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杵藤葬斎公園(新火葬場)建設工事基本設計 【概要版】 杵藤地区広域市町村圏組合

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Post on 17-Jun-2020

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杵藤葬斎公園(新火葬場)建設工事基本設計

【概要版】

杵藤地区広域市町村圏組合

杵藤葬斎公園新火葬場建設基本設計(概要版)①設計の基本方針

・遺族や会葬者の心情に配慮し、儀式の流れに応じて場面毎にしつらえを変えた空間づくりを行う。・会葬者同士の交錯がおこりにくい1way型の動線計画を採用し、やすらぎと人間の尊厳を感じられる施設づくりを行う。・周囲の杵島山の風景に調和した屋根デザインを計画する。

万葉の歌垣で名高い杵島山に囲まれた、心安らかに葬送をおこなう終焉の場。

・敷地北側に建物、南側に駐車場を整備することで、南側公園との一体利用を考慮した配置計画とする。・高低差のある公園からの視線に配慮し、高さのある火葬炉設備部分を北側に配置することで、利用者視点での建物から感じられる圧迫感を抑え、火葬炉排気筒が見えづらい計画とする。

・待合部門は利用者が良好な景観を望めるよう西側に配置する。・敷地内は歩道を設け、歩行者と車両の動線を安全に分離する。・南側公園へのアプローチ動線を確保する。・建物・敷地周囲に緑地等の緩衝帯を整備し、周辺環境と調和する計画とする。・敷地内車両動線は一方通行を原則とし、場内の交通安全に配慮した計画とする。・雨天時でも乗降しやすいように車寄せを設置し、車両道路やロータリー、車寄せの屋根の高さはマイクロバスが転回・通行可能な仕様とする。

・車椅子利用者用駐車場やおもいやり駐車場を設置しユニバーサルデザインに配慮する。・設備スペースや職員用駐車場などは利用者から見えづらい建物裏側などに配置する。

②配置計画の考え方

鳥観予想図

◆新火葬場配置計画

所在地 佐賀県武雄市橘町大字片白9322-17

敷地面積 7,169 ㎡

用途 火葬場

構造規模 鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造) 地上2階

建築面積 火葬場:1,912 ㎡、車庫:20 ㎡

延べ面積 火葬場:2,122 ㎡(1階 1,912㎡ 2階 210㎡)、車庫:20 ㎡

施設緒元概要 火葬炉5基、炉前ホール、収骨ホール、告別室2室、収骨室2室、待合ホール、待合室5室(各室35人収容)

駐車場:普通車用43台、マイクロバス用(中型)5台、おもいやり駐車場3台、車いす利用者用3台、職員・業者用9台

武雄 至

白石 至

※公園イメージ(検討中)

鳥観予想図

N

杵藤葬斎公園新火葬場建設工事基本設計(概要版) 1

③平面計画の考え方・出入り口を分離し、他会葬者との交錯の少ない1way方式の動線計画とする。・儀式の進行に合わせて、自然を取り込んだり、空間の天井高さや雰囲気を変えることで、会葬者の心情に配慮した空間づくりを行う。

・段差を極力なくすことで、施設全体のバリアフリー化を図る。・施設内の案内には、誰にでも分かりやすいデザインを採用する。・火葬部門と事務部門は耐火性のあるRC造とし、待合部門は軽量な鉄骨造とすることで、基礎下にかかる構造コストを低減する。

外観予想図

眺望眺望

平面図イメージ

動線凡例 会葬者動線 車両動線 管理者動線入退場など見渡せ受付がスムーズにできる位置

見渡せる位置

❶❷ ❸

自然採光など

N

■主要な儀式の流れ❶入場受付➋告別➌火葬➍待合➎収骨➏退場

杵藤葬斎公園新火葬場建設工事基本設計(概要版) 2

【火葬部門】・告別室・収骨室は、35人程度が使用可能な広さとする。・炉前ホールは、故人との最期のお別れにふさわしい空間演出を行う。【待合部門】・炉前ホールから待合部門へ向かう通路は、緊張から開放される空間として自然採光や緑を取り入れることで入炉後の会葬者の緊張を和らげる計画とする。

・待合ホールや待合室は、内装を木質化することでやすらぎのある空間とする。・待合室は、和洋折衷タイプで高齢者や子育て家族などが利用しやすい計画とする。・待合部門には、給湯室、授乳室、キッズルーム、自販機コーナーを併設する。【事務部門】・火葬炉設備のメンテナンスや交換等の更新作業が行えるよう十分なスペースを確保する。・中央監視室は、各火葬炉の様子が見渡せる配置計画とする。・事務室は、利用者の入退場が見渡せ、受付がスムーズに行える位置に計画する。

・屋根は、山並みに合わせた勾配屋根とし、周辺環境と調和した外観計画とする。・外壁や屋根は、落ち着きある色調の素材を採用する。

④外観デザインの考え方

断面イメージ

・建物を高断熱化することで、空調エネルギーの削減を図る。・高効率な空調、電気設備の採用により、使用電力の削減に努める。・シックハウス対策など室内環境に配慮した利用者にやさしい計画とする。

◆環境配慮計画

・災害に強い施設づくりを行い、災害時にも稼働可能な施設を目指す。・停電時に備え、自家発電機設備を設置する。

◆災害対策

外観予想図

杵藤葬斎公園新火葬場建設工事基本設計(概要版) 3

大庇による日射遮蔽。

トップライトを利用した自然採光

LED照明

自然通風ペアガラス

自然換気

風除室エントランスホール

告別室 炉前ホール 炉機械室

炉機械室

中央監視室

設備スペース

令和5年

⑤内観デザインの考え方

・火葬部門は、コンクリートや石を採用することで緊張感のある荘厳な空間とする。

・待合部門は内装を木質化することでやすらぎや落ち着きある空間とする。

・管理部門は、清掃しやすく耐久性の高い材料を選定する。

⑥スケジュール

4-7 8-11 12-3 4-7 8-11 12-3 4-7 8-11 12-3 4-7 8-11 12-3 4-7 8-11 12-3

令和4年令和3年令和2年令和1年

実施設計

造成工事 旧火葬場解体工事

跡地整備

- 待合室 -

- 炉前ホール -

- エントランスホール -

- 収骨室 -

- 待合ホール -

・今後の新火葬場建設から既存火葬場の解体また跡地整備までの概略工程表。

火葬場建設工事

杵藤葬斎公園新火葬場建設工事基本設計(概要版) 4

・新火葬場 令和5年4月稼働開始

※内観予想図