商店街活性化に関する中小企業庁の補助事業

■地域商業再生事業

要件 対象者 補助率 補助金上限額

地域コミュニティの機能向上・再生、商店街の構造改革のための調査分析・施設整備・活性化事業の実施

商店街組織（地域コミュニティ機能再生事業は、民間事業者（まちづくり会社等）との連携が条件）

2/3以内

地域状況調査分析事業：500万円

コミュニティ機能再生事業：５億円

商店街等構造改革事業：５億円

■中小商業活力向上事業

要件 対象者 補助率 補助金上限額

少子高齢化、安全・安心等社会課題に対応した施設整備・活性化事業の実施

商店街組織、民間事業者、特定会社（まちづくり会社も対象となる可能性あり）等

2/3、1/2、1/3以内（対応する社会課題の数や商店街活性化事業計画の認定状況により補助率は異なる）

1,000万円

参考資料 ５

※補助金上限額は、平成24年度の３次募集における金額

※補助金上限額は、平成24年度の３次募集における金額

四条繁栄会商店街（京都府京都市）

補助制度を活用したアーケード改修に関する商店街の取り組み

［補助事業］平成22年度中小商業活力向上事業

• アーケードの統一看板照明のLED照明化による省エネ化や無線LANを活用した地域情報発信システムを構築。

• 無線LANでは、平成23年2月に開通し、四条烏丸～四条大橋間で、自前のコンテンツを提供している。

• 事業実施者は、四条繁栄会商店街振興組合。• その他、四条繁栄会商店街振興組合は、49団体約1,300店舗が加盟し、クレジットカードの一括処理事業や宅配便を集中管理することで物流経費を削減する物流経費合理化事業などを行う合同会社KICS（KICS-LLC）の代表会社も務めている。

祇園祭提灯回廊イベントのイメージ 無線LANを活用した販促イベントのイメージ

千束通商店街（東京都台東区）

補助制度を活用したアーケード改修に関する商店街の取り組み

［補助事業］平成19年度中小商業活力向上事業

• 「古き良き江戸風情で市民の安心・安心な生活路であること」をコンセプトとした総延長1,000mのアーケード改修事業。

• 日中はアーケード天井の天窓の曇りガラス越しに採光し、夜間は、アーケード天井に配されたダウンライトの照明により街路を照らす。

• 商店街の統一的な街並みを形成するため、本ハード事業に先駆けて地域ぐるみで策定した区認定の「千束通りコミュニティ商店街景観協定」を踏襲している。

• 協定では、色彩や建築方法、看板などの付属品までを細かく規定されている。• 事業実施者は、千束通商店街振興組合。

アーケード改修前 アーケード改修後

パレット河原町商店街（京都府京都市）

補助制度を活用したアーケード撤去に関する商店街の取り組み

［補助事業］平成23年度中小商業活力向上事業

• 老朽化したアーケードの建て替え費用が高額であったことやアーケードの設置箇所が商店街の一部であったことなどから、アーケードの撤去してオープンモール化し、新たに一体感のある商店街整備を行った事業。

• 全てのアーケードを撤去し、日差しを通す半透明の樹脂製シェードを10店舗に整備。• また、市が整備する電線地中化に併せて、お年寄りが休憩できるように腰掛け付きの足元灯を歩道脇の20カ所に置き、LEDの街路灯も整備。

• その他に、商店街の各個店が「まちなか観光案内所」となり、来街者に対して観光案内や情報提供を行うことができるよう、おもてなし（接遇）や地域の歴史などを学ぶ「おもてなし研修会」の開催。

• 事業実施者は、パレット河原町商店街振興組合。

アーケード撤去前 アーケード撤去後

仲町商店街（福島県喜多方市）

補助制度を活用したアーケード撤去に関する商店街の取り組み

［補助事業］平成20年度中小商業活力向上事業

• 老朽化した中央通り商店街のアーケード（昭和56年設置）を撤去し 利用者の安全性の向上を図るとともに、通りの開放感を創出し、店舗や倉庫として活用される蔵や町屋を前面に出し、統一感のある「蔵のまち」の相応しいまち並みの形成を図り、外観の修繕や改修を行った事業。

• 事業実施者は、四条繁栄会商店街振興組合。• 伝統的建築物を活かした景観を形成するため、仲町商店街景観協定を締結し、改修等を実施する際には、協定締結の際に検討した修景アイディア集や改修のイメージパースに基づき、協定を運営する景観運営委員会と建築主や設計者が現地を確認しながら、何ができるかすべきかを検討している。

アーケード撤去前 アーケード撤去後

• 高齢化も進み振興組合は既に解散、老朽化したアーケードの修繕維持費や電気代もままならない状況から、有志でまちづくり会社を設立し地権者の同意を得て「商店街の公園化」をコンセプトに進められた取り組み。

• 築130年の白壁土蔵の蔵をリノベーションして複合商業施設とした「善五郎蔵」をオープンさせるとともに、昭和47年に建設されたアーケードを商業環境整備事業として撤去。

• あわせて、路面には透水性のコンクリートブロックと芝生、地元住民をモチーフにした「七福神」のモニュメントの設置、LEDによるソーラー照明、来待石のフットライトやベンチなどを備えた路面整備事業を実施。

法勝寺商店街（鳥取県米子市）

補助制度を活用したアーケード撤去に関する商店街の取り組み

［活用した補助事業］戦略的中心市街地商業等活性化補助金

アーケード撤去前 アーケード撤去後