effect of the covid-19 pandemic on acute respiratory care
TRANSCRIPT
Effect of the COVID-19 Pandemic on Acute Respiratory Care of Hypoxemic Patients With Acute Heart Failure in Japan ― A Cross-Sectional Study
― Yuya Matsue, MD, PhD; Yoshiharu Kinugasa, MD, PhD; Takeshi Kitai, MD, PhD; Shogo Ohishi, MD; Kazuhiro Yamamoto, MD, PhD; Hiroyuki Tsutsui, MD, PhD
聖マリアンナ医科大学病院 救命救急センター大石 達也
Background
急性心不全患【AHF】は低酸素血症を伴うことが多い
非侵襲的陽圧換気【NPPV】は急性心不全患者の
呼吸療法として使用されてきた
HFNCはNPPVの代替的な呼吸療法として期待されている
Background
ジレンマ
NPPVやHFNC時の呼気から
のウイルス感染リスクの増加に
対する認識
適切な酸素療法を提供し、
不必要な挿管を避ける必要性
AHFにおける呼吸器管理の現状を把握する。
Method日本心不全学会会員および日本急性代償性心不全登録施設( JROADHF)-NEXTの研究
登録施設に、Google Formsを用いて作成したオンライン質問票
2020年5月11日〜2020年5月14日
同一施設からの回答者が複数いる場合は、最も早い回答者をその施設の代表者とみなした。
日本心不全学会の公式サイト( http://www.asas.or.jp/jhfs/topics/20200519.html)
Results・全国43都道府県の174機関から回答を得た・全体では、半数以上の施設が警戒区域内にあり、ほぼ全ての施設 で病床数100床以上、年間100人以上のAHF患者を診療している・日本政府は13都道府県(北海道、茨城県、東京都、神奈川県、埼 玉県、千葉県、石川県、岐阜県、大阪府、愛知県、京都府、兵庫 県、福岡県)を「特別 警戒区域」に指定し、累積確定症例数が 400例以上であることなど、いくつかの基準に基づいて、NPPVと HFNCの使用方法が警戒区域と非警戒区域で異なるかどうかを 評価した。
・Use as usual・use under certain circumstanes・never use
A・COVID19陽性B・COVID19擬似症C・COVID19陰性D・時間的猶予なし/ 情報なし
分類は上から・all・non alert area・alert area
Discussion
・COVID-19患者の経験を持つ131の施設のうち、45施設(34.4%)に少な くとも
1人の心不全のCOVID-19患者がいた。・COVID19の患者の約21%(21/99人)は心不全の患者がいた。・低酸素血症性呼吸不全がAHFとCOVID-19の両方に共通する症状である ことを考えると、AHFとCOVID-19の患者の急性呼吸管理は重要である。・約半数の施設では、COVID-19パンデミックの発生後、AHF患者における NPPVおよびHFNCの使用に対するアプローチを変更した・HFNCは、NPPVと比較して、院内感染のリスクの観点から比較的 低リスクの手段と見なされています。 しかし、HCPがCOVID-19パンデミック中に心不全のある低酸素症患者で はNPPVよりもHFNCを優先して使用していない
Limitations
①アンケートは限られた数の医療機関に送付されたため、選択バイ
アスが生じた可能性がある。
②COVID-19患者の治療に積極的に取り組んでいる施設の方がア
ンケートに回答しやすいため、回答バイアスを考慮する必要があ
る。
ConclusionCOVID-19の大流行により、HCPはAHF患者の呼吸器管理戦略を
変更することになり、多くのHCPはCOVID-19が確認されていなくても
AHF患者の治療が困難な状況に
陥った。