臭化メチル、青酸及びリン化アルミニウムくん蒸剤...
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臭化メチル、青酸及びリン化アルミニウムくん蒸剤の各種農産物における残留実態調査
誌名誌名植物防疫所調査研究報告 = Research bulletin of the Plant ProtectionService Japan
ISSNISSN 03870707
巻/号巻/号 48補冊
掲載ページ掲載ページ p. 1-15
発行年月発行年月 2012年8月
農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センターTsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research CouncilSecretariat
植物防疫所調査研究報告(植防研報)
第 48号補冊 :1~15 平成24年 (2012)資 事ヰ
臭化メチル、青酸及びリン化アルミニウムくん蒸剤の
各種農産物における残留実態調査
横山武彦・山田邦彦*小川 昇**三角 隆・内藤浩光・橋本浩明***・小畠恒夫
横浜植物防疫所調査研究部・*横浜植物防疫所川崎出張所・料名古屋植物防疫所中部空港支所・***横浜植物防疫所
Research on the Actual Situation of Fumigants Residues in Various Agricultural Commodities after Fumigation
by Methyl Bromide， Hydrogen Cyanide and Phosphine. Takehiko Yokoyama， Kunihiko YamadaぺNoboru
Ogawa料， Takashi Misumi， Hiromitsu Naito， Hiroaki Hashimoto*料， and Tsuneo Kobatake. (R巴searchDivision，
Yokohama Plant Protection Station， 1-16-10， Shinyamashita， Naka-ku， Yokohama， 231-0801， Japan， *Kawasaki
Branch， Y okohama Plant Protection Station，特Chubu-airportSub-station， Nagoya Plant Protection Station and
料 '*yokohama Plant Prot巴ctionStation ). e-mail: [email protected]. Prot. J，αpα凡.Suppl.
48: 1-15 (2012).
Abstract:ln order to inv巴stigatethe residue of fumigants after fumigation which are commonly used in plant
quarantin巴treatment，residue trials w巴reconducted by using 43 agricultural commodities including cereal grains，
beans， fruits and vegetabl巴safter fumigation with Methyl Bromid巴 (CH3Br)，Hydrogen Cyanide (HCN) and
Phosphine (PH3). The residue levels of inorganic bromide， i.e. residual component subject to Maximum Residue
Limit (MRL)， is r巴lativelyhigh in maize， soy bean， sesame seed， squash， bell pepper， chestnuts， asparagus， broccoli
and okra， although those r巴siduelevels were below MRLs. HCN residues were below LOQ (Level of Quantification)
in approximately half of commodities， and residue levels wer巴 lowerthan MRLs even if quantified. PH3 residues
W巴rerelatively higher in rapeseed than in sorghum， but were lower than MRLs in both commodities. And
comparative residue trials were also conducted to investigate the effect of fumigation temperature on PH3 residue.
8 commodities wer巴 fumigatedat 5 t and at 35 t then PH3 residues were analyzed. Consequently the residue
levels did not differ between som巴 commodities，but were higher at 50
C than at 350
C in other commodities. These
results suggested that PH3 residues were likely to be higher at lower fumigation temperature
Key words: residue， fumigation， phosphin巴， methyl bromide， hydrogen cyanide
緒 圭言FEヨ
近年、消費者の食の安全・安心への関心は高く、農産物
中の残留農薬にも高い関心が寄せられている。植物検疫に
おいて、検疫措置として広範に使用されるくん蒸剤も、農
薬取締法(昭和 23年7月1日法律第 82号)に基づく「農
薬Jに該当し、農薬登録にあたっては作物残留試験が求め
られており(農林水産省、 2000)、その残留性については、
食品衛生法(昭和 22年 12月 24日法律第 233号)に基づ
く規格基準(残留農薬基準)の規制対象となっている。
本報告では、コムギ、ダイズなど穀類・豆類9作物、バ
ナナ、オレンジなど青果物 28作物について 2010年度(平
成22年度)及び2011年度(平成 23年度)に実施した作
物残留試験の結呆について報告する O また、くん蒸温度の
違いがリン化水素 (PH3) の残留量に影響するかについて、
8作物を用いた比較試験を実施したので、あわせて報告する。
材料及び方法
1.供試薬剤
植物検疫で使用されているくん蒸剤である臭化メチル剤
(化学式:CH3Br、三光化学工業(械製、純度 99.5%、以下
iMBJo)、青酸剤(化学式 :HCN、日宝化学(槻製、純度
97%、以下 iHCNJo)、リン化アルミニウム剤(試験では、
殺虫成分及び残留農薬基準の規制対象成分である「リン化
水素jを使用、化学式:PH3、高千穂化学工業側製、純度
13.22%又は 9.96%、Nzバランス。以下 iPH3Jo) を調査
対象とした。
2.供試作物
それぞれの薬剤について、供試した作物及び産地は以下
のとおりであり、各くん蒸剤に供試した作物及ぴ分析部位
は、 Table1.のとおりである。
(1) MB
ダイズ(Gかcinemαx、千葉県産、北海道産)コムギ
補冊
(Triticumαestivum、千葉県産、アメリカ産)、オオム
ギ (Hordeumvulgα問、高知県産、オーストラリア産)、
トウモロコシ (Zeαmα.ys、オーストラリア産、アメリカ
産)、ゴマ (Sesαmumindicum、ウガンダ産、ナイジエ
リア産)、カカオ (Theobromαcαcαo、ガーナ産)、コー
ヒー (Co庁eααrαbicα、インドネシア産、コロンピア産)、
モロコシ (Sorghumbicolor、岩手県産、オーストラリア
産)、カボチャ (Cucurbitαmαx~mαx C. moschαtα、茨
城県産、神奈川県産)、クリ (Cαstαmα crenαtα、宮崎県
産、千葉県産)、アスパラガス (Asparαgusofficinαlis var.
αltilis、北海道産、佐賀県産)、ネギ (Alliumfistulosum、
千葉県産)、タマネギ (Alliumcepα、香川県産)、プロツ
コリー (Brassicαolerαceαvar.italica、長野県産、北海
道産)、キウイフルーツ (ActinidiαchinensisPlanch.、
第48号
ニュージーランド産)、セlレリー (Apiumgrαveolens、長
野県産、茨城県産)、グレープフルーツ (Citruspαrad師、
南アフリカ産)、レモン (Citruslimon、チリ産)、オレ
ンジ (Citrussinensis、オーストラリア産、南アフリカ
産)、ライム (Citr山 αurαntifoliα、メキシコ産)、ニン
ニク (Alliumsativum、岩手県産、青森県産)、オクラ
(Abelmoschus esculentus、高知県産、群馬県産)、レタス
(Lαctucαsαtivαvar. cα'Pitα師、長野県産、群馬県産)、イ
チゴ (Frαgαnα×α九αnαssα、栃木県産、静岡県産)、ピー
マン(cα:psicumαnnuumvar. grossum、茨城県産、福
島県産)、メロン (Cucumismelo、山形県産、千葉県産)、
チコリ (Cichoriumintybus、岐阜県産、ベルギー産)、ブ
ルーペリー (Vacciniumcorymbosum、カナダ産)、オウ
トウ (Prunusαvium、山形県産)の 29作物を供試した。
植物防疫所調査研究報告2
Commodities used for each t巴stand portion to be analyzed.
Fumigant us巴dfor each test
HCN m TE昔日。
Table 1.
Portion to be analyzed
Seed after r巴movalof hu11 and shell Stems Fruit aft巴rremoval of stone Dry seed Fruit aft巴rremoval of stems Threshed grain with hull Fruit aft巴rremoval of stems Berry after removal of stalks Flower head and stems Threshed grain with hull Bean Whole Fruit Root after removal of tops and bottom of stem Tops after removal of roots Fruit after r巴movalof stems and stones Nutmeat after removal of she11 Tops after removal of stalks and obviously decomposed or wither巴dleav巴S
Fruit aft巴rremoval of she11 (meat and liquid combin巴d)Bean S巴巴daft巴rremoval of hu11 and she11 Bulb after removal of roots and skin Fruit after removal of stem end Topa氏erremoval of stalks and obviously decomposed or withered leaves Fruit after removal of stem end and peel Fruit after r巴movalof stem巴ndFruit after removal of stem end Dry grain without husk and cob Whole fruit after removal of stone Fruit after removal of stem end and peel Fruit after removal of stems Bulb after removal of roots and skin Fruit after removal of stem end Nutmeat after removal of she11 Fruit after removal of crown Seed Grain Seed Grain Dry seed Fruit after removal of stems Fruit after r巴movalof stem end Leaves after removal of roots Grain
。
。
。
。。。。
。。
。。。。
。。
。。
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。
MB
。
0000 。
0000 。0000000 0000
0000000
Commodity
Almond Asparagus Avocado Azukibean Banana Barley B巴11pepper Blueberry Broccoli Buck wheat Cacao Carambola Carrot Celery Cherry Chestnut Chicory Coconut Coffe巴
Cotton seed Garlic Grapefruit H巴adlettuce Kiwi fruit Lemon Lime Maize Mango M巴lonOkra Onion Orange Peanut Pineapple Rapeseed Rice(Brown) Sesame Sorghum Soybean Squash Strawberry Gr巴enonion(Welsh onion) Wheat
。1): Phosphine residu巴 analysison different fumigation conditions of 5"C and 35"C.
2012年8月 横山ら くん蒸剤の各種農産物における残留実態調査 3
(2) HCN
バナナ (Musααcummαtα、エクアドル産)、パインアッ
プル (Anαnαscomosus、フィリピン産)、グレープフルー
ツ(アメリカ産)、カボチャ(北海道産)、レモン(佐賀県
産、大分県産)、アボカド (Per四 ααmericαnα、メキシコ
産)、ネギ(千葉県産)、タマネギ(北海道産)、キウイフ
ルーツ(愛媛県産、和歌山県産)、オレンジ(オーストラ
リア産、アメリカ産)、ライム(メキシコ産)、ピーマン(鹿
児島県産、茨城県産)、ココヤシ (Cocosnucife問、フィリ
ピン産)、マンゴー (Mα九giferaindicα、ブラジル産、タ
イ産)、チコリ(岐阜県産、ベルギー産)、ブルーペリー
(オーストラリア産、チリ産)、ニンジン (Dαucuscαrotα
var. sαtiuα、北海道産、千葉県産)、ゴレンシ (Auerrhoα
cαrambolα、メキシコ産)の 18作物を供試した。
(3) PH3
ダイズ(千葉県産)、コメ (Oryzasatiuα、千葉県産)、
綿実 (Gossypiumspp.、オーストラリア産)、ラッカセイ
(Arachis hypogaeα、千葉県産)、モロコシ(岩手県産、オー
ストラリア産)、ソパ (Rα:gopyrumesculentum、長野県産)、
アーモンド (Prunusamygdαlus、アメリカ産)、アズキ
(Vignαα九gulαris、北海道産)、ナタネ (Brassicαnα'Pus、
カナダ産)の 9作物を供試した。
3.試験方法
(1 )くん蒸
① MB及び PH3
市場より入手した作物は、穀類・豆類はプラスティック
製の密閉容器、青果物はダンボール箱に収容しくん蒸前日
まで 50
Cで保管し、くん蒸前日から所定のくん蒸温度に温
度順化を行い、試験に供試した。くん蒸は 6又は 30lの投
薬孔、ガス採取孔、温度センサー挿入孔、ガス排出孔付き
アクリル製のくん蒸箱を用いて行い、投薬は、 MBはパイ
アルピンから、 PH3はガスボンべからガラス製注射器を用
いて所定量をガス態で採取して行った。くん蒸中のガス濃
度は、 MBはくん蒸開始30分後及びくん蒸終了時に検知
管法(光明理化学工業開製 157SH)で、 PH3はくん蒸開
始30分後、 6時間後、 6日後及びくん蒸終了時に TCD付
きガスクロマトグラフ(附島津製作所製 GC2014及びGC-
14)を用いて測定した。くん蒸中の温度測定は、自動温度
記録装置(チノ附製熱電対型)を用いて行った。くん蒸終
了時のガス残存率は、式①により算出した。くん蒸終了後、
ガス排気装置を使用し 1時間以上排気した後、検知管法に
よりガスが十分排気されたことを確認した。
ガス残存率(%) = (くん蒸終了時のガス濃度 (g/m3)
ム薬量 (g/m3)) x 100・・・・①
また、くん蒸条件は、検疫処理基準(農林水産省 1971)
に準じて以下のとおりとした。
MB
穀類・豆類:温度 100C、200C又は 350C、収容比 O.lkg/l
又は 0.3kg/l、くん蒸時間 24時間、 48時間、
72時間、薬量 10g/m3~ 59g/m3
かんきつ類:温度250C、収容比O.lkg/l、くん蒸時間2時間、
薬量 48.5g/m3
ニンニク:温度250C、収容比 O.lkg/l、くん蒸時間 2時間、
薬量 32.5g/m3
クリ:温度 250C、収容比 O.lkg/l、くん蒸時間 4時間、
薬量 40.5g/m3
その他の青果物・温度250
C、収容比 O.lkg/l、くん蒸時
間3時間、薬量 48.5g/m3
PH3
穀類・豆類:温度5t又は 350C、収容比 O.lkg/l、くん蒸
日数9日間、薬量 3g/m3
② HCN
供試作物の入手及び保管方法は上述の MB及びPH3と
同じとし、くん蒸は、神奈川県内の植物防疫所指定くん蒸
倉庫において以下の検疫処理基準(農林水産省、 1971)で
行った。
青果物.温度 13.5~ 20.0t、収容比 0.1kg/l以下、くん
蒸時間 30分、薬量 1.8g/m3
くん蒸及び排気終了後、各作物は室温で分析日まで保管
した。
また、 PH3については、くん蒸温度の違いによる残留
量の比較を行うため、(ダイズ、コメ、綿実、ラッカセイ、
モロコシ、ソパ、アーモンド、アズキ)8作物についてそ
れぞれ50Cと350Cにおいてくん蒸を行い、各作物での残留
量の比較を行った。なお、本試験では温度による残留性の
違いを調査する観点から、全ての作物で同じくん蒸条件
(PH3 : 3g/m3、9日間くん蒸)としており、一部作物のく
ん蒸条件は農薬登録における使用方法及び消毒方法の基準
(農林水産省、 1971)と異なる条件となっている。
(2)残留分析
① MB
分析対象成分を無機臭素 (Br) とし、磨砕均質化した試
料に 10%水酸化カリウム・エタノール水溶液を加え、ホッ
トプレート上で蒸発乾固した後、電気炉で徐々に 550tま
で温度を上昇させ5時間加熱し灰化した。これを放冷し水
を加えて溶解した後、ろ過し、ろ液にメチルオレンジ試
薬を加え、淡赤色を呈するまで 2mol/lの硫酸を添加して
得られた、溶液に 10%スルファミン酸溶液及び3-ベンタノ
ン0.05mlを加えて混和した。さらに、 2%過酸化水素水及
びヘキサン 10mlを加え振り混ぜ静置後、ヘキサン層をろ
③ PH3
分析対象成分を PH3とし、試料をパイアル瓶に採取し、
水を加えて密閉した後、 1200
Cで20分間加熱し、 2時開放
冷した。このパイアル瓶よりヘッドスペースガスの一部を
採取し、FPD検出器付きガスクロマトグラフ(アジレント・
テクノロジ一社製 5989II) または附島津製作所製 GC2014
で定量(定量限界・ 0.005ppm) した。
なお、残留分析は、残留値データの公正性と信頼性確保の
ため、作物残留分野において GLP基準(農林水産省、 1999)
への適合性確認を受けた機関 (F品位C、2012)で実施した。
補冊
過し誘導体化したろ過液を、 ECD検出器付きガスクロマ
トグラフ(アジレント・テクノロジ一社製 7890A、または
ヒューレット・パッカード社製 6980) を用いて定量(定
量限界:1.0 ~ 10ppm) した。
第48号植物防疫所調査研究報告4
結果及び考察
② HCN
分析対象成分をシアン化水素とし、磨砕均質化した試料
に10%酒石酸及び消泡剤を加え水蒸気蒸溜し、水酸化ナト
リウム溶液に通気捕集した。得られた溶液を定溶分取して
酢酸で中和後、リン酸緩衝液、クロラミン T溶液及び4-
ピリジンカルボン酸ーピラゾロン溶液を加えて発色させ、
分光光度計(株)島津製作所社製 UVmini司 1240)で定量(定
量限界:0.1 ~ 0.5ppm) した。
各剤、各作物での残留分析の結果を Table2. ~ Table 5.
に示した。
Table 2. lnorganic Bromide residues in sev巴ralcommodities.
Residual MBgas ratio in
chamber(%)
Maximum Residue Limit (ppm)
Test result (mg/kg) Days after treatment
for analysis
Origin of commodity
Fumigation condition
Commodity
Mean11土 S.D.2 l
く10<10(6.6) く10(6.6i1Australia
United States
27.5
30.8
26.3
39.4
42.0
80
30.0
27.7
20.8
24.2
17.5
<2.0
24hr 59g/m3
lOoC
0.3kg/l loading
日
ωω一ωωω一川
ωω一ωω山一
ωω山一山
Mω一ωω山一
ωuu一日山
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士士+二士土±一ー十一±士一±±±一士士土一土士±一±+一+二±土士一士土士一士土+一
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2
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く2.0(0.9)
引おお一抑制則一部担お一
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4一品羽一別刷則一羽位位一印刷剣一必必剖一引刑制
1
7凶一
1
7
H一1
7
M一1
7凶一
1
7凶一
1
7
H一1
7
H一1
7
U一1
7凶一
1
7
H
(control)
Australia
United States
Australia
United States
24hr 48g/m3
200
C 0.3kg/l loading
Australia 24hr 35g/m3
350
C 0.3kg/l loading
Maize
United States
Australia
United States
48hr 39g/m3
20't 0.3kg/l loading
Australia 48hr 24g/m3
350
C 0.3kg/l loading
United States
5 横山ら:くん蒸剤の各種農産物における残留実態調査2012年8月
Tab1e 2. continued
Residual MBgas ratio in
chamber(%) 2)
Maximum Residue Limit (ppm)
Test result (mg/kg) Days after treatment
for analysis
Origin of commodity
Fumigation condition
Commodity Meanl} :t S.D.
21.3
18.9
16.8
80
9.5
nu
ハU
ハU了I
n
U
1
i
一nunU
戸
b一つ白
q
J
8
ハU
つ山
1i一1i
つ臼ハU
一4il--ハU一つム
nu--
土±士一±+一+二±+一+二土+一±
30.3
32.0
81.1
27.1
15.2
30.4
8.4
9.0
33.2
22.6
12.9
200
-一日日一
ω初日一日似一
M
M
M一位約一
mωω一ω日一
uum一日日一
ω幻
ω一ωω一ω日
ω
±+二±±+一一±±一十一±士一±±
士+一+二土+二+一±±一十一±一士土±一±+二±士+一
8.7
62.7
5l.4
59.7
43.4
50
M
U一ωωω一ω山一
ωωω
±士一±+一+二±十二±土+一
59
63
59
53.2
5l.4
53.1
36
35
34
56.0 54.4
54.6 くl.0<3.0
84.2
82.0
66.2
7l.2 65.0 25.1
25.8
68.1 73.0
67.2
84.1
84.1
76.4
7l.4 75.6
44.5
4l.2
57.8
53.2
62.6
59.0
72.2
60.7
70.7
70.1
28.3
3l.2 43.5
45.2
43.1
l.2 <2.0
3l.8 34.4 20.9
22.4 22.3
22.6
2l.7
39.3
43.1
38.8
2
回飢回一則的問一立担一印刷山一
ω一鮮
側
一
側
室
抑
制
一
mmm一mm一mmm一お扇町肌一町山一即断伽一抑制一剣山山一口一山一お一
mmm一mm一制印刷
出印一知山一
Zお一抑制則一品一
mm一仰問問一
mm一問問側一邸側一
mm日一主主則一忠一日間町一抑制一印刷則一口一一一
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1
7
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7
H一1
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1
7
H
Australia
United States
72hr 38g/m3
200
C 0.3kg/l loading
Australia 3
1
1
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Maize
-一
1
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7凶一
1
7一1
7
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7一1
7
H一1
7一1
7凶一
1
7一l
7
M一1
7一1
7
M
United States
Chiba Pref.
Hokkaido
Chiba Pref.
(control)
24hr 59g/m3
200
C 0.3kg/l loading
Hokkaido
Chiba Pref. 3
1
1
F
b
rn、ノガプ
n
仏引坑
h出
2533a
3
O
K
Hokkaido
Hokkaido
Chiba Pref.
Chiba Pref
48hr 42g/m3
200
C 0.3kg/l loading
3
1
1
F
b
凹
mcdm
働知町品J削
2
o
h
Soybean
Hokkaido
Chiba Pref
72hr 41g/m3
200
C 0.3kg/l loading
Hokkaido
Chiba Pref
72hr 23g/m3
350
C 0.3kg/l loading
Hokkaido
-一177i7H一177i7H
Chiba Pref.
United States
Chiba Pref.
United States
Chiba Pref.
(control)
24hr 49g/m3
200
C 0.3kg/l loading
24hr 29g/m3
350
C 0.3kg/l loading
Wheat
United States
補冊第48号植物防疫所調査研究報告6
Table 2. continued
Residual MBgas ratio in
chamber(%) 2)
Maximum Residue Limit (ppm)
Test result (mg/kg) Days after treatment
for analysis
Origin of commodity
Fumigation condition Meanl) :t S.D. 2
48hr 29g/m3
20t 0.3kg/l loading
18.6
11.7
28.6
32.1
38.8
42.4
50
MM一旧日
ω一ωM一ωωω一旧日山一
ωMU一Uω一ωωω
士+二±土+二士土一±+一+二±+二±±+二±士一土±士
26.3
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67.3
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57.2
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40.3
49.3
31.7
52.8
35.4
38.6
27.5
39.4
土+二十一±
50
士一+一+二±+一+二±十二±士+二±±一+一±土一+一±一土+一±一±+二±士±
国一日山一
ωωω一ωω一Mωω一Mm一ω山
ω一UM一ωωω一ωω一UWω一ω山一
ωuM
抑制一抑制山一制町一知
mu一mm一抑制加一則町一抑制則一初一日一山山一郎山町一抑制一抑制加一山町一山
mm一mm一則山町一則山一…印刷山一
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Commodity
Chiba Pref.
United States
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m-mmm一制m一制卸則一郎則一
MMM一山山一山刑制一日山一日一山山一川山川一抑制一抑制加一日出一
m即断一山則一
mm則一山市一山
mm一山町一川制別
mM一mmm一抑制一
wm削一町制一山中山則一抑制一則抑制一却一日一引制一郎即断一仰山一抑制知一則同一即日山一削則一
mMm一mm一mMm一mm一mM則
177i7H一1
7一1
7
H一17一1
7凶一
1
7一1
7
M
Chiba Pref.
United States
Chiba Pref.
United States
48hr 18g/m3
350
C 0.3kg/l loading
3
1
1
F
b
rn、Jd〕
Un
出品別抗
kv白
7823a
2
o
h
Wheat
Chiba Pref
United States
3
3
I
F
b
rn、ノ
d}un
油供坑九地出
ウ
inbqJ，d
E
1
o
h
-一
1
7一1
7
M一1
7一117H一177i7凶一
1
7一1
7
M一1
7一1
7凶一
1
7一1
7
H
Kochi Pref.
Australia
Kochi Pref.
(control)
24hr 49g/m3
200
C 0.3kg/l loading
Australia
Kochi Pref. 3
1
i
F
b
rn、ノガプ
n
品引坑
hd
つμQdqd，ーは凶
2
O
K
Australia
Australia
Kochi Pref.
Kochi Pref.
48hr 29g/m3
200
C 0.3kg/l loading
3
1
i
F
o
rm「
dMFm
u白川
U引
k仕
4833a
l
o
h
Barley
Australia
Kochi Pref.
72hr 28g/m3
200
C 0.3kg/l loading
Australia
Kochi Pref.
72hr 16g/m3
350
C 0.3kg/l loading
Australia
7 横山ら:くん蒸剤の各種農産物における残留実態調査2012年8月
Residual MBgas ratio in
chamber(%)
me
刷出・北川
町一加佐伯
M
E
Test result (mg/kg) Days after treatment
for analysis
Origin of commodity
Tab1e 2. continued
Fumigation condition
ω似川町一
ωωω一ωωω一ωωω一旧日
ω一ω凶日一
M
M
M一ωωω一ωuu一ωω川一日幻
ω一日ωω一ωωω一山
ωω一川口以一加山
ω一ωωω一ω加
山
Mean1) :t S.D.
54.0
56.6
45.1
49.7
60.0
70.0
43.2
50.4
±+一+二土+一+二土+一+二土+一±一土+一+二±+一+ニ土+一+二±±+二+
2
<3.0(2.3)
16
14.6
19.8
17.1
21
24
ぉ一則
ω山一円引日目一剣山山一品岨却一制抑制一部却詔一知抑制一却お
m一印印刷一必必日一
mum一必目指一削山町一乃花組一日制山一品位必
1
<3.0(2.4)
16
15.4
20.7
18.0
22 24
ぉ一引制町一川叩町引一一切剛山一必叩必一
mmm一訂却却一抑制山一加担氾一則印刷一却錦町一則山削一必泣沼一削飢仰一
π叩剖一町山山一必必必
E盟国主Nigeria
Commodity
Rep.of Uganda
(control)
24hr 35g/m3
lOoC
0.3kg/l loading
Federal Rep. ofNigeria
Rep.of Uganda
24hr 29g/m3
20t 0.3kg/l loading
Federal Rep. ofNigeria
Rep.of Uganda 3
1
1
F
b
凹
mfud}un
泊》ぽ品副
2
o
h
Federal Rep. ofNigeria
Rep.of Uganda 3
1
1
F
b
rn「
JMEn
品別抗法
d
4ムロυ1i，ik
咽
2
o
h
Federal Rep. ofNigeria
54.0
110
47.5
±十二±士土一+
Rep.of Uganda
48hr 20g/m3
200
C 0.3kg/l loading
Federal Rep. ofNigeria
Sesame
49.3
56.0
37.5
4l.3
23.7
26.3
28.6
50.0
士+二±±+二+一±±一+一±士一+一±士一+一±±一+一+一+二±+一±
Rep.of Uganda 3
1
1
F
o
rmcdn
組
JUSL地
d
AARuntu，jd
凶
-
O
K
Federal Rep. ofNigeria
Rep.of Uganda
72hr 24g/m3
lOoC
0.3kg/l loading
Federal Rep. ofNigeria
Rep.of Uganda
72hr 199/m3
200
C 0.3kg/l loading
Federal Rep. ofNigeria
Rep.of Uganda
一一一日一
mmm一nM空削町削一必町れ一副別刷一必的必一制刷れ一部却詔一抑制山一泊目却一印刷則一
4
U日一抑制町一円引回沼一引制町一万円倒一山剣山一必叫幻
-一
1
7
H一1
7
M一1
7
H一1
7
M一1
7
H一1
7
H一1
7
H一1
7
H一1
7凶一
l
7日一
1
7
M一1
7凶一
1
7凶一
1
7
M一1
7
H一1
7
H一1
7凶一
1
7
H
72hr 14g/m3
350
C 0.3kg/l loading
Federal Rep. ofNigeria
補冊第48号植物防疫所調査研究報告8
Residual MBgas ratio in
chamber(%) 2)
Maximum Residue Limit ωpm)
Test result (mg/kg) Days after treatment
for analysis
Origin of commodity
Table 2. continued
Fumigation condition Mean1
)士 S.D.
凶
51.4
51.4
61.8
61.8
50.0
45.0
36.4
50
36.4
40.0
40.0
21.0
ωωω一ωMM一ωω山一
ωω同一
ωωω一MUω一山山
ω一MMM一ωωω一ωω日一
ωMU一ωMU
±±+二±土±一ー十
±+二±士+二±±+二士土+二+一±±一ー十一±士一+
±+二±士+二±土+二±±+一
<2.0 <2.0
14.8 14.7
16.8 24.8
30.0 33.0
22.6
23.6
30.4 35.0
44.2 43.4 18.4 22.4 26.0 22.8 25.9
29.1 24.4 27.3
29.8 36.2
42.8
41.4 21.5
24.4
2
<2.0(0.6) <2.0(0.5)
14.6 14.6
16.3 24.7 30.0
32.9 22.6
23.4 29.7
34.8 43.3 41.8
18.1 22.1
25.0 22.3
25.8 28.8 24.4
27.2 29.0
34.7 42.5
39.9 21.3 23.7 25.4 29.5
36.4 33.9 26.3 27.3
27.5 42.9
39.6 42.2 2.1
I
調
一
出
山
一
自
一
読
山
一
222お
知
一
お
43.0 21.7 25.1
26.0 31.1 37.3 36.9 26.6 28.1
30.0 43.3
42.7 45.6 2.1
32.0
25.7
30.4 36.8
35.4 26.4 27.7 28.8
43.1 41.2
43.9
2.1
-一
1
7
M一1
7
M一1
7
H一1
7
H一1
7
H一l
7
H一1
7
H一1
7
H一1
7
H一1
7凶一
1
7凶一
1
7
H
Rep.ofGhana
Rep. of Ghana
Commodity
Rep.of Ghana
(control)
24hr 28g/m3
200
C 0.3kg/l loading
Rep.of Ghana
Rep.of Ghana
Rep.of Ghana
24hr 17g/m3
350
C 0.3kgl1 loading
Rep.of Ghana
48hr 18g/m3
200
C 0.3kg/l loading
Rep.of Ghana
Rep.of Ghana
Rep.of Ghana
48hr llg/m3
35t 0.3kg/l loading
Cacao
Rep.of Ghana
Rep.of Ghana
72hr 18g/m3
20t 0.3kg/l loading
Rep.of Ghana 3
1
且
Fb
r耳、ノ
M}un
m砂駅号制
1
0
h
Rep.of Ghana
lndonesia
51.4
<2.0
24hr 28g/m3
10t 0.3kg/l loading 57.9
66.1
60
66.1
ωωω一山
ωω一山
ωω一山
ωω
+
±+二±+一+二+
+一+二±±+一
-M市一
MMM一印刷出一山山
m
<2.0(0.2)
日初日一
MM幻一山山山一山山
mmm一剖削幻一
mmm一山山削
1
7
H一1
7
H一1
7
H一1
7
H
Rep.of Colombia
(control) く2.0(0.3)
lndonesia
Rep.of Colombia
lndonesia 24hr 23g/m3
200
C 0.3kg/l loading
Coffee
13.6
Rep.of Colombia
9 横山ら くん蒸剤の各種農産物における残留実態調査2012年8月
Tab1e 2. continued
Residual MBgas ratio in
chamber(%) 2)
Maximum Residue Limit (ppm)
Test result (mg/kg) Days after treatment
for analysis
Jw
nu・冒
A
直吋
mvm
vivL
om
ρU
Fumigation condition
Commodity Meanll ::t S.D.
58.8
70.6
60.0
60.0
48.0
48.0
45.5
81.1
40.0
45.0
38.6
45.0
30.0
40.0
ωωω一ωωω一ωωω一ωωω一ωωω一UUM一ωMω一ωωω一ωωω一ωω山一
ωωω一ωωω一ωωω一ωωω
60
±±±一±±±一士±±一士土±一+一+一土一+一+一土一+一士土一+一士+二士土±一士土±一±±士一ー十一±士一±±土一±+一±
15.8
50
1i1iro
一quqLqυ
nUハUnU一ハUnUハU
±
±
十
二
±
士
土22.1
2l.2 2l.8
20.6
27.0
27.6
26.4 8.6
9.6
9.8
7.6
9.0
9.2
13.3
14.9
13.1 15.3
18.0
18.2
22.2
2l.0 22.1 30.3
28.2
2l.9 10.4 12.0
12.8
11.4
13.2
14.0
16.2
17.0
16.0
20.8
2l.8
22.1
26.6
26.4 28.4 34.8
32.6
28.4
く2.0
く2.0
28.8
29.8
30.6
29.0
3l.3
32.2
2
20.5
2l.6 20.5
26.8
27.4 26.3
8.4
9.3
9.8
7.4
9.0
8.8
13.3
14.6
13.1
15.2
18.0
18.1
22.1
20.6
2l.9 29.7
27.4
2l.7
10.1 11.9
12.6
1l.2
12.7
13.9
15.8
16.7
15.9
20.5
2l.7
2l.8
26.6
25.8
28.4 34.7
3l.8 28.2
く2.0(l.4)
く2.0ι旦28.7
29.7
30.0
28.7
31.1 32.。
1
22.0
22.0
20.8
27.1 27.9
26.4
8.8
9.8
9.8
7.8
9.0
9.5
13.3
15.2
13.1
15.4 18.1
18.4
22.2
2l.5 22.3
30.9
28.9
22.1
10.6
12.0
13.1 11.5
13.7
14.1 16.5
17.2
16.0
2l.2 2l.9 22.4
26.7
27.0
28.4
34.8
33.5
28.7
<2.0(l.5)
<2.0(l.6)
28.8
29.8
31.1 29.2
3l.5 32.5
1
7
H一1
7
H一1
7
H一1
7
H一1
7
H一1
7
H一1
7
H一1
7
H一1
7
H一1
7
H一1
7
H一1
7
H一1
7凶一
1
7
H
Indonesia
Rep.of Colombia
24hr 17g/m3
35"C 0.3kg/1 loading
Indonesia 48hr 18g/m3
100
C 0.3kg/1 loading
Rep.of Colombia
Indonesia
Rep.of Colombia
48hr 15g/m3
200
C 0.3kg/1 loading
Indonesia
Rep.of Colombia
3
1
1
0
b
rn、ノガ
yn
倫ゆ似品組
10.ω
Coffee
Indonesia
Rep.of Colombia
72hr 18g/m3
1O"C 0.3kg/1 loading
Indonesia
Rep.of Colombia
72hr 14g/m3
200
C 0.3kg/1 loading
Indonesia 72hr lOg/m3
350
C 0.3kg/1 loading
Rep.of Colombia
Iwate Pref.
Australia 開
一
1
7
H一1
7
M
Iwate Pref.
(control)
48hr 39g/m3
1O"C 0.3kg/1 loading
Sorghum
Australia
補冊第48号植物防疫所調査研究報告10
Residual MBgas ratio in
chamber(%) 2)
Maximum Residue Limit (ppm)
T巴stresult (mg/kg) Days after treatment
for analysis
Origin of commodity
Table 2. continu巴d
Fumigation condition Meanl} :t S.D.
89.3 ハU
ハリ
ハU
ハU
±
+ 30
0.0 O.l
85.4
76.5
76.5
30
0.1 0.1
±
土
0.2 O.l
82.3
30
0.3 0.1
士
+
90.1
82.3
75.5
66.6
200
0.6 0.6
土
70.5 ±
十
47.0
100
0.4 0.3
±
十
二
±
士
土70.5
66.6
66.6
68.7
50
0.0 0.1
土
+
88.2
47.0
53.0
O.l 0.0
± +
±
士
30
0.1 0.3
0.2 0.0
Q
d
7
ハUnu
±
±
±
50
0.4 0.9
0.2 O.l
0.2 0.5
ーよハ
u
nUハU
土
→ー
0.6 1.3
土
+
土
+ 110
1.1
0.9
士
+
D
1
5一0
4
4一01β一9
4
5一βznb一D
4
9一D
1
3一βββ一円M85一β3β一D
Z
9一β0β一息
90A一βnMA一D
9
1一nM21-D83一沿
oA2
Q山Q山一
dn弘oι一dロ日一
4日目一
d日比一A
M
Q山9一4ロ日一
d
u日一
d白羽一
d品川切一
d日間一AM
倒的一
4沼沼一
d
m
m一AM巳山
Fa一d
ι
1一d
u
n一d印
日
±
±
±
士
± +
く2.0(0.6)9.1 9.5
<2.0(1.2)
6.4 8.3
く2.0(0.6)
12.6 14.0 く1.0
11.3 13.4
<2.0(1.5) 13.0 14.4
く2.0(0.7)9.1 9.8
く1.0(<0.2)
12.0 12.9
く1.0(く0.2)
11.8
13.5 く2.0(0.8)
54.9 44.8
く2.0(1.0)
34.3 40.1
く2.0(1.1)64.7 66.6
く2.0(0.7)65.7 68.7
く3.0(2.5)
32.7 32.7
<3.0(1.7) 27.8 27.9
<2.0(0.4) 5.8 5.1
く2.0(0.4)6.2 7.0
<2.0(0.4) 67.2 70.0
<2.0(0.7) 59.6 55.4
2
<2.0(0.6) 9.1 9.5
<2.0(1.3) 6.5 8.6
<2.0(0.6) 12.8 14.0 く1.011.6 13.6
<2.0(1.5)
13.3 14.7
<2.0(0.7) 9.6 10.。
<1.0(く0.2)
12.2 13.5
<1.0(く0.2)
12.2 13.6
<2.0(0.8) 56.8 46.2
く2.0(1.0)35.5 41.2
く2.0(1.1)
65.6 67.2
く2.0(0.8)
66.4 70.4
<3.0(2.5)
33.l 33.0
<3.0(1.7) 28.2 28.8
く2.0(0.4)
6.0 5.1
<2.0(0.4) 6.3 7.2
<2.0(0.4) 68.5 72.6
<2.0(0.7) 61.9 57.1
Commodity l
1 3
Rep.of SouthMrica
Grapefruit
1 3
1 3
Rep.of SouthMrica
Rep.of Chile
1 3
Rep.of Chile 3
1
1
1
F
b
a畑、
Jdn
r
g汽
k
d
泊
白
羽
川
開
4
1
1
Lemon
1 3
3
Australia
Rep.of SouthMrica
Orange
1 3
1 3
E庄eXlco
Lime
1 3
E庄eXlco
lbaraki Pref.
1 3
Kanagawa Pref.
Squash
3
3
Hokkaido
Saga Pref.
Asparagus
1
3
Chiba Pref.
Chiba Pref.
3司
11Fb
nι
ん山、
Jdun
い山勾円以
k出
3
・21a
必
oh
Green Onion(Welsh
onion)
3
1 3
Kagawa Pref.
Kagawa Pref.
Onion
1
3
1 3
Nagano Pref.
3 Hokkaido
Broccoli
11 横山らーくん蒸剤の各種農産物における残留実態調査2012年8月
Table 2. continued
Residual MBgas ratio in
chamber(%) 2)
Maximum Residue Limit (ppm)
Test result (mg/kg) Days after treatment
for analysis
J
W
E--
n吋
一明閣
下回品別心
om
ρし
Fumigation condition Meanl) :t S.D.
79.4 0.3 0.1
±
+ 30
77.5
58.8
300
50.9
53.6
200
0.9 1.0
58.8
41.2
100
0.1 0.1
56.9
41.2
64.7 ±
+
64.9 0.2 0.3
±
十
150
0.3 0.1
64.7
74.4
76.9
230
qJつ山
ハUハU
± +
43.1 0.0
0.1
土
+ 50
0.2
0.1
43.1
62.7
74.4
0.2 0.3
ハU
ハU
ハU
ハU
0.5 0.5
0.2 0.4
0.0 0.0
±
±
±
±
30
0.1 0.2
tiqL
ハunu
nu--
nU
ハU
±
+
士
+
20
0.1 0.1
0.2 0.0
±
士
±
士
±
士
±
士
±
士
±
士
±
±
±士一+一±土
0
2
4一0
6
8一0
3
7一);;018一0
8
6一0
6
4一0
0
8一0
8
4日
U88一0
8
6一0
6
8日
U4
一O
一
-
一
4
一
一344-・
・
・
一
・
・
・
一
・
・
・
・
・
・
一
・
・
・
一
・
・
・
一
・
・
・
一
・
・
・
一
・
・
・
一
・
・
・
一
日
M40一0
3
・一・
4
・一・
3
2
7
8一つ山
3
5一3
8
8一日円佐九二
2
8
0一つ山
2
0一2
5
5一つ山
19E山9
8一1
7
7一2qJI--28一2
2
1一2
6
5一2
i
k一yhlo--A117ム}
く
1
1一〈
1
1一〈
1
1一
ea
‘4一〈
3
4一〈
4
4一〈
1
1一〈
2
1一〈
1
1一〈
1
1一〈
3
3一く
4
3一〈
1
1一く
1
1一〈
EE-F411一〈
1
1一〈
E
l
<2.0(0.8) <2.0(0.8)
17.5 16.8 18.5 18.4
く2.0(0.9) <2.0(0.9)
13.8 13.4 16.1 15.5
く3.0(2.6) <3.0(2.6)
18.3 18.3 18.7 18.7 10 <10(9.9)
24 23 25 24
く2.0(1.7) く2.0(1.7)
38.3 37.9 41.3 40.4
<2.0(0.9) <2.0(0.9)
43.7 42.0
41.6 39.6 <2.0(く0.2)<2.0(<0.2)
15.7 15.6
15.5 15.4 <2.0(1.2) <2.0(1.2)
21.1 21.0 19.9 19.6
<2.0(0.7) <2.0(0.7) 19.8 19.7
18.6 18.3 <1.0(<0.2) <1.0(く0.2)
17.8 17.7 18.0 17.7
く2.0(1.0) く2.0(1.0)
34.0 33.6 31.9 31.4
<1.0(0.4) く1.0(0.4)
42.9 42.2 38.9 38.6
く2.0(0.5) く2.0(0.5)
12.4 12.4 11.7 11.4
く2.0(1.4) く2.0(1.4)
16.5 15.9 15.9 15.6
く2.0(1.8) く2.0(1.7)
8.4 8.4 8.1 7.9
2.0 <2.0(1.9)
11.5 11.1 10.4 10.2
く1.0(<0.2)く1.0(<0.2)
11.5 11.3 12.0 11.8
く1.0(くO今く1.0(く0.2)
9.5 9.1
10.0 9.9
2 1 Commodity
1
3
New Zealand
1 3
Kiwifruit
1 3
New Zealand
Nagano Pref
1 3
Ibaraki Pref.
Celery
1 3
Kochi Pref.
3
Gunma Pref.
Okra
1 3
Nagano Pref.
Gunma Pref.
Lettuce
3
1 3
Tochigi Pref.
Shizuoka Pref.
3日
1iFb
nL
ん山
cdEn
h戸時グ日比出
3
・21a
組
oh
Strawberry
1
3
1 3
Ibaraki Pref.
Fukushima Pref.
Bell pepper
3
3
Yamagata Pref.
1 3
Chiba Pref.
Melon
1 3
Gifu Pref.
3
Chicory
3
3
Belgium
Canada
Canada
Blueberry
12 植物防疫所調査研究報告 第48号補冊
Table 2. continued
Days after Test result (mg/kg) Maximum Residual
Commodity Fumigation Origin of treatment Residue MBgas condition commodity for Limit ratio in
analysis l 2 Mean1
)士 S.D(ppm) chamber(%)
2)
Yamagata く1.0(<0.2)<1.0(<0.2) く1.0
3hrs. 6.7 6.6 6.6 ± 0.1 70.5 48.5g/m3 Pref.
3 6.7 6.6 6.6 ± 0.1 Cherry 25't <2.0(<0.2) <2.0(<0.2) く2.0
20 0.1kg/l Yamagata
1 5.8 5.7 5.8 ± 0.0 62.7 loading Pref. 3 5.4 5.4 5.4 ± 0.0
Iwate く2.0(0.3) く2.0(0.3) く2.0
2hrs. 1 21.0 20.7 20.8 :!: 0.2 88.6 32.5g/m3 Pref.
3 21.2 21.0 21.1士 0.1 Garlic 250
C く1.0 く1.0 <1.0
50 0.1kg/l Aomori loading Pref.
1 20.3 19.7 20.0 :!: 0.3 90.8 3 18.7 18.4 18.6 土 0.2
Miyazaki く1.0(<0.2)<1.0(<0.2) <1.0
4hrs. 1 74.0 73.8 73.9 士 0.1 3l.3 40.5g/m3 Pref.
3 79.7 76.1 77.9 :!: 1.8 Chestnut 250
C <1.0(く0.2)く1.0(く0.2) く1.0
200 0.1kg/l Chiba loading Pref.
l 58.9 58.8 58.8 :!: 0.1 33.4 3 56.4 56.2 56.3 :!: 0.1
1) : Values are rounded up in accordance with JIS Z840l・19992): (Residue gas concentration at the end of exposure time(mg/l) I Dosage rate (mg/l) ) * 100 3): (村)means quantified inorganic bromide in control sample.
(1) MB
ガス残存率(%)と残留分析結果は Table2.のとおりで
ある o Brは、もともと自然界に存在(天然賦存)し、多
くの植物体内にも存在することが知られている(結田、渋
谷 2010)。このため、無処理区試料からも Brが検出され
ており、くん蒸後の Br残留量は、天然賦存の BrとMB
くん蒸由来の Brとの合量値となる。
穀類では、他の作物と比ベタンパク質や脂質含量の多い
ダイズで最高 84.2ppm、ゴマで最高 84ppmと高い残留量
を示した。
また、青果物ではカボチャで 40.6~ 55.8ppm、アスパラ
ガスで 65.2~ 69.6ppm、ブロッコリーで 56.2~ 71.3ppm、
オクラで 38.1~ 42.8ppm、ピーマンで 33.8~ 42.6ppmと
やや高い残留量が認められた。その要因としては、カボチャ
では表面の凹凸、アスパラガス及びブロッコリーでは花膏
のすき間、オクラでは表面のうぶ毛などへの収着、また、
ピーマンでは内部に空洞があり、呆実の大きさに対して重
量が軽いことから高い残留量を示したものと推測される。
クリについては、他の作物とくん蒸条件が異なることか
ら一概に比較は出来ないものの 56.3~ 77.9ppmとやや高
い残留量が認められた。その要因については、他の作物よ
りもくん蒸時聞が長い (4時間)こと、及び分析部位とし
て渋皮を含むことから、これらの要因が高い残留量に影響
している可能性がある。
なお、ガス残存率(%)と残留量の関係は、穀類ではく
ん蒸時聞が長くなるほどガス残存率がやや低くなる傾向が
見られたものの、同一作物でも産地ゃくん蒸条件により残
留量にバラツキが見られ、くん蒸ガスの収着量と残留量に
顕著な関係は確認できなかった。くん蒸剤の被くん蒸物へ
の収着は吸着及び吸収からなり、くん蒸剤が作物内に留ま
るのは吸収によるものと考えられる。したがって、ガス収
着量が多くても吸収量が少ない場合には、結呆として残留
量は少なくなる。このため、単純にガス残存率と残留量の
明確な関係が確認出来なかったものと推察される。また、
青呆物においては、カンキツ類やキウイフルーツ、メロン
等の果実でのガス残存率が74.4~ 90.1 %とやや高かった
のに対し、アスパラガス、セルリー、レタス、チコリなど
の茎葉部で 41.2~ 58.8%、花膏部であるブロッコリーで
47.0 ~ 53.0%とやや低い傾向が認められた。セルリ一、レ
夕ス、チコリで
が少ないことが影響している可能性がある O しかしながら、
穀類と同様にガス残存率と残留量に顕著な関係は認められ
なかった。
(2) HCN
ガス残存率(%)と残留分析結果は Table3.のとおりで
ある。今回残留分析を行った 19作物では、約半数の作物
で残留量が定量限界未満 (<0.1ppm) となった。
HCNが定量限界以上検出された作物では、レモンで
0.2 ~ 0.4ppm、アボカドでく0.1~ 0.2ppm、オレンジで
く0.1~ 0.2ppm、ライムで 0.2~ 0.5ppm、ピーマンで 0.1
~ 0.2ppm、マンゴーでく0.1~ O.4ppm、チコリで 0.2~
1.4ppm、ブルーペリーで0.1~0.5ppm、ニンジンで 0.8ppm、
ゴレンシで 0.8ppm~食出された。
2012年8月 横山ら・くん蒸剤の各種農産物における残留実態調査 13
Table 3. Hydrogen Cyanide residues in several fruits and vegetables.
Dafatyer s Test result (mg/kg) Maximum
FC11OIII11idzltaitoin oII cOomrimg1on doitf y Residue
Commodity treatment Meanl)
Limit for l 2 (ppm)
analysis
control <0.1 く0.1 <0.1 Ecuador <0.1 く0.1 <O.l
5 Banana control <O.l く0.1 <O.l Ecuador <O.l <0.1 <O.l
control <0.1 <O.l く0.1Philippines 1 くO.l <O.l く0.1
5 Pineapple control く0.1 くO.l <O.l Philippines 1 <O.l くO.l <O.l
control <O.l く0.1 くO.lUnited States l <O.l く0.1 くO.l
50 Grapefruit control <O.l <0.1 く0.1United States l くO.l <0.1 く0.1
control く0.1 く0.1 く0.1Hokkaido
く0.1 <0.1 <0.1 5 Squash control く0.1 く0.1 く0.1
Hokkaido l く0.1 <0.1 <0.1 control <0.1 く0.1 <0.1
Saga Pref. l 0.2 0.2 0.2 50 Lemon control く0.1 く0.1 く0.1
Oita Pref. l 0.4 0.3 0.4 control く0.1 くO.l <0.1
Mexico 1 く0.1 くO.l <0.1 5 Avocado control <0.1 く0.1 <0.1
Mexico 1 0.2 0.1 0.2 control くO.l <0.1 くO.l
Chiba Pref. 1 くO.l <0.1 <O.l 5 Green Onion (Welsh onion) control <O.l <0.1 くO.l
Chiba Pref. 1 <O.l く0.1 くO.lcontrol くO.l く0.1 く0.1
Hokkaido <O.l <0.1 く0.15 Onion control く0.1 く0.1 く0.1
Hokkaido く0.1 く0.1 <0.1
0.5hr， control くO.l <0.1 <0.1
1.8g/m3， Ehime pref. 1 く0.1 くO.l <0.1
5 Kiwifruit Wakayama control <0.1 く0.1 <0.1 15
0
C， Pref. 1 <0.1 く0.1 <0.1
三五 O.lkg/l control くO.l <0.1 くO.lloading Australia 1 <O.l <0.1 く0.1
50 Orange control <O.l <O.l <0.1 United States 0.3 0.2 0.2
control <0.1 <0.1 く0.1Mexico l 0.2 0.2 0.2
5 Lime control く0.5 く0.5 <0.5 Mexico 1 <0.5 く0.5 <0.5
Kagoshima control <0.1 く0.1 く0.1Pref. l 0.2 0.2 0.2
5 Bell pepper control <O.l <0.1 く0.1Ibaraki Pref. 1 O.l 0.1 0.1
control <O.l <0.1 <0.1 Philippines 1 <O.l く0.1 <O.l
5 Coconut control <O.l <O.l <0.1 Philippines 1 <O.l <0.1 く0.1
control <O.l く0.1 く0.1Brazil l <O.l く0.1 く0.1
5 Mango control く0.1 く0.1 <0.1 Thailand 0.4 0.3 0.4
control く0.1 くO.l <0.1 Gifu Pref. 1 1.5 1.4 1.4
5 Chicory Berugium
control <0.1 く0.1 <0.1 1 0.2 0.2 0.2
control く0.1 <O.l <O.l Australia 1 0.5 0.5 0.5
5 Blueberry Chili
control <0.1 くO.l <O.l O.l O.l O.l
Hokkaido control <0.1 くO.l く0.1
1 0.9 0.7 0.8 5 Carrot control くO.l く0.1 く0.1Chiba Pref. 0.9 0.8 0.8
control <0.1 く0.1 く0.1 υ 「Carambola Mexico l 0.9 0.8 0.8
1) : Values are rounded up in accordance with JIS Z8401・1999
補冊第48号植物防疫所調査研究報告14
Table 4. Phosphine residues in several commodities.
ρdw
nu・胃
i
nd
mvm
E
n
oω ρしY
4し・1d
o
m
m
o
ρU
Residual PH3 gas ratlO m chamber(%i)
Maximum Residue Limit (ppm)
Test result (mg/kg) Days after treatment
for analysis
Fumigation condition
Rapeseed
Iwate Pref.
52.3
64.5
69.0
0.01
S.D.
0.001
0.001
0.002
Meanl) :!:
± +
±
士
±
土
4 3 2
1i
ワt
1i
ウ
t
1i
ヴ，，
9days， 3g/m
3，5t， 0.1kg/l loading
Canada
Canada
0.1
0.065
0.012
Sorghum
69.0 0.010
0.003
±
+
0.070
0.013
Australia
Table 5. Phosphine residual rate in several commodities on different fumigation conditions of 50
C and 350
C.
Residual PH3 gas ratio in chamber(%i)
Test result (mg/kg) Days after treatment
for analysis
Fumigation condition
Test period，
Dose and Iρading
ρdw
nu
・'i
1司
AU
I
3
mTm
VA
桐山
om
ρU
Y
4し・1d
0
m
m
o
pu
S.D.
Soybean
101.7
59.7
101.3
73.3
0.001
0.003
0.002
0.001
0.001
0.001
0.002
0.001
土
土
→一
Meanl) ean
→-
±
+一±一±
43.0
25.7
56.0
34.0
82.3 →-
± 29.7
46.0
85.3 0.005
0.003
0.003
0.002
→一
土
63.3
104.3
0.000
0.036
0.010
0.005
0.003
0.002
0.000
0.001
0.001
0.001
→-
→-
±
土一±+二土
土
±
→-
±
0.110
<0.005
0.054
<0.005
0.060
0.012
0.066
0.015
0.058
0.006
0.005
0.006
0.279
0.046
0.026
0.015
0.038
0.006
0.012
0.010
0.010
<0.005
<0.005
<0.005
0.176
0.061
0.146
0.028
<0.005
<0.005
<0.005
<0.005
1 0.111
7<0.005
1 0.056
7<0.005
1 0.061
70.012
1 0.066
70.016
1 0.059
70.007
1 0.005
70.006 1 (0.506)3)
70.059
1 0.031
70.021
1 0.040
70.006
1 0.012
70.010
1 0.010
7<0.005 1 <0.005
7<0.005
1 0.181
70.064
1 0.149
70.029
1 <0.005
7<0.005
1 <0.005
7<0.005
1): Values are rounded up in accordance with JIS Z8401-1999 2): (Residue gas concentration at仕1eend of exposure time(mg/l) I Dosage rate (mg/l) ) * 100 3): Reference value due to beyond calibrated range
4 3
0.231
0.035
0.017
0.011
0.290
0.036
0.024
0.014
2
品一品一出一出一応一市一出一出一応一山一遇措一山一広一諒一説
1 Temp. (C)
5
く0.005く0.005
0.008 0.007 0.006 0.006
く0.005<0.005 <0.005く0.005
く0.005<0.005
0.007 0.007 0.007 0.005
く0.005く0.005<0.005く0.005
<0.005く0.005
0.010 0.007 0.006 0.006
く0.005<0.005く0.005く0.005
く0.005く0.005
1 0.092 0.070
70.018 0.017
1) : Values are rounded up in a∞οrdance with JIS Z8401-1999 2): (Residue gas concentration at the end of exposure time(mg/l) I Dosage rate (mg/l) ) * 100
<0.005
0.007
<0.005
<0.005
0.006
<0.005
<0.005
0.007
<0.005
<0.005
0.074
0.015
Chiba Pref.
35
5
35
Rice(Brown) Chiba Pref.
5
35
Australia Cotton Seed
5
35 3
1
1
F
b
Fddn
akk副
司
dub-ょ
a
9
3ハuh
Chiba Pref. Peanut
5
35
5
Australia
Nagano Pref.
Sorghum
35
5
Buckwheat
Almond United States
35
5 Hokkaido Azukibean
69.0 35
2012年8月 横山ら.くん蒸剤の各種農産物における残留実態調査 15
(3) PH3
PH3について、ナタネ及びモロコシの残留量は Table4.
のとおりである。ナタネとモロコシでは、モロコシでの残
留が比較的高い傾向がみられた。また、くん蒸温度の違い
による残留量の比較試験結果は Table5.のとおりである。
薬量、処理日数を同じとし、温度を 50
Cと350
Cの条件でく
ん蒸した結果、ダイズ、綿実、ラッカセイ、モロコシは 50
C
の方が残留量が多くなる傾向が見られたが、コメ、ソパ、
アーモンド、アズキでは温度による残留量に差異は見られ
なかった。
また、各種作物聞での 50
C及び350
Cでの残留量の比較に
おいて、ダイズ、ラッカセイ、アーモンドなどで高い残留
傾向が見られた。これらの作物は、タンパク質や脂質の含
量が高く、これらの成分がPH3の残留に影響している可
能性が示唆された。
なお、ラッカセイでは、繰り返し分析における分析値の
標準偏差が他の作物に比べ大きくなった。これは、ヘッド
スペースガスクロマトグラフ法では、試料の磨砕による分
析対象成分の揮散、損失を避ける目的から、分析試料を磨
砕せずに分析していること、また、使用するパイアル瓶の
大きさの制約から分析試料を 10gとしていること(通常は
20g前後)、さらに、ラッカセイが他の作物に比べ粒が大き
いことにより分析に用いる粒数が少なかったこと等が原因
と推測される。
なお、ガス残存率(%)と残留量の関係について、 50
C
と350
Cでの残留性比較試験における同一作物では、 350
C
に比べ 50
Cにおけるガス残存量が高い(すなわちガス収着
が低い)傾向が見られたが、逆に残留量は 50
Cの方が高く、
単純にガスを多く吸着・吸収している場合に残留量が多い
との傾向は認められなかった。また、作物聞で比較すると、
ダイズ、ラッカセイ、アーモンドで残留量が多い傾向が見
られたが、くん蒸ガスの残存率と残留量に顕著な関係は認
められなかった。
摘 要
植物検疫場面で使用されるくん蒸剤の残留実態を調査す
るため、各種農産物(穀類、青果物など43作物)を臭化
メチル (CH3Br)、青酸 (HCN)、リン化水素 (PH3) に
よりくん蒸し、農産物の残留分析を行った。臭化メチルで
は、 トウモロコシ、ダイズ、ゴマ、カボチャ、アスパラガ
ス、ブロッコリー、オクラ、ピーマン、クリで比較的高い
無機臭素(残留基準値の規制対象)の残留が認められたが、
いずれの農産物でも残留農薬基準値以下であった。また、
青酸では、約半数の作物で定量限界未満であり、検出され
た作物でも残留農薬基準値以下であった。リン化水素では、
ナタネに比ベモロコシでの残留が比較的高くなったが、両
作物とも残留農薬基準値以下であった。
また、リン化水素くん蒸におけるくん蒸温度による残留
性への影響を調査するため、 8作物について 50
C及び350C
でくん蒸し、残留量の比較を行った。コメ、ソパ、アーモ
ンド、アズキはくん蒸温度による残留量への影響は見られ
なかったが、ダイズ、綿実、ラッカセイ、モロコシは 50
C
での残留量が多くなる傾向が見られたことから、リン化水
素はくん蒸温度が低いほど残留量が多くなるものと考えら
れる。
引用文献
F品i1IC(2012) GLP適合施設一覧独立行政法人農林水産
消費安全技術センター (F品tlIC)http://www.acis.famic.
go担/glp/index.htm
農林水産省 (1971)輸入穀類等検疫要綱(昭和 46年45農
政第 2628号農政局長通達)
農林水産省 (1999)農薬の毒性及び残留性に関する試験の
適正実施について(平成 11年 11農産第 6283号農産園
芸局長通知)
農林水産省 (2000)農薬の登録申請に係る試験成績につい
て(平成 12年 11月24日付け 12農産第 8147号農産園
芸局長通知)
結田康一・渋谷政夫 (2010)ハロゲン元素(臭素、ょう素)
及び塩素の土壌植物系における天然賦存量の研究.原子
力平和利用研究成果報告書第20巻:125 -127.