?」の問いかけに「おもち

ゃもっていたら、かしてあげる」「なみだふいてあげる」「てつだってあげ

る」「いっしょにあそんであげる」などと発表してくれた(4歳児)。

支援児や気になる子が増えている現状もあり〝自分のことも相手のこ

とも大事にできる子に育ってほしい〟〝相手を思いやることのできる子

に育ってほしい〟と思いながら公演を観せてもらった。鬼の子の角のお

話の内容(動物たちが相手を思いやり、困っている者の力になろうとする

姿)や優しい絵、役者の演じ方にも感動したが、目を丸くして一生懸命、

見入る子どもたちの姿に

も感動した。

保育士が演じるペープ

サートとは違った迫力と

雰囲気で子どもたち、保育

士にとっても感動体験の

時間となった。

保育士にとっても感動体験の時間に

沖縄県 保育士 30代

お問い合わせ先/劇団はぐるま座 ⼭⼝県下関市武久町 2-61-10 TEL083-254-0516 FAX083-254-5964