品質マニュアル本品質マニュアルの発行は、iso事務局が作成し、品質管理責任者が確認し、...

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マニュアル JISQ 9001:2008 (ISO9001:2008] 株式会社菊地組 〒321-0905 栃木県宇都宮市平出工業団地45-2 QD-QM01 20000126 20090410 6.0 20090410 20090410 マニュアル して い。

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品質マニュアル JISQ 9001:2008 (ISO9001:2008]

株式会社菊地組 〒321-0905 栃木県宇都宮市平出工業団地45-2

文書分類番号 QD-QM01

制 定 日 2000,01,26

改 訂 日 2009,04,10

版 数 6.0版

配 付 先

配付先番号

発 行 者 品質管理責任者

社 長

承 認 者

品質管理責任者

起 案 者

2009/04/10

2009/04/10

重要事項 この品質マニュアルは、品質管理責任者の許可なく複写、社外への持ち出し及び貸与してはならない。

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文書番号: QD-QM01 品質マネジメントマニュアル 6.0 版 頁 番 号: 2/39

株式会社 菊地組

目 次

表 紙 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1 目 次 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 2-3 制定、改訂履歴 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 4 第一章 序文

1. 会社概要 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 5 2. 会社方針 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 5 3. 事業所の所在地及び連絡先 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 5 4. 適用範囲、適用除外 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 5

第二章 品質マニュアルの管理 1. 一 般 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 6 2. 制定・改訂 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 6 3. 配付管理 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 6

第三章 用語の定義 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 7

第四章 品質マネジメントシステム 1.一般 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 8 4-1-1図:QMSプロセス相関図‥‥‥‥‥‥‥‥ 9 表4-1-1:QMSプロセス一覧表 ‥‥‥‥‥‥‥ 10-12 2・QMSの文書化と管理 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 13-16

第五章 経営者の責任 1.経営者のコミットメント ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 17 2.顧客重視 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 17 3.品質方針 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 17 4.計画 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 18 5.責任、権限及びコミュニケーション ‥‥‥‥‥‥‥ 18-19 6.マネジメントレビュー‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 19-20

第六章 資源の運用管理 1.資源の提供 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 24 2.人的資源 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 24 3.インフラストラクチャー ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 24 4.作業環境 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 24

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文書番号: QD-QM01 品質マネジメントマニュアル 6.0 版 頁 番 号: 3/39

株式会社 菊地組

目 次 第七章 製品実現

1.製品実現の計画 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 25 2.顧客関連のプロセス ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 25-26 3.設計・開発(適用外)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 26 4.購買 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 27 5.製造及びサービス提供 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 28-29 6.監視機器及び測定機器の管理 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 30

第八章 測定、分析及び改善 1.一般 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 31 2.監視及び測定 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 31-33 3.不適合製品の管理 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 33-34 4.データの分析 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 34 5.改善 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 34-35

添 付 資 料 1.品質マネジメントシステムQD構造図 ‥‥‥‥‥‥ 36-37 2・組織図 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 38 3.品質方針 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 39

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文書番号: QD-QM01 品質マネジメントマニュアル 6.0 版 頁 番 号: 4/39

株式会社 菊地組

制定、改訂履歴

※改訂箇所はマニュアル本文中に 波下線 にて表示する。 ※本品質マニュアルでは、“品質マネジメントシステム”を “QMS”と略して記述する。

版 数 日 付 事 由 備 考

1.0版 2000,01,26 ISO9002 対応品質システム構築による

1.1版 2000,03,15 書面審査の指摘事項対応による改訂

1.2版 2000,09,22 事前調査の指摘事項対応による改訂

2.0版 2000,12,14 実地審査の指摘事項対応による改訂

2.1版 2001,04,20 品質システム見直しによる改訂

3.0版 2002,11,01 ISO9001:2000 対応品質マネジメントシステム構築による全面改訂

4.0版 2003,06,10 書類審査結果を含むQMS見直しによる改訂

5.0版 2003,10,14 環境部、柳田工場組み入れによる全面改訂

5.1版 2004.10.01 定期審査結果による改訂

5.2版 2005.06.10 定期審査結果及び組織変更による改訂

6.0版 2009.04.10 ISO9001:2008 対応による改訂

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株式会社 菊地組

第一章 序文 1.会社概要 株式会社菊地組は、昭和9年砂利採取販売業として創業、昭和26年土木建設請負業を設立し、昭和 32年に株式会社として組織を変更し現在に至っている。主な業務は、宇都宮市及び周辺市町村での土木工事・とび土工コンクリート工事・舗装工事・造園工事であり、環境部柳田

工場においては、コンクリート、アスファルトの産業廃棄物中間処理業務を行っている。

2.会社方針 株式会社菊地組の会社方針は以下に示す社訓である。

3. 事業所の所在地及び連絡先

事業所名 :株式会社菊地組

住 所 :〒321-0905 栃木県宇都宮市平出工業団地45番地2

資本金 :2,000万円(平成15年4月1日現在)

関連する事業所

柳田工場:宇都宮市柳田町字稲荷穴948番1

連 絡 先 :株式会社菊地組 ISO事務局

TEL 028-664-3348 FAX 028-664-3250 4.適用範囲、適用除外

当品質マニュアルに規定する品質マネジメントシステムは、当社における土木構造物の受注

物件の施工、引渡し後の活動、産業廃棄物処理、再生骨材製造販売及び関連業務に適用する。 当社の土木工事の受注は、公共工事の施工が主であり、設計・開発を受注する意思がないの

で規格の“7.3設計・開発”を適用除外とする。

一.安住を排せ

一.改革に挑め

一.感性を持て

一.限界は無い

一.鋭敏に動け

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文書番号: QD-QM01 品質マネジメントマニュアル 6.0 版 頁 番 号: 6/39

株式会社 菊地組

第二章 品質マニュアルの管理 1.一 般 本品質マニュアルは、株式会社菊地組(以下当社という)における品質マネジメントシス

テムの継続的改善を含むシステムの効果的な運用と、顧客満足の向上を目指すために制定

する。

2.制定・改訂 (1)当マニュアルの作成はISO事務局が行う。 (2)当マニュアルの制定・改訂・廃止は管理責任者が審査し社長が承認する。 3.配付管理 (1)品質マニュアルの発行

本品質マニュアルの発行は、ISO事務局が作成し、品質管理責任者が確認し、 社長が承認したのち発行される。

(2)品質マニュアルの配付及び管理 (1)当マニュアルの管理責任はISO事務局にある。 (2)当マニュアルの原本は、ISO事務局が保管する。 又、原本を管理文書とし「KIKUCHIイントラネット」に掲載されたもの及びプリント

アウトされたものは非管理版とする。 (3)当マニュアルは.「KIKUCHIイントラネット」に掲載し、全社員が閲覧できるように

する。 (4)ISO事務局は、当マニュアルの制定・改訂・廃止及び訂正等を周知するために

「KIKUCHIイントラネット」の連絡・確認機能により通達を全社員に発信し、 確認を得る。

詳細は「QR06:品質文書・記録管理規定」の定めによる。

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株式会社 菊地組

第三章 用語の定義 本品質マニュアルに関する用語の定義は、ISO 9000:2008(JIS Q 9000:2008)を適用する。 ただし、当社において特殊な意味に用いる用語は、以下のように定義する。

(1)4×4計画 :規格要求事項 4.2.1の品質目標に該当

(2)作業所 :製品(建造物)を施工する組織及び/又は、その施工場所。

(3)作業所長 :作業所の総括責任者のことであり、社長が任命する。

(4)工場 :産業廃棄物処理および再生骨材製造現場をいう。

(5)工場長 :工場の総括責任者のことであり、社長が任命する。

(6)部門長 :総務部、営業企画部、工事部、環境部、工場の責任者

(7)協力業者 :JIS Q 9001 の「供給者」のことである。

(8)品質管理責任者 :JIS Q 9001 の「管理責任者」のことである。

(9)ISO事務局 :当社におけるQMS及びEMSの確立、運営、維持及び

品質管理責任者および環境管理責任者を補佐するために実務を

行う部門。

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文書番号: QD-QM01 品質マネジメントマニュアル 6.0 版 頁 番 号: 8/39

株式会社 菊地組

第四章 品質マネジメントシステム 1.一 般 当社は、規格の要求事項に従って、品質マネジメントシステム(以下QMSと称する)を確

立し、文書化し、実施し、かつ、維持する。また、そのQMSの有効性を継続的に改善する。

当社は、以下の事項を実施する。

(1)当社のQMSに必要なプロセスおよびそれらの各部門への適用を明確にする。

この結果を付図1「組織と要求事項の関連図」に示す。

(2)これらのプロセスの順序および相互関係を明確にする。

この結果を付図2「品質マネジメントシステムフロー図」に示す。 (3)これらのプロセスの運用及び管理のいずれもが、効果的であることを確実にするために必

要な判断基準及び方法を「8.2.3 プロセスの監視及び測定」の中で明確にする。

(4)特定したプロセスの運用及び管理が効果的であることを確実にするために必要な方法は、

当品質マニュアル及び下位文書(規定文書など)の記述による。

(5)特定したプロセスの運用・監視の支援に必要な資源については“第六章:資源の運用管理”

の記述による。

(6)特定したプロセスの運用・監視の支援に必要な情報については、当品質マニュアル及び下

位文書(規定文書など)の記述による。

(7)特定したプロセスの監視、測定及び分析については“第八章:測定、分析及び改善”の記

述による。

(8)特定したプロセスが計画どおりの結果が得られるように、かつ、継続的改善を達成するた

めに必要な処置については、“第五章6.マネジメントレビュー” 及び“第八章:測定、分析及び改善”の記述による。

(9)QMSに必要なプロセスを外部委託(アウトソース)する場合は、管理を確実にする。管

理の詳細な手順は、「QR02:QMS管理規定」による。 当社は、これらのプロセスが JIS Q 9001 の要求事項に適合するように運営管理する。

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6.0版 頁 9

QMS記録の維持

継続的改善【方針、システムの見直し・修正】

QMS記録の維持

←QMS記録の維持 QMS記録の維持

4-1-1図:QMSプロセス相関図

全組織

 工事部 作業所 柳田工場

 工事部 作業所 柳田工場

全組織

            プロセスからの            アウトプット

            プロセスへの            インプット

            プロセスからの            フィードバック

             プロセスへの            フィードバック

 営業企画部 工事部 作業所 環境部 柳田工場

全組織

全組織

5-人的資源の運用

全組織

2-QMS文書管理

7-顧客関連のプロセス

全組織

3-QMS記録の管理

12-内部監査の計画・実施

 工事部 作業所 柳田工場

全組織

全組織

4-マネジメントレビュー

全組織

11-プロセスの監視・測定

適用(対象)となる組織

QMSで特定したメインプロセス

QMSのサブプロセス

凡 例

1-品質方針、品質目標の展開

品質方針、品質目標の策定

品質方針、品質目標のレビュー

部門品質目標の策定・実施

品質目標の達成度判定

QMSの計画

文書の維持・管理

記録の維持・管理

記録の活用

MRインプット情報整理

MRの実施

必要な力量の明確化

QMS教育・訓練計画の策定

6-インフラストラクチャー作業環境の管理

社内資産・作業環境の運営管理

14-QMS関連情報の収集と分析

顧客満足の監視

QMSデータの収集と分析

製品要求事項の明確化

着工引継会議の実施

施工品質計画書の作成・発行

8-購買業務

供給者の評価・選定

購買情報の提供

顧客との連絡、打合せ

9-施工管理

施工品質計画の実施

特殊工程管理の実施

10-製品の監視・測定

製品の監視・測定の実施

建造物の社内完成検査の実施

不適合製品の管理

引渡し後のサービス

全組織

13-改善活動

予防処置の計画・実施

是正処置の計画・実施

MRからのアウトプット

購買品の検証

識別及びトレーサビリティ

顧客所有物の管理

メインプロセス

メインプロセス

作業所品質目標の策定・実施

文書のレビュー

社内資産・作業環境の明確化

QMS教育・訓練の実施

製品の保存

監視・測定機器の管理

※他の全てのプロセスに関連する

継続的改善の実施

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表4-1-1 QMSプロセス一覧表-1

特定プロセス(監視・測定はメインプロセスを実施)

メインプロセス サブプロセス プロセスの目的 プロセスの相互関係 プロセスの

監視・測定者 プロセス評価のための情報 プロセスの判断基準 備 考

品質方針の策定

品質方針のレビュー

各部門品質目標の策定

個別工事の品質目標の策定

【1】 品質方針、品質目標の 展開

品質目標の達成度判定

QMSによる組織の目的の達成

←〔QMSの全プロセス〕 ・品質方針、品質目標設定の適切性、妥当性、有効性に関するフィードバック →〔QMSの全プロセス〕 ・組織の目的の達成

経営者(社長)

・策定された品質方針、品質目標の内容 ・MRへのインプット情報の内容 ・顧客満足の監視の結果 ・策定された作業所品質目標の内容 ・QMSデータの収集と分析結果 ・MRからのアウトプット結果

・策定された品質方針・品質目標の適切性(社長の意向が反映されていること)と計画した結果が達成されていること

QMSの計画

文書の維持・管理 【2】 QMS文書管理

文書のレビュー

必要な文書が作成、プロセスの効果的運用及び管理の実施

←〔QMSの全プロセス〕 ・文書の適切性、妥当性、有効性に関するフィードバック →〔QMSの全プロセス〕 ・プロセスの運用・管理手順の確立 ・プロセスの効果的運用の提供

各部門長 作業所長 工場長

・品質目標達成度の内容 ・プロセスの監視、測定結果 ・是正、予防処置の実施内容 ・MRからのアウトプット結果

・作成された品質文書の内容の適切性と必要なところに、必要かつ適切な版の文書が配付され、使用されていること(ISO9001 の規格要求事項に従って運営管理されていること)

記録の維持・管理 【3】 QMS記録の管理

記録の活用

要求事項への適合及びQMSの効果的運用の証拠

←〔QMSの全プロセス〕 ・記録の適切性、妥当性、有効性に関するフィードバック →〔QMSの全プロセス〕 ・要求事項への適合及びQMSの効果的運用の証拠

各部門長 作業所長 工場長

・個別内部監査実施内容(システム) ・プロセスの監視・測定の実施内容(プロセス)

・社内完成検査実施内容(製品) ・QMSデータの収集と分析結果

・達成した結果又は実施した活動の証拠を提供でき、必要な記録が必要な時に取出すことができ、活用できること

MRへのインプット情報整理

MRの実施

運営管理

【4】 マネジメントレビュー (MR)

MRからのアウトプットの実施

QMSの適切性、妥当性、有効性の確認、継続的改善

←〔QMSの全プロセス〕 ・MRの指示・処置の適切性、妥当性、有効性に関するフィードバック →〔QMSの全プロセス〕 ・QMSの適切性、妥当性、有効性の確認及び継続的改善の機会の提供

経営者(社長) ・MRのアウトプット処置内容 ・次回MRへのインプット内容 ・品質目標達成度の内容

・現在のQMSが適切か(システムの改善の余地、問題はないか)どうかを評価していること

・妥当か(経営資源に問題はないか)どうかを確認していること

・有効か(計画した活動が実行されたか、計画した結果が得られたか)どうかを評価していること

必要な力量の確認

QMS教育・訓練計画策定 【5】 人的資源の運用

QMS教育・訓練の実施

QMS運用に必要な要員の確保、必要な要員の力量の確保

←〔QMSの全プロセス〕 ・要員配置の妥当性、教育・訓練の有効性に関するフィードバック →〔QMSの全プロセス〕 ・必要な要員の確保

各部門長 作業所長 工場長

・QMS教育・訓練の実施内容 ・内部監査実施内容 ・プロセス監視、測定実施内容 ・製品の監視、測定実施内容 ・顧客要求事項の明確化内容 ・顧客満足の監視内容

・ニーズに基づいた教育・訓練計画が策定され、実施され、かつ効果があること

・要員に必要な力量が確保できているか

社内資産・作業環境の明確化

資源の提供

【6】 インフラストラクチャー・作業環境の管理

社内資産・作業環境の運営管理

QMS運用に必要なインフラストラクチャー(設備・環境)・作業環境の整備

←〔マネジメントレビュー〕 ・インフラストラクチャー・作業環境の有効性 →〔顧客関連のプロセス〕〔施工管理〕 ・QMS運用に必要なインフラストラクチャー(設備・環境)・作業環境の整備

総務部長 作業所長 工場長

・年度財務運営管理内容 ・QMS関連データ分析内容 ・MRからのアウトプット結果

・設備・施設・機具などのインフラストラクチャー、作業環境が明確にされ、必要なときに必要なところに提供できること

※相互関係における矢印の意味 ←〔 〕:主に【 】のプロセスが影響を受けるプロセス →〔 〕:主に【 】のプロセスが影響を与えるプロセス ⇔〔 〕:受ける場合と与える場合の両方が考えられる表現を示す

6.0版 頁 10

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表4-1-1 QMSプロセス一覧表-2

特定プロセス(監視・測定はメインプロセスを実施)

メインプロセス サブプロセス プロセスの目的 プロセスの相互関係 プロセスの

監視・測定者 プロセス評価のための情報 プロセスの判断基準 備 考

製品要求事項の明確化 (営業・積算・受注)

着工会議実施

施工品質計画書の作成・発行

【7】 顧客関連のプロセス

顧客との連絡、打合せ

製品要求事項の把握・伝達、受注の確保

←〔製品の監視・測定〕 ・製品の良し悪し評価 →〔購買業務〕〔施工管理〕 ・製品要求事項を明確にした文書 ←〔購買業務〕 ・購買価格情報の提供 ←〔施工管理〕 ・工事原価・施工技術情報の提供

(契約締結前)営業企画部長 (契約締結後) 工事部長 作業所長 工場長

・顧客との連絡・打合せ内容 ・施工品質計画書の内容 ・製品の監視、測定実施内容 ・プロセスの監視、測定実施内容 ・顧客満足の監視内容 ・QMS関連データ分析内容

・製品要求事項が定められていること ・質疑事項をすべて解決していること ・定められた要求事項(品質、コスト、 工期など)を満たす能力(必要な経 営資源、組織、施設など)があることを確認していること

・施工過程における要求事項不整合発生の有無 ・施工過程及び引渡し後の、顧客からのクレームの有無

供給者の評価・選定

購買情報の伝達 【8】 購買業務

購買製品の検証

要求事項を満たした購買品の作業所への提供、要求事項に対しての購買品の適合

←〔顧客関連のプロセス〕 ・購買情報の伝達 →〔顧客関連のプロセス〕 ・積算量・見積価格情報の提供 ←〔施工管理〕 ・協力会社評価情報の提供 →〔施工管理〕 ・要求事項に適合した購買品の確保 ←〔製品の監視・測定〕 ・購買製品の検証結果

工事部長 作業所長 工場長

・製品の監視、測定内容 ・不適合品の処置内容 ・購買業務終了後の供給者の再評価

・製品要求事項への適合性を確保するための供給者を評価していること ・購買情報を明確に伝達していること ・購買品の検証を行っていること ・購買品が要求事項に適合しているかどうか ・購買品が関与した重大な不適合が発生していないこと

施工品質計画の実施

特殊工程管理の実施 (有った場合)

識別及びトレーサビリティ

顧客の所有物管理

製品の保存

製品実現

【9】 施工管理

監視・測定機器の管理

設計図書通りの建造物の構築

←〔顧客関連のプロセス〕 ・製品要求事項を明確にした文書 →〔顧客関連のプロセス〕 ・顧客要求事項の実現 ←〔購買業務〕 ・要求事項に適合した購買品の確保→〔購買業務〕 ・供給者の評価情報の提供 ←〔製品の監視・測定〕 ・製品の監視・測地結果報告 →〔製品の監視・測定〕 ・製品要求事項を満足した建造物の構築確認の記録

工事部長 作業所長 工場長

・製品の監視、測定内容 ・引渡し後のサービス実施内容 ・顧客満足の監視内容 ・顧客からのクレーム内容

・施工品質計画書に基づいて完成度の高い建造物の施工を行っていること ・識別及びトレーサビリティを行っていること ・顧客所有物の管理を行っていること ・製品の保存を行っていること ・製品要求事項への適合性を実証するために必要な監視・測定機器が選定され、使用されていること

・設計図書、施工管理基準どおりの施工がされているか

・完成した製品に対して顧客が満足したかどうか

※相互関係における矢印の意味 ←〔 〕:主に【 】のプロセスが影響を受けるプロセス →〔 〕:主に【 】のプロセスが影響を与えるプロセス ⇔〔 〕:受ける場合と与える場合の両方が考えられる表現を示す

6.0版 頁 11

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表4-1-1 QMSプロセス一覧表-3

特定プロセス(監視・測定はメインプロセスを実施)

メインプロセス サブプロセス プロセスの目的 プロセスの相互関係 プロセスの

監視・測定者 プロセス評価のための情報 プロセスの判断基準 備 考

製品の監視、測定の実施 (購買及び工程内)

建造物の社内完成検査実施

不適合製品の管理

【10】 製品の監視・測定(検査)

引渡し後のサービス実施

製品要求事項が満たされていることの検証

←〔購買業務〕 ・購買製品の検証記録 →〔購買業務〕 ・協力会社の評価情報 ←〔施工管理〕 ・施工品質計画の実施 →〔施工管理〕 ・製品要求事項が満たされていることの検証記録

工事部長 工場長

・不適合品の処置内容 ・是正処置の実施内容 ・引渡し後のサービス実施内容 ・顧客満足の監視結果

・施工品質計画書に定められた監視・測定が適切な段階で実施され、すべて適合していること ・製品要求事項への適合性、妥当性の実証の監視、測定関係記録が維持されていること

・引渡し後に不適合製品が検出されないこと

【11】 プロセスの監視,測定

QMSのプロセスが計画どおりの結果を達成することの能力の実証、QMSプロセスの継続的改善

←〔QMSの全プロセス〕 ・プロセスの監視・測定方法、項目の有効性、妥当性、適切性に関するフィードバック →〔QMSの全プロセス〕 ・QMSプロセスの継続的改善

品質管理責任者

・監査の実施内容 ・MRへのインプット情報内容 ・プロセスの監視・測定、分析情報 ・MRからのアウトプット内容

・内、外監査におけるプロセスに関しての不適合の有無とその内容

・QMSに対して各プロセスが機能(役立つ)していること

・QMSプロセスの改善が行われていること

【12】 内部監査計画と実施

QMSの適合性及び有効性の確認、継続的改善

←〔QMSの全プロセス〕 ・内部監査の目的、項目、頻度の有効性、妥当性、適切性に関するフィードバック

→〔QMSの全プロセス〕 ・QMSの適合性及び有効性の確認

品質管理責任者 ・監査の実施内容 ・MRからのアウトプット内容

・QMSが製品実現計画に適合しているかどうかを評価していること ・QMSが ISO9001 規格に適合していること ・QMSの実施状況が、当社のQMSの要求事項に適合していること

・QMSが効果的に実施され、かつ維持されていること

・内部監査が機能(役立つ)していること

継続的改善の実施

予防処置の計画・実施 【13】 改善活動

是正処置の計画・実施

QMSの有効性の改善、 潜在的不適合の未然防止、不適合の再発防止

←〔QMSの全プロセス〕 ・是正処置・予防処置の有効性、妥当性、適切性に関するフィードバック

→〔QMSの全プロセス〕 ・不適合の再発防止 ・潜在的不適合の未然防止

各部門長 作業所長 工場長

・施工管理の実施内容 ・製品の監視、測定内容 ・プロセスの監視、測定内容 ・QMS文書の変更(有った場合)

・予防(是正)すべき不適合原因を特定していること

・予防(是正)のための処置の必要性を評価していること ・予防(是正)処置を決定及び実施していること ・とった処置の結果の記録を維持していること ・MRへのインプット情報になっていること ・不適合が再発していないこと ・懸念された不適合が発生していないこと

顧客満足の監視

監視・測定

【14】 QMS関連情報の収集と分析

QMSデータの収集と分析

QMSの適合性・効果の確認、及び有効性の継続的な改善

←〔QMSの全プロセス〕 ・監視・測定した結果の報告 →〔QMSの全プロセス〕 ・QMS有効性の確認

各部門長 作業所長 工場長

・品質目標達成分析票 ・教育・訓練実施分析票 ・顧客満足状況分析票 ・内部監査実績総括表 ・プロセス管理分析票 ・製品管理分析票 ・協力会社名簿(協力会社評価一覧表)

・顧客満足に関する情報が収集され、分析されていること ・製品要求事項への適合に関する情報が収集され、分析されていること

・製品とプロセスの特性及び傾向に関する情報が収集され、分析されていること

・供給者に関する情報が収集され、分析されていること

・QMSの改善に役立っていること

※相互関係における矢印の意味 ←〔 〕:主に【 】のプロセスが影響を受けるプロセス →〔 〕:主に【 】のプロセスが影響を与えるプロセス ⇔〔 〕:受ける場合と与える場合の両方が考えられる表現を示す

6.0版 頁 12

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2.QMSの文書化と管理 当社のQMSでは、規格“4.2.3文書管理”が適用される文書を“品質文書”とし、

規格“4.2.4記録の管理”が適用される文書を“品質記録”として記述する。 QMSにおける文書体系の概要を次の【4-2-1図】に示す

品質マニュアル

規定文書

要領書、帳票類、施工品質計画書

当社のQMSをISO9001の要求事項をカバーして記述した文書。

1次文書

2次文書

3次文書

要求事項を具体化する手順を記述した品質マニュアルのサポート文書。

業務をより細かく記述した文書類

報告書、記録類 品質記録になりうる文書類

外部文書

品質方針、品質目標

【4-2-1図 QMS文書体系図】

※外部文書は、当社でコントロールは出来ないが、当社のQMSに必要な文書

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(1)品質方針及び品質目標

品質方針及び品質目標の文書化と管理については、“第五章 3項:品質方針”及び“4

項:品質目標”に記述する。 (2)品質マニュアル

当社は、以下の内容を明確にした品質マニュアルを作成し、維持する。 1)QMSの適用除外項目。(第一章 4項:適用範囲、適用除外による) 2)QMSについて確立された“文書化された手順”としての内容又はそれらを参照できる情

報としての規定文書の引用。(各章文中及び文末に関連規定として記述)

3)QMSのプロセス間の相互関係。(主に表4-1-1で表す)

(3)規定文書、要領書、帳票等規格が要求する“文書化された手順”及び当社がQMSに適用

するプロセスの効果的な計画、運用及び管理を確実に実施するために必要と判断した手順

を記述した文書。

規定文書の概略については、添付資料1【品質マネジメントシステムQD構造図】に示す。

(4)施工品質計画書(個別の受注物件に適用される文書化された手順) 施工品質計画書の管理については“第七章 1項:製品実現の計画”に記述する。

(5)外部文書(当社で改訂、発行は出来ないが、QMSに必要な文書) 必要な外部文書の種類及び必要な管理事項の詳細な手順は、「QR06:品質文書・記録管

理規定」による。

参考:規格が要求する“文書化された手順”は、本品質マニュアル及び以下による。 4.2.3文書管理手順・・・・・・・・・「QR06品質文書・記録管理規定」が該当

4.2.4記録の管理手順・・・・・・・・「QR06品質文書・記録管理規定」が該当

8.2.2内部監査手順・・・・・・・・・「QR11内部監査実施規定」が該当

8.3 不適合製品の管理手順・・・・・「QR08監視・測定実施規定」が該当

8.5.2是正処置手順・・・・・・・・・「QR10是正・予防処置実施規定」が該当 8.5.3予防処置手順・・・・・・・・・「QR10是正・予防処置実施規定」が該当

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(6)品質文書の管理事項

QMSに必要な品質文書の責任者は、以下の事項に従って文書化と管理を行う。詳細な手

順は、「QR06:品質文書・記録管理規定」による。 1)規定された品質文書の責任者は、発行前に適切かどうかの観点から文書を承認し、発行後

の文書をレビュー(適切性、妥当性及び有効性の判定活動)する。又、必要に応じて更新

し、再承認し、発行する。 品質文書の責任者は、【表4-2-1】による。

【表4-2-1 品質文書責任者】

2)以下の管理事項を確実にする詳細な手順は、「QR06:品質文書・記録管理規定」による。 (外部文書に関しても適用できる範囲で同様の管理を行う)

①文書の変更の識別、及び現在の改訂版の識別。 ②該当する文書の適切な版が、必要なときに、必要なところで使用可能な状態にあること。

③文書が読み易く、容易に識別可能であること。

④廃止文書が誤って使用されないこと。

⑤廃止文書を何らかの目的で保持する場合の識別。

(7)品質記録の管理 当社におけるQMSの効果的運用及び要求事項への適合を示す証拠として、読み易い品質

記録を作成し、容易に識別及び検索が可能なように維持する。 品質記録の識別、保管、保護、検索、保管期間及び廃棄に関しての必要な管理事項の詳細

な手順は、「QR06:品質文書・記録管理規定」による。

品質記録の種類は、【表4-2-2】に示す。

起案者 承認者 維持管理責任者(発行者)

品質方針 社長 社長 ISO事務局

品質目標 部門長、

作業所長

社長、

工事部長

部門長、

作業所長

品質マニュアル ISO事務局 社長 ISO事務局

規定文書 ISO事務局 関係部門長 ISO事務局

帳票類(全社共通) ISO事務局 品質管理責任者 ISO事務局

施工品質計画書 作業所長 工事部長 作業所長

外部文書(全社共通) ――― ――― 各部門長

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【表4-2-2 品質記録一覧表】

維持管理責任者

規格要求事項 保管する品質記録

品質管理責任者

長 工

5.6.1 マネジメントレビューの記録 ◎

6.2.2 e) 教育、訓練、技能及び経験の記録 ◎ ◎ ◎ ◎

7.1 d) 製品実現のプロセス及びその結果としての製品が要求事項をみたしていることを実証するために必要な記録

◎ ◎ ◎ ◎

7.2.2 製品に関連する要求事項のレビュ-及びフォロ-アップの記録

◎ ◎ ◎

7.4.1 購買の評価及びフォローアップの記録 ◎ ◎

7.5.2 d) 製造及びサービス提供に関するプロセスの妥当性確認の記録

◎ ◎ ◎

7.5.3 識別及びトレーサビリティの記録 ◎ ◎ ◎

7.5.4 顧客の所有物の紛失、損傷または、不適切な顧客所有物の報告の記録

◎ ◎

7.6 監視、測定機器の校正の記録及び検証の結果の記録(妥当性確認を含む)

◎ ◎ ◎

8.2.2 内部監査の記録 ◎

8.2.4 製品の監視及び測定の記録 ◎ ◎ ◎

8.3 特別採用・不適合の性質の記録及び処置の記録 ◎ ◎

8.5.2 e) 是正処置の記録 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎

8.5.3 d) 予防処置の記録 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎

―――― その他当社のQMSにおいて必要な記録 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎

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第五章 経営者の責任 1.経営者のコミットメント(公約、責務、関与など) 経営者は、QMSの構築及び実施並びにその有効性を継続的に改善することに対するコミッ

トメントの証拠を、以下の事項を実施することによって示す。

(1)法令、規制及び顧客要求事項を満たすことの重要性を、QMSの運用と各種会議体を利用

して、従業員及び関係者(協力会社職員)に周知する。

(2)品質方針を設定する。 品質方針の設定からレビューに関しては“第五章 3項:品質方針”に記述する。

(3)社内の各部門、作業所及び工場における、品質目標が設定されることを確実にする 品質目標の設定から達成度判定に関しては“第五章 4項:品質目標”の記述による。

(4)マネジメントレビュー(以下当品質マニュアルの文中においては、表題を除きマネジメン

トレビューをMRに略する)を実施する。 MRのインプット(準備)、実施及びアウトプット(結果)に関しては“第五章 6項:マ

ネジメントレビュー”の記述による。 (5)社内の業務遂行において、資源が使用できることを確実にする。

資源の確保と運営管理に関しては“第六章:資源の運用管理”の記述による。 2.顧客重視 経営者は、顧客満足の向上を目指し、顧客要求事項が決定され、満たされていることを確実

にする。 顧客要求事項の決定に関しては“第七章 2項:顧客関連のプロセス”に、顧客要求事項が

満たされていることに関しては“第八章 2項:監視及び測定”の記述による。 3.品質方針 経営者は、品質方針の内容及び取り扱いについて、以下の事項を確実にする。

(1)品質方針の内容は、会社の社是及び目的に対して適切であること。 (2)品質方針には、要求事項への適合性及びQMSの有効性の継続的改善に対するコミットメ

ントを含めること。 (3)品質方針は、品質目標設定及びレビューのための枠組(方向性)を与えること。 (4)品質方針は組織全体に伝達され、理解されること。 (5)品質方針の適切性を維持するためにレビュー(見直し、評価)を行うこと。 ※ 品質方針の設定からレビューについての詳細な手順は、「QR01:品質方針管理規定」 による。

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4.計画 (1)品質目標

経営者は、製品要求事項を満たすために必要なものも含めて、品質目標が社内の各部門及び

作業所で設定されることを確実にする。 品質目標は、その達成度が判定可能で、品質方針と整合性がとれているものでなければな ない。 これら品質目標の設定から達成度報告についての詳細な手順は、「QR01:品質方針管理規定」 に定め、維持する。

(2)品質マネジメントシステムの計画 1)経営者は、品質目標及び“第四章 1項:一般”における実施事項を満たすために、QM

Sの計画が策定されることを確実にする。QMSの文書化(品質マニュアル及び規定文書

の作成)は、策定した計画を表現したものである。 2)経営者は、QMSの変更が計画され、実施される場合には、QMSが完全に整っている状

態(有効に機能すること)を維持することを確実にする。 これらの詳細な手順は、「QR02:QMS管理規定」に定めて実施する。

5.責任、権限及びコミュニケーション (1)責任及び権限

経営者は、QMSにおける責任及び権限が定められ、組織全体に周知されていることを確実

にする。 1)QMSにおける責任及び権限は、品質マニュアル及び規定文書で明確にする。 2)組織全体への周知は、品質マニュアルの「KIKUCHIイントラネット」への掲示、配付及び会議体での連絡により実施する。

※QMSの要求事項との関係は【表5-1】に示す。

(2)品質管理責任者(管理責任者) 1)社長は、当社の管理職社員より品質管理責任者を任命する。 2)品質管理責任者は、与えられている他の責任とかかわりなく以下の事項に対して、責任及

び権限を持つ。 ① QMSに必要なプロセスの確立、実施及び維持を確実にする。 ② QMSの実施状況及び改善の必要性の有無について、経営者に報告する。 ③ 組織全体にわたって、顧客要求事項に対する認識を高めることを確実にする。 ④ QMSに関する事項に対して、情報の収集や監査に関して外部と連絡を取る。 ※ ①~③についての詳細な手順は、「QR02:QMS管理規定」「QR03:マネジメントレビュー実施規定」による。

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3)内部コミュニケーション 経営者は、組織内におけるコミュニケーションのための適切なプロセスとして、必要な会議

体を規定し、情報交換と共有化が有効に実施されることを確実にする。 特にQMSの有効性についての情報交換が行われることを確実にする。 ※必要な会議体の種類と運営内容ついては、「QR02:QMS管理規定」による。

6.マネジメントレビュー (1)一般

1)経営者は、組織のQMSが、引き続き適切で、妥当で、かつ有効であることを確実にするた

めに、定められた間隔(実施したMRの内容で変わる可能性有り)でMRを実施する。

2)MRでは、QMSの改善の機会の評価、品質方針及び品質目標を含むQMSの変更の必要性

の評価も行う。

(2)マネジメントレビューへのインプット

品質管理責任者は、QMSのレビュー(マネジメントレビュー)のインプットとして、以下の

情報を含めて、経営者に提供する。

1)監査の結果(内部監査、外部監査の結果内容とその分析情報)

2)顧客からのフィードバック(顧客からの苦情及び満足度の分析情報)

3)プロセスの実施状況及び製品の適合性(プロセス及び製品の監視・測定結果の分析情報)

4)予防処置、是正処置の状況(是正・予防処置実施状況の分析情報)

5)前回までのMRの結果に対するフォローアップ(前回までのMRの指示・処置事項に関する

情報)

6)QMSに影響を及ぼす可能性のある変更(組織、人事、法的、規格変更情報)

7)改善のための提案(組織の各階層からの提案を収集し分析した情報)

8)品質目標の達成度判定報告 (3)マネジメントレビューからのアウトプット

経営者は、MRからのアウトプットとして、以下の事項に関する決定及び処置を含めて、品質

管理責任者に指示を行う。

1)QMS及びそのプロセスの有効性の改善に関する事項

2)顧客要求事項への適合に必要な製品の改善に関する事項

3)資源(人的、モノ的)の必要性に関する事項

4)その他(インプット情報に対する改善など)に関する事項

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(4)マネジメントレビューからのアウトプットに対する処置

品質管理責任者は、MRからのアウトプットとして指示された事項に対して、処置を行い、適

宜経営者に報告する。

(5)マネジメントレビューの記録

MRの一連の記録は、「QR06:品質文書・記録管理規定」に基づき、ISO事務局が維持す

る。 ※ MRについての詳細な手順は、「QR03:マネジメントレビュー実施規定」による。

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【表5-1】(1)

規 格 要 求 事 項

部 作

所 環

4.品質マネジメントシステム ― ― ― ― ― ― ― ― ―

4.1一般要求事項 ○ ● ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

4.2文書化に関する要求事項 ― ― ― ― ― ― ― ― ―

4.2.1一般 ● ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

4.2.2品質マニュアル ○ ● ○ 4.2.3文書管理 ● ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

4.2.4記録の管理 ● ○ ○ ○ ● ● ● ●

5.経営者の責任 ― ― ― ― ― ― ― ― ―

5.1経営者のコミットメント ● ○ ○ 5.2顧客重視 ● ○ ○ ○ ○ ○ ● ○ ●

5.3品質方針 ● ○ ○ 5.4計画 ― ― ― ― ― ― ― ― ―

5.4.1品質目標 ● ● ○ ○ ○ ● ● ● ●

5.4.2品質マネジメントシステムの計画 ○ ● ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

5.5責任、権限及びコミュニケーション ― ― ― ― ― ― ― ― ―

5.5.1責任及び権限 ● ○ ○ 5.5.2管理責任者 ● ○ ○ 5.5.3内部コミュニケーション ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

5.6マネジメントレビュー ― ― ― ― ― ― ― ― ―

5.6.1一般 ● ○ ○ 5.6.2マネジメントレビューへのインプット ● ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

5.6.3マネジメントレビューからのアウトプット ● ● ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

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【表5-1】(2)

規 格 要 求 事 項

部 作

所 環

6.資源の運用管理 ― ― ― ― ― ― ― ― ―

6.1資源の提供 ● ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

6.2人的資源 ― ― ― ― ― ― ― ― ―

6.2.1一般 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

6.2.2力量、認識及び教育、訓練 ○ ● ○ ● ○ ● ○ ● ●

6.3インフラストラクチャー ○ ● ● ○ ● ●

6.4作業環境 ○ ○ ● ●

7.製品実現 ― ― ― ― ― ― ― ― ―

7.1製品実現の計画 ○ ● ●

7.2顧客関連のプロセス ― ― ― ― ― ― ― ― ―

7.2.1製品に関連する要求事項の明確化 ● ○ ○ ○ ○

7.2.2製品に関連する要求事項のレビュー ● ○ ○ ○ ○

7.2.3顧客とのコミュニケーション ● ○ ○ ○ ○ ○

7.3設計・開発 (適用除外) ― ― ― ― ― ― ― ― ―

7.4購買 ― ― ― ― ― ― ― ― ―

7.4.1購買プロセス ○ ● ○ ● ●

7.4.2購買情報 ● ○ ● ●

7.4.2購買製品の検証 ● ●

7.5製造及びサービス提供 ― ― ― ― ― ― ― ― ―

7.5.1製造及びサービス提供の管理 ○ ● ○ ●

7.5.2 製造及びサービス提供に関するプロセスの妥当性確認 ● ●

7.5.3識別及びトレーサビリティ ○ ● ○ ●

7.5.4顧客の所有物 ● ●

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【表5-1】(3)

●:主管…手順の文書化及び運営維持の責任を含む。 ○:関連…プロセスの運営管理を実施する。

規 格 要 求 事 項

部 作

所 環

7.5.5製品の保存 ● ●

7.6監視機器及び測定機器の管理 ● ● ● ●

8.測定、分析及び改善 ― ― ― ― ― ― ― ― ―

8.1一般 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

8.2監視及び測定 ― ― ― ― ― ― ― ― ―

8.2.1顧客満足 ○ ● ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

8.2.2内部監査 ● ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

8.2.3プロセスの監視及び測定 ● ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

8.2.4製品の監視及び測定 ○ ○ ● ○ ●

8.3不適合製品の管理 ● ● ● 8.4データの分析 ● ○ ○ ○ ● ○ ● ○

8.5改善 ― ― ― ― ― ― ― ― ―

8.5.1継続的改善 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

8.5.2是正処置 ● ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

8.5.3予防処置 ● ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

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第六章 資源の運用管理 1.資源の提供 経営者、部門長、作業所長は、以下の事項に必要な、人的資源、インフラストラクチャー(施

設、設備及びサービスに関するシステム)及び作業環境を明確にし、提供する。

(1)QMSを実施し、維持し、その有効性を継続的に改善するために必要な資源。

(2)顧客満足の向上(顧客要求事項を満たすことによる)に必要な資源。

※必要な資源の運営管理についての詳細な手順は、「QR02:QMS管理規定」「QR05:要求

事項・顧客満足確認規定」による。

2.人的資源

各部門長及び作業所長は、当社の製品品質に影響がある仕事に従事する要員(協力会社職員

を含む)には、関連する教育、訓練、技能及び経験を判断の根拠としての力量があることを

確実にし、以下の事項を実施する。

(1)製品品質に影響がある仕事に従事する要員に対して必要な力量を明確にする。

(2)必要な力量が持てるように教育・訓練し、又は他の処置をとる。

(3)教育・訓練又は他の処置の有効性を評価する。

(4)組織の要員が自らの活動のもつ重要性を認識させる。

(5)部門及び/又は作業所、工場の品質目標の達成に向けて、自らどのように貢献できるか

を認識させる。

(6)教育、訓練、技能及び経験について該当する記録を「QR06:品質文書・記録管理規定」

により維持する。

※人的資源の業務特定から教育・訓練についての詳細な手順は、「QR02:QMS管理規定」 による。

3.インフラストラクチャー

経営者の供給を受けて、総務部長、工事部長、作業所長及び工場長は、製品に対する要求事

項への適合を達成するうえで必要なインフラストラクチャー(施設、設備及びサービスに関

するシステム)を「QR02:QMS管理規定」により明確にし、提供し、かつ維持する。

4.作業環境 経営者の供給を受けて、工事部長、作業所長及び工場長は、製品に対する要求事項への適合

を達成するうえで必要な作業環境を「QR02:QMS管理規定」により明確にし、運営管理を行う。

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第七章 製品実現 1.製品実現の計画 (1)工場長、作業所長は、製品実現のために必要なプロセスを、計画し構築する。

(2)工事部長、工場長はこれらの計画が、QMSのその他のプロセス(4-1-1図,表4-1-

1におけるプロセス)の要求事項と整合性がとれていることを確認し、以下の事項につい

て該当するものを明確にする。

1)製品、個別製品の施工に対する「品質目標」、及び要求事項(顧客、規制、組織)

2)製品、個別製品の施工に特有なプロセス及び品質文書の確立の必要性、並びに資源提供の

必要性

3)個別製品の施工に適用する検証、妥当性確認、監視、検査及び試験活動、並びに製品合否

判定基準

4)個別製品施工のプロセス及びその結果としての建造物が、要求事項を満たしていることを

実証するために必要な品質記録

(3)製品、個別製品施工計画のアウトプットは、「施工品質計画書」「QR12:工場管理、実

施規定」にて作業所長および/または工場長が起案・文書化し、工事部長および/または工

場長が承認する。(表4-2-1:品質文書責任者 参照)

※個別製品の施工品質計画策定についての詳細な手順は、「QR04:施工管理規定」による。

(4)工事部長は、個別製品の引渡し前に、社内完成検査を実施する社内完成検査リーダーを任

命し、社内完成検査リーダーは、「社内完成検査計画書」を起案・文書化し、工事部長の承

認を得る。 ※ 社内完成検査の計画についての詳細な手順は、「QR08:監視・測定実施規定」による。

2.顧客関連のプロセス

(1)製品に関連する要求事項の明確化

営業企画部長、環境部長は、個別製品について、以下の要求事項を明確にする。

1)顧客が規定した要求事項(引渡し及び引渡し後の活動に関する要求事項を含む)

2)顧客が明示してはいないが製品の指定された用途又は意図された用途が既知である場合、そ

れらの用途に応じた要求事項

3)製品に関連する法令・規制要求事項(規制要求事項)

4)顧客、規制要求事項ではないが、当社が必要と判断する追加の要求事項(組織要求事項) ※ 要求事項の明確化に関して製品施工についての詳細な手順は、「QR05:要求事項・顧客満足確認規定」による。

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(2)個別製品に関連する要求事項のレビュー

1)営業企画部長、環境部長は、個別製品に関連する要求事項のレビューを、見積書提出前(変

更契約を含む)、契約前又は注文の受諾前に実施し、以下の事項を確実にする。

① 前項(1)の要求事項が定められていること。

② 契約又は注文の要求事項が以前に提示されたものと異なる場合には、それについて解決さ

れていること。

③ 当社が、定められた要求事項を満たす能力を持っていること。

2)営業企画部長、環境部長は、このレビューの結果の記録及びそのレビューを受けてとられ

た処置の記録を「QR06:品質文書・記録管理規定」により維持する。

3)営業企画部長、環境部長は、顧客が個別製品に対する要求事項を書面で示さない場合、要

求事項の受諾前に内容を文書化し確認することを確実にする。

4)個別製品に対する要求事項が変更された場合、受注締結前は営業企画部長が、受注契約締

結後は作業所長が、関連する文書を修正し、変更後の要求事項が関連する要員(協力会社

職員を含む)に理解されていることを確実にする。

※要求事項のレビューに関して、建造物施工についての詳細な手順は、「QR05:要求事項・顧

客満足確認規定」による。

(3)顧客とのコミュニケーション

当社は、以下の事項に関して顧客とのコミュニケーションを図るための効果的な方法を「Q

R05:要求事項・顧客満足確認規定」により明確にし、実施する。

1)製品情報(設計図書などの受領、口頭説明の文書化、製品に関する情報の提供など)

2)引き合い、契約若しくは注文、又はそれらの変更(打合せにおける要求事項の追加や更新)

3)苦情を含む顧客からのフィードバック(業務実施中及び引渡し後における顧客よりの情報収

集)

4)各部門長は、前項3)の情報を確認し、品質管理責任者に報告する。

5)品質管理責任者は、報告内容を分析してマネジメントレビューの情報として経営者に報告す

る。

3.設計・開発

この項は、当社の品質マネジメントシステムでは適用しない。

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文書番号: QD-QM01 品質マネジメントマニュアル 6.0 版 頁 番 号: 27/39

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4.購 買

当社は、設計図書などに明示規定されている、購買要求事項に購買製品が適合することを確実

にするために以下の事項を実施する

(1)購買プロセス

1)工事部長および/または工場長は、供給者(以下協力会社とする)が、当社の要求事項に従

って購買製品を供給する能力があるかの選定、評価及び再評価の判断基準を定め、「QR07:

購買実施規定」に規定する。

2)工事部長および/または工場長は判断基準に基づき、必要な購買製品の協力会社を評価し、

選定する。

3)協力会社及び購買製品に対する管理の方式と程度(検査の量、内容など)は、購買製品が、

その後の製品(建造物)実現のプロセス又は最終製品に及ぼす影響に応じて、作業所長又は

工事部長が定める。

4)工事部長および/または工場長は、協力会社を評価しその結果によって必要とされた処置が

あればその記録を、「QR06:品質文書・記録管理規定」により維持する。

※購買プロセスの詳細な手順は、「QR07:購買実施規定」による。

(2)購買情報

1)作業所長、又は工事部長および/または工場長は、購買製品に対する情報を「発注条件書」

で明確にし、必要な場合は以下の事項を含める。

① 製品、手順、プロセス及び設備の承認に関する要求事項

② 要員の適格性確認に関する要求事項。

③ QMSに関する要求事項。

2)工事部長および/または工場長は、「発注条件書」を協力会社に伝達する前に、規定した購

買要求事項が妥当であることを確実にする。

※購買情報に関連する手順は、「QR07:購買実施規定」による。

(3)購買製品の検証

1)作業所長(施工の購買に対して)は、購買製品が、規定した購買要求事項を満たしているこ

とを確実にするために、「施工品質計画書」に、必要な検査又はその他の活動を定めて実施

する。

2)作業所長又は顧客が、供給先で検証を実施することにした場合は、その検証の要領及び購買

製品のリリース(出荷許可)の方法を「発注条件書」の中に明確にする。

※購買製品の検証に関連する手順は、「QR08:監視・測定実施規定」による。

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5.製造及びサービス提供

(1)製造及びサービス提供の管理(施工管理)

1)作業所長は、建造物の施工及びサービスの提供計画を「施工品質計画書」で明確にし、管理

された状態で実行する。

2)工場長は、受入廃材の処理及び再生骨材製造の計画を「QR12:工場管理、実施規定」で

明確にし、管理された状態で実行する。

3)管理された状態には、該当する以下の状態を含める。但し引渡し後の活動については、工事

部長および/または工場長が管理の担当者を指示する。

① 製品の特性を述べた情報(設計図書、関連文書)が利用できる状態。(品質文書管理)

② 必要に応じて、関連手順書が利用できる状態。(品質文書管理)

③ 適切な設備(施工に関係する仮設備など)を使用している状態。(日常の施工管理)

④ 監視機器及び測定機器が利用でき、使用している状態。(監視、測定機器の管理)

⑤ 規定された監視及び測定が実施されている状態。(施工管理及び検査・試験の管理)

⑥ リリース(次工程への引渡し)、顧客への引渡し及び引渡し後の活動が規定されたとおり

に実施されている状態。(検査・試験の管理、アフターサービスの管理)

※施工管理の詳細な手順は、「QR04:施工管理規定」による。

(2)製造及びサービス提供に関するプロセスの妥当性確認(特殊工程管理)

1)当社は、建造物の施工および受入廃材の処理及び再生骨材製造の過程で結果として生じる、

或るプロセスのアウトプットが、それ以降の監視又は測定で検証することが不可能な場合、

又は建造物および再生骨材が使用されてからでないと不具合が顕在化しない場合は、その該

当するプロセスの妥当性確認を行う。妥当性確認を必要とするプロセスに対しては、以下の

事項のうち適用できるものを含んだ手続きを、「QR04:施工管理規定」又は引用文書で確

立する。

① プロセスのレビュー及び承認のための明確な基準

② 設備の承認及び要員の適格性確認

③ 所定の方法及び手順の適用

④ プロセスの記録に関する要求事項

⑤ 妥当性の再確認

※当社ではこれらのプロセスを“特殊工程”と定義する。特殊工程には、鉄筋の圧接、構造

鉄骨の現場溶接などがある。

2)作業所長は、特殊工程を特定し、妥当性確認の方法を「施工品質計画書」に明確にする。

3)作業所長は、実施した特殊工程の妥当性確認を行い、これらのプロセスが計画どおりの結果

が出せることを実証し、関連する記録を「QR06:品質文書・記録管理規定」により維持す

る。

※特殊工程の管理の詳細な手順は、「QR04:施工管理規定」による。

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(3)識別及びトレーサビリティ

1)作業所長は、識別が必要な製品(購買品及び施工途中の完了工程)を「施工品質計画書」で

明確にし、建造物施工の全過程において適切な手段で識別を実施する。

2)作業所長は、監視及び測定の要求事項(施工品質計画書に記述)に関連して、製品の状態(検

査の状態)識別を実施する。

3)工事部長及び/又は作業所長は、トレーサビリティが要求事項となっている場合には、製品

について、固有の識別を管理し、記録を「QR06:品質文書・記録管理規定」により維持す

る。

※識別及びトレーサビリティに関連する手順の補足は、「QR04:施工管理規定」による。

(4)顧客の所有物

1)作業所長は、「施工品質計画書」で顧客所有物を明確にし、当社の管理下にある間、又はそ

れを使用している間は注意を払い、識別、検証及び保護・防護を実施する。

2)作業所長は、顧客所有物を紛失、損傷した場合又は使用に適さないとわかった場合には、顧

客に報告し、記録を「QR06:品質文書・記録管理規定」により維持する。 ※ 顧客所有物の管理に関連する手順の補足は、「QR04:施工管理規定」による。

(5)製品(建造物)の保存

1)作業所長は、建造物の施工における内部処理から顧客への引渡しまでの間、建造物を適合し

た状態のまま保存する。

2)保存には、識別、取扱い、包装、保管及び保護を含めて実施する。

3)保存は建造物を構成する要素(構成部品)にも適用する。

※保存管理に関連する手順の補足は、「QR04:施工管理規定」による。

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6.監視機器及び測定機器の管理

(1)工事部長は、監視及び測定の要求事項との整合性を確保できる方法で、監視及び測定が実施

できることを確実にするプロセスを確立し、「QR09:監視・測定機器管理規定」で明確に

する。

(2)作業所長および/または工場長は、定められた要求事項に対する製品の適合性を実証するた

めに、実施すべき監視及び測定と必要な監視機器及び測定機器を「施工品質計画書」、「QR

12:工場管理、実施規定」で明確にする。

(3)作業所長は、測定値の正当性が保証されなければならない場合には、測定機器に関し、以下

の事項を満たすことを確実にする。

1)定められた間隔又は使用前に、国際又は国家計量標準にトレース可能な計量標準に照らして

校正又は検証する。そのような標準が存在しない場合には、校正又は検証に用いた基準を記

録する。

2)機器の調整をする、又は必要に応じて再調整する。

3)校正の状態が明確にできる識別をする。

4)測定した結果が無効になるような操作ができないようにする。

5)取扱い、保守、保管において、損傷及び劣化しないように保護する。

(4)作業所長は、使用した測定機器が、要求事項に適合していないことが判明した場合、以下の

事項を実施する

1) その測定機器でそれまで測定した結果の妥当性を評価し、記録を「QR06:品質文書・記

録管理規定」により維持する。

2) その測定機器及び影響を受けた建造物に対して、適切な処置をとる。

(5)作業所長は、規定要求事項にかかわる監視及び測定にコンピュータソフトウェアを使う場合

には、そのコンピュータソフトウェアによって意図した監視及び測定ができることを、最初

に使用するのに先立って確認を実施し、必要に応じて再確認する。

(6)監視機器及び測定機器の、校正及び検証の結果の記録は、「QR06:品質文書・記録管理

規定」により維持する。

※監視機器、測定機器の管理の詳細な手順は、「QR09:監視・測定機器管理規定」による。

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第八章 測定、分析及び改善 1.一 般 (1)経営者及び/又は各部門長、作業所長は、以下の事項のために必要となる監視、測定、分析

及び改善のプロセスを品質文書(品質マニュアル、関連規定文書、施工品質計画書など)で

計画し、実施する。

1)製品の適合性を実証する。

2)QMSの適合性を確実にする。

3)QMSの有効性を継続的に改善する。

(2)経営者及び/又は各部門長、作業所長は、これらの計画及び実施に対して、統計的手法を含

め、適用可能な方法、及びその使用の程度を決定する。

2.監視及び測定

(1)顧客満足

1)当社は、QMSの成果を含む実施状況の測定の一つとして、顧客要求事項を満足しているか

どうかに関して、顧客がどう受けとめているかの情報の入手方法及び使用の方法を、「QR0

5:要求事項・顧客満足確認規定」により明確にし、監視を実施する。

2)各部門長は、実施した監視の情報を収集し、品質管理責任者に提出する。

3)品質管理責任者は、分析してMRの情報として、経営者に報告する。

(2)内部監査

1)品質管理責任者は、QMSの以下の事項が満たされているか否かを明確にするため、年度初

めに各部門及び作業所の監査計画を定められた間隔で策定し、実施する。

① QMSが製品の実現計画(「施工品質計画書」)に適合していること。

② 規格の要求事項に適合していること。

③ 当社が定めたQMS要求事項に適合していること。

④ QMSが効果的に実施され、維持されていること。

2)品質管理責任者は、監査の対象となる部門又は作業所のプロセス及び領域の状態と重要性、

並びに、これまでの監査結果を考慮して、監査プログラム(内部監査実施規定、年度内部監

査計画、個別内部監査計画)を策定する。

監査プログラムには、監査の基準、範囲、頻度及び方法が規定されていることを確実にする。

3) 品質管理責任者は、個別の監査を実施する監査リーダーと監査員を、対象部門又は対象作業

所以外(自らの仕事を監査させない)の有資格者から任命する。監査員の選定及び監査の実

施には、監査プロセスの客観性及び公平性を確保する。

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文書番号: QD-QM01 品質マネジメントマニュアル 6.0 版 頁 番 号: 32/39

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4)監査リーダーは、個別の監査計画を策定し、品質管理責任者の承認を得て、被監査組織の責

任者に伝達する。

5)監査リーダーは、内部監査を実施し、監査結果内容を被監査組織の責任者及び品質管理責

任者に報告する。被監査組織以外の関係する領域(例えば作業所に対する工事部)に対す

る不適合が発見された場合は、その領域の管理者にも報告する。

6)被監査組織及び/又は監査領域に責任をもつ管理者は、内部監査において発見された不適合

及びその原因を除去するために遅滞なく処置を行い、監査リーダーに報告する。

7)監査リーダーは、報告された処置に対するフォローアップとして、とられた処置の検証を行

い、検証結果を被監査組織及び/又は監査領域の管理者、及び品質管理責任者に報告する。

8)監査の計画及び実施、結果の報告、記録の維持に関する責任、並びに要求事項の詳細は、

「QR11:内部監査実施規定」及び「QR06:品質文書・記録管理規定」に規定する。

9)品質管理責任者は、該当する期間に実施された内部監査の情報を整理分析し、MRの情報

として、経営者に報告する。

(3)プロセスの監視及び測定

各部門長、及び工場長は、QMSのプロセスを適切な方法で監視し、適用可能な場合には、

測定をする。

監視方法及び手順は、以下の事項に基づき「QR08:監視・測定実施規定」により実施する。

1)プロセスの監視及び測定方法は、プロセスが計画どおりの結果を達成する能力があることを

実証できるものとする。

2)監視及び測定により、プロセスが計画どおりの結果が達成できない場合には、製品の適合性

の保証のために、適宜、修正及び是正処置を行う。

是正処置については“第八章 5項:改善”及び「QR10:是正・予防処置実施規定」によ

り実施する。

3)各部門長は、プロセスの実施状況及び監視、測定の情報を分析し、品質管理責任者に提出す

る。

4)品質管理責任者は、内容を確認しMRの情報として、経営者に報告する。

(4)製品の監視及び測定

工事部長、環境部課長、作業所長又は工場長は、製品要求事項が満たされていることを検証

するために、以下の事項に基づき「QR08:監視・測定実施規定」により製品の特性を監視

し、測定を行う。

1)監視及び測定は、個別製品の「施工品質計画書」又は「社内完成検査計画書」に従い、

施工の適切な段階で行う。

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2)建造物が「施工品質計画書」又は「社内完成検査計画書」に記述された合否判定基準に、

適合していることを示す証拠としての記録を「QR06:品質文書・記録管理規定」により維

持する。

3)適合していることを示す証拠としての記録には、建造物のリリース(次工程への引渡し又は

顧客への引渡し)を正式に許可した人物を明記する。

4)顧客への製品の引渡し及びサービスの提供は、「施工品質計画書」、「QR12:工場管理、実施

規定」で定められた内容が問題なく完了するまでは行わない。但し、組織の要求事項を満た

していなくとも、顧客の要求事項を満たしている場合は、工事部長、工場長の承認、及び該

当する顧客が承認した場合はこの限りではない。

5)工事部長及び工場長は、製品の監視及び測定結果より、製品の適合性内容を確認し、分析し

て品質管理責任者に提出する。

6)品質管理責任者は、内容を確認しMRの情報として、経営者に報告する。

3.不適合製品の管理

(1)工事部長及び工場長は、製品要求事項に適合しない製品(購買品、建造物及び再生骨材)が、

誤って使用されたり、又は引渡されることを防ぐために、それらを識別し、管理することを

確実にする。

不適合製品の管理に関する手順は「QR08:監視・測定実施規定」による。

(2)不適合製品の管理に関連する責任、権限者は、次の【表8-3-1】による。

【表8-3-1 不適合製品関連責任、権限者】

不適合製品の 判定責任・権限者

不適合製品の 処置責任・権限者

施工中の不適合製品 作業所検査員・工場検査員 作業所長・工場長

施工完了時の不適合製品

社内完成検査員 工事部長

製品引渡し後の 不適合製品

工事部長・工場長から 指名された担当者

工事部長・工場長

(3)工事部長および工場長から指名された担当者は、製品引渡し後又は使用開始後に不適合製品

が検出された場合には、その不適合による影響又は起こり得る影響に対して適切な処置(不

適合製品の処理及び/又は是正処置)を実施する。

(4)不適合製品の処理は、以下のいずれかの方法により実施する。

1)発見された不適合を除去するための処置(手直し)を行い、適合製品にする。

2)【表8-3-1】における不適合製品の処置責任・権限者、及び該当する場合顧客に特別採用

を申請することによってその使用、リリース(次工程への引渡し)若しくは出荷、又は合格

と判定することを正式に許可する。

3)本来の意図された使用又は適用ができないような処置をとる。

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(5)不適合製品に、前項(4),1)の修正(処置)を実施した場合には、要求事項への適合性

を実証するために【表8-3-1】における不適合製品の処理確認責任者が、再検証を行う。

(6)不適合の性質の記録及び、不適合に対してとられた特別採用を含む処置の記録は、「QR0

6:品質文書・記録管理規定」により、維持する。

4.データの分析

(1)各部門長は、QMSの適切性及び有効性を実証するために、また、QMSの有効性の継続

的改善の可能性を評価するために、「QR03:マネジメントレビュー実施規定」に基づき、

適切なデータを明確にし、収集し、分析する。

(2)前項(1)のデータには、監視及び測定の結果から得られたデータ及びそれ以外の該当す

る情報源からのデータを含める。

(3)各部門長は、データの分析によって以下の事項に関連する情報を、必要な部門、作業所に

提供する。

1)顧客満足に関する情報

2)製品要求事項への適合性に関する情報

3)予防処置の機会を得ることを含む、プロセスと製品の特性及び傾向に関する情報

4)供給者に関する情報

5.改 善

(1)継続的改善(QMSのP・D・C・Aを繰り返し回し要求事項を満たす能力を高める)

当社は、品質方針、品質目標、監査結果、データの分析、是正処置、予防処置及びMRを

通じて、QMSの有効性を継続的に改善する。

※継続的改善に関する手順は、「QR03:マネジメントレビュー実施規定」による。

(2)改善の情報収集

1)各部門長、作業所長は、QMSプロセスの実施に関連した改善提案情報を収集する。

2)各部門長は、改善提案情報内容を確認、分析して品質管理責任者に提出する。

3)品質管理責任者は、内容を確認しMRの情報として、経営者に報告する。

4)各部門長は、収集した情報より、是正処置又は予防処置が必要と判断した場合は、次項(3)

又は(4)の手順により処置を実施する。

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(3)是正処置

1)各部門長、作業所長は、以下の項目に関する要求事項を規定した「QR10:是正・予防処

置実施規定」に基づき、再発防止のため、不適合の原因を除去する処置(是正処置)を実

施する。

① 顧客からの苦情を含む、不適合の内容を確認する。

② 不適合の原因を特定する。

③ 不適合の再発防止を確実にするための、処置の必要性の評価を行う。

④ 必要な処置の決定及び実施を行う。

⑤ とった処置の結果の記録を維持する。

⑥ 是正処置において実施した、①から⑤の一連の活動に対して、レビュー(適切性、妥当

性、有効性の判定)を行う。

2)是正処置は、各部門長の判断により、発見された不適合のもつ影響に見合うものとする。

3)各部門長は、是正処置の実施状況の内容を確認し、品質管理責任者に報告する。

4)品質管理責任者は、分析し、MRの情報として、経営者に報告する。

※ 記録の維持について関連する手順は、「QR06:品質文書・記録管理規定」による。

(4)予防処置

1)各部門長は、以下の項目に関する要求事項を規定した「QR10:是正・予防処置実施規定」

に基づき、起こり得る不適合が発生することを防止する(未然防止)ため、予想される不

適合の原因を除去する処置(予防処置)を実施する。

① 起こり得る不適合及びその原因を特定する。

② 不適合の発生を予防するための、処置の必要性の評価を行う。

③ 必要な処置の決定及び実施を行う。

④ とった処置の結果の記録を維持する。

⑤ 予防処置において実施した、①から④の一連の活動に対して、レビュー(適切性、妥当

性、有効性の判定)を行う。

2)予防処置は、各部門長の判断により、起こり得る問題の影響に見合うものとする。

3)各部門長は、予防処置の実施状況の内容を確認し、品質管理責任者に報告する。

4)品質管理責任者は、分析し、MRの情報として、経営者に報告する。

※記録の維持について関連する手順は、「QR06:品質文書・記録管理規定」による。

添付資料-1

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品質マネジメントシステムQD構造図-1

QD-QR03 マネジメントレビュー実施規定

主に規格の“5.6 マネジメントレビュー”に対応。 情報の分析や評価についてより明確にした

QD-QM01 品質マニュアル

JIS Q 9001:2000規格とほぼ同様の章構成により、組織として規格の要求項目にどのように対応するかを記述した文書 マネジメントシステムとして、建造物の品質だけでなく、組織の品質

に関する部分も含めて文書化した。

QD-QR01 品質方針管理規定

主に規格の“5 経営者の責任”に対応。 目標展開の階層、報告、MRへの情報提供の為の分析、展開等を文書

QD-QR02 QMS管理規定

主に規格の“5.5 責任・権限及びコミュニケーション”“6 資源の運用管理”に対応。 内部コミュニケーション、責任・権限、人的資源の「教育・訓練」と、

社内における必要な設備や作業環境を含めて文書化。 プロセスの運営管理やアウトソースプロセスの管理についても記述

QD-QR05 要求事項・顧客満足確認規定

主に規格の“7.2 顧客関連のプロセス”“8.2.1 顧客満足”に対応 契約内容の確認、顧客とのコミュニケーション、顧客満足関連につい

て文書化

QD-QR06 品質文書・記録管理規定

主に規格の“4.2 文書化に関する要求事項”に対応

QD-QR04 施工管理規定

主に規格の“7.1 製品実現の計画”“7.5 製造及びサービス提供の管理”に対応 顧客要求の引継ぎから品質計画についての文書化

一般的な施工管理から規格要求項目対応について文書化

QD-QR07 購買実施規定

主に規格の“7.4 購買”に対応

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添付資料-1 品質マネジメントシステムQD構造図-2

QD-QR08 監視・測定実施規定

主に規格の“8.2.3 プロセスの監視及び測定”“8.2.4製品の監視及び測定”“8.3不適合製品の管理”に対応 プロセス及び製品の経過管理(監視)と結果管理(測定)について文書化

QD-QR09 監視・測定機器管理規定

主に規格の“7.6 監視機器及び測定機器の管理”に対応

QD-QR11 内部監査実施規定

主に規格の“8.2.2 内部監査”に対応

QD-QR10 是正・予防処置実施規定

主に規格の“8.5.2 是正処置”“8.5.3 予防処置”に対応

QD-QR12 工場管理、実施規定

主に柳田工場の管理、手順に対応

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工事部

添付資料-2 当社の組織図

主な業務

・ 品質方針の策定

・ MRの実施、アウトプット

各部門、作業所共通

・ 品質目標の策定、展開

・ 教育計画の策定、実施

・ QMSプロセスの監視、測定

・ QMS文書の管理

・ 是正処置、予防処置の実施

・ 品質記録の管理

・ 顧客満足の測定

・ QMSのプロセスの確立、実施及び維持

・ QMSデータの収集、分析

・ MRへのインプット

・ 内部監査の計画、実施

・ 財務管理の報告

・ 年度教育・訓練計画の管理

・ 顧客要求事項の明確化

・ 顧客との連絡、打ち合わせ

・ 顧客要求事項の明確化

・ 着工引継ぎ会議の実施

・ 施工品質計画の承認

・ 協力会社の評価、再評価

・ 個別製品の購買

・ 建造物の完成検査の計画、実施

・ 監視、測定機器の管理(校正に関して)

・ 施工品質計画の策定

・ 顧客との連絡打ち合わせ

・ 監視、測定機器の管理(点検に関して)

・ 施工管理の実施

・ 製品特性の監視、測定

・ 不適合製品の管理(あった場合)

・ 顧客要求事項の明確化

・ 協力会社の評価、再評価

・ 顧客との連絡打ち合わせ

・ 監視、測定機器の管理(点検に関して)

・ 施工管理の実施

・ 製品特性の監視、測定

・ 不適合製品の管理(あった場合)

経営者

品質管理責任者

営業企画部 環 境 部

ISO事務局

総務部

作業所

柳田工場

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文書番号: QD-QM01 品質マネジメントマニュアル 6.0 版 頁 番 号: 39/39

株式会社 菊地組

当社が保有する経営資源を駆使し、社内の品質管理技術力の強化、向上により、顧客及び地域社会の満足を得られる品質の製品を提供すると共に、品質マネジメントシステムの有効性の継続的改善を実施する。

2005年06月10日 株式会社 菊 地 組

代表取締役社長 菊池 三紀男

当社におけるマネジメントシステムの基本は、モラル(M)、安全(S)、品質(Q)及びコ

スト(C)の4つの管理を確実に実施することである。 品質はそれだけが独立してマネジメントシステムを構成しているわけではなく、それぞれの

システムが複雑に関与していることを理解し、特にモラル(M)、品質(Q)、コスト(C)

についてバランスのとれた管理を各部門の目標とし、品質の高い製品を社会に提供して貰い

たい。

1.モラルについて モラルは個人に対してのみ求められるものではなく、会社全体としての向上が必要である。一過性の教育や訓練の実施ではなく、継続的で前向きな感性を持った自己改革意識が必要である。 自己改革意識を持ち、自らの資質を向上させることは、即会社全体のモラルの向上につ

ながるものと確信する。 特に、私を含めて組織の上位者は指示・連絡を明確にし、下位者は指示・連絡に対する報告・連絡をタイムリーに実行していただきたい。また、組織内においては確認も重要であり、組織内部のコミュニケーションを有効に実施してもらいたい。

2.品質について 建設業における品質は、受注する側である我々の自己満足であってはならない。発注者の要求品質、社会的な要求品質を満たすことが第一であり、そのことをよく理解し、各々技術の研鑚に励んで貰いたい。 品質の確保は、予防・防止こそが重要である。しかし業務を行うのは人間であり、時として過ちを犯してしまう。そのようなときこそプライドを持って、修正を実施し、同じミスを繰り返さないように是正していかなければならない。 会社としても個々人としても同じミスを犯さないように各部門の長は、常に予防と是正に対して鋭敏であって欲しい。

3.コストについて コストの低減は、企業にとって永遠の目標である。我社の従業員全員がコスト意識 を持って貰いたい。しかし、コスト低減のために品質を犠牲にすることは許されない。 大事なことは適正なコストを明らかにし、各自が意欲を持って業務にあたることである。