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Page 1: ページ 目次...6 3 大腸菌(E. Coli )の破方法 大腸菌(E.Coli)の破方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた大腸菌(E.Coli)(あるいは他の細菌類)のホモジナイズ方法で

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目次

ページ

培養細胞

1 カンジダアルビカンス(Candida albicans)の破砕方法 ………………………………4

2 ショウジョウバエ S2 細胞(Drosophila S2 Cells)の破砕方法 ………………………………5

3 大腸菌(E. Coli )の破砕方法 ………………………………6

4 哺乳類細胞(Mammalian Cell Culture )の破砕方法 ………………………………7

5 サッカロミセスセレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)の破砕方法 ………………………………8

動物細胞

6 大動脈(Aorta)の破砕方法 ………………………………9

7 膀胱(Bladder)の破砕方法 ……………………………10

8 脳(Brain)の破砕方法 ……………………………11

9 血管(Blood Vessel)の破砕方法 ……………………………12

10 癌細胞(癌腫)(Cancer Tissue (Carcinoma))の破砕方法 ……………………………13

11 軟骨(Cartilage)の破砕方法 ……………………………14

12 上皮(Epithelium)の破砕方法 ……………………………15

13 眼(Eye)の破砕方法 ……………………………16

14 脂肪(Fat / Adipose)の破砕方法 ……………………………17

15 大腿骨(マウス)(Femur (mouse))の破砕方法 ……………………………18

16 胆嚢(Gallbladder)の破砕方法 ……………………………19

17 心臓(Heart)の破砕方法 ……………………………20

18 大腸(Intestine)の破砕方法 ……………………………21

19 腎臓(Kidney)の破砕方法 ……………………………22

20 肝臓(Liver)の破砕方法 ……………………………23

21 肺/気管(Lung/Trachea)の破砕方法 ……………………………24

22 リンパ節(Lymph Node )の破砕方法 ……………………………25

23 胎便(Meconium)の破砕方法 ……………………………26

24 横紋筋(Muscle (Striated))の破砕方法 ……………………………27

25 膵臓(Pancreas)の破砕方法 ……………………………28

26 咽頭(Pharynx)の破砕方法 ……………………………29

27 皮膚(Skin)の破砕方法 ……………………………30

28 脾臓(Spleen)の破砕方法 ……………………………31

29 胃/空腸(Stomach / Jejunum )の破砕方法 ……………………………32

30 尾切片(Tail Snips )の破砕方法 ……………………………33

31 精巣(Testes)の破砕方法 ……………………………34

32 胸腺(Thymus gland)の破砕方法 ……………………………35

33 甲状腺(Thyroid gland)の破砕方法 ……………………………36

Page 3: ページ 目次...6 3 大腸菌(E. Coli )の破方法 大腸菌(E.Coli)の破方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた大腸菌(E.Coli)(あるいは他の細菌類)のホモジナイズ方法で

3

34 気管(Trachea)の破砕方法 ……………………………37

35 臍帯(Umbilical Cord)の破砕方法 ……………………………38

36 子宮(Uterus)の破砕方法 ……………………………39

植物組織

37 シロイヌナズナ(A. Thaliana)の破砕方法 ……………………………40

38 ブルーベリー(Blueberry (Vaccinium) )の破砕方法 ……………………………41

39 ショウガ(Ginger Rhizome (Zingiber officinale))の破砕方法 ……………………………42

40 ニラ(Leek Leaves (Allium ampeloprasum))の破砕方法 ……………………………43

41 セイヨウワサビ(Horseradish Root (Armoracia rusticana))の破砕方法 ……………………………44

42 サトイモ属(Malanga Tuber (Xanthosoma sagittifo)の破砕方法 ……………………………45

43 松の実(Pine Nut (Pinus))の破砕方法 ……………………………46

44 大豆(Soy Bean (G. Max))の破砕方法 ……………………………47

45 サトウキビ(Sugar Cane Pulp)の破砕方法 ……………………………48

微小生物

46 ミツバチ(Honeybee( Apis mellifera))の破砕方法 ……………………………50

47 線虫(Roundworm C. Elegans)の破砕方法 ……………………………51

48 ゼブラフダニオ(ゼブラフィッシュ)(Zebrafish (Danio Rerio))の破砕方法 ……………………………52

49 ミバエ(ショウジョウバエ属、成虫)の破砕方法 ……………………………53

50 ミバエ(ショウジョウバエ属、幼虫)の破砕方法 ……………………………54

小器官からの抽出物

51 心臓由来リンパ球(Lymphocyte Extraction from Heart)の破砕方法 ……………………………55

52 脾臓細胞抽出物(Splenocyte Extraction from Speen)の破砕方法 ……………………………56

53 臓器由来単離微生物(Bacterial Isolation from Organs)の破砕方法 ……………………………57

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1 カンジダアルビカンス(Candida albicans)の破砕方法 ■ カンジダアルビカンスの破砕方法

ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた二倍体菌類であるカンジダアルビカンスのホモジナイズ方

法です。このプロトコルはタンパク抽出のためのバッファーの選択をしていますが、核酸の抽出などに用いる場合には、

アプリケーションに合わせ適当なバッファーを選択することが出来ます。

■ 必要なもの

カンジダアルビカンス

アスピレーター

バレットブレンダー

ホモジナイズバッファー

ピペッター

エッペンチューブ

0.5mm ジルコニアビーズ

20%TCA(トリクロロ酢酸)(冷却したのもの)

■ プロトコル

1. カンジダアルビカンス培養液 50ml(OD600nm が 1.0 程度のもの)をチューブにいれます。

2. フィルターでろ過し、20%トリクロロ酢酸(冷却したもの)に再懸濁します。氷上で 30 分インキュベートしま

す。

3. ペレットを形成させるために遠心を行なってください。

4. ペレットを Alkaline Buffered Acetone(3M Tris:アセトン=3:7,pH8.8)あるいは適当なバッファーで2回洗

浄してください。

5. ペレットを空気乾燥させます。その後、ペレットの 2 倍量の 8M 尿酸に再懸濁してください(適当な溶解バッフ

ァーでも構いませんが、ペレット、ビーズおよびバッファーの比率は変えないようにしてください)。

6. ペレットと同量のビーズを加えます。

7. スピード8で5分にセットし、スタートを押します。

8. ホモジナイズが終わったら、チューブを取りだします。

9. サンプルの状態を確認し、ホモジナイズが不十分な場合には、さらにスピード10で2分ホモジナイズしてくだ

さい。

10. ホモジナイズが終わったら、チューブを取り出しそれぞれのアプリケーションに使用してください。

■ Reference

Rauceo JM, Blankenship JR, Fanning S, Hamaker JJ, Deneault JS, Smith FJ, Nantel A,

Mitchell AP. Regulation of the Candida albicans cell wall damage response by transcription

factor Sko1 and PAS kinase Psk1. Mol Biol Cell. 2008 Jul;19(7):2741-51.

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

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2 ショウジョウバエ S2 細胞(Drosophila S2 Cells)の破砕方法

■ ショウジョウバエ S2 細胞の破砕方法

ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いたショウジョウバエ S2 細胞のホモジナイズ方法です。なお

このプロトコルはバッファーを特定していないので、使用者にとって最も適当なバッファーを選択することが出来ます(核

酸抽出、タンパク抽出など)。

■ 必要なもの

ショウジョウバエ S2 細胞

アスピレーター

PBS バッファー

バレットブレンダー

ホモジナイズバッファー

ピペッター

エッペンチューブ

0.15mm ジルコニアビーズ(現在国内で販売しておりません)あるいは 0.1mm ガラスビーズ

エッペンチューブ

■ プロトコル

1. ショウジョウバエ S2 細胞を、ユーザー様の用いられている方法で、ディッシュやフラスコから引きはがします

(一般的には、トリプシン処理、スクラッピング、自発的なものによるものなど)。

2. PBS バッファーなどで細胞を洗浄し、エッペンチューブにいれます。

3. 1000×g で2分程度遠心し、ペレットにします。

4. 上清をピペッティングなどで取り除きます。

5. ペレットの量を見積もります。300μl かそれ以下が適当です。

6. ペレットの半量のビーズ(0.15mm ジルコニアビーズあるいは 0.1mm ガラスビーズ)を加えます。

7. ペレットの 2 倍量のバッファーを加えます。バッファー量が 25μl を下回らないようにしてください。

8. チューブの蓋を閉めます。

9. バレットブレンダーにセットし、スピード8、2分でホモジナイズします。

10. ホモジナイズが終わったら、チューブを取り除き、ホモジナイズの状態を確認してください。不十分な場合はス

ピード8でさらに1分操作してください。

11. それぞれのアプリケーションに使用してください。

■ 実験結果例

GAPDH とともにウェスタンブロッティングした結果を

右記に示しています(ショウジョウバエ S2 細胞を 72h 培養)。

細胞は上記の方法で破砕し、ライセートを 10 倍希釈し

たものを 10%tris-glycine ゲルにロードしました。

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを

確認してください。

■ Acknowledgement

レンセラー工科大学 A.Page-McCaw ラボの Laura Stevens 氏には、プロトコルにおけるアドバイスをいただけた

ことに対し感謝申し上げます。

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3 大腸菌(E. Coli )の破砕方法 ■ 大腸菌(E.Coli)の破砕方法

ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた大腸菌(E.Coli)(あるいは他の細菌類)のホモジナイズ方法で

す。なおこのプロトコルはバッファーを特定していないので、使用者にとって最も適当なバッファーを選択することが出

来ます(核酸抽出、タンパク抽出など)。

■ 必要なもの

大腸菌

アスピレーター

バレットブレンダー

ホモジナイズバッファー

ピペッター

エッペンチューブ

0.5mm ジルコニアビーズ

■ プロトコル

1. 一晩培養した培養液をエッペンチューブに移します。

2. 2000×g で 1 分遠心し、ペレットにします。

3. 上清を完全に取り除きます。チューブは氷上に置いてください。

4. サンプルと同量の 0.5mm ジルコニアビーズを加えて下さい。

5. ペレットの量を見積もります。300μl 以下が適当です。

6. 0.1~0.6ml のバッファーを加えます(ペレットの 2 倍量になるように加えてください。)

7. チューブの蓋を閉めます。

8. バレットブレンダーにセットし、スピード8、3分でホモジナイズします。

9. ホモジナイズが終わったら、チューブを取り出してください。

10. サンプルのホモジナイズ状態を確認します。不十分な場合には、さらにスピード8で2分ホモジナイズしてくだ

さい。

11. それぞれのアプリケーションに使用してください。

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

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4 哺乳類細胞(Mammalian Cell Culture )の破砕方法 ■ 哺乳類細胞(Mammalian Cell Culture )の破砕方法

ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた哺乳類細胞(Mammalian Cell Culture )のホモジナイズ方

法です。なおこのプロトコルはバッファーを特定していないので、使用者にとって最も適当なバッファーを選択すること

が出来ます(核酸抽出、タンパク抽出など)。

■ 必要なもの

哺乳類細胞(Mammalian Cell Culture )

PBS バッファー

アスピレーター

バレットブレンダー

ホモジナイズバッファー

ピペッター

エッペンチューブ

(オプション)0.15mm ジルコニアビーズ(現在国内で取り扱いがございません)あるいは 0.1mm ガラスビ

ーズ

■ プロトコル

1. 哺乳類細胞(Mammalian Cell Culture )をユーザー様の用いられている方法で、ディッシュやフラスコから引き

はがします(一般的には、トリプシン処理、スクラッピング、自発的なものによるものなど)。

2. PBS バッファーなどで細胞を洗浄し、エッペンチューブにいれます。

3. 200~500×g で 5 分(0℃)遠心し、ペレットにします。

4. 上清をピペッティングなどで取り除きます。チューブは氷上に置いてください。

5. ペレットの量を見積もります。300μl かそれ以下が適当です。

6. ペレットの半量のビーズ(0.15mm ジルコニアビーズあるいは 0.1mm ガラスビーズ)を加えます。(該当な

い)

※オプション

0.15mm ジルコニアビーズあるいは 0.1mm ガラスビーズをペレットと半量加えます。

7. 0.1~0.6ml バッファーを加えます(ペレットの 2 倍量加えるようにしてください)。

8. チューブの蓋を閉めます。

9. バレットブレンダーにセットし、スピード 7、2~3 分でホモジナイズします。

10. ホモジナイズが終わったら、チューブを取り除き、ホモジナイズの状態を確認してください。不十分な場合はス

ピード 9 でさらに 2 分操作してください。

12. それぞれのアプリケーションに使用してください。

■ NOTE

細胞によっては、ビーズを使用しなくても、塩濃度や界面活性剤によって十分に溶解します。本質的に細胞膜が強い

細胞はビーズが必要になります。そのため、ビーズの使用はユーザー様の経験を基に使用するかどうか判断すること

をお勧めします。

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

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8

5 サッカロミセスセレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)の破砕方法 ■ サッカロミセスセレビシエの破砕方法

ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いたサッカロミセス培養細胞のホモジナイズ方法です。なおこ

のプロトコルはバッファーを特定していないので、使用者にとって最も適当なバッファーを選択することが出来ます(核

酸抽出、タンパク抽出など)。

■ 必要なもの

酵母

バレットブレンダー

ホモジナイズバッファー

ピペッター

エッペンチューブ

0.5mm ジルコニアビーズ

■ プロトコル

1. 一晩培養した酵母をチューブにいれます。

2. 1,000×g で 2 分遠心し、ペレットにします。

3. 上清を完全に除去します。チューブを氷上に置きます。

4. ペレットの量を大体見積もります。300μl かそれ以下になるよう調製してください。

5. ペレットと同量の 0.5mm ジルコニアビーズを加えます。

6. 0.1~0.6ml のバッファー(ペレットの 2 倍量が好ましい)を加えてください。

7. チューブの蓋を閉めます。

8. バレットブレンダーにセットします。

9. スピード 8、3 分にセットしてスタートを押します。

10. チューブを取り出し、サンプルを確認します。ホモジナイズが不十分の場合には、さらにスピード 8 で 2 分ホ

モジナイズします。

11. ホモジナイズが終わったら、チューブを取り出しそれぞれのアプリケーションに使用してください。

■ Reference

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

After Before

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9

6 大動脈(Aorta)の破砕方法 ■ 大動脈の破砕方法

ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた大動脈のホモジナイズ方法です。このプロトコルはマウス

の大動脈を使ったものです。種によりホモジナイズの時間やスピードが異なります。このプロトコルはバッファーを特定

していないので、使用者にとって最も適当なバッファーを選択することが出来ます(核酸抽出、タンパク抽出など)。

■ 必要なもの

大動脈組織

バレットブレンダー

ホモジナイズバッファー

ピペッター

エッペンチューブ

0.9~2.0mm ステンレスビーズあるいは Navy bead lysis kit あるいは Green bead lysis kit

■ プロトコル

1. 大動脈を適当なサイズにカットします(10~300mg をご使用ください)。

2. 大動脈から外側の脂肪質をはがします。※オプションステップ…1ml までの PBS で 3 回洗浄してください。(こ

のステップは余分な混合物を除く為に行います。

3. サンプルに応じて下記から選択してください。

a. サンプルが 50mg 以上の場合

Navy bead lysis kit を使用してください。

b. サンプルが 50mg 未満の場合

Green bead lysis kit を使用してください。

c. バルクビーズを使用する場合

サンプルと同体積量のビーズを加えます。(例えば、サンプル量が 100mg であれば、100μl 加えます。)

4. 0.025~0.6ml のバッファーを加えます。(サンプル量の約 2 倍量)

5. チューブの蓋を閉めます。

6. バレットブレンダーにセットしてください。

7. スピード 8、3 分にセットし、スタートを押します。

8. 終わったらチューブを取り出してください。

9. サンプルの破砕状態を確認してください。ホモジナイズが不十分な場合はスピード 10 でさらに 2 分追加して

ください。

10. サンプルを取り出し、それぞれのアプリケーションに使用してください。

■ Reference

Hou CJ, Tsai CH, Su CH, Wu YJ, Chen SJ, Chiu JJ, Shiao MS, Yeh HI. Diabetes reduces aortic

endothelial gap junctions in ApoE-deficient mice: simvastatin exacerbates the

reduction. J Histochem Cytochem. 2008 Aug;56(8):745-52

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

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10

7 膀胱(Bladder)の破砕方法 ■ 膀胱の破砕方法

ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた様々な動物からの膀胱のホモジナイズ方法です。種が異な

ると、ホモジナイズの設定内容が変わります。このプロトコルはバッファーを特定していないので、使用者にとって最も

適当なバッファーを選択することが出来ます(核酸抽出、タンパク抽出など)。

■ 必要なもの

膀胱の組織

バレットブレンダー

ホモジナイズバッファー

ピペッター

エッペンチューブ

0.9~2.0mm ステンレスビーズあるいは Navy bead lysis kit あるいは Green bead lysis kit

■ プロトコル

1. 膀胱を適当なサイズにカットします(10~300mg をご使用ください)。

※オプションステップ…1mlまでの PBS で 3 回洗浄してください。(このステップは余分な血液などの混合物

を除く為に行います。

2. 組織と同体積量のビーズを加えます。(100mg であれば 100ml を加えます。)

3. サンプルに応じて下記から選択してください。

a. サンプルが 50mg 以上の場合

Navy bead lysis kit を使用してください。

b. サンプルが mg 未満の場合

Green bead lysis kit を使用してください。

c. バルクビーズを使用する場合

サンプルと同体積量のビーズを加えます。(例えば、サンプル量が 100mg であれば、100μl 加えます。)

4. 0.025~0.6ml のバッファーを加えます。(サンプル量の約 2 倍量)

5. チューブの蓋を閉めます。

6. バレットブレンダーにセットしてください。

7. スピード 8、5 分にセットし、スタートを押します。

8. 終わったらチューブを取り出してください。

9. サンプルの破砕状態を確認してください。ホモジナイズが不十分な場合はスピード 10 でさらに 3 分追加して

ください。

10. サンプルを取り出し、それぞれのアプリケーションに使用してください。

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

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11

8 脳(Brain)の破砕方法 ■ 脳の破砕方法

ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた様々な動物由来の脳のホモジナイズ方法です。種種が異な

ると、ホモジナイズの設定内容が変わります。なおこのプロトコルはバッファーを特定していないので、使用者にとって

最も適当なバッファーを選択することが出来ます(核酸抽出、タンパク抽出など)。

■ 必要なもの

バレットブレンダー

ホモジナイズバッファー

ピペッター

エッペンチューブ

Red bead lysisi kit あるいは Pink bead lysis kit あるいは 0.5mm ジルコニアビーズ

■ プロトコル

1. 脳を適当なサイズにカットします(10~300mg 程度)。

※オプション

サンプルを 1ml 以下の PBS で3回洗浄してください(血液などの不純物を取り除くためのステップです。)

2. サンプルに応じて下記から選択してください。

a. サンプルが 100mg 以上の場合

Red bead lysisi kit を使用してください。

b. サンプルが 100mg 未満の場合

Pink bead lysisi kit を使用してください。

c. バルクビーズを使用する場合

サンプルと同体積量のビーズを加えます。(例えば、サンプル量が 100mg であれば、100μl 加えます。)

3. 0.025~0.6ml 程度のバッファーを加えます(サンプルの 2 倍量程度になるようにしてください。)

4. チューブの蓋を閉めます。

5. バレットブレンダーにセットしてください。

6. スピード8、3分にセットしてください。

7. 終わったらチューブを取り出してください。

8. サンプルの破砕状態を確認してください。ホモジナイズが不十分な場合はスピード9でさらに2分追加してくだ

さい。

9. サンプルを取り出し、それぞれのアプリケーションに使用してください。

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

Page 12: ページ 目次...6 3 大腸菌(E. Coli )の破方法 大腸菌(E.Coli)の破方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた大腸菌(E.Coli)(あるいは他の細菌類)のホモジナイズ方法で

12

9 血管(Blood Vessel)の破砕方法 ■ 血管の破砕方法

ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた血管のホモジナイズ方法です。ホモジナイズのスピードや

時間は種によって変わります。なおこのプロトコルはバッファーを特定していないので、使用者にとって最も適当なバッ

ファーを選択することが出来ます(核酸抽出、タンパク抽出など)。

■ 必要なもの

血管組織

バレットブレンダー

ホモジナイズバッファー

エッペンチューブ

ピペッター

Navy bead lysis kit あるいは Green bead lysis kit あるいは 0.9~2.0mm ステンレスビーズ

■ プロトコル

1. 血管を適当な大きさにカットします(10~300mg 程度)。

※オプション

サンプルを 1ml 以下の PBS で3回洗浄してください(血液などの不純物を取り除くためのステップです。)

2. サンプルに応じて下記から選択してください。

a. サンプルが 50mg 以上の場合

Navy bead lysis kit を使用してください。

b. サンプルが 50mg 未満の場合

Green bead lysis kit を使用してください。

c. バルクビーズを使用する場合

サンプルと同体積量のビーズを加えます。(例えば、サンプル量が 100mg であれば、100μl 加えます。)

3. 0.025~0.6ml 程度のバッファーを加えます(サンプルの 2 倍量程度になるようにしてください。)

4. チューブの蓋を閉めます。

5. バレットブレンダーにセットしてください。

6. スピード 8、3 分にセットしてください。

7. 終わったらチューブを取り出してください。

8. サンプルの破砕状態を確認してください。ホモジナイズが不十分な場合はスピード 10 でさらに 2 分追加して

ください。

9. サンプルを取り出し、それぞれのアプリケーションに使用してください。

■ Reference

Hou CJ, Tsai CH, Su CH, Wu YJ, Chen SJ, Chiu JJ, Shiao MS, Yeh HI. Diabetes reduces aortic

endothelial gap junctions in ApoE-deficient mice: simvastatin exacerbates the

reduction. J Histochem Cytochem. 2008 Aug;56(8):745-52

■ セーフィティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

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13

10 癌細胞(癌腫)(Cancer Tissue (Carcinoma))の破砕方法 ■ 癌細胞の破砕方法

ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた癌細胞のホモジナイズ方法です。このプロトコルは癌腫を

用いて開発されました。癌細胞は、異なる部分であれば特に、多様性が非常に高いため、ユーザー様によって改編する必

要が出る可能性があります。なおこのプロトコルはバッファーを特定していないので、使用者にとって最も適当なバッフ

ァーを選択することが出来ます(核酸抽出、タンパク抽出など)。

■ 必要なもの

腫瘍

バレットブレンダー

ホモジナイズバッファー

エッペンチューブ

ピペッター

Navy bead lysis kit あるいは Green bead lysis kit あるいは 1.6mm ステンレスビーズ(現在国内の取り扱い

がございません)

■ プロトコル

1. 癌細胞を 10~300mg 程度の大きさにカットします。

※オプション

1ml 以内の PBS で 3 回洗浄します。※血液などを取り除くためのステップです。

2. サンプルに応じて下記から選択してください。

a. サンプルが 50mg 以上の場合

Navy bead lysis kit を使用してください。

b. サンプルが 50mg 未満の場合

Green bead lysis kit を使用してください。

c. バルクビーズを使用する場合

サンプルと同体積量のビーズを加えます。(例えば、サンプル量が 100mg であれば、100μl 加えます。)

3. 0.025~0.06ml のバッファーを加えます(サンプルの 2 倍量になるようにしてください)。

4. チューブの蓋を閉めます。

5. バレットブレンダーにセットしてください。

6. スピード10、5分にセットしてください。

7. 終わったらチューブを取り出してください。

8. サンプルの破砕状態を確認してください。ホモジナイズが不十分な場合はスピード10でさらに5分追加してく

ださい。

9. サンプルを取り出し、それぞれのアプリケーションに使用してください。

■ Acknowledgement

Dr.Denis Schewe には、プロトコルの詳細について助言を頂いたことに感謝申し上げます。

■ Reference

Schewe, D.M, Aguirre-Ghiso, J.A., ATF6alpha-Rheb-mTOR signaling promotes survival of dormant

tumor cells in vivo. Proc Natl Acad Sci USA, 2008 Jul 29;105(30):10519-24

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

Page 14: ページ 目次...6 3 大腸菌(E. Coli )の破方法 大腸菌(E.Coli)の破方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた大腸菌(E.Coli)(あるいは他の細菌類)のホモジナイズ方法で

14

11 軟骨(Cartilage)の破砕方法 ■ 軟骨の破砕方法

ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた様々な動物の軟骨のホモジナイズ方法です。種が異なると、

ホモジナイズの設定内容が変わります。また、特に硬いサンプルに関しては、事前に酵素処理(コラゲナーゼまたは/かつ

ヒアルロニダーゼ)が必要な場合があります。なおこのプロトコルはバッファーを特定していないので、使用者にとって

最も適当なバッファーを選択することが出来ます(核酸抽出、タンパク抽出など)。

■ 必要なもの

軟骨組織

PBS Buffer

バレットブレンダー

ホモジナイズバッファー

ピペッター

エッペンチューブ

0.9~2.0mm ステンレスビーズあるいは Navy bead lysis kit

(オプション)3.2mm ステンレスボール

■ プロトコル

1. 軟骨組織を小片にカットします。小片が 30mg 以上であれば、酵素処理が必要になります。(下記のオプション

ステップをご覧ください。)

※オプションステップ ヒアルロニダーゼ(シグマ社、型番 H-3506)を 1ml サンプルに添加し、37℃15 分イ

ンキュベート(Next Advance 社 Next rocker)します。その後、サンプルを 1ml の PBS で洗浄します。1000

×g で 5 分間遠心してください。

※オプションステップ コラゲナーゼ typeⅡ(Worthington 社、型番 CLS2)を 1ml サンプルに添加し、37℃

2~4 時間インキュベート(Next Advance 社 Next rocker)します。その後、サンプルを 1ml の PBS で洗

浄します。1000×g で 5 分間遠心してください。上清を取り除きます。

2. サンプルに応じて下記から選択してください。

a. Bead lysis kit を使用する場合

Navy bead lysis kit を使用します。

b. バルクビーズを使用する場合

サンプルと同体積量のビーズを加えます。(例えば、サンプル量が 100mg であれば、100μl 加えます。)

※オプションステップ 1~5 個の 3.2mm ステンレスボールを加えてください。

3. 0.1~0.6ml のバッファーを加えます。(サンプル量の約 2 倍量)

4. チューブの蓋を閉めます。

5. バレットブレンダーにセットしてください。

6. スピード 9、5 分にセットし、スタートを押します。

7. 終わったらチューブを取り出してください。

8. サンプルの破砕状態を確認してください。ホモジナイズが不十分な場合はスピード 10 でさらに 5 分追加して

ください。

9. サンプルを取り出し、それぞれのアプリケーションに使用してください。

■ このプロトコルは下の論文を元に改良したものです。 Comparison of Chondrocytes from Three Anatomic

Locations in the Rabbit” Tissue Eng. 2007 April ; 13(4): 843–853

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

Page 15: ページ 目次...6 3 大腸菌(E. Coli )の破方法 大腸菌(E.Coli)の破方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた大腸菌(E.Coli)(あるいは他の細菌類)のホモジナイズ方法で

15

12 上皮(Epithelium)の破砕方法 ■ 上皮の破砕方法

ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた上皮組織のホモジナイズ方法です。プロトコルの時間やス

ピードは、使用するサンプルの種類で変わります。なおこのプロトコルはバッファーを特定していないので、使用者にと

って最も適当なバッファーを選択することが出来ます(核酸抽出、タンパク抽出など)。

■ 必要なもの

上皮組織

バレットブレンダー

ホモジナイズバッファー

エッペンチューブ

ピペッター

Navy bead lysis kit あるいは Green bead lysis kit あるいは 0.9~2.0mm ステンレスビーズ

■ プロトコル

1. 上皮を適当な大きさ(10~300mg 程度)にカットし、エッペンチューブにいれます。可能であれば、より長

く、薄いサンプルが望ましいです。

※オプション

サンプルを 1ml 以下の PBSで 1 回洗浄してください(血液などの不純物を取り除くためのステップです)。

2. サンプルに応じて下記から選択してください。

a. サンプルが 50mg 以上の場合

Navy bead lysis kit を使用してください。

b. サンプルが 50mg 未満の場合

Green bead lysis kit を使用してください。

c. バルクビーズを使用する場合

サンプルと同体積量のビーズを加えます。(例えば、サンプル量が 100mg であれば、100μl 加えます。)

0.025~0.06ml のバッファーを加えます(サンプルの 2 倍量になるようにしてください)。

3. チューブの蓋を閉めます。

4. バレットブレンダーにセットしてください。

5. スピード 8、5 分にセットしてください。

6. 終わったらチューブを取り出してください。

7. サンプルの破砕状態を確認してください。ホモジナイズが不十分な場合はスピード 10 でさらに 2 分追加して

ください。

8. サンプルを取り出し、それぞれのアプリケーションに使用してください。

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

Page 16: ページ 目次...6 3 大腸菌(E. Coli )の破方法 大腸菌(E.Coli)の破方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた大腸菌(E.Coli)(あるいは他の細菌類)のホモジナイズ方法で

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13 眼(Eye)の破砕方法 ■ 眼の破砕方法

ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた様々な動物からの眼組織のホモジナイズ方法です。種が異

なると、ホモジナイズの設定内容が変わります。角膜及び水晶体の組織は、事前に酵素処理(コラゲナーゼまたは/かつヒ

アルロニダーゼ)が必要な場合があります。なおこのプロトコルはバッファーを特定していないので、使用者にとって最

も適当なバッファーを選択することが出来ます(核酸抽出、タンパク抽出など)。

■ 必要なもの

眼組織サンプル

バレットブレンダー

ホモジナイズバッファー

ピペッター

エッペンチューブ

0.5mm ジルコニアビーズあるいは Red bead lysis kit あるいは Pink bead lysis kit

■ プロトコル

1. サンプル組織を適当なサイズにカットします(10~300mg)。

(オプション)1ml 以内の PBS で 3 回洗浄します。※血液などを取り除くためのステップです。

2. サンプルに応じて下記から選択してください。

a. サンプルが 100mg 以上の場合

Red bead lysis kit を使用してください。

b. サンプルが 100mg 未満の場合

Pink bead lysis kit を使用してください。

c. バルクビーズを使用する場合

サンプルと同体積量のビーズを加えます。(例えば、サンプル量が 100mg であれば、100μl 加えます。)

3. 0.025~0.6ml のバッファーを加えます。(サンプル量の約 2 倍量)

4. チューブの蓋を閉めます。

5. バレットブレンダーにセットしてください。

6. スピード 8、3 分にセットし、スタートを押します。

7. 終わったらチューブを取り出してください。

8. サンプルの破砕状態を確認してください。ホモジナイズが不十分な場合はスピード 9 でさらに 2 分追加してく

ださい。

9. サンプルを取り出し、それぞれのアプリケーションに使用してください。

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

Page 17: ページ 目次...6 3 大腸菌(E. Coli )の破方法 大腸菌(E.Coli)の破方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた大腸菌(E.Coli)(あるいは他の細菌類)のホモジナイズ方法で

17

14 脂肪(Fat / Adipose)の破砕方法 ■ 脂肪の破砕方法

ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた脂肪組織のホモジナイズ方法です。種が異なると、ホモジ

ナイズの設定内容が変わります。なおこのプロトコルはバッファーを特定していないので、使用者にとって最も適当なバ

ッファーを選択することが出来ます(核酸抽出、タンパク抽出など)。

■ 必要なもの

サンプル

バレットブレンダー

ホモジナイズバッファー

ピペッター

エッペンチューブ

0.5mm ジルコニアビーズあるいは Pink bead lysis kit あるいは Red bead lysisi kit

■ プロトコル

1. サンプル組織を適当なサイズにカットします(10~300mg)。

(オプション)1ml 以内の PBS で 3 回洗浄します。※血液などを取り除くためのステップです。

2. サンプルに応じて下記から選択してください。

a. サンプルが 100mg 以上の場合

Red bead lysis kit を使用してください。

b. サンプルが 100mg 未満の場合

Pink bead lysis kit を使用してください。

c. バルクビーズを使用する場合

サンプルと同体積量のビーズを加えます。(例えば、サンプル量が 100mg であれば、100μl 加えます。)

3. 0.025~0.6ml のバッファーを加えます。(サンプル量の約 2 倍量)

4. チューブの蓋を閉めます。

5. バレットブレンダーにセットしてください。

6. スピード 8、3 分にセットし、スタートを押します。

7. 終わったらチューブを取り出してください。

8. サンプルの破砕状態を確認してください。脂肪組織は脂肪滴のミセルが形成され分散しているので見にくい場合

があります。そのためピペットチップで液を出し入れすることで、組織が残っていないかどうか確認してくださ

い。ホモジナイズが不十分な場合はスピード 9 でさらに 1 分追加してください。

9. サンプルを取り出し、それぞれのアプリケーションに使用してください。

■ Special thanks!

このプロトコルへのフィードバックをしてくださった Georgia State Univ.の Dr.Timothy, Yang Liu に感謝申し上

げます。

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

Page 18: ページ 目次...6 3 大腸菌(E. Coli )の破方法 大腸菌(E.Coli)の破方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた大腸菌(E.Coli)(あるいは他の細菌類)のホモジナイズ方法で

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15 大腿骨(マウス)(Femur (mouse))の破砕方法 ■ 大腿骨の破砕方法

ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いたマウスの大腿骨あるいは他動物の比較的弱い骨組織のホモ

ジナイズ方法です。なおこのプロトコルはバッファーを特定していないので、使用者にとって最も適当なバッファーを選

択することが出来ます(核酸抽出、タンパク抽出など)。

■ 必要なもの

大腿骨サンプル

バレットブレンダー

ホモジナイズバッファー

ピペッター

エッペンチューブ

0.9~2.0mm ステンレスビーズおよび 3.2mm ステンレスボールあるいは Navy bead lysis kit

■ プロトコル

1. 10~100mg 程度の骨組織を小さくカットします。

(オプション)1ml 以内の PBS で 3 回洗浄します。※血液などを取り除くためのステップです。

2. サンプルに応じて下記から選択してください。

a. Bead lysis kit を使用する場合

Navy bead lysis kit を使用してください。

b. バルクビーズを使用する場合

エッペンチューブに 100μlまでのステンレスビーズと 3.2mm のステンレスボール 6 個をいれます。

3. 0.2~0.6ml のバッファーを加えます。(サンプル量の約 2 倍量)

4. チューブの蓋を閉めます。

5. バレットブレンダーにセットしてください。

6. スピード 10 で 5 分にセットし、スタートを押します。

7. 終わったらチューブを取り出してください。

8. サンプルの破砕状態を確認してください。ホモジナイズが不十分な場合はスピード 10 でさらに 5 分追加して

ください。

9. サンプルを取り出し、それぞれのアプリケーションに使用してください。

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

Before After

Page 19: ページ 目次...6 3 大腸菌(E. Coli )の破方法 大腸菌(E.Coli)の破方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた大腸菌(E.Coli)(あるいは他の細菌類)のホモジナイズ方法で

19

16 胆嚢(Gallbladder)の破砕方法 ■ 胆嚢の破砕方法

ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた胆嚢のホモジナイズ方法です。種が異なると、ホモジナイ

ズの設定内容が変わります。なおこのプロトコルはバッファーを特定していないので、使用者にとって最も適当なバッフ

ァーを選択することが出来ます(核酸抽出、タンパク抽出など)。

■ 必要なもの

胆嚢組織

バレットブレンダー

ホモジナイズバッファー

エッペンチューブ

ピペッター

Red bead lysisi kit あるいは Pink bead lysis kit あるいは 0.5mm ジルコニアビーズ

■ プロトコル

1. 胆嚢を適当な大きさ(10~300mg 程度)にカットし、エッペンチューブにいれます。

※オプション

サンプルを 1ml 以下の PBS で3回洗浄してください(血液などの不純物を取り除くためのステップです)。

2. サンプルに応じて下記から選択してください。

a. サンプルが 100mg 以上の場合

Red bead lysis kit を使用してください。

b. サンプルが 100mg 未満の場合

Pink bead lysis kit を使用してください。

c. バルクビーズを使用する場合

サンプルと同体積量のビーズを加えます。(例えば、サンプル量が 100mg であれば、100μl 加えます。)

3. 0.025~0.06ml のバッファーを加えます(サンプルの 2 倍量になるようにしてください)。

4. チューブの蓋を閉めます。

5. バレットブレンダーにセットしてください。

6. スピード 8、3 分にセットしてください。

7. 終わったらチューブを取り出してください。

8. サンプルの破砕状態を確認してください。ホモジナイズが不十分な場合はスピード 9 でさらに 2 分追加してく

ださい。

9. サンプルを取り出し、それぞれのアプリケーションに使用してください。

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

Page 20: ページ 目次...6 3 大腸菌(E. Coli )の破方法 大腸菌(E.Coli)の破方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた大腸菌(E.Coli)(あるいは他の細菌類)のホモジナイズ方法で

20

17 心臓(Heart)の破砕方法 ■ 心臓の破砕方法

ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた心臓のホモジナイズ方法です。種が異なると、ホモジナイ

ズの設定内容が変わります。なおこのプロトコルはバッファーを特定していないので、使用者にとって最も適当なバッフ

ァーを選択することが出来ます(核酸抽出、タンパク抽出など)。

■ 必要なもの

心臓組織

バレットブレンダー

ホモジナイズバッファー

エッペンチューブ

ピペッター

Navy bead lysis kitあるいはGreen bead lysis kitあるいは0.9~2.0mmステンレスビーズあるいは1.6mm

ステンレスビーズ(現在国内の販売はございません)

■ プロトコル

1. 心臓を適当な大きさ(10~300mg 程度)にカットし、エッペンチューブにいれます。

弁膜や血管の場合は、それら繊維質により強力なホモジナイザーが必要です。

※オプション

サンプルを 1ml 以下の PBS で3回洗浄してください(血液などの不純物を取り除くためのステップです)。

2. サンプルに応じて下記から選択してください。

a. サンプルが 50mg 以上の場合

Navy bead lysis kit を使用してください。

b. サンプルが 50mg 未満の場合

Green bead lysis kit を使用してください。

c. バルクビーズを使用する場合

サンプルと同体積量のビーズを加えます。(例えば、サンプル量が 100mg であれば、100μl 加えます。)

3. 0.025~0.06ml のバッファーを加えます(サンプルの 2 倍量になるようにしてください)。

4. チューブの蓋を閉めます。

5. バレットブレンダーにセットしてください。

6. スピード 8、4 分にセットしてください。

7. 終わったらチューブを取り出してください。

8. サンプルの破砕状態を確認してください。ホモジナイズが不十分な場合はスピード 10 でさらに 2 分追加して

ください。

9. サンプルを取り出し、それぞれのアプリケーションに使用してください。

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

ホモジナイズ後 15 分間遠心したもの

(14,000rpm)

タンパク濃度(mg/ml)

28.1 22.5 28.6 28.4

ホモジナイズ前の心臓組織 (0.3g、

1.6mm ステンレスビーズ 0.3g および

0.6mlバッファー(0.5% NP-40)

Page 21: ページ 目次...6 3 大腸菌(E. Coli )の破方法 大腸菌(E.Coli)の破方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた大腸菌(E.Coli)(あるいは他の細菌類)のホモジナイズ方法で

21

18 大腸(Intestine)の破砕方法 ■ 大腸の破砕方法

ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いたの大腸のホモジナイズ方法です。種が異なると、ホモジナ

イズの設定内容が変わります。なおこのプロトコルはバッファーを特定していないので、使用者にとって最も適当なバッ

ファーを選択することが出来ます(核酸抽出、タンパク抽出など)。

■ 必要なもの

大腸組織

バレットブレンダー

ホモジナイズバッファー

ピペッター

エッペンチューブ

Navy bead lysis kit あるいは Green bead lysis kit あるいは 0.9~2.0mm ステンレスビーズ

■ プロトコル

1. 大腸を適当なサイズにカットします(10~300mg をご使用ください)。

※オプションステップ…1mlまでの PBS で 3 回洗浄してください。(このステップは血液や未消化食物など余

分な混合物を除く為に行います。)

2. サンプルに応じて下記から選択してください。

a. サンプルが 50mg 以上の場合

Navy bead lysis kit を使用してください。

b. サンプルが 50mg 未満の場合

Green bead lysis kit を使用してください。

c. バルクビーズを使用する場合

サンプルと同体積量のビーズを加えます。(例えば、サンプル量が 100mg であれば、100μl 加えます。)

3. 0.025~0.6ml のバッファーを加えます。(サンプル量の約 2 倍量)

4. チューブの蓋を閉めます。

5. バレットブレンダーにセットしてください。

6. スピード8、4分にセットしてください。

7. 終わったらチューブを取り出してください。

8. サンプルの破砕状態を確認してください。ホモジナイズが不十分な場合はスピード10でさらに2分追加してく

ださい。

9. サンプルを取り出し、それぞれのアプリケーションに使用してください。

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

Page 22: ページ 目次...6 3 大腸菌(E. Coli )の破方法 大腸菌(E.Coli)の破方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた大腸菌(E.Coli)(あるいは他の細菌類)のホモジナイズ方法で

22

19 腎臓(Kidney)の破砕方法 ■ 腎臓の破砕方法

ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた腎臓のホモジナイズ方法です。種が異なると、ホモジナイ

ズの設定内容が変わります。なおこのプロトコルはバッファーを特定していないので、使用者にとって最も適当なバッフ

ァーを選択することが出来ます(核酸抽出、タンパク抽出など)。

■ 必要なもの

腎臓組織

バレットブレンダー

ホモジナイズバッファー

ピペッター

エッペンチューブ

0.5mm ジルコニアビーズあるいは Red bead lysisi kit あるいは Pink bead lysis kit

■ プロトコル

1. 腎臓の組織を適当なサイズにカットします(10~300mg をご使用ください)。

※オプション

1ml 以内の PBS で 3 回洗浄します。※血液などを取り除くためのステップです。

2. サンプルに応じて下記から選択してください。

a. サンプルが 100mg 以上の場合

Red bead lysis kit を使用してください。

b. サンプルが 100mg 未満の場合

Pink bead lysis kit を使用してください。

c. バルクビーズを使用する場合

サンプルと同体積量のビーズを加えます。(例えば、サンプル量が 100mg であれば、100μl 加えます。)

3. サンプルの 2 倍量のバッファー(25~600μl)を加えてください。

4. チューブの蓋を閉めます。

5. バレットブレンダーにセットしてください。

6. スピード 8、4分にセットし、スタートを押します。

7. 終わったらチューブを取り出してください。

8. サンプルの破砕状態を確認してください。ホモジナイズが不十分な場合はスピード 10 でさらに3分追加してく

ださい。

9. サンプルを取り出し、それぞれのアプリケーションに使用してください。

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

Before After

Page 23: ページ 目次...6 3 大腸菌(E. Coli )の破方法 大腸菌(E.Coli)の破方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた大腸菌(E.Coli)(あるいは他の細菌類)のホモジナイズ方法で

23

20 肝臓(Liver)の破砕方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた肝臓のホモジナイズ方法です。種が異なると、ホモジナイ

ズの設定内容が変わります。なおこのプロトコルはバッファーを特定していないので、使用者にとって最も適当なバッフ

ァーを選択することが出来ます(核酸抽出、タンパク抽出など)。

■ 必要なもの

腎臓組織

バレットブレンダー

ホモジナイズバッファー

ピペッター

エッペンチューブ

0.5mm ジルコニアビーズあるいは Red bead lysisi kit あるいは Pink bead lysis kit

■ プロトコル

1. 肝臓の組織を適当なサイズにカットします(10~300mg をご使用ください)。

※オプション

1ml 以内の PBS で 3 回洗浄します。※血液などを取り除くためのステップです。

2. サンプルに応じて下記から選択してください。

a. サンプルが 100mg 以上の場合

Red bead lysis kit を使用してください。

b. サンプルが 100mg 未満の場合

Pink bead lysis kit を使用してください。

c. バルクビーズを使用する場合

サンプルと同体積量のビーズを加えます。(例えば、サンプル量が 100mg であれば、100μl 加えます。)

3. サンプルの 2 倍量のバッファー(25~600μl)を加えてください。

4. チューブの蓋を閉めます。

5. バレットブレンダーにセットしてください。

6. スピード 8、3分にセットし、スタートを押します。

7. 終わったらチューブを取り出してください。

8. サンプルの破砕状態を確認してください。ホモジナイズが不十分な場合はスピード9でさらに2分追加してくだ

さい。

9. サンプルを取り出し、それぞれのアプリケーションに使用してください。

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

Before After

Page 24: ページ 目次...6 3 大腸菌(E. Coli )の破方法 大腸菌(E.Coli)の破方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた大腸菌(E.Coli)(あるいは他の細菌類)のホモジナイズ方法で

24

21 肺/気管(Lung/Trachea)の破砕方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた肺/気管のホモジナイズ方法です。種が異なると、ホモジナ

イズの設定内容が変わります。なおこのプロトコルはバッファーを特定していないので、使用者にとって最も適当なバッ

ファーを選択することが出来ます(核酸抽出、タンパク抽出など)。

■ 必要なもの

肺/気管組織

バレットブレンダー

ホモジナイズバッファー

ピペッター

エッペンチューブ

Pink bead lysis kit あるいは Navy bead lysis kit あるいは 0.9~2.0mm ステンレスビーズあるいはジルコニ

アビーズ

■ プロトコル

1. 肺組織を適当なサイズにカットします(10~300mg をご使用ください)。

※オプション

1ml 以内の PBS で 3 回洗浄します。※血液などを取り除くためのステップです。

2. サンプルに応じて下記から選択してください。

a. サンプルが 100mg 以上の場合

Navy bead lysis kit を使用してください。

b. サンプルが 100mg 未満の場合

Pink bead lysis kit を使用してください。

c. バルクビーズを使用する場合

サンプルと同体積量のビーズを加えます。(例えば、サンプル量が 100mg であれば、100μl 加えます。)

ステンレスビーズあるいはジルコニアビーズあるいはそのコンビネーションで使用してください。

3. サンプルの 2 倍量のバッファー(25~600μl)を加えてください。

4. チューブの蓋を閉めます。

5. バレットブレンダーにセットしてください。

6. スピード 8、5分にセットし、スタートを押します。

7. 終わったらチューブを取り出してください。

8. サンプルの破砕状態を確認してください。ホモジナイズが不十分な場合はスピード8でさらに2分追加してくだ

さい。

9. サンプルを取り出し、それぞれのアプリケーションに使用してください。

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

Page 25: ページ 目次...6 3 大腸菌(E. Coli )の破方法 大腸菌(E.Coli)の破方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた大腸菌(E.Coli)(あるいは他の細菌類)のホモジナイズ方法で

25

22 リンパ節(Lymph Node )の破砕方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いたリンパ節のホモジナイズ方法です。種が異なると、ホモジ

ナイズの設定内容が変わります。なおこのプロトコルはバッファーを特定していないので、使用者にとって最も適当なバ

ッファーを選択することが出来ます(核酸抽出、タンパク抽出など)。

■ 必要なもの

リンパ節

バレットブレンダー

ホモジナイズバッファー

ピペッター

エッペンチューブ

Pink bead lysis kit あるいは Red bead lysisi kit あるいは 0.5mm ジルコニアビーズ

■ プロトコル

1. リンパ節を適当なサイズにカットします(10~300mg をご使用ください)。

※オプション

1ml 以内の PBS で 1 回洗浄します。※血液などを取り除くためのステップです。

2. サンプルに応じて下記から選択してください。

a. サンプルが 100mg 以上の場合

Red bead lysisi kit を使用してください。

b. サンプルが 100mg 未満の場合

Pink bead lysis kit を使用してください。

c. バルクビーズを使用する場合

サンプルと同体積量のビーズを加えます。(例えば、サンプル量が 100mg であれば、100μl 加えます。)

3. サンプルの 2 倍量のバッファー(25~600μl)を加えてください。

4. チューブの蓋を閉めます。

5. バレットブレンダーにセットしてください。

6. スピード 8、3分にセットし、スタートを押します。

7. 終わったらチューブを取り出してください。

8. サンプルの破砕状態を確認してください。ホモジナイズが不十分な場合はスピード8でさらに2分追加してくだ

さい。

9. サンプルを取り出し、それぞれのアプリケーションに使用してください。

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

Page 26: ページ 目次...6 3 大腸菌(E. Coli )の破方法 大腸菌(E.Coli)の破方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた大腸菌(E.Coli)(あるいは他の細菌類)のホモジナイズ方法で

26

23 胎便(Meconium)の破砕方法 ■ 胎便の破砕方法

ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた胎便のホモジナイズ方法です。なおこのプロトコルはバッ

ファーを特定していないので、使用者にとって最も適当なバッファーを選択することが出来ます(核酸抽出、タンパク抽

出など)。

■ 必要なもの

胎便

バレットブレンダー

ホモジナイズバッファー

ピペッター

エッペンチューブ

Pink bead lysis kit あるいは Red bead lysisi kit あるいは 0.5mm ジルコニアビーズ

■ プロトコル

1. 胎便 10~300mg に測り取ります。チューブの壁面にはできる限り付着しないように、またチューブの底にく

るようにいれてください。

2. サンプルに応じて下記から選択してください。

a. サンプルが 100mg 以上の場合

Red bead lysisi kit を使用してください。

b. サンプルが 100mg 未満の場合

Pink bead lysis kit を使用してください。

c. バルクビーズを使用する場合

サンプルと同体積量のビーズを加えます。(例えば、サンプル量が 100mg であれば、100μl 加えます。)

3. チューブの蓋を閉めます。

4. バレットブレンダーにセットしてください。

5. スピード 8、5分にセットし、スタートを押します。

6. 終わったらチューブを取り出してください。

7. サンプルの状態を確認してください。滑らかな半液状が望ましいです。ホモジナイズが不十分な場合はスピード

8でさらに5分追加してください。

8. サンプルを取り出し、それぞれのアプリケーションに使用してください。

■ Reference

ARUP ラボの Chantry Clark および Stephanie Marin には、プロトコルに対して助言いただいたことを感謝いた

します。

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

Page 27: ページ 目次...6 3 大腸菌(E. Coli )の破方法 大腸菌(E.Coli)の破方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた大腸菌(E.Coli)(あるいは他の細菌類)のホモジナイズ方法で

27

24 横紋筋(Muscle (Striated))の破砕方法 ■ 横紋筋の破砕方法

ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた様々な動物の横紋筋のホモジナイズ方法です。種が異なる

と、ホモジナイズの設定内容が変わります。このプロトコルはバッファーを特定していないので、使用者にとって最も適

当なバッファーを選択することが出来ます(核酸抽出、タンパク抽出など)。

■ 必要なもの

横紋筋組織

バレットブレンダー

ホモジナイズバッファー

ピペッター

エッペンチューブ

Navy bead lysis kit あるいは Pink bead lysis kit あるいは 0.5mm ジルコニアビーズあるいは 0.9~2.0mm

ステンレスビーズ

■ プロトコル

1. 横紋筋組織を適当なサイズにカットします(10~300mg をご使用ください)。

(オプション)1ml 以内の PBS で 3 回洗浄します。※血液などを取り除くためのステップです。

2. サンプルに応じて下記から選択してください。

a. サンプルが 100mg 以上の場合

Navy bead lysis kit を使用してください。

b. サンプルが 100mg 未満の場合

Pink bead lysis kit を使用してください。

c. バルクビーズを使用する場合

サンプルと同体積量のビーズを加えます。(例えば、サンプル量が 100mg であれば、100μl 加えます。)

ステンレスビーズあるいはジルコニアビーズあるいはそのコンビネーションで使用してください

3. サンプルの 2 倍量のバッファー(25~600μl)を加えてください。

4. チューブの蓋を閉めます。

5. バレットブレンダーにセットしてください。

6. スピード9、3 分にセットし、スタートを押します。

7. 終わったらチューブを取り出してください。

8. サンプルの破砕状態を確認してください。ホモジナイズが不十分な場合はスピード 10 でさらに 2 分追加して

ください。

9. サンプルを取り出し、それぞれのアプリケーションに使用してください。

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

Page 28: ページ 目次...6 3 大腸菌(E. Coli )の破方法 大腸菌(E.Coli)の破方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた大腸菌(E.Coli)(あるいは他の細菌類)のホモジナイズ方法で

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25 膵臓(Pancreas)の破砕方法 ■ 膵臓の破砕方法

ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた様々な動物の膵臓のホモジナイズ方法です。種が異なると、

ホモジナイズの設定内容が変わります。このプロトコルはバッファーを特定していないので、使用者にとって最も適当な

バッファーを選択することが出来ます(核酸抽出、タンパク抽出など)。

■ 必要なもの

膵臓組織

バレットブレンダー

ホモジナイズバッファー

ピペッター

エッペンチューブ

0.5mm ジルコニアビーズあるいは Red bead lysisi kit あるいは Pink bead lysis kit

■ プロトコル

1. 膵臓の組織を適当なサイズにカットします(10~300mg をご使用ください)。

(オプション)1ml 以内の PBS で 3 回洗浄します。※血液などを取り除くためのステップです。

2. サンプルに応じて下記から選択してください。

a. サンプルが 100mg 以上の場合

Red bead lysis kit を使用してください。

b. サンプルが 100mg 未満の場合

Pink bead lysis kit を使用してください。

c. バルクビーズを使用する場合

サンプルと同体積量のビーズを加えます。(例えば、サンプル量が 100mg であれば、100μl 加えます。)

3. サンプルの 2 倍量のバッファー(25~600μl)を加えてください。

4. チューブの蓋を閉めます。

5. バレットブレンダーにセットしてください。

6. スピード 8、3 分にセットし、スタートを押します。

7. 終わったらチューブを取り出してください。

8. サンプルの破砕状態を確認してください。ホモジナイズが不十分な場合はスピード 9 でさらに 2 分追加してく

ださい。

9. サンプルを取り出し、それぞれのアプリケーションに使用してください。

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

Page 29: ページ 目次...6 3 大腸菌(E. Coli )の破方法 大腸菌(E.Coli)の破方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた大腸菌(E.Coli)(あるいは他の細菌類)のホモジナイズ方法で

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26 咽頭喉頭(Pharynx)の破砕方法 ■ 咽頭喉頭の破砕方法

ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた咽頭喉頭のホモジナイズ方法です。このプロトコルはヒト

口咽頭組織を使ったものです。種が異なると、ホモジナイズの設定内容が変わります。このプロトコルはバッファーを特

定し、組織破壊の為のオプションプロトコルがありますが、ホモジナイズ時間が増えれば、酵素や試薬を使用せずにホモ

ジナイズすることも可能です。

■ 必要なもの

咽頭喉頭組織

バレットブレンダー

ホモジナイズバッファー

ピペッター

エッペンチューブ

Navy bead lysis kit あるいは Green bead lysis kit あるいは 0.9~2.0mm ステンレスビーズ

■ プロトコル

1. 咽頭喉頭を適当なサイズにカットします(10~300mg をご使用ください)。

※オプションステップ

~1ml の PBS で 3 回洗浄してください。(このステップは血液などの余分な混合物を除く為に行います。

2. サンプルに応じて下記から選択してください。

a. サンプルが 50mg 以上の場合

Navy bead lysis kit を使用してください。

b. サンプルが 50mg 未満の場合

Green bead lysis kit を使用してください。

c. バルクビーズを使用する場合

サンプルと同体積量の 0.9~2.0mm ステンレスビーズを加えます。(例えば、サンプル量が 100mg であ

れば、100μl 加えます。)

3. Digestion Buffer をサンプルの 2 倍量加えます(10mMTris, pH 7.5; 10mM EDTA; 0.5% SDS; 200

mg/ml Proteinase K)。(例えばサンプル量が 100mg であれば 200μl 加えます。)

4. チューブの蓋を閉めます。

5. バレットブレンダーにセットしてください。

6. スピード10、5分にセットし、スタートを押します。

7. 終わったらチューブを取り出してください。

8. サンプルの破砕状態を確認してください。ホモジナイズが不十分な場合はスピード 10 でさらに3分追加してく

ださい。

9. サンプルを取り出し、それぞれのアプリケーションに使用してください。

■ Reference

Winder, D.M., Ball, S.L.R., Vaughan, K., Hanna, N., Woo, Y.L., Fränzer, J., Sterling, J.C., Stanley, M.A.,

Sudhoff, H., Goon, P.K.C. Sensitive HPV detection in oropharyngeal cancers. BMC Cancer 9(440):

2009

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

Page 30: ページ 目次...6 3 大腸菌(E. Coli )の破方法 大腸菌(E.Coli)の破方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた大腸菌(E.Coli)(あるいは他の細菌類)のホモジナイズ方法で

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27 皮膚(Skin)の破砕方法 ■ 皮膚の破砕方法

ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた真皮や皮膚組織のホモジナイズ方法です。このプロトコル

はアゴ付近のヒトの組織用であり、種や部位が異なると、ホモジナイズの設定内容が変わります。特に硬い組織は事前に

酵素処理(コラゲナーゼまたは/かつヒアルロニダーゼ)が必要な場合があります。なおこのプロトコルはバッファーを特

定していないので、使用者にとって最も適当なバッファーを選択することが出来ます(核酸抽出、タンパク抽出など)。

■ 必要なもの

真皮組織

バレットブレンダー

ホモジナイズバッファー

ピペッター

エッペンチューブ

0.9~2.0mm ステンレスビーズあるいは Navy bead lysis kit、(オプション)3.2mm ステンレスボール

■ プロトコル

1. 組織が 50mg を超える場合には、組織を長い紐状にカットし、50mg 程度の大きさにしてください。

※オプションステップ ヒアルロニダーゼ(シグマ社、型番 H-3506)を 1ml サンプルに添加し、37℃15 分イ

ンキュベート(Next Advance 社 Next rocker)します。その後、サンプルを 1ml の PBS で洗浄します。1000

×g で 5 分間遠心してください。

※オプションステップ コラゲナーゼ typeⅡ (Worthington 社、型番 CLS2)を 1ml サンプルに添加し、37℃

2-3 時間インキュベート(Next Advance 社 Next rocker)します。その後、サンプルを 1ml の PBS で洗浄

します。1000×g で 5 分間遠心してください。

2. サンプルに応じて下記から選択してください。

a. Bead lysis kit を使用する場合

Navy bead lysis kit を使用してください。

b. バルクビーズを使用する場合

0.9~2.0mm ステンレスビーズをチューブに加えます。ビーズはサンプルと同容量加えてください。

(100mg の場合 100μl 加えます。)ホモジナイズ力をより上げるためには、さらに 1~5 個の 3.2mm

ステンレスボールを加えてください。

3. サンプルの 2 倍量のバッファー)を加えてください。

4. チューブの蓋を閉めます。

5. バレットブレンダーにセットしてください。

6. スピード 10、5 分にセットし、スタートを押します。

7. 終わったらチューブを取り出してください。

8. サンプルの破砕状態を確認してください。ホモジナイズが不十分な場合はスピード 10 でさらに 5 分追加して

ください。

9. 必要であれば、抽出バッファーを増やしてください。

10. サンプルを取り出し、それぞれのアプリケーションに使用してください。

■ Acknowledgement

Baylor Health の Phuong Nguyen 氏には、プロトコルにおけるアドバイスをいただけたことに対し感謝申し上げ

ます。

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

Page 31: ページ 目次...6 3 大腸菌(E. Coli )の破方法 大腸菌(E.Coli)の破方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた大腸菌(E.Coli)(あるいは他の細菌類)のホモジナイズ方法で

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28 脾臓(Spleen)の破砕方法 ■ 脾臓の破砕方法

ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた脾臓のホモジナイズ方法です。種が異なると、ホモジナイ

ズの設定内容が変わります。なおこのプロトコルはバッファーを特定していないので、使用者にとって最も適当なバッフ

ァーを選択することが出来ます(核酸抽出、タンパク抽出など)。

■ 必要なもの

脾臓組織

バレットブレンダー

ホモジナイズバッファー

ピペッター

エッペンチューブ

Red bead lysisi kit あるいは Pink bead lysis kit あるいは 0.5mm ジルコニアビーズ

■ プロトコル

1. 脾臓を適当なサイズにカットします(10~300mg 程度)。

※オプション

サンプルを 1ml 以下の PBS で3回洗浄してください(血液などの不純物を取り除くためのステップです。)

2. サンプルに応じて下記から選択してください。

a. サンプルが 100mg 以上の場合

Red bead lysisi kit を使用してください。

b. サンプルが 100mg 未満の場合

Pink bead lysisi kit を使用してください。

c. バルクビーズを使用する場合

サンプルと同体積量のビーズを加えます。(例えば、サンプル量が 100mg であれば、100μl 加えます。)

3. 0.025~0.6ml 程度のバッファーを加えます(サンプルの 2 倍量程度になるようにしてください。)

4. チューブの蓋を閉めます。

5. バレットブレンダーにセットしてください。

6. スピード8、3分にセットしてください。

7. 終わったらチューブを取り出してください。

8. サンプルの破砕状態を確認してください。ホモジナイズが不十分な場合はスピード8でさらに2分追加してくだ

さい。

9. サンプルを取り出し、それぞれのアプリケーションに使用してください。

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

Page 32: ページ 目次...6 3 大腸菌(E. Coli )の破方法 大腸菌(E.Coli)の破方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた大腸菌(E.Coli)(あるいは他の細菌類)のホモジナイズ方法で

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29 胃/空腸(Stomach / Jejunum )の破砕方法 ■ 胃/空腸の破砕方法

ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた胃/空腸のホモジナイズ方法です。このプロトコルはマウス

の胃/空腸を使ったものです。種が異なると、ホモジナイズの設定内容が変わります。このプロトコルはバッファーを特定

していないので、使用者にとって最も適当なバッファーを選択することが出来ます(核酸抽出、タンパク抽出など)。

■ 必要なもの

胃/空腸組織

バレットブレンダー

ホモジナイズバッファー

ピペッター

エッペンチューブ

Navy bead lysis kit あるいは Green bead lysis kit あるいは 0.9~2.0mm ステンレスビーズおよび 3.2mm

ステンレスボール(オプション)

■ プロトコル

1. 胃/空腸を適当なサイズにカットします(10~300mg をご使用ください)。

結合組織の部分はホモジナイズがよく出来ないためできるだけ取り除くようにしてください。

※オプションステップ

~1ml の PBS で 3 回洗浄してください。(このステップは血液や未消化食物などの余分な混合物を除く為に行

います。

2. サンプルに応じて下記から選択してください。

a. サンプルが 50mg 以上の場合

Navy bead lysis kit を使用してください。

b. サンプルが 50mg 未満の場合

Green bead lysis kit を使用してください。

c. バルクビーズを使用する場合

サンプルと同体積量の 0.9~2.0mm ステンレスビーズを加えます。(例えば、サンプル量が 100mg であ

れば、100μl 加えます。)

※オプション

必要に応じて、3.2mm ステンレスボールを 1~5 個加えてください。

3. 0.025~0.6ml のバッファーを加えます。(サンプル量の約 2 倍量)

4. チューブの蓋を閉めます。

5. バレットブレンダーにセットしてください。

6. スピード 8、4分にセットし、スタートを押します。

7. 終わったらチューブを取り出してください。

8. サンプルの破砕状態を確認してください。ホモジナイズが不十分な場合はスピード 10 でさらに 2 分追加して

ください。

サンプルを取り出し、それぞれのアプリケーションに使用してください。

Page 33: ページ 目次...6 3 大腸菌(E. Coli )の破方法 大腸菌(E.Coli)の破方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた大腸菌(E.Coli)(あるいは他の細菌類)のホモジナイズ方法で

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30 尾切片(Tail Snips )の破砕方法 ■ 尾切片の破砕方法

ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた尾のホモジナイズ方法です。このプロトコルはラットの尾

用のものであり、種が異なると、ホモジナイズの設定内容が変わります。。なおこのプロトコルはバッファーを特定してい

ないので、使用者にとって最も適当なバッファーを選択することが出来ます(核酸抽出、タンパク抽出など)。

■ 必要なもの

尾切片

バレットブレンダー

ホモジナイズバッファーあるいは RLT バッファー(Qiagen 社)などの溶解バッファー

ピペッター

エッペンチューブ

0.9~2.0mm ステンレスビーズおよび 3.2mm ステンレスボールあるいは Navy bead lysis kit

■ プロトコル

※RNA の分解を出来るだけ防ぐため、この試験は低温室で行いました。

1. 必要に応じて、尾を 100mg 未満のサイズにカットし、チューブに入れてください。

(オプション)1ml 以内の PBS で 3 回洗浄します。※夾雑物を取り除くステップです。

2. サンプルに応じて下記から選択してください。

a. Bead lysis kit を使用する場合

Navy bead lysis kit を使用してください。

b. バルクビーズを使用する場合

0.9~3.2mm のステンレスビーズを等量(100mg であれば 100μl)と、さらに 3.2mm のステンレス

ボールを 3~6 個加えてください。

3. サンプルの 2 倍量のバッファー)を加えてください。(50mg のサンプルには 100μl 加えてください)

4. チューブの蓋を閉めます。

5. バレットブレンダーにセットしてください。

6. スピード 10、5 分にセットし、スタートを押します。

7. 再び 5 分ホモジナイズしてください。

8. 終わったらチューブを取り出してください。

9. サンプルの破砕状態を確認してください。ホモジナイズが不十分な場合はスピード 10 でさらに 5 分追加して

ください。

10. サンプルを取り出し、それぞれのアプリケーションに使用してください。

■ Acknowledgement

Michigan Medical Center Univ.の Madfu Prasad 氏には、プロトコルを提供いただけたことに対し感謝申し上げ

ます。

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

Page 34: ページ 目次...6 3 大腸菌(E. Coli )の破方法 大腸菌(E.Coli)の破方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた大腸菌(E.Coli)(あるいは他の細菌類)のホモジナイズ方法で

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31 精巣(Testes)の破砕方法 ■ 精巣の破砕方法

ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた精巣のホモジナイズ方法です。種が異なると、ホモジナイ

ズの設定内容が変わります。このプロトコルはバッファーを特定していないので、使用者にとって最も適当なバッファー

を選択することが出来ます(核酸抽出、タンパク抽出など)。

■ 必要なもの

精巣組織

バレットブレンダー

ホモジナイズバッファー

ピペッター

エッペンチューブ

Navy bead lysis kit あるいは Pink bead lysis kit あるいは 0.5mm ジルコニアビーズあるいは 0.9~2.0mm

ステンレスビーズ

■ プロトコル

1. 精巣組織を適当なサイズにカットします(10~300mg をご使用ください)。

※オプション

1ml 以内の PBS で 3 回洗浄します。※血液などを取り除くためのステップです。

2. サンプルに応じて下記から選択してください。

a. サンプルが 100mg 以上の場合

Navy bead lysis kit を使用してください。

b. サンプルが 100mg 未満の場合

Pink bead lysis kit を使用してください。

c. バルクビーズを使用する場合

サンプルと同体積量のビーズを加えます。(例えば、サンプル量が 100mg であれば、100μl 加えます。)

ステンレスビーズあるいはジルコニアビーズあるいはそのコンビネーションで使用してください

3. サンプルの 2 倍量のバッファー(25~600μl)を加えてください。

4. チューブの蓋を閉めます。

5. バレットブレンダーにセットしてください。

6. スピード9、3 分にセットし、スタートを押します。

7. 終わったらチューブを取り出してください。

8. サンプルの破砕状態を確認してください。ホモジナイズが不十分な場合はスピード 10 でさらに 2 分追加して

ください。

9. サンプルを取り出し、それぞれのアプリケーションに使用してください。

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

Page 35: ページ 目次...6 3 大腸菌(E. Coli )の破方法 大腸菌(E.Coli)の破方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた大腸菌(E.Coli)(あるいは他の細菌類)のホモジナイズ方法で

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32 胸腺(Thymus gland)の破砕方法 ■ 胸腺の破砕方法

ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた胸腺のホモジナイズ方法です。種が異なると、ホモジナイ

ズの設定内容が変わります。なおこのプロトコルはバッファーを特定していないので、使用者にとって最も適当なバッフ

ァーを選択することが出来ます(核酸抽出、タンパク抽出など)。

■ 必要なもの

胸腺組織

バレットブレンダー

ホモジナイズバッファー

ピペッター

エッペンチューブ

Red bead lysisi kit あるいは Pink bead lysis kit あるいは 0.5mm ジルコニアビーズ

■ プロトコル

1. 胸腺を適当なサイズにカットします(10~300mg 程度)。

※オプション

サンプルを 1ml 以下の PBS で3回洗浄してください(血液などの不純物を取り除くためのステップです。)

2. サンプルに応じて下記から選択してください。

a. サンプルが 100mg 以上の場合

Red bead lysisi kit を使用してください。

b. サンプルが 100mg 未満の場合

Pink bead lysisi kit を使用してください。

c. バルクビーズを使用する場合

サンプルと同体積量のビーズを加えます。(例えば、サンプル量が 100mg であれば、100μl 加えます。)

3. 0.025~0.6ml 程度のバッファーを加えます(サンプルの 2 倍量程度になるようにしてください。)

4. チューブの蓋を閉めます。

5. バレットブレンダーにセットしてください。

6. スピード8、3分にセットしてください。

7. 終わったらチューブを取り出してください。

8. サンプルの破砕状態を確認してください。ホモジナイズが不十分な場合はスピード8でさらに2分追加してくだ

さい。

9. サンプルを取り出し、それぞれのアプリケーションに使用してください。

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

Page 36: ページ 目次...6 3 大腸菌(E. Coli )の破方法 大腸菌(E.Coli)の破方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた大腸菌(E.Coli)(あるいは他の細菌類)のホモジナイズ方法で

36

33 甲状腺(Thyroid gland)の破砕方法 ■ 甲状腺の破砕方法

ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いたこう k 乗船のホモジナイズ方法です。種が異なると、ホモ

ジナイズの設定内容が変わります。なおこのプロトコルはバッファーを特定していないので、使用者にとって最も適当な

バッファーを選択することが出来ます(核酸抽出、タンパク抽出など)。

■ 必要なもの

甲状腺組織

バレットブレンダー

ホモジナイズバッファー

ピペッター

エッペンチューブ

Red bead lysisi kit あるいは Pink bead lysis kit あるいは 0.5mm ジルコニアビーズ

■ プロトコル

1. 甲状腺を適当なサイズにカットします(10~300mg 程度)。

※オプション

サンプルを 1ml 以下の PBS で3回洗浄してください(血液などの不純物を取り除くためのステップです。)

2. サンプルに応じて下記から選択してください。

a. サンプルが 100mg 以上の場合

Red bead lysisi kit を使用してください。

b. サンプルが 100mg 未満の場合

Pink bead lysisi kit を使用してください。

c. バルクビーズを使用する場合

サンプルと同体積量のビーズを加えます。(例えば、サンプル量が 100mg であれば、100μl 加えます。)

3. 0.025~0.6ml 程度のバッファーを加えます(サンプルの 2 倍量程度になるようにしてください。)

4. チューブの蓋を閉めます。

5. バレットブレンダーにセットしてください。

6. スピード8、3分にセットしてください。

7. 終わったらチューブを取り出してください。

8. サンプルの破砕状態を確認してください。ホモジナイズが不十分な場合はスピード8でさらに2分追加してくだ

さい。

9. サンプルを取り出し、それぞれのアプリケーションに使用してください。

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

Page 37: ページ 目次...6 3 大腸菌(E. Coli )の破方法 大腸菌(E.Coli)の破方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた大腸菌(E.Coli)(あるいは他の細菌類)のホモジナイズ方法で

37

34 気管(Trachea)の破砕方法 ■ 気管の破砕方法

ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた気管のホモジナイズ方法です。種によりホモジナイズの時

間やスピードが異なります。このプロトコルはバッファーを特定していないので、使用者にとって最も適当なバッファー

を選択することが出来ます(核酸抽出、タンパク抽出など)。

■ 必要なもの

気管組織

バレットブレンダー

ホモジナイズバッファー

ピペッター

エッペンチューブ

0.9~2.0mm ステンレスビーズあるいは Navy bead lysis kit あるいは Green bead lysis kit

■ プロトコル

1. 気管を適当なサイズにカットします(10~300mg をご使用ください)。

※オプションステップ

~1ml の PBS で 3 回洗浄してください。(このステップは血液などの余分な混合物を除く為に行います。)

2. サンプルに応じて下記から選択してください。

a. サンプルが 50mg 以上の場合

Navy bead lysis kit を使用してください。

b. サンプルが 50mg 未満の場合

Green bead lysis kit を使用してください。

c. バルクビーズを使用する場合

サンプルと同体積量のビーズを加えます。(例えば、サンプル量が 100mg であれば、100μl 加えます。)

3. 0.025~0.6ml のバッファーを加えます。(サンプル量の約 2 倍量)

4. チューブの蓋を閉めます。

5. バレットブレンダーにセットしてください。

6. スピード10、5分にセットし、スタートを押します。

7. 終わったらチューブを取り出してください。

8. サンプルの破砕状態を確認してください。ホモジナイズが不十分な場合はスピード 10 でさらに3分追加してく

ださい。

9. サンプルを取り出し、それぞれのアプリケーションに使用してください。

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

Page 38: ページ 目次...6 3 大腸菌(E. Coli )の破方法 大腸菌(E.Coli)の破方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた大腸菌(E.Coli)(あるいは他の細菌類)のホモジナイズ方法で

38

35 臍帯(Umbilical Cord)の破砕方法 ■ 臍帯の破砕方法

ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた臍帯のホモジナイズ方法です。種によりホモジナイズの時

間やスピードが異なります。このプロトコルはバッファーを特定していないので、使用者にとって最も適当なバッファー

を選択することが出来ます(核酸抽出、タンパク抽出など)。

■ 必要なもの

臍帯

バレットブレンダー

ホモジナイズバッファー

ピペッター

エッペンチューブ

0.9~2.0mm ステンレスビーズあるいは Navy bead lysis kit あるいは Green bead lysis kit

■ プロトコル

1. 臍帯を適当なサイズにカットします(10~300mg をご使用ください)。

※オプションステップ

~1ml の PBS で 3 回洗浄してください。(このステップは血液などの余分な混合物を除く為に行います。)

2. サンプルに応じて下記から選択してください。

a. サンプルが 50mg 以上の場合

Navy bead lysis kit を使用してください。

b. サンプルが 50mg 未満の場合

Green bead lysis kit を使用してください。

c. バルクビーズを使用する場合

サンプルと同体積量のビーズを加えます。(例えば、サンプル量が 100mg であれば、100μl 加えます。)

3. 0.025~0.6ml のバッファーを加えます。(サンプル量の約 2 倍量)

4. チューブの蓋を閉めます。

5. バレットブレンダーにセットしてください。

6. スピード10、5分にセットし、スタートを押します。

7. 終わったらチューブを取り出してください。

8. サンプルの破砕状態を確認してください。ホモジナイズが不十分な場合はスピード 10 でさらに3分追加してく

ださい。

9. サンプルを取り出し、それぞれのアプリケーションに使用してください。

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

Page 39: ページ 目次...6 3 大腸菌(E. Coli )の破方法 大腸菌(E.Coli)の破方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた大腸菌(E.Coli)(あるいは他の細菌類)のホモジナイズ方法で

39

36 子宮(Uterus)の破砕方法 ■ 子宮の破砕方法

ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた子宮のホモジナイズ方法です。種によりホモジナイズの時

間やスピードが異なります。なおこのプロトコルはバッファーを特定していないので、使用者にとって最も適当なバッフ

ァーを選択することが出来ます(核酸抽出、タンパク抽出など)。

■ 必要なもの

子宮

バレットブレンダー

ホモジナイズバッファー

エッペンチューブ

ピペッター

Navy bead lysis kitあるいはGreen bead lysis kitあるいは0.9~2.0mmステンレスビーズあるいは1.6mm

ステンレスビーズ(現在国内の取り扱いがございません)

■ プロトコル

1. 子宮組織を 10~300mg 程度の大きさにカットします。

※オプション

1ml 以内の PBS で 3 回洗浄します。※血液などを取り除くためのステップです。

2. サンプルに応じて下記から選択してください。

a. サンプルが 50mg 以上の場合

Navy bead lysis kit を使用してください。

b. サンプルが 50mg 未満の場合

Green bead lysis kit を使用してください。

c. バルクビーズを使用する場合

サンプルと同体積量のビーズを加えます。(例えば、サンプル量が 100mg であれば、100μl 加えます。)

3. 0.025~0.06ml のバッファーを加えます(サンプルの 2 倍量になるようにしてください)。

4. チューブの蓋を閉めます。

5. バレットブレンダーにセットしてください。

6. スピード8、5分にセットしてください。

7. 終わったらチューブを取り出してください。

8. サンプルの破砕状態を確認してください。ホモジナイズが不十分な場合はスピード10でさらに3分追加してく

ださい。

9. サンプルを取り出し、それぞれのアプリケーションに使用してください。

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

Before After

Page 40: ページ 目次...6 3 大腸菌(E. Coli )の破方法 大腸菌(E.Coli)の破方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた大腸菌(E.Coli)(あるいは他の細菌類)のホモジナイズ方法で

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37 シロイヌナズナ(A. Thaliana)の破砕方法 ■ シロイヌナズナの破砕方法

ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いたシロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)の葉、茎、種子、

根などのホモジナイザズ方法です。このプロトコルはバッファーを特定していないので、使用者にとって最も適当なバッ

ファーを選択することが出来ます(核酸抽出、タンパク抽出など)。

■ 必要なもの

シロイヌナズナ

PBS

アスピレーター

バレットブレンダー

ホモジナイゼーションバッファー

ピペッター

エッペンチューブ

0.5mm ジルコニアビーズ

■ プロトコル

1. 穏やかに振ることで、できるだけサンプルの汚れや不純物を取り除いてください。

2. 必要であれば、PBS あるいは蒸留水で土や他の植物以外の物質を取り除いてください。

3. キムワイプなどの軟かい布状のもの(いとくずがつかないもの)で水滴を拭き取ります。

4. サンプルをチューブにいれます。0.05~0.3g を用意してください。

5. 0.05~0.3g の 0.5mm ジルコニアビーズをチューブに加えます。

6. 100-600μl のバッファーを加えてください。※大体サンプルの 2 倍量程度です。

7. チューブの蓋を閉じます。

8. バレットブレンダーにセットします。

9. スピード 8、2~3 分にセットし、スタートを押してください。

10. ホモジナイズ後、チューブを取り出してください。

11. サンプルが破砕されているか確認してください。不十分であれば、さらにスピード 10 で5分ホモジナイズして

ください。

12. サンプルを取り出し、それぞれのアプリケーションに使用してください。

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

Page 41: ページ 目次...6 3 大腸菌(E. Coli )の破方法 大腸菌(E.Coli)の破方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた大腸菌(E.Coli)(あるいは他の細菌類)のホモジナイズ方法で

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38 ブルーベリー(Blueberry (Vaccinium) )の破砕方法 ■ ブルーベリーの破砕方法

ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いたブルーベリー(Vaccinium L.からの新鮮な種子と皮)のホ

モジナイザズ方法です。このプロトコルはバッファーを特定していないので、使用者にとって最も適当なバッファーを選

択することが出来ます(核酸抽出、タンパク抽出など)。

■ 必要なもの

ブルーベリー

PBS

アスピレーター

バレットブレンダー

ホモジナイゼーションバッファー

ピペッター

エッペンチューブ

0.9~2.0mm ステンレスビーズ

■ プロトコル

※オプション

ブルーベリーを 3 粒につき~1ml の PBS で 3 回洗います。※このステップは外面の夾雑物や破片を取り除く

ステップです。

1. ブルーベリーを 4 等分にします。一片(100-200mg)ずつチューブにいれます。大きさは種などにより異な

ります。

2. ブルーベリーと同量のビーズをチューブにいれます。※100mg は大体 100μl に見積もることが出来ます。

3. 200-600μl のバッファーを加えてください。※大体サンプルの 2 倍量程度です。

4. チューブの蓋を閉じます。

5. バレットブレンダーにセットします。

6. スピード 8、3 分にセットし、スタートを押してください。

7. ホモジナイズ後、チューブを取り出してください。

8. サンプルが破砕されているか確認してください。不十分であれば、さらにスピード 10 で 3 分ホモジナイズし

てください。

9. サンプルを取り出し、それぞれのアプリケーションに使用してください。

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

Before After

Page 42: ページ 目次...6 3 大腸菌(E. Coli )の破方法 大腸菌(E.Coli)の破方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた大腸菌(E.Coli)(あるいは他の細菌類)のホモジナイズ方法で

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39 ショウガ(Ginger Rhizome (Zingiber officinale))の破砕方法 ■ ショウガの破砕方法

ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いたショウガ(Zingiber officinale)のホモジナイザズ方法で

す。このプロトコルはバッファーを特定していないので、使用者にとって最も適当なバッファーを選択することが出来ま

す(核酸抽出、タンパク抽出など)。

■ 必要なもの

生姜

PBS

アスピレーター

バレットブレンダー

ホモジナイゼーションバッファー

ピペッター

エッペンチューブ

0.9~2.0mm ステンレスビーズあるいは 1.0mm ジルコニアビーズ

■ プロトコル

※オプション

ショウガを 1ml までの PBS あるいは水で 3 回洗います。※このステップは外面の夾雑物や破片を取り除くス

テップです。

1. ショウガを細長くカットしてください。一片は 200mg 以下にしてください。

2. ショウガと同量のビーズをチューブにいれます。※100mg は大体 100μl に見積ってください。

3. チューブの蓋を閉じます。

4. バレットブレンダーにセットします。

5. スピード 8、4分にセットし、スタートを押してください。

6. ホモジナイズ後、チューブを取り出してください。

7. ショウガの組織は荒い粒子になります。もしならなければ、スピード 10 で 3 分ホモジナイズしてください。

8. チューブにサンプルの 2 倍量のバッファーを加えます(例えば 100mg のサンプルには 200μl 加えます)。

9. チューブを閉じ、スピード8で 3 分ホモジナイズしてください。

10. サンプルが破砕されているか確認してください。不十分であれば、さらにスピード 10 で 3 分ホモジナイズし

てください。

11. サンプルを取り出し、それぞれのアプリケーションに使用してください。

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

Before After Pulverized

Page 43: ページ 目次...6 3 大腸菌(E. Coli )の破方法 大腸菌(E.Coli)の破方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた大腸菌(E.Coli)(あるいは他の細菌類)のホモジナイズ方法で

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40 ニラ(Leek Leaves (Allium ampeloprasum))の破砕方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いたニラの葉(Allium ampeloprasum)のホモジナイザズ方

法です。このプロトコルはバッファーを特定していないので、使用者にとって最も適当なバッファーを選択することが出

来ます(核酸抽出、タンパク抽出など)。

■ 必要なもの

ニラの葉

バレットブレンダー

ホモジナイズバッファー

ピペッター

エッペンチューブ

0.9~2.0mm ステンレスビーズ

■ プロトコル

1. サンプルを長めに切り、200mg かそれ未満の薄いスライスになるように切ってください。一片ずつをチューブ

にいれます。

2. サンプルと同量のビーズを加えます。(100mg は大体 100μl に見積もることが出来ます。)

3. サンプルの 2 倍量のバッファーを加えます。

4. チューブの蓋を閉め、バレットブレンダーにセットします。

5. スピード 9 で 4 分にセットし、スタートボタンを押します。

6. ホモジナイズが終わったら、チューブを取り出してください。

7. ホモジナイズ出来ているかどうか確認してください。不十分であれば、スピード 10 でさらに 2 分ホモジナイ

ズしてください。

8. それぞれのアプリケーションに使用してください。

■ Reference

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

Before After

Page 44: ページ 目次...6 3 大腸菌(E. Coli )の破方法 大腸菌(E.Coli)の破方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた大腸菌(E.Coli)(あるいは他の細菌類)のホモジナイズ方法で

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41 セイヨウワサビ(Horseradish Root (Armoracia rusticana))の破砕方法 ■ セイヨウワサビの破砕方法

ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いたセイヨウワサビ(Armoracia rustticana)の根のホモジ

ナイズ方法です。このプロトコルはバッファーを特定していないので、使用者にとって最も適当なバッファーを選択する

ことが出来ます(核酸抽出、タンパク抽出など)。

■ 必要なもの

セイヨウワサビの根

バレットブレンダー

ホモジナイズバッファー

ピペッター

エッペンチューブ

0.9~2.0mm ステンレスビーズ

■ プロトコル

※オプション

サンプルを 1ml までの PBS で3回洗い、土や周りについている汚れを落とします。

1. サンプルを長めに切り、200mg かそれ未満の薄いスライスになるように切ってください。一片ずつをチューブ

にいれます。

2. サンプルと同量のビーズを加えます。(100mg は大体 100μl に見積もることが出来ます。)

3. チューブの蓋を閉め、バレットブレンダーにセットします。※この時点ではバッファーはまだ入れないでくださ

い。

4. スピード 10、5 分にセットしてスタートボタンを押し、ホモジナイズします。

5. チューブを取り出し、サンプルが破砕されていることを確認します。もし不十分であれば、さらに 3 分追加し

てください。

6. サンプルの 2 倍量のバッファーを加えます。※サンプル 100mg に対して 200μl を目安にしてください。

7. チューブを閉めて、バレットブレンダーに戻します。

8. スピード 8 で 3 分ホモジナイズしてください。

9. チューブを取り出してください。

10. ホモジナイズが出来ていることを確認してください。不十分であれば、さらにスピード 10 で 3 分追加します。

11. それぞれのアプリケーションに使用してください。

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

Before After Pulverized

Page 45: ページ 目次...6 3 大腸菌(E. Coli )の破方法 大腸菌(E.Coli)の破方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた大腸菌(E.Coli)(あるいは他の細菌類)のホモジナイズ方法で

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42 サトイモ属(Malanga Tuber (Xanthosoma sagittifo)の破砕方法 ■ サトイモの破砕方法

ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いたサトイモ(Xanthosoma sagittifolium))のホモジナイズ

方法です。なおこのプロトコルはバッファーを特定していないので、使用者にとって最も適当なバッファーを選択するこ

とが出来ます(核酸抽出、タンパク抽出など)。

■ 必要なもの

サトイモの塊茎

バレットブレンダー

ホモジナイズバッファー

エッペンチューブ

ピペッター

0.9~2.0mm ステンレスビーズあるいは 1.0mm ジルコニアビーズ

■ プロトコル

※オプション

サンプルを 1ml 以下の PBS で3回洗浄し、土や表面の不純物を取り除いてください。

1. サトイモを適当な大きさ(200mg かそれ以下)にカットし、エッペンチューブにいれます。可能であれば、よ

り長く、薄いサンプルが望ましいです。

2. サンプルと同体積量のビーズを加えます。(例えば、サンプル量が 100mg であれば、100μl 加えます。)

3. チューブの蓋を閉めます。

4. バレットブレンダーにセットしてください。

5. スピード 8、4 分にセットしてください。

6. 終わったらチューブを取り出してください。

7. サトイモの組織は荒いペースト状になります。もしなっていなければ、スピード 10 で 3 分ホモジナイズして

ください。

8. サンプルの 2 倍量のバッファーを添加してください(100mg のサンプルであれば 200μl のバッファーを加

えてください)。

9. スピード8、3 分にセットし、スタートを押してください。

10. サンプルを取り出し、状態を確認してください。ホモジナイズが不十分な場合にはさらにスピード 10 で 3 分

ホモジナイズしてください。

11. それぞれのアプリケーションに使用してください。

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

Before After Pulverized

Page 46: ページ 目次...6 3 大腸菌(E. Coli )の破方法 大腸菌(E.Coli)の破方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた大腸菌(E.Coli)(あるいは他の細菌類)のホモジナイズ方法で

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43 松の実(Pine Nut (Pinus))の破砕方法 ■ 松の実の破砕方法

ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた genuus Pinus の種子のホモジナイズ方法です。種が異な

ると、ホモジナイズの設定内容が変わります。このプロトコルはバッファーを特定していないので、使用者にとって最も

適当なバッファーを選択することが出来ます(核酸抽出、タンパク抽出など)。

■ 必要なもの

松の実

PBS

バレットブレンダー

ホモジナイズバッファー

ピペッター

エッペンチューブ

0.5mm ジルコニアビーズ

■ プロトコル

1. 100-200mg の松の実 1 粒をチューブにいれます。

2. (オプション)松の実を 3 粒につき 1ml までの PBS で3回洗います。※このステップは外面の夾雑物や破片

を取り除くステップです。

3. 600mg のジルコニアビーズをチューブにいれます。

4. バッファーを 400μl 加えます。

5. チューブの蓋を閉じます。

6. バレットブレンダーにセットします。

7. スピード 10、4 分にセットしてスタートを押します。

8. ホモジナイズ後、チューブを取り出します。

9. ホモジナイズ後は、バッファー中にあるサンプル由来の脂分によって乳化具合が異なるため見え方が異なります。

10. ホモジナイズがされているかを確認するため、ピンセットやスパチュラでチューブ内に大きい塊がないか確認し

てください。ホモジナイズが不十分であれば、スピード 10 でさらに 2 分ホモジナイズしてください。

11. それぞれのアプリケーションに使用してください。

■ Reference

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

Before After

Page 47: ページ 目次...6 3 大腸菌(E. Coli )の破方法 大腸菌(E.Coli)の破方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた大腸菌(E.Coli)(あるいは他の細菌類)のホモジナイズ方法で

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44 大豆(Soy Bean (G. Max))の破砕方法 ■ 大豆の破砕方法

ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた大豆(Glycine max の種子)のホモジナイズ方法です。種

が異なると、ホモジナイズの設定内容が変わります。このプロトコルはバッファーを特定していないので、使用者にとっ

て最も適当なバッファーを選択することが出来ます(核酸抽出、タンパク抽出など)。このプロトコルは乾燥した大豆には

適用出来ません。

■ 必要なもの

大豆

PBS

バレットブレンダー

ホモジナイゼーションバッファー

ピペッター

エッペンチューブ

0.5mm ジルコニアビーズ(ZOB05)

■ プロトコル

1.100-200mg の大豆 1 粒をチューブにいれます。

2.サンプルと同量のビーズをチューブに加えます。

3.バッファーを加えた後、チューブの蓋を閉めてバレットブレンダーにセットします。

4.スピード 10、4 分にセットしてスタートを押します。

5.チューブと取り出し、サンプルが細かくなっていることを確認してください。もし大きな断片がある場合はステッ

プ 4.を繰り返してください。

6.チューブを取り出し、サンプルの 2 倍量のバッファーをさらに加えます。

7.チューブの蓋を閉めバレットブレンダーに戻します。

8.スピード 10、2 分にセットしてスタートを押します。

9.ホモジナイズが終わったら、チューブを取り出しそれぞれのアプリケーションに使用してください。

■ Acknowledgements

Wayne W.Wilms にはプロトコルを提供いただいたことを感謝申し上げます。

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

Before After

Page 48: ページ 目次...6 3 大腸菌(E. Coli )の破方法 大腸菌(E.Coli)の破方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた大腸菌(E.Coli)(あるいは他の細菌類)のホモジナイズ方法で

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45 サトウキビ(Sugar Cane Pulp)の破砕方法 ■ サトウキビの破砕方法

ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いたサトウキビ中心部のパルプ部分のホモジナイズ方法です。

繊維質の外側の部分は非常にタフでホモジナイズが難しいことがあります。なおこのプロトコルはバッファーを特定して

いないので、使用者にとって最も適当なバッファーを選択することが出来ます(核酸抽出、タンパク抽出など)。

■ 必要なもの

サトウキビ

バレットブレンダー

ホモジナイズバッファー

エッペンチューブ

ピペッター

0.9~2.0mm ステンレスビーズあるいは 1.0mm ジルコニアビーズ

■ プロトコル

1. 300mg までのサトウキビのパルプ部分をチューブにいれます。

2. サンプルと同体積量のビーズを加えます。

3. サンプルの 2 倍量のバッファーを加えます(100mg のサンプルであれば 200μl 加えます。)

4. チューブの蓋を閉めます。

5. バレットブレンダーにセットしてください。

6. スピード9分、3 分にセットしてください。

7. 終わったらチューブを取り出してください。

8. サンプルの破砕状態を確認してください。ホモジナイズが不十分な場合はスピード10でさらに2分追加してく

ださい。

9. サンプルを取り出し、それぞれのアプリケーションに使用してください。

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

Before After

Page 49: ページ 目次...6 3 大腸菌(E. Coli )の破方法 大腸菌(E.Coli)の破方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた大腸菌(E.Coli)(あるいは他の細菌類)のホモジナイズ方法で

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46 ミツバチ(Honeybee(Apis mellifera))の破砕方法 ■ ミツバチの破砕方法

ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いたミツバチのホモジナイズ方法です。ただし属、種によって

ホモジナイズ条件の適合が必要な可能性があります。このプロトコルは DNA の抽出のためのものであり、バッファーを

特定しています。属、種が異なる場合には、使用者にとって最も適当なバッファーを選択することが出来ます(RNA 抽出、

タンパク抽出など)。

■ 必要なもの

ミツバチ(Apis mellifera)

バレットブレンダー

Lysis Buffer

ピペッター

エッペンチューブ

1.0mm ガラスビーズ

(胸部を取り出す際)外科用メス、ピンセットなど

■ プロトコル

1. A.mellifera を PBS やその他のバッファーで洗浄し、食物や表面の細菌、不純物を取り除いてください。

2. 外科用メスやピンセットなどを用いて胸部を取り出します。

3. それぞれの胸部をチューブにいれます。

4. 100mg のビーズを加えます。

5. 600μl の Lysis Buffer を加えます(100mM Tris, pH8.0,10mM EDTA, pH8.0. 1%SDS)

6. チューブの蓋を閉めます。

7. バレットブレンダーにセットしてください。

8. スピード 8、3 分にセットしてください。

9. 終わったらチューブを取り出してください。

10. サンプルの破砕状態を確認してください。ホモジナイズが不十分な場合はスピード 10 でさらに 2 分追加して

ください。

11. サンプルを取り出し、それぞれのアプリケーションに使用してください。

■ Reference

Bourgeois, A.L., Rinderer, T.E. Genetic Characterization of Russian Honey Bee Stock Selected for

Improved Resistance to Varroa destructor. J. Econ. Entomol. 102(3):1233-1238. 2009

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

Page 50: ページ 目次...6 3 大腸菌(E. Coli )の破方法 大腸菌(E.Coli)の破方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた大腸菌(E.Coli)(あるいは他の細菌類)のホモジナイズ方法で

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47 線虫(Roundworm C. Elegans)の破砕方法 ■ 線虫の破砕方法

ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた線虫(幼虫、耐性幼虫、成虫)のホモジナイズ方法です。

なおこのプロトコルはバッファーを特定していないので、使用者にとって最も適当なバッファーを選択することが出来ま

す(核酸抽出、タンパク抽出など)。

■ 必要なもの

線虫

アスピレーター

Wash Buffer(培地からの洗浄のため。PBS、水など)

バレットブレンダー

ホモジナイズバッファー

ピペッター

エッペンチューブ

0.5mm ジルコニアビーズ

■ プロトコル

1. 培地から線虫を回収します。必要に応じてPBSや水を使用して洗浄してください。線虫をチューブにいれます。

2. 200~500×g で 5 分間遠心し、線虫のペレットをつくります。

3. 上清を完全に取り除きます。

4. ペレットの量を見積もります 300μl かそれ以下が望ましいです。

5. ビーズをペレットと同量加えます。

6. 0.1~0.6ml のバッファーを加えます(ペレットの 2 倍量が適当です)。

7. チューブの蓋を閉めます。

8. バレットブレンダーにセットしてください。

9. スピード8、2~3 分にセットしてください。

10. 終わったらチューブを取り出してください。

11. サンプルの破砕状態を確認してください。ホモジナイズが不十分な場合はスピード 10 でさらに 2 分追加して

ください。

12. サンプルを取り出し、それぞれのアプリケーションに使用してください。

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

Page 51: ページ 目次...6 3 大腸菌(E. Coli )の破方法 大腸菌(E.Coli)の破方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた大腸菌(E.Coli)(あるいは他の細菌類)のホモジナイズ方法で

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48 ゼブラフダニオ(ゼブラフィッシュ)(Zebrafish(Danio Rerio))の破砕方法 ■ ゼブラフィッシュの破砕方法

ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた胎生/幼生のゼブラフィッシュ(Danio rerio)のホモジナイ

ズ方法です。なおこのプロトコルは成育 1 週間以内の若いサンプルを用いていますが、このプロトコルは 1 ヶ月以内のサ

ンプルにも使用出来ます。またこのプロトコルはバッファーを特定していないので、使用者にとって最も適当なバッファ

ーを選択することが出来ます(核酸抽出、タンパク抽出など)。

■ 必要なもの

ゼブラフィッシュ

バレットブレンダーストーム

ホモジナイズバッファー

ピペッター

エッペンチューブ

0.5mm ジルコニアビーズあるいは 1.0mm ジルコニアビーズ

■ プロトコル

1. 10~300mg の組織をチューブに加えます。(孵化していないサンプルは前処理で卵膜を取り除く必要はありま

せん。)

2. サンプルの 2 倍量のジルコニアビーズを加えます。(例えば、サンプル量が 50mg であれば、100mg 加えま

す。)附属のスプーン 1 杯は約 180mg です。

3. サンプルの 2 倍量のバッファーを加えます(100mg であれば 200μl を加えてください)。

4. チューブの蓋を閉めます。

5. バレットブレンダーにセットしてください。

6. スピード8、3分にセットしてください。

7. 終わったらチューブを取り出してください。

8. サンプルの破砕状態を確認してください。ホモジナイズが不十分な場合はスピード8でさらに2分追加してくだ

さい。

9. サンプルを取り出し、それぞれのアプリケーションに使用してください。

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

*dpf(days postfertilization(培養日数))。サンプルは胎生。

Before (2dpf)

After (2dpf)

After (2dpf)

After (4dpf)

After (6dpf)

Page 52: ページ 目次...6 3 大腸菌(E. Coli )の破方法 大腸菌(E.Coli)の破方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた大腸菌(E.Coli)(あるいは他の細菌類)のホモジナイズ方法で

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49 ミバエ(ショウジョウバエ属、成虫)の破砕方法 ■ ミバエの破砕方法

ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いたミバエのホモジナイズ方法です。なおこのプロトコルはバ

ッファーを特定していないので、使用者にとって最も適当なバッファーを選択することが出来ます(核酸抽出、タンパク

抽出など)。

■ 必要なもの

ミバエ(成虫)

バレットブレンダーストーム

ホモジナイズバッファー

ピペッター

エッペンチューブ

0.5mm あるいは 1.0mm ジルコニアビーズあるいは 0.5mm ジルコニアシリカビーズ(現在国内では販売して

おりません)

■ プロトコル

1. ミバエの組織 10~300mg をチューブに加えます。

2. サンプルと同体積量のビーズを加えます。(例えば、サンプル量が 100mg であれば、100μl 加えます。)

3. 0.2~2.0ml のバッファーを加えます(サンプル量の 2 倍量になるように調整してください)。

4. チューブの蓋を閉めます。

5. バレットブレンダーにセットしてください。

6. スピード8、3分にセットしてください。

7. 終わったらチューブを取り出してください。

8. サンプルの破砕状態を確認してください。ホモジナイズが不十分な場合はスピード10でさらに2分追加してく

ださい。

9. サンプルを取り出し、それぞれのアプリケーションに使用してください。

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

Before

(flies only)

After

(ZrSiOビーズ)

After

(ZrO ビーズ)

Page 53: ページ 目次...6 3 大腸菌(E. Coli )の破方法 大腸菌(E.Coli)の破方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた大腸菌(E.Coli)(あるいは他の細菌類)のホモジナイズ方法で

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50 ミバエ (ショウジョウバエ属、幼虫)の破砕方法 ■ ミバエ(幼虫)の破砕方法

ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いたのミバエ(Drosphila melanogaster 幼虫)のホモジナイ

ズ方法です。なおこのプロトコルはバッファーを特定していないので、使用者にとって最も適当なバッファーを選択する

ことが出来ます(核酸抽出、タンパク抽出など)。

■ 必要なもの

ミバエ(幼虫)

バレットブレンダーストーム

ホモジナイズバッファー

ピペッター

エッペンチューブ

0.5mm ジルコニアビーズ

■ プロトコル

1. 必要に応じて、1ml の PBS あるいはその他のバッファーで 3 回幼虫を洗浄し、食物、表面の細菌や不純物を

取り除きます。

2. ミバエの組織 10~300mg をチューブに加えます。

3. サンプルと同体積量のビーズを加えます。(例えば、サンプル量が 100mg であれば、100μl 加えます。)

4. 0.2~2.0ml のバッファーを加えます(サンプル量の 2 倍量になるように調整してください)。

5. チューブの蓋を閉めます。

6. バレットブレンダーにセットしてください。

7. スピード8、3分にセットしてください。

8. 終わったらチューブを取り出してください。

9. サンプルの破砕状態を確認してください。ホモジナイズが不十分な場合はスピード10でさらに2分追加してく

ださい。

10. サンプルを取り出し、それぞれのアプリケーションに使用してください。

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

右写真:タンパク抽出の際のポンソー染色。ミバエ(幼虫)外皮 35mg をペッスル(a)およびバレットブレンダー

(b)でホモジナイズしたもの。組織をペレット状にし、35ul の 2×Laemmli Buffer に 0.5mm ジルコニアビーズ

をスプーンの 3 分の1量加えました。バレットブレンダーでスピード8、2 分処理。バレットブレンダーを使用する

ことでタンパク抽出がよりよく行うことが出来た。データを提供くださった RPI の Laura Stevens には感謝申し上

げます。

Before After

Page 54: ページ 目次...6 3 大腸菌(E. Coli )の破方法 大腸菌(E.Coli)の破方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた大腸菌(E.Coli)(あるいは他の細菌類)のホモジナイズ方法で

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51 バレットブレンダーを用いた心臓由来リンパ球の抽出方法 (Lymphocyte Extraction from Heart)

■ 心臓由来リンパ球からの抽出方法

ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた心臓由来リンパ球からの抽出方法です。なおこのプロトコ

ルはヒト心臓を用いて開発されました。ホモジナイズのスピードや時間は種や組織の物性により異なります。またバッフ

ァーが特定されていますが、使用者にとって最も適当なバッファーを選択することが出来ます。

■ 必要なもの

心臓組織

バレットブレンダー

外科用メス

ウシ血清(fetal bovine serum)

コラゲナーゼⅣ

DNase

リン酸バッファー

φ40μm細胞用ふるい

Lymphocyte M(Cedarlane 社製)

ホモジナイズバッファー

ピペッター

エッペンチューブ

3.2mm ステンレスボール

インキュベーター

■ プロトコル

1. 心臓組織を複数の断片にカットし、1ml の Heart digest Medium(10%ウシ血清、1mg/ml コラゲナーゼⅣ、

0.02mg/ml DNase in PBS)をいれたチューブに加えます。サンプルは 300mg 以上用いないでください。

2. 3.2mm のステンレスボールを 2 個ずつチューブに加えます。

3. 37℃で 20 分間インキュベートします。

4. バレットブレンダーにセットしてください。

5. スピード2、3分にセットしてください。

6. 再び 37℃で 20 分インキュベートしてください。

7. 40μmの細胞用ふるいをつかって組織を破砕し新しいチューブへ移し替えます。

8. サンプルを 5ml の PBS に懸濁します。

9. 懸濁液に 5ml の Lymphocyte M(Cedarlane 社製)をのせます。

10. 1500×g で 20 分遠心します(室温)。

11. リンパ球を回収します。冷却した PBS でセルを一回洗浄してください。

12. サンプルを取り出し、それぞれのアプリケーションに使用してください。

■ Acknowledgement

Oregon Health and Science Univ. の Jagdeep Obhrai 研究室メンバーと Sumit Punj 氏にはプロトコルを提供

いただけたことに感謝いたします。

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

Page 55: ページ 目次...6 3 大腸菌(E. Coli )の破方法 大腸菌(E.Coli)の破方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた大腸菌(E.Coli)(あるいは他の細菌類)のホモジナイズ方法で

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52 脾臓からの脾臓細胞抽出方法 ■ 脾臓細胞から単離方法

ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた脾臓からの脾臓細胞の抽出方法です。このプロトコルはマ

ウスの脾臓を用いたものであり、スピードや時間は種や組織の物性により異なります。また、いくつかのバッファーや試

薬が指定されていますが、必要に応じて使用者にとって最も適当なバッファーや試薬を選択することが出来ます。

■ 必要なもの

脾臓組織

外科用メス

ACK Lysis Buffer

ピペッター

エッペンチューブ

3.2mm ステンレスボール

■ プロトコル

1. 組織を断片にカットし(トータルで 300mg 以内としてください。)、1ml の冷却した PBS バッファーを加え

たチューブに入れます。

2. 3.2mm ステンレスビーズビーズを 2 個ずつ加えます。

3. チューブの蓋をし、バレットブレンダーにセットします。

4. スピード2で 3 分セットし、スタートを押します。

5. ホモジナイズが終わったら、チューブを取り出しホモジナイズ状態を確認します。通常サンプルは濁った液状で

塊がなくなっていれば問題ありません。

6. 塊がまだあるようであれば、ホモジナイズが不十分です。さらにスピード3で2分ホモジナイズします。

7. ACK Lysis Buffer(Bio Whittaker 社製)あるいは別の方法で赤血球を溶解させます。

8. サンプルを取り出し、それぞれのアプリケーションに使用してください。

■ Acknowledgement

Oregon Health and Science Univ. の Jagdeep Obhrai 研究室メンバーと Sumit Punj 氏にはプロトコルを提供

いただけたことに感謝いたします。

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。

Page 56: ページ 目次...6 3 大腸菌(E. Coli )の破方法 大腸菌(E.Coli)の破方法 ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた大腸菌(E.Coli)(あるいは他の細菌類)のホモジナイズ方法で

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53 臓器由来微生物(Bacterial Isolation from Organs)の抽出方法 ■ 臓器由来単離微生物の抽出方法

ここで述べているプロトコルは、バレットブレンダーを用いた臓器組織からの全細菌性細胞の抽出方法です。このプロト

コルは腎臓や肺、脾臓のためのものですが、他の臓器にも同様に使用出来る可能性があります。ここでは PBS をホモジ

ナイズバッファーとして指定していますが、必要に応じて使用者にとって最も適当なバッファーを選択することが出来ま

す。

■ 必要なもの

組織

バレットブレンダー

PBS バッファー

アスピレーター

ピペッター

エッペンチューブ

3.2mm ステンレスボール

■ プロトコル

1. 組織を 50~300mg 程度の断片にカットし、チューブに入れます。

※オプション

1ml までの PBS バッファーで組織を3回洗浄します。

(このステップは、血液などの不要な物質を取り除くためのものです。)

2. 3.2mm ステンレスビーズビーズをサンプルに対して4倍量加えます(約 140mg)。

3. 300μl の PBS バッファーを加えます。

4. チューブの蓋を閉じ、バレットブレンダーにセットします。

5. スピード8、4分にセットしてください。

6. チューブを取り出しサンプルの状態を確認します。ホモジナイズが不十分な場合にはさらにスピード8で5分ホ

モジナイズします。

7. PBS バッファー200μl をさらにチューブに加えます。スピード2で1分ホモジナイズします。

8. サンプルを取り出し、それぞれのアプリケーションに使用してください。

■ Acknowledgement

Integrated Biotherapeutics Inc.の Hatice Karauezuem 氏にはプロトコルを提供いただけたことに感謝いたしま

す。

■ セーフティーノート

サンプルをホモジナイズするときは、チューブのバランスが取れていることを確認してください。