既存住宅流通量の地域別推計について - frk ·...

45
平成27年5月 一般社団法人不動産流通経営協会 既存住宅流通量の地域別推計について ―全国・都道府県、東京都区部及び首都圏 17 エリア推計―

Upload: others

Post on 24-Jun-2020

1 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: 既存住宅流通量の地域別推計について - FRK · 1)推計に用いる各種統計資料について 全国ベース、及び地域別既存住宅流通量の推計にあたっては、次頁に示す表

平成27年5月

一般社団法人不動産流通経営協会

既存住宅流通量の地域別推計について

―全国・都道府県、東京都区部及び首都圏 17 エリア推計―

Page 2: 既存住宅流通量の地域別推計について - FRK · 1)推計に用いる各種統計資料について 全国ベース、及び地域別既存住宅流通量の推計にあたっては、次頁に示す表
Page 3: 既存住宅流通量の地域別推計について - FRK · 1)推計に用いる各種統計資料について 全国ベース、及び地域別既存住宅流通量の推計にあたっては、次頁に示す表

i

<<目次>>

【要旨】

1. 検討の目的と背景 ......................................................................................................................................................... 1

2. 地域別推計の推計方法 .............................................................................................................................................. 3

2-1 既存住宅流通量推計の基本的な考え方 ................................................................. 3 2-2 地域別推計の推計方法 .......................................................................................... 5

(1) 基本的な考え方............................................................................................................................................. 5

(2) 推計に用いる非住宅ストック棟数の概要 ............................................................................................... 7

(3) 全国ベース、地域別の建築物ストックに占める住宅比率 ................................................................ 11

3. 既存住宅流通量推計結果 ....................................................................................................................................... 15

3-1 全国・都道府県別における既存住宅流通量の推計 ............................................. 15

(1) 全国における既存住宅流通量の推計 .................................................................................................. 15

(2) 都道府県別既存住宅流通量の推計 ................................................................................................... 16 3-2 東京都 23 区全体及び区別における既存住宅流通量の推計 ................................ 18

(1) 東京都 23 区全体における既存住宅流通量の推計 ....................................................................... 18

(2) 東京都・区別既存住宅流通量の推計 ................................................................................................ 19 3-3 首都圏 17 エリアにおける推計 ........................................................................... 26

(1) 首都圏 17 エリアの推計方法について .................................................................................................... 26

(2) 首都圏 17 エリアの FRK 既存住宅流通推計量、既存住宅流通比率 ...................................... 29

4. まとめ ............................................................................................................................................................................... 34

参考 .......................................................................................................................................................................................... 35

(1) 社整審資料をベースに推計した従来の既存住宅流通量の推計方法 ....................................... 35

Page 4: 既存住宅流通量の地域別推計について - FRK · 1)推計に用いる各種統計資料について 全国ベース、及び地域別既存住宅流通量の推計にあたっては、次頁に示す表

要旨-1

Page 5: 既存住宅流通量の地域別推計について - FRK · 1)推計に用いる各種統計資料について 全国ベース、及び地域別既存住宅流通量の推計にあたっては、次頁に示す表

要旨-2

Page 6: 既存住宅流通量の地域別推計について - FRK · 1)推計に用いる各種統計資料について 全国ベース、及び地域別既存住宅流通量の推計にあたっては、次頁に示す表

要旨-3

Page 7: 既存住宅流通量の地域別推計について - FRK · 1)推計に用いる各種統計資料について 全国ベース、及び地域別既存住宅流通量の推計にあたっては、次頁に示す表

要旨-4

Page 8: 既存住宅流通量の地域別推計について - FRK · 1)推計に用いる各種統計資料について 全国ベース、及び地域別既存住宅流通量の推計にあたっては、次頁に示す表

要旨-5

Page 9: 既存住宅流通量の地域別推計について - FRK · 1)推計に用いる各種統計資料について 全国ベース、及び地域別既存住宅流通量の推計にあたっては、次頁に示す表

要旨-6

Page 10: 既存住宅流通量の地域別推計について - FRK · 1)推計に用いる各種統計資料について 全国ベース、及び地域別既存住宅流通量の推計にあたっては、次頁に示す表
Page 11: 既存住宅流通量の地域別推計について - FRK · 1)推計に用いる各種統計資料について 全国ベース、及び地域別既存住宅流通量の推計にあたっては、次頁に示す表

1

11..検検討討のの目目的的とと背背景景 今年度の検討では、昨年度検討した全国ベース、都道府県別、東京都・区別における既存住宅流

通量推計値の 新値更新に加え、首都圏の主要都市部 17 エリア(東京都 23 区以外)について、地

域別の既存住宅流通量及び比率を推計することを目的としている。 これまで、一般社団法人不動産流通経営協会では、「既存住宅の流通促進に関する研究会(平成

18 年度)」の検討を踏まえ、建物売買による所有権移転登記個数を用いた既存住宅流通量及び既存

住宅流通比率の推計を行ってきた。 本推計では、個人・法人を問わず、売買により所有権移転が行われた建物個数をもとに既存住宅

流通量及び新築着工を含めた住宅市場全体における既存住宅流通量の比率を推計しているものであ

るが、上記登記個数の中には、住宅以外の用途も含まれる。よって、建物売買の所有権移転個数から

住宅部分のみの推計値を求める際には、各年の住宅ストック戸数と非住宅ストック棟数の推計を行い、

それぞれからの流通率が同一とみなして、所有権移転個数を按分することにより求めている。 住宅ストック戸数については、5年ごとに実施される住宅・土地統計調査(総務省)のストック

データ及び建築着工統計(国交省)のフローデータを用い、非住宅ストック棟数については、昨年度

同様、地域別に非住宅ストック棟数が得られる固定資産の価格等の概要調書(総務省)を用いること

により、地域別の既存住宅流通量及び比率の推計を行った。

Page 12: 既存住宅流通量の地域別推計について - FRK · 1)推計に用いる各種統計資料について 全国ベース、及び地域別既存住宅流通量の推計にあたっては、次頁に示す表

2

【参考】住調ベースの既存住宅流通量と FRK 既存住宅流通推計量の違い

<住調ベースの既存住宅流通量> 17.1 万戸(H20)

住宅・土地統計調査は、5 年毎に実施され、居住者が現在居住している住宅についての回答である。す

なわち、住調ベースの既存住宅流通量は、住替えに伴い持家として取得された既存住宅のうち、5 年毎

の調査時点でその住宅に購入者(回答者)が居住している戸数(世帯数)となる。 <FRK 既存住宅流通推計量> 43.9 万件(H20)

一方、FRK 既存住宅流通推計量は、建物売買による所有権移転登記個数をベースに既存住宅流通量の

推計を行っている。建物売買による所有権移転登記個数は、下図のように、売買後の使用目的を問わず、

売買を理由とした所有権移転が行われた家屋の個数を示している。また、住調には含まれない法人によ

る売買も含まれる。

○住調ベースの既存住宅流通量:住替えに伴い既存住宅を購入した者(個人)の持家として居住継続さ

れている戸数(世帯数) ○FRK 既存住宅流通推計量 :既存住宅の流通総量

図 1-1 住調ベースの既存住宅流通量と FRK 既存住宅流通推計量

Page 13: 既存住宅流通量の地域別推計について - FRK · 1)推計に用いる各種統計資料について 全国ベース、及び地域別既存住宅流通量の推計にあたっては、次頁に示す表

3

22..地地域域別別推推計計のの推推計計方方法法 2-1 既存住宅流通量推計の基本的な考え方

FRK 既存住宅流通推計量とは、法務省「登記統計(民事・訟務・人権統計年報)」における建物

売買による所有権移転個数をもとに推計した個人・法人により取得され、所有権移転が行なわれた回

数を示したものである。 建物売買による所有権移転登記個数は、個人だけではなく、法人による取引回数が含まれる他、

売買後に購入者がその住宅に居住しているケースに加え、転勤等の理由により購入後に一時的に賃貸

しているケースや、セカンドハウスとして購入したケース、年間に複数回取引されたケースなどが含

まれるため、「住宅・土地統計調査」(総務省)を元に国土交通省が公表している既存住宅流通量と

は定義が異なることになる。 尚、ここで言う登記「個数」とは、家屋番号単位の建物数を示している。また、非住宅ストック

については、一般的に棟単位で取引されるため、推計にあたっても棟単位で取り扱っている。 上記の通り、年間に売買され所有権移転が行われた建物登記個数を元に推計を行うが、この登記

個数には非住宅の取引量が含まれるため、各年の住宅ストック戸数と非住宅ストック棟数からの流通

率が同一と見なして、上記の建物売買による所有権移転登記個数に建築物ストックに占める住宅比率

を乗じることにより求めている。

【略記】固定資産調書:総務省「固定資産の価格等の概要調書」 住調:総務省「住宅・土地統計調査」

尚、次頁の図 2-1 のように、住宅ストック戸数については、「住宅・土地統計調査」(総務省)

を元に推計を行うが、「住宅・土地統計調査」は 5 年ごとの調査であるため、データが得られない

期間については、建築着工統計及び滅失統計から年間の純増分を推計し、それを加算していくことで、

各年の住宅ストック戸数を推計している。よって、都道府県単位で既存住宅流通量の推計を行う際に

は、都道府県単位の住宅ストック戸数を推計することになる。 非住宅ストック棟数については、「固定資産の価格等の概要調書」(総務省)を用いることによ

り、各年の実績値として把握することが可能である。 また、既存住宅流通比率については、国土交通量が公表している算出式に基づき、下記の式によ

り算出している。

※新設住宅着工総数とは、「建築着工統計調査(住宅着工統計)」における工事区分(新設住宅、その他)のうち「新設住宅(住

宅の戸が新たに造られる工事)」の着工総数(借家・給与住宅を含む)。以下、同様。

=既存住宅流通量

新設住宅着工総数既存住宅流通量 +既存住宅流通比率

Page 14: 既存住宅流通量の地域別推計について - FRK · 1)推計に用いる各種統計資料について 全国ベース、及び地域別既存住宅流通量の推計にあたっては、次頁に示す表

4

図 2-1 住宅ストック戸数と非住宅ストック棟数(未調査年の補正・推計等)

Page 15: 既存住宅流通量の地域別推計について - FRK · 1)推計に用いる各種統計資料について 全国ベース、及び地域別既存住宅流通量の推計にあたっては、次頁に示す表

5

2-2 地域別推計の推計方法

(1)基本的な考え方

全国ベース、地域別推計ともに、既存住宅流通量を求めるにあたっての基本的考え方は同様であ

り、建物売買による所有権移転登記個数について、住宅ストック戸数、非住宅ストック棟数を用いて

建築物ストックに占める住宅比率を求めて、それを乗じることにより求める。 尚、都道府県別などの地域別で推計を行う場合には、建物売買による所有権移転登記個数及び住

宅ストック戸数、非住宅ストック棟数の何れにおいても、地域別データを用いることにより求める。

1)推計に用いる各種統計資料について

全国ベース、及び地域別既存住宅流通量の推計にあたっては、次頁に示す表 2-1 のデータを用い

る。 建物売買による所有権移転登記個数については、「登記統計(法務省)」により、各年の都道府

県別データ、及びさらに細区分のエリアが対象となる法務局出張所単位のデータを入手できる。 住宅ストック戸数については、「住宅・土地統計調査(総務省)」により、5 年毎の都道府県別

市区町村別の住宅ストック戸数を入手することができ、各年の住宅ストック戸数推計を行うための着

工戸数、滅失戸数についても、「建築着工統計調査(国交省)」、「建築物滅失統計調査(国交省)」

により把握することができる。 非住宅ストック棟数については、昨年度同様「固定資産の価格等の概要調書(総務省)」にある

建物棟数を利用して推計を行っている。 この調査は、固定資産(土地・家屋・償却資産)の価格等に関する統計資料であり、地方税法に

基づいて、全国統一様式により作成されている。土地の地目別地積や決定価格・課税標準額、家屋の

木造・非木造別床面積や決定価格・課税標準額、償却資産の決定価格・課税標準額などとともに、そ

の対象となる家屋数について木造、非木造別、用途別に把握することができる。

2)推計年次

推計年次については、非住宅ストック棟数のデータが取得できる H24 年値(平成 25 年 1 月 1 日

現在)を 新値として推計を行う。

3)データ入手の継続性

「固定資産の価格等の概要調書」は、年度毎に総務省ホームページで公表されるため、継続性を

持ってデータの入手が可能であるが、非課税家屋については都道府県単位、市町村単位での集計値が

公表されておらず、課税家屋についても市町村単位での集計値は公表されていないため、別途総務省

への情報公開請求により資料を入手する必要がある。 また、「登記統計」については、都道府県別の建物売買による所有権移転登記個数が公表されて

いるが、出張所単位の集計値は別途法務省への情報公開請求により入手する必要があり、入手できる

期間は直近 3 年間となる。 推計にあたっては、大きな障害にはならないが、継続性を確保するにあたっては留意すべき点で

ある。

Page 16: 既存住宅流通量の地域別推計について - FRK · 1)推計に用いる各種統計資料について 全国ベース、及び地域別既存住宅流通量の推計にあたっては、次頁に示す表

6

表 2-1 推計に用いる調査データ一覧

データの内容 資料名 調査年 公表時※1

(年計)

地域区分 用途区分、建て方 (推計対象のみ)

新年 (H27.3 時点)

建物売買による所

有権移転登記個数 登記統計(法務

省) ※H17 年以前は法

務省「民事・訟務・

人権統計年報」

各月、

年計 翌年 2 月

公表 法務局別、出

張所別(非公

表)

建物の権利に関する登記

:売買による所有権の移

平成 26 年計※4

住宅ストック

戸数 住宅・土地統計調

査(総務省) 5 年毎 確報:翌々

年 3 月 速報:翌年

8 月

都道府県別、

市区町村別 ①居住世帯のある住宅

②居住世帯のない住宅

平成 25 年 10 月

1 日現在

着工戸数 建築着工統計調

査(国土交通省) 各月、

年計 翌年 1 月

公表 都道府県別、

市区町村別 用途:居住専用住宅、居

住専用準住宅

建て方:戸建、長屋、共

平成 26 年計

滅失戸数 (除却)

建築物滅失統計

調査(国土交通

省)

各月、

年計 翌年 4 月

公表※2 都道府県別、

市区町村別

(非公表)

用途:居住用

構造:木造、非木造

平成 25 年計

滅失戸数 (災害)

建築物滅失統計

調査(国土交通

省)

各月、

年計 翌年 4 月

末公表※2

都道府県別、

市区町村別

(非公表)

用途:居住用

構造:木造、非木造

災害種別:総計(火災、

風水災、震災その他)

平成 25 年計

非住宅ストッ

ク棟数 固定資産の価格

等の概要調書(総

務省)

各年 翌々年 7 月公表

【課税家屋】

都道府県別、

市町村別(非

公表)※3

【非課税家屋】

都道府県別、

市町村別(非

公表)※3

【課税家屋】

①木造

事務所・銀行・店舗、工

場・倉庫、旅館・料亭・

ホテル、劇場・病院、公

衆浴場、工場・倉庫、土

蔵、附属家

②非木造

事務所・店舗・百貨店・

銀行、病院・ホテル、工

場・倉庫・市場、その他

【非課税家屋】

平成 25 年 1 月 1日現在 (本推計では平

成 24 年末のス

ト ッ ク と み な

す)

※1 公表時期については、調査年次を基準とした公表の時期を示すが、非住宅ストック棟数のみ、みなしの調査年次を基準としている。 ※2 建築動態統計調査(建築着工統計調査、建築物滅失統計調査を含む)の「建築動態統計調査規則」に記された公表期限。 ※3 区別の棟数について、23 区に関しては、建物用途区分は上表と異なるが(木造は用途区分無、非木造は事務所・店舗・百貨店・

銀行、工場・倉庫・市場、病院・ホテル、劇場・娯楽場等・その他、非課税家屋は集計値無)、東京都が公表する構造別、用途別

の集計値が存在する。また、さいたま市や横浜市などは各自治体より区別の家屋総数の集計値が入手できるが、建物用途別に集計

した既存データはない。 ※4 法務省「登記統計」(年報)の 新年は平成 25 年計であるが、月報では平成 27 年 1 月が 新値である。年報の値は月報の 1 月

~12 月の合計値であるため、平成 26 年計は月報 1 月~12 月値を合計することにより得られる。

Page 17: 既存住宅流通量の地域別推計について - FRK · 1)推計に用いる各種統計資料について 全国ベース、及び地域別既存住宅流通量の推計にあたっては、次頁に示す表

7

(2)推計に用いる非住宅ストック棟数の概要

「固定資産の価格等の概要調書」では、地域別に全国の非住宅ストック棟数を得ることができる。

既存住宅流通量の推計の際に用いる非住宅ストック棟数については、昨年度と同様の考え方に基づ

き、非住宅ストック棟数としてカウントする用途の取捨選択を行っている。

尚、下表は、上記調書から得ることができる用途区分を示したものであるが、赤文字で示してい

るものを非住宅と見なし、そこからの取捨選択によって推計を行っている。

表 2-2 「固定資産の価格等の概要調書」による区分と非住宅と見なす用途

課税家屋 <木造> <非木造>

専用住宅 共同住宅・寄宿舎 併用住宅 農家住宅 旅館・料亭・ホテル 事務所・銀行・店舗 劇場・病院 公衆浴場 工場・倉庫 土蔵 附属家

事務所・店舗・百貨店・銀行

住宅・アパート

病院・ホテル

工場・倉庫・市場

その他

非課税家屋:学校(私立含む)等の公共の用に供する固定資産 ※赤文字を非住宅とみなしている。

1)全国ベース、都道府県別非住宅ストックの構成

「固定資産の価格等の概要調書」から得られる全国ベースの非住宅ストック棟数は下表の通りで

ある。公衆浴場や土蔵など減少傾向にある用途区分はあるものの、どの用途も年変化は僅かである。

尚、次頁の図2-2 及び図2-3 は、「固定資産の価格等の概要調書」を用い、都道府県別の非住

宅ストック量及び構成比等について 新年(H25.1.1 現在)の値を示したものである。

これらを見ると、全国値において も構成比が高いものとして、昨年度と同様に「附属家」があ

げられ、特に東北や中国、四国での構成比が高いことがわかる。

表 2-3 「固定資産の価格等の概要調書」による非住宅ストック棟数(全国値)

○非住宅ストック棟数(棟)

C木造 D非木造 E非課税家屋 計

C+D+E H20 年末(H21.1.1 時点) 11,809,625 8,020,556 1,011,199 20,841,380

H23 年末(H24.1.1 時点) 11,430,431 7,878,864 1,111,230 20,420,525

H24 年末(H25.1.1 時点) 11,323,446 7,859,643 1,122,016 20,305,105

注)「固定資産の価格等の概要調書」のデータは、各年1月1日現在の値であるため、前年末の値とみなしている。以下、同様。 C.木造(棟)

事務所・銀

行・店舗

旅館・料

亭・ホテル

劇場・病院 工場・倉庫 公衆浴場 土蔵 附属家 計

H20 年末 671,045 91,265 29,964 1,141,687 6,778 630,832 9,238,054 11,809,625

H23 年末 665,013 85,943 30,763 1,118,225 6,354 614,097 8,910,036 11,430,431

H24 年末 664,903 84,788 31,102 1,110,115 6,171 606,497 8,819,870 11,323,446

Page 18: 既存住宅流通量の地域別推計について - FRK · 1)推計に用いる各種統計資料について 全国ベース、及び地域別既存住宅流通量の推計にあたっては、次頁に示す表

8

D.非木造(棟) 事務所・店舗・百貨店・銀行 病院・ホテル 工場・倉庫・市場 その他 計

H20 年末 1,407,812 137,088 3,312,613 3,163,043 8,020,556

H23 年末 1,386,202 130,787 3,273,266 3,088,609 7,878,864

H24 年末 1,386,655 130,189 3,259,129 3,083,670 7,859,643

※その他:「事務所・店舗・百貨店・銀行」、「病院・ホテル」及び「工場・倉庫・市場」に該当しないもの並びに蚕室、温室、物置、畜舎、たい肥舎、車庫及び便所等の簡易な構造のものをいう。 E.非課税家屋(棟)

H20 年末 1,011,199

H23 年末 1,111,230

H24 年末 1,122,016

図 2-4 都道府県別、用途別非住宅ストック棟数(H25.1.1 現在)

図 2-5 都道府県別、用途別非住宅ストック棟数(H25.1.1 現在)

0

200

400

600

800

1,000

1,200

北海

青森

岩手

宮城

秋田

山形

福島

茨城

栃木

群馬

埼玉

千葉

東京

神奈

新潟

富山

石川

福井

山梨

長野

岐阜

静岡

愛知

三重

滋賀

京都

大阪

兵庫

奈良

和歌

鳥取

島根

岡山

広島

山口

徳島

香川

愛媛

高知

福岡

佐賀

長崎

熊本

大分

宮崎

鹿児

沖縄

(1000棟)

非課税家屋

非木造その他

非木造工場・倉庫・市場

非木造病院・ホテル

非木造事務所・店舗・百貨店・銀行

木造附属家

木造土蔵

木造工場・倉庫

木造公衆浴場

木造劇場・病院

木造事務所・銀行・店舗

木造旅館・料亭・ホテル

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

北海

青森

岩手

宮城

秋田

山形

福島

茨城

栃木

群馬

埼玉

千葉

東京

神奈

新潟

富山

石川

福井

山梨

長野

岐阜

静岡

愛知

三重

滋賀

京都

大阪

兵庫

奈良

和歌

鳥取

島根

岡山

広島

山口

徳島

香川

愛媛

高知

福岡

佐賀

長崎

熊本

大分

宮崎

鹿児

沖縄

全国

非課税家屋

非木造その他

非木造工場・倉庫・市場

非木造病院・ホテル

非木造事務所・店舗・百貨店・銀行

木造附属家

木造土蔵

木造工場・倉庫

木造公衆浴場

木造劇場・病院

木造事務所・銀行・店舗

木造旅館・料亭・ホテル

Page 19: 既存住宅流通量の地域別推計について - FRK · 1)推計に用いる各種統計資料について 全国ベース、及び地域別既存住宅流通量の推計にあたっては、次頁に示す表

9

2)推計に用いる非住宅ストック棟数

地域別既存住宅流通量の推計に用いる非住宅ストック棟数については、昨年度と同様の考え方に

基づき、下表に示す用途をカウントとの対象とし、推計に用いている。

表 2-4 推計に用いる非住宅ストック用途別の内訳

(単位:棟)

7,795,068

構造別 木造・非木造計

旅館・料亭・ホテル 84,788

工場・倉庫 1,110,115 工場・倉庫・市場 3,259,129 4,369,244

公衆浴場 6,171 6,171

1,122,016非課税家屋

非住宅計(H24全国値)

用途別の内訳

劇場・病院 31,102病院・ホテル 130,189 246,079

事務所・銀行・店舗 664,903事務所・店舗・百貨

店・銀行1,386,655 2,051,558

<木造> <非木造>

尚、昨年度に示したカウントの考え方については、下記の通りである。

<参考:推計に用いる非住宅ストック棟数の考え方>

①附属家の考え方 附属家については、非住宅ストック棟数としてカウントすると、特に東北地区や中国・四国地区で住宅ストッ

クを含めた総ストック数に占める割合が高いため、住宅ストック戸数と非住宅ストック棟数の比により、建物売買

による所有権移転登記個数を按分した際に、附属家の存在が推計値に大きな影響を与えることになる。 既存住宅流通量の推計を行う際には、非住宅の流通量も含まれる登記データに対し、住宅ストック戸数及び非

住宅ストック棟数から同じ割合で流通していると仮定した上で、住宅ストック戸数と非住宅ストック棟数の比によ

り按分を行っているため、附属家が流通市場において、売買の対象となり得、その頻度が無視できない場合には、

カウントの対象となるが、流通の対象とならない場合には、対象から除外する必要がある。 そこで、「固定資産の価格等の概要調書」で区分されている「附属家」がそもそも登記の対象となっており、

登記統計における売買による所有権移転としてのカウントの対象となっているのかについて昨年度の検討におい

て確認を行っており、その結果を踏まえ、「附属家」について非住宅ストック棟数としてカウントしないこととし

た。 また、木造のカテゴリで集計されている「土蔵」についても、「附属家」と同様と見なし、いずれも非住宅ス

トック棟数にはカウントしないこととした。 ②工場・倉庫等の考え方

工場・倉庫等(木造の「工場・倉庫」及び非木造の「工場・倉庫・市場」、以下同様。)については、事務所・

店舗・百貨店・銀行のカテゴリに含まれる棟数の 2 倍以上もあり、ボリュームとしても無視できない存在である。

工場・倉庫等については、市場での取引頻度がどの程度のものかを示す根拠はないが、一定の売買取引はある

と考えられ、上記したようにそのボリュームも無視できない存在である。また、非住宅ストック棟数に占める比率

は非常に小さいが、公衆浴場についても工場・倉庫等と同様のことが考えられる。 よって、工場・倉庫等や公衆浴場を非住宅ストックとして含めて推計を行うこととした。

Page 20: 既存住宅流通量の地域別推計について - FRK · 1)推計に用いる各種統計資料について 全国ベース、及び地域別既存住宅流通量の推計にあたっては、次頁に示す表

10

※木造:公衆浴場の比率は H24、H25 ともに 0.03%図 2-6 非住宅ストック棟数の建物用途別構成比(H25.1.1 現在)

③非課税家屋の考え方 非課税家屋については、その用途及び用途別棟数の内訳を把握することができない。 ただし、例えば、森林法、農業共同組合法、消費生活共同組合法、水産業共同組合法及び中小企業等共同組合

法による組合(企業組合を除く)及び連合会が所有し、使用している事務所等についても非課税家屋として計上さ

れていることから、市場での流通性を否定することはできない。 よって、非課税家屋については非住宅ストックとしてカウントしている。

0.4%

0.4%

3.2%

3.3%

0.1%

0.2%

0.0%

0.0%

5.4%

5.5%

3.0%

3.0%

43.5%

43.4%

6.7%

6.8%

0.6%

0.6%

15.8%

16.1%

15.1%

15.2%

6.0%

5.5%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

全国(H24.1.1現在)

全国(H25.1.1現在)

木造旅館・料亭・ホテル 木造事務所・銀行・店舗 木造劇場・病院 木造公衆浴場

木造工場・倉庫 木造土蔵 木造附属家 非木造事務所・店舗・百貨店・銀行

非木造病院・ホテル 非木造工場・倉庫・市場 非木造その他 非課税家屋

Page 21: 既存住宅流通量の地域別推計について - FRK · 1)推計に用いる各種統計資料について 全国ベース、及び地域別既存住宅流通量の推計にあたっては、次頁に示す表

11

(3)全国ベース、地域別の建築物ストックに占める住宅比率

以下は、第 3章の既存住宅流通量の推計に用いている非住宅ストック棟数及び建築物ストックに

占める住宅比率について、全国ベース、都道府県別、東京都 23 区全体、首都圏 17 エリア別の数値

を示したものである。

1)全国ベース(時系列)

非住宅ストック棟数の推移(全国ベース)を示したものが下表であり、住宅比率は年々微増して

H24 年は 88.6%となっている。

表 2-5 非住宅ストック棟数の推移(全国ベース・時系列)

注)H25 の住宅比率は、非住宅ストック量をH24 値で計算した速報値。尚、住宅ストック戸数はH25 住調確報値。

推計に用いた非住宅ストック :木造〉旅館・料亭・ホテル、事務所・銀行・店舗、劇場・病院、工場・倉庫、公衆浴場 非木造〉事務所・店舗・百貨店・銀行、病院・ホテル、工場・倉庫・市場 非課税家屋

2)都道府県ベース

i)都道府県別に住宅ストック戸数、建築物ストックに占める住宅比率(H24)

都道府県別に住宅ストック戸数、非住宅ストック棟数の量及び建築物ストックに占める住宅比率

(H24 推計値)を示したものが下図である。

図 2-7 都道府県別住宅・非住宅ストック数、建築物に占める住宅比率(H24 末) 注)推計に用いた非住宅ストック :木造〉旅館・料亭・ホテル、事務所・銀行・店舗、劇場・病院、工場・倉庫、公衆浴場

非木造〉事務所・店舗・百貨店・銀行、病院・ホテル、工場・倉庫・市場 非課税家屋

H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H252005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013

A 住宅ストック量推計値 (千戸)住宅・土地統計調査等から推計

56,239 57,383 58,311 57,828 58,502 59,200 59,897 60,654 60,842

B 非住宅ストック量 (千棟)固定資産の価格等の概要調

書7,842 7,845 7,793 7,809 7,800 7,937 7,801 7,795 7,795

C A/(A+B) 87.8% 88.0% 88.2% 88.1% 88.2% 88.2% 88.5% 88.6% 88.6%建築物ストックに占める住宅比率

区分 単位 出典等

89%

87%

87%

86%85%

86%

79%

88%

84%88%

93%

93%

96%94%

85%

83%

87%

83%83%

83%

83%86%

88%

80%82%

88%92%

88%

86%81%

86%80%

82%

87%

85%

77%

83%

84%

76%

91%

83%82%

85%

83%

86%

86%

93%

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

60.0%

70.0%

80.0%

90.0%

100.0%

0

1,000,000

2,000,000

3,000,000

4,000,000

5,000,000

6,000,000

7,000,000

8,000,000

北海

青森

岩手

宮城

秋田

山形

福島

茨城

栃木

群馬

埼玉

千葉

東京

神奈

新潟

富山

石川

福井

山梨

長野

岐阜

静岡

愛知

三重

滋賀

京都

大阪

兵庫

奈良

和歌

鳥取

島根

岡山

広島

山口

徳島

香川

愛媛

高知

福岡

佐賀

長崎

熊本

大分

宮崎

鹿児

沖縄

件(住宅:戸、非住宅:棟)

都道府県別住宅・非住宅ストック数、建築物ストックに占める住宅比率(平成24年末推計値)

住宅ストック戸数 非住宅ストック棟数 建築物ストックに占める住宅比率※建築物ストックに占める住宅比率=住宅戸数/(住宅戸数+非住宅棟数)

Page 22: 既存住宅流通量の地域別推計について - FRK · 1)推計に用いる各種統計資料について 全国ベース、及び地域別既存住宅流通量の推計にあたっては、次頁に示す表

12

ii)都道府県別、用途別非住宅ストック棟数及び用途別構成比(H24)

下図は、都道府県別に非住宅ストック棟数について、その量を用途別に示したものである。

愛知県、大阪府及び兵庫県においてストック棟数が多く、工場・倉庫・市場の割合が高いことが

分かる。

図 2-8 都道府県別、用途別非住宅ストック棟数(H24 末)

下図は、上図で示した都道府県別に非住宅ストック棟数の用途別構成比を示したものである。

工場・倉庫・市場の棟数としては、愛知県が も多く見られていたが、非住宅ストック棟数の用

途別構成比では、三重県や徳島県、関東地区では神奈川県が多く見られる。

図 2-9 都道府県別非住宅ストック棟数の用途別構成比(H24 末)

0

100

200

300

400

500

北海

青森

岩手

宮城

秋田

山形

福島

茨城

栃木

群馬

埼玉

千葉

東京

神奈

新潟

富山

石川

福井

山梨

長野

岐阜

静岡

愛知

三重

滋賀

京都

大阪

兵庫

奈良

和歌

鳥取

島根

岡山

広島

山口

徳島

香川

愛媛

高知

福岡

佐賀

長崎

熊本

大分

宮崎

鹿児

沖縄

(1000棟)

非課税家屋

非木造工場・倉庫・市場

非木造病院・ホテル

非木造事務所・店舗・百貨店・

銀行

木造工場・倉庫

木造公衆浴場

木造劇場・病院

木造事務所・銀行・店舗

木造旅館・料亭・ホテル

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

北海

青森

岩手

宮城

秋田

山形

福島

茨城

栃木

群馬

埼玉

千葉

東京

神奈

新潟

富山

石川

福井

山梨

長野

岐阜

静岡

愛知

三重

滋賀

京都

大阪

兵庫

奈良

和歌

鳥取

島根

岡山

広島

山口

徳島

香川

愛媛

高知

福岡

佐賀

長崎

熊本

大分

宮崎

鹿児

沖縄

合計

非課税家屋

非木造工場・倉庫・市場

非木造病院・ホテル

非木造事務所・店舗・百貨店・銀

木造工場・倉庫

木造公衆浴場

木造劇場・病院

木造事務所・銀行・店舗

木造旅館・料亭・ホテル

Page 23: 既存住宅流通量の地域別推計について - FRK · 1)推計に用いる各種統計資料について 全国ベース、及び地域別既存住宅流通量の推計にあたっては、次頁に示す表

13

3)東京都 23 区全体

非住宅ストック棟数の推移(東京都 23 区全体)を示したものが下表であり、H24 年の住宅比率

が 96.8%となっている。また、全国ベースの住宅比率 88.6%と比べて東京都 23 区全体の住宅比率

は各年とも 8ポイント程度高い値となっている。

表 2-6 非住宅ストック棟数の推移(東京都 23 区全体・時系列)

注)H25 の住宅比率は、非住宅ストック量をH24 値で計算した速報値。尚、住宅ストック戸数はH25 住調確報値。

推計に用いた非住宅ストック :木造〉旅館・料亭・ホテル、事務所・銀行・店舗、劇場・病院、工場・倉庫、公衆浴場 非木造〉事務所・店舗・百貨店・銀行、病院・ホテル、工場・倉庫・市場 非課税家屋

また、東京都 23 区全体における非住宅ストック棟数の用途別構成比を見ると、全国に比べて非

木造事務所・店舗・百貨店・銀行、非課税家屋の占める割合が高いことが分かる。

図 2-10 東京都 23 区全体 推計に用いた非住宅ストック棟数の用途別構成比(H24 末)

4)首都圏17エリア

i)首都圏17エリアにおける住宅ストック戸数、建築物ストックに占める住宅比率(H24)

以下は首都圏 17 エリアにおける住宅ストック戸数、非住宅ストック棟数、建築物ストックに占

める住宅比率を示したものである。17 エリア全般で建築物ストックに占める住宅比率は 90%を超

えるが、工場・倉庫・市場等が多い「神奈川県_横浜」や「埼玉県_川口」では比率が比較的低い。

H20 H21 H22 H23 H24 H252008 2009 2010 2011 2012 2013

A 住宅ストック量推計値 (千戸)住宅・土地統計調査等から推

4,827,956 4,899,580 4,980,673 5,064,928 5,161,063 5,270,373

B 非住宅ストック量 (千棟)固定資産の価格等の概要調

書172,289 171,760 170,462 169,178 168,287 168,287

C A/(A+B) 96.6% 96.6% 96.7% 96.8% 96.8% 96.9%

区分 単位 出典等

建築物ストックに占める住宅比率

0.4%

1.1%

9.0%

8.5%

0.3%

0.4%

0.2%

0.1%

9.7%

14.2%

32.6%

17.8%

1.6%

1.7%

21.9%

41.8%

24.4%

14.4%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

東京都23区

(参考)全国

木造旅館・料亭・ホテル 木造事務所・銀行・店舗 木造劇場・病院 木造公衆浴場 木造工場・倉庫

非木造事務所・店舗・

百貨店・銀行

非木造病院・ホテル 非木造工場・倉庫・市場 非課税家屋

667,177

241,969 262,421 295,785

536,386

311,157 374,120 321,422 378,552197,914

542,784355,022 416,326

116,492

1,765,496

741,440

381,403

31,238 19,523 10,122 17,135 31,526 9,927 14,981 17,202 12,767 5,982 20,883 10,218 16,648 7,004142,973

22,988 15,093

96% 93% 96% 95% 94% 97% 96% 95% 97% 97% 96% 97% 96% 94% 93%97% 96%

0.0%10.0%20.0%30.0%40.0%50.0%60.0%70.0%80.0%90.0%100.0%

0200,000400,000600,000800,000

1,000,0001,200,0001,400,0001,600,0001,800,0002,000,000

埼玉

県_さ

いた

埼玉

県_川

埼玉

県_志

埼玉

県_所

千葉

県_千

千葉

県_松

千葉

県_船

千葉

県_柏

千葉

県_市

東京

都_町

東京

都_府

東京

都_西

東京

東京

都_立

東京

都_多

神奈

川県_横

神奈

川県_川

神奈

川県_藤

件(住宅:戸、非住宅:棟)

住宅ストック戸数、非住宅ストック棟数、建築物ストックに占める住宅比率(平成24年末推計値)

住宅ストック戸数 非住宅ストック棟数 建築物ストックに占める住宅比率

※建築物ストックに占める住宅比率=住宅戸数/(住宅戸数+非住宅棟数)

Page 24: 既存住宅流通量の地域別推計について - FRK · 1)推計に用いる各種統計資料について 全国ベース、及び地域別既存住宅流通量の推計にあたっては、次頁に示す表

14

図 2-11 首都圏 17 エリア別住宅・非住宅ストック数、建築物ストックに占める住宅比率(H24 末)

ii)首都圏 17 エリア別、用途別非住宅ストック棟数及び用途別構成比(H24)

以下は推計に用いた非住宅ストック棟数を建物用途別にみたものであり、全体的に非木造工場・

倉庫・市場の割合が高いエリアが多いことが分かる。

図 2-12 首都圏 17 エリア別 建物用非住宅ストック棟数(H24 末)

図 2-13 首都圏 17 エリア別 推計に用いた非住宅ストック棟数の用途別構成比(H24 末)

注 1)推計に用いた非住宅ストック:

木造〉旅館・料亭・ホテル、事務所・銀行・店舗、劇場・病院、工場・倉庫、公衆浴場 非木造〉事務所・店舗・百貨店・銀行、病院・ホテル、工場・倉庫・市場 非課税家屋

注 2)【参考】非住宅(全用途)計の場合(固定資産概要調書の非住宅全用途): 木造〉旅館・料亭・ホテル、事務所・銀行・店舗、劇場・病院、工場・倉庫、公衆浴場、附属家、土蔵 非木造〉事務所・店舗・百貨店・銀行、病院・ホテル、工場・倉庫・市場、その他 非課税家屋

資料:総務省「固定資産の価格等の概要調書」

31.2

19.5

10.117.1

31.5

9.915.0 17.2

12.86.0

20.9

10.216.6

7.0

143.0

23.015.1

51.3

24.316.3

41.2 39.4

23.0 22.0

41.5

18.5 15.6

29.0

16.122.7

12.7

166.0

57.3

35.6

0

20

40

60

80

100

120

140

160

180

埼玉県_

さいたま

埼玉県_

川口

埼玉県_

志木

埼玉県_

所沢

千葉県_

千葉

千葉県_松戸

千葉県_

船橋

千葉県_

千葉県_

市川

東京都_

町田

東京都_

府中

東京都_

西東京

東京都_

立川

東京都_

多摩

神奈川県_

横浜

神奈川県_

川崎

神奈川県_

藤沢

(千棟)

非課税家屋

非木造工場・倉庫・市場

非木造病院・ホテル

非木造事務所・店舗・百貨店・

銀行

木造工場・倉庫

木造公衆浴場

木造劇場・病院

木造事務所・銀行・店舗

木造旅館・料亭・ホテル

推計に用いた非住宅ストック計

【参考】非住宅(全用途)計

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

埼玉県_

さいたま

埼玉県_

川口

埼玉県_

志木

埼玉県_

所沢

千葉県_

千葉

千葉県_

松戸

千葉県_

船橋

千葉県_

千葉県_

市川

東京都_

町田

東京都_

府中

東京都_

西東京

東京都_

立川

東京都_

多摩

神奈川県_

横浜

神奈川県_

川崎

神奈川県_

藤沢

非課税家屋

非木造工場・倉庫・

市場

非木造病院・ホテ

非木造事務所・店

舗・百貨店・銀行

木造工場・倉庫

木造公衆浴場

木造劇場・病院

木造事務所・銀行・

店舗

木造旅館・料亭・ホ

テル

Page 25: 既存住宅流通量の地域別推計について - FRK · 1)推計に用いる各種統計資料について 全国ベース、及び地域別既存住宅流通量の推計にあたっては、次頁に示す表

15

33..既既存存住住宅宅流流通通量量推推計計結結果果 今年度は、昨年度に引き続き全国・都道府県別既存住宅流通量の推計を行うとともに、首都圏(1

都3県)のうち、昨年度より推計を行っている東京都 23 区に加え、都市部を中心とした 17 のエリ

アを対象に既存住宅流通量の推計を行った。

以下に全国ベース、都道府県別、東京都 23 区全体・区別、首都圏 17 エリアにおける既存住宅流

通量の推計結果を示す。

3-1 全国・都道府県別における既存住宅流通量の推計

(1)全国における既存住宅流通量の推計

下表は、全国ベースで行った既存住宅流通量の推計結果を示したものである。

H24 年推計値は 473 千件となり、既存住宅流通比率は 34.9%である。

表 3-1 FRK 既存住宅流通推計量、既存住宅流通比率の推計結果(全国値)

※H25 年推計値は速報値であり、建築物ストックに占める住宅比率の推計に H24 の非住宅ストック棟数を用いている。

非住宅ストック:木造〉旅館・料亭・ホテル、事務所・銀行・店舗、劇場・病院、工場・倉庫、公衆浴場 非木造〉事務所・店舗・百貨店・銀行、病院・ホテル、工場・倉庫・市場 非課税家屋

図 3-1 FRK 既存住宅流通推計量、既存住宅流通比率(全国 推計値)

H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H252005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013

A新設住宅着工総数

(借家・給与住宅含む)(千戸) 建築着工統計 1,236 1,290 1,061 1,093 788 813 834 883 980

BFRK既存住宅流通推計量(所有権移転個数(個人・法

人取得))(千件)

所有権移転登記個数等から推

計464 486 468 439 430 470 454 473 513

C B/(A+B) 27.3% 27.4% 30.6% 28.6% 35.3% 36.6% 35.3% 34.9% 34.4%

区分 単位 出典等

既存住宅流通比率

1,2361,290

1,0611,093

788 813 834883

980

464 486 468 439 430470 454 473

513

27.3% 27.4%

30.6%28.6%

35.3%36.6%

35.3% 34.9% 34.4%

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

0

200

400

600

800

1,000

1,200

1,400

2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 (年)

新設住宅着工総数

(左軸)(戸)

FRK既存住宅流通

推計量

(左軸)(件)

既存住宅流通比率

(右軸)

(千)

Page 26: 既存住宅流通量の地域別推計について - FRK · 1)推計に用いる各種統計資料について 全国ベース、及び地域別既存住宅流通量の推計にあたっては、次頁に示す表

16

(2)都道府県別既存住宅流通量の推計

下図は、各都道府県ベースで行った既存住宅流通量(H24)の推計結果を示したものである。

都道府県別推計(H24 推計値)では、既存住宅流通量が も多いのが東京都の 104 千件(対前年

比 11 千件増)で、次いで大阪府が 48 千件(対前年比 1千件増)、神奈川県が 47 千件(前年とほ

ぼ同値)となる。H25 速報値(次頁)を見ると、東京都の首位は変わらず 117 千件、次いで神奈川

県が 52 千件、大阪府が 50 千件となる。

既存住宅流通比率を見ると、H24 推計値では、H23 推計値と同様に近畿圏で高くみられ、京都府

(46.3%、対前年比 0.4 ポイント減)が一位となっている。

図 3-2 都道府県別既存住宅流通推計量、既存住宅流通比率(H24 推計値)

<参考:H23 年推計値>

図 3-3 都道府県別既存住宅流通推計量、既存住宅流通比率(H23 推計値)

35

6 8

21

4 511

2215 12

60

46

141

68

125 6 4 4

10 11

25

56

10 915

62

34

7 5 2 313 16

84 5 8

3

36

5 612

7 7 10 1320

3 2 72 2 4 6 4 4

25 25

104

47

5 2 3 1 2 6 411

19

4 413

48

25

4 3 1 1 4 8 3 2 2 3 1

21

2 3 4 3 3 4 4

36.7%

32.9%

22.1%24.3%

31.9%29.0%

27.1%

20.6%23.2%

26.2%

29.4%

35.0%

42.4% 41.2%

30.6% 30.5%31.9%

27.9%

36.0% 36.0%

25.5%

30.8%

25.4%

29.0%

32.6%

46.3% 44.0%42.1%

38.4%

34.7%35.7%

25.8%26.3%

32.6%28.9%

35.9%

33.4%31.5%

31.7%

36.9%

25.4%

32.6%

25.6%

29.6%28.6%

28.4%26.1%

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

0

20

40

60

80

100

120

140

160

180

北海道

青森

岩手

宮城

秋田

山形

福島

茨城

栃木

群馬

埼玉

千葉

東京

神奈川

新潟

富山

石川

福井

山梨

長野

岐阜

静岡

愛知

三重

滋賀

京都

大阪

兵庫

奈良

和歌山

鳥取

島根

岡山

広島

山口

徳島

香川

愛媛

高知

福岡

佐賀

長崎

熊本

大分

宮崎

鹿児島

沖縄

(千)

都道府県別既存住宅流通量(H24推計値)

新設住宅着工総数

(左軸)(戸)

FRK既存住宅流通推計量

(左軸)(件)

既存住宅流通比率

(右軸)

32

5 513

4 4 819

13 12

58

41

131

75

116 7 4 4

10 11

25

57

9 915

58

32

6 5 2 310

167 3 6 7 3

35

4 6 10 6 6 9 1220

3 2 62 2 4 5 5 4

23 24

93

47

5 2 3 1 2 6 410

19

4 413

47

26

4 3 1 1 4 83 2 2 3 1

20

2 3 4 3 3 4 4

37.8%35.4%

30.2%32.7%

29.8%29.8%31.4%

21.4%

26.0% 25.6%

28.7%

37.1%

41.7%

38.4%

32.9%

26.9%28.3%

22.7%

36.3%34.9%

27.8%28.9%

25.1%

30.4%33.0%

46.7%44.6%44.6%42.2%

39.2%

32.3%29.0%

28.0%

33.0%32.4%34.8%

28.6%29.2%

32.7%

36.5%

26.1%

36.6%

27.2%

33.1%30.5%

29.8%25.8%

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

0

20

40

60

80

100

120

140

160

180

北海道

青森

岩手

宮城

秋田

山形

福島

茨城

栃木

群馬

埼玉

千葉

東京

神奈川

新潟

富山

石川

福井

山梨

長野

岐阜

静岡

愛知

三重

滋賀

京都

大阪

兵庫

奈良

和歌山

鳥取

島根

岡山

広島

山口

徳島

香川

愛媛

高知

福岡

佐賀

長崎

熊本

大分

宮崎

鹿児島

沖縄

(千)

都道府県別既存住宅流通量(H23推計値)

新設住宅着工総数

(左軸)(戸)

FRK既存住宅流通推計量

(左軸)(件)

既存住宅流通比率

(右軸)

Page 27: 既存住宅流通量の地域別推計について - FRK · 1)推計に用いる各種統計資料について 全国ベース、及び地域別既存住宅流通量の推計にあたっては、次頁に示す表

17

<参考:H25 年速報推計値>

図 3-4 都道府県別既存住宅流通推計量、既存住宅流通比率(H25 速報推計値)

注 1): 既存住宅流通比率=FRK 既存住宅流通推計量/(新設住宅着工総数+FRK 既存住宅流通推計量) 注 2): FRK 既存住宅流通推計量とは、「民事・訟務・人権統計年報」(法務省)における建物売買による所有権移転個

数をもとに推計した個人・法人により取得され、所有権移転が行なわれた回数。 注 3): 建物売買による所有権移転登記個数は住宅・非住宅別の統計がとられていないため、以下のように各年の建築物

ストックに占める住宅比率を推計し、その住宅比率をもとに既存住宅流通量(売買による住宅の所有権移転登記個数)を推計している。

「各年の建築物ストックに占める住宅比率 =各年住宅ストック数推計値/(各年住宅ストック数推計値+各年非住宅ストック数推計値)」 住宅ストック数 :住宅ストック数は、総務省「住宅・土地統計調査(5 年毎)」による各調査年

の住宅ストック数に各年純増分を加算していくことにより未調査年の住宅ストック数を推計。尚、各年純増分は、国土交通省「建築着工統計調査(住宅着工統計)」及び「建築物滅失統計調査」をもとに推計している。また、平成 25 年は、「平成 25 年住宅・土地統計調査(確報集計)」の住宅数を用いている。

非住宅ストック数:各年の非住宅ストック数は、地域別の非住宅ストック棟数量が捕捉できる総務省「固定資産の価格等の概要調書」による。尚、当該資料に地域別データが掲載されていないものについては、情報公開請求を行い、集計データを入手した。また、平成 25 年の非住宅ストック数は平成 24 年値で代替している(平成 25 年速報値)。

35

6 9

24

4 615

2315 14

63

47

145

79

146 8 4 5

12 13

28

64

11 1119

69

36

8 6 2 313

209 5 7 9

4

41

6 712 7 8 11

1722

3 27

2 2 4 7 5 4

28 26

117

52

6 2 3 1 3 6 414

21

4 515

50

27

4 3 1 1 5 83 2 2 3 1

21

2 3 4 3 3 4 5

38.3%

29.5%

20.0%23.2%

28.6%26.5%

22.2%21.7%

24.2% 24.2%

30.9%

36.2%

44.8%

39.6%

30.1%

25.5%

28.1%

24.0%

35.8%33.3%

22.5%

34.0%

24.9%

28.7%29.3%

44.8%42.0% 42.7%

34.9% 34.5%34.1%

24.4%26.2%

29.4%28.3%29.2%

24.4%27.1%

27.5%

33.8%

23.6%

32.7%

25.9%28.6%

26.4%24.7% 23.5%

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

0

20

40

60

80

100

120

140

160

180

北海道

青森

岩手

宮城

秋田

山形

福島

茨城

栃木

群馬

埼玉

千葉

東京

神奈川

新潟

富山

石川

福井

山梨

長野

岐阜

静岡

愛知

三重

滋賀

京都

大阪

兵庫

奈良

和歌山

鳥取

島根

岡山

広島

山口

徳島

香川

愛媛

高知

福岡

佐賀

長崎

熊本

大分

宮崎

鹿児島

沖縄

(千)

都道府県別既存住宅流通量(H25速報値)

新設住宅着工総数

(左軸)(戸)

FRK既存住宅流通推計量

(左軸)(件)

既存住宅流通比率

(右軸)

Page 28: 既存住宅流通量の地域別推計について - FRK · 1)推計に用いる各種統計資料について 全国ベース、及び地域別既存住宅流通量の推計にあたっては、次頁に示す表

18

3-2 東京都 23 区全体及び区別における既存住宅流通量の推計 ここでは既存住宅流通市場のボリュームが大きい東京都区部について推計を行っている。

(1)東京都 23 区全体における既存住宅流通量の推計

1)東京都・区別の推計方法について

東京都 23 区全体の既存住宅流通量について、昨年度は東京都・区別 FRK 既存住宅流通推計量

の合計値としていたが、今年度は東京都 23 区全体の統計値をもとに全国ベース、都道府県別と同

様の方法で推計を行っている。

2)東京都 23 区全体の FRK 既存住宅流通推計量、既存住宅流通比率

下表は、東京都 23 区全体における既存住宅流通量の推計結果である。

東京都 23 区全体における既存住宅流通推計量の推移を見ると、H21~24 で流通量が徐々に増加

してきている。H24 推計値では、東京都 23 区全体で FRK 既存住宅流通推計量が 87 千件となり、

東京都全体(104 千件)(16 頁参照)の約 84%を占めている。尚、既存住宅流通比率は 44.5%

となっている。

表 3-2 既存住宅流通推計量、既存住宅流通比率の推計結果(東京都 23 区全体・時系列)

※H25 年推計値は速報値であり、建築物ストックに占める住宅比率の推計に H24 の非住宅ストック棟数を用いている。

非住宅ストック:木造〉旅館・料亭・ホテル、事務所・銀行・店舗、劇場・病院、工場・倉庫、公衆浴場 非木造〉事務所・店舗・百貨店・銀行、病院・ホテル、工場・倉庫・市場 非課税家屋

H20 H21 H22 H23 H24 H252008 2009 2010 2011 2012 2013

A新設住宅着工総数

(借家・給与住宅含む)(千戸) 建築着工統計 119.2 79.7 90.8 95.3 108.7 107.0

BFRK既存住宅流通推計量(所有権移転個数(個人・法

人取得))(千件)

所有権移転登記個数等から

推計70.0 66.5 77.6 77.9 87.0 100.7

C B/(A+B) 37.0% 45.5% 46.1% 45.0% 44.5% 48.5%

区分 単位 出典等

既存住宅流通比率

Page 29: 既存住宅流通量の地域別推計について - FRK · 1)推計に用いる各種統計資料について 全国ベース、及び地域別既存住宅流通量の推計にあたっては、次頁に示す表

19

(2)東京都・区別既存住宅流通量の推計

1)東京都・区別の推計方法について

i)推計エリア区分の変更について

推計エリアの単位については、昨年度と同様に、登記統計(法務省)による建物売買による所有

権移転登記個数データの 小単位である法務局出張所単位としており、概ね区部単位で取得できる

ものの、幾つかの区部では区単位集計値として入手できないところもある。

尚、昨年度推計においては、下表・左の 18 エリアで推計を行ってきたが、H24 年 6 月に目黒出

張所が渋谷出張所に統合されたことから、今年度は下表・右のように 17 エリアで推計を行ってい

る。

表 3-3 東京都・区別の推計エリア区分

ii)固定資産の価格等の概要調書における区分データの制約

東京都区別に推計を行う際には、昨年度と同様に東京都が公開する固定資産課税台帳登録データ

「固定資産の価格等の概要調書」を用いるが、都道府県と同様のデータ区分で非住宅ストック棟数

のデータを入手できないことから、都道府県推計で行った方法とできるだけ定義を合わせるために

非住宅ストック棟数(推計値)を用いて既存住宅流通量の推計を行っている。

※東京都が公開する固定資産課税台帳登録データの集計値では、非木造については、建物用途区分別に棟数を得られるが、木造

については、用途区分別の棟数を得ることができない。また、課税対象家屋のみを対象に集計されているため、区別に非課税

家屋の棟数を把握することができない。そこで、木造棟数及び非課税家屋棟数については、昨年度と同様に、次のように推計

を行っている。 非課税家屋(推計値):東京都が公開する固定資産課税台帳登録データの集計値は、課税対象家屋のみを対象に集計されている

ため、非住宅ストック棟数には、東京都全体の非課税家屋の棟数データを東京都の区別(法務局出張所単位)所有権移転登記

個数の比率により按分した区別非課税家屋棟数の推計値を含んでいる。 木造(推計値):非木造の建物用途区分別棟数データは東京都区別の集計値を得られるが、木造の用途区分別棟数は区部全体の

集計値はあるものの区別の集計値を得ることができない。そのため、23 区全体の附属家、土蔵の棟数データを木造(非住宅)

計の区別棟数の比率により按分した区別の附属家、土蔵の棟数を推計し、それらを非住宅ストック棟数から除いている。 ※尚、全国ベースで非住宅ストック棟数の 4 割強(木造の 7 割強)を占めている附属家及び土蔵は東京都 23 区全体では微小(5%未満)であり、推計にあたっては附属家や土蔵が大きな影響を及ぼさないと考えられる。ただし、東京都 23 区全体の非住宅

ストック棟数の構成比を見ると、非課税家屋は 2 割程度を占めており、当該建物について区別棟数の推計値を用いることによ

るバイアスが、推計にあたって多少なりとも影響を及ぼす可能性があることに留意する必要がある。

1 12 23 34 45 56 67 78 89 9

10 1011 1112 1213 1314 1415 1516 161718 17

江戸川区足立区、葛飾区

豊島区

区(昨年度)

新宿区中野区杉並区板橋区北区、荒川区練馬区

目黒区

豊島区

千代田区、中央区、文京区港区台東区墨田区、江東区品川区大田区世田谷区渋谷区、目黒区

杉並区板橋区北区、荒川区練馬区江戸川区足立区、葛飾区

品川区大田区世田谷区渋谷区新宿区中野区

区(昨年度)千代田区、中央区、文京区港区台東区墨田区、江東区

Page 30: 既存住宅流通量の地域別推計について - FRK · 1)推計に用いる各種統計資料について 全国ベース、及び地域別既存住宅流通量の推計にあたっては、次頁に示す表

20

2)東京都・区別住宅ストック・非住宅ストックの概要

i)東京都区別、用途別非住宅ストック棟数及び用途別構成比(H24)

東京都・区別推計では、区別の住宅ストック戸数、及び以下の東京都・区別、用途別非住宅スト

ック棟数をもとに、建築物ストックに占める住宅比率の推計を行っている。都心三区では、非木造

の事務所・店舗・百貨店・銀行が多く見られ、足立区、葛飾区、江戸川区の城東エリアでは木造非

住宅が多く見られる。

一方、足立区、大田区では非木造の工場・倉庫・市場が多く見られる。

図 3-5 区別、用途別非住宅ストック棟数(H24)

次頁の図は、前頁で示したグラフを構成比で表示したものである。

図 3-6 区別非住宅ストック棟数の用途別構成比(H24)

1 1 1 1 12 2 2 1 1

3 21 1

2 1 2 2 2 3

53 3

5 5 5 4

1

3 1 22

1

33

4

1

22 1 1

22

3

2 2

00 0

0

0

0

0 00

0

00

0

0

00 0

0

00

0

0 01

1 11

1

12

3

2

1

5

2

0

0

11 2

1

3 2

6

34

0

2

4

6

8

10

12

14

16

18

千代

田区

中央

港区

新宿

文京

台東

墨田

江東

品川

目黒

大田

世田

谷区

渋谷

中野

杉並

豊島

北区

荒川

板橋

練馬

足立

葛飾

江戸

川区

(1000棟)

非木造 工場・倉庫・市場

非木造 病院・ホテル

非木造 事務所・店舗・百貨店・銀行

木造 木造非住宅計

28%

12% 9% 12%18%

23% 27%35%

24% 26% 29% 27%35%

14%

34% 38%

26%34%

43%

30%40% 37% 39%

32%

40%77% 82% 75% 62% 53% 50%

24%

30%

39%

47%

26%

40%73%

44% 38%

51%28%

21%

26%

30%

20%20%

24%

2%

1% 2%2%

4%3% 6%

1%

1%

2%

2%

2%

1%

3%

2%2%

6%

2% 2%

2%

1%

1%1%

1%

30%

9% 8% 11%15%

21% 18%

39%46%

33%

22%

45%

24%

10%19% 23%

18%

37% 35%42%

28%

42% 39% 43%

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

区部

千代

田区

中央

港区

新宿

文京

台東

墨田

江東

品川

目黒

大田

世田

谷区

渋谷

中野

杉並

豊島

北区

荒川

板橋

練馬

足立

葛飾

江戸

川区

非木造 工場・倉庫・市場

非木造 病院・ホテル

非木造 事務所・店舗・百貨店・銀行

木造 木造非住宅計

Page 31: 既存住宅流通量の地域別推計について - FRK · 1)推計に用いる各種統計資料について 全国ベース、及び地域別既存住宅流通量の推計にあたっては、次頁に示す表

21

ii)東京都・区別住宅・非住宅ストック数、建築物ストックに占める住宅比率(H24 推計値)

以下は、東京都区別に、住宅ストック戸数、非住宅ストック棟数、及び建築物ストックに占め

る住宅比率を推計可能な 新年となる H24 年の推計結果について示したものが下図である※。

前述したように、非住宅のうち非木造の事務所・店舗・百貨店・銀行の多い都心 3区を含む「千

代田区・中央区・文京区」や「港区」では若干住宅比率が低くなるものの、いずれのエリアでも

住宅比率は 9割を超える。

※木造棟数及び非課税家屋棟数の推計値については、次のように算出している。 非課税家屋(推計値):東京都が公開する固定資産課税台帳登録データの集計値は、課税対象家屋のみを対象に集計されている

ため、非住宅ストック棟数には、東京都全体の非課税家屋の棟数データを東京都の区別(法務局出張所単位)所有権移転登記

個数の比率により按分した区別非課税家屋棟数の推計値を含んでいる。 木造(推計値):非木造の建物用途区分別棟数データは東京都区別の集計値を得られるが、木造の用途区分別棟数は区部全体の

集計値はあるものの区別の集計値を得ることができない。そのため、23 区全体の附属家、土蔵の棟数データを木造(非住宅)

計の区別棟数の比率により按分した区別の附属家、土蔵の棟数を推計し、それらを非住宅ストック棟数から除いている。

図 3-7 区別住宅・非住宅ストック数、建築物に占める住宅比率(H24 推計値)

93% 94% 93% 95% 97% 97% 98% 97% 96% 98% 98% 97% 97% 98% 97% 96% 97%

40.0%

50.0%

60.0%

70.0%

80.0%

90.0%

100.0%

0

100,000

200,000

300,000

400,000

500,000

600,000

千代

田区

、中

央区

、文

京区

港区

台東

墨田

区、

江東

品川

大田

世田

谷区

渋谷

区、

目黒

新宿

中野

杉並

板橋

北区

、荒

川区

練馬

江戸

川区

足立

区、

葛飾

豊島

件(住宅:戸、非住宅:棟)

【東京都区部】住宅・非住宅ストック数、建築物ストックに占める住宅比率(平成24年末推計値)

住宅ストック戸数 非住宅ストック棟数 建築物ストックに占める住宅比率※建築物ストックに占める住宅比率=住宅ストック戸数/(住宅ストック戸数+非住宅ストック棟数)

Page 32: 既存住宅流通量の地域別推計について - FRK · 1)推計に用いる各種統計資料について 全国ベース、及び地域別既存住宅流通量の推計にあたっては、次頁に示す表

22

3)東京都・区別における既存住宅流通量

i)東京都・区別 FRK 既存住宅流通推計量

東京都・区別の推計結果(H24 推計値)では、FRK 既存住宅流通推計量が も多いのは、単独

の区部で見ると「新宿区」の 6.2 千件(対前年比 1.5 千件増)、次いで世田谷区の 6.0 千件(対

前年比 0.2 千件増)となる。尚、H23 と比べて既存住宅流通推計量が増加したエリアの上位は、

単独の区部では、「台東区」が 1.7 倍(1.7 千件増)、次いで「新宿区」が 1.3 倍(1.5 千件増)

となっており、複数の区部では、「北区、荒川区」が 1.4 倍(1.5 千件増)、「渋谷区、目黒区」

が 1.3 倍(1.9 千件増)となっている。

既存住宅流通比率(H24 推計値)では、「台東区」が も高く 61.6%(対前年 16.1 ポイント増)

となっている。一方、新設住宅着工総数の顕著な増加が見られる「墨田区、江東区」、「足立区、

葛飾区」、「世田谷区」では、既存住宅流通量も増加したものの H24 既存住宅流通比率は下落し

ている。

<H24 推計値>

図 3-8 区別 FRK 既存住宅流通推計量、既存住宅流通比率(H24 推計値)

6.93 

4.48 

2.53 

11.03 

4.92 

8.62 

10.24 

5.74  6.04 4.15 

5.54  5.71 6.74 

5.07  4.90 

12.39 

3.65 

7.80 

5.02 4.06 

10.24 

3.47 4.44 

5.97 7.46 

6.24 

2.46 

4.17  4.37 5.34 

3.62 2.25 

5.62 

3.75 

52.9% 52.8%

61.6%

48.1%

41.4%34.0% 36.8%

56.5%50.8%

37.2%42.9% 43.4% 44.2%

41.7%

31.5% 31.2%

50.7%

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

60.0%

70.0%

80.0%

0.0

2.0

4.0

6.0

8.0

10.0

12.0

14.0

16.0

千代田区、中央区、文京区

港区

台東区

墨田区、江東区

品川区

大田区

世田谷区

渋谷区、目黒区

新宿区

中野区

杉並区

板橋区

北区、荒川区

練馬区

江戸川区

足立区、葛飾区

豊島区

(千)

東京都・区別既存住宅流通量(H24推計値)

新設住宅着工総数

(左軸)(戸)

FRK既存住宅流通推計量

(左軸)(件)

既存住宅流通比率

(右軸)

Page 33: 既存住宅流通量の地域別推計について - FRK · 1)推計に用いる各種統計資料について 全国ベース、及び地域別既存住宅流通量の推計にあたっては、次頁に示す表

23

<参考:H23 推計値>

図 3-9 区別 FRK 既存住宅流通推計量、既存住宅流通比率(H23 推計値)

6.50 

3.21  2.81 

8.16 

3.40 

8.52  8.40 

5.59 4.53 

3.48 

5.01  5.60  5.30 6.39 

4.91 

10.04 

3.44 

6.85 

4.91 

2.34 

10.07 

3.02 4.32 

5.77  5.54 4.71 

2.12 

4.77 4.02  3.85 

3.06  2.59 

5.18 4.15 

51.3%

60.5%

45.5%

55.3%

47.1%

33.6%

40.7%49.8% 51.0%

37.9%

48.8%

41.8% 42.1%

32.4% 34.5% 34.0%

54.7%

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

60.0%

70.0%

80.0%

0.0

2.0

4.0

6.0

8.0

10.0

12.0

14.0

16.0

千代田区、中央区、文京区

港区

台東区

墨田区、江東区

品川区

大田区

世田谷区

渋谷区、目黒区

新宿区

中野区

杉並区

板橋区

北区、荒川区

練馬区

江戸川区

足立区、葛飾区

豊島区

(千)

東京都・区別既存住宅流通量(H23推計値)

新設住宅着工総数

(左軸)(戸)

FRK既存住宅流通推計量

(左軸)(件)

既存住宅流通比率

(右軸)

Page 34: 既存住宅流通量の地域別推計について - FRK · 1)推計に用いる各種統計資料について 全国ベース、及び地域別既存住宅流通量の推計にあたっては、次頁に示す表

24

<参考:H25 速報推計値>

図 3-10 区別 FRK 既存住宅流通推計量、既存住宅流通比率(H25 速報推計値)

注 1): 既存住宅流通比率=FRK 既存住宅流通推計量/(新設住宅着工総数+FRK 既存住宅流通推計量) 注 2): FRK 既存住宅流通推計量とは、「民事・訟務・人権統計年報」(法務省)における建物売買による所有権移転個

数をもとに推計した個人・法人により取得され、所有権移転が行なわれた回数。 注 3): 建物売買による所有権移転登記個数は住宅・非住宅別の統計がとられていないため、以下のように各年の建築物

ストックに占める住宅比率を推計し、その住宅比率をもとに既存住宅流通量(売買による住宅の所有権移転登記個数)を推計している。

「各年の建築物ストックに占める住宅比率 =各年住宅ストック数推計値/(各年住宅ストック数推計値+各年非住宅ストック数推計値)」 住宅ストック数 :住宅ストック数は、総務省「住宅・土地統計調査(5 年毎)」による各調査年

の住宅ストック数に各年純増分を加算していくことにより未調査年の住宅ストック数を推計。尚、各年純増分は、国土交通省「建築着工統計調査(住宅着工統計)」及び「建築物滅失統計調査」をもとに推計している。また、平成 25 年は、「平成 25 年住宅・土地統計調査(確報集計)」の住宅数を用いている。

非住宅ストック数:各年の非住宅ストック数は、地域別の非住宅ストック棟数量が捕捉できる総務省「固定資産の価格等の概要調書」による。尚、当該資料に地域別データが掲載されていないものについては、情報公開請求を行い、集計データを入手した。また、平成 25 年の非住宅ストック数は平成 24 年値で代替している(平成 25 年速報値)。

注 4)東京都・区別 FRK 既存住宅流通推計量については、推計エリア毎の建築物ストックに占める住宅比率を推計し、その住宅比率をもとに売買による住宅の所有権移転登記個数を推計しているため、各推計エリアの FRK 既存住宅流通推計量の合計値は 23 区全体の FRK 既存住宅流通推計量とは必ずしも一致しない。

8.66 

3.83 3.06 

10.62 

4.48 

7.29 

9.08 

6.09 

4.41  4.15 

5.82  5.54  5.78  6.25  6.08 

12.28 

3.57 

8.25 

6.05 

3.75 

13.12 

4.48 5.56 

7.28 8.58 

6.99 

2.74 

5.64 4.92  5.43 

4.03 2.97 

6.23 

3.82 

48.8%

61.2%55.1% 55.3%

50.0%43.3%

44.5%

58.5%61.3%

39.7%

49.2% 47.0% 48.4%

39.2%32.8% 33.6%

51.6%

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

60.0%

70.0%

80.0%

0.0

2.0

4.0

6.0

8.0

10.0

12.0

14.0

16.0

千代田区、中央区、文京区

港区

台東区

墨田区、江東区

品川区

大田区

世田谷区

渋谷区、目黒区

新宿区

中野区

杉並区

板橋区

北区、荒川区

練馬区

江戸川区

足立区、葛飾区

豊島区

(千)

東京都・区別既存住宅流通量(H25推計値 速報)

新設住宅着工総数

(左軸)(戸)

FRK既存住宅流通推計量

(左軸)(件)

既存住宅流通比率

(右軸)

Page 35: 既存住宅流通量の地域別推計について - FRK · 1)推計に用いる各種統計資料について 全国ベース、及び地域別既存住宅流通量の推計にあたっては、次頁に示す表

25

ii)東京都・区別 FRK 既存住宅流通推計量の推移(H20~24 推計値)

東京都・区別における既存住宅流通推計量の推移を見ると、H23 と比べて既存住宅流通推計量が

増えた上位エリア(複数区で第 1位の「北区、荒川区」、単独で「台東区」)では、H23 から H24

にかけての増加が顕著であり、既存住宅流通比率も前年から上昇している。

新設住宅着工総数が H21~24 で増加したエリアを見ると、「墨田区、江東区」、「足立区、葛

飾区」、「港区」では、既存住宅流通流通推計量についても堅調に推移しており、前年からやや

増加している。

図 3-11 区別 FRK 既存住宅流通推計量、既存住宅流通比率の推移(H20~24 推計値)

4.7 

2.5  2.8  2.8  2.5 2.5  1.9  2.4  2.3 

4.1 

34.7%

43.6% 45.6% 45.5%

61.6%

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

60.0%

70.0%

80.0%

0.0

2.0

4.0

6.0

8.0

10.0

12.0

14.0

16.0

H20 H21 H22 H23 H24

(千)

【台東区】既存住宅流通量の推移(H20~H24推計値)

新設住宅着工総数

(左軸)(戸)

FRK既存住宅流通推計量

(左軸)(件)

既存住宅流通比率

(右軸)

7.7 

4.7  5.1  5.3 6.7 

3.1  3.3 4.3  3.9 

5.3 28.6%

40.8%45.5%

42.1%44.2%

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

60.0%

70.0%

80.0%

0.0

2.0

4.0

6.0

8.0

10.0

12.0

14.0

16.0

H20 H21 H22 H23 H24

(千)

【北区、荒川区】既存住宅流通量の推移(H20~H24推計値)

新設住宅着工総数

(左軸)(戸)

FRK既存住宅流通推計量

(左軸)(件)

既存住宅流通比率

(右軸)

13.3 

6.7  7.2 8.2 

11.0 

6.9 5.8 

8.4 10.1  10.2 

34.2%

46.3%53.8% 55.3%

48.1%

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

60.0%

70.0%

80.0%

0.0

2.0

4.0

6.0

8.0

10.0

12.0

14.0

16.0

H20 H21 H22 H23 H24

(千)新設住宅着工総数

(左軸)(戸)

FRK既存住宅流通推計量

(左軸)(件)

既存住宅流通比率

(右軸)

【墨田区、江東区】既存住宅流通量の推移(H20~H24推計値)

12.2 

9.3  9.4  10.0 

12.4 

4.7  5.0  5.6  5.2  5.6 27.7%35.1% 37.2%

34.0% 31.2%

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

60.0%

70.0%

80.0%

0.0

2.0

4.0

6.0

8.0

10.0

12.0

14.0

16.0

H20 H21 H22 H23 H24

(千) 新設住宅着工総数

(左軸)(戸)

FRK既存住宅流通推計量

(左軸)(件)

既存住宅流通比率

(右軸)

【足立区、葛飾区】既存住宅流通量の推移(H20~H24推計値)

2.9 1.6  2.1 

3.2 4.5 5.0  4.4 

5.1  4.9  5.0 

63.1%

72.7% 71.0%

60.5%52.8%

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

60.0%

70.0%

80.0%

0.0

2.0

4.0

6.0

8.0

10.0

12.0

14.0

16.0

H20 H21 H22 H23 H24

(千)

【港区】既存住宅流通量の推移(H20~H24推計値)

新設住宅着工総数

(左軸)(戸)

FRK既存住宅流通推計量

(左軸)(件)

既存住宅流通比率

(右軸)

Page 36: 既存住宅流通量の地域別推計について - FRK · 1)推計に用いる各種統計資料について 全国ベース、及び地域別既存住宅流通量の推計にあたっては、次頁に示す表

26

3-3 首都圏 17 エリアにおける推計

(1)首都圏 17 エリアの推計方法について

1)推計エリア

首都圏 17 エリアの推計では、下表の市町村を対象とした 17 エリアを選定し、推計エリア毎の既

存住宅流通量の推計を行っている。

表 3-4 首都圏 17 エリアの推計対象となる市町村

※FRK 既存住宅流通推計量の推計にあたっての 小単位は、建物売買による所有権移転登記個数データの 小単位である法務局出張所

の区分となる。 ※対象となる市区町村(不動産登記管轄区域)は、2013 年(平成 25 年)時点における各法務局出張所の管轄区域である。

NO 都道府県 法務局 出張所 対象となる市区町村(不動産登記管轄区域)

1 さいたま さいたま市,戸田市,蕨市2 川口 川口市(鳩ヶ谷市は平成23年10月11日に川口市に統合。)

3 志木 志木市,朝霞市,和光市,新座市,富士見市4 所沢 所沢市,狭山市,入間市5 千葉 千葉市、習志野市6 松戸 松戸市、流山市7 船橋 船橋市、八千代市8 柏 柏市、我孫子市、野田市9 市川 市川市、鎌ケ谷市、浦安市

10 町田 町田市11 府中 武蔵野市,三鷹市,府中市,調布市,小金井市,狛江市12 田無 小平市,東村山市,西東京市,清瀬市,東久留米市13 立川 立川市,昭島市,武蔵村山市,東大和市,国分寺市,国立市14 多摩 日野市,多摩市,稲城市

横浜 横浜市中区・西区・南区神奈川 横浜市神奈川区・保土ヶ谷区・鶴見区金沢 横浜市金沢区・磯子区青葉 横浜市緑区・青葉区戸塚 横浜市戸塚区・泉区旭 横浜市旭区・瀬谷区港北 横浜市港北区・都筑区栄 横浜市港南区・栄区川崎 川崎市川崎区・幸区・中原区麻生 川崎市高津区・宮前区・多摩区・麻生区

17 藤沢 鎌倉市、藤沢市、茅ヶ崎市、高座郡(寒川町)

計17エリア

15

神奈川県 横浜

16

埼玉県 埼玉

千葉県 千葉

東京都 東京

Page 37: 既存住宅流通量の地域別推計について - FRK · 1)推計に用いる各種統計資料について 全国ベース、及び地域別既存住宅流通量の推計にあたっては、次頁に示す表

27

2)推計に用いた非住宅ストック棟数について

首都圏 17 エリアの推計では、全国・都道府県別推計と同様に、建物用途別非住宅ストック棟数

に全て統計値(総務省「固定資産の価格等の概要調書」)を使用している。

表 3-5 首都圏 17 エリアの推計に用いた非住宅ストックの建物用途区分

3)町村部を含むエリアの推計方法について

神奈川県_藤沢エリア(エリア No.17)では、対象市町村に寒川町(高座郡)を含んでいる。町

村部については、次頁の表に示す通り、滅失建築物の町村別集計データ(国土交通省「建築物滅失

統計」)が存在しない※ため、それぞれ下記の通り推計を行っている。

・建築物ストックに占める住宅比率:滅失建築物について町村部のデータがないため、藤沢エリア

の市部のみ(寒川町を含まない)で推計を行う。 ・FRK 既存住宅流通推計量 :上記の通り算出した建築物ストックに占める住宅比率を、寒

川町を含む藤沢エリアの建物売買による所有権移転登記個

数に乗じて推計を行う。 ・既存住宅流通比率 :寒川町を含む藤沢エリアの新設住宅着工戸数と、上記 FRK

既存流通住宅流通推計量の比率から算出する。 ※「建築物滅失統計」では、個々の建物の特定ができてしまう可能性があるため、町村別のデータを開示していない。

旅館・料亭・ホテル 旅館・料亭・ホテル 旅館・料亭・ホテル

事務所・銀行・店舗 事務所・銀行・店舗 事務所・銀行・店舗

劇場・病院 劇場・病院 劇場・病院

公衆浴場 公衆浴場 公衆浴場

工場・倉庫 工場・倉庫 工場・倉庫

土蔵 土蔵 土蔵 土蔵

附属家 附属家 附属家 附属家

事務所・店舗百貨店・銀行 事務所・店舗百貨店・銀行 事務所・店舗百貨店・銀行 事務所・店舗百貨店・銀行

病院・ホテル 病院・ホテル 病院・ホテル 病院・ホテル

工場・倉庫・市場 工場・倉庫・市場 工場・倉庫・市場 工場・倉庫・市場

そ の 他 そ の 他 そ の 他 そ の 他

非課税家屋 非課税家屋 非課税家屋 【推計値】非課税家屋

<凡例>

:推計に用いる建物用途区分

赤字箇所:建物用途の区分がないため統計データをもとに推計をおこなった値

下線部分:情報開示請求等により取得する集計データ(非公表)

非木造 非木造 非木造 非木造

首都圏17エリア 全国 都道府県 (参考)東京都区別

木造 木造 木造 木造

【推計値】旅館・料亭・ホテル、事務所・銀行・店舗、劇場・病院、公衆浴場、工

場・倉庫

Page 38: 既存住宅流通量の地域別推計について - FRK · 1)推計に用いる各種統計資料について 全国ベース、及び地域別既存住宅流通量の推計にあたっては、次頁に示す表

28

表 3-6 首都圏 17 エリアにおける各統計データの集計区分

既存住宅流通量

建物売買による所有権移転登記個数

住宅ストック戸数(住調)

新設住宅着工戸数 建築物滅失戸数非住宅ストック棟数

(課税・非課税とも同じ)

さいたま市 さいたま市 さいたま市 さいたま市 さいたま市

戸田市 戸田市 戸田市 戸田市 戸田市

蕨市 蕨市 蕨市 蕨市 蕨市

2 川口 川口市 川口 川口市 川口市 川口市 川口市

志木市 志木市 志木市 志木市 志木市

朝霞市 朝霞市 朝霞市 朝霞市 朝霞市

和光市 和光市 和光市 和光市 和光市

新座市 新座市 新座市 新座市 新座市

富士見市 富士見市 富士見市 富士見市 富士見市

所沢市 所沢市 所沢市 所沢市 所沢市

狭山市 狭山市 狭山市 狭山市 狭山市

入間市 入間市 入間市 入間市 入間市

千葉市 千葉市 千葉市 千葉市 千葉市

習志野市 習志野市 習志野市 習志野市 習志野市

松戸市 松戸市 松戸市 松戸市 松戸市

流山市 流山市 流山市 流山市 流山市

船橋市 船橋市 船橋市 船橋市 船橋市

八千代市 八千代市 八千代市 八千代市 八千代市

柏市 柏市 柏市 柏市 柏市

我孫子市 我孫子市 我孫子市 我孫子市 我孫子市

野田市 野田市 野田市 野田市 野田市

市川市 市川市 市川市 市川市 市川市

鎌ケ谷市 鎌ケ谷市 鎌ケ谷市 鎌ケ谷市 鎌ケ谷市

浦安市 浦安市 浦安市 浦安市 浦安市

10 町田 町田市 町田 町田市 町田市 町田市 町田市

武蔵野市 武蔵野市 武蔵野市 武蔵野市 武蔵野市

三鷹市 三鷹市 三鷹市 三鷹市 三鷹市

府中市 府中市 府中市 府中市 府中市

調布市 調布市 調布市 調布市 調布市

小金井市 小金井市 小金井市 小金井市 小金井市

狛江市 狛江市 狛江市 狛江市 狛江市

小平市 小平市 小平市 小平市 小平市

東村山市 東村山市 東村山市 東村山市 東村山市

西東京市 西東京市 西東京市 西東京市 西東京市

清瀬市 清瀬市 清瀬市 清瀬市 清瀬市

東久留米市 東久留米市 東久留米市 東久留米市 東久留米市

立川市 立川市 立川市 立川市 立川市

昭島市 昭島市 昭島市 昭島市 昭島市

武蔵村山市 武蔵村山市 武蔵村山市 武蔵村山市 武蔵村山市

東大和市 東大和市 東大和市 東大和市 東大和市

国分寺市 国分寺市 国分寺市 国分寺市 国分寺市

国立市 国立市 国立市 国立市 国立市

日野市 日野市 日野市 日野市 日野市

多摩市 多摩市 多摩市 多摩市 多摩市

稲城市 稲城市 稲城市 稲城市 稲城市

横浜市中区 横浜市中区 横浜市中区 横浜市中区

横浜市西区 横浜市西区 横浜市西区 横浜市西区

横浜市南区 横浜市南区 横浜市南区 横浜市南区

横浜市神奈川区 横浜市神奈川区 横浜市神奈川区 横浜市神奈川区

横浜市保土ヶ谷 横浜市保土ヶ谷 横浜市保土ヶ谷区 横浜市保土ヶ谷区

横浜市鶴見区 横浜市鶴見区 横浜市鶴見区 横浜市鶴見区

横浜市金沢区 横浜市金沢区 横浜市金沢区 横浜市金沢区

横浜市磯子区 横浜市磯子区 横浜市磯子区 横浜市磯子区

横浜市緑区 横浜市緑区 横浜市緑区 横浜市緑区

横浜市青葉区 横浜市青葉区 横浜市青葉区 横浜市青葉区

横浜市戸塚区 横浜市戸塚区 横浜市戸塚区 横浜市戸塚区

横浜市泉区 横浜市泉区 横浜市泉区 横浜市泉区

横浜市旭区 横浜市旭区 横浜市旭区 横浜市旭区

横浜市瀬谷区 横浜市瀬谷区 横浜市瀬谷区 横浜市瀬谷区

横浜市港北区 横浜市港北区 横浜市港北区 横浜市港北区

横浜市都筑区 横浜市都筑区 横浜市都筑区 横浜市都筑区

横浜市港南区 横浜市港南区 横浜市港南区 横浜市港南区

横浜市栄区 横浜市栄区 横浜市栄区 横浜市栄区

川崎市川崎区 川崎市川崎区 川崎市川崎区 川崎市川崎区

川崎市幸区 川崎市幸区 川崎市幸区 川崎市幸区

川崎市中原区 川崎市中原区 川崎市中原区 川崎市中原区

川崎市高津区 川崎市高津区 川崎市高津区 川崎市高津区

川崎市宮前区 川崎市宮前区 川崎市宮前区 川崎市宮前区

川崎市多摩区 川崎市多摩区 川崎市多摩区 川崎市多摩区

川崎市麻生区 川崎市麻生区 川崎市麻生区 川崎市麻生区

鎌倉市 鎌倉市 鎌倉市 鎌倉市 鎌倉市

藤沢市 藤沢市 藤沢市 藤沢市 藤沢市

茅ヶ崎市 茅ヶ崎市 茅ヶ崎市 茅ヶ崎市 茅ヶ崎市

寒川町(高座郡) 寒川町 寒川町 × 寒川町

計17エリア ↑町村部のデータなし

市川

府中

西東京

立川

建築物ストックに占める住宅比率算定

埼玉県

1 さいたま

3 志木

4 所沢

新設住宅着工戸数対象箇所数

さいたま

志木

所沢

船橋

8 柏

9

都道府県

市川

千葉県

5 千葉

6 松戸

7

千葉

松戸

船橋

東京都

11 府中

12 西東京(田無)

13 立川

14 多摩多摩

神奈川県

15 横浜

神奈川

金沢

青葉

戸塚

港北

16 川崎

横浜

川崎

藤沢

川崎市

麻生

横浜市

17 藤沢

Page 39: 既存住宅流通量の地域別推計について - FRK · 1)推計に用いる各種統計資料について 全国ベース、及び地域別既存住宅流通量の推計にあたっては、次頁に示す表

29

(2)首都圏 17 エリアの FRK 既存住宅流通推計量、既存住宅流通比率

1)首都圏 17 エリアにおける既存住宅流通量

首都圏 17 エリアの推計結果(H24 推計値)において、FRK 既存住宅流通推計量が も多いのは、

「神奈川県_横浜」の 23.5 千件(対前年比 3.0 千件増)であり、17 エリア全体の約 3 割を占める。

次いで「神奈川県_川崎」の 7.0 千件(対前年比 1.8 千件減)、「埼玉県_さいたま」の 5.3 千件(対

前年比 0.4 千件増)が上位となる。尚、H23 と比べて既存住宅流通推計量が増加したエリアの上位

は、「東京都_西東京」が 1.6 倍(1.4 千件増)、次いで「埼玉県_志木」が 1.5 倍(0.9 千件増)

となっている。

既存住宅流通比率が も高い地域は、「神奈川県_横浜」(47.0%)、「東京都_西東京」(45.5%)

及び「東京都_町田」(40.1%)である。特に「東京都_西東京」エリアは H23 から H24 にかけての

上昇が顕著であり、新設住宅着工戸数が H23 に大幅に増加した後 H24 には減少に転じており、反対

に H24 の FRK 既存住宅流通推計量には顕著な増加が見られた。他に「神奈川県_川崎」でも、H20、

H23 に新設住宅着工のピークがあり、それらの翌年から徐々に既存住宅流通推計量が増加していく

傾向が見られる。

また、他エリアと比べ「埼玉県_さいたま」は、新築中心の市場であることが分かる。H21 の落

ち込みから徐々に着工数を伸ばしており、FRK 既存住宅流通推計量も H21 から H23 にかけて減少

傾向は見られるが、概ね 5千件程度で推移している。「千葉県_柏」では、新設住宅着工数が減少

傾向且つ、既存住宅流通量が増加傾向にあることから、17 エリアの中で唯一過去 5年間において既

存住宅流通比率が一貫して上昇傾向にある。

注)上記の推計エリアについては、次の通り。 神奈川県_横浜:横浜市 神奈川県_川崎:川崎市 埼玉県_さいたま:さいたま市、戸田市、蕨市 埼玉県_志木:志木市、朝霞市、和光市、新座市、富士見市 東京都_西東京:小平市、東村山市、西東京市、清瀬市、東久留米市 東京都_町田:町田市 千葉県_柏:柏市、我孫子市、野田市

Page 40: 既存住宅流通量の地域別推計について - FRK · 1)推計に用いる各種統計資料について 全国ベース、及び地域別既存住宅流通量の推計にあたっては、次頁に示す表

30

2)首都圏 17 エリア推計結果

①首都圏 17 エリア FRK 既存住宅流通推計量 <H24 推計値>

図 3-12 首都圏 17 エリア別 FRK 既存住宅流通推計量、既存住宅流通比率(H24 推計値)

<参考:H23 推計値>

図 3-13 首都圏 17 エリア別 FRK 既存住宅流通推計量、既存住宅流通比率(H23 推計値)

注)推計エリアについては、次の通り。

埼玉県 さいたま:さいたま市、戸田市、蕨市、川口:川口市、志木:志木市、朝霞市、和光市、新座市、富士見市、所沢:所沢市、狭山市、入間市

千葉県 千葉:千葉市、習志野市、松戸:松戸市、流山市、船橋:船橋市、八千代市、柏:柏市、我孫子市、野田市、市川:市川市、鎌ケ谷市、浦安市

東京都 町田:町田市、府中:武蔵野市、三鷹市、府中市、調布市、小金井市、狛江市、西東京:小平市、東村山市、西東京市、清瀬市、東久留米市、立川:立川市、昭島市、武蔵村山市、東大和市、国分寺市、国立市、多摩:日野市、多摩市、稲城市

神奈川県 横浜:横浜市、川崎:川崎市、藤沢:鎌倉市、藤沢市、茅ヶ崎市、寒川町(高座郡)

15.04 

4.91  5.18  4.12 

8.81 5.73 

7.53 5.06  6.03 

2.90 

9.16 

4.34  5.36 3.18 

26.54 

13.33 

7.34 5.29 

3.26  2.93  2.54 4.84 

2.79  3.39  2.65  3.54 1.94 

4.93 3.63 

1.41  1.47 

23.51 

6.96 

3.29 

26.0%

39.9%36.2%

38.1%35.5%

32.7% 31.1%34.4%

36.9%40.1%

35.0%

45.5%

20.8%

31.6%

47.0%

34.3% 30.9%

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

0

5

10

15

20

25

30

35

埼玉県_

さいたま

埼玉県_

川口

埼玉県_

志木

埼玉県_

所沢

千葉県_

千葉

千葉県_

松戸

千葉県_船橋

千葉県_

千葉県_

市川

東京都_

町田

東京都_

府中

東京都_

西東京

東京都_

立川

東京都_

多摩

神奈川県_

横浜

神奈川県_

川崎

神奈川県_

藤沢

(千)

首都圏(1都3県)17エリアの既存住宅流通量(H24推計値)

新設住宅着工総数

(左軸)(戸)

FRK既存住宅流通推計量

(左軸)(件)

既存住宅流通比率

(右軸)

13.62 

4.81  5.41 4.12 

7.26 4.89 

6.54  5.35  4.88  2.86 

10.62 

6.10  4.86  4.39 

29.92 

17.02 

7.46 4.94 

2.53  2.00  2.61 4.54 

2.35  3.03  2.41 4.55 

1.59 

5.69 

2.24  1.24  1.46 

20.56 

8.79 

3.61 

26.6%

34.5%

27.0%

38.8% 38.5%

32.5% 31.6% 31.0%

48.2%

35.7% 34.9%

26.8%

20.3%24.9%

40.7%

34.0% 32.6%

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

0

5

10

15

20

25

30

35

埼玉県_

さいたま

埼玉県_

川口

埼玉県_

志木

埼玉県_

所沢

千葉県_

千葉

千葉県_

松戸

千葉県_

船橋

千葉県_

千葉県_

市川

東京都_

町田

東京都_

府中

東京都_

西東京

東京都_

立川

東京都_

多摩

神奈川県_

横浜

神奈川県_

川崎

神奈川県_

藤沢

(千)

首都圏(1都3県)17エリアの既存住宅流通量(H23推計値)

新設住宅着工総数

(左軸)(戸)

FRK既存住宅流通推計量

(左軸)(件)

既存住宅流通比率

(右軸)

Page 41: 既存住宅流通量の地域別推計について - FRK · 1)推計に用いる各種統計資料について 全国ベース、及び地域別既存住宅流通量の推計にあたっては、次頁に示す表

31

<参考:H25 速報推計値>

図 3-14 首都圏 17 エリア別 FRK 既存住宅流通推計量、既存住宅流通比率(H25 速報推計値)

注 1): 既存住宅流通比率=FRK 既存住宅流通推計量/(新設住宅着工総数+FRK 既存住宅流通推計量) 注 2): FRK 既存住宅流通推計量とは、「民事・訟務・人権統計年報」(法務省)における建物売買による所有権移転個

数をもとに推計した個人・法人により取得され、所有権移転が行なわれた回数。 注 3): 建物売買による所有権移転登記個数は住宅・非住宅別の統計がとられていないため、以下のように各年の建築物

ストックに占める住宅比率を推計し、その住宅比率をもとに既存住宅流通量(売買による住宅の所有権移転登記個数)を推計している。

「各年の建築物ストックに占める住宅比率 =各年住宅ストック数推計値/(各年住宅ストック数推計値+各年非住宅ストック数推計値)」

住宅ストック数 :住宅ストック数は、総務省「住宅・土地統計調査(5 年毎)」による各調査年の住宅ストック数に各年純増分を加算していくことにより未調査年の住宅ストック数を推計。尚、各年純増分は、国土交通省「建築着工統計調査(住宅着工統計)」及び「建築物滅失統計調査」をもとに推計している。また、平成 25 年は、「平成 25 年住宅・土地統計調査(確報集計)」の住宅数を用いている。

非住宅ストック数:各年の非住宅ストック数は、地域別の非住宅ストック棟数量が捕捉できる総務省「固定資産の価格等の概要調書」による。尚、当該資料に地域別データが掲載されていないものについては、情報公開請求を行い、集計データを入手した。また、平成 25 年の非住宅ストック数は平成 24 年値で代替している(平成 25 年速報値)。

注 4)推計エリアについては、次の通り。 埼玉県 さいたま:さいたま市、戸田市、蕨市、川口:川口市、志木:志木市、朝霞市、和光市、新座市、富士

見市、所沢:所沢市、狭山市、入間市 千葉県 千葉:千葉市、習志野市、松戸:松戸市、流山市、船橋:船橋市、八千代市、柏:柏市、我孫子市、野

田市、市川:市川市、鎌ケ谷市、浦安市 東京都 町田:町田市、府中:武蔵野市、三鷹市、府中市、調布市、小金井市、狛江市、西東京:小平市、東村

山市、西東京市、清瀬市、東久留米市、立川:立川市、昭島市、武蔵村山市、東大和市、国分寺市、国立市、多摩:日野市、多摩市、稲城市

神奈川県 横浜:横浜市、川崎:川崎市、藤沢:鎌倉市、藤沢市、茅ヶ崎市、寒川町(高座郡)

14.61 

5.55  5.21  4.56 

9.66 

6.10  6.67 5.16  6.09 

3.22 

10.97 

6.05 7.34 

3.93 

32.12 

17.00 

7.80 7.03 

3.28  3.32  2.61 

5.37 

2.69 4.25 

2.37 3.84 

1.80 

5.23 2.78 

1.58  1.61 

25.46 

8.37 

3.47 

32.5%

37.2%38.9%

36.5% 35.7%

30.6%

38.9%

31.5%

38.7%35.8%

32.3% 31.5%

17.7%

29.1%

44.2%

33.0%30.8%

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

0

5

10

15

20

25

30

35

埼玉県_

さいたま

埼玉県_

川口

埼玉県_

志木

埼玉県_

所沢

千葉県_

千葉

千葉県_

松戸

千葉県_

船橋

千葉県_柏

千葉県_

市川

東京都_

町田

東京都_

府中

東京都_

西東京

東京都_

立川

東京都_

多摩

神奈川県_

横浜

神奈川県_

川崎

神奈川県_

藤沢

(千)

首都圏(1都3県)17エリアの既存住宅流通量(H25推計値速報)

新設住宅着工総数

(左軸)(戸)

FRK既存住宅流通推計量

(左軸)(件)

既存住宅流通比率

(右軸)

Page 42: 既存住宅流通量の地域別推計について - FRK · 1)推計に用いる各種統計資料について 全国ベース、及び地域別既存住宅流通量の推計にあたっては、次頁に示す表

32

②首都圏 17 エリア FRK 既存住宅流通推計量の推移(H20~24 推計値)

図 3-15 首都圏 17 エリア別 FRK 既存住宅流通推計量、既存住宅流通比率の推移(H20~24 推計値)

注)推計エリアについては、次の通り。 神奈川県_横浜:横浜市 東京都_西東京:小平市、東村山市、西東京市、清瀬市、東久留米市 埼玉県_志木:志木市、朝霞市、和光市、新座市、富士見市 神奈川県_川崎:川崎市 埼玉県_さいたま:さいたま市、戸田市、蕨市 千葉県_柏:柏市、我孫子市、野田市

36.0 

24.6 27.0 

29.9 26.5 

20.3 19.2 

22.4 20.6 

23.5 

36.0%

43.8% 45.4%40.7%

47.0%

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

0

5

10

15

20

25

30

35

40

H20 H21 H22 H23 H24

(千)

【神奈川県_横浜】既存住宅流通量の推移(H20‐H24)

新設住宅着工総数

(左軸)(戸)

FRK既存住宅流通推計量

(左軸)(件)

既存住宅流通比率

(右軸)

6.7 5.2  4.9 

6.1 4.3 

2.5  2.3 3.2 

2.2 3.6 

27.2%30.9%

39.8%

26.8%

45.5%

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

02468

101214161820

H20 H21 H22 H23 H24

(千)

【東京都_西東京】既存住宅流通量の推移(H20‐H24)

新設住宅着工総数

(左軸)(戸)

FRK既存住宅流通推計量

(左軸)(件)

既存住宅流通比率

(右軸)

5.4  4.8  4.2 5.4  5.2 

2.2  2.1  2.0  2.0 2.9 

29.1% 30.3%32.0%

27.0%

36.2%

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

02468101214161820

H20 H21 H22 H23 H24

(千)

【埼玉県_志木】既存住宅流通量の推移(H20‐H24)

新設住宅着工総数

(左軸)(戸)

FRK既存住宅流通推計量

(左軸)(件)

既存住宅流通比率

(右軸)

18.2 

12.6 13.7 

17.0 

13.3 

6.4 8.2 

9.2  8.8 7.0 

26.1%

39.4% 40.1%

34.0% 34.3%

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

02468101214161820

H20 H21 H22 H23 H24

(千)

【神奈川県_川崎】既存住宅流通量の推移(H20‐H24)

新設住宅着工総数

(左軸)(戸)

FRK既存住宅流通推計量

(左軸)(件)

既存住宅流通比率

(右軸)

18.6 

13.1  12.6 13.6 

15.0 

5.9  6.5  5.9 4.9  5.3 

24.2%

33.3% 31.8%

26.6% 26.0%

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

02468101214161820

H20 H21 H22 H23 H24

(千)

【埼玉県_さいたま】既存住宅流通量の推移(H20‐H24)新設住宅着工総数

(左軸)(戸)

FRK既存住宅流通推計量

(左軸)(件)

既存住宅流通比率

(右軸)

6.9 6.0  5.4  5.3  5.1 

2.3  2.4  2.3  2.4  2.6 

25.0%28.4%

30.2% 31.0%34.4%

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

02468101214161820

H20 H21 H22 H23 H24

(千)

【千葉県_柏】既存住宅流通量の推移(H20‐H24)新設住宅着工総数

(左軸)(戸)

FRK既存住宅流通推計量

(左軸)(件)

既存住宅流通比率

(右軸)

Page 43: 既存住宅流通量の地域別推計について - FRK · 1)推計に用いる各種統計資料について 全国ベース、及び地域別既存住宅流通量の推計にあたっては、次頁に示す表

33

<参考> 下図は、東京都・区別及び首都圏 17 エリアについて、住宅ストック戸数に対する FRK 既存住

宅流通推計量(H24 推計値)の比率を見たものである。

東京都・区別の各エリアを見ると、 も比率の高い「港区」や「台東区」では3%を超える。東

京都区部では、江戸川区を除き何れも住宅ストック戸数に対する FRK 既存住宅流通推計量(H24

推計値)の比率が 1.0%以上となっており、全国ベースの 0.8%に対して高くなっている。一方、

首都圏 17 エリアでは、「東京都_多摩」で 2.1%、「神奈川県_横浜」で 1.3%となっているものの、

1%未満のエリアが多く見られる。

図 3-16 東京都・区別 住宅ストック戸数に対する FRK 既存住宅流通推計量の比率(H24 推計値)

資料(住宅ストック戸数):総務省「住宅・土地統計調査」

図 3-17 首都圏 17 エリア別 住宅ストック戸数に対する FRK 既存住宅流通推計量の比率(H24 推計値)

資料(住宅ストック戸数):総務省「住宅・土地統計調査」

7.80 5.02  4.06 

10.24 

3.47  4.44 5.97 

7.46  6.24 

2.46 4.17  4.37  5.34 

3.62 2.25 

5.62 3.75 

2.9%

3.2%3.5%

2.6%

1.5%

1.1% 1.2%

2.2%

2.6%

1.2% 1.2%1.4%

1.7%

1.0%0.7%

1.0%

2.0%

0.0%

0.5%

1.0%

1.5%

2.0%

2.5%

3.0%

3.5%

4.0%

0.0

5.0

10.0

15.0

20.0

25.0

30.0

35.0

40.0

千代田区、中央区、文京区

港区

台東区

墨田区、江東区

品川区

大田区

世田谷区

渋谷区、目黒区

新宿区

中野区

杉並区

板橋区

北区、荒川区

練馬区

江戸川区

足立区、葛飾区

豊島区

(千件) FRK既存住宅流通推計量

(左軸)

住宅ストックに対するFRK既存住宅流通推計量の比率

(右軸)

5.29 3.26  2.93  2.54 

4.84 2.79  3.39  2.65  3.54 

1.94 4.93  3.63 

1.41  1.47 

23.51 

6.96 

3.29 

0.8%

1.3%1.1%

0.9% 0.9% 0.9% 0.9% 0.8% 0.9% 1.0% 0.9% 1.0%

0.3%

1.2%1.3%

0.9% 0.9%

0.0%

0.5%

1.0%

1.5%

2.0%

2.5%

3.0%

3.5%

4.0%

0

5

10

15

20

25

30

35

40

埼玉県_

さいたま

埼玉県_

川口

埼玉県_

志木

埼玉県_

所沢

千葉県_

千葉

千葉県_

松戸

千葉県_

船橋

千葉県_

千葉県_

市川

東京都_

町田

東京都_

府中

東京都_

西東京

東京都_

立川

東京都_

多摩

神奈川県_

横浜

神奈川県_

川崎

神奈川県_

藤沢

(千件) FRK既存住宅流通推計量

(左軸)

住宅ストックに対するFRK既存住宅流通推計量の比率

(右軸)

全国ベース

0.8%

全国ベース

0.8%

Page 44: 既存住宅流通量の地域別推計について - FRK · 1)推計に用いる各種統計資料について 全国ベース、及び地域別既存住宅流通量の推計にあたっては、次頁に示す表

34

44..ままととめめ 昨年度調査から引き続き、今年度では東京都 23 区の 新値推計を行ったが、平成 24 年推計値で

は、東京都 23 区全体で 87 千件となり、東京都全体の約 84%を占める結果となっている。また時系

列推移でみても、順調に流通量が増加している。

このことからも、東京都における既存住宅流通市場の中心は 23 区内であり、良質な新築住宅が

供給され始めている中、今後も23区全体の既存住宅流通市場は活性化していくことが想定される。

また、本年度は、首都圏 17 エリアについても新たに推計を行っているが、横浜エリアでは、年

間約 2 万件の流通量が見られ、これは東京都 23 区の流通量の四分の一に匹敵する。時系列で見て

も、増減はあるものの全体として増加傾向が見られる。

横浜エリア以外でも、東京都府中エリアや、政令指定都市であるさいたま、川崎、千葉エリアに

おいては、港区や杉並区などの東京都 23 区に匹敵する流通量が見られる。

また、新設住宅着工数の伸びが観察された翌年もしくは翌々年に既存住宅流通量が増加する傾向

や、新築着工数の増加とともに既存住宅流通量が増加する傾向があることも、一部のエリアで観察

された。

上述のように、大都市圏では既に既存住宅流通市場は活性化を見せており、良質な新築住宅が今

後一層供給され、それが流通市場で取引されていくことにより、益々の活性化が期待できる。

Page 45: 既存住宅流通量の地域別推計について - FRK · 1)推計に用いる各種統計資料について 全国ベース、及び地域別既存住宅流通量の推計にあたっては、次頁に示す表

35

参参考考

(1)社整審資料をベースに推計した従来の既存住宅流通量の推計方法

一昨年度までは、個人・法人を問わず、売買により所有権移転が行われた所有権移転登記個数を、

住宅・土地統計調査(総務省)をベースに推計された住宅ストック戸数と、社整審資料※をベース

に推計された非住宅ストック棟数により按分することにより、既存住宅流通推計量を求めていた。

ただし、社整審資料での非住宅ストック棟数推計値(H13 推計値)は、全国ベースの推計値で

あるため、地域別推計が困難であった。また、当該推計値は一時点(H13)の推計値であり、継続

的に推計されているものではない。よって、昨年度より地域別の非住宅ストック棟数量が捕捉でき

る「固定資産の価格等の概要調書」を用いることにより、地域別の既存住宅流通量を推計している

(今回の推計方法)。

※社会資本整備審議会「既存建築物の改善と有効活用のための建築行政のあり方に関する答申」参考資料、平成 16 年 2月。

【略記】固定資産調書:総務省「固定資産の価格等の概要調書」 住調:総務省「住宅・土地統計調査」

表 参考-1 従来の推計方法と今回の推計方法の違い

従来の推計方法 今回の推計方法 推計の考え方 建物売買による所有権移転登記個数を住宅ストック戸数と非住宅ストック棟数により

求めた建築物ストックに占める住宅比率を乗じる点では共通。 使用データの違

い 非住宅ストック棟数: 社会資本整備審議会資料の一時点(H

13)推計値を元に、各年の純増分を建築

着工統計及び建築物滅失統計を用いて

推計して加算。

非住宅ストック棟数: 「固定資産の価格等の概要調書(総務省)」

を用いて、各年度公表される実績値を用いる。

メリット/ デメリット

上記社整審資料は、一時点の推計値であ

り、推計方法が再現できないため、検証

ができない。

各年の実績値を用いることができる。

上記社整審資料は、全国値ベースの推計

であり、推計方法が再現できないため地

域別での推計を行うことができない。

都道府県単位で実績値を取ることができる。

(ただし、非課税家屋分は別途総務省への資

料請求が必要)

課税対象となる家屋がすべて含まれるため、

非住宅ストック棟数をそのまま用いると既存

住宅流通量の推計値が過小評価される ⇒対象とする用途を取捨選択する必要