epubとその制作について

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EPUBと その制作について 株式会社達人出版会/日本Rubyの会 高橋征義 2012/03/06 W3C横浜フォーラム 201236日火曜日

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2012 春 W3C横浜フォーラムで登壇した際に使った資料です

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Page 1: EPUBとその制作について

EPUBとその制作について株式会社達人出版会/日本Rubyの会

高橋征義2012/03/06 W3C横浜フォーラム

2012年3月6日火曜日

Page 2: EPUBとその制作について

本日お話ししたいこと

•自己紹介•当社の読者傾向•制作方法•縦書き対応

2012年3月6日火曜日

Page 3: EPUBとその制作について

自己紹介

2012年3月6日火曜日

Page 4: EPUBとその制作について

自己紹介

•株式会社達人出版会代表取締役•Webアプリケーション開発者•一般社団法人日本Rubyの会代表理事•Readium野良コントリビュータ•要するにプログラマ

2012年3月6日火曜日

Page 5: EPUBとその制作について

達人出版会について•主にITエンジニア向け電子書籍の制作と販売を行う、電子専業の出版社兼書店

•2010年6月設立、13冊刊行(PDFとEPUBで提供)

•会員数約3,000人2012年3月6日火曜日

Page 6: EPUBとその制作について

当社の刊行書籍

•ITエンジニア向けの技術書•プログラミング関連•オープンソースライセンス等も•技術エッセー

2012年3月6日火曜日

Page 7: EPUBとその制作について

縦書きの需要•それほど高くはない•IT技術書は縦書きに向かない•ソースコードとか無理•とはいえ、技術エッセー等では縦書きの需要も一定層あるのではないか

2012年3月6日火曜日

Page 8: EPUBとその制作について

当社読者の傾向について

2012年3月6日火曜日

Page 9: EPUBとその制作について

読者傾向の調査

•2011年末にとった、読者へのアンケート結果より

•回答者:49名

2012年3月6日火曜日

Page 10: EPUBとその制作について

両方読む

EPUBのみ

PDFのみ

未読

0人 10人 20人 30人

どのフォーマットで読むか

2012年3月6日火曜日

Page 11: EPUBとその制作について

2%

30%

19%

49%

両方読む EPUBのみPDFのみ 未読

2012年3月6日火曜日

Page 12: EPUBとその制作について

閲覧フォーマット

•2/3以上がEPUBで読んでいる

•1/2近くがEPUBもPDFも合わせて読んでいる

2012年3月6日火曜日

Page 13: EPUBとその制作について

PC

iPad

iPhone

Androidスマートフォン

Kindle

Androidタブレット

Sony Reader

iPod touch

その他のタブレット

0人 10人 20人 30人 40人 50人

購入された電子書籍を閲覧する環境

2012年3月6日火曜日

Page 14: EPUBとその制作について

読者の閲覧環境

•PCでも読む•スマートフォンでも読む⇒PCサイズからスマフォサイズまでの対応が必要⇒EPUBに期待

2012年3月6日火曜日

Page 15: EPUBとその制作について

1台

2台

3台

4台

5台

0人 5人 10人 15人 20人 25人 30人

閲覧環境(端末)の所有数

2012年3月6日火曜日

Page 16: EPUBとその制作について

6%2%

23%

47%

21%

1台 2台 3台4台 5台

2012年3月6日火曜日

Page 17: EPUBとその制作について

読者の閲覧環境•3/4以上が複数端末で読んでいる

•複数端末の対策は必要⇒ それぞれの端末に推奨環境が求められる

2012年3月6日火曜日

Page 18: EPUBとその制作について

当社の電子書籍制作方法

2012年3月6日火曜日

Page 19: EPUBとその制作について

電子書籍制作の分類既存・再利用 新規作成

紙+電子

電子のみ

2012年3月6日火曜日

Page 20: EPUBとその制作について

電子書籍制作の3分類•デザイン重視•個々のページについて見た目のチューニング•DreamWeaver・InDesign的制作手法•分量重視•多量のページ・書籍を安価に作成•CMS的制作手法•UI・UX重視•動きについてのこだわり、使い心地を追求•アプリ的、Flash的制作手法

2012年3月6日火曜日

Page 21: EPUBとその制作について

当社が重視するポイント•速さ•紙より速く刊行できる→速く書け、速く(多人数で)確認・修正できる

•細かい精度よりも多くの端末・環境のサポート

⇒ CMS的な制作手法を採用

2012年3月6日火曜日

Page 22: EPUBとその制作について

ReVIEW•オープンソースの文書整形・変換システム

•Wikiのような簡易記法のソースからEPUB、PDF(LaTeX)、InDesign等のファイルを生成

•http://github.com/kmuto/review

2012年3月6日火曜日

Page 23: EPUBとその制作について

制作フロー•git(分散バージョン管理システム)でソース管理

•ReVIEWで変換•Redmine(チケット管理・修正管理システム)で修正項目管理

⇒ オープンソースソフトウェア的な開発手法を駆使

2012年3月6日火曜日

Page 24: EPUBとその制作について

縦書き制作フロー

•現状はまだ整っていない•sigilで手動で調整して制作•ReVIEWを改造して変換

2012年3月6日火曜日

Page 25: EPUBとその制作について

sigil

•EPUB2用の電子書籍エディタ•頑張ればEPUB3にできなくもない?

2012年3月6日火曜日

Page 26: EPUBとその制作について

sigilの問題点•バイナリファイルで管理•修正点がわかりにくい•差分が容易にとれない•複数人で修正した時にマージできない•当社としては使いづらい

2012年3月6日火曜日

Page 27: EPUBとその制作について

ReVIEWを改造

•試しに実験的実装•page-progression-direction追加•見出しの連番は全角に置換•デモ

2012年3月6日火曜日

Page 28: EPUBとその制作について

現状の縦書きの課題

•動作検証環境をどうするか•読者への推奨環境をどうするか•縦書き・横書きの変換の自動化?•正立の問題•安定的に使える仕様はどの辺りか

2012年3月6日火曜日

Page 29: EPUBとその制作について

縦横が混ざる?2012年3月6日火曜日

Page 30: EPUBとその制作について

ご清聴ありがとうございました

2012年3月6日火曜日