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善行市民センター等再整備基本構想

(案)

藤沢市

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善行市民センター等再整備基本構想(案)目次

1.基本構想策定に当たって

(1)再整備の必要性 ……………………… 1

(2)検討の経緯 ……………………… 1

(3)対象敷地の概要 ……………………… 2

(4)再整備に当たっての基本的な考え方 ……………………… 4

2.新施設の機能等について

(1)複合化等により再整備を行う施設・機能 ……………………… 5

(2)整備コンセプト ……………………… 6

(3)施設構成イメージ ……………………… 7

3.新施設建設計画について

(1)現施設の現状と課題 ……………………… 9

(2)施設配置 ……………………… 10

(3)新施設の規模 ……………………… 11

(4)施設整備イメージ ……………………… 12

(5)新施設建設計画における配慮事項 ……………………… 19

4.再整備計画に関する考え方

(1)再整備手法 ……………………… 22

(2)再整備スケジュール ……………………… 23

(3)概算工事費 ……………………… 23

(4)今後の予定 ……………………… 24

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1.基本構想策定に当たって

(1)再整備の必要性

善行市民センター・公民館は、昭和54年に旧耐震基準で建設された施設であり、老朽化

が進み、安全性の確保の観点からも再整備を進める必要があります。また、郷土づくり推進

会議の前身となる地域経営会議から建て替えに関する提言書が提出されています。

こうした状況を踏まえ、「藤沢市公共施設再整備基本方針」(2014年(平成26年)3

月策定)及び「藤沢市公共施設再整備プラン」(2014年(平成26年)11月策定)に基

づき、市民センター・公民館のほか、地区内の公共施設を含めた複合化による再整備を行う

こととします。

(2)検討の経緯

① 提言書の受理

平成23年12月27日 地域経営会議「ぜんぎょう」から、「善行市民センター・公民館

建て替え事業基本構想案提言書」の提出

② 庁内関係課による検討・調整

平成24年度~ 庁内関係課による検討・調整

平成26年 8月25日 第1回庁内検討プロジェクト

平成26年11月11日 第2回庁内検討プロジェクト

平成27年 3月18日 第3回庁内検討プロジェクト

平成27年 5月25日 第4回庁内検討プロジェクト

③ 建設検討委員会(地域団体等の代表と庁内関係課による組織)による検討・調整

平成27年 6月26日 第1回建設検討委員会

平成27年 9月 7日 第2回建設検討委員会

平成27年10月30日 第3回建設検討委員会

平成27年11月24日 第4回建設検討委員会

平成27年12月15日 第5回建設検討委員会

平成27年12月25日 第6回建設検討委員会

平成28年 1月15日 第7回建設検討委員会

④ 住民・利用者等への説明

平成26年 7月~ 各地域団体に対する再整備の概要説明

平成26年12月20日 地区全体集会で再整備の概要説明

平成27年12月13日・21日 隣接町内会に対する基本構想検討状況の説明

平成27年12月18日 公民館サークルに対する基本構想検討状況の説明

平成28年 1月16日 近隣住民に対する基本構想検討状況の説明

平成28年 1月23日 地区全体集会で基本構想検討状況の説明

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(3)対象敷地の概要

対象敷地は、小田急江ノ島線善行駅から南へ約200m、現在の善行市民センター用地の

ほか、次ページに示す範囲とします。

善行保育園

善行乳児保育園

善行市民センター・公民館・市民図書室

善行地区ボランティアセンター

善行地域包括支援センター

善行駅西口 駐輪施設

善行駅

(西口)

旧平和台住宅

善行公園

約200m

善行つどいの広場

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○対象敷地:神奈川県藤沢市善行一丁目2-3ほか 約7,817.82㎡

面 積 現 状 都市計画要件等

敷地A 2,102.93㎡ 善行市民センター

第二種中高層住居専用地域

建ぺい率60%

容積率200%

準防火地域

埋蔵文化財包蔵地(※)

敷地B 1,542.85㎡ 旧平和台住宅

敷地C 2,515.22㎡ 善行市民センター駐車場

善行駅西口駐輪施設

敷地D 590.18㎡ 善行地域包括支援センター

敷地E 1,066.64㎡ 善行市民センター駐車場

合 計 7,817.82㎡ - -

(※)埋蔵文化財包蔵地:石器・土器などの遺物が出土したり、貝塚・古墳・住居跡などの遺跡が土中

に埋もれていることが周知されている土地であり、土木工事等の目的で発掘

しようとする場合、着手の 60日前までに文化庁長官に届出を行う必要があ

る。

善行公園

善行駅

対象敷地

※ベース図は「google earth」を使用

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(4)再整備に当たっての基本的な考え方

善行市民センター等再整備に当たっては、「藤沢市公共施設再整備基本方針」及び「藤沢市

公共施設再整備プラン」に基づき進めます。また、善行市民センター・公民館建設検討委員

会など、地域住民や利用者と意見交換を行うほか、地域経営会議「ぜんぎょう」からの提言

書も踏まえ、多様化するニーズに対応した施設とします。

① 安全性の確保

善行市民センター・公民館、善行保育園及び善行乳児保育園は、旧耐震基準で建設されて

おり、また老朽化も進んでいることから、再整備により施設の安全性を確保します。

② 施設の長寿命化

将来ニーズの変化にも柔軟に対応できるとともに、維持管理がしやすい仕様を検討します。

③ 機能の集約・複合化

道路に分断された敷地を有効に活用し、一体的な整備を行うとともに、施設運営において

も連携を図ります。

④ ユニバーサルデザイン

だれもが安全で、安心して利用できる施設とします。

⑤ 防災機能の強化

善行市民センターについては、地区防災拠点本部及び福祉避難所として、災害時に必要な

機能を維持するための設備を確保します。

⑥ 環境配慮

自然エネルギー利用、省エネルギー、緑化等により環境に配慮します。

⑦ 既存施設の解体

新施設の建築計画にあわせ、できる限り現状の機能を維持しながら、新しい施設に移行で

きるよう、既存施設の解体を行います。

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2.新施設の機能等について

(1)複合化等により再整備を行う施設・機能

市民センター・公民館については、「藤沢市公共施設再整備基本方針」及び「藤沢市公共施

設再整備プラン」に基づき、これまでの市民センター、公民館、市民図書室の機能に加え、

新たに地域包括支援センター、地区ボランティアセンター機能を集約します。

また、保育園については、善行保育園及び善行乳児保育園を統合し同一園舎として再整備

するとともに、民間ビルを賃借している「善行つどいの広場」を保育園と同一建物内におい

て一体整備します。

なお、複合化の検討対象であった北消防署善行出張所及び第15分団器具置場については、

再整備対象敷地周辺道路等の状況から消防救急活動に課題があること、また、放課後児童ク

ラブについては、再整備対象敷地が学校から距離があるため、児童の安全性や利便性を考慮

し、庁内検討の結果、複合化による再整備は行わないこととしました。

施設・機能 施設概要 所 管

善行市民センター・

公民館・市民図書室

○戸籍・住民票の交付や各種受付、地域の身近な福祉

窓口業務などの行政事務窓口のほか、地域団体の育

成援助や郷土づくり推進会議に関する業務などに

加え、生涯学習施設としての公民館や市民図書室を

併設した地域活動の中心的施設

善行市民センター

善行公民館

総合市民図書館

善行地域包括支援セ

ンター

○高齢者が住み慣れた地域で生活を継続できるよう、

主任介護支援専門員や社会福祉士、保健師等が中心

となって支援を行う施設

高齢者支援課

善行地区ボランティ

アセンター

○ボランティア活動をしたい人や支援を求めている

人の相談を受け、調整や紹介(コーディネート)を

行うなど、地域福祉活動を推進する施設

福祉総務課

善行保育園・善行乳

児保育園

○0歳~5歳児の通常的な保育業務に加え、家庭にお

いて保育を受けることが一時的に困難となった児

童について必要な保育を行う施設

保育課

善行つどいの広場

○子育て支援センターと連携し、親子の交流や子育て

アドバイザーによる相談、情報提供及び子育て支援

講習等を行う施設

子育て企画課

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(2)整備コンセプト

新施設の整備コンセプトを『楽しく、元気な日々の暮らしを育む拠点づくり』とし、大き

く4つの機能を持った地域拠点として活用される施設を目指すとともに、周辺敷地に一体整

備する市民センター・公民館と保育園・つどいの広場との多世代交流を図ります。

① 地域の『交流促進拠点』 -自然に人や情報が集まる

子どもから高齢者まで、地域の人たちが自然に集まることで、日常的に人と情報が行き交い、

様々な交流を生み出すような施設とします。

② 地域の『文化発信拠点』 -生涯学習活動を通してまちの文化を発信する

サークル活動をより一層活発化し、これらの活動を通して、善行地区に育まれてきたまちの文

化を地区内外に広く発信していくための施設とします。

③ 地域の『生活安心拠点』 -安全・安心な暮らしを支える

乳幼児や子ども、高齢者、障がいのある方及びその家族が連携を深める場とするほか、災害時

における防災拠点としての機能を高め、地域の人の安心した暮らしを支える施設とします。

『楽しく、元気な日々の暮らしを育む拠点づくり』

④ 地域の『人材育成拠点』 -地域のまちづくりをすすめる活力を育む

地域の様々なコミュニティ活動や公民館活動を通して、より良いまちづくりを地域自らが担う

ための人材を育む施設とします。

交流促進拠点 文化発信拠点

生活安心拠点 人材育成拠点

善行保育園

善行乳児保育園

善行つどいの広場 ・公民館

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(3)施設構成イメージ

当該施設は、概ね下図のような施設構成を想定します。また、施設の複合化を有効に活用

するため、「(仮称)ぜんぎょうプラザ」という空間を確保することにより、多くの人が自然に

集まる仕組みとし、住民の交流促進を図ります。

【施設構成概念図】

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【(仮称)ぜんぎょうプラザイメージ図】

【(仮称)ぜんぎょうプラザ】

~ 地域の居場所・交流・情報発信の場 ~

○だれでも気軽に利用でき、特に目的がない時で

もふらっと行って一時を過ごすことができる、

居心地の良い場所

○談話・休息スペースで、たまたま居合わせた人

と話が弾み、友人になれるような場所

○利用者同士の新たな交流が生まれ、そのつなが

りから新たな活動や情報が生まれるような場

○地域内の様々な情報を得ることができ、その情

報をきっかけに興味ある団体活動や講座に参

加するなど、活動の輪が広がっていく場所

市民センター

窓口

・打合せスペース

・待合スペース

・読書スペース

・作業スペース ・打合せスペース

・活動紹介スペース

・相談スペース

・休息スペース ・談話スペース

新たな形の

市民センター

市民図書室

公民館

地区ボランテ

ィアセンター 地域活動団体

市民センター

事務室

地域包括

支援センター

保育園

・作品展示 ・園外活動 ・多世代交流

つどいの広場

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3.新施設建設計画について

(1)現施設の現状と課題

○ 善行市民センター・公民館(昭和54年建設)、善行保育園(昭和41年建設)及び善行乳

児保育園(昭和49年建設)は、いずれの施設も旧耐震基準で建てられた建物であり、老朽

化が進行しているため、公共施設の安全性確保という観点から建て替えが必要です。

○ 市民センター、公民館、市民図書室といったこれまでの機能と、別棟である地域包括支援セ

ンター、地区ボランティアセンターとの連携がとりにくく、高齢者や障がいのある方などの

利用に対するバリアフリー対策等も不十分であるため、これらを集約することで、効率的な

運営と機能の充実化を図ることが求められます。

○ 既存の公民館のうち、特に体育室兼ホールは稼働率が9割を超えていることから、その利用

実態や住民ニーズを踏まえ、構成や規模を検討する必要があります。

■善行公民館登録サークル数(資料:藤沢市生涯学習総務課HP/2015年10月現在)

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(2)施設配置

複数の施設配置パターンについて、そのメリット・デメリットを比較検討した結果、以下

のような配置を基本とします。

なお、設計段階において、測量等の結果、諸条件が変更した場合は、この配置案の修正を

行うものとします。

保育園棟

園庭

西側駐車場 地域利用倉庫

体育室棟

市民センター棟

善行駅西口駐輪施設

防災備蓄倉庫

東側駐車場

S=1/1,000

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(3)新施設の規模

施設の再整備に当たっては、施設の複合化を最大限に活かし、諸室やスペースについては、

可能な範囲で共有化します。

施設・機能 主要諸室等 想定床面積(㎡)

善行市民センタ-・公民館

善行市民図書室

【市民センター機能】

事務室、届出・証明発行窓口、福祉

窓口、地区防災拠点本部室 など

【公民館機能】

談話室、和室、保育室、実習室、文

化室、多目的ホール、体育室 など

【市民図書室機能】

書架、読書スペース など

3,100~3,300

善行地域包括支援センター 事務室、相談室 など

善行地区ボランティアセンター 事務室、活動スペース など

防災備蓄倉庫 防災資機材倉庫

善行保育園・善行乳児保育園 保育室、遊戯室、事務室、医務室、

調理室、一時預かり保育室 など

1,900~2,100

善行つどいの広場 子育て広場、授乳スペース、事務室

など

5,000~5,400

《 屋外 》

※駐車場:市民センター・保育園共用駐車場 約50台を想定

※駐輪場:自転車 約50台、バイク約10台を想定

※100トン水槽(既存)

※保育園園庭

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(4)施設整備イメージ

① 市民センター・公民館等

ア)施設整備のポイント

施設の整備に当たっては、次の事項に配慮したものとします。

○ 市民センター機能、公民館機能、市民図書室機能、地域包括支援センター機能及び地

区ボランティアセンター機能など、現在、市民センターの敷地内にある施設を効率的

に複合化します。

○ 従来、それぞれの機能が抱えていた、特に個室化が必要でないスペースを「(仮称)ぜ

んぎょうプラザ」と称するオープンな空間に集約し、様々な利用形態を可能にするこ

とで、人が自然に集まりやすい施設とします。

○ 敷地が住宅地内にあることから、日影や騒音など、近隣居住者の居住環境に十分配慮

します。

○ 行政施設としての将来展望や利用者のニーズを勘案する一方で、過大な施設とならな

いよう、メリハリのある施設構成とします。

○ セキュリティ面や運用の効率面にも配慮し、ランニングコストの負荷を軽減する工夫

を行います。

イ)施設概要

施設の概要は次のとおりです。なお、これは基本構想(案)策定時のものであり、設計

段階での変更もあります。

○ 敷地面積 3,645.78㎡

○ 想定延べ床面積 3,100~3,300㎡

○ 建物階数 市民センター棟/地上3階

体育室棟/地上1階(一部2階)

※地域利用倉庫は不算入

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3 階

2 階

1 階

N W

談話室

実習室

地域活動コーナー

談話スペースなど

(仮称)

ぜんぎょうプラザ

事務室・地区防災拠点本部室など

地域包括支援センター

体育室((仮称)健康プラザ)

市民図書室

談話室

多目的ホール

準備室 など

談話室・文化室

和室・保育室 など

防災備蓄倉庫

地区ボランティア

センター

ウ)フロア構成

各フロアの構成は、概ね下図のとおりです。なお、これは基本構想(案)策定時のもの

であり、設計段階において、測量データや地質調査データ等を踏まえ、建設検討委員会と

の協議に基づいた詳細検討を行います。

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《市民センター棟》

階 主要諸室等 配慮事項 想定床面積

(㎡)

3 階

多目的ホール

*イスのみで約 250人、長机を入れて約

200人を収容できる多目的ホールとし、

地域交流イベントや地域の文化活動の練

習・発表の場とします。(客席部分/約

260㎡)

350

実習室 *調理台の配置や動線に配慮したつくりと

します。 80

談話室

*室数を1室増やし、体育室棟と合わせ計

3室とし、サークルや地域活動団体がよ

り活動しやすい場とします。

120

2 階

文化室

*防音、音響を充実させ、近隣への騒音等

を気にせずに音楽活動が行える場としま

す。

70

市民図書室 *低書架の導入のほか、車いすやベビーカ

ーにも対応できる通路幅とします。 170

和室 *茶道や華道など畳敷の部屋で行うサーク

ル活動がしやすい場とします。 40

保育室

*保育に適した床材とします。

*可動間仕切りにより和室との一体利用も

可能とします。

40

地区ボランティアセン

ター

*ボランティアの活動や養成、ボランティ

ア相談やニーズに対するコーディネート

機能が発揮できる場とします。

60

地域活動団体コーナー *地域活動団体の活動スペース及び備品等

を保管できる場とします。 70

1 階

市民センター事務室

(会議室・地区防災拠点

本部室など)

*証明等の発行や地域団体などに関する業

務を行うほか、災害時には地区防災拠点

本部となります。

*夜間や休日の少人数管理に対応できるよ

う、利用者動線に目の届きやすい配置と

します。

260

地域包括支援センター

*相談・活動スペースを充実し、市民セン

ター等との連携と相談・支援機能の強化

を図ります。

120

(仮称)

ぜんぎょうプラザ

*地域住民の交流スペースとして、談話・

休息や地域のイベント案内、サークル活

動の展示など、様々な活用ができるよう

なオープンスペースとします。

170

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《体育室棟》

階 主要諸室等 配慮事項 想定床面積

(㎡)

1 階

体育室

((仮称)健康プラザ)

(器具庫等含む)

*バレーボールやミニバスケットボール、卓球

などといった球技のほか各種スポーツサー

クルが利用します。

*地域住民の健康維持を目的として行われる

室内スポーツイベント等にも活用できる場

とします。

560

防災備蓄倉庫

*災害時の福祉避難所として利用されるため、

避難者に配る毛布等を収納する倉庫を併設

します。

*また、避難者など市民に配布される備蓄品を

保管するため、駐車場側からも搬入・搬出で

きるようにします。

100

2 階 談話室

*室数を1室増やし、市民センター棟と合わせ

計3室とし、サークルや地域活動団体がより

活動しやすい場とします。 70

エ)市民に貸し出す諸室の新旧比較表

市民に貸し出す諸室について比較すると次のようになります。

諸室等

現 状 計 画 増減

(㎡) 室数 床面積

(㎡) 室数

想定床面積

(㎡)

談話室 2 122 3 190 +68

文化室 1 49 1 70 +21

実習室 1 73 1 80 +7

和室 2 72 1 40 -32

保育室 - - 1 40 +40

体育室 1 483 1 560 +77

多目的ホール - - 1 350 +350

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② 善行保育園・善行乳児保育園、善行つどいの広場

ア)施設整備のポイント

施設の整備に当たっては、次の事項に配慮したものとします。

○ 再整備後の「(仮称)善行保育園」については、藤沢市中部地区の「基幹保育所」と

して位置づけることを踏まえ、区域内の「子育て支援センター」や一体整備を行う「善

行つどいの広場」との連携により、人的交流や情報の共有など、保育の質の向上や子

育て支援を行う機能を付与した施設とします。

○ 保育園児童及び一時預かり児童の定数については、現行と同程度(180名と10

名)を想定します。

○ 敷地東側に園庭、西側に園舎を配置し、園庭等における音が敷地西側に近接してい

る住民に直接届かないよう一定配慮するとともに、明るく、暖かな保育スペースの確

保を図ります。

○ 保育園の駐車場は、市民センター及び公民館利用者と利用時間のピークが重ならな

いことを踏まえ、コストメリットの観点から市民センター・公民館駐車場との共有を

図ります。

○ 保育園とつどいの広場を同一建物内に配置することで、地域の中で安心して子育て

ができるよう、育児相談、子どもの成長・発達の先の見通しを実感できる体験保育な

ど施設の相互利用、人的交流等を図ります。

※「基幹保育所」

多様な経験を有する公立保育所を地域の他の子育て支援関連施設との調整役と位置

づけ、これまで蓄積してきた専門知識やノウハウを活用し、市全体の保育の質の向上

及び家庭で子育てする方も含めた子育て支援の充実を目指すものです。現時点におい

て基幹保育所は、市内4つの地区に1園設置する予定であり、北部地区は「しぶやが

はら保育園」、中部地区は「(仮称)善行保育園」、東南地区は「藤沢保育園」、西南地

区は「辻堂保育園」となっております。

イ)施設概要

施設の概要は次のとおりです。なお、これは基本構想(案)策定時のものであり、設計

段階での変更もあります。

○ 敷地面積 2,515.22㎡

○ 想定延べ床面積 1,900~2,100㎡

○ 建物階数 地下1階+地上2階

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ウ)フロア構成

各フロアの構成は、概ね下図のとおりです。なお、これは基本構想(案)策定時のフロ

ア構成イメージであり、今後、設計段階において、実際に現場を運営する保育士等との協

議に基づき、詳細な施設検討を行います。

2 階

1 階

地 階

事務機能スペース

保育室(0~2歳)スペース

休憩室・

更衣室スペース

保育室(3~5歳)スペース

遊戯室スペース

つどいの広場

スペース

ベランダ

つどいの広場

スペース 一時預かり保育室

スペース

園庭へ

園庭へ

調理室スペース

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《保育園棟》

階 主要諸室等 配慮事項 想定床面積

(㎡)

2 階

保育室

(3歳・4歳・5歳)

*それぞれの部屋に園児用のロッカーや布団

等の収納スペース、手洗い場を設けます。

*トイレは保育室から直接、出入りできるよ

うにします。

*災害時避難のための滑り台を設けます。

300

遊戯室 *可動間仕切りで分割して使用できるように

します。 140

つどいの広場

*1階については、0~1歳児を対象とし、

一度に 15~20組の親子利用を想定しま

す。また、バギーなどでも入れるように、

入口を広くとり、入りやすい開放的な雰囲

気とします。

*2階については、2歳児以上を対象とし、

活動的な遊びの広場とします。

230

1 階

保育室

(0歳・1歳・2歳)

*それぞれの部屋に園児用のロッカーや布団

等の収納スペース、手洗い場を設けます。

*0歳児保育室には、トイレ兼沐浴室を設け

ます。

*トイレは保育室から直接、出入りできるよ

うにします。

300

事務室 *事務室は玄関や園庭が見渡せる場所としま

す。 60

一時預かり保育室

*10名程度の利用を想定します。閉園時も

利用できるよう、玄関に近い場所に配置し

ます。

50

地 階 調理室 *食材等の搬入は、園児の動線と交錯しない

よう、敷地北側の道路から直接行います。 130

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(5)新施設建設計画における配慮事項

① 施設の安全性の確保

○官庁施設に求められる耐震安全性において、当該施設は「多数の者が利用する施設」に該

当しますが、矩形で中・低層の建物であることから、「耐震構造」とします。

○大地震後に引き続き発生の可能性のある二次災害に対する安全性を確保するため、防火・

耐火性の高い材料等を積極的に使用するものとします。

構 造 仕組み 特 徴

耐震構造

建物を支える柱や梁自体

に強度を持たせ、地震エネ

ルギーに対応する方法

高層建物では上層階の揺れが

大きく、そのエネルギーが大

きいときは柱や梁が損傷する

こともある。

制震構造

建物を柱・梁で支え、制震

部材が地震エネルギーを

吸収する方法

揺れは耐震構造とあまり変わ

らないが、主体構造の損傷は

制震部材に限られる。

免震構造

建物の下部に免震層を設

け、建物上部を地震の揺れ

に共振させない方法

建物の揺れは著しく小さくな

るが、免震層の定期的な検査

が必要となる。

② 施設の長寿命化

○メンテナンスのしやすさ、機能性や効率性を重視し、華美な装飾のない矩形を基本とした

建物形状とし、建設にかかるイニシャルコストや維持管理にかかるランニングコストを極

力抑えるようにします。

○将来ニーズに伴う利用人数の変化、行政の機能改革に伴う市民センターや保育園の役割の

変化にも柔軟に対応できるよう、利用形態を限定しないオープン空間を積極的に設けると

ともに、諸室の可変性に対応できるよう、可動間仕切り等を導入します。

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③ ユニバーサルデザイン

○障がいのある方だけでなく、高齢者、妊婦、乳幼児を連れた方など、全ての人が安全に利

用できる施設とするため、「神奈川県みんなのバリアフリー街づくり条例」を基本として

ユニバーサルデザイン化に努めます。

○本構想においては、駐車場から施設へのアプローチ動線が道路を横断する必要が生じるた

め、利用者が安全かつスムーズに移動できるよう、駐車場からの出入口の場所に十分配慮

するとともに、適切な通路幅を確保します。

○特に保育園は、ベビーカー等を利用する方も多いことが想定され、十分なベビーカー置き

場を確保するとともに、駐車場から施設までの移動距離をできる限り短くするほか、雨天

時でも支障なく移動できるようシェルター等の設置について検討します。

④ 環境への配慮

○屋根、外壁や窓は、気密性・断熱性が高い材料、サッシや複層ガラスを採用するなど、空

調効率を高める配慮を行います。

○LED照明、省エネルギー型エレベーター、高効率の空調設備の導入など、省エネルギー

と低コストに配慮した設備を導入し、ランニングコストの削減に努めます。

○フロア内では、分割して使用が可能な空調設備や照明設備を導入するとともに、トイレや

倉庫などに人感センサーを採用するなど、利用状況に応じたコスト削減が可能な仕組みを

検討します。

○太陽光発電や雨水利用など、環境負荷軽減のための設備導入について検討します。

○外構には、透水性舗装の採用などを検討し、雨水の循環に配慮します。

⑤ 防災機能の強化

○住民の自主的な避難を速やかに受け入れられるよう、体育室には防災備蓄倉庫を併設し、

必要な食糧や毛布等を保管できるようにします。

○地区防災拠点本部として、情報の収集・伝達や救援救護活動に支障をきたさないよう、非

常用電源や雨水貯留槽など、バックアップ設備の導入について検討します。

⑥ 周辺住宅への配慮

○建物上層部の道路側からの後退や屋上緑化など、建築デザインによる圧迫感の軽減に努め

ます。なお、屋上緑化は、省エネルギーやCO2の排出抑制に効果がある一方、維持管理

コストの増加につながることを踏まえ検討します。

○敷地内には、「藤沢市緑の保全及び緑化の推進に関する条例」に定められた緑化率(敷地

面積に応じ15~20%以上)を確保するとともに、市の郷土樹種等を意識した樹木を効

果的に配置し、景観と環境の両面から周辺住宅地に調和した植栽を行います。

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⑦ 既存施設の解体

○工事で発生した掘削土等を既存施設跡の埋戻しに利用するなど、計画地全体での土量バラ

ンス等に配慮した計画とします。

○既存施設の解体等については、現行機能を維持した再整備の原則に基づき、綿密なスケジ

ュール管理のもと、適切な時期に実施するものとします。

○当該敷地は、埋蔵文化財包蔵地に指定されているほか、かつて特殊地下壕として利用され

ていた空隙が地中内に残っている可能性があることから、既存資料を基にした効率的な調

査を実施し、必要に応じて適切な対応策を図るものとします。

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4.再整備計画に関する考え方

(1)再整備手法

再整備の手法として、様々な公民連携手法も考えられますが、本再整備事業においては、

民間事業者のノウハウを活用して運営まで任せる施設を複合化しないこと、民間事業者が活

用できる余剰となるスペースの確保ができないことから、民間の資金とノウハウを活用して、

施設の管理運営を民間に委ねるPFI(プライベート・ファイナンス・イニシアティブ)手

法にはなじまないと考えられます。

そのため、施設の再整備は従来方式で行い、現行の管理運営方法を継続することが適当で

あると考えます。

また、設計及び工事の発注方式については、設計・施工の一括発注方式等も想定されます

が、本再整備事業においては、特殊な施工技術等は伴わないと考えられることから、基本設

計及び実施設計を一括発注し、設計段階での性能について確認した上で、工事発注を行う方

式が有効であると考えます。

なお、市民センター棟と体育室棟は、最終的には一体的な施設として利用することを想定

しており、相互に関係性もあることから、設計は一体発注を予定します。

さらに、保育園・つどいの広場については、敷地も異なることから、設計・工事とも市民

センターとは切り離して進めることとします。

基本構想 設 計 工 事

基本構想

(市民センター

等・保育園)

基本設計・実施設計

(市民センター・公民館)

※現市民センターの解体設計を含む

基本設計・実施設計

(保育園)

市民センター棟・西側駐車場建設工事

現市民センター解体工事

体育室棟・東側駐車場建設工事

保育園・つどいの広場建設工事

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(2)再整備スケジュール

再整備のスケジュールについては、平成31年度からの保育園開園、平成 31年度末の市

民センター棟オープン、平成33年度末の体育室棟オープンを目指して進めます。なお、現

時点における想定スケジュールであり、解体工事やその後に行われる文化財調査結果等によ

り、設計や工事スケジュールに変更が生じる場合があります。

H27年度 H28年度 H29年度 H30年度 H31年度 H32年度 H33年度

市民センター・公民館

保育園

(3)概算工事費

近年の資材費や人件費の高騰の状況等を踏まえた上で、施設面積等をベースに概算工事費

を算出すると、全体で約33億円から約41億円となります。また、設計段階における計画

等の見直しにより概算工事費が変動する場合があります。

なお、概算工事費には旧平和台住宅解体工事費と善行駅西口駐輪施設整備費は含みません。

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(4)今後の予定

① 住民、利用者等への説明

引き続き、住民、利用者等への説明や意見交換を適宜行い、基本設計等に反映できるよう

配慮します。

② 市議会への報告

今後の進捗状況により、適宜、市議会への報告を行っていきます。