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山口大学各学部ディプロマ・ポリシー

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山口大学各学部ディプロマ・ポリシー

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目次

人 文 学 部 ...................................................................................................................... 1

教 育 学 部 ...................................................................................................................... 3

経 済 学 部 .................................................................................................................... 12

理 学 部 ............................................................................................................................ 17

医 学 部 ............................................................................................................................ 24

工 学 部 ............................................................................................................................ 29

農 学 部 ............................................................................................................................ 37

共 同 獣 医 学 部 ...................................................................................................... 40

国 際 総 合 科 学 部 .............................................................................................. 42

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人 文 学 部

ディプロマ・ポリシー

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■ 人文学部 人文学科

1.人文教養教育 DP

哲学、歴史学、社会学、日本・中国言語文学、欧米言語文学の 5コースすべての入門的

内容を身に付け、さらに、その中から複数の専門分野についてその基礎的内容を身に付け

ています。

2.人文リテラシー教育 DP

文系基礎学の思考方法の汎用的基本と、複数の言語による情報交換や表現手段の基礎を

修得しており、未経験の問題に対しても、主体的かつ協同的に解法を構想する拠り所とな

る技能と判断力を有しています。

3.人文専門教育 DP

3年次より人文学部 5コースの一つに所属し、所属コースの目標に到達しています。

1)哲学コース:真善美について、先人の営為に学び、感性と論理的な思考力を活かし

て、現代における課題をみずから発見し、探求し、表現することができる。

2)歴史学コース:歴史事象に関する広い知識を修得するとともに広い視野を獲得し、

歴史的な資料の特質を、その批判的な読解・分析を通じて理解し、歴史的事実を確定

して歴史の再構成を行う方法を学び、それができる能力を有している。

3)社会学コース:社会学の目的や性格と現代社会や地域社会の特質を理解したうえ

で、独自の研究課題を発見し、データの的確な収集・分析に基づいて、研究成果とし

て表現できる。

4)日本・中国言語文学コース:日本・中国の言語と文学表現の特質や歴史を理解し、

言語・文学の諸相に表れた人間社会の多様性と普遍性について考察する力を有してい

る。日本語や中国語の高いリテラシー能力を身に付けている。

5)欧米言語文学コース:欧米地域さらには世界各地の言語と文学の諸相に表れた人間

社会の多様性と普遍性について考察する力を有している。英語やヨーロッパ言語の高

いリテラシー能力、及び世界の個別言語のリテラシー能力を身に付けている。

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教 育 学 部

ディプロマ・ポリシー

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■ 教育学部 学校教育教員養成課程 小学校教育コース

小学校総合選修、教育学選修、心理学選修、国際理解教育選修

【小学校総合選修】

1.子ども理解に関する資質・能力

人間の発達について系統的に理解するとともに、教育に関する実践や理論を踏まえ、効

果的な教育指導の在り方について考察することができます。

2.学習指導に関する資質・能力

子どもの実態を総合的に理解し、指導上の目標や課題等を明らかにした上で、創意工夫

しながら適切な教育指導を行うことができます。

3.協働実践に関する資質・能力

同僚や保護者、地域の人々と連携・協働し、多様な場面における子どもの教育指導を、

総合的かつ創造的に実践できます。

4.教員として求められる資質・能力

以下の 1)~4)に挙げた事項に関する教員としての資質・能力を振返り、向上させて

いく姿勢を身に付けています。

1)使命感や責任感、教育的愛情等に関する事項

2)社会性や対人関係能力に関する事項

3)児童生徒理解に関する事項

4)教科等の指導に関する事項

【教育学選修】

1.知識・理解(教育学的教養)

・教育の歴史に関する幅広い知識を有し、歴史的な知識を使いながら現代の教育問題を考

えることができます。

・教育の目標・理念・本質について原理的に考え、「あるべき社会や子ども」の姿を論じ

ることができます。

・子ども・学校・家庭を取り巻く現在の状況や問題についての知識を有し、教育問題につ

いて客観的な情報に基づいて考えることができます。

・授業づくり、カリキュラムづくり、学級・学校経営を実施するために必要な基本的知識

を有し、その知識を実践的に活用することができます。

2.論理的・批判的思考力

・世の中の「教育についてのイメージ」を批判的に分析し、主観的な思い込みではなく、

統計的なデータ、フィールドワーク、国際比較、歴史的分析などに基づいて現代の教育

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問題を筋道立てて考えることができます。

・歴史、社会、学校といった多様な視点から教育問題について考える、多視点的な物の見

方を習得しています。

3.課題解決力(問題解決力)

・学校教育に限らず家庭教育や社会教育に至るまでの様々な領域での教育問題を発見し

た上で、解決に必要な情報を収集・分析・整理し、解決方法を具体的に考え提案する力

を身に付けています。

4.実践構想力

・過去の教育実践や海外の教育実践に学びながら、教科指導を構想・省察することができ

ます。

・教科指導に関わらず、生活指導や学級経営、学校経営といった幅広い実践について考え、

実行する力を習得しています。

5.協働力

・他者と円滑にコミュニケーションを図ることができ、連携・協働して現代的教育課題の

解決を推進することができます。

・論述力、研究発表や議論するためのコミュニケーション能力を有しています。

6.教員として求められる資質能力

以下の 1)~4)に挙げた事項に関する教員としての資質能力を自らふりかえり、向上

させていく姿勢を身に付けています。

1)使命感や責任感、教育的愛情等に関する事項

2)社会性や対人関係能力に関する事項

3)幼児・児童・生徒理解に関する事項

4)教科等の指導に関する事項

【心理学選修】

1.教育基盤力

心理学に関する幅広い知識を有し、学校現場を始めとする社会における心理学的問題

に対して、主体的・自律的に取り組むことができます。

2.コミュニケーション能力・協働力

職種の異なる人々や学問的バックグラウンドの異なる人々と円滑にコミュニケーショ

ンを図ることができ、様々な心理学的問題に対して、連携・協働して解決を促進すること

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ができます。

3.論理的思考力

社会の諸問題に対して、心理学の知識や手法を用いて、複眼的、論理的に分析し、的確

に表現できるプレゼンテーション能力を身に付けています。

4.心理学を活用する力

心理学を学んだものとしての社会的責任を自覚するとともに、心理学分野の専門家と

して国際的に通用する知識を修得することにより、地域から世界を見据えたグローカル

に貢献できる能力を身に付けています。

5.教員として求められる資質能力

以下の 1)~4)に挙げた事項に関する教員としての資質能力を自らふりかえり、向上

させていく姿勢を身に付けています.

1)使命感や責任感、教育的愛情等に関する事項

2)社会性や対人関係能力に関する事項

3)幼児・児童・生徒理解に関する事項

4)教科等の指導に関する事項

【国際理解教育選修】

1.教育基盤力

・教育の理念・教職の意義・国際理解教育の基礎を理解しています。

・国際理解教育及び小学校教育に関する基礎的な知識と実践力を身に付けています。

・国際理解教育及び学校教育現場に関する基礎知識を身に付けており、現代的教育課題に

対して主体的・自立的に取り組むことができます。

・小中高の接続性を踏まえた国際理解教育及び小学校英語教育を展開するための基礎的

な素養を身に付けています。

・小学校英語の授業実践のための基礎的なスキルを身に付けています。

2.論理的思考力

・グローバル化の進行に伴って生じる諸問題、その他の多様な現代的教育課題に関して、

情報や知識を複眼的、論理的に分析し、的確に表現できるプレゼンテーション能力を身

に付けています。

・資料を精確に調べ、論理的に整理することができ、対象について批判的に検討すること

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ができます。

3.課題解決力(問題解決力)

・学校教育に関連した様々な現代的課題を発見した上で、解決に必要な情報を収集・分

析・整理し、その課題を解決に向かわせる能力を身に付けています。

4.授業実践力

・小学校におけるさまざまな教科の授業を構成し、効果的に実践できる能力を身に付けて

います。

・小学校英語の授業を効果的に実践するスキルを身に付けています。

・さまざまな教科で国際理解教育を実践するための知識と観点を身に付けています。

5.協働力・コミュニケーション能力

・他者と円滑にコミュニケーションを図ることができ、連携・協働して教育の情報化の推

進や現代的教育課題の解決を推進する能力を身に付けています。

・日本語による論述力、研究発表や議論するためのコミュニケーション能力を身に付けて

います。

・外国人と協働するために必要な実践的英語コミュニケーション能力、異文化を尊重する

態度、異文化に対する柔軟な姿勢を身に付けています。

6.教員として求められる資質能力

以下の 1)~4)に挙げた事項に関する教員としての資質能力を自らふりかえり、向上

させていく姿勢を身に付けています。

1)使命感や責任感、教育的愛情等に関する事項

2)社会性や対人関係能力に関する事項

3)幼児・児童・生徒理解に関する事項

4)教科等の指導に関する事項

■ 教育学部 学校教育教員養成課程 幼児教育コース

1.知識・理解

幼児教育に関する幅広い専門的知識を有し、幼児教育に関連したさまざまな現代的課題

や実践の中で生起する教育課題に対して、主体的・自立的に取り組むことができます。

2.コミュニケーション能力・協働性

幼児教育に関連したさまざまな現代的課題や実践の中で生起する教育課題に対して、他

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者と円滑にコミュニケーションを図りながら、連携・協働して取り組むことができます。

日本語による論述力、研究発表や議論をするためのコミュニケーション能力を身に付け

ています。

3.論理的思考力

幼児教育に関連したさまざまな現代的課題や実践の中で生起する教育課題に対して、情

報や知識を複眼的、論理的に分析し、得られた成果を的確に表現できるプレゼンテーション

能力を身に付けています。

4.課題解決力

幼児教育に関連したさまざまな現代的課題や実践の中で生起する教育課題を発見し、必

要な情報を収集・分析・整理して、確実に解決できる能力を身に付けています。

5.社会性

教育者として社会的責任を自覚するとともに、幼児教育分野の専門家として専門的知識

と実践力を修得することにより、地域社会に貢献できる能力を身に付けています。

6.教員として求められる資質能力

以下の 1)~4)に挙げた事項に関する教員としての資質能力を自らふりかえり、向上さ

せていく姿勢を身に付けています。

1)使命感や責任感、教育的愛情等に関する事項

2)社会性や対人関係能力に関する事項

3)幼児・児童・生徒理解に関する事項

4)教科等の指導に関する事項

■ 教育学部 学校教育教員養成課程 特別支援教育コース

1.子どもへの教育的愛情と熱意

・特別なニーズを有する幼児児童生徒を含む、すべての子どもに対して、教育的な愛情と

熱意を有しています。

2.教育基盤力

・教育の理念・教職の意義を理解しています。

・特別支援教育と、小学校教育または中学校教育に関する基礎的な知識と実践力を有して

います。

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・特別支援教育を含む教育全体における現代的課題に対して主体的に取り組むことがで

きます。

・幼小中高の接続性を踏まえた特別支援教育を実践するための基礎的な素養を有してい

ます。

・特別なニーズを有する幼児児童生徒に対する支援や指導に関する基礎的な技術を修得

しています。

3.観察力、論理的思考力及び課題解決力(問題解決力)

・特別なニーズを有する幼児児童生徒が示す特性を多面的に捉え、客観的かつ論理的に分

析することができます。

・上記の分析結果と、子どもたちを取り囲む環境との相互作用を踏まえ、実践的な支援や

指導方法を選択するための基礎的な思考力を有しています。

・学校教育に関連した様々な現代的課題を発見した上で、解決に必要な知識や情報の収集

及び分析を行い、その課題に着手する能力を身に付けています。

4.コミュニケーション能力

・他者と円滑にコミュニケーションを図ることができ、連携・協働して特別なニーズを有

する幼児児童生徒が示す様々な課題の解決を推進することができます。

・特別支援教育に関連する現代的課題や研究について議論するためのコミュニケーショ

ン能力を有しています。

5.教員として求められる資質能力

以下の 1)~4)に挙げた事項に関する教員としての資質能力を自らふりかえり、向上さ

せていく姿勢を身に付けています。

1)使命感や責任感、教育的愛情等に関する事項

2)社会性や対人関係能力に関する事項

3)幼児・児童・生徒理解に関する事項

4)教科等の指導に関する事項

■ 教育学部 学校教育教員養成課程 情報教育コース

1.教育基盤力

・教育の理念・教職の意義・教育の情報化の基礎を理解しています。

・情報教育と数学教育または小学校教育に関する基礎的な知識と実践力を身に付けてい

ます。

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・情報通信技術(ICT)及び学校教育現場に関する基礎知識を身に付けており、現代的

教育課題に対して主体的・自立的に取り組むことができます。

・小中高の接続性を踏まえた情報教育を展開するための基礎的な素養を身に付けていま

す。

・教材コンテンツや教育メディアに関する基礎技術を身に付けています。

2.論理的思考力

・教育の情報化ならびに多様な現代的教育課題に関して、情報や知識を複眼的、論理的

に分析し、的確に表現できるプレゼンテーション能力を身に付けています。

・コンピュテーショナル・シンキング(プログラミング的思考)を身に付け、対象とす

る課題について論理的に考えることができます。

3.課題解決力(問題解決力)

・学校教育に関連した様々な現代的課題を発見した上で、解決に必要な情報を収集・分

析・整理し、その課題を解決に向かわせる能力を身に付けています。

4.ICT活用力

・ICTを的確かつ柔軟に活用することで、教育の情報化の推進に関わることができま

す。

・教科指導において ICTを活用するための基礎的な知識と実践力を身に付けています。

5.協働力・コミュニケーション能力

・他者と円滑にコミュニケーションを図ることができ、連携・協働して教育の情報化の

推進や現代的教育課題の解決を推進する能力を身に付けています。

・日本語による論述力、研究発表や議論するためのコミュニケーション能力を身に付け

ています。

6.教員として求められる資質能力

以下の 1)~4)に挙げた事項に関する教員としての資質能力を自らふりかえり、向上さ

せていく姿勢を身に付けています。

1)使命感や責任感、教育的愛情等に関する事項

2)社会性や対人関係能力に関する事項

3)幼児・児童・生徒理解に関する事項

4)教科等の指導に関する事項

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■ 教育学部 学校教育教員養成課程 教科教育コース

〔教員として求められる資質能力〕

1)使命感や責任感、教育的愛情等に関する事項

2)社会性や対人関係能力に関する事項

3)幼児・児童・生徒理解に関する事項

4)教科等の指導に関する事項

教科教育コースでは特に以下の資質能力を十分身に付けています。

1.知識・理解

・教科教育の指導に必要とされる教科の専門領域についての基礎的内容を理解していま

す。

・教科教育の指導に必要とされる教科の基礎的技能について理解しています。

・児童生徒の発達段階や教科における学習の特性について理解しています。

・教科の授業を実践するための指導内容や指導方法について理解しています。

・教科の授業を実践するための指導に関する基礎的技能について理解しています。

2.教科指導実践力

・教科教育の授業に必要とされる基礎的指導実践力を身に付けています。

・児童生徒の実態に適応した教科における基礎的な授業実践力を身に付けています。

・教科教育の授業を新しく創造するための基礎的能力を身に付けています。

・児童生徒の発達段階の特性を理解し、適切な教科指導ができる実践力を身に付けてい

ます。

・児童生徒の発達段階を考慮した系統的な教科内容を選択し、授業を構成する力を身に

付けています。

3.課題解決力

・教科教育に関連した種々の課題を発見した上で、解決に必要な情報を収集・分析・整

理し、その課題を解決できる能力を身に付けています。

4.協働力・コミュニケーション能力

・教科教育の課題に対して他者と円滑にコミュニケーションを図ることができ、連携・

協働して推進することができます。

・日本語による論述力、研究発表や議論するためのコミュニケーション能力を身に付け

ています。

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経 済 学 部

ディプロマ・ポリシー

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■ 経済学部 経済学科

山口大学経済学部では、自ら問いを見いだし、解決の方策を探る能力を持ち、世界や社

会に貢献し得る実践的経済人を養成することを目的としており、所定の期間在学し、所定

の単位を修得し、学部規則に定める要件を満たし、以下の知識や能力を身に付けた学生に

「学士(経済学)」の学位を授与します。

・基盤となる諸知識を修得し、自ら問いを見出す能力

・情報を収集したり情報を活用したりする技能・解決の方策を探究したり、あるいは自

ら進むべき道を模索したりすることのできる能力

・探究や模索の結果得られた知見や考えを、広く人に伝え生かす能力

・社会や世界に貢献するための基盤となる、英語等によるコミュニケーション能力

経済学科では、多面的な因果関係を持つ経済社会現象を解明し、法則性を見いだすこと

のできる人材及び国際経済の展開に伴って生じる諸問題を理解し、解決を見通しながら、

国際経済システム、国際協力、東アジア経済などの分野で社会に貢献できる人材を養成す

ることを目的としています。

【経済の領域を中心に学ぶ学生(経済の仕組みを理解し社会で活躍する人材)】

1.ミクロ経済学、マクロ経済学などの基礎的な経済理論を理解し、計量的な分析によ

って応用する能力

2.経済政策、政府の財政活動、金融経済、地域経済の理論と現実的な問題を理解し分

析する能力

3.労働経済や社会保障を含めた社会経済の現状と社会経済の歴史的変遷を理解し分析

する能力

【国際経済の領域を中心に学ぶ学生(グローバルな社会で活躍する人材)】

1.国際貿易、国際金融、国際運輸などの国際経済システムを理論的に理解する能力

2.欧米を中心とした国際関係と、途上国を中心とした経済発展及び国際協力の現状を

分析する能力

3.中国、韓国をはじめとした東アジア近隣諸国の経済・社会・歴史について分析する

能力

【公共管理コース】

1.基本的な経済理論を理解し、グローバル化した社会の現状を分析する能力

2.国際公共管理、国際協力や東アジア経済について理解し、現状を分析する能力

3.グローバル化した社会で実践的な経済人として活躍するためのコミュニケーション

能力

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■ 経済学部 経営学科

山口大学経済学部では、自ら問いを見いだし、解決の方策を探る能力を持ち、世界や社

会に貢献し得る実践的経済人を養成することを目的としており、所定の期間在学し、所定

の単位を修得し、学部規則に定める要件を満たし、以下の知識や能力を身に付けた学生に

「学士(経済学)」の学位を授与します。

・基盤となる諸知識を修得し、自ら問いを見出す能力

・情報を収集したり情報を活用したりする技能

・解決の方策を探究したり、あるいは自ら進むべき道を模索したりすることのできる能力

・探究や模索の結果得られた知見や考えを、広く人に伝え生かす能力

・社会や世界に貢献するための基盤となる、英語等によるコミュニケーション能力

経営学科では、経営的知識及び素養を持った実践的経済人を養成することを目的として

います。「発見し・はぐくみ・かたちにする」を体現する企業人材を育成します。そのた

めにまず、自ら問いを見出し、見出した問いを自らの中に育んで解決の方策を探求し、ま

た自ら進むべき道を模索することができることを教育目的とします。そのうえで、得られ

た知見や考えを生かす能力を涵養することで、世界と社会に貢献する実践的な経済人を育

んでいきます。具体的には、企業行動に伴って生起する諸問題を理解し、解決に至る道筋

を考える基礎学力を付与することで、経営、情報、会計、流通分野や、企業法務分野で社

会に貢献できる人材育成を目指します。

1.経営分野では、経営経済、経営史、企業行動、経営管理に関する諸問題を理解する

能力

2.情報分野では、経営問題を数理モデルによって理解する能力

3.会計分野では、企業の経済活動の計画・結果を計数的に把握する能力

4.流通分野では、商品自体や商品の流通・マーケティング、保険の活動に関わる諸問

題を理解する能力

【職業会計人コース】

経営学科職業会計人コースでは経営的知識及び素養を持った実践的経済人を養成するこ

とを目的としています。「発見し・はぐくみ・かたちにする」を体現する企業人材を育成

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します。自ら問いを見出し、見出した問いを自らの中に育んで解決の方策を探求し、また

自ら進むべき道を模索することができることを教育目的とします。特に、公認会計士・税

理士資格に関する高度な会計・税務の専門知識を有することを重視します。

1.監査、税務、会計等の専門知識を有し、それを実践できる能力

2.職業会計人として社会に貢献できる能力

【企業法務コース】

経営学科企業法務コースでは法学的知識及び素養を持った実践的経済人を養成すること

を目的としています。

1.国家や人権、市民生活に関する法的諸制度や理論、問題状況について理解し、分析

し対処しうるための基礎知識や、それを応用する能力

2.企業や経済に関する法制度やその運用、直面する問題状況を理解し、分析し対処し

うるための基礎知識や、それを応用する能力

3.社会生活における法制度、理論を理解し、分析し対処しうる、特に少数者、弱者の

利益に配慮することに関する基礎知識や、それを応用する能力

4.公行政に関する法制度や理論、政治に関する諸状況や理論について理解、分析し対

処しうる基礎知識や、それを応用する能力

■ 経済学部 観光政策学科

山口大学経済学部では、自ら問いを見いだし、解決の方策を探る能力を持ち、世界や社

会に貢献し得る実践的経済人を養成することを目的としており、所定の期間在学し、所定

の単位を修得し、学部規則に定める要件を満たし、以下の知識や能力を身に付けた学生に

「学士(経済学)」の学位を授与します。

・基盤となる諸知識を修得し、自ら問いを見出す能力

・情報を収集したり情報を活用したりする技能

・解決の方策を探究したり、あるいは自ら進むべき道を模索したりすることのできる能

・探究や模索の結果得られた知見や考えを、広く人に伝え生かす能力

・社会や世界に貢献するための基盤となる、英語等によるコミュニケーション能力

観光政策学科では、観光活動を科学的に分析する手法を学び、観光資源の開発、有効利

用など観光政策に関する諸問題を実践的に解決できる人材及び多言語を駆使したコミュニ

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ケーション能力を有し、観光立国を目指す我が国に必要とされる人材の育成を目指しま

す。

【観光経済分析コース】

1.観光経済の動向や構造を正確に分析する能力

2.分析結果を現実の観光経済政策に応用できるようにする実践力

【観光コミュニケーションコース】

1.観光コミュニケーション能力を養成するための知識と技能

2.観光コミュニケーション能力を発揮してグローバルな人的交流等を実践するための

社会的活動能力

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理 学 部

ディプロマ・ポリシー

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■ 理学部 数理科学科

1.知識・理解

(1) 数学の三大分野である代数学、幾何学、解析学の基本的な知識を体系的に理解し、応

用数学や情報数学にそれらを用いることができる基本的な素養を身に付けています。

(2) 数学が科学や社会の発展に果たす役割を理解しています。

2.汎用的技能

(1) コミュニケーション・スキル: 数学やその応用に関する様々な知見を、根拠・理由と

ともに理路整然と説明するためのプレゼンテーション能力や文書作成を行える日本語

能力を身に付けています。また、他者の説明からその主張及び論理的妥当性を判断し、

議論によってその理解を深化させることができます。将来、様々な知識を身に付ける上

で必要な英語の基礎能力を備えています。

(2) 数量的スキル: 自然や社会現象を数理的立場からモデル化し、理解・分析する能力

を身に付けています。

(3) 情報リテラシー: 様々な手段を用いて問題解決のための必要な情報を収集し、その

情報の妥当性を適正に判断し、情報モラルに則って効果的に活用することができます。

(4) 論理的思考能力: 数学に関連する様々な定理や命題に対して、それらが成り立つ根

拠を、公理や定義から論理的に説明することができます。

(5) 問題解決能力: 数理科学に関する様々な課題に対して、その課題を解決するための

問題点を発見し、必要な情報を自ら収集・分析・整理することで問題解決を行うことが

できます。さらに、得られた解決手法を改良・一般化することによって、幅広い問題の

解決に応用することができます。

3.態度・志向性

数理科学の学修を通し、広く社会で活躍するための自己を管理し、チームワークで仕事

を進める能力を身に付けています。さらに、社会人としての倫理観や社会的責任を持って

行動をとる態度を身に付けています。

4.総合的な学習経験と創造的思考力

数理科学に関連する様々な課題を解決する中で獲得してきた知識や技能、創造的な思

考を総合的に活用し、横断的な知識や技能が要求されるより高度な問題を解決すること

ができます。

■ 理学部 物理・情報科学科

1.知識・理解

(1) 自然科学や情報科学について広く知り、人間や文化との関わりについて理解していま

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す。

(2)a) 物理学(力学、 電磁気学)と情報科学(データ解析、 プログラミング言語)、及びそ

の基盤となる数学の基礎知識を体系的に理解しています。

b) 物理学または情報科学に関する発展的な知識を理解しています。

2.汎用的技能

(1) コミュニケーション・スキル: 自然科学における様々な知見を根拠・理由とともに

説明するためのプレゼンテーション能力や文章作成を行える日本語能力を身に付けて

います。また、他者の説明からその主張及び根拠を正しく判断することができます。将

来、様々な知識を身に付ける上で必要な英語の基礎能力を備えています。

(2) 数量的スキル: 自然現象を定量的に捉え、数理モデル化や定量的解析を行い、解析

結果の可視化、説明を行える数量的スキルを身に付けています。

(3) 情報リテラシー: 様々な手段を用いて問題解決のために必要な情報を収集し、その

情報の妥当性を適正に判断し、情報モラルに則って効果的に活用することができます。

(4) 論理的思考力: 様々な自然現象が生じる理由についての仮説提起を行い、その妥当

性を理由とともに説明することができます。

(5) 問題解決力: 物理学や情報科学の課題に対し、その課題を解決するための問題点を

発見し、必要な情報を自ら収集・分析・整理することで、問題解決を行うことができま

す。

3.態度・志向性

自然科学や情報科学の学修を通し、広く社会で活躍するための自己を管理し、チームワ

ークで仕事を進める能力を身に付けています。さらに、社会人としての倫理観や社会的責

任を持って行動をとる態度を身に付けています。

4.総合的な学習経験と創造的思考力

物理学や情報科学の基礎知識、及び、自然現象を定量的に捉える数量的スキルを具体的

な課題に適用し、その課題を解決する学習経験を通して、課題解決のための創造的思考力

を身に付けています。

■ 理学部 生物・化学科

【生物学コース】

山口大学理学部生物・化学科(生物学コース)では、生物学と化学の基礎の学修及び生物

学の発展的な学修を通して科学的・論理的思考力を身に付け、学生の学士力を育みます。卒

業後には、バイオ・医薬・食品分野の研究開発・生産・品質管理従事者、中学校や高等学校

教諭として、広く社会で活躍できる人材、さらには大学院に進学し、自らの専門性を発展さ

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せる意欲をもつ人材の育成を目指しています。

以上の理念のもとに、生物・化学科(生物学コース)では以下の到達目標を達成した学生

に「学士(理学)」を授与します。

1.知識・理解

(1) 自然科学について広く知り、人間や文化との関わりについて理解しています。

(2) a) 生物学の基幹分野である細胞生物学、分子生物学、生理学を体系的に理解していま

す。また、その基盤となる化学・数学の基礎知識を理解しています。

b) 生物学に関する発展的な知識を理解しています。

2.汎用的技能

(1) コミュニケーション・スキル: 自然科学における様々な知見を根拠・理由とともに

説明するためのプレゼンテーション能力や文章作成を行える日本語能力を身に付けて

います。また、他者の説明からその主張及び根拠を正しく判断することができます。将

来、国際的な活躍をする上で必要な英語の基礎能力を備えています。

(2) 数量的スキル: 自然現象を定量的に捉え、説明を行える数量的スキルを身に付けて

います。

(3) 情報リテラシー: 様々な手段を用いて問題解決のために必要な情報を収集し、その

情報の妥当性を適正に判断し、情報モラルに則って効果的に活用することができます。

(4) 論理的思考力: 様々な自然現象が生じる理由についての仮説提起を行い、その妥当

性を理由とともに説明することができます。

(5) 問題解決力: 生物学の課題に対し、その課題を解決するための問題点を発見し、実

験・観察等を通して必要なデータを自ら収集・分析・整理・考察することで、問題解決

を行うことができます。

3.態度・志向性

自然科学、特に生物学の学修を通し、広く社会で活躍するための自己を管理し、チーム

ワークで仕事を進める能力を身に付けています。さらに、社会人としての倫理観や社会的

責任を持って行動をとる態度を身に付けています。

4.総合的な学習経験と創造的思考力

自然科学、特に、生物学の基礎知識、及び、自然現象を定量的に捉える数量的スキルを

具体的な課題に適用し、その課題を解決する学習経験を通して、課題解決のための創造的

思考力を身に付けています。

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【化学コース】

山口大学理学部生物・化学科(化学コース)では、化学一般に関する基礎の学修及び物理化

学、有機化学、無機化学、分析化学のうち何れかの発展的な学修を通じて学士力を身に付け

ます。卒業後は、企業・公的機関の化学系技術者、あるいは化学教員として活躍する上で必

要な知識や技術・思考力を身に付けた学生、大学院に進学し高い専門性を養うために必要な

基盤的素養を身に付けた学生を育成します。

以上の理念に基づき、以下の目標を達成した学生に「学士(理学)」の学位を授与します。

1.知識・理解

(1) 自然科学について広く知り、自然科学の人間や文化との関わりについて理解していま

す。

(2) a) 化学の基幹 4分野である物理化学、有機化学、無機化学、分析化学を体系的に理解

しています。また、その基盤となる物理学・数学の基礎知識を身に付けています。

b) 化学の基幹 4 分野のうち 1 つ以上の分野については、専門的な知識も身に付けて

います。

2.汎用的技能

(1) コミュニケーション・スキル: 自然科学における様々な知見を根拠・理由とともに

説明するためのプレゼンテーション能力や文章作成を行える日本語能力を身に付けて

います。また、他者の説明からその主張及び根拠を正しく判断することができます。将

来、国際的な活躍をする上で必要な英語の基礎能力を備えています。

(2) 数量的スキル: 自然現象を定量的に捉え、数理モデル化や定量的解析を行い、解析

結果の可視化、説明を行える数量的スキルを身に付けています。

(3) 情報リテラシー: 問題解決のために必要な情報を収集し、その情報の妥当性を適正

に判断し、情報モラルに則って効果的に活用することができます。

(4) 論理的思考力: 自然現象が生じる理由についての仮説提起を行い、その妥当性を理

由とともに説明することができます。

(5) 問題解決力: 自然科学の課題に対し、その課題を解決するための問題点を発見し、

必要な情報を自ら収集・分析・整理することで、問題解決を行うことができます。

(6) 観察力: 実験により得られた知見から、その背後にあるメカニズムを推測し、規則

性を導き出す能力を身に付けています。

3.態度・志向性

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自然科学、特に化学の学修を通し、広く社会で活躍するために、自己を管理しチームワ

ークで仕事を進める能力を身に付けています。さらに、社会人としての倫理観や社会的責

任を持って行動をとる態度を身に付けています。

4.総合的な学習経験と創造的思考力

自然科学、特に化学の基礎知識を具体的な課題に適用し、その課題を定量性を持って解

決する学習経験を通して、課題解決のための創造的思考力を身に付けています。

■ 理学部 地球圏システム科学科

山口大学理学部地球圏システム科学科は、地球科学の知識や理解、汎用的技能、意欲的志

向力、創造的思考力を身に付け、これら地球科学の素養を活かした職種に必要な能力を身に

付けた学生に「学士(理学)」の学位を授与します。特に地域環境科学コースでは、地質技術

者として必要な高度な能力を習得することが求められます。

1.知識・理解

(1) 自然科学について広く知り、人間や文化との関わりについて理解しています。

(2) a) 岩石学、鉱物資源学、層位地史学および応用地質学の基礎知識を体系的に理解して

います。

b) 地球科学に関する発展的・応用的な知識を理解しています。

2.汎用的技能

(1) 観察・仮説構築能力:天然の試料や分析データから自然現象の背景にある法則やメカ

ニズムを洞察し、仮説を構築する力を備えています。

(2) 数量的スキル: 自然現象を定量的に捉え、数理モデル化や定量的解析を行い、解析結

果の可視化、説明を行える数量的スキルを身に付けています。

(3) 情報リテラシー: 様々な手段を用いて問題解決のために必要な情報を収集し、その情

報の妥当性を適正に判断し、情報モラルに則って効果的に活用することができます。

(4) 論理的思考力: 様々な自然現象が生じる理由についての仮説提起を行い、その妥当性

を論理的に説明することができます。

(5) 問題解決力: 地球科学の課題に対し、その課題を解決するための問題点を発見し、必

要な情報を自ら収集・整理・分析することで、問題解決を行うことができます。

(6) 地球科学を理解・活用するために必要な能力

(A) 地球的視点から物事を捉え、多面的に取り扱う能力とその素養

(B) 科学技術が地域社会や自然環境に及ぼす影響や効果及び技術者が地域社会におい

て果たすべき役割に対する理解(*)

(C) 数学、自然科学および情報処理に関する知識とそれらを応用できる能力

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(D) 地球科学分野の基本的な知識、技術、論理性及びそれらを地域社会の問題解決に応

用できる能力

D-1 地球科学全般に関する基礎知識及び技術の修得

D-2 四次元的な地質現象の解析技術の修得と調査結果の総合解析・評価技術の修得

D-3 地球で起こる地質現象に関する知識とメカニズムの解明に関する技術の修得

D-4 地球物質の循環や地球資源の有効活用に関する知識と技術の修得

D-5 社会資本の創生、防災対策、環境保全に関する知識と技術の修得(*)

(E) 種々の調査・分析・解析技術、情報を生かして地域社会のからの要求と問題を計画

的に解決するためのデザイン能力(*)

(F) 日本語による論理的な記述力、資料作成能力、プレゼンテーション能力、討議など

のコミュニケーション能力及び国際的に通用するコミュニケーション基礎能力

(G) 地球科学的な現象に強い好奇心を持って課題を探求するとともに、自主的、継続的

に学修し、問題解決できる能力

(H) 一定の制約条件下で与えられた課題について、計画・実施・取りまとめる能力及び

チームワーク(*)

(I) 社会貢献のための基礎能力と素養(*)

(*):(B)(D-5)(E)(H)(I) は地域環境科学コースに必ず求められる能力

3.態度・志向性

自然科学や地球科学の学修を通し、広く社会で活躍するための自己を管理し、チームワ

ークで仕事を進める能力を身に付けています。さらに、社会人としての倫理観や社会的責

任を持って行動をとる態度を身に付けています。

4.総合的な学習経験と創造的思考力

地球科学の基礎知識や考え方及び自然現象を定性的・定量的に捉える能力を身に付け、

具体的な課題を解決する学習体験を通して、課題解決のための創造的思考力を身に付け

ています。

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医 学 部

ディプロマ・ポリシー

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■ 医学部 医学科

山口大学医学部医学科は、医学・医療の専門知識と技術を教授し、豊かな人間性を涵養す

ること、医学・医療の変化、医師の社会的役割の変化への対応能力を育成すること、国際的

視野に立って医学の発展及び国際交流に貢献し、国際化に対応できる能力を育成すること、

医学・医療の知識や技術の向上に積極的に貢献し、創造的な人材を育成することを理念・目

的としています。これらを達成するため、所定の期間在学し、必要単位を修得した上で、次

の知識や能力を身に付け、最終試験に合格した学生に「学士(医学)」の学位を授与します。

<知識・理解>

1.医療基盤力

医学・医療において基盤となる知識を体系的に身に付け、その知識体系を文化・社会等

の学際分野と関連付けて理解し、医学・医療の変化に対応し、新規課題に応用できます。

2.地域・国際対応力

・地域の保健・医療・福祉・介護及び行政等との連携を理解し、地域における健康の増進

と疾病の予防・治癒に貢献できる基本的な考え方を身に付けています。

・医療環境や公衆衛生について国際的視野を持ち、人類・医学の歴史・社会・自然に関す

る知識を広く身に付け、医師の社会的役割の変化や国際化に対応できます。

<態度・技能・志向性>

3.医療プロフェッショナリズム

・倫理観:教養を高め、豊かな人間性を涵養し、医師としての社会的責任を自覚して、自

己の良心と社会の規範に従って行動し、基礎的な医療倫理問題に対処できます。

・医師としての職責:多種多様な人間性と生命の尊厳について深い認識を有し、人の命と

健康を守る医師としての職責を自覚しています。

・患者安全:患者及びその家族の秘密を守り、患者の安全を最優先し、患者中心の立場で

考えられます。

4.チーム医療力とコミュニケーション能力

・他者と円滑にコミュニケーションを図り、相互尊重のもとに協調・共働してチーム医療

ができる。また、目標実現のためにリーダーシップを発揮できます。

・医療内容を分かりやすく説明する等、患者やその家族との対話を通じて、良好な人間関

係を築くことができます。

・英語によるコミュニケーション能力を身に付け、情報収集・論述・国際交流ができるす。

5.自己開発力

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・医学の修学に積極的に取り組み、生涯にわたり自己研鑽を続ける習慣を身に付け、医

学・医療の変化や医師の社会的役割の変化に対応できる自己開発力を身に付けていま

す。

・ICT(Information & Communication technology)活用能力を持ちます。モラルに則り多

様な情報を収集・分析して適正に活用する情報リテラシー力を身に付け、的確なプレゼ

ンテーションなどに活用できます。

<総合力・創造力>

6.科学的探究力

医学・医療の知識や技術の向上に貢献できる創造的な意欲を有します。自ら課題を発

見・提起して、論理的に思考し、解決への道筋を提案します。成果を文書と口頭で発表で

きます。

7.総合的診療能力

統合された知識・技能・態度に基づき、全身を総合的に診療する実践的能力を修得しま

す。良好な医師患者関係を築けるコミュニケーション能力を有し、患者中心のチーム医療

を安全に実践できます。

■ 医学部 保健学科

【看護学専攻】

山口大学医学部保健学科看護学専攻では、看護職者として、医療の変化や国際化に対応

でき、急速に進歩している医療・看護に対応し高度な医療チームの一員として活躍できる

とともに、地域医療の向上に貢献できる人材を養成することを目的としており、所定の期

間在学し、所定の単位を修得し、本専攻の人材養成目的に適う、次の知識・能力を身に付

けた学生に「学士(看護学)」の学位を授与します。

1.知識・理解

・社会の要請に柔軟に対応する、幅広い教養を持った医療の担い手として社会の変化に対

応する基本的能力を身に付けています。

・急速に進歩している医療・看護の状況を正しく理解し、安全で適切な看護を提供するた

めの基礎的能力を身に付けています。

2.看護実践能力・コミュニケーション能力

・臨床実習での学習により、チーム医療の一員として活躍する能力を身に付けています。

・高度なチーム医療を担う一員として、他の職種の役割を理解し、円滑なコミュニケーシ

ョンを図ることができ、協力関係を築き、発展させる能力を身に付けています。

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3.論理的思考力・研究基礎能力

・看護学の各分野について、情報や知識を複眼的、論理的に分析し、的確に表現できるプ

レゼンテーション能力を身に付けています。

・看護学を確立し、発展させることができるように、看護研究に必要な基礎的能力を身に

付けています。

4.課題解決力(問題解決力)

保健・医療に関する種々の課題を見出し、解決に必要な情報を収集・分析・整理し、そ

の課題(問題)を確実に解決できる能力を身に付けています。

5.国際性

・実践的英語能力を養い、医学・医療の国際化に対応する能力を身に付けています。

・世界レベルの健康問題について認識できるように、語学を含む基礎的能力を身に付けて

います。

6.地域性

地域の保健・医療のニーズに合った活動を計画・遂行する手法を身に付けています。

【検査技術科学専攻】

山口大学医学部保健学科検査技術科学専攻では、高度な医療専門職業人として、医療の

変化や国際化に対応でき、医療チームの一員として活躍できるとともに、地域医療の向上

に貢献できる人材を養成することを目的としており、所定の期間在学し、所定の単位を修

得し、本専攻の人材養成目的に適う、次の知識・能力を身に付けた学生に「学士(保健学)」

の学位を授与します。

1.知識・理解

・社会の要請に柔軟に対応する、幅広い教養を持った医療の担い手として社会の変化に対

応する基本的能力を身に付けています。

・急速に進歩している医療状況を正しく理解し、高度で信頼性の高い臨床検査を提供する

ための能力を身に付けています。

2.検査技術実践能力・コミュニケーション能力

・臨床実習での学習により、チーム医療の一員として活躍する能力を身に付けています。

・チーム医療を担う一員として、他の職種の役割を理解し、円滑なコミュニケーションを

図ることができ、協力関係を築き、指導者となれるような素養を身に付けています。

3.論理的思考力・研究基礎能力

・検査技術学の各分野について、情報や知識を複眼的、論理的に分析し、的確に表現でき

るプレゼンテーション能力を身に付けています。

・検査技術学の確立や発展に寄与できるように、医療研究に必要な創造性、思考力、語学

力などの基礎的能力を身に付けています。

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4.課題解決力(問題解決力)

保健・医療に関する種々の課題(問題)を見出し、解決に必要な情報を収集・分析・整

理し、その課題(問題)を確実に解決できる能力を身に付けています。

5.国際性

・実践的英語能力を養い、医学・医療の国際化に対応する能力を身に付けています。

・外国学生との交流や海外の専門書を読むことなどで、世界レベルの医療問題を認識する

基礎的能力を身に付けています。

6.社会性的責任

個人情報管理、研究倫理、知的財産の管理に関する知識を習得し、その内容について適

切に説明できる能力を身に付けています。

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工 学 部

ディプロマ・ポリシー

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■ 工学部 機械工学科

山口大学工学部機械工学科では、機械工学の基礎学力と応用力を備えた工学士として認

められるだけでなく、機械の開発・設計・製造・運用を通して人類社会の利益と安全のため

に貢献し得る機械技術者として実社会で活躍できる人材を養成することを目的としており、

所定の期間在学し、所定の単位を修得することにより、以下の知識・能力を身に付けた学生

に対して卒業を認定し、「学士(工学)」の学位を授与します。

1.社会性・国際性

機械(機械・構造物、各種製品の総称)の開発・設計・製造・運用を通して人類社会の

利益と安全に貢献する技術者としての能力を身に付けています。また、教養と国際性とし

て、共通教育を通じて自然現象・社会・文化と科学技術とのかかわりについて認識をもち、

国際社会に対応できる語学力を身に付けています。

2.倫理観

科学・技術・社会・環境の連携を認識し、柔軟な技術の展開と同時にその社会的な影響

と 責任を自覚できる技術者としての能力を身に付けています。

3.理系基礎科学に関する知識・理解と応用力

理系基礎として、数学、自然科学及び情報技術の能力を身に付けています。

4.機械工学に関する知識・理解と応用力

機械工学の専門技術に関する知識とそれらを応用する能力を身に付けています。

5.課題解決力

機械工学に関連した種々の課題を解決するためのデザイン能力を身に付けています。

6.コミュニケーション能力

日本語の論述力、研究発表やグループ討論のコミュニケーション能力、英語による国際

的なコミュニケーションの基礎能力を身に付けています。

7.生涯学習力

自己成長意欲をもち自主的・継続的に学習する能力を身に付けています。

8.計画力

時間的効率と期限を考えて計画的に仕事を進める能力を身に付けています。

■ 工学部 社会建設工学科

山口大学工学部社会建設工学科では、土木・環境分野の基礎力と応用力を備え、実務社会

で活躍できる土木・建設技術者を養成することを目的としており、所定の期間在学し、所定

の単位を修得することにより、以下の知識・能力を身に付けた学生に対して卒業を認定し、

「学士(工学)」の学位を授与します。

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1.社会性・国際性

豊かな教養として、共通教育及び専門教育を通じて自然現象・社会・文化と科学技術と

のかかわりについて認識を持つとともに、国際的視点を持ち、国内外で活躍できる素養を

身に付けています。

2.倫理観

科学技術と社会、人間と環境の関係を認識し、技術の展開と同時にその社会的な影響と

責任を自覚し、技術者倫理観、環境倫理観及び人道的な倫理観を持っています。

3.理系基礎科学に関する知識・理解と応用力

理系基礎として数学、自然科学及び情報技術の能力を身に付けています。

4.土木・環境分野に関する知識・理解と応用力

土木・環境分野の専門的基礎能力とそれらを応用できる能力を身に付けています。

5.課題解決力

土木・環境分野の実際の課題に対応するための問題発見能力、問題解決能力(創意、創

造、工夫のできる力)を身に付けています。

6.コミュニケーション能力

表現力、説明能力を備え、協調性をもって課題を解決できる能力を身に付けています。

7.生涯学習力

自主的に継続的学習が行える能力を身に付けています。

8.計画力

クリアすべき目標や条件、適切な方法を考えて計画を立案したうえで、時間的制約と作

業の効率を考えて、計画的に課題を解決する能力を身に付けています。

■ 工学部 応用化学科

山口大学工学部応用化学科では、化学の基礎を学んだ上で、化学の専門家として必要な応

用力や展開力の涵養を、大学院教育を経て可能となるだけの十分な基礎的能力を備えた人

材を養成することを目的としています。所定の期間在学し、所定の単位を修得することによ

り、以下の知識・能力を身に付けた学生に対して卒業を認定し、「学士(工学)」の学位を授

与します。

1.社会性・国際性

共通教育及び専門教育を通じて、物質化学の基礎をベースとした視点から物質と社会・

文化の繋がりを客観的に理解できる豊かな教養を身に付けているいます。化学が国際的

な言語であることに鑑み、それをベースとして国際的に活躍できるための基礎力を身に

付け、将来的に国際社会に出て行けるための素養を備えています。

2.倫理観

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科学技術と人間社会との関係を、化学的専門基礎知識とそれをベースとした視点から

理解できます。化学の展開による社会的な影響や責任を、科学者としての倫理観の視点か

ら見通すことができます。

3.理系基礎科学に関する知識・理解と基礎力

理系基礎として、化学を主とした自然科学の知識とその活用を身に付けています。

4.化学に関する知識・理解と基礎力

化学全般に関する基礎的な能力を身に付け、それをベースに応用展開できる能力を身

に付ける素地を持っています。

5.課題解決力

化学における社会から解決を要請される課題に対して、その基礎的知識を有する専門

家として何らかの問題解決につながる提案ができる能力を身に付けています。

6.コミュニケーション能力

表現力、説明能力を備え、直面する問題やその解決法を他者に的確に伝える基礎的な力

を身に付けています。

7.生涯学習力

自主的に継続的学習が行える姿勢を身に付けています。

8.計画力

提示された問題の解決について、化学の基礎的知識をベースとして、問題の核心をおお

よそ把握し、解決のためのいくつかのアイデアを提案する基礎力を身に付けています。

■ 工学部 電気電子工学科

山口大学工学部電気電子工学科では、電気電子一般の専門教育を受け、電気電子工学の全

ての分野で活躍できる人材を養成することを目的としており、所定の期間在学し、所定の単

位を修得することにより、以下の知識・能力を身に付けた学生に対して卒業を認定し、「学

士(工学)」の学位を授与します。

1.理系基礎科学に関する知識・理解と応用力

電気電子を学ぶための基礎であるとともに、より深い理解と発展のための基盤でもあ

る数学・物理学の基礎学力を修得しています。

2.電気電子工学に関する知識・理解と応用力

電気電子工学の核である回路理論と電磁気学を深く理解し応用する能力を身に付けて

います。また、電気電子工学をデバイス・材料、通信、計測制御・システム、電気エネル

ギーの 4分野に分け、それぞれの基礎となる考え方や知識の概略を理解するとともに、4

分野のいずれかにおける専門家としての知識を身に付けています。

3.課題解決能力

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電気電子工学に関連した種々の問題を解決するための課題解決能力と課題探求能力

を身に付けています。

4.コミュニケーション能力

研究発表や専門に関する討議・討論ができる表現力、語彙力、構成力、協調性を身に付

けています。

5.高い素養と国際性

初歩の国際コミュニケーションができるための英語表現力と自国文化に対する理解を

身に付けています。

6.倫理観

技術者の社会的責任を自覚し、問題に的確に対処できる判断力、技術者倫理を身に付け

ています。

7.生涯学習能力

常に新しい領域に挑戦する気概を持ち、継続的に自己の能力を高めていくことができ

る自立的向上能力を身に付けています。

8.計画力

課題を解決するために計画的で効率的な方法を立案し、実行する能力を身に付けてい

ます。

■ 工学部 知能情報工学科

山口大学工学部知能情報工学科では、ハードウェアからソフトウェアまでのコンピュー

タの基礎技術及びコンピュータの知能化技術を身に付けた人材を養成することを目的とし

ており、所定の期間在学し、所定の単位を修得することにより、以下の知識・能力を身に付

けた学生に「学士(工学)」の学位を授与します。

1.国際性

国際的に通用する情報技術者として必要な基礎的能力を身に付けています。

2.理系基礎科学に関する知識・理解と応用力

理系基礎として、数学、自然科学及び情報リテラシーに関する能力を身に付けているい

ます。

3.情報基礎に関する知識・理解と問題発見力及び問題解決能力

情報及び情報関連分野に関する専門基礎と、問題発見及び問題解決力を身に付けてい

ます。

4.情報専門知識の運用力

情報プロセスをソフトウェア及びハードウェアの融合体として実現し運用するための

深い知識とその応用能力を身に付けています。

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5.プレゼンテーション能力・コミュニケーション能力

論理的に思考し、それを分かりやすく口頭及び文書で表現し、自国・他国を問わず伝達

できる基礎的なコミュニケーション能力を身に付けています。

6.課題解決力・計画力

社会の要求を解決する能力、自主的に学習する能力、計画的に遂行し、まとめる能力を

身に付けています。

7.倫理観

情報技術者として社会に対する責任を自覚し、安全性を含めて社会へ及ぼす影響等を

多面的に考慮できる能力を身に付けています。

■ 工学部 感性デザイン工学科

山口大学工学部感性デザイン工学科では、人の感性の多面性や多様性を理解し、安全・耐

久性に優れ、かつ機能・快適性と美しさを兼ね備えた建築を創造するための技術を身に付け

た人材を養成することを目的としており、所定の期間在学し、所定の単位を修得することに

より、以下の知識・能力を身に付けた学生に対して卒業を認定し、「学士(工学)」の学位を

授与します。

1.社会性・国際性

豊かな教養として、共通教育及び専門教育を通じて技術、人類、文明、地域、自然の相

互の係わりについて認識を持つとともに、国際的視点を持ち、基礎的な国際コミュニケー

ション能力を身に付けています。

2.倫理観

建築技術者が関与するプロジェクトが社会や自然環境に及ぼす影響を自覚し、技術者

倫理観、環境倫理観及び人道的な倫理観を持っています。

3.理系基礎科学に関する知識・理解と応用力

理系基礎として、数学、自然科学及び情報技術の能力を身に付けています。

4.建築学に関する知識・理解と応用力

建築分野の専門的基礎能力とそれらを応用できる能力を身に付けています。

5.課題解決力

建築分野の実際の課題に対応するための問題発見能力、問題解決能力(創意、創造、工

夫のできる力)を身に付けています。

6.コミュニケーション能力

日本語による的確な表現力を備え、協調性をもって課題を解決できる能力を身に付け

ています。

7.生涯学習力

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自主的かつ継続的に学習できる能力を身に付けています。

8.計画力

自ら計画を立案し、時間的制約と作業効率を考えて、計画的に課題を解決する能力を身

に付けています。

■ 工学部 循環環境工学科

山口大学工学部循環環境工学科では、「人類の持続的発展のための技術(Sustainable

Engineering)に関する教育研究」を環境化学・化学工学・衛生工学をコアとした環境科学

の教育体系によって具体化し、循環型社会の構築に資する人材を養成することを目的とし

ており、所定の期間在学し、所定の単位を修得することにより、以下の知識・能力を身に付

けた学生に対して卒業を認定し、「学士(工学)」の学位を授与します。

1.社会性・国際性

環境についての基礎知識とそれを実感としてとらえる能力を持ち、基本的なアカデミ

ック能力とそれを実社会に応用していく実践力を身に付けています。また、語学はもちろ

んのこと、主として東アジアの国々の文化について理解を深め、将来、国際的な環境問題

に取り組む素養を身に付けています。

2.倫理観

科学技術と社会、環境の関係を認識して専門知識に基づく技術を展開し、同時にその技

術の社会的影響と責任を自覚できる倫理観を身に付けています。

3.理系基礎科学に関する知識・理解と応用力

理系基礎として、数学、自然科学及び情報技術の能力を身に付けています。

4.環境科学に関する知識・理解と応用力

環境化学、化学工学、衛生工学の知識を習得し、それらを循環型社会構築のために応

用する能力を身に付けています。

5.課題解決力

環境科学に関連する諸問題を理解し、これを分析し、論理的に解決へ導く能力を身に付

けています。

6.コミュニケーション能力

日本語の表現力、討論や研究発表を行うコミュニケーション能力及び英語によるコミ

ュニケーションを行う基礎能力を身に付けています。

7.生涯学習力

環境科学に関する分野のみならず、他分野の新しい知識や技術を継続的に学習する能

力を身に付けています。

8.計画力

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課題を解決するために計画的で効率的な方法を立案し、実行する能力を身に付けてい

ます。

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農 学 部

ディプロマ・ポリシー

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■ 農学部 生物資源環境科学科

生物資源環境科学科では、人類の生存を支える食料を効率的かつ安全に生産し、生態環境

の保全に配慮しながら農業を実践できる理論と技術を有する人材を養成することを目的と

します。所定の期間在学し、所定の単位を修得することで、本学科の人材養成目的に適う、

次の知識や能力を身に付けた学生に「学士(農学)」の学位を授与します。

1.修学・進路計画能力

生物資源環境科学科において何を学ぶかを理解し、そのための学習・教育プログラムを

把握して自ら修学プランを立案できます。また、関連機関・産業界から求められる人材像

を理解し、将来の進路を自ら決定することができます。

2.一般基礎能力

語学、人文、社会系科目を含む幅広い教養を身に付けています。生命倫理も学んでおり、

社会に対する責任感を身に付けています。

3.農学基礎能力

農学が自然科学や社会科学を基礎として成り立つ実学(実用的学問)であることを理解

し、その基礎的知識を身に付けています。

4.農学専門応用力

生物資源環境科学に関する学術分野の専門知識を有し、知識を統合して活用できます。

それらを用いて実社会での諸問題の解決方法を合理的に導き出すことができる能力を身

に付けています。

5.情報処理能力

農業統計や基礎的な情報処理技術に関する知識を有しており、コンピュータを使って

データを適切に解析し、生物生産、環境計測・保全、農業経営などにおける農学の諸問題

を調査・分析することができます。

6.課題解決力

6-1.農学研究能力

実社会にみられる農学に係る問題に気づき、これに対して調査・分析し、得た結果を

論理的に考察することができます。他者と議論を重ねながら自ら解決方法を発想して

成果をあげることができます。また、研究経過をレポートにまとめ、わかりやすくプレ

ゼンテーションすることができます。

6-2.現場における課題解決力

農業や農学の対象となる現場を理解し、そこに存在する様々な課題を協調性をもっ

て解決していくことができます。地域における将来の指導者となる素養を身に付けて

います。

7.自己研鑽能力

どのような状況においても、独立した個人として活躍することができ、自己の能力を継

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続して向上させていこうと志向します。本学で学ぶ論理的思考力を基に、農学研究能力や

現場対応能力を独自に高め続けていく力を身に付けています。

■ 農学部 生物機能科学科

生物機能科学科では、化学と生物学の基礎的知識、生命科学と環境科学に関する専門的知

識、バイオテクノロジー等の技法を活用し、生物科学分野で社会貢献できる人材を養成する

ことを目的としており、所定の期間在学し、所定の単位を修得した上で、本学科の人材養成

目的に適う次の知識や能力を身に付けた学生に「学士(農学)」の学位を授与します。

1.修学・進路計画能力

生物機能科学科において何を学ぶかを理解し、そのための学習・教育プログラムを把握

して自ら修学プランを立案できます。また、関連機関・産業界から求められる人材像を理

解し、将来の進路を自ら決定することができます。

2.一般的基礎能力<知識・理解>

生物学や化学などの理科系科目に加えて人文・社会科学系科目を含む幅広い知識に基

づき、地域社会や国際社会が抱える課題を理解しようとする姿勢を身に付けています。

3.農学基礎能力<知識・理解>

基礎的知識に加えて生命科学、食品科学、環境科学に関する専門的知識を有し、生命機

能の解明及び生物資源の有効利用を遂行するための専門的な技術を修得しています。

4.課題解決・専門能力<思考・判断>

生物・食品・環境に関連する課題を発見した上で、解決に必要な情報を収集・分析し、

バイオテクノロジー等の技法を駆使し、他者と連携・協調して課題解決に取り組むことが

できます。

5.倫理観・自己開発<関心・意欲、態度>

技術者・研究者に必要な倫理観を身に付けるとともに、能力を向上させようとする姿勢

を有し、その実現のために継続的に学修できます。

6.表現能力<コミュニケーション・表現>

日本語に加えて英語によるコミュニケーション能力を修得するとともに、研究発表や

討論をするための基本的な能力を身に付けています。また、論理的思考のプロセス及び結

果を説明するためのプレゼンテーション能力を修得しています。

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共 同 獣 医 学 部

ディプロマ・ポリシー

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■ 共同獣医学部 獣医学科

山口大学共同獣医学部では、国際水準の獣医学教育を体系的に創出・実践するとともに、

学際協力により深い知識と高度な技術を備えた専門性の高い獣医師を養成することを目的

としており、所定の期間在学し、所定の単位を修得し、本学部の人材養成目的に適う、以下

の知識・能力を身に付けた上で、学位論文又は特定の課題についての研究の成果の審査及び

最終試験に合格した者に「学士(獣医学)」の学位を授与します。

1.豊かな人間性と獣医師としての正しい倫理観を持ち、行動規範に従い職務を遂行する能

2.獣医学を基礎とした動物生命科学研究を実践するための探究心を持ち、問題解決を行う

能力

3.動物感染症に関する基礎知識を持ち、その制圧に寄与する能力

4.高度な動物医療に関する基礎知識を持ち、適切に実践する能力

5.畜産資源に関する基礎知識を持ち、その安定供給と安全性確保に資する能力

6.国際社会に貢献できる能力

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国 際 総 合 科 学 部

ディプロマ・ポリシー

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■ 国際総合科学部 国際総合科学科

山口大学国際総合科学部では、科学技術に関する基礎的な知識を持ち、英語運用能力を含

む高いコミュニケーション能力と課題解決能力を有し、課題解決のためのチームにおいて

様々な分野や国籍の人々の多様なアイデアや意見、考えを調整し、一つにまとめ上げること

のできる人材を養成することを目的としており、所定の期間在学し、所定の単位を修得し、

本学部の人材養成目的に適う、以下の知識・能力を身につけた上で、学位論文又は特定の課

題についての研究の成果の審査及び最終試験に合格した者に「学士(学術)」の学位を授与

します。

1.科学技術や思想・文化、政治・経済に関して幅広い学識を有し、様々な状況において、

その学識を活用することができる能力

1-1科学技術に関する知識・理解

科学技術に関する基礎的な知識を修得して、科学技術が関わる現象や社会的問題

について考察することができる。

1-2思想・文化に関する知識・理解

思想・文化に関する基礎的な知識を修得して、多文化・異文化を理解し、それらへ積

極的に関わることができる。

1-3政治・経済に関する知識・理解

政治・経済に関する基礎的な知識を修得して、社会的問題について考察し、良識ある

市民として行動することができる。

1-4知識の活用能力

様々な状況において自らの知識を活用することができる。

2.優れたコミュニケーション能力を有するとともに、多様な文化的背景を有する人々の相

互理解を促進し、国際舞台で彼ら/彼女らと共働することができる能力

2-1情報収集・処理能力

ICT、多様なメディア、フィールドワーク等を活用し、問題に関する適確な情報収集

と処理ができる。

2-2多文化理解能力

複数の文化の中での経験を有し、その経験を通じ多様な文化に対して先入観や偏見

を持たずにそのあり方を尊重することができる。

2-3コミュニケーション能力

バーバル(言語)及びノンバーバル(非言語)コミュニケーションスキルを駆使し、多

様な文化的背景を持つ他者の心的、頭脳的環境に入り、深く渡り合うことができる。

2-4自己省察能力

他者との関わりのなかで、自分自身のあり方を客観的に振り返り、自らの立ち位置を

正確に見定めることができる。

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2-5共働力

国際舞台を活動の拠点として、そこでチームを組み共働して問題解決に当たり、新し

いライフスタイルや価値を生み出すことができる。

3.山口大学の教育理念である「発見し・はぐくみ・かたちにする」というデザイン思考の

プロセスを実践することができる能力

3-1深層ニーズ把握能力

観察・共感・洞察のプロセスを通じ、人々の潜在的ニーズを明らかにしていくことが

できる。

3-2課題設定能力

問題点を整理して課題を明確化し、目指すべき理想の状態を定めることができる。

3-3着想練り上げ能力

理想の状態にたどり着くことを支援するアイデアを生み出し、練り上げることがで

きる。

3-4着想具現化能力

アイデアを実際に形にすることで、上手くいきそうな部分を確認したり、さらにアイ

デアを発展させるきっかけにしたりすることができる。

3-5着想検証能力

本当に目標を達成できるのかどうか、多様な人々の声を聞いてアイデアを検証する

ことができる。

4.科学技術が関与する唯一解が存在しない現代的諸課題に対して最善解を見出すため、

様々な分野の人々の意見や考えを調整し、ひとつにまとめ上げることができる能力

4-1科学的思考・推論力

現代科学の自然認識法や方法論を修得するとともに、ロジカルシンキングや統計

学的分析法等の科学的推論のためのスキルを使いこなすことができる。

4-2科学技術・社会洞察力

1 で修得した能力をもとに、グローバル化した現代社会で生じる科学技術が関与し

た諸課題に関し、統合的見地から考察して具体的問題点を明確化することができる。

4-3触媒能力

2で修得した能力をもとに、専門分野や文化的背景が多岐にわたる異質な者たちを結

びつけ、4-2で明確化した問題に対処するためのチームを形成することができる。

4-4調整・統合能力

3で修得した能力をもとに、4-3で形成されたチーム内での自分の役割を正確に理解

した上で、チーム全体で実現可能な解決策を提示し、実践することができる。