青少年団体におけるメディア・リテラシー教育 の取組と家庭...

23
- 43 - 平成16,17年度文部科学省委託事業「青少年を取り巻く有害環境対策の推進」調査研究 委託先:お茶の水女子大学坂元研究室 研究代表者:坂元 章(お茶の水女子大学文教育学部社会心理学研究室) 青少年団体におけるメディア・リテラシー教育 の取組と家庭・学校・地域の連携 ~東アジアを中心に~ 調 査 概 要 第1章 はじめに 1.調査研究の趣旨・目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・44 2.調査研究の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・46 3.報告書の構成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・49 第2章 メディア・リテラシー教育:活動事例 1.韓国の事例:キリスト教倫理実践運動協議会・・・・・・・・・・・・50 2.香港の事例:突破社・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・52 3.シンガポールの事例:シンガポール青少年メディア会議・・・・・・・53 4.北京の事例:北京大学メディア教育センター・・・・・・・・・・・・55 <付表>メディア・リテラシー教育の現状と課題・・・・・・・・・・・・57 第3章 メディア・リテラシー教育:教材事例 1.各教材例・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・58 <資料>「青少年とメディア」関連リンク集・・・・・・・・・・・・・・59

Upload: others

Post on 31-Jul-2020

2 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: 青少年団体におけるメディア・リテラシー教育 の取組と家庭 ...平成13~15年度に米国NPO によるメディア・リテラシー教育の先進的な取組を調査し

- 43 -

平成16,17年度文部科学省委託事業「青少年を取り巻く有害環境対策の推進」調査研究

委託先:お茶の水女子大学坂元研究室

研究代表者:坂元 章(お茶の水女子大学文教育学部社会心理学研究室)

青少年団体におけるメディア・リテラシー教育

の取組と家庭・学校・地域の連携

~東アジアを中心に~

調 査 概 要

第1章 はじめに

1.調査研究の趣旨・目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・44

2.調査研究の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・46

3.報告書の構成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・49

第2章 メディア・リテラシー教育:活動事例

1.韓国の事例:キリスト教倫理実践運動協議会・・・・・・・・・・・・50

2.香港の事例:突破社・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・52

3.シンガポールの事例:シンガポール青少年メディア会議・・・・・・・53

4.北京の事例:北京大学メディア教育センター・・・・・・・・・・・・55

<付表>メディア・リテラシー教育の現状と課題・・・・・・・・・・・・57

第3章 メディア・リテラシー教育:教材事例

1.各教材例・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・58

<資料>「青少年とメディア」関連リンク集・・・・・・・・・・・・・・59

Page 2: 青少年団体におけるメディア・リテラシー教育 の取組と家庭 ...平成13~15年度に米国NPO によるメディア・リテラシー教育の先進的な取組を調査し

- 44 -

第1章 はじめに

1.調査研究の趣旨・目的

文部科学省では、近年の情報メディアの急速な普及により生じている青少年を取り巻く問

題について対応するため、平成16年度より「青少年を取り巻く有害環境対策の推進」を実

施している。そのモデル事業として、地域における推進体制を整備し、地域で大人たちが青

少年を有害環境から守る取組や青少年やその保護者を対象に、インターネット上におけるコ

ミュニケーション・マナーやルール、情報発信の責任等について学ぶ機会の提供などを行っ

ている。平成16、17年度の海外調査研究では、我が国の有害環境対策の推進を目的とし、

海外特に韓国をはじめとした東アジア地域を中心に、幅広い事例研究と実践的かつ有効なデ

ータや資料の収集・提供を行うこととしている。 青少年を有害情報から守る取組としては、関係業界による自主規制をはじめ、国や地方自

治体等による新たな法規制や条例の導入等、ルールに基づく「環境づくり」が進められてい

るが、各業界とも実効性ある自主規制の取組が今後も強く期待されるところである。また、

NPO 等の民間団体においては、青少年のメディア・リテラシー能力(情報を批判的に読み解

く力)を向上させる「人間づくり」としての教育的な取組が進んでいる。これらの取組は、

子どもとメディアのより良い関係を社会全体で構築していくという観点に基づくものであり、

そのさらなる展開には、行政や業界をはじめ、家庭、学校、地域の益々の連携が求められて

いる。 特に、NPO 等が推進するメディア・リテラシー教育は、高度情報化社会に生きる青少年の

「生きる力」として、その取組に大きな期待が寄せられている。文部科学省青少年課では、

平成13~15年度に米国 NPO によるメディア・リテラシー教育の先進的な取組を調査し

た(H13年度「子どもとテレビ」、H14年度「子どもとインターネット」、H15年度「子

どもとテレビゲーム」)。 ※文部科学省ホームページ:

http://www.mext.go.jp/a_menu/sports/ikusei/taisaku/index.htm 本調査研究は、この3年間の米国調査の結果をふまえ、家庭・学校・地域の連携に基づく

さまざまなメディア・リテラシー教育活動の事例を、東アジア諸国を中心にさらに調査・研

究したものである。 平成16年度は、インターネットをはじめとするデジタルメディアが急成長を遂げ、青少

年を取り巻くメディア環境が日本と酷似している韓国と香港を調査対象国とし、青少年やメ

ディア、教育に関する行政機関や積極的なメディア・リテラシー教育を実践している青少年

団体等、計16団体を訪ねてヒアリング調査を実施した。 ※平成16年度報告書:http://www.mext.go.jp/a_menu/sports/ikusei/06092615.htm

平成17年度は、平成16年度調査の論点や課題をもとに、韓国、香港、さらには、近年

メディア・リテラシー教育への関心が急速に高まりつつある中国(北京)とシンガポールを

新たに調査対象に加え、具体的な活動事例の収集とより効果的な連携のあり方について、調

Page 3: 青少年団体におけるメディア・リテラシー教育 の取組と家庭 ...平成13~15年度に米国NPO によるメディア・リテラシー教育の先進的な取組を調査し

- 45 -

査・検討した。 ※平成17年度報告書:http://www.mext.go.jp/a_menu/sports/ikusei/06092616.htm

「青少年とメディア」に関するさまざまな問題の解決には、家庭・学校・地域の連携が欠

かせない。その連携を促すうえで、NPO は重要な役割を担っている。特に、あらゆる青少年

育成現場(家庭、学校、地域、行政等)と密接な関わりをもち、等身大の青少年らと直接関

わることのできる青少年団体の果たす役割は非常に大きいと言える。 本調査研究では、その「ネットワーカー的役割」に着目し、青少年団体が、青少年育成の

立場からメディアの問題をどのように位置づけ、どのような教育的実践を行っているか、両

国の教育事情、メディア事情、青少年行政等を踏まえながら、さまざまな活動事例を取材し、

その成果や課題をまとめた(→実践型の事例研究)。 海外視察調査(フィールドワーク)で収集したメディア・リテラシー教育の事例およびそ

の成果物については、特に有効と思われるものを翻訳・紹介し、日本の青少年団体等による

今後の取組や連携を促す実践的な資料として情報提供する。さらには、「青少年とメディア」

「メディア・リテラシー」関連の文献・資料を幅広く収集することによって、東アジアにお

ける同調査研究の新たな情報ネットワークを構築し、インターネット時代におけるメディ

ア・リテラシー教育のあり方について、青少年育成の観点から新たな提案を行うこととした

(→ネットワーキング型の情報提供)。

Page 4: 青少年団体におけるメディア・リテラシー教育 の取組と家庭 ...平成13~15年度に米国NPO によるメディア・リテラシー教育の先進的な取組を調査し

- 46 -

2.調査概要

本調査研究では、(1)の調査研究協力者により、平成16年度においては、韓国、香港の

実地調査と計 8 回のプロジェクト会議を実施し、平成17年においては、香港、北京、シン

ガポール、韓国の実地調査と計 7 回のプロジェクト会議を実施した。 (2)の海外実地調査は、「青少年とメディア」の問題に取り組む青少年団体や政府機関、学

校等32団体を訪問し、(3)の内容についてヒアリング調査した。 (1)調査研究協力者

◎は代表者、所属/職名は平成 17 年 3月(H16)、平成 18 年 3 月(H17)現在

氏 名 所 属/職 名 担当

◎坂元 章 お茶の水女子大学文教育学部教授 H16

H17

佐々木 輝美 国際基督教大学教養学部教授 H16

H17

堀田 龍也 静岡大学情報学部助教授 H16

村野井 均 茨城大学教育学部教授 H17

向田 久美子 清泉女学院大学人間学部専任講師(H16) 同 助教授(H17)

H16

H17

鈴木 佳苗 筑波大学大学院図書館情報メディア研究科講師(H16)

同 助教授(H17)

H16

H17

駒谷 真美 成蹊大学講師(H16)

昭和女子大学短期大学部講師(H17)

H16

H17

内藤 まゆみ 高崎経済大学経済学部講師 H17

佐渡 真紀子 白百合女子大学・武蔵大学兼任講師 H16

H17

可 越 ㈱日中映像コミュニケーション取締役 H16

王 戈 お茶の水女子大学文教育学部研究員 H17

猪股 富美子 東外大アジアアフリカ言語文化研究所研究支援推進員(H16)

お茶の水女子大学文教育学部研究員(H17)

H16

H17

(2)海外実地調査概要

【平成16年度(第 1期)】

1)韓国予備調査:H16 年 9 月 22 日(水)~24 日(金)

訪問先 ① ソウル YMCA ② 国務総理 青少年保護委員会 ③ 韓国青少年相談院 ④ ソウル YWCA 2)韓国調査(第一次):H16 年 11 月 1 日(月)~4 日(木)

訪問先 ① MIZY センター

Page 5: 青少年団体におけるメディア・リテラシー教育 の取組と家庭 ...平成13~15年度に米国NPO によるメディア・リテラシー教育の先進的な取組を調査し

- 47 -

② 国務総理 青少年保護委員会 ③ キリスト教倫理実践運動協議会 ④ 韓国青少年相談院 ⑤ ソウル YMCA ⑥ メディアクト ⑦ 中央大学校青少年学科

3)香港調査(第一次):H16 年 11 月 22 日(月)~27 日(土)

訪問先 ① 香港教育署課程開発院 ② 突破社 ③ 香港メディア教育協会 ④ 明光社 ⑤ 香港佛教何南金中学校 ⑥ 香港クリスチャン・サービス

4)韓国調査(第二次):H17 年 3 月 7 日(月)~9 日(水)

訪問先 ① 韓国青少年開発院 ② 文化観光部青少年局 ③ キリスト教倫理実践運動協議会 ④ 青少年教育戦略 21 【平成17年度(第 2期)】

1)香港調査(第二次):H17 年 8 月 7 日(水)~10 日(金)

訪問先 ① 突破社

② 内務署青少年局

③ 映画テレビ娯楽事務管理処

④ 香港青年団体協議会 2)北京調査:H17 年 10 月 9 日(日)~12 日(水)

訪問先 ① 北京大学メディア教育センター

② 北京少年報

③ 国家テレビ映画総局インターネット管理処

④ 北京星光学校

3)シンガポール調査:H17 年 12 月 4 日(日)~7 日(水)

訪問先 ① メディア開発庁

② シンガポール青少年メディア会議

③ 培徳中学

④ アジアメディア情報コミュニケーションセンター

4)韓国調査(第三次):H18 年 3 月 9 日(木)~11 日(土)

訪問先 ① 青少年委員会

② 情報通信部情報化企画室

③ 韓国インターネット安全委員会

④ 韓国映像物等級委員会

(3)実地調査の内容(全調査共通)

【青少年団体/NPO/メディア関係団体に対して】

1 組織基盤等について

① 組織の概要、設立の経緯、ミッションポリシー

② 組織体制(会員数、属性、役員等)

Page 6: 青少年団体におけるメディア・リテラシー教育 の取組と家庭 ...平成13~15年度に米国NPO によるメディア・リテラシー教育の先進的な取組を調査し

- 48 -

③ 主な活動、活動拠点、活動地域、対象者

④ 収支の実態(特に収入の内訳)

2 メディア教育関係の取組について

① 取組に至る背景等について

a 団体の取組全体に占めるメディア教育関係の取組の位置づけ

b 政府や行政の青少年施策やメディア(IT)教育施策に対する評価

c 学校、地域、業界、家庭の取組に対する評価

② 取組の概要について

a 活動の概要

b 担当スタッフの人数、待遇、資格等

c 活動経費の調達、調整等

d 活動の具体的成果物(プログラム、教材等)

e 外部(青少年も含む)からの評価、リアクション

③ 政府機関、業界団体、他の青少年団体、NPO との連携について

a 現状と今後の課題

b 海外団体との連携に望むこと

3 「青少年とメディア」の問題について

① 青少年を取り巻く現代のメディア環境についてどう思うか?

② デジタル・メディアが青少年に与える影響についてどう思うか?(長所、短所等)

③ 青少年にとって「有害な」メディアとは? 「有益な」メディアとは?

④「青少年育成のためのメディア教育」に必要なことは?

【政府・行政機関に対して】

1 青少年育成関係の取組について

① 取組に至る背景等について

a 業務全体に占める青少年育成関係の取組の位置づけ

b 青少年団体、NPO、学校、地域、業界、家庭の取組に対する評価

② 取組の概要について

a 活動の主旨および概要

b 活動の具体的成果物(プログラム、教材等)

c 外部(青少年も含む)からの評価、リアクション

③ 現在の青少年育成施策および関連規制について

a 評価と今後の課題

2 メディア教育関係の取組について

① 取組に至る背景等について

a 業務全体に占めるメディア教育関係の取組の位置づけ

b 青少年団体、NPO、学校、地域、業界、家庭の取組に対する評価

② 取組の概要について

a 活動の概要

b 担当スタッフの人数、資格等

c 活動経費の規模

d 活動の具体的成果物(プログラム、教材等)

e 外部(青少年も含む)からの評価、リアクション

③ 青少年団体、NPO、学校、地域、業界、家庭との連携について

a 現状と今後の課題

b 青少年団体、NPO、学校、地域、業界、家庭に望むこと

3「青少年とメディア」の問題について(上記3と同じ)

Page 7: 青少年団体におけるメディア・リテラシー教育 の取組と家庭 ...平成13~15年度に米国NPO によるメディア・リテラシー教育の先進的な取組を調査し

- 49 -

3.報告書の構成

※文部科学省ホームページ:http://www.mext.go.jp/a_menu/sports/ikusei/taisaku/index.htm

H16 年度(第 1 期)報告書(A4:242pp.) H17 年度(第 2 期)報告書(A4:158pp.) 第 1章 はじめに

1 調査研究の趣旨・目的

2 プロジェクト概要

3 本報告書の構成

第 2章 韓国・香港の基礎データ

1 韓国

2 香港

第 3章 韓国調査(第一次、第二次)

1 国務総理 青少年保護委員会

2 文化観光部青少年局

3 韓国青少年相談院

4 韓国青少年開発院

5 キリスト教倫理実践運動協議会(CEMK)

6 ソウルYMCA

7 メディアクト

8 青少年教育戦略21

9 MIZYセンター

【コラム1】中央大学校青少年学科教授インタビュー

【コラム2】CEMK スタッフインタビュー

第 4章 香港調査

1 香港教育署課程開発院

2 突破社

3 香港メディア教育協会

4 明光社

5 香港クリスチャンサービス

6 香港佛教何南金中学校

【コラム1】メディア教育論文

第5章 青少年育成のためのメディア・リテラシー教育を

めざして~韓国・香港の現状と課題をふまえて~

1 メディア・リテラシー教育の社会体制

2 社会教育におけるメディア・リテラシー教育

3 学校教育におけるメディア・リテラシー教育

4 メディアに対する規制

<資料編>

1 テレビ・パソコン、さようなら(韓国)

2 親子で作るメディアガイドブック(韓国)

3 メディア教育教材集II「インターネット」(香港)

4 「親子で共に学ぼう」メディア日記(香港)

5 韓国・香港リンク集

第 1 章 はじめに

1 調査研究の趣旨・目的

2 プロジェクト概要

3 本報告書の構成

第 2章 中国・シンガポールの基礎データ

1 中国

2 シンガポール

第 3章 北京調査

1 訪問団体報告

①北京大学メディア教育センター

②北京少年報

③国家広播電影電視総局

④北京星光培訓学校

2 メディア・リテラシー教育の現状と課題

第 4章 シンガポール調査

1 訪問団体報告

①メディア開発庁

②シンガポール青少年メディア会議

③培徳中学校

④アジアメディア情報コミュニケーションセンター

2 メディア・リテラシー教育の現状と課題

第 5章 香港調査(第ニ次)

1 訪問団体報告

①突破社

②内務署青少年局

③映画テレビ娯楽事務管理処

④香港青年団体協議会

2 メディア・リテラシー教育の現状と課題

第 6章 韓国調査(第三次)

1 訪問団体報告

①青少年委員会

②情報通信部情報化企画室

③韓国インターネット安全委員会

④韓国映像物等級委員会

2 メディア・リテラシー教育の現状と課題

<付表>メディア・リテラシーの現状と課題(第3-6章)

第5章 青少年育成のためのメディア・リテラシー教育を

めざして~第1期、第2期海外調査総括と日本の現状

と課題~

1 メディア・リテラシー教育の社会体制

2 社会教育におけるメディア・リテラシー教育

3 学校教育におけるメディア・リテラシー教育

4 メディアに対する規制

<資料編>青少年とメディア関連リンク集

Page 8: 青少年団体におけるメディア・リテラシー教育 の取組と家庭 ...平成13~15年度に米国NPO によるメディア・リテラシー教育の先進的な取組を調査し

- 50 -

第2章 メディア・リテラシー教育:活動事例

本調査研究で実施した海外実地調査(韓国、香港、シンガポール、北京)の結果報告の主

な内容は、①住所等、②調査日時、③対応者、④団体概要、⑤調査者コメントに整理し、実

際に調査に参加した研究協力者の各担当者により持ち帰った資料や取材記録、追加調査等を

もとにまとめた。

特に、④団体概要について、「組織基盤等について」「メディア教育関係の取組について」

「青少年とメディアの問題について」の 3 点に焦点をあて、具体的なデータや事例を交えな

がら各団体の取組状況やその成果について報告している。 ここでは、各報告のうち④団体概要について抜粋し、主な取組例を国別に 1 件ずつ紹介す

る。

1.韓国の事例:キリスト教倫理実践運動協議会 英名称:Christian Ethics Movement of Korea: CEMK

住所:韓国ソウル市竜山区漢江路 1街 217 番地世代ビル 4階

TEL:82-2-794-6200 FAX:82-2-790-8585

URL: http://www.cemk.org/

(1)組織基盤、設立の経緯、目的等

キリスト教倫理実践運動協議会は、1982 年に、青少年やマイノリティを助けていこうと

いう活動から作られた NGO 団体である。会員は約 1 万人おり、全国の教会も同協議会の

後援者である。正職員である専任講師は 18 名、理事会は教授、弁護士、牧師等 26 名で構

成されている。主な活動は、健康家族運動や社会正義運動、文化消費者運動で、メディア

教育は文化消費者運動の中で行われている。特に、青少年に悪影響を与えるメディアのモ

ニタリングや制度改善、予防教育に力を入れている。

(2)主な取組や活動等 ①モニタリング

テレビを始め、ビデオ、歌の歌詞についてモニタリングを行い、その結果に基きさま

ざまな問題提起を行っている。特に、K-ポップスの歌詞は、死を美化していたり、自殺

をあおっていたりするようなものが多く見られ、また、ミュージックビデオでは、短い

時間の間に凝縮した内容を植え込むために刺激的な内容になっている。最近では、青少

年に対する影響の大きさから、スポーツ新聞やオンラインゲームについてもモニタリン

グを行っている。

②制度改善

【スポーツ新聞】

スポーツ新聞の内容は、青少年にとって有害といえるものがたくさん出ており、そう

いったものが簡単に地下鉄の売店などで買える、ということに対して、制度改善を訴え

続けてきた。スポーツ新聞は成人誌であるためビニールに入れて販売するようにと集会

や討論会で訴えたり、青少年運動をしているその他の NGO 団体 16 団体と共に「スポーツ

新聞正しく触れる運動本部」を立ち上げ、さまざまな抗議活動を展開した。9 年間の活

動を経、2003 年 12 月、青少年保護法に基く処罰の強化が達成され、ようやく有害情報

をスポーツ新聞に載せることができないようになった。

Page 9: 青少年団体におけるメディア・リテラシー教育 の取組と家庭 ...平成13~15年度に米国NPO によるメディア・リテラシー教育の先進的な取組を調査し

- 51 -

【インターネット】

アバター等、オンラインで簡単に決済できることを問題視し、「青少年オンライン決済

問題点と対策法案」といったテーマで討論会を開き、制度の改善を求めている。また、

「インターネットを通じてポルノに接したことがある」子ども(約 6 割)の 3 人に 1 人

は学校の PC を使ってポルノを見た」という調査結果から、学校の PC にポルノサイト

遮断プログラムを導入するよう運動を展開している。さらに、青少年のインターネット

中毒が大きな社会問題になっていることから、「オンライン・シャットダウン(夜 12 時

~朝 6 時まで)」運動を立ち上げ、青少年の心身の健康を守るさまざまな活動を幅広く

展開している。 ③メディア教育

モニタリングの代案として、メディア教育に取り組むようになり、教師や保護者にメ

ディア教育を行っていくための教材開発をするようになった。保護者と子どもを対象と

したワークブック「メディアガイドブック」は、専門的な知識がなくても、家庭でワー

クブックを行っていくことによって、テレビに対しての教育が開けていく内容になって

いる。巻末には、テレビを見なくなった時間の活動として、美術館巡りや映画、演劇、

旅行、ボードゲーム、読書等、さまざまな具体的提案が紹介されている。また、青少年

保護委員会から支援を受け、学校を中心に YP(Youth Patrol:青少年有害環境監視団)

の活動にも参加している。

また、スタッフが直接学校に出向き、特別活動の時間等を利用して、メディア・リテラシ

ー教育の出張講義をすることもある。その他、PTA、青少年指導者等、社会教育現場におい

ても、要請に応じどこへでも出張授業に出向く。 さらに、代表的なキャンペーンとしては、「TV・PC Turn-off(テレビ・PC を消そう)」

全国キャンペーンを展開している。2004 年に 2 回(5 月、10 月)、全国 30 カ所で同時に行

い、各々4,000 家族程度が参加した。10 月のキャンペーンでは、TV や PC に代わるさまざ

まな遊びの祭典を屋外で催したり、「我が家の十か条」作成プログラムも実施した。今後は、

TV や PC 以外の文化奨励と家族のコミュニケーション推進をめざした新しい試みを計画し

ている。

(3)団体の活動に関する見解

CEMK が行っている活動に対する評価については、青少年保護委員会や放送委員会等の政

府機関から高い評価を受けており、財政的な支援も受けている。しかし、メディア事業者

(テレビ局、インターネット等)の評価は厳しく、例えば、今、オンラインゲームが、国

の経済力をアップしていけるものであると考えられているのにもかかわらず、CEMK は

「オンラインシャットダウン運動」を行っており、(国の利益を損なうとして)批判を受け

ることがあるという。 CEMK の現在の活動はまだ小さな種にしかすぎず、メディア教育はもっと広まっていか

なくてはならないと考えている。そのための課題として、①講師の育成、②財源の確保、

③他機関との連携をあげている。特に、他機関との連携においては、現在実施している「オ

ンラインシャットダウン運動」において、医学界や教師、PTA 等との連携を検討しており、

また厳しい評価を受けているメディア事業者との連携についても積極的な働きかけを行っ

ている。 日本では、メディア規制に慎重であり、制度改善などに関わる活動は難しいかもしれな

Page 10: 青少年団体におけるメディア・リテラシー教育 の取組と家庭 ...平成13~15年度に米国NPO によるメディア・リテラシー教育の先進的な取組を調査し

- 52 -

いが、現在のメディアの問題を捉えるという意味で、CEMK が実践しているような民間のモ

ニタリング活動は必要なものであろうと思われる。また、メディア教育に関しては、家庭

向け・教師向けの教材開発や出張講義、全国キャンペーン等、具体的な情報提供やわかり

やすい活動内容が大きな支持を集めているようだ。

2.香港の事例:突破社 英名称:Breakthrough

住所:Breakthrough Youth Village, 33 A Kung Kok Shan Road, Shatin, N.T., HK

TEL:852-2632-0000 FAX:852-2632-0388

URL: http://www.breakthrough.org.hk/

(1)組織基盤、設立の経緯、目的等

突破社は、1973 年に設立された非営利の青少年向けの交流機構である。設立時は、まず、

雑誌の刊行から始まり、その後、様々なメディアと人間の関係を追及するようになった

(http://www.breakthrough.org.hk/eng/aboutus.html)。突破社では、青少年の発達のた

めに、マルチメディア、カウンセリング・サービス、グループ活動プログラム、トレーニ

ング・プログラムなどのさまざまな活動を行っている。

突破社のスタッフは 210 名。メディア教育は「文化楼」が担当しており、4 名のスタッ

フがいる。スタッフに共通しているのは、メディアに関する職場での勤務経験があること

である。活動経費としては、政府からの優質教育基金や、教会からの寄付などがある。ま

た、1999 年に Youth 財団が設立され、この財団への寄付が突破社の活動に使われている。

(2)主な取組や活動等 突破社は、青少年とメディアに関して、教材開発、青少年向けの雑誌や本の出版、青少

年の電子メディア(ドキュメンタリー, テレビ番組, ラジオ番組, 音楽)制作への参加の

促進、情報技術トレーニングなどを行っている。また、香港メディア教育協会、明光社等

の市民団体や学校等と連携し、学校教育、社会教育いずれにおいても熱心に活動を行って

いる。

①学校教育

学校教育に関する活動としては、小学校用・中学校用のメディア・リテラシー教育教

材やゲームの開発、教師の訓練プログラムなどを行っている。2001~2002 年には、600

万香港ドルの政府の優質教育基金を受け、メディアおよび情報リテラシー教育(Media

Information Literacy Education: MILE)の大規模なプロジェクトを実施した。MILE

プロジェクトでは、20 万香港ドルを投じて、小学校用、中学校用の教材が制作された

教材開発の留意点としては、メディア・リテラシー教育の教材には時効性が必要である

ことがあげられる。これまでの教材開発は、インターネット、広告、流行歌、テレビ等、

メディア別が多かったが、最近では、「ダイエット」「健康」等、テーマ別のものが増え

ている。突破社では、現在、4つの中学校と連携して、「メディアと健康」リテラシー

の教育プログラムを実施している。

②社会教育

社会教育に関する活動としては、若者の生涯教育の精神を育てること、保護者に対す

るプログラムを通じて家庭でのメディア・リテラシー学習を促進することを目的とし、

活動を行っている。 突破社では、子どもや教師、保護者等を対象に、さまざまなメディア教育ワークショ

Page 11: 青少年団体におけるメディア・リテラシー教育 の取組と家庭 ...平成13~15年度に米国NPO によるメディア・リテラシー教育の先進的な取組を調査し

- 53 -

ップを開催している。我々が見学した夏休み期間中のサマープログラムは、対象年齢が

15~24 歳、各ワークショップの募集人員は 10~15 名、期間は約 3 週間、参加費は 680香港ドルであった。実際にメディア制作の現場で働いているプロを講師に迎え、豊富な

機材を使って、本格的なメディア制作体験ができるようになっており、課外活動や制作

発表等、さまざまな表現活動を採り入れている。ワークショップの卒業生は、ボランテ

ィアとして帰ってくることも多く、かつての「学び手」が「教え手」として大きな戦力

になっている。 突破社には、防音の録音スタジオや編集スタジオ、ホール、プロ仕様の撮影機材、音

声編集用機器、撮影機器ホール、PC ルーム等メディア制作に必要なあらゆる設備や機

材が揃っている。また、専用送迎バスや図書館、カフェテリア、宿泊施設等もあり、青

少年の文化的、教育的、奉仕的活動の本拠地として大勢の青少年に利用されている。

(3)団体の活動に関する見解

突破社は、政府の「優質教育基金」の助成によって大規模な「MILE プロジェクト」を行

い、様々な教材の開発や市民教育の面で、香港のメディア・リテラシー教育の発展に大き

く貢献してきた。特に、メディア・リテラシー教育の教材開発に実績があり、現在も、学

校と連携してさまざまな教材開発を行っている。

また、学校だけでなく、他の組織・機構と連携して、保護者へのメディア・リテラシー

教育を行ったり、市民や教師に教材を提供したりするなど、広く活動している。香港では、

こうした活動を支える資金体制が整っており、突破社は、政府の「優質教育基金」や、教

会からの寄付により活動を行っている。このような政府からの助成金制度や、ネットワー

クによる活動の展開は、日本のメディア・リテラシー教育に参考になるものと考えられる。

さらには、MILE プロジェクトのように、(メディア・リテラシー教育が始まって間もない

時期に)政府が多額の投資をすることで、メディア・リテラシー教育の基盤を形成すると

いうことも有用であるかもしれない。

さらに、メディア・リテラシー教育の内容においても、香港の教材、最近の傾向は参考

になると考えられる。個々のメディアについての理解を深めることも重要であるが、最近

の香港の傾向のように、テーマごとに様々なメディアでの取り上げ方を比較するという内

容は、メディアの特性をより深く理解することができるという点で有用だと考えられる。

3.シンガポールの事例:シンガポール青少年メディア会議 英名称:Singapore Youth & Media Conference (SYMC)

住所:535 Clementi Road, Ngee Ann Polytechnic block 52, #07-02B,

Singapore 599489

TEL/FAX:(65) 64608623 URL: http://www.np.edu.sg/symc

(1)組織基盤、設立の経緯、目的等

SYMC は、シンガポールの青少年とメディアをめぐる問題について、青少年同士が意見を

交わす場として 2005 年に誕生した。Ngee Ann Polytechnic(義安理工学院,3 年制の高等

教育機関)の School of Film & Media Studies(FMS:映画メディア学科)の教師や学生

が中心となって活動しており、活動拠点も同学院にある。年 1 回のイベントを通して、青

少年とメディアについて幅広く議論し、将来を担う次世代の育成を図るとともに、メディ

ア文化を通して人々の意見交換を促し、社会をよりよい方向に変えていくことをめざして

Page 12: 青少年団体におけるメディア・リテラシー教育 の取組と家庭 ...平成13~15年度に米国NPO によるメディア・リテラシー教育の先進的な取組を調査し

- 54 -

いる。

組織体制は、FMS の教師 2 名がアドバイザーとなり、学生による実行委員会をサポート

している。実行委員会は、議長 1 名、クリエイティブ担当 1 名、マーケティング・コミュ

ニケーション担当 2 名、パブリケーション担当 2 名、リサーチ担当 2 名、ロジスティック

ス担当 1 名の計 9名で構成されている。委員はすべて FMS の学生であり、イベントの企画・

準備・運営等は FMS の授業課程とリンクしている。

(2)主な取組や活動等

「シンガポール青少年メディア会議」は、年 1 回、Ngee Ann Polytechnic のコンベンシ

ョン・センターで開催されている。運営や資金集めは、9 名の実行委員会が担当し、広報

活動は、学生の口コミやインターネット、ポスター掲示、学校訪問等によって行われてい

る。会議への参加費は、学生が 20~30S$、一般が 45~60S$。

2005 年 1 月に開催された第 1 回会議の参加者は 1,000 人を超え、うち 100 名は VIP(教

育大臣を含む)、600 名はワークショップに参加した高校生であった。ワークショップでは

制作した作品を持ち帰ることができ、また年齢の近い先輩(大学生)と交流できることか

ら、高校生にたいへん好評であった。参加者のほとんどはシンガポール人であったが、事

前に受け付けた論文のうち、4 分の 1 は海外(フィリピン、アメリカなど)からのもので

あった。主なスポンサーは、Singapore Press Holdings, Nanyang Technological University,

NOKIA, Public Utilities Board, ANIMAX, Shell 等。

第 2回会議は 2006 年 5 月に開催を予定しており、テーマは「ポップカルチャー」である。

招待講演や学生による研究発表、ワークショップ(高校生対象)などのプログラムからな

り、すでにスケジュールも発表、公開されている。「マンガは楽しい!」、「ゲームって何?」、

「ドラマと自己表現」、「詩作・文章講座」、「映画のシナリオ作り」、「ラジオ体験」、「メデ

ィア暴力」、「メディア・ステレオタイプ」等、多岐にわたるワークショップが予定されて

いる。また、論文コンクールも行っており、優秀な論文に対しては賞金が与えられること

になっている(1位が 2500 S$、2 位が 500 S$、3 位が 200S$)。現在受け付けているテーマ

は、ニューメディア(Xbox、Friendster、ブログ、デジタル・メディア)、メディア描写(ス

テレオタイプ)、メディア倫理・価値(メディアにおける性差別、ポルノ、Integrated Resort、

メディア暴力)、ローカル&グローバル・メディアなどである。2006 年の主なスポンサー

は、 Sigapore Press Holdings, Nanyang Technological University, University of

Melbourne。今回は、メディア開発庁(MDA)や National Youth Council 等の政府からも助

成金を得ることができた。

(3)団体の活動に関する見解

SYMC 第 1 回会議で、主賓のシンガポール教育大臣が「青少年はメディアを通じてどんどん

発言すべき」「自分にできることを見極めるためにも、境界線を試すべき」と発言したように、

政府は、青少年自らがメディアの問題に取組む姿勢を大きく評価し、積極的に支援している。

今のところ、年1回のイベント開催にとどまっており、体系的な教育活動とは言えないもの

の、FMS 以外の学生や高校生を巻き込んで、メディアについての意見交換や作品発表を行う

など、青少年のメディア・リテラシー育成に貢献していると思われる。

「青少年の、青少年による、青少年のための」会議とも言える SYMC は、Ngee Ann Polytechnic

の学生にとっては、学校で学んだことを発揮できる機会でもあり、また他校の学生や高校生

Page 13: 青少年団体におけるメディア・リテラシー教育 の取組と家庭 ...平成13~15年度に米国NPO によるメディア・リテラシー教育の先進的な取組を調査し

- 55 -

との意見交換を通じて、新たな刺激を得ることもできる。一方、参加する学生にとっても、

ただ話を聞くという受動的な形ではなく、ワークショップを通して作品を作ったり、同世代

と議論したりするなど、能動的な参加が可能になっている。

メディアに限ったことではないが、教育活動はとかく「大人→子ども」という一方向的な

流れになりがちである。SYMC のように、さまざまな学校に属する青少年が一堂に会して意見

交換するという双方向的な学びの場が設けられていることは、貴重な試みと言える。このよ

うな形でのメディア教育、つまり、青少年同士の学び合いを支援する形でのメディア教育は、

今後日本でも充実させていく価値があるのではないかと思われる。

4.北京の事例:北京大学メディア教育センター 英名称:Center for Media Education, Peking University

住所:Beijing 199871, CHINA.

TEL:86-10-62754683 FAX:86-10-62754485

URL: http://www.pku.edu.cn/

(1)組織基盤、設立の経緯、目的等 北京大学ジャーナリズム・コミュニケーション学部の教員が 2005 年 5 月に設立した、専

任教員を持たない仮想的な組織。本センターには独自の予算がついておらず、所長(Dr.

Chen Chang-feng)が持っている他のプロジェクト資金の一部で運営されている。

本センターは、中国大陸のみならず、台湾、香港、そしてアメリカや日本などの研究者

とも連携を採っており、新聞社やテレビ局の児童部、教育テレビ局、青少年メディア団体

等、メディアの現場のスタッフとも協力関係にある。

(2)主な取組や活動等 ①北京大学におけるメディア教育の講座

1998 年から、北京大学において「ジャーナリズム・コミュニケーションの理論と実践」

という授業を実施し、ジャーナリズム・コミュニケーション学部以外の学生に対して、

メディア教育を行っている。5年間の授業を通して、学生の関心は非常に高く、80 名の

定員のところ、150 名程度の受講者がある。また、そうした関心からこのテーマの研学

のために、大学院に進学してくる学生もいる。

②中学校の選択科目への導入

2003 年から、中学校の選択科目としてメディア教育を導入するための活動を行ってい

る。教育部(Ministry of Education)に手紙を出して、メディア教育の必要性を主張し、

その結果、必要性が認識されて、とりあえず、教科書を作成することを許可された。2004

年 10 月、最初の原稿が完成し、専門家による審査を受けた。好意的な評価が得られた

ものの、許可の判定までには至っていない。教科書については、現在、中学生のニーズ

や、中学校の先生方の要望を考慮しつつ、修正を行っているところである。

③小学生向けのシリーズ図書

小学生のシリーズものの図書の出版計画を進めている。大学院生やメディア現場のス

タッフが執筆に携わっており、構成は、新聞、広告、テレビなど、メディアごとの分冊

とする予定。

④コマーシャルの実践授業

Page 14: 青少年団体におけるメディア・リテラシー教育 の取組と家庭 ...平成13~15年度に米国NPO によるメディア・リテラシー教育の先進的な取組を調査し

- 56 -

北京市郊外の小学校 1~4年生 90 名に対し、台湾で行われた実践をモデルにして、コ

マーシャルが消費行動に及ぼす影響についての授業を行った。子どもに飲み物について

のコマーシャルを 3 通り視聴させて、その後、そのそれぞれを実際に飲ませた。コマー

シャルで良さそうと思った飲み物と、実際に飲んで良いと思ったものが必ずしも一致し

ないことを体験学習させた。

(3)団体の活動に関する見解 北京大学メディア教育センターでは、今後の活動として、休日学校等の民営学校において

独自のメディア教育を展開していく計画をたてている他、小中学校教員の研修やメディアの

現場スタッフの教育にも力を入れていく予定である。

中国のメディア教育はまだ萌芽期にあるものと考えられるが、中学校向けの独立したメデ

ィア教育テキストの開発や民営学校におけるメディア教育の普及等、日本ではまだあまり見

られない動きもある。

同センターが 2005 年 5 月、休日学校に子どもを通わせている 500 名の親を対象に行った調

査(以下参照)では、北京の現状として、メディア・リテラシーの認知度は低いが、メディ

ア教育への潜在的ニーズは高い状況がうかがえる。

・8割の親は、子どもに対するメディアの悪影響を懸念している。

・6 割の親がメディアの悪影響を心配しており、その 97%はテレビの悪影響を最も心配し

ている。

・半数の親が視聴時間や視聴番組の制限等、メディアの悪影響を防ぐ行動をしている。

・ほとんどの親がメディア・リテラシーという言葉を知らないが、7 割の親が、子どもへ

のメディア教育の必要性を感じている。

Page 15: 青少年団体におけるメディア・リテラシー教育 の取組と家庭 ...平成13~15年度に米国NPO によるメディア・リテラシー教育の先進的な取組を調査し

- 57 -

第2章<付表> メディア・リテラシー教育の現状と課題(北京・シンガポール・香港・韓国)

メディアリテラシー教育の社会体制 社会教育におけるメディアリテラシー教育 学校教育におけるメディアリテラシー教育 メディアに対する規制

・メディアリテラシー教育の萌芽期にあり、体

制はまだ形成されていない

・今後、メディアリテラシー教育が普及すると

すれば、どのような体制になると考えられる

・関心の高まりはあるものの、具体的な取り組みは

始まったばかりである

・『北京少年報』の活動に見られる、メディアリテラ

シー教育の可能性

・少年先鋒隊という基盤の存在

・子ども記者養成という視点から、メディアリテラ

シー教育の視点へ

・中国のメディアリテラシー教育は、手をつけ始め

たばかりといえる

・メディアリテラシー教育は塾から

・政府が主導する反体制姿勢に対する規制

・メディア規制の延長線上で青少年問題を対

応、社会全体は支持

・メディアリテラシー教育は「世界的メディア

都市への発展を目指す」産業政策の一環であ

・メディアリテラシー教育は行政を中心とした

基礎作りの段階である

・社会教育は官民一体で行われている

・当事者同士の支え合いによる社会教育

・創造性を重視した教育への変換

・理論と実践の乖離

・クリティカルとエンターテイメント

・カリキュラムと教員養成

・メディア行政のシステムは一極集中型だ

が、メディア規制は自主規制中心の緩やか

な枠組みのなかで行われている

・メディア規制や有害情報対策の大前提は

「産業振興」にある

・インターネットの国家規制は最小限に。ビ

ジネスとユーザー双方の利益を尊重した自

己責任型の管理システムをとっている

・民間組織・団体は、政府機関や学校と連携し

てメディアリテラシー教育を行っている

・メディアリテラシー教育とメディア規制をと

もに推進している

・民間主導のメディア教育では、同業種間・異業種

間のネットワークを軸として質の高い実践が行わ

れている

・メディアリテラシー教育は、実践への熱意を支え

る財政的基盤が背景にあり、政府からの支援が進

展への刺激剤として機能した

・政府主導のメディア教育は、「香港人」を育成する

公民教育を基礎としている

・カリキュラム改革による「通識」教育の強化が、

メディアリテラシーの制度化を後押ししている

・メディア教育の制度化には、独自のアセスメン

ト・システムが必要である

・政府の支援/協力体制が、学校のメディア教育の

質を左右する

・メディア法令の最高執行機関である TELA

が強い権限をもってメディアを取り締ま

っている

・青少年を取り巻く有害情報対策は、COIAO

を中心に展開されている

・「規制」のアウェアネス/パブリシティ・

ツールとしてメディア教育が機能してい

・政府主導のトップダウン型で組織化されてい

・求められる横の連携~韓国のメディアリテラ

シー教育の課題

・政府の強いリーダーシップで支えられている

・青少年行政の一本化がメディアリテラシー教育の

内容、構造、ネットワークに影響を及ぼしている

・市民が能動的に参加できるさまざまなメディアリ

テラシー教育の機会がある

・メディアリテラシー教育への関心はあまり高くな

く、その中心はICT教育である

・青少年行政の改編は、学校のメディアリテラシー

教育の可能性を広げる

・情報行政が推進するICE教育は、学校のメディア

リテラシー/情報教育に社会教育的意義を与え

・政府が中心となって青少年保護の観点から

有害メディアを組織的に規制している

・政府主導のメディア規制に対するNPOの反

応はさまざまである

・インターネット~規制の限界と新たな問題

Page 16: 青少年団体におけるメディア・リテラシー教育 の取組と家庭 ...平成13~15年度に米国NPO によるメディア・リテラシー教育の先進的な取組を調査し

- 58 -

第3章 メディア・リテラシー教育:教材事例

1.各教材例

本調査研究では、日本における実践的なメディア・リテラシー教育の取組を促すため、

韓国と香港の教材を一部翻訳し、「東アジアのメディア・リテラシー教材事例集」として編

集、ウェブ公開している(http://www.mext.go.jp/a_menu/sports/ikusei/06092615.htm)。

【韓国の教材事例】

テレビ・パソコン、さようなら

キリスト教倫理実践運動協議会編

地域・家庭向けハンドアウト

親子で作るメディアガイドブック

キリスト教倫理実践運動協議会編

地域・家庭向けテキスト教材

ユースパトロール(YP)プログラム

青少年(保護)委員会編

学校・地域・家庭向けテキスト教材

【香港の教材事例】

メディア教育教材集II

「インターネット」

突破社編

教師用指導マニュアル

「親子共に学ぼう」

メディア日記

突破社編 地域・家庭向けテキスト教材

メディア・リテラシー・

カードゲーム

突破社編

学校・地域向け教材

メディア・インフォメー

ション意識教育5

突破社編 学校・地域向けテキスト教材

Page 17: 青少年団体におけるメディア・リテラシー教育 の取組と家庭 ...平成13~15年度に米国NPO によるメディア・リテラシー教育の先進的な取組を調査し

- 59 -

<資料>「青少年とメディア」関連リンク集 (中国・シンガポール・香港・韓国)

※訪問団体

~中国(CHINA)~ 【政府・行政関連】 国家広播電影電視総局 http://www.sarft.gov.cn/ 教育部 http://www.moe.edu.cn/ 文化部 http://www.ccnt.gov.cn/ 公安部 http://www.mps.gov.cn/cenweb/portal/

user/anon/page/policeWeb_HomePage.page 科学技術部 http://www.most.gov.cn/ 情報産業部 http://www.mii.gov.cn/ 新華通信社 http://www.xinhua.org/ 中国新聞社 http://www.chinanews.com/ 中国国際インターネット情報センター http://www.china.org.cn/english/index.htm 中国発展研究中心 http://www.drc.gov.cn/ 中国科学院 http://www.cas.ac.cn/ 中国社会科学院 http://www.cass.net.cn/ 中国青少年研究所 http://www.cycrc.org/

【大学・学術情報関連】

※北京大学 http://www.pku.edu.cn/ 清華大学 http://www.tsinghua.edu.cn 北京伝媒大学 http://www.cuc.edu.cn/

復旦大学 http://www.fudan.edu.cn/

【メディア業界関連】

※北京少年報(Beijing Children’s Weekly) http://bjsn.ynet.com/ 北京青年報(Beijing Youth Daily) http://www.bjyouth.com.cn/

中国青年報(China Youth Daily) http://zqb.cyol.com/node/2006-06/02/zgqnb.htm

中国中央電視台(CCTV) http://english.cctv.com/index.shtml 中央人民広播電台 http://www.cnradio.com/ 北京電視台(BTV) http://www.btv.org/ 上海電視台(SMG) http://www.smg.cn/ 中国国際放送局(日本語) http://jp.chinabroadcast.cn/ 中国人民網 http://people.com.cn/ 中国インターネット協会 http://www.isc.org.cn/

Page 18: 青少年団体におけるメディア・リテラシー教育 の取組と家庭 ...平成13~15年度に米国NPO によるメディア・リテラシー教育の先進的な取組を調査し

- 60 -

中国インターネット違法悪質情報通報センター http://net.china.cn/chinese/index.htm 【青少年団体・NPO関連】

全国青年連合会 (All-China Youth Federation)

http://www.acyf..org.cn/

共産主義青年団(The Communist Youth League of China)

http://www.ccyl.org/

中国福利会(China Welfare Institute) http://english.cwi.org.cn/ Youth Press Association of China (China Youth Connection)

http://en.youth.cn/

中国青少年ネットワーク協会 http://www.game315.com/yxfj 【その他】

中国情報局 http://news.searchina.ne.jp/ 中国政府公式ホームページ http://english.gov.cn/ 人民網・東京視点 http://www.people.ne.jp/video/index.htm

中国「未成年」保護法 http://www.unescap.org/esid/psis/population/database/poplaws/law_china/ch_record009.htm

~シンガポール(SINGAPORE)~

【政府・行政関連】 ※メディア開発庁(MDA) http://www.mda.gov.sg/ 社会開発スポーツ省(MCYS) http://app.mcys.go.sg/web/home_main.asp 教育省 http://www.moe.edu.sg/ 経済開発庁(EDB) http://www.edb.gov.sg/edb/sg/en_uk/

index.html 情報通信芸術省(MICA) http://www.mica.gov.sg/ 通商産業省(MTI) http://www.mti.gov.sg/ シンガポール青少年協議会 http://www.nyc.gov.sg/ シンガポール人民協会 http://www.pa.gov.sg/ シンガポール人民協会青少年運動 http://www.paym.org.sg/ Nexus http://www.nexus.gov.sg/ Singapore Government Online http://www.gov.sg/ ASEAN Committee on Culture and

Information (COCI) http://www.asean-coci.gov.sg/

Infocom Development Authority(IDA) http://www.ida.gov.sg/idaweb/marketing/index.jsp

Agency for Science, Technology and Research http://www.a-star.gov.sg/astar/index.do Live.Life!@eCitizen http://livelife.ecitizen.gov.sg/aboutus.asp Youth Research Network http://www.nyc.gov.sg/yrn/

Page 19: 青少年団体におけるメディア・リテラシー教育 の取組と家庭 ...平成13~15年度に米国NPO によるメディア・リテラシー教育の先進的な取組を調査し

- 61 -

【大学・学術情報関連】

※培徳中学校(Beatty Secondary School) http://beattysecondaryschool.net

※義安理工学院(Ngee Ann Polytechnic) http://www.np.edu.sg/ ※ 南洋工科大学

(Nanyang Technological University) http://www.ntu.edu.sg/

シンガポール国立大学 (National University of Singapore)

http://www.nus.edu.sg/

シンガポール経営大学 (Singapore Management University)

http://www.smu.edu.sg/

【メディア業界関連】

MediaCorp http://www.mediacorp.com.sg/ Singapore Press Holdings http://www.sph.com.sg/ Creative Community SINGAPORE http://www.creativecommunity.sg/ Singapore Network Information Centre http://www.nic.net.sg/ StarHub Cable TV http://cabletv.starhub.com/eng/landing/ Asia One http://www.asiaone.com.sg/index.html Advertising Standards Authority of Singapore http://www.case.org.sg/asas1.htm Singapore Film Commission http://www.sfc.org.sg/ Singapore Film Society http://www.sfs.org.sg/ SingNet Family Online http://www.singnet.com.sg/product/fol/fo

nline.asp Pacific Internet (Cyber Guard Family Access) http://www.pacific.net.sg/ StarHub Internet http://www.starhub.com/

【青少年団体・NPO関連】

※シンガポール青少年メディア会議 http://www.np.edu.sg/symc ※アジアメディア情報コミュニケーションセン

ター(AMIC) http://www.amic.org.sg/

Community Advisory Committee (CAC) http://www.pagi.org.sg/ YOUTHOPIA http://www.youthopia.org.sg/ T-NET Club http://www.tnetclub.org.sg/about_us.html Outward Bound Singapore http://www.obs.pa.gov.sg/

【その他】

Media 21 blueprint http://www.mda.gov.sg/wms.ftp/media21.pdf

Page 20: 青少年団体におけるメディア・リテラシー教育 の取組と家庭 ...平成13~15年度に米国NPO によるメディア・リテラシー教育の先進的な取組を調査し

- 62 -

~韓国(KOREA)~ 【政府・行政関連】 ※文化観光部青少年局 http://www.mct.go.kr/ ※国務総理青少年保護委員会→※青少年委員会 http://www.youth.go.kr/ ※韓国青少年相談院 http://www.kyci.or.kr/ ※韓国青少年開発院 http://www.youthnet.re.kr/ ※韓国情報通信部 http://www.mic.go.kr/ ※韓国インターネット安全委員会(KISCOM) http://www.kiscom.or.kr/ ※韓国映像物等級委員会(KMRB) http://www.kmrb.or.kr/ 韓国情報文化振興院 http://www.kado.or.kr/ 教育人的資源部国際振興院 http://www.ied.go.kr/ 韓国教育開発院一生教育センター http://ncle.kedi.re.kr/ 韓国社会教育院 http://www.kosec.or.kr/ ソウル市市民インターネット教室 http://cyberedu.seoul.go.kr/ ホットライン”Internet 119” http://www.internet119.or.kr/ 警察庁サイバーテロ対応センター http://www.ctrc.go.kr/ 情報保護振興院個人情報侵害センター http://www.cyberprivacy.or.kr/ 違法有害情報申告センター(SINGO) http://www.singo.or.kr/ サイバー良心運動 http://www.cyberyangsim.or.kr/ サイバー市民化運動 http://www.cybercitizen.or.kr/ スパムチェック・サービス http://spam.kiscom.or.kr/ インターネット上の名誉毀損と性暴力に関する

相談センター http://www.cyberhumanrights.or.kr/

インターネット・レイティング・サービス http://www.safenet.ne.kr/ 青少年推奨サイト http://www.youthsite.or.kr/ 青少年推奨サイトの紹介 http://www.iteennet.or.kr/ “e-Clean Korea”キャンペーン http://www.e-clean.or.kr/ インターネットゲーム家族キャンプ http://www.youth.go.kr/main.asp YP(Youth Patrol)プログラム http://www.y-patrol.go.kr/ 【大学・学術情報関連】

国立教育学術情報院(KERIS) http://www.keris.or.kr/main/index.jsp 韓国社会科学データセンター(KSDC) http://www.ksdc.re.kr/engjap/jindex.html 論文ドットコム http://www.nonmun.com/ ※中央大学校 http://www.cau.ac.kr/ 西江大学校 http://www.sogang.ac.kr/ 韓国マルチメディア言語教育学会 http://www.kamall.or.kr/

Page 21: 青少年団体におけるメディア・リテラシー教育 の取組と家庭 ...平成13~15年度に米国NPO によるメディア・リテラシー教育の先進的な取組を調査し

- 63 -

【メディア業界関連】 韓国インターネット協会(IAK) http://www.iak.ne.kr/english/index.htm 東亜日報(日本語) http://japanese.donga.com/ 朝鮮日報(日本語) http://japanese.chosun.com/ 中央日報(日本語) http://japanese.joins.com/ KINDS(Korean Integrated News Database System) http://www.kinds.or.kr/ 【青少年団体・NPO関連】

※ソウルYMCA http://www.ymca.or.kr/ ※キリスト教倫理実践運動協議会 http://www.cemk.org/ ※MIZYセンター http://www.mizy.net/ ※メディアクト http://www.mediact.org/ ※青少年教育戦略21 http://www.yes21.org/ 韓国サイバー監視団 http://www.wwwcap.or.kr/

韓国青少年団体協議会 http://www.ncyok.or.kr/ 韓国青少年サービスセンター http://www.kysc.or.kr/ 韓国青少年ボランティアセンター http://www.youthvol.net/ 韓国青少年協会 http://www.koya.or.kr/ 国立中央青少年修練院 http://www.nyc.or.kr/ 韓国 Youth and UNESCO http://youth.unesco.or.kr/main/e_main.asp 良い教師 http://www.goodteacher.org/ 楽しい学校 http://www.cleanmedia.enjoyschool.net/ 【その他】

青少年基本法(日本語訳) http://www.geocities.co.jp/WallStreet/3277/ seisyounen.html

青少年保護法(日本語訳) http://lawschool-konan.jp/sonoda/korea/law/seishonen.html

音盤及びビデオ物に関する法律(日本語訳) http://www.geocities.co.jp/WallStreet/3277/onban.html

韓国 WEB 六法(日本語訳) http://www.geocities.co.jp/WallStreet/9133/target.html

~香港(HONG KONG)~ 【政府・行政関連】 ※香港特別行政区政府(教育署) http://www.emb.gov.hk/

同 (政府広報) http://www.info.gov.hk/eindex.htm 同 (商業産業技術署) http://www.citb.gov.hk/ 同 (情報通信署) http://www.ofta.gov.hk/

※ 同 (内務署) http://www.hab.gov.hk/

Page 22: 青少年団体におけるメディア・リテラシー教育 の取組と家庭 ...平成13~15年度に米国NPO によるメディア・リテラシー教育の先進的な取組を調査し

- 64 -

同 (公民教育委員会) http://www.cpce.gov.hk/ 同 (生涯教育部) http://www.hkcpe.edu.hk/ 同 (余暇文化奉仕部) http://www.lcsd.gov.hk/ 同 (税務局) http://www.customs.gov.hk/ 香港警察 http://www.info.gov.hk/police/index.htm 香港映画テレビ娯楽事務管理処(TELA) http://www.tela.gov.hk/ 「俗悪記事」裁判所 http://www.judiciary.gov.hk/en/crt_services/

pphlt/html/oat.htm 香港放送協会 http://www.hkba.hk/en/index.html 香港法令資料データベース(中・英) http://www.legislation.gov.hk/eng/index.htm 香港経済貿易代表部(東京) http://www.hketotyo.or.jp/index_j.html 香港青少年委員会(=青年事務委員会) http://www.info.gov.hk/coy/eng/ 香港教育市プロジェクト http://www.hkedcity.net/ 優質教育基金 http://qef.org.hk/ 【大学・学術情報関連】

香港バプテスト大学 http://www.hkbu.edu.hk/ 香港大学教育学院 http://www.hku.hk/ 【メディア業界関連】

香港インターネットサービスプロバイダ協会 http://www.icrs.hk/eng/index.html 中国インターネット協会(ISC) http://www.isc.org.cn/ 香港電台 http://www.rthk.org.hk/ 東方日報 http://www.orientaldaily.com.hk/ 香港商報 http://www.hkcd.com.hk/ 蕷果日報 http://www.appledaily.com.hk/ 明報 http://www.mingpao.com/newspaper/ 星島日報 http://www.singtao.com/ 文匯報 http://www.wenweipo.com/index.shtml 大公報 http://www.takungpao.com/ 虎報 http://www.hkstandard.com/ 南華早報 http://www.scmp.com/ 中國新聞社&香港中國通訊社 http://www.chinanews.com/ 【青少年団体・NPO関連】

※突破社 http://www.breakthrough.org.hk/ ※明光社 http://www.truth-light.org.hk/ ※香港クリスチャン・サービス http://www.hkcs.org/ ※香港メディア教育協会 http://www.hkame.org.hk/ ※MILEプロジェクト http://www.mile.bt4u.com/

Page 23: 青少年団体におけるメディア・リテラシー教育 の取組と家庭 ...平成13~15年度に米国NPO によるメディア・リテラシー教育の先進的な取組を調査し

- 65 -

香港青年団体協議会 http://www.hkfyg.org.hk/ 香港 YMCA http://www.ymcahk.org.hk/ LEAD プロジェクト http://www.lead.org.hk/aboutpilot.html ユースパワー http://go.to/youth-power/ 新世界青年連合 http://www.fnty.i-p.com/ 香港新世代文化連盟 http://www.newgen.org.hk/ 【その他】

香港青年憲章 http://www.hab.gov.hk/en/youth/index.htm (注意)中国語、韓国語サイトについては、翻訳サイトの翻訳ツールを利用するか、フォントをダウン

ロードしてから閲覧して下さい。