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自衛隊札幌地方協力本部

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自衛隊札幌地方協力本部

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目 次1 自衛隊幹部候補生とは2 自衛隊の幹部とは(1) 自衛隊における幹部自衛官の位置付け(2) 幹部自衛官の役割(3) 幹部になるためには

3 幹部候補生学校はどこにあるの4 幹部候補生学校の教育・生活は5 幹部候補生の身分・処遇は6 卒業後の経歴は7 先輩からのメッセージ

2

1 自衛隊幹部候補生とは

3

幹部自衛官として、必要な知識と技能を修得するた

めに幹部候補生学校において教育を受けます。

卒業後は初級幹部として、さらなる知識と技能の修

得に努め、「平和を、仕事にする。」責任を担ってい

きます。

4

2 自衛隊の幹部とは

5

幹部自衛官の位置付け2士~将まで16ある階級のうち3尉以上の8階級

全体:約24万人 准尉・曹・士

約20万人

(約1万人)

( )内は女子で内数

幹部 約4万人

(約2千人)

(陸上自衛隊の例)

各階級のイメージ

1000名以上の部隊の指揮官等

150~500名程度の部隊の指揮官等

50~100名程度の部隊の指揮官等

30名程度の部隊の指揮官等

将補

1佐

2佐

3佐

1尉

2尉

3尉

准尉

曹長

1曹

2曹

3曹

士長

1士

2士

6

幹 部幹 部

准・曹・士准・曹・士

部隊(現場)

司令部・指揮所等

現場のプロ・職人(装備品等を直接駆使)

リーダー(安全保障の中核)

部隊の指揮官、幕僚(スタッフ)、教官(職種学校・新隊員教育等)、研究者(技術開発、戦史)、パイロット、

法務官、医官(自衛隊病院等の医者)、通訳、防衛駐在官等

部隊の指揮官、幕僚(スタッフ)、教官(職種学校・新隊員教育等)、研究者(技術開発、戦史)、パイロット、

法務官、医官(自衛隊病院等の医者)、通訳、防衛駐在官等

幹部自衛官の役割

幹部自衛官には指揮官のみならず多種多様な役割があります

部隊等において

幹部と准・曹・士は

一つのチーム(部隊)を

編成して任務を遂行します。

7

幹部になるためには★ 一般大学等卒業後に幹部候補生採用試験を受けて幹部自衛官になるコース

は防衛大学校出身者と並んで最も最短で幹部自衛官へ昇任できます。

幹部候補生採用試験合格

幹部候補生

一般大学など

約1年

自衛隊入隊

各部隊・司令部での勤務及び各種教育等

※ 陸海空各幹部候補生学校入校

8

3 幹部候補生学校はどこにあるの

9

陸上自衛隊幹部候補生学校(福岡県久留米市高良内町2728)

海上自衛隊幹部候補生学校(広島県江田島市江田島町)

航空自衛隊幹部候補生学校(奈良県奈良市法華寺町1578)

陸・海・空自衛隊それぞれにとって唯一の幹部への入門教育機関で、幹部としての資質を養うとともに、初級幹部として必要な基礎的知識及び技能を修得させるための学校であり、自衛隊の幹部になるための登竜門です。

幹部候補生学校の所在地

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4 幹部候補生学校の教育・生活は

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陸上自衛隊 幹部候補生学校の教育

12

課 目 教育内容

戦 闘 戦 技 訓 練 戦闘行動及び部隊の指揮法に関する教育

戦 術 部隊指揮の考え方等に関する戦術教育

防 衛 基 礎 学 自衛隊の装備等に関する基礎理論

戦 史 戦史概論・作戦戦闘史に関する教育

服務・防衛教養隊員指導の基本的事項

防衛に関する法規及び国際法、英語等の防衛教養

体 育 体力・気力及びチームワークを練成する体育

★ 4月~1月の約10ヶ月の教育(教育中約5週間の普通科部隊での教育)

卒業時に各職種が決定し、その後、約2ヶ月の各職種部隊での教育

※ 歯科幹部候補生については、約6週間の教育

主要教育課目

13

教育・訓練風景

自習時間

武装障害走

高良山登山走

韓国研修

14

海上自衛隊 幹部候補生学校の教育

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主要教育課目

課 目 教育内容

訓 育 知的教育、諸点検、鍛錬行事に関する教育

体 育 体育理論、柔道、剣道、水泳、体操、バレーボール等

陸 上 警 備 基本教練、小火器射撃、警備法規に関する教育

普 通 学英語、戦史、情報科学(ITパスポート資格取得)に関する

教育

隊 務 指揮、統率、管理、教育訓練法、勤務一般に関する教育

防 衛 学 防衛関係法、国際法、安全保障、戦略、戦術に関する教育

共 通 術 科 基 礎戦艦、潜水艦、航空、後方、情報、武器体系、短艇、信号通話、防火防水に関する教育

実 習 等 乗艦実習、潜水艦実習、掃海実習、航空実習

★ 4月~3月の約12ヶ月の教育(卒業後は約6ヶ月の遠洋航海)

※ 歯科幹部候補生については、約6週間の教育

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機関実習

幕営、帆走巡航

航空部隊実習

護衛艦実習

教育・訓練風景

航空自衛隊 幹部候補生学校の教育17

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主要教育課目

課 目 教育内容

精 神 教 育 使命・徳操に関する教育

服 務 服務・管理(文書・人事・教育訓練等)に関する教育

普 通 学 英語等に関する教育

防 衛 学 指揮・防衛一般・統合・航空作戦・戦史に関する教育

教 練 及 び 体 育 基礎教練・基礎防衛・体育に関する教育

★ 4月~2月の約10ヶ月の教育(卒業後部隊配置)

※ 歯科幹部候補生については、約6週間の教育

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教育・訓練風景

拳銃射撃 航空部隊実習

総合訓練 総合研究

20

就 寝

00:00

06:00起床・点呼食 事

訓練準備

08:00国旗掲揚課業開始

1~4時限

食事

5~8時限

11:50

17:45

自習時間延長可

23:00消灯

食事・入浴身辺整理

08:15~11:50

12:50~16:25

自主練成

自 習21:00

12:50

16:45国旗降下課業終了

幹部候補生学校の生活(陸上自衛隊の一例)

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他にこんな事もしています。(地域住民との交流)

22

5 幹部候補生の身分・処遇は

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身 分 : 特別職国家公務員

給 与 : 一般・技術幹部候補生 大 卒:214,900円

大学院卒:232,000円

歯科・薬剤科幹部候補生 大 卒(大学院卒):232,000円

4年制薬学部・学科卒:214,000円

手 当 : 住居手当・扶養手当、職務等に応じ航空手当・調整手当等

昇 給 : 年1回

賞 与 : 期末勤勉手当(ボーナス) 年2回(4.15ヶ月分)(6月、12月)

休日・休暇: 週休2日制、祝日、夏期休暇、年末年始休暇、年次休暇等

保 険 : 団体生命共済、団体取扱生命・医療保険、団体傷害保険等

医療施設 : 自衛隊病院、駐屯地医務室等(左記施設は無料)

福利厚生 : 防衛省共済組合施設(ホテル、野球場、テニスコート等)

貯金事業、貸付事業、物資販売事業等

★ 特別職国家公務員、中でも幹部自衛官という社会的に認められた身分と

なります。また、給与面でも非常に安定しています。

※平成25年4月1日現在(法律の改正により改定されることがあります。)

24

6 卒業後の経歴は

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陸上自衛隊16種の職種

海上自衛隊50種の職域

航空自衛隊30種の職域

情報科

*国土国民を直接守る力*人を大切にし、育てる組織*国民に信頼され、国民とともにある組織

*シーマンの誇りを胸に国防・国際貢献*ハイテク化した最新装備を駆使*可能性を大きく引き出す教育システム

*美しき日本の大空の守り*ハイテク技術の粋を集めた職場*段階的教育システムで空の精鋭を育成

★ 幹部候補生学校卒業時又は卒業後に各職種が決まります。(歯科・薬剤科除く。)

個人の能力・特性等を活かせる職種・職域

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幹部候補生課程(一般大学卒業等)の出身幹部の経歴

★ 部隊(自らの職種の部隊が基本)や司令部、各種機関等での勤務を基本とし、主な結節時に

各種学校等へ入校して自らのスキルをアップしていきます。(一般大学出身等の幹部は各種

選抜試験等をクリアし、より上級の幹部として勤務することを期待されています。)

指揮官・幕僚・主要な管理職

部隊勤務 (部隊の中核)

幹部初級課程 等

幹部上級課程 等

指揮幕僚課程 幹部特修課程 研修等

幹部高級課程 等

部 隊 勤 務

指揮官・幕僚等

:入校等

:部隊勤務等

将補

1佐

2佐

3佐

1尉

2尉

3尉

幹部候補生学校

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7 先輩からのメッセージ

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札幌地本から入隊した先輩からのメッセージ(陸上)

陸上一般 平成25年度入隊小野 純

(北星学園大学出身)

陸上歯科 平成25年度入隊藤谷 淳

(北海道大学歯学部出身)

日々の生活の中で、必然的にリーダーシップが身に付くように

カリキュラムが組まれています。 なにより一緒に学ぶ同期と励まし

合いながら着実にステップアップする事ができます。 チャレンジ精

神があれば大丈夫です。

歯科幹部候補生として、防衛医大卒の医科幹部候補生と共に

日々の教育・訓練を受けます。 短い教育期間の中で、幹部として

の基礎を学びながら、隊員の健康管理の一翼を担える歯科医官と

して心身共に成長できます。 志願お待ちしています。

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札幌地本から入隊した先輩からのメッセージ(海上・航空)

航空歯科 平成25年度入隊砂川雄貴

(北海道大学歯学部出身)

自衛隊の教育、特に幹部候補生学校の教育は、将来のリーダー

となるべく者を、効率的・効果的に教育するプログラムになって

おり、短い期間ですが非常に充実した日々を送れます。また、一緒

に学ぶ同期とは、日々苦楽を共にして、生涯にわたって続く強い絆

で結ばれる事ができます。 何も恐れることはありません。ぜひ志願

をお待ちしています。

旧海軍からの良き伝統を受け継ぎつつも、新たな時代に対応で

きる海上自衛隊幹部としての教育を、同期とともに日々学びます。

海上自衛隊といえば厳しい印象をお持ちの方も多いと思います

が、同期と助け合いながら日々乗り越えることができます。

皆様の入校をお待ちしています。

海上一般 平成24年入隊成田 清香

(北海道大学大学院出身)