介護保険は「予防」と「安心」で暮らしを支える制度です · 2020-04-14 ·...

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保 険 ともにはぐくむ わかりやすい利用の手引き 介護保険は「予防」と「安心」で暮らしを支える制度です 介護保険は「予防」と「安心」で暮らしを支える制度です 福津市 福津市地域包括支援センター 保健師等、主任ケアマネジャー、社会福祉士が中心となり、高齢者の総 合的な支援をおこなっています。 TEL 0940-43-0787 公益社団法人 認知症の人と家族の会 認知症の人を介護している家族、介護にたずさわっている専門職、ボランティ アなどが会員となり、認知症の人と家族のつどい、電話相談、介護セミナー などをおこなっている全国的な組織です。 TEL 0120-294-456(フリーダイヤル) 平日 午前 10 時〜午後 3 時 若年性認知症コールセンター 専門的な教育を受けた相談員が、65 歳未満の若年性認知症の人や家族が抱 える悩みや心配事の相談に応じています。 TEL 0800-100-2707(フリーダイヤル) 月〜土曜日 午前 10 時〜午後 3 時 福津市 高齢者サービス課 (福津市中央 1 丁目 1 番 1 号) 介護保険係.................. TEL 0940-43-8191 介護相談員.................. TEL 0940-43-8192 高齢者福祉係 .............. TEL 0940-43-8298 email : [email protected] 福津市地域包括支援センター (福津市手光南 2 丁目 1番 1号 ふくとぴあ 1F) TEL 0940-43-0787 FAX 0940-43-3481 緊急専用ダイヤル(時間外・休業日):080-2707-3582 開所時間:8:30 〜 17:30日曜日・祝日・第二土曜日・年末年始を除く) email : [email protected] 介護保険に関する相談窓口 認知症に関する相談窓口 無断転載・複製禁止 冊子内の本文には、見やすく読みまちがえにくいユニバーサル デザインフォントを採用しています。 平成 30 年度 4 月改訂版 この冊子は環境に配慮し、 植物油インキを使用しています。

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Page 1: 介護保険は「予防」と「安心」で暮らしを支える制度です · 2020-04-14 · 介 護 保 険 ともにはぐくむ わかりやすい利用の手引き 介護保険は「予防」と「安心」で暮らしを支える制度です

介 護 保 険ともにはぐくむ

わかりやすい利用の手引き

介護保険は「予防」と「安心」で暮らしを支える制度です介護保険は「予防」と「安心」で暮らしを支える制度です

福津市

福津市地域包括支援センター保健師等、主任ケアマネジャー、社会福祉士が中心となり、高齢者の総合的な支援をおこなっています。

TEL0940-43-0787公益社団法人 認知症の人と家族の会

認知症の人を介護している家族、介護にたずさわっている専門職、ボランティアなどが会員となり、認知症の人と家族のつどい、電話相談、介護セミナーなどをおこなっている全国的な組織です。

TEL0120-294-456(フリーダイヤル) 平日午前 10時〜午後3時

若年性認知症コールセンター専門的な教育を受けた相談員が、65 歳未満の若年性認知症の人や家族が抱える悩みや心配事の相談に応じています。

TEL0800-100-2707(フリーダイヤル) 月〜土曜日午前 10時〜午後3時

福津市 高齢者サービス課(福津市中央 1 丁目 1 番 1 号)介護保険係..................TEL0940-43-8191介護相談員..................TEL0940-43-8192高齢者福祉係..............TEL0940-43-8298email : [email protected]

福津市地域包括支援センター(福津市手光南 2 丁目 1番 1号 ふくとぴあ 1F)TEL0940-43-0787 FAX0940-43-3481緊急専用ダイヤル(時間外・休業日):080-2707-3582開所時間:8:30〜 17:30(日曜日・祝日・第二土曜日・年末年始を除く)email : [email protected]

介護保険に関する相談窓口

認知症に関する相談窓口

無断転載・複製禁止冊子内の本文には、見やすく読みまちがえにくいユニバーサルデザインフォントを採用しています。

平成 30 年度 4 月改訂版この冊子は環境に配慮し、植物油インキを使用しています。

Page 2: 介護保険は「予防」と「安心」で暮らしを支える制度です · 2020-04-14 · 介 護 保 険 ともにはぐくむ わかりやすい利用の手引き 介護保険は「予防」と「安心」で暮らしを支える制度です

※個人番号カードは、マイナンバーの確認と身元確認の両方ができます。

2 3

介護保険は高齢者の暮らしを社会みんなで支えるしくみです 介護保険制度のしくみ… ………………………… 4

住み慣れた地域でいつまでも元気に ………… 4

サービス利用の手順… …………………………… 6サービス利用の流れ① 相談〜利用できるサービス …………………… 6サービス利用の流れ② 要介護認定の流れ ……………………………… 8サービス利用の流れ③ ケアプランの作成からサービス利用まで …… 10

サービスの種類と費用… ………………………… 12介護保険サービスの種類 ………………………………… 12

①自宅を中心に利用するサービス ………………………… 14②介護保険施設で受けるサービス ………………………… 22③生活環境を整えるサービス ……………………………… 24

地域支援事業(総合事業)………………………… 26自分らしい生活を続けるために ………………………… 26支え合いの地域づくり …………………………………… 30

地域包括支援センター/在宅療養………………… 32地域包括支援センターのご案内   ……………………… 32" 在宅医療 " という新しい選択肢 ……………………… 33

費用の支払い… …………………………………… 34自己負担限度額と負担の軽減  ………………………… 34

介護保険料の決まり方・納め方………………… 36社会全体で介護保険を支えています ………………… 36

もくじ

※本書は、2018年3月時点の情報をもとに作成しています。 今後、制度改正等により、内容が一部変更になる場合があります。

マイナンバー制度について各種申請や届け出には、原則として、マイナンバー(個人番号)の記入が必要です。窓口では本人確認のため、マイナンバーの確認と身元確認を行います。◆マイナンバーの確認には次のいずれかが必要 ・個人番号カード  ・通知カード  ・個人番号が記載された住民票 等

◆身元確認には次のいずれかが必要 ・個人番号カード  ・運転免許証  ・パスポート 等の写真つきの身分証明書  写真がない身分証明書の場合は2 種類が必要。

 介護保険は、介護が必要になっても高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らしていけることを目指すとともに、できる限り自分らしい生活がいつまでも送れるように支援します。また、高齢者自身も介護が必要な状態になることを予防し、介護が必要な状態になった場合にも、介護サービスを利用することで自立した生活を送るよう能力維持、悪化防止に努めることとされています。

 介護保険は、40歳以上の人が加入し、決められた保険料を納めます。介護が必要になったとき、利用するサービスの費用の一部を負担することにより、さまざまな介護サービスを受けることができます。

 本書では、介護保険で受けられるサービスや利用の仕方を説明しています。一日一日をより充実したものにしていただくためにも、ぜひ本書をご活用ください。

介護保険制度の

しくみ

サービス利用の

手順

サービスの種類

と費用

地域支援事業

(総合事業)

地域包括支援センター/

在宅療養

費用の支払い

介護保険料の

決まり方・納め方

2017 〜 2018年度の介護保険制度改正のポイント

● 「共生型サービス」が利用できるようになりました。(2018年4月から)➡15ページ● 施設サービスに「介護医療院」が追加されました。(2018年4月から)➡22ページ● 福祉用具貸与の商品ごとの料金に上限額を設定。(2018年10月から)➡24ページ● 所得の特に高い方は介護保険サービスの自己負担が3割に。(2018年8月から) ➡34ページ

【サービスの利用に関する主な変更点】

● 高額介護サービス費の限度額が一部変更。(2017年8月から)➡35ページ● 70歳以上の方の高額医療・高額介護合算制度の限度額が一部変更。(2018年8月から)➡35ページ● 低所得の障がい者の方の負担軽減制度。(2018年4月から)➡35ページ● 第2号被保険者の被用者保険の介護保険料の算定方法が、保険者ごとの人数に応じた負担から総報酬

に応じた負担に変更されました。(2017年8月から段階的に施行)➡39ページ

【費用に関する主な変更点】

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4 5

介護保険制度のしくみ介護保険制度の

しくみ

サービス利用の

手順

サービスの種類

と費用

地域支援事業

(総合事業)

地域包括支援センター/

在宅療養

費用の支払い

介護保険料の

決まり方・納め方

介 護 保 険 被 保 険 者 証

番 号

住 所

フリガナ

氏 名

生年月日

交付年月日

保険者番号並びに保険者の名称及び印

明治・大正・昭和  年 月 日

年 月 日

性別男・女

福津市

(一)

平成

福津市印

介 護 保 険 負 担 割 合 証

番 号

住 所

フリガナ

氏 名

適 用 期 間

生年月日

   割

保険者番号並びに保険者の名称及び印

明治・大正・昭和  年 月 日

年 月 日

性別男・女

福津市

(一)

平成開始年月日年 月 日平成終了年月日年 月 日平成開始年月日年 月 日平成終了年月日   割

利用者負担の割合

年 月 日交付年月日  

福津市印

住み慣れた地域でいつまでも 元気に

地域包括支援センターは、地域の高齢者の総合相談窓口です。 ➡詳しくは、32 ページ。

【 主にどんなことをするの? 】●高齢者やその家族、地域住民からの介護や福祉に関する相

談への対応、支援●介護予防ケアプランの作成、介護予防事業のマネジメント●高齢者に対する虐待の防止やその他の権利擁護事業 など

「地域包括支援センター」とは?

「ケアマネジャー」とはどんな人?ケアマネジャーは、利用者の希望や心身の状態にあったサービスが利用できるように導いてくれる介護サービスの窓口役です。

【ケアマネジャーの役割】●要介護認定の申請代行 ●ケアプランの作成●介護サービス事業者との連絡調整●サービスの再評価とサービス計画の練り直し

などケアマネジャーは正式には介護支援専門員といい「居宅介護支援事業者」等に所属しています。

保険者(市高齢者サービス課)主な役割●介護保険料の算定・徴収●保険証の交付●要介護認定●保険給付 など

介護サービス・介護予防サービス提供事業者指定を受けた社会福祉法人、医療法人、民間企業、非営利組織など

地域包括支援センター高齢者が地域で生活できるよう支援する拠点。主な役割は下記および32ページ。

ケアマネジャー介護サービスの相談窓口となってくれる介護の専門家。主な役割は下記。

加入者(被保険者)年齢でニつの被保険者に

分かれます。

●保険証を交付 ●認定や結果の通知

●介護保険料を納める ●要介護認定の申請

●相談を受け支援

●さまざまな相談

●ケアプランの作成依頼 ●サービスに関する相談

●ケアプランの作成 ●相談を受け支援

連携

連絡調整

連絡調整

連携

●サービスの提供

●費用の請求

●費用の支払い

●サービスを利用し、 所得に応じた負担割合 1 〜 3 割を支払う 【介護保険を利用できる方】

介護保険の対象となる病気※が原因で「要介護認定」を受けた方。交通事故などが原因の場合は、介護保険の対象外となります。

※介護保険の対象となる病気(特定疾病)には、 下記の16種類が指定されています。

【介護保険を利用できる方】「要介護認定」(介護や支援が必要であるという認定)を受けた方(要介護認定  8 〜 9ページ)

※65 歳以上の方は、介護が必要になった原因を問わず、介護保険を利用できます。

 ただし、交通事故などの第三者行為が原因の場合は、市へ届け出をお願いします。

負担割合証要介護認定を受けた方、介護予防・生活支援サービス事業対象者には、負担割合(1〜 3割)を示す「介護保険負担割合証」が交付されます。※負担割合に関して、詳しくは34ページ。

介護保険の保険証介護保険のサービスを利用するときなどに必要になります。大切に保管しましょう。

65歳以上の方は65歳になる月までに全員に交付されます。

40 〜 64歳の方は認定を受けた方に交付されます。

【保険証が必要なとき】 ・要介護認定を申請(更新)するとき ・ケアプランを作成するとき ・介護保険サービスを利用するとき など

介護保険の保険証、負担割合証はイメージです。実際のものとは異なります。

【負担割合証が必要なとき】 ・介護保険サービス等を利用するとき

【有効期限】1年間(8月1日〜翌年7月31日)

40 〜 64歳の方(第2号被保険者)

65 歳以上の方(第1号被保険者)

介護保険は、住み慣れた地域で安心して暮らし続けるための制度です。40 歳以上の皆さ んが加入者(被保険者)となり、保険料を納め、介護が必要になったときには、費用の一部を負担することで介護保険サービスを利用で きます。運営は市が行っています。

●がん末まっ

期き

( 医師が一般に認められている医学的知見に基づき回復の見込みがない状態に至ったと判断したものに限る)

●関かん

節せつ

リウマチ ●筋きん

萎い

縮しゅく

性せい

側そく

索さく

硬こう

化か

症しょう

●後こう

縦じゅう

靱じん

帯たい

骨こっ

化か

症しょう

●骨こっ

折せつ

を伴ともな

う骨こつ

粗そ

しょう症しょう

●初しょ

老ろう

期き

における認にん

知ち

症しょう

●進しん

行こう

性せい

核かく

上じょう

性せい

麻ま

痺ひ

、 大だい

脳のう

皮ひ

質しつ

基き

底てい

核かく

変へん

性せい

症しょう

及およ

びパーキンソン病びょう

●脊せき

髄ずい

小しょう

脳のう

変へん

性せい

症しょう

●脊せき

柱ちゅう

管かん

狭きょう

窄さく

症しょう

●早そう

老ろう

症しょう

●多た

系けい

統とう

萎い

縮しゅく

症しょう

●糖とう

尿にょう

病びょう

性せい

神しん

経けい

障しょう

害がい

、糖とう

尿にょう

病びょう

性せい

腎じん

症しょう

及およ

び糖とう

尿にょう

病びょう

性せい

網もう

膜まく

症しょう

●脳のう

血けっ

管かん

疾しっ

患かん

●閉へい

塞そく

性せい

動どう

脈みゃく

硬こう

化か

症しょう

●慢まん

性せい

閉へい

塞そく

性せい

肺はい

疾しっ

患かん

●両りょう

側そく

の膝しつ

関かん

節せつ

又また

は 股こ

関かん

節せつ

に著いちじる

しい変へん

形けい

を伴ともな

う変へん

形けい

性せい

関かん

節せつ

症しょう

負担割合(1〜3割)が記載されます。

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6 7

サービス利用の手順介護保険制度の

しくみ

サービス利用の

手順

サービスの種類

と費用

地域支援事業

(総合事業)

地域包括支援センター/

在宅療養

費用の支払い

介護保険料の

決まり方・納め方

介護予防・生活支援サービス事業を利用できます。

一般介護予防事業 を利用できます。

介護予防サービス を利用できます。

サービス利用の流れ ① 相談〜利用できる サービス介護サービスや介護予防サービス、介護予防・生活支援サービス事業を利用するには、まずは 高齢者サービス課の窓口や地域包括支援センターに相談しましょう。

「介護サービス」は要介護1〜 5の方が利用できます。種類と費用は ➡ P.12 〜

「介護予防サービス」は、要支援1・2の方が利用できます。種類と費用は ➡ P.12 〜

「介護予防・生活支援サービス事業」は、要支援1・2の方、基本チェックリストによって、生活機能が低下していると判定された方(事業対象者)が利用できます。詳しくは ➡ P.27

一般介護予防事業は、65 歳以上のすべての方が対象の事業です。詳しくは ➡ P.27

生活機能の低下がみられる(事業対象者)

要介護認定を受ける市(高齢者サービス課)の窓口に

申請して、要介護認定を受けます。

・介護予防に取り組みたい など 

・  生活に不安があるがどんなサービスを利用したらよいかわからない  など 

・介護サービスが必要・住宅改修が必要 など 

② 心身の状態を調べる① 相談する ③ 体の状態を知る ④ 利用できるサービス

基本チェックリストを受ける25 の質問項目で日常生活に必要な機能が

低下していないかを調べます。

介護予防・生活支援サービス事業のみを希望する場合には、基本チェックリストによる判定で、サービスを利用できます。

サービス利用の流れ③へ(10ページから)

高齢者サービス課の窓口または地域包括支援センターで、相談の目的を伝えます。希望するサービスがあれば伝えましょう。

要介護認定または基本チェックリストを受けます。まだ支援が必要でない方には、一般介護予防事業などを紹介します。

必要な支援の度合いによって、利用できるサービスは異なります。

要介護認定や基本チェックリストによって心身の状態が判定されます。

総合事業

介護サービス を利用できます。

➡P.8 〜 9 参照

➡P.28 参照

要支援1・2

要介護1 〜 5

自立した生活が送れる

非該当

認 

定 

要介護認定(調査〜判定)

要介護認定の申請

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サービス利用の手順

8 9

介護保険制度の

しくみ

サービス利用の

手順

サービスの種類

と費用

地域支援事業

(総合事業)

地域包括支援センター/

在宅療養

費用の支払い

介護保険料の

決まり方・納め方

介護サービス、介護予防サービスを利用するには「要介護認定」の申請をおこない、介 護や支援が必要であると認定を受ける必要があります。「要介護認定」とは、どれくらい介護サービスが必要かなどを判断するための審査です。

申請の窓口は市の高齢者サービス課です。申請は、本人のほか家族でもできます。

次のところでも申請の依頼ができます。(更新申請も含みます)

申請をすると、訪問調査のあとに公平な審査・判定が行われ、介護や支援が必要な度合い(要介護度)が決まります。

●訪問調査調査員が自宅などを訪問し、心身の状態や日中の生活、家族・居住環境などについて聞き取り調査を行います。

●主治医の意見書市の依頼により主治医が意見書を作成します。※主治医がいない方は市が紹介する医師の診断を

受けます。

●一次判定訪問調査の結果や、主治医の意見書の一部の項目をコンピュータに入力し、一次判定を行います。

●二次判定(認定審査)一次判定や主治医の意見書などをもとに、保健、医療、福祉の専門家が審査します。

結果の通知は申請から原則30 日以内に届きます。「要介護」と認定された方は「介護サービス」を、「要支援」と認定された方は「介護予防サービス」、「介護予防・生活支援サービス事業」を利用できます。

①申請する ②要介護認定 ③結果の通知

申請に必要なもの

申請書には主治医の氏名・医療機関名・所在地・電話番号を記入する欄があります。かかりつけの医師がいる方は、確認しておきましょう。

基本調査では「片足で立っていられるか」「何かにつかまらないで起き上がれるか」など、あらかじめ定められた項目にしたがって、調査員が質問をします。

【訪問調査を受けるときのポイント】 ●伝えたいこと(困っていること)はメモしておく ●本人だけでなく、介護している人が同席する ●24 時間通しての様子を伝える(夜間の様子なども伝える)

・地域包括支援センター・居宅介護支援事業者・介護保険施設

 申請書市の窓口に置いてあります。

 介護保険の保険証40 〜 64 歳の方は医療保険の保険証が必要です。

 印かん代行申請の場合、窓口に来る人の印を持参ください。

「訪問調査」とは?

利用できるサービス

基本チェックリスト 自立した生活が送れる

生活機能の低下がみられる

(事業対象者) を利用できます。➡ P.27

介護予防・生活支援サービス事業

を利用できます。➡ P.27一般介護予防事業

非該当(自立)

介護サービス を利用できます。

介護予防サービス を利用できます。種類と費用は ➡ P.12 〜

種類と費用は ➡ P.12 〜

要介護5要介護4要介護3要介護2要介護1

要介護度

認 

定 

サービス利用の流れ②   要介護認定の流 れ

介護が必要な度合い

低要支援2要支援1

※ 要介護認定は、基本チェックリストを受けて事業対象者となったあとでも申請できます。

●更新の申請は有効期間満了日の60日前からできます。(例:4月30日期限の方は3月1日から)

【訪問調査の主な調査項目】●立ち上がり●片足での立位●洗身●つめ切り●視力・聴力●移乗・移動●えん下・食事摂取●排泄

●清潔●衣服の着脱●外出頻度●意思の伝達●記憶・理解●問題行動●薬の内服●金銭の管理

基 本 調 査●麻痺などの有無●拘

こうしゅく

縮の有無●寝返り●起き上がり●座位保持●両足での立位保持●歩行

●日常の意思決定●社会生活への適応●過去 14日間にうけた医療●日常生活自立度

● 調査時に聞き取った本人の状態や実際の介護の状況など詳しい内容を記載したもの

概況調査特記事項

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③サービスを利用します●小規模多機能型居宅介護事業者のケアマネジャーと相談しながらケアプランを作成します。

●サービス事業者と契約※2 します。●ケアプランにそって 介護サービス

を利用します。

複合的なサービスを利用したい(P.20)※ 通い・訪問・泊まりを柔軟に組み合

わせて小規模多機能型居宅介護事業者からサービスを受けます。

①小規模多機能型居宅介護事業者に連絡します

サービス利用の手順

10 11

介護保険制度の

しくみ

サービス利用の

手順

サービスの種類

と費用

地域支援事業

(総合事業)

地域包括支援センター/

在宅療養

費用の支払い

介護保険料の

決まり方・納め方

サービス利用の流れ ③ ケアプランの作成 からサービス利用まで要介護1 〜 5 と認定された方で、自宅を中心としたサービスを希望する方は居宅介護支 援事業者に、施設への入所を希望する方は介護保険施設に連絡します。また、要支援1・2 と認定された方および介護予防・生活支援サービス事業 対象者は地域包括支援センターに連絡します。

●サービス事業者と契約※2 します。●介護予防ケアプランにそって  介護予防サービス および  介護予防・生活支援サービス事業 を利用します。

要介護1〜5の方

要支援1・2の方

介護予防・生活支援

サービス事業対象者

自宅で暮らしながらサービスを利用したい

自宅を中心に利用する介護サービス の種類

(P.12 〜)

の種類(P.22)

介護保険施設へ入所したい

①地域包括支援センターに 連絡します

②職員に希望を 伝えます

③介護予防ケアプラン※1

を作成します

③ ケアプラン※1 を作成します

④サービスを利用します

①介護保険施設に連絡します ③サービスを利用します

①居宅介護支援事業者に連絡します ② ケアプラン※1 を作成します

② ケアプラン※1 を作成します

③サービスを利用します

●地域包括支援センターに連絡、相談をします。介護予防サービス の種類(P.12 〜)介護予防・生活支援サービス事業    について

(P.27)

● 家 族 や 地 域 包 括 支 援 セ ンターの職員と、これからどのような生活を希望するのかなどについて話し合います。

①地域包括支援センターに 連絡します

②職員に希望を 伝えます

●地域包括支援センターに連絡、相談をします。介護予防・生活支援サービス事業    について

(P.27)

● 家 族 や 地 域 包 括 支 援 セ ンターの職員と、これからどのような生活を希望するのかなどについて話し合います。

●地域包括支援センターの職員と相談しながら介護予防ケアプランを作成します。

●入所前に見学するなどサービス内容や利用料について検討した上で、施設に直接申し込みます。

●入所する施設のケアマネジャーと相談しながらケアプランを作成します。

●市などが発行する事業者一覧のなかから居宅介護支援事業者(ケアマネジャーを配置しているサービス事業者)を選び、連絡します。

●担当のケアマネジャーが決まります。

●担当のケアマネジャーと相談しながらケアプランを作成します。

●サービス事業者と契約※2 します。●ケアプランにそって 介護サービス

を利用します。

※1 ケアプランの作成、介護予防ケアプランの作成は、利用者の費用負担はありません。※2 契約にあたってはサービス内容や料金などをよく確認しましょう。

施設サービス●ケアプランにそって 介護保険の 施設サービス を利用します。

④サービスを利用します

●地域包括支援センターの職員と相談しながらケアプランを作成します。

●サービス事業者と契約※2 します。●ケアプランにそって 介護予防・生活支援サービス事業 を利用します。

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介護保険サービスの種類

12 13

サービスの種類と費用介護保険制度の

しくみ

サービス利用の

手順

サービスの種類

と費用

地域支援事業

(総合事業)

地域包括支援センター/

在宅療養

費用の支払い

介護保険料の

決まり方・納め方

介護保険サービスの種類介護保険サービスには、自宅を中心に利用する「居宅サービス」、介護保険施設に入所する「施設サービス」があります。また、居宅サービスには、事業所のある市区町村にお住まいの方のみが利用できる「地域密着型サービス」があります。

要支援1・2の方が介護保険を使って利用できるサービス

要介護1〜 5の方が介護保険を使って利用できるサービス

原則として事業所のある市区町村の住民だけが利用できる介護保険サービス。サービスの種類などは市区町村によって異なります。

地域密着型サービス

●自己負担は1 割、2 割、3 割のいずれかです。本冊子は、自己負担1 割の費用をめやすとして掲載しています。(負担割合については、34 ページ参照)

●実際にかかる費用は、利用する事業者の所在地や体制、サービスの内容等によって異なります。

要介護1〜5

要支援1・2

【サービスを利用する前に】ケアプラン(介護サービスの利用計画)または介護予防ケアプランを作成する必要があります。

ケアプランを作成する

介護サービス・介護予防サービスの利用について相談する要介護1〜5

要支援1・2

ケアマネジャーにケアプランを作成してもらうほか、安心して介護サービスを利用できるよう支援してもらいます。

地域包括支援センターの職員などに介護予防ケアプランを作成してもらうほか、安心して介護予防サービスを利用できるよう支援してもらいます。

居きょ

宅たく

介かい

護ご

支し

援えん

介かい

護ご

予よ

防ぼう

支し

援えん

月 火 水 木 金 土 日

午 前 訪問介護

通所介護訪問介護 通所

リハビリ

訪問介護

午 

後足の筋力回復のための機能訓練を行う。 外出することがよい気分転換にも。

家の中で転ばないため、日常動作のリハビリ。

マーク、自己負担のめやす等について

 ケアプランは生活の設計図。目標の達成につながるサービスを組み込むことが大切です。「担当のケアマネジャーさんにすべてお任せ」ではなく、目標やどんな生活を送りたいかをケアマネジャーに積極的に伝えましょう。 サービス利用開始から一定期間後、目標が達成されているか評価します。サービス利用の途中でも「自分の生活に合わない」「改善が見られない」という場合は、ケアプランの見直しができますので、遠慮なくケアマネジャーに相談してください。

納得のいくケアプランのために

自宅から移り住んで利用する  P.20 〜 21

複合的なサービスを利用する  P.20 介護保険施設に

移り住む  P.22

施設に通って利用する

P.17 〜 18

短期間施設に泊まる

P.19

生活する環境を整える

P.24 〜 25

自宅を訪問してもらう

P.14 〜 16

ケアプランの作成例(要介護1の方の例)

要 望 足の筋力を回復し、自分で家事ができるようになりたい

ケアプランの作成および相談は無料です。(全額を介護保険で負担します)※ (介護予防)小規模多機能型居宅介護を利用する場合や施設に入所する場合は、事業者または施設にい

る専属のケアマネジャーにケアプランを作成してもらいます。

※要介護3〜 5の方向けのサービスや要支援2の方向けのサービスなどは数字の違いで表現しています。

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サービスの種類と費用

14 15

介護保険制度の

しくみ

サービス利用の

手順

サービスの種類

と費用

地域支援事業

(総合事業)

地域包括支援センター/

在宅療養

費用の支払い

介護保険料の

決まり方・納め方

自宅を中心に利用するサービス(居宅サービス)には、訪問をしてもらうサービスや施設に通うサービスなど、さまざまな種類があります。

①自宅を中心に利用するサービス 自宅で入浴する要介護1〜5

要支援1・2

自宅に浴槽を持ち込んでもらい、入浴の介助を受けます。

訪ほう

問もん

入にゅう

浴よく

介かい

護ご

(介かい

護ご

予よ

防ぼう

訪ほう

問もん

入にゅう

浴よく

介かい

護ご

自己負担(1割)のめやす

1回 290円

自宅でリハビリをする要介護1〜5

要支援1・2

リハビリの専門家に訪問してもらい、自宅でリハビリを受けます。

訪ほう

問もん

リハビリテーション(介かい

護ご

予よ

防ぼう

訪ほう

問もん

リハビリテーション)

障がい福祉サービスを受けてきた方が65歳になると、なじみの事業所でサービスを受け続けることが難しいという問題がありました(65歳以上で公的サービスを受ける場合、介護保険が優先されるため)。この問題を解消するために「共生型サービス」が創設されました。

「共きょう

生せい

型がた

サービス」が創設されました。(2018年4月から)

低所得の障がい者の方のための負担の軽減が行われます。➡35 ページ

共生型サービスは、1 つの事業所で、介護保険と障がい福祉のサービスを一体的に提供する取り組みです。障がい福祉事業所の指定を受けていれば、介護保険事業所の指定も受けやすくなります。(逆の場合も同じ)

どのようなサービスを希望するのか、そのサービスが介護保険の対象になるのかなど、ケアプランを作成するときにケアマネジャーと具体的に話し合い、確認しましょう。

自己負担(1割)のめやす

身体介護中心

20分〜 30分未満 248円30分〜 1時間未満 394円

生活援助中心

20分〜 45分未満 181円45分以上 223円

※早朝・夜間・深夜などの加算があります。

自宅を訪問してもらう

日常生活の手助けをしてもらう要介護1〜5

ホームヘルパーに自宅を訪問してもらい、身体介護や生活援助を受けます。※要支援1・2の方は27ページをご参照ください。

訪ほう

問もん

介かい

護ご

【ホームヘルプサービス】

通院等乗降介助(1回) 98円

〈身体介護〉●食事、入浴、排せつの介助●衣類の着脱の介助●服薬の確認    など

〈生活援助〉●住居の掃除  ●洗濯  ●買い物●食事の準備、調理●薬の受け取り    など

共生型サービス事業所新

障がい福祉サービス事業所等+

介護保険事業所

障がい者 高 齢 者

自己負担(1割)のめやす【1回あたり】要介護 1〜 5 1,250 円 要支援 1・2 845円

自己負担(1割)のめやす

要介護度病院・診療所から 訪問看護

ステーションから20分〜30分未満

30分〜1時間未満

20分〜30分未満

30分〜1時間未満

要支援 1・2 379円 548円 448円 787円要介護1〜 5 396円 569円 467円 816円

※早朝・夜間・深夜などの加算があります。

ご注意ください! 以下のサービスは、介護保険の対象となりません。●利用者以外の家族のための家事 ・利用者以外の家族のための洗濯、調理、布団干し ・自家用車の洗車、掃除 ・来客の応対 ・主として利用者が使用する居室等以外の掃除 など●日常生活の家事の範囲を超えるもの ・花木の水やり、草むしり ・話し相手のみ、留守番 ・ペットの世話 ・大掃除、窓のガラス磨き、床のワックスがけ●金銭・貴重品の取り扱い ・預金の引き出し、預け入れ●リハビリや医療行為●利用者本人が不在のとき

ヘルパーさんになんでもお願いできるわけではありません

自宅を訪問してもらう

介護保険が使えるサービスと使えないサービスがあります

看護師などに訪問してもらう要介護1〜5

要支援1・2

看護師などに訪問してもらい、床ずれの手当てや点滴の管理をしてもらいます。

訪ほう

問もん

看かん

護ご

(介かい

護ご

予よ

防ぼう

訪ほう

問もん

看かん

護ご

【対象サービス】訪問介護 デイサービス ショートステイ 等

!変更ポイント

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サービスの種類と費用

16 17

介護保険制度の

しくみ

サービス利用の

手順

サービスの種類

と費用

地域支援事業

(総合事業)

地域包括支援センター/

在宅療養

費用の支払い

介護保険料の

決まり方・納め方

自宅を訪問してもらう

自己負担(1割)のめやす【単一建物居住者1人に対して行う場合】医師・歯科医師の場合(月2回まで) 507円医療機関の薬剤師の場合(月2回まで) 558円薬局の薬剤師の場合(月4回まで) 507円歯科衛生士等の場合(月4回まで) 355円

お医者さんなどによる療養上の管理や指導を受ける要介護1〜5

要支援1・2

医師、歯科医師、薬剤師、歯科衛生士などに訪問してもらい、薬の飲み方、食事など療養上の管理・指導を受けます。

居きょ

宅たく

療りょう

養よう

管かん

理り

指し

導どう

(介かい

護ご

予よ

防ぼう

居きょ

宅たく

療りょう

養よう

管かん

理り

指し

導どう

※要支援の方は利用できません。

①自宅を中心に利用するサービス

自己負担(1割)のめやす【通常規模の施設/7〜8時間未満の利用の場合】要介護  1 645 円要介護  2 761 円要介護  3 883 円要介護  4 1,003 円要介護  5 1,124 円

※利用するメニューによって別に費用が加算されます。 ・個別機能訓練 46 円/ 1 日 ・栄養改善 150 円/ 1 回 ・口腔機能向上 150 円/ 1 回 など※食費、日常生活費は別途負担となります。

施設に通って利用する

施設に通って食事や入浴などのサービスを受ける要介護1〜5

デイサービスセンターで、食事・入浴などの介護や機能訓練が日帰りで受けられます。

通つう

所しょ

介かい

護ご

【デイサービス】

基本のサービスに加えて●個々の状態に応じた機能訓練(個別機能訓練)●食事に関する指導など(栄養改善)●口の中の手入れ方法や、咀

そしゃく嚼・飲み込みの

訓練法の指導など(口腔機能向上)などのメニューを選択して利用できます。

定員18 人以下の小規模な通所介護施設で、食事・入浴などの介護や機能訓練が日帰りで受けられます。

要介護1〜5

地域密着型サービス

小規模な施設の通所介護サービス

地ち

域いき

密みっ

着ちゃく

型がた

通つう

所しょ

介かい

護ご

自己負担(1割)のめやす【7〜8時間未満の利用の場合】要介護  1 735 円

※食費、日常生活費は別途負担となります。

要介護  2 868 円要介護  3 1,006 円要介護  4 1,144 円要介護  5 1,281 円

□ 重要事項説明書などの書類を受け取り、サービスの内容に納得しましたか? □ 利用者の病気や身体の状況をよく把握してもらっていますか? □ 介護保険が使えるサービスと使えないサービスがわかるようになっていますか? □ 利用料やキャンセル料、支払いについて納得しましたか? □ 契約をやめるときにどうすればよいのかがわかりますか?利用開始後も不満な点があるときやサービスに納得できないときは、事業者を変えることができます。疑問な点は、ケアマネジャーに相談してみましょう。

サービス事業者と契約する際の注意点

1カ月あたりの自己負担(1割)のめやす【介護、看護一体型事業所の場合】要介護度 介護のみ利用 介護と看護を利用要介護  1 5,666円 8,267円要介護  2 1万   114円 1万2,915円要介護  3 1万6,793円 1万9,714円要介護  4 2万1,242円 2万4,302円要介護  5 2万5,690円 2万9,441円

24 時間対応の訪問介護・訪問看護サービスを受ける

密接に連携をとっている介護職員と看護師の定期的な訪問を受けられます。また、通報や電話などをすることで、随時対応も受けられます。

定てい

期き

巡じゅん

回かい

・随ずい

時じ

対たい

応おう

型がた

訪ほうもん

問介かい

護ご

看かん

護ご

通うサービスなどでは、実際に施設を見学してみましょう

 体は使わないでいると、徐々に機能が低下してしまいます。要介護度が軽い方について調べてみると、足腰が弱くなったために家に閉じこもりがちになり、ますます状態を悪化させ、介護が必要となってしまったケースが多いという結果が出ています。 できることはなるべく自分で行い、体を動かすことで、心身の機能を向上させ、自分らしい自立した生活を目指すことができるのです。

介護予防が大切なのはなぜ?

※要支援1・2の方は27ページをご参照ください。

地域密着型サービス要介護1〜5

自分らしい生活へ

外出するのも楽しくなった

できることが増えてきた

できることは自分で

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サービスの種類と費用

18 19

介護保険制度の

しくみ

サービス利用の

手順

サービスの種類

と費用

地域支援事業

(総合事業)

地域包括支援センター/

在宅療養

費用の支払い

介護保険料の

決まり方・納め方

①自宅を中心に利用するサービス

施設に通って利用する

要介護1〜5

要支援1・2

リハビリの専門家ってどんな人?リハビリの専門家とは「理学療法士」や「作業療法士」「言語聴覚士」をいいます。具体的には次のようなリハビリを行います。理学療法士: 日常生活に必要な基本動作を行う機能を維持・回復するために、運動療法や温熱を使った物理療法な

どを行います。作業療法士:日常活動の仕事や遊びなどの動作を通じて心身の機能の回復を図ります。言語聴覚士:音声・言語・聴覚に障がいのある方に訓練や検査などを行います。

短期間施設に泊まる

自宅で介護を受けている方が一時的に施設に泊まる要介護1〜5

要支援1・2

介護老人福祉施設などに短期間入所して、食事・入浴などの介護や機能訓練が受けられます。

短たん

期き

入にゅう

所しょ

生せい

活かつ

介かい

護ご

【ショートステイ】(介かい

護ご

予よ

防ぼう

短たん

期き

入にゅう

所しょ

生せい

活かつ

介かい

護ご

1日あたりの自己負担(1割)のめやす【介護老人保健施設の場合】要介護度 従来型個室 多床室 ユニット型個室

ユニット型個室的多床室要介護 1 753 円 826円 832円要介護 2 798 円 874円 877円要介護 3 859 円 935円 939円要介護 4 911 円 986円 992円要介護 5 962 円 1,039 円 1,043 円

要介護度 従来型個室 多床室 ユニット型個室ユニット型個室的多床室

要支援 1 578 円 611円 621円要支援 2 719 円 765円 778円

※費用は施設の種類やサービスに応じて異なります。 ※食費、日常生活費、滞在費は別途負担となります。※連続した利用が30 日を超えた場合、31 日目からは全額自己負担となります。

医療の助けが必要な方が一時的に施設に泊まる要介護1〜5

要支援1・2

介護老人保健施設などに短期間入所して、医療によるケアや介護、機能訓練などが受けられます。

短たん

期き

入にゅう

所しょ

療りょう

養よう

介かい

護ご

【医い

療りょう

型がた

ショートステイ】(介かい

護ご

予よ

防ぼう

短たん

期き

入にゅう

所しょ

療りょう

養よう

介かい

護ご

1日あたりの自己負担(1割)のめやす【併設型の施設の場合】要介護度 従来型個室 多床室 ユニット型個室

ユニット型個室的多床室要介護  1 584 円 584円 682円要介護  2 652 円 652円 749円要介護  3 722 円 722円 822円要介護  4 790 円 790円 889円要介護  5 856 円 856円 956円

要介護度 従来型個室 多床室 ユニット型個室ユニット型個室的多床室

要支援 1 437 円 437円 512円要支援 2 543 円 543円 636円

 介護保険は「利用者本位」が原則。利用者の意思が最も尊重されますので、自分なりに情報を集めることも大切です。 すべてのサービス提供事業者・施設には、決められた項目にそった情報を公開することが義務付けられています。厚生労働省「介護サービス情報公表システム(http://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp)」から閲覧できますので、インターネットが使える方は、参考にしてください。 また、デイサービスセンターなどの施設を比較・検討するなら、実際に見学や体験利用をしてみることをお勧めします。職員の対応や食事の内容などをよくチェックしてみましょう。

事業者を選ぶために…

自己負担(1割)のめやす【7〜8時間未満利用した場合】要介護 1 985 円要介護 2 1,092 円要介護 3 1,199 円要介護 4 1,307 円要介護 5 1,414 円

※食費、日常生活費は別途負担となります。

要支援 1 852 円要支援 2 952 円

定員12 人以下の認知症介護を専門とするデイサービスです。認知症と診断された高齢者が食事・入浴などの介護や支援、機能訓練を日帰りで受けられます。

認にん

知ち

症しょう

対たい

応おう

型がた

通つう

所しょ

介かい

護ご

(介かい

護ご

予よ

防ぼう

認にん

知ち

症しょう

対たい

応おう

型がた

通つう

所しょ

介かい

護ご

介護老人保健施設や病院・診療所で、日帰りの機能訓練などが受けられます。

基本のサービスに加えて●食事に関する指導など(栄養改善)●口の中の手入れ方法や、咀

そしゃく嚼・飲み込みの

訓練法の指導など(口腔機能向上)などのメニューを選択して利用できます。

基本のサービスに加えて●筋力トレーニングなどの 機能訓練(運動器機能向上)●食事に関する指導など(栄養改善)●口の中の手入れ方法や、咀

そしゃく嚼・飲み込みの訓練

法の指導など(口腔機能向上)などのメニューを選択して利用できます。

介護老人保健施設や病院・診療所で、介護予防を目的とした生活機能の維持向上のための機能訓練などが日帰りで受けられます。

通つう

所しょ

リハビリテーション【デイケア】

介かい

護ご

予よ

防ぼう

通つう

所しょ

リハビリテーション

1カ月あたりの自己負担(1割)のめやす要支援  1 1,712 円要支援  2 3,615 円

※利用するメニューによって別に費用が加算されます。 ・運動器機能向上 225 円/月 ・栄養改善 150 円/月 ・口腔機能向上 150 円/月 など※食費、日常生活費は別途負担となります。

自己負担(1割)のめやす【通常規模の施設/7〜8時間未満の利用の場合】要介護  1 712 円要介護  2 849 円要介護  3 988 円要介護  4 1,151 円要介護  5 1,310 円

※利用するメニューによって別に費用が加算されます。 ・栄養改善 150 円/ 1 回 ・口腔機能向上 150 円/ 1 回 など※食費、日常生活費は別途負担となります。

施設に通ってリハビリをする

地域密着型サービス

認知症の方が施設に通って受けるサービス

要介護1〜5

要支援1・2

【居室の違い】●従来型個室 : 共同生活室(リビングスペース)を併設していない個室  ●多床室 : 定員2人以上の個室ではない居室●ユニット型個室 : 共同生活室(リビングスペース)を併設している個室 ●ユニット型個室的多床室 : ユニット型個室に準じた完全な個室ではない居室。「ユニット型準個室」から名称が変更されました。

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サービスの種類と費用

交通事故など(第三者行為)が原因で介護サービスを利用するときは届出が必要です。

65歳以上(第1号被保険者)の方は、介護が必要となった原因を問わず、要介護認定を受ければ介護サービスを利用できます。ただし、交通事故などの第三者行為が原因の場合は、市へ届出をお願いします。40〜64歳(第2号被保険者)の方は、特定疾病(5ページをご参照ください)を原因として介護が必要となり、要介護認定を受けた人のみが介護サービスを利用できます。

20 21

介護保険制度の

しくみ

サービス利用の

手順

サービスの種類

と費用

地域支援事業

(総合事業)

地域包括支援センター/

在宅療養

費用の支払い

介護保険料の

決まり方・納め方

1日あたりの自己負担(1割)のめやす【包括型(一般型)】要支援 1 180 円要支援 2 309 円要介護 1 534 円要介護 2 599 円要介護 3 668 円要介護 4 732 円要介護 5 800 円

要介護1〜5

要支援1・2 特

とくてい

定施し

設せつ

入にゅう

居きょ

者しゃ

生せいかつ

活介かい

護ご

(介かい

護ご

予よ

防ぼう

特とく

定てい

施し

設せつ

入にゅう

居きょ

者しゃ

生せい

活かつ

介かい

護ご

自宅から移り住んで利用する

有料老人ホームなどに入居している方が介護サービスを受ける

有料老人ホームなどに入所している方が受けるサービスです。食事・入浴などの介護や機能訓練を受けられます。サービスは、施設の職員がサービスを行う包括型(一般型)と、外部の事業者がサービスを提供する外部サービス利用型に区分されます。

※費用は施設の種類やサービスに応じて異なります。※食費、日常生活費、居住費は別途負担となります。

有料老人ホームや軽費老人ホームなどのうち「特定施設」(入居者がそこで受ける介護サービスが介護保険の対象となる施設)と指定を受けた施設では「特定施設入居者生活介護」を利用できます。「特定施設入居者生活介護」は入居している居室が自宅とみなされるため、大きくは居宅サービスや地域密着型サービスに分類されます。

①自宅を中心に利用するサービス

1カ月あたりの自己負担(1割)のめやす 【事業所と同一の建物に居住していない場合】要支援 1 3,403円要支援 2 6,877円要介護 1 1万   320円要介護 2 1万5,167円要介護 3 2万2,062円要介護 4 2万4,350円要介護 5 2万6,849円

要介護1〜5

要支援1・2 小

しょう

規き

模ぼ

多た

機き

能のう

型がた

居きょ

宅たく

介かい

護ご

(介かい

護ご

予よ

防ぼう

小しょう

規き

模ぼ

多た

機き

能のう

型がた

居きょ

宅たく

介かい

護ご

地域密着型サービス複合的なサービス

通い・訪問・泊まりを組み合わせたサービスを受ける

小規模な住居型の施設への「通い」、自宅に来てもらう「訪問」、施設に「泊まる」サービスが同じ事業所で、利用者に合わせて柔軟に受けられます。※食費、日常生活費、宿泊費は別途負担となります。

○小規模多機能型居宅介護と居宅サービスとの違い小規模多機能型居宅介護では、「通い」「訪問」「泊まり」の各サービス内容は細かく定められていません。利用者一人ひとりの状態に合わせ、柔軟に支援していきます。

小規模多機能型

居宅介護

「通い」 「訪問」 「泊まり」・ 一人ひとりに合わせて必要なとき

に利用できる・ お風呂だけ、食事だけといった数

時間の利用も可能・ 緊急時にも対応できる

・ 回数や時間、支援内容は一人ひとり異なる

・ 緊急時にも柔軟に対応できる

・ 通い慣れた場所で宿泊できる・ 顔なじみの職員や利用者と泊まれる・ 家族が病気になったときなど、

突然の泊まりにも対応できる

居宅サービス

通所介護(デイサービス) 訪問介護(ホームヘルプサービス) 短期入所生活介護(ショートステイ)・ サービスの枠に合わせた利用時間・ 決まったプログラムに合わせて利

用する・ ケアプランであらかじめ決めた日、

時間に利用する

・ サービスの枠に合わせた利用時間・ ケアプランであらかじめ決めた日、

時間に利用する

・ 事前に利用したい日を予約して利用する

認にん

知ち

症しょう

対たい

応おう

型がた

共きょうどう

同生せいかつ

活介かい

護ご

【グループホーム】(介

かい

護ご

予よ

防ぼう

認にん

知ち

症しょう

対たい

応おう

型がた

共きょう

同どう

生せい

活かつ

介かい

護ご

認知症の方が施設で共同生活を送る自宅から移り住んで利用する

1日あたりの自己負担(1割)のめやす要介護度 従来型個室 多床室 ユニット型個室

ユニット型個室的多床室要介護  3 704 円 704円 785円要介護  4 774 円 774円 854円要介護  5 841 円 841円 922円

認知症と診断された高齢者が共同で生活しながら、食事・入浴などの介護や支援、機能訓練が受けられます。※食費、日常生活費、居住費は別途負担となり

ます。※要支援1の方は利用できません。

地ち

域いき

密みっ

着ちゃく

型がた

介かい

護ご

老ろう

人じん

福ふく

祉し

施し

設せつ

入にゅう

所しょ

者しゃ

生せい

活かつ

介かい

護ご

1日あたりの自己負担(1割)のめやす【1ユニットの事業所の場合】要支援 2 755 円要介護 1 759 円要介護 2 795 円要介護 3 818 円要介護 4 835 円要介護 5 852 円

定員29 人以下の小規模な介護老人福祉施設で、食事・入浴などの介護や健康管理が受けられます。※食費、日常生活費、居住費は別途負担となります。※ 新規に入所できるのは原則、要介護3以上の方。

地域の小規模な介護老人福祉施設で介護サービスを受ける

要介護1〜5

要介護3〜5

要支援2

地域密着型サービス

地域密着型サービス

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サービスの種類と費用

22 23

介護保険制度の

しくみ

サービス利用の

手順

サービスの種類

と費用

地域支援事業

(総合事業)

地域包括支援センター/

在宅療養

費用の支払い

介護保険料の

決まり方・納め方

②介護保険施設で受けるサービス下記の介護保険施設に入所して受けるサービスを「施設サービス」と呼びます。介護保険施設は、どのような介護が必要かによって、下記のタイプに分かれています。入所を希望するときは、施設に直接申し込みます。必要性の高い方から入所できます。

※施設サービスの費用は、要介護度や施設の体制、部屋のタイプによって異なります。※居住費、食費、日常生活費が別途負担となります。※従来型個室、多床室、ユニット型個室の違いについては、19 ページをご参照ください。

1カ月あたりの施設サービス費(1割)のめやす要介護度 従来型個室 多床室 ユニット型個室

ユニット型個室的多床室要介護 1 約2万   940円 約2万3,130円 約2万3,310円要介護 2 約2万2,290円 約2万4,570円 約2万4,660円要介護 3 約2万4,120円 約2万6,400円 約2万6,520円要介護 4 約2万5,680円 約2万7,930円 約2万8,110円要介護 5 約2万7,210円 約2万9,520円 約2万9,640円

1カ月あたりの施設サービス費(1割)のめやす要介護度 従来型個室 多床室 ユニット型個室

ユニット型個室的多床室要介護 1 約1万9,230円 約2万2,350円 約2万3,010円要介護 2 約2万2,320円 約2万5,440円 約2万6,100円要介護 3 約2万9,010円 約3万2,130円 約3万2,790円要介護 4 約3万1,860円 約3万4,980円 約3万5,640円要介護 5 約3万4,410円 約3万7,530円 約3万8,190円

1カ月あたりの施設サービス費(1割)のめやす要介護度 従来型個室 多床室 ユニット型個室

ユニット型個室的多床室要介護 1 約2万   820円 約2万4,090円 約2万4,600円要介護 2 約2万4,060円 約2万7,330円 約2万7,840円要介護 3 約3万1,050円 約3万4,320円 約3万4,830円要介護 4 約3万4,020円 約3万7,290円 約3万7,800円要介護 5 約3万6,690円 約3万9,960円 約4万   470円

1カ月あたりの施設サービス費(1割)のめやす要介護度 従来型個室 多床室 ユニット型個室

ユニット型個室的多床室要介護 3 約2万   850円 約2万   850円 約2万3,280円要介護 4 約2万2,890円 約2万2,890円 約2万5,290円要介護 5 約2万4,870円 約2万4,870円 約2万7,300円

つねに介護が必要で、自宅では介護ができない方が対象の施設です。食事・入浴など日常生活の介護や健康管理が受けられます。

病状が安定し、リハビリに重点をおいた介護が必要な方が対象の施設です。医学的な管理のもとで介護や看護、リハビリを受けられます。

急性期の治療が終わり、長期間にわたり療養が必要な方が対象の施設です。介護体制の整った医療施設(病院)で、医療や看護などが受けられます。

主に長期にわたり療養が必要な方が対象の施設です。医療と介護(日常生活上の世話)が一体的に受けられます。

要介護3〜5

要介護1〜5

要介護1〜5

要介護1〜5

介かい

護ご

老ろう

人じん

福ふく

祉し

施し

設せつ

【特とく

別べつ

養よう

護ご

老ろう

人じん

ホーム】

介かい

護ご

老ろう

人じん

保ほ

健けん

施し

設せつ

介かい

護ご

療りょう

養よう

型がた

医い

療りょう

施し

設せつ

介かい

護ご

医い

療りょう

院いん

介護保険施設に移り住む

生活介護が中心の施設

介護やリハビリが中心の施設

病院での療養が中心の施設

長期療養の機能を備えた施設

※ 新規に入所できるのは原則として、要介護3以上の方。

※2024 年3 月末に廃止が予定されている介護療養病床の転換先と位置付けられています。

施設サービスを利用したときの費用

所得が低い方は、居住費と食費の負担が軽くなります

施設サービス費の自己負担分(1 〜 3 割)に加え、居住費・食費・日常生活費を支払います。

所得が低い方に対しては、所得に応じた自己負担の上限(限度額)が設けられており、これを超える利用者負担はありません。超えた分は 「特定入所者介護サービス費」 として、介護保険から給付されます。※給付を受けるには、市への申請が必要です。

★食費★居住費 日常生活費(理美容代など) 自己負担

施設サービス費の1〜 3割

●支給には、預貯金等が単身 1,000 万円以下、夫婦 2,000 万円以下という条件があります。【預貯金等に含まれるもの】資産性があり、換金性が高く、価格評価が容易なもの。

●住民票上世帯が異なる(世帯分離している)配偶者の所得も判断材料とします。【配偶者の範囲】 婚姻届を提出していない事実婚も含む。

DV防止法における配偶者からの暴力を受けた場合や行方不明の場合等は対象外です。不正があった場合には、ペナルティ(加算金)を設けます。

居住費・食費の自己負担限度額(1日あたり)

区分居住費

食費従来型個室 多床室 ユニット型個室 ユニット型

個室的多床室

生活保護受給者の方等 490円(320円) 0円 820円 490円 300円

世帯全員が市民税非課税

老齢福祉年金受給者前年の合計所得金額、課税年金収入額、非課税年金収入額の合計が80万円以下の方

490円(420円) 370円 820円 490円 390円

前年の合計所得金額、課税年金収入額、非課税年金収入額の合計が80万円超の方

1,310円(820円) 370円 1,310円 1,310円 650円

※(  )内の金額は、介護老人福祉施設に入所した場合または短期入所生活介護を利用した場合の額です。

★居住費・食費について居住費・食費は、施設と利用者との契約により決められますが、施設の平均的な費用をもとに、基準費用額が定められています。居住費・食費の基準費用額(1日あたり)

施設の種類居住費

食費従来型個室 多床室 ユニット型個室 ユニット型

個室的多床室介護老人福祉施設 1,150円 840円 1,970円 1,640円

1,380 円介護老人保健施設・介護療養型医療施設・介護医療院

1,640円 370円 1,970円 1,640円

新たな介護保険施設として「介護医療院」が新設されました。(2018 年4 月から)!変更ポイント

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サービスの種類と費用

24 25

介護保険制度の

しくみ

サービス利用の

手順

サービスの種類

と費用

地域支援事業

(総合事業)

地域包括支援センター/

在宅療養

費用の支払い

介護保険料の

決まり方・納め方

生活する環境を整える

生活する環境を整える

自立した生活を送るための福祉用具を借りる

より安全な生活が送れるように住宅を改修する

トイレ、入浴関連の福祉用具を買う要介護1〜5

要介護1〜5

要支援1・2

要支援1・2

生活環境を整えるための住宅改修に対し、20 万円を上限として費用の7 〜 9割が住宅改修費として支給されます。

(費用が20 万円かかった場合、自己負担1割の場合2万円、2割の場合4万円、3 割の場合6 万円が自己負担額です)

特とくてい

定福ふくし

祉用ようぐ

具購こう

入にゅう

(特とく

定てい

介かい

護ご

予よ

防ぼう

福ふく

祉し

用よう

具ぐ

購こう

入にゅう

福ふく

祉し

用よう

具ぐ

貸たい

与よ

(介かい

護ご

予よ

防ぼう

福ふく

祉し

用よう

具ぐ

貸たい

与よ

居きょ

宅たく

介かい

護ご

住じゅうたく

宅改かい

修しゅう

(介かい

護ご

予よ

防ぼう

住じゅう

宅たく

改かい

修しゅう

購入費支給の対象は、次の5 種類です。下記の福祉用具を購入したときは、費用の7 〜 9 割があとから支給されます。

次の13 種類が貸し出しの対象となります。原則、要支援1・2 の方、要介護1 の方は、❶〜❹のみ利用できます。●13 は、要介護4・5 の方のみ利用できます。

③生活環境を整えるサービス

※指定を受けていない事業者から購入した場合は、支給の対象になりませんのでご注意ください。

●工事の前に保険給付の対象となるかどうかを、ケアマネジャーか市の窓口に相談しましょう。

◎介護保険の対象となる工事の例 ●手すりの取り付け ●段差や傾斜の解消 ●滑りにくい床材・移動しやすい床材への変更 ●開き戸から引き戸等への扉の取り替え、扉の撤去 ●和式から洋式への便器の取り替え ●その他これらの各工事に付帯して必要な工事※屋外部分の改修工事も給付の対象となる場合が

あります。

手続きの流れ(事前と事後の申請が必要です)【償還払い(後から払い戻される)の場合】

相談 ● ケアマネジャーや市の窓口等に相談します。

事前申請 ● 工事を始める前に、市の窓口に必要な書類を提出します。

※「地域ケア会議」で専門職のアドバイスを受けていただく場合があります。

●市の承認が下りてから着工します。

工事・支払い

● 改修費用を事業所にいったん全額支払います。

事後申請 ● 市の窓口に支給申請のための書類を提出します。

払い戻し● 工事が介護保険の対象であると認められ

た場合、介護保険対象工事代金の7 〜9割が支給されます。

事前と事後に申請が必要です

【申請書類】・承認申請書     ・住宅改修が必要な理由書・工事着工前の写真(日付入り) ・平面図・工事費の見積書(利用者宛のもの) 等

【申請書類】・支給申請書・改修前、改修後の写真(日付入り) ・工事費の内訳書・領収書(利用者宛のもの) 等

❺ 車いす❻ 車いす付属品(クッション、電動補助装置等)

❼ 特殊寝台❽ 特殊寝台付属品(サイドレール、マットレス、ス

ライディングボード、入浴用でない介助用ベルト等)

❾ 床ずれ防止用具●10 体位変換器(起き上がり補助装置を含む)

●11 認知症老人徘徊感知機器(離床センサーを含む)

●12 移動用リフト(立ち上がり座いす、入浴用リフト、段差解消機、階段移動用リフトを含む)

●13 自動排せつ処理装置 (尿のみを自動的に吸引できるものは要支援1・2 の方、要介護1 〜 3 の方も利用できます)

❶ 手すり(工事をともなわないもの)❷ スロープ(工事をともなわないもの)

❸ 歩行器❹ 歩行補助つえ(松葉づえ、多点つえ等)

要支援1・2、要介護1の方が利用できる福祉用具要介護2・3の方が利用できる福祉用具

要介護4・5の方が利用できる福祉用具

月々の利用限度額の範囲内で、実際にかかった費用の1〜3割を自己負担します。

年間10万円が上限で、その1〜 3割が自己負担です。費用が10万円かかった場合、1〜 3万円が自己負担です。(毎年4月1日から1年間)

支給限度額/ 20万円まで20万円が上限で、その1〜 3割が自己負担です。

※1 回の改修で20 万円を使い切らずに、数回に分けて使うこともできます。

※引っ越しをした場合や要介護度が著しく高くなった場合、再度支給を受けることができます。

●腰掛便座(便座の底上げ部材を含む) ●自動排せつ処理装置の交換部品●入浴補助用具(入浴用いす、浴槽用手すり、浴槽内いす、入浴用介助ベルト等)

●簡易浴槽 ●移動用リフトのつり具の部分

申請が必要です

貸与価格を適正にするための制度変更。・ 商品ごとに貸与価格の全国平均を公表します。 その平均価格をもとに貸与価格の上限額を設定します。(2018年10月から)   ※上限を超えた場合は、保険給付対象外(全額自己負担)となります。・事業者には下記①、②が義務付けられました。  ① 貸与する商品の機能や価格帯の異なる複数商品を選択肢として示す。(2018年4月から)  ②  貸与する商品の全国平均価格とその事業者の価格を説明する。(2018年10月から)

住宅改修のサービスを受けるには、要介護認定を受けていることが前提となります。また、住宅改修を利用するときには、複数の業者から見積りをとりましょう。

開き戸から引き戸等への扉の取り替え(ドアノブの変更・戸車等の設置)

和式便器から洋式便器への取り替え

滑りにくい床材・移動しやすい床材への変更

手すりの取り付け

段差の解消

!変更ポイント

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26 27

地域支援事業(総合事業)介護保険制度の

しくみ

サービス利用の

手順

サービスの種類

と費用

地域支援事業

(総合事業)

地域包括支援センター/

在宅療養

費用の支払い

介護保険料の

決まり方・納め方

自分らしい生活を続けるために  「総合事業(介護予防・日常生活支援総合事業)」は、              と          の2つからなり、高齢者の介護予防と自立した日常生活の支援を目的としています。市においても、多様な生活支援ニーズに地域全体で応えていくため、地域の実情に応じた新たなサービス提供の体制を整備していきます。

介護予防・生活支援サービス事業

一般介護予防事業

①要支援1・2の方②基本チェックリストにより、介護予防・生活支援サービス事業対象者となった方

65歳以上のすべての方、およびその支援のための活動に関わる方。

 各種事業に参加する人を増やすとともに、通いの場が増えていくような地域づくりを進めます。リハビリの専門職等が住民主体の集いの場などに関わることで、介護予防のための人材を育て、活動内容を充実させます。

対象者

対象者

一般介護予防事業

介護予防・生活支援サービス事業

事業名 内 容

訪問型サービス 掃除、洗濯等の日常生活上の支援。事業者による従来の介護予防訪問介護に相当するサービスから、ボランティアによるごみ出しまでの多様なサービス。

通所型サービス 機能訓練や集いの場などの通所型のサービス。事業者による従来の介護予防通所介護に相当するサービスから、ボランティアが主体となった体操や運動等のサービスまでの多様なサービス。

生活支援サービス 栄養改善を目的とした配食や一人暮らしの高齢者等への見守りなど。

介護予防ケアマネジメント

新しい総合事業によるサービスが適切に提供できるよう、ケアプランの作成をおこないます。

事業名 対 象 内 容

介護予防講座事業 介護予防に関心がある団体等

申込みにより、地域の公民館等で介護予防に関する講座を開催します。(有料)

健康教室事業 申込みにより、運動、口腔ケア、栄養指導などの講師を派遣します。(無料)

すまいるパワーアップ事業

65歳以上の方 市健康福祉総合センター「ふくとぴあ」の健康増進室の利用料を助成します。年25回まで1回100円で利用可能。

地域介護予防活動支援事業

おおむね週1回以上地域で介護予防をおこなう団体

光熱費や室料などの間接経費を1日1,200円を限度に補助します。会場として使用する空き家等の簡易な改修費を補助します。

地域リハビリテーション活動支援事業

おおむね週1回以上地域で介護予防をおこなう団体、または市内事業所

リハビリテーション専門職等を派遣し、より効果的な介護予防活動ができるよう助言・指導をおこないます。

(一般介護予防事業に関する問い合わせ) 高齢者福祉係 0940-43-8298

総合事業のポイント●「介護予防訪問介護」、「介護予防通所介護」は、

新しい総合事業の               に移行しました。●要支援1・2の方は、従来通りの         と

               を利用できます。(片方のみの利用も可。)●介護予防・生活支援サービス事業対象者の方は、               を

利用できます。               のみ利用する場合は、基本チェックリストによる判断だけで、サービスを利用することができます。

介護予防・生活支援サービス事業

介護予防サービス介護予防・生活支援サービス事業

介護予防・生活支援サービス事業介護予防・生活支援サービス事業

①訪問型サービス ②通所型サービス ③生活支援サービス介護予防・生活支援サービス事業

従来通りの  介護予防サービス

地域包括支援センターの職員と相談しながらケアプラン(どのようなサービスをどのくらい利用するかを決めた計画書)を作成し、サービスを利用します。

従来の介護予防サービス

新しい総合事業(介護予防・日常生活支援総合事業)

一般高齢者

要支援1・2の方(要介護認定によって

認定される)

介護予防・生活支援サービス事業対象者

(基本チェックリストによって判断される)●介護予防訪問入浴介護

●介護予防訪問リハビリテーション

●介護予防居宅療養管理指導

●介護予防訪問看護

●介護予防通所リハビリテーション

●介護予防短期入所生活介護

●介護予防短期入所療養介護

●介護予防特定施設入居者生活介護

●地域密着型の介護予防サービス

●介護予防福祉用具貸与

●特定介護予防福祉用具購入

●介護予防住宅改修

●介護予防訪問介護●介護予防通所介護

一般介護予防事業(すべての高齢者が対象)

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地域支援事業(総合事業)

28 29

介護保険制度の

しくみ

サービス利用の

手順

サービスの種類

と費用

地域支援事業

(総合事業)

地域包括支援センター/

在宅療養

費用の支払い

介護保険料の

決まり方・納め方

厚労省の作成した25 問の基本チェックリストにおいて、生活機能に低下がみられた方は「事業対象者」の候補者になります。事業対象者になるかどうかは、市が判断します。

【基本チェックリスト】No. 質 問 項 目 回  答

生活機能全般

1 バスや電車で1人で外出していますか はい 0点 いいえ 1点2 日用品の買物をしていますか はい 0点 いいえ 1点3 預貯金の出し入れをしていますか はい 0点 いいえ 1点4 友人の家を訪ねていますか はい 0点 いいえ 1点5 家族や友人の相談にのっていますか はい 0点 いいえ 1点

運動機能

6 階段を手すりや壁をつたわらずに昇っていますか はい 0点 いいえ 1点7 椅子に座った状態から何もつかまらずに立ち上がっていますか はい 0点 いいえ 1点8 15分位続けて歩いていますか はい 0点 いいえ 1点9 この1年間に転んだことがありますか はい 1点 いいえ 0点10 転倒に対する不安は大きいですか はい 1点 いいえ 0点

栄養状態

11 6 ヵ月間で2〜 3kg以上の体重減少がありましたか はい 1点 いいえ 0点

12 BMIが18.5未満ですかBMIとは:体重(㎏)÷身長(m)÷身長(m) はい 1点 いいえ 0点

口腔機能

13 半年前に比べて固いものが食べにくくなりましたか はい 1点 いいえ 0点14 お茶や汁物等でむせることがありますか はい 1点 いいえ 0点15 口の渇きが気になりますか はい 1点 いいえ 0点

閉じこもり

16 週に1回以上は外出していますか はい 0点 いいえ 1点17 昨年と比べて外出の回数が減っていますか はい 1点 いいえ 0点

認知症

18 周りの人から「いつも同じ事を聞く」などの物忘れがあると言われますか はい 1点 いいえ 0点19 自分で電話番号を調べて、電話をかけることをしていますか はい 0点 いいえ 1点20 今日が何月何日かわからない時がありますか はい 1点 いいえ 0点

うつ

21 (ここ2週間)毎日の生活に充実感がない はい 1点 いいえ 0点22 (ここ2週間)これまで楽しんでやれていたことが楽しめなくなった はい 1点 いいえ 0点23 (ここ2週間)以前は楽にできていたことが今ではおっくうに感じられる はい 1点 いいえ 0点24 (ここ2週間)自分が役に立つ人間だと思えない はい 1点 いいえ 0点25 (ここ2週間)わけもなく疲れたような感じがする はい 1点 いいえ 0点

次のいずれかにあてはまる方は「生活機能の低下」がみられます① No.1 〜 20の合計が 10点以上 ⑤ No.16に該当 1点② No.6 〜 10の合計が 3点以上 ⑥ No.18 〜 20の合計が 1点以上③ No.11 〜 12の合計が 2点 ⑦ No.21 〜 25の合計が 2点以上④ No.13 〜 15の合計が 2点以上

いつまでも自分らしい生活を送れるよう、市の一般介護予防事業(P.27)を利用しましょう。ここでは、自分で取り組める介護予防の方法をご案内します。

総合事業の対象者は基本チェックリストをふまえて決定します

基本チェックリストに該当するようであれば地域包括支援センターへご相談ください。

ひげの手入れや整髪などで清潔を保つようにしましょう。

朝起きる時間や食事の時間を守ることで、生活リズムを整えましょう。

歯みがきや、入れ歯の手入れをしっかりして、口の健康を保ちましょう。噛む力を鍛えることも重要です。

さまざまな野菜を毎日食べる

たんぱく質を十分にとる

1日3食抜かずにバランスよく食べる

生活リズムを整えよう 清潔にも気を使おう

口の健康を保ちましょう

カルシウムの不足に気をつける

元気なうちから介護予防に取り組みましょう!

◎体を動かす習慣をつけましょう歩く時間を増やしましょう。できる方は、ウオーキングに加えて、筋力トレーニングにも取り組みましょう。

◎バランスよくしっかり食べましょう栄養バランスのよい食事を心がけましょう。肉や魚、卵などのたんぱく質をしっかりとりましょう。

◎生活習慣を整えて積極的に外出しましょう規則正しい生活をし、身だしなみを整えて、積極的に外出しましょう。

自宅でできる筋力トレーニング

● 回数はめやすです。体力や体の状態にあわせて回数を設定してください。● 動作は4秒が基準です。4秒かけてゆっくり行い、4秒かけてゆっくり戻しましょう。

①背筋を伸ばしていすに座る。② 足首の角度を直角にしたまま、

ゆっくりと床から持ち上げる。

① いすの背もたれをつかみ、軽く脚を開いてまっすぐ立つ。

② 体が高くなるようにかかとを上げる。

① いすの背もたれをつかみ、まっすぐ立つ。

② ひざを伸ばしたまま脚をまっすぐ後ろに上げ1 秒キープしたあとゆっくり元に戻す。

これで10 秒キープ

※いすは、丈夫でしっかりしたものを使いましょう。※運動する部位に痛みなどがある方や病気療養中の方は、運動を行う前に医師に相談しましょう。

左右5〜10 回

ずつ

1セット10 回

左右10 回ずつ

脚の後ろ上げ脚上げ かかと上げ1 2 3

90 度

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地域支援事業(総合事業)

30 31

介護保険制度の

しくみ

サービス利用の

手順

サービスの種類

と費用

地域支援事業

(総合事業)

地域包括支援センター/

在宅療養

費用の支払い

介護保険料の

決まり方・納め方

第1層生活支援コーディネーター

日常生活圏域(第 2層)

協議体(福津市全域)

第2層生活支援コーディネーター

勝浦エリア

神興エリア

神興東エリア

上西郷エリア

福間南エリア

宮司エリア

津屋崎エリア

福間エリア郷づくり推進協議会役員(福祉部会)社協 包括 郵便局 医療機関小地域福祉会 商店・企業民生・児童委員 子どもシニアクラブ NPO 自治会長 等

介護が必要な状態になっても地域で暮らしていくには、「住まい」を前提として「介護」や「医療」などのいざというときのためのサービスと、「介護予防」「生活支援」など日頃から必要なサービスが、日常生活の場(日常生活圏域)で適切に提供される体制が必要です。

地域包括支援センター

介 護

住まい

相談業務やサービスのコーディネートを行います。

民生委員、自治会等地区組織

居宅サービス

施設サービス

医 療

生活支援・介護予防老人クラブNPO、ボランティア 等

支え合いの地域づくり高齢者ができるかぎり住み慣れた地域で安心して暮らしていけるよう、地域全体で支えていくしくみが「地域包括ケア(地域包括ケアシステム)」です。

地域でのお互いさまの助け合いをすすめるための仕組みとして、「ささえ合い協議体」があります。協議体では生活支援コーディネーターが中心となり、住みやすい地域を目指して話し合いを行っています。

協議体とは、高齢者も、子どもも、障がい者も、みんなが住みやすい【共生社会】にするために、どんな仕組みや助け合いがあれば暮らしやすいのか、地域の情報を共有し、話し合いをする場です。生活支援コーディネーターは地域支え合い推進員とも呼ばれ、その推進役を担っています。福津市の協議体は参加届を提出すれば誰でもメンバーになることが出来ます。

◎地域活動へ参加しましょう社会的な役割を持つことは、生きがいづくりになり、介護予防にもつながります。地域活動の情報は、市の窓口や広報誌、インターネットなどから入手できます。

 市では、多様な生活支援・介護予防サービスを提供できる地域づくりを進めています。ボランティアやサービスを提供する側には、高齢者を含む地域住民の参加が期待されています。

生活支援・介護予防サービスの充実と高齢者の社会参加

地域活動への参加の例  □ ボランティア活動への参加  (地域の清掃や緑化活動、教育、文化活動への参加など) □ 地域の行事への参加 □ 交通安全・防犯・防災活動への参加 □ シルバー人材センターへの登録

介護サービス事業所

●活動の場の提供 ●日常生活の支援

●ボランティア活動や 地域活動に参加

●通院や入院 ●介護サービス の利用

●医療の 提供

●介護サービスの 提供

地 域包括ケアシステム( イメージ)

協議体と生活支援コーディネーターのイメージ

福津市ささえ合い協議体のマーク

生活支援・介護予防サービス 高齢者の社会参加

生活支援の担い手としての社会参加

● 現役時代の能力を活かした活動● 興味関心がある活動● 新たにチャレンジする活動

● ニーズに合った多様なサービス(住民主体、NPO、民間企業等多様な主体によるサービス)

一般就労、起業、趣味活動、地域活動、ボランティア活動 など

地域サロン、見守り、安否確認、外出支援、買い物、調理、掃除、介護者支援 など

かかりつけ医専門医療機関 等

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32 33

介護保険制度の

しくみ

サービス利用の

手順

サービスの種類

と費用

地域支援事業

(総合事業)

地域包括支援センター/

在宅療養

費用の支払い

介護保険料の

決まり方・納め方

地域包括支援センター /在宅医療

地域包括支援センターのご案内

地域包括支援センターが行っている主な支援

地域包括支援センターは、高齢者のみなさんが、いつまでも住み慣れた地域で生活ができるよう支援するための拠点です。介護に関する悩みや心配ごとのほか、健康や福祉、医療に関するさまざまな支援を行っています。

自立した生活ができるよう介護予防をすすめます

暮らしやすい地域づくりに取り組んでいます

認知症の相談窓口です

要支援1・2および事業対象者の方の介護予防ケアプランなどを作成して、効果を評価します。

いつまでも住み慣れた地域で安心して暮らすことができるよう、介護サービス事業者や医療・行政機関のネットワークづくりを進めています。また、主任ケアマネジャーが地域のケアマネジャーの支援・指導を行い、質の高いサービス提供に努めます。

家族が認知症かなと思ったときや、認知症高齢者を介護していて困ったとき、近所に認知症ではないかと心配する高齢者がいるときなど、認知症に関するさまざまな相談を受け付けています。

介護が必要な高齢者やその家族のために、介護に関する相談のほか、福祉や医療など、さまざまな相談を受け付けています。

消費者被害などへの対応、成年後見制度の利用支援や、高齢者の虐待防止や早期発見・早期対応などに取り組みます。

介護に関する悩みなどさまざまな相談に応じます

高齢者のみなさんの権利を守ります

地域包括支援センターは高齢者の総合相談窓口です

私たち専門職が連携して、さまざまな相談に対応します

チームアプローチ

主任ケアマネジャー

保健師(または経験のある看護師)

社会福祉士

"在宅療養"という新しい選択肢■ 在宅療養とは?慢性の疾患を抱えていて通院がむずかしい患者さんが、入院や施設への入所をせずに、自宅で医療や介護サービスを受けながら生活することをいいます。宗像市・福津市では、宗像医師会に委託して「在宅医療・介護連携推進事業」を実施しています。この事業は、医療分野や介護分野の専門職の人たちが連携をとりながら、在宅での療養生活を切れ目なく支えていくための取り組みを推進していくものです。

■ 「こんなとき」● 病気やけがで入院し、手術や治療が終わり家に帰っていいことになりましたが、以前のようには動けなくなってしまい、いろいろな手助けが必要になりました。

●  ガンなど重篤な病気で、病院での治療を続けていましたが、治療のためだけの毎日を病院で過ごし続けるのではなく、今後は痛みなどを緩和しながら、自宅で自分らしい生き方をしようと決めました。

●  年齢とともに足腰が弱り、外へ出ることができなくなりました。 かかりつけ医のところへ通うのもできなくなってしまいました。

■ 在宅療養で"できる"

■ どこに?誰に?相談する?◆ かかりつけ医 ◆ かかりつけの病院や入院中の病院の相談室◆ 担当のケアマネジャー ◆ お住まいの地区を担当する地域包括支援センター

● 住み慣れたわが家で暮らし続けながら、必要な医療や介護サービスを自宅で受けることができる。

● ペットとも一緒に暮らせるなど、生活リズムを自由にできる。

● 自分の時間や家族との時間を大切にできる。

● 住み慣れたわが家で最期のときを迎えることができる。

月〜金曜日(土・日・祝日休み) 8:30 〜 17:15

TEL.0940-37-5020FAX.0940-37-5021〒811-3431  宗像市田熊5丁目5-1   宗像医師会 在宅総合支援センター2F

福津市地域包括支援センター0940-43-0787

8:30 〜 17:30(日曜日・祝日・第二土曜日・年末年始を除く)

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34 35

費用の支払い介護保険制度の

しくみ

サービス利用の

手順

サービスの種類

と費用

地域支援事業

(総合事業)

地域包括支援センター/

在宅療養

費用の支払い

介護保険料の

決まり方・納め方

自己負担限度額と負担の軽減介護保険のサービスを利用したときは、原則として利用料の1 〜 3 割を支払います。自己負担が重くなったときや、所得の低い方には負担を軽減するしくみもあります。

介護保険サービスの自己負担が2 割の方のうち、特に所得の高い方は負担割合が3 割になります。(2018 年8 月から)!変更ポイント

● 介護保険サービスは1〜 3割の自己負担で利用できます介護保険のサービスは、利用料の1 〜 3 割を支払うことで利用できますが、要介護度ごとに1 カ月に1 〜 3 割負担で利用できる金額に上限(支給限度額)が設けられています(下表)。限度額を超えてサービスを利用した分は全額自己負担になります。

■サービスの支給限度額(1カ月)のめやす要介護度 支給限度額 自己負担(1割) 自己負担(2割) 自己負担(3割)

事業対象者 5万     30円 5,003円 1万  6円 1万5,009円

要支援 1 5万     30円 5,003円 1万  6円 1万5,009円

要支援 2 10万4,730円 1万   473円 2万   946円 3万1,419円

要介護 1 16万6,920円 1万6,692円 3万3,384円 5万     76円

要介護 2 19万6,160円 1万9,616円 3万9,232円 5万8,848円

要介護 3 26万9,310円 2万6,931円 5万3,862円 8万   793円

要介護 4 30万8,060円 3万   806円 6万1,612円 9万2,418円

要介護 5 36万   650円 3万6,065円 7万2,130円 10万8,195円

■支給限度額に含まれないサービス・特定福祉用具購入 ・居宅介護住宅改修 ・居宅療養管理指導・特定施設入居者生活介護(外部サービス利用型、短期利用を除く) ・地域密着型特定施設入居者生活介護(短期利用を除く)・認知症対応型共同生活介護(短期利用を除く) ・地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護 ・介護保険施設に入所して利用するサービス ※介護予防サービスについても同様です。

利用者負担額 2万4,772円

実際に利用した金額 17万5,000円

支給限度額 16万6,920円

支給限度額を超えた分8,080円

1割負担1万6,692円

要介護1(1割負担)の方が、17万5,000円分のサービスを利用した場合の自己負担額は

+ =

※40〜 64歳の方は、所得にかかわらず1割負担です。

■自己負担割合の判定基準3割負担

(2018 年8月から)

2割負担

1割負担いいえ

いいえ

いいえ

はい

はい

はい

65歳以上で本人が

市民税課税

年金収入+その他の合計所得金額が◦単身で340万円以上 または◦65歳以上の方が2人以上いる世帯で463万円以上

年金収入+その他の合計所得金額が◦単身で280万円以上 または◦65歳以上の方が2人以上いる世帯で346万円以上

160万円以上220万円未満

160万円未満

220万円以上

本人の

合計所得金額が

自己負担が高額になったときの負担軽減 同じ月に利用した介護サービス利用者負担(1 〜 3 割)の合計が高額になり、下記の限度額を超えたときは、超えた分が 「高額介護サービス費」 として後から給付されます。●給付を受けるには、市への申請が必要です。●同じ世帯にサービス利用者が複数いる場合は、全員の利用者負担を合計します。自己負担の限度額(月額)  (2017年8月から)

区分 限度額医療保険制度における現役並み所得者相当の方※ 4万4,400円(世帯)

市民税課税世帯の方 4万4,400円(世帯)★

世帯全員が市民税非課税 2万4,600円(世帯)・老齢福祉年金受給者の方・前年の合計所得金額と課税年金収

入額の合計が 80 万円以下の方等

2万4,600円(世帯)1万5,000円(個人)

生活保護の受給者の方等 1万5,000円(個人)

介護保険と医療保険の支払いが高額になったときの負担軽減 同一世帯内で介護保険と国保などの医療保険の両方を利用して、介護と医療の自己負担額が下記の限度額を超えたときは、超えた分が払い戻されます。(高額医療・高額介護合算制度)●給付を受けるには、市への申請が必要です。●同じ世帯でも、家族がそれぞれ異なる医療保険に加入している場合は合算できません。●計算期間は、毎年8 月1 日から翌年7 月31 日までの12 カ月間。

70 歳未満の方区分 限度額

※ 1

基準総所得額

901 万円超 212万円600万円超〜 901万円以下 141万円

210万円超〜 600万円以下 67万円

210万円以下 60万円市民税非課税世帯 34万円

※1 基準総所得額=前年の総所得金額等−基礎控除33 万円。

※2 後期高齢者医療制度の対象者も含みます。

※ 同一世帯内に65 歳以上(第1 号被保険者)で課税所得145 万円以上の方がいる方。ただし、単身世帯で収入が383 万円未満、65 歳以上(第1 号被保険者)の方が2 人以上の世帯で収入の合計が520 万円未満の場合は、「市民税課税世帯の方」に区分されます。

70歳以上の方※2(2018年7月まで)区分 限度額

現役並み所得者(課税所得145万円以上の方) 67万円

一般(市民税課税世帯の方) 56万円

低所得者(市民税非課税世帯の方) 31万円

世帯の各収入から必要経費・控除を差し引いたときに所得が0円になる方(年金収入のみの場合80万円以下の方)

19万円

(2018年 8月から)区分 限度額

課税所得

690万円以上 212万円380万円以上690万円未満 141万円145万円以上380万円未満 67万円

医療と介護の自己負担合算後の限度額(年額) 

低所得の障がい者の方のための負担軽減         (2018 年4 月から)一定の要件を満たした方が障がい福祉サービスに相当するサービスを介護保険で利用する場合、償還払いにより、利用者負担分が軽減されます。【要件】 ① 介護保険サービスに相当する障がい福祉サービス(居宅介護、生活介護等)に係る支給決定を65 歳

に達する前に5年間引き続き受けていた方 ② 障がい福祉サービスに相当する介護保険サービス(訪問介護、通所介護等)を利用する方 ③ 障害支援区分2以上であった方 ④ 市民税非課税者または生活保護世帯の方 ⑤ 65 歳に達するまでに介護保険法による保険給付を受けていない方

★ 1 割負担の方のみの世帯は、2017 年8 月から3 年間、年間上限額(8 月1 日〜翌年7 月31 日)が44 万6,400 円となります。

70 歳以上で「現役並み所得者」の方は、2018 年8 月から新たに3 つの区分に分かれ、限度額が変わります。そのほかの区分の方に変更はありません。

!変更ポイント

!変更ポイント

!変更ポイント

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介護保険料の決まり方・納め方介護保険制度の

しくみ

サービス利用の

手順

サービスの種類

と費用

地域支援事業

(総合事業)

地域包括支援センター/

在宅療養

費用の支払い

介護保険料の

決まり方・納め方

あなたの介護保険料は?

※1 老齢福祉年金 明治44年(1911年)4月1日以前に生まれた方、または大正5 年(1916 年)4 月1 日以前に生まれた方で一定の要件を満たしている方が受けている年金です。

※2 合計所得金額 「収入」から「必要経費など」を控除した額です。2018 年4 月1 日以降は、さらに「長期譲渡所得および短期譲渡所得に係る特別控除額」と「年金収入に係る所得額」(第1 〜 5 段階のみ)を控除した額となります。

はいはい

はい

はい

はいいいえ

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

生活保護を受給している

あなたが市民税を課税されている

同じ世帯に市民税を

課税されている人がいる

老齢福祉年金 

※1

受給している

前年の課税年金収入額+合計所得金額※2が

前年の課税年金収入額+合計所得金額が80万円以下

前年の合計所得金額が

600万円以上

120万円超

200万円以上300万円未満

300万円以上400万円未満

400万円以上600万円未満

80万円超120万円以下

120万円以上200万円未満

80万円以下

120万円未満

▲介護保険の財源の内訳(2018〜 2020年度) (このほかに利用者負担分があります)

社会全体で介護保険を支えています介護保険は、国や都道府県、市区町村が負担する

「公費(税金)」と、みなさん一人ひとりが納める「介護保険料」を財源として運営されています。介護保険料はきちんと納めましょう。

市で必要な介護サービスの総費用

65歳以上の方の負担分23%

市に住む65歳以上の方の人数

65 歳以上の方の介護保険料の決まり方65 歳以上の方の介護保険料は、市で必要な介護サービスにかかる総費用から算出された「基準額」をもとに決まります。

基準額の決まり方

× ÷= 福津市の2018〜 2020年度の介護保険料の基準額 63,000 円(年額)

この「基準額」をもとに、本人の所得や世帯の課税状況に応じて、11 段階に分かれます。所得段階 対象となる方 調整率 保険料(年額)

第1段階・生活保護受給者の方・老齢福祉年金※1受給者で、世帯全員が市民税非課税の方 基準額 × 

0.45 28,350円

世帯全員が市民税非課税で前年の課税年金収入額と合計所得金額※2の合計が

80万円以下の方

第 2 段階 80万円超120万円以下の方

基準額 × 0.68 42,840円

第 3 段階 120万円超の方 基準額 × 0.73 45,990円

第 4 段階世帯の誰かに市民税が課税されているが、本人は市民税非課税で前年の課税年金収入額と合計所得金額の合計が

80万円以下の方 基準額 × 0.88 55,440円

第 5 段階 80万円超の方 基準額 × 1.00

63,000円(基準額)

第 6 段階

本人が市民税課税で前年の合計所得金額が

120万円未満の方 基準額 × 1.20 75,600円

第 7 段階 120万円以上200万円未満の方 基準額 × 1.30 81,900円

第 8 段階 200万円以上300万円未満の方 基準額 × 1.50 94,500円

第 9 段階 300万円以上400万円未満の方 基準額 × 1.70 107,100円

第 10 段階 400万円以上600万円未満の方 基準額 × 1.80 113,400円

第 11段階 600万円以上の方 基準額 × 1.90 119,700円

40〜64歳の方の介護保険料

50%23%

27%公費(税金)国、都道府県、  市区町村が負担   

65歳以上の方の介護保険料

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介護保険料の決まり方・納め方

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介護保険制度の

しくみ

サービス利用の

手順

サービスの種類

と費用

地域支援事業

(総合事業)

地域包括支援センター/

在宅療養

費用の支払い

介護保険料の

決まり方・納め方

40 〜 64 歳の方の介護保険料40 〜 64 歳の方(第2 号被保険者)の介護保険料は、加入している医療保険の算定方式を基本として決まります。詳しくは加入している医療保険にお問い合わせください。

決まり方 納め方国民健康保険に加入している方

世帯に属している第2号被保険者の人数や、所得などによって決まります。※所得の低い方への軽減措置などが市区町

村ごとに設けられています。

同じ世帯の第2号被保険者全員の医療分・後期高齢者支援分と介護分を合わせて、世帯主が納めます。

職場の健康保険に加入している方

加入している医療保険の算定方式にもとづいて決まります。

医療分・後期高齢者支援分と介護分を合わせて、給与から差し引かれます。※40 〜 64歳の被扶養者は個別

に介護保険料を納める必要はありません。

2017年8月からは段階的に保険者ごとの総報酬に連動した総報酬割により決まるようになりました。※ 2020年度から全面的に総報

酬割になる予定です。

!変更ポイント

忙しい方、なかなか外出ができない方は、

口座振替が便利です。

手続き❶介護保険料の納付書、通帳、印かん(通帳届出印)を用意します。❷ 市役所もしくは取り扱い金融機関で「口座振替依頼書」に必要事項を記入し、申し込みます。

 ※口座振替の開始は、通常、申し込み日の翌月からになります。 ※口座の残高をご確認ください。残高不足で引き落としできないケースがあります。

年金が年額18万円未満の方 → 【納付書】や【口座振替】で各自納めます

65 歳以上の方の介護保険料の納め方納め方は受給している年金※の額によって次の2 通りに分かれます。※受給している年金とは、老齢(退職)年金・遺族年金・障害年金をいいます。老齢福祉年金は対象にはなりません。

普通徴収

●市から送られてくる納付書により、取り扱い金融機関で納めます。

4 月、6 月、8 月は、仮に算定された保険料を納め(仮徴収)、10 月、12 月、2 月は、確定した年間保険料額から仮徴収分を除いた額を納めます(本徴収)。

年金が年額18万円以上の方 → 年金から【天引き】になります

特別徴収

●介護保険料の年額が、年金の支払い月(4 月・6 月・8 月・10 月・12 月・2 月)の年6 回に分けて天引きになります。

口座振替が便利ね

災害や扶養者の方の失業などで、保険料を納めることが難しい場合は、保険料の減免や猶予が受けられる場合もあります。困ったときは、お早めに高齢者サービス課にご相談ください。

保 険 料 を 滞 納 す る と ?特別な事情がないのに、保険料の滞納が続く場合、未納期間に応じて給付が一時差し止めになったり、本来 1 〜 3 割である利用者負担が 4 割になったりする措置がとられます。保険料は必ずお納めください。

困ったときは

介護保険の窓口へ ・・・

納期限を過ぎると 督促が行われます。滞納処分を受けることがあります。

【1 年間滞納した場合】 サービスを利用したとき、いったん利用料の全額を自己負担しなければならなくなります。(9 〜 7 割相当分は後で市から払い戻されます。)

●サービス利用時の支払い方法の変更 (償還払いへの変更)

【1 年 6 カ月間滞納した場合】 市から払い戻されるはずの給付費(9 〜 7 割相当分)の一部または全部を一時的に差し止めるなどの措置がとられます。なお滞納が続く場合は、差し止められた額から保険料が差し引かれる場合もあります。

●保険給付の一時差し止め●差し止め額から滞納保険料を控除

【2 年以上滞納した場合】 介護保険料の未納期間に応じて、本来 1 〜 3 割である利用者負担が 3 割または 4 割に引き上げられたり、高額介護サービス費等が受けられなくなったりします。

●利用者負担の引き上げ●高額介護サービス費等の支給停止

※このほか、保険料の滞納がある場合は、介護予防・日常生活支援総合事業の利用が制限されます。

●年度途中で保険料が増額になった → 増額分を納付書で納めます。

●年度途中で65歳になった●年度途中で老齢(退職)年金・遺族年金・ 障害

年金の受給が始まった●年度途中で他の市区町村から転入した●保険料が減額になった●年金が一時差し止めになった など

→特別徴収が開始もしくは再開されるまでは、納付書で納めます。特別徴収の開始については、事前に市からお知らせします。

本来、年金から天引きになる「特別徴収」の方でも、一時的に納付書で納める場合があります。