急性胆管炎・胆嚢炎の診療ガイドライン...

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243 はじめに 急性胆管炎胆嚢炎は急性期に適 切な対処が必要であり特に重症感 染症の場合には急性期に適切な診療 が行われないと死亡に至ることもあ 一方近年これら胆道感染症に 対する種々の診断法腹部超音波検 CTMRI など),治療手技皮的ドレナージ内視鏡的ドレナー 腹腔鏡下胆嚢摘出術などが開 発されてきたがこれまで診療の標 準化はなされていなかったそこで 急性胆道炎の診療にあたる臨床医に 実際的な診療指針として,2005年に 世界に先駆け本邦にて科学的根拠 に基づく急性胆管炎胆嚢炎の診療 ガイドラインが刊行され引き続 2007 年に国際版のTokyo Guidelines for the management of acute cholangitis and cholecystitisが刊行された本稿では本邦での医 療事情も踏まえて作成された,2005 年刊行の国内版ガイドラインについ 診断治療を中心に概説する急性胆管炎について 1. 診断基準と重症度判定 急性胆管炎の症状は発熱悪寒腹痛黄疸がある従来よりいわ ゆる Charcot の発熱腹痛黄疸や Reynolds のCharcot ショック意識障害が急性 胆管炎重症急性胆管炎いわゆる 急性閉塞性化膿性胆管炎の徴候と されているがこれらすべてを満た すのはそれぞれ5070%,30%以下 である 1ン4) 従って典型例でなくて も胆管炎が疑われた場合には血液 検査にて炎症の有無の確認目的で白 血球数CRP胆道閉塞の確認で ASTALTALP,γGTPビリル ビンそして急性膵炎との鑑別に有 用なアミラーゼ重症度判定に必要 な血小板数尿素窒素クレアチニ ンなどを測定するまた画像検査で 超音波検査は疑われたすべての 症例において最初に行うべきであ 胆管拡張や狭窄結石の有無を 確認する以上の症状と検査所見を 組み合わせて診断基準が作成された 1). さらに急性胆管炎と診断した場合 には重症度判定基準に従い重症中等症軽症のいずれかに判定し 2), 以下に示す重症度に応じた治療 を行う2. 治療 原則として胆道ドレナージ術の施 行を前提として絶食の上で十分な 量の輸液電解質の補正抗菌薬投 与による初期治療を行うその際は 急変時に備え呼吸循環のモニタリ ング下に全身状態の管理を心掛ける ことが大切である.⑴重症例は適切 な臓器サポート十分な輸液抗菌 薬投与DIC に準じた治療など急性胆管炎・胆嚢炎の診療ガイドライン について 堤 康一郎 河本博文山本和秀 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 消化器肝臓内科学 A view of clinical guidelines for acute cholangitis and cholecystitis Koichiro Tsutsumi , Hirofumi Kawamoto, Kazuhide Yamamoto Department of Gastroenterology and Hepatology, Okayama University Graduate School of Medicine, Dentistry and Pharmaceutical Sciences 岡山医学会雑誌 第122巻 December 2010, pp. 243ン247 平成22月受理 700ン8558 岡山市北区鹿田町2-5-1 電話:086ン235ン7219 FAX:086ン225ン5991 Emailttmkuicru@yahoo.co.jp 急性胆管炎の診断基準 . 1. 発熱 2. 腹痛右季肋部または上腹部3. 黄疸 . 4. ALP,γ-GTP の上昇 5. 白血球数CRP の上昇 6. 画像所見胆管拡張狭窄結石疑診AのいずれかBの項目を満たすもの 確診:⑴Aのすべてを満たすものCharcotAのいずれかBのすべてを満たすもの ただし急性肝炎や急性腹症が除外できることとする悪寒戦慄を伴う場合もある

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はじめに

 急性胆管炎・胆嚢炎は急性期に適切な対処が必要であり,特に重症感染症の場合には急性期に適切な診療が行われないと死亡に至ることもある.一方,近年これら胆道感染症に対する種々の診断法(腹部超音波検査,CT,MRI など),治療手技(経皮的ドレナージ,内視鏡的ドレナージ,腹腔鏡下胆嚢摘出術など)が開発されてきたが,これまで診療の標準化はなされていなかった.そこで急性胆道炎の診療にあたる臨床医に実際的な診療指針として,2005年に世界に先駆け本邦にて「科学的根拠に基づく急性胆管炎・胆嚢炎の診療ガイドライン」が刊行され,引き続き 2007 年 に 国 際 版 の「Tokyo Guidelines for the management of acute cholangitis and cholecystitis」が刊行された.本稿では本邦での医療事情も踏まえて作成された,2005年刊行の国内版ガイドラインについて,診断,治療を中心に概説する.

急性胆管炎について

1. 診断基準と重症度判定 急性胆管炎の症状は,発熱,悪寒,腹痛,黄疸がある.従来より,いわゆるCharcot の3徴(発熱,腹痛,黄疸)やReynolds の5徴(Charcot3徴,ショック,意識障害)が急性胆管炎,重症急性胆管炎(いわゆる急性閉塞性化膿性胆管炎)の徴候とされているが,これらすべてを満たすのはそれぞれ50~70%,30%以下である1ン4).従って,典型例でなくても胆管炎が疑われた場合には,血液検査にて炎症の有無の確認目的で白血球数,CRP,胆道閉塞の確認でAST,ALT,ALP,γGTP,ビリルビン,そして急性膵炎との鑑別に有用なアミラーゼ,重症度判定に必要な血小板数,尿素窒素,クレアチニンなどを測定する.また画像検査で

は,超音波検査は疑われたすべての症例において最初に行うべきであり,胆管拡張や狭窄,結石の有無を確認する.以上の症状と検査所見を組み合わせて診断基準が作成された(表1). さらに急性胆管炎と診断した場合には,重症度判定基準に従い重症,中等症,軽症のいずれかに判定し(表2),以下に示す重症度に応じた治療を行う.2. 治療 原則として胆道ドレナージ術の施行を前提として,絶食の上で十分な量の輸液,電解質の補正,抗菌薬投与による初期治療を行う.その際は急変時に備え,呼吸循環のモニタリング下に全身状態の管理を心掛けることが大切である.⑴重症例は適切な臓器サポート(十分な輸液,抗菌薬投与,DIC に準じた治療など)や

急性胆管炎・胆嚢炎の診療ガイドライン について堤 康一郎*,河 本 博 文,山 本 和 秀岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 消化器・肝臓内科学

A view of clinical guidelines for acute cholangitis and cholecystitisKoichiro Tsutsumi*, Hirofumi Kawamoto, Kazuhide YamamotoDepartment of Gastroenterology and Hepatology, Okayama University Graduate School of Medicine, Dentistry and Pharmaceutical Sciences

岡山医学会雑誌 第122巻 December 2010, pp. 243ン247

平成22年8月受理*〒700ン8558 岡山市北区鹿田町2-5-1 電話:086ン235ン7219 FAX:086ン225ン5991Eンmail:[email protected]

表1 急性胆管炎の診断基準

A.  1. 発熱*

   2. 腹痛(右季肋部または上腹部)   3. 黄疸

B.  4. ALP,γ-GTPの上昇   5. 白血球数,CRP の上昇   6. 画像所見(胆管拡張,狭窄,結石)

疑診:Aのいずれか+Bの2項目を満たすもの確診:⑴Aのすべてを満たすもの(Charcot3徴)   ⑵Aのいずれか+Bのすべてを満たすもの

ただし,急性肝炎や急性腹症が除外できることとする.*悪寒・戦慄を伴う場合もある.

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呼吸循環管理(気管挿管,人工呼吸管理,昇圧剤の使用など)とともに緊急に胆道ドレナージを行う.⑵中等症では初期治療とともにすみやかに胆道ドレナージを行う.⑶軽症例では緊急胆道ドレナージを必要としないことが多いが,総胆管結石が存在する場合や初期治療(24時間以内)に反応しない場合には胆道ドレナージを行う.重症度は状況に合わせて頻回に再評価することが必要であり,ショックや菌血症,意識障害,急性腎不全,DIC などの重症化兆候が見られれば緊急に胆道ドレナージを行う必要がある.また併存疾患例や急性膵炎併存例,原疾患に悪性疾患がある例,高齢者,小児では,軽症,中等症であっても重症化しやすいため慎重に対応する必要がある. 抗菌剤は,軽症では広域ペニシリン系薬や第一世代セフェム系,経口ニューキノロン系,経口セフェム系が,中等症では第1選択として広域ペニシリン系や第2世代セフェム系薬が推奨される.重症例は複合菌・耐性菌感染の可能性が高く,第1選択として第三,四世代セフェム系,第2選択としてニューキノロン系や

カルバペネム系が,グラム陰性菌が検出された場合はモノバクタム系が推奨される.また細菌培養検査にて起炎菌が同定された場合は,その菌種・感受性に応じてよりスペクトルの狭い抗菌薬への変更を検討する. 胆管ドレナージは内視鏡的ドレナージ(図1)または PTBD(経皮経肝的胆管ドレナージ)が推奨され,合併症の少なさ5ン7)や在院日数短縮8)

の点から内視鏡的ドレナージを優先

すべきとしているが9ン11),両者を比較したRCTはなく,現時点では施設ごとに確実なドレナージができる方法を採用すべきとしている. また重症度ごとの搬送基準も設定し,胆道ドレナージや重症患者の管理ができない施設では対応可能な施設に速やかに搬送すべきであるとしている(表3).

急性胆嚢炎について

1. 診断基準と重症度判定 急性胆嚢炎の症状は,腹痛(右上腹部痛),悪心・嘔吐,発熱がある.筋性防御は約半数にみられ,炎症のある胆嚢を検者の手で触知すると痛みを訴えて呼吸を完全にできない状態,いわゆるMurphy sign は急性胆嚢炎における特異度が79~96%と高い12,13).血液検査は胆管炎と同様に行い,ビリルビンや肝胆道系酵素(ALP,γGTP,AST,ALT)の測定は急性胆管炎や総胆管結石14)などの合併病態の把握にも有用である.画像検査では超音波検査は必須であり,胆嚢炎の所見は胆嚢腫大,胆嚢壁肥厚,胆嚢結石,デブリエコー,ガス像,sonographic Murphy sign,

図1 急性胆管炎の内視鏡的ドレナージ(当院の症例) ;丸内に胆管結石あり

表2 急性胆管炎の重症度判定基準

重症急性胆管炎急性胆管炎の内,以下のいずれかを伴う場合は「重症」である.⑴ショック⑵菌血症⑶意識障害⑷急性腎不全

中等症急性胆管炎急性胆管炎の内,以下のいずれかを伴う場合は「中等症」とする.⑴黄疸(ビリルビン>2.0㎎/ノ)⑵低アルブミン血症(アルブミン<3.0g/ノ)⑶腎機能障害(クレアチニン>1.5㎎/ノ,尿素窒素>20㎎/ノ)⑷血小板数減少*(<12万/㎣)⑸39℃以上の高熱

軽症急性胆管炎急性胆管炎のうち,「重症」,「中等症」の基準を満たさないものを「軽症」とする

*肝硬変等の基礎疾患でも血小板減少をきたすことがあり注意する.付記:重症例では急性呼吸不全の合併を考慮する必要がある.

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胆嚢周囲の液体貯留などがある.特に sonographic Murphy sign は診断に有用であり15,16),また重症度判定においては胆嚢周囲膿瘍や肝膿瘍,胆嚢壁の断裂像などの評価も重要である.確定診断が困難な場合や局所合併症(穿孔や膿瘍など)が疑われる場合はCTも施行すべきである.診断基準を示す(表4).胆嚢炎と診断した場合は,さらに重症度判定基準に従い判定し(表5),以下に示す重症度に応じた治療を行う.

2. 治療 原則として胆嚢摘出術を前提として,絶食の上で十分な輸液と電解質の補正,鎮痛剤,抗菌薬投与による初期治療を行う.⑴重症では黄疸例や全身状態の不良な例では一時的な胆嚢ドレナージも考慮する.重篤な局所合併症(胆汁性腹膜炎,胆嚢周囲膿瘍,肝膿瘍)を伴う症例や胆嚢捻転症,気腫性胆嚢炎,壊疽性胆嚢炎(図2),化膿性胆嚢炎では全身状態の管理を十分にしつつ緊急手術を

行う.⑵中等症では初期治療とともに迅速に手術や胆嚢ドレナージの適応を検討する.⑶軽症でも初期治療に反応しない例では手術や胆嚢ドレナージの適応を検討する.ただし無石性胆嚢炎や併存疾患がある場合,急性胆管炎を合併した場合,高齢者,小児では重症化しやすいため,または病態が特殊であるため,軽症であっても慎重に対応する必要がある. 手術術式は,腹腔鏡下胆嚢摘出術が低侵襲で合併症も少ない17,18)ことから近年積極的に導入されており推奨されるが,従来標準術式であった開腹下胆嚢摘出術との効果は同等であり,現時点では治療にあたる術者の得意な術式を選択するということが最も重要としている.また手術時期は待機手術よりも入院後早期(発症から3~4日)が望ましいとしている19,20). 胆嚢ドレナージ術は中等症以上でかつ,ハイリスクのため手術が行えない,施設の事情により早期手術が行えない,患者の手術拒否などを満たす場合には有用な治療法であり,PTGBD(経皮経肝胆嚢ドレナージ)や PTGBA(経皮経肝胆嚢吸引穿刺法)が推奨されている.ただしPTGBAは PTGBDより患者のADLを損なわない点ではよいが,RCTにてドレナージ効果は劣るとされている21). 抗菌薬については胆管炎と同様で,初期の重症度に応じて選択し開始し,起炎菌が同定された場合はその結果に応じて抗菌薬の変更を検討する. また搬送基準についても胆管炎とほぼ同様で,重症例では緊急手術や胆道ドレナージ,重症患者の管理ができない施設では対応可能な施設に速やかに搬送すべきであるとしている(表6).

表3 急性胆管炎の搬送基準

胆道ドレナージおよび重症患者の管理ができない施設では,対応可能な施設にすみやかに搬送するべきである.重 症:緊急ドレナージおよび重症患者管理ができない施設では対応可能な施設に

緊急搬送する.中等症:初期治療に反応しない場合,胆道ドレナージができない施設では対応可能

な施設にすみやかに搬送/紹介する.軽 症:総胆管結石が存在する場合や初期治療(24時間以内)に反応しない場合に

は中等症と同様に対応する.

表4 急性胆嚢炎の診断基準

A. 右季肋部痛(心窩部痛),圧痛,筋性防御,Murphy signB. 発熱,白血球数またはCRPの上昇C. 急性胆嚢炎の特徴的画像検査所見

疑診:AのいずれかならびにBのいずれかを認めるもの確診:上記疑診に加え,Cを確認したもの

ただし,急性肝炎や他の急性腹症,慢性胆嚢炎が除外できるものとする.

表5 急性胆嚢炎の重症度判定基準

重症急性胆嚢炎急性胆嚢炎の内,以下のいずれかを伴う場合は「重症」である.⑴黄疸*

⑵重篤な局所合併症:胆汁性腹膜炎,胆嚢周囲膿瘍,肝膿瘍⑶胆嚢捻転症,気腫性胆嚢炎,壊疽性胆嚢炎,化膿性胆嚢炎

中等症急性胆嚢炎急性胆嚢炎の内,以下のいずれかを伴う場合は「中等症」である.⑴高度の炎症反応(白血球数>14,000/㎣,またはCRP>10㎎/ノ)⑵胆嚢周囲液体貯留⑶胆嚢壁の高度炎症性変化:胆嚢壁不整像,高度の胆嚢壁肥厚

軽症急性胆嚢炎急性胆嚢炎のうち,「中等症」,「重症」の基準を満たさないものを「軽症」とする.

*胆嚢炎そのものによって上昇する黄疸は特にビリルビン>5㎎/ノでは重症化の可能性が高い(胆汁感染率が高い).

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最後に

 本ガイドラインは日常的に胆管炎,胆嚢炎を診療する専門医だけでなく,初期治療にあたる臨床医にも理解しやすい.さらに施設での対応能力に応じた搬送基準や,治療手技において術者の技量による選択枝を設けるなど,個々の施設や医師に配慮した内容で実用的と考える.本ガイドラインの普及と現在進行中の臨床研究CLASS Tokyo study(Clinical Assessment Study of the Validity of Tokyo Guidelines for the manage-ment of Acute Cholangitis and Cholecystitis)などのエビデンス蓄積による胆管炎,胆嚢炎治療のさらなる標準化が期待される.

文 献

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表6 急性胆嚢炎の搬送基準

重 症:   緊急手術,胆道ドレナージおよび重症患者の管理ができない施設では,対応可能な施設にすみやかに搬送するべきである.

中等症・軽症:初期治療を行い,治療に反応しない場合,手術および,胆道ドレナージができない施設では対応可能な施設にすみやかに搬送/紹介する.

図2 壊疽性胆嚢炎の超音波画像とCT画像(当院の症例)

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(1982) 10,113-115.16) Bree RL:Further observations on the usefulness of the sonographic Murphy sign in the evaluation of suspected acute cholecystitis. J Clin Ultrasound (1995) 23,169-172.

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