丸井グループの 紹介・成長戦略・資本政策2016/02/15 · 15年度 上半期...
TRANSCRIPT
丸井グループの
紹介・成長戦略・資本政策
2016年2月15日
【 証券コード 8252 】
創 業 1 9 3 1 年事 業 内 容 小売・店舗事業
カード事業
小売関連サービス事業
店 舗 数 関東を中心に、東海、関西に28店舗
カード会員数 603万人
主 要 指 標 (2015年3月期)
・グループ総取扱高 1兆4691 億円・営業利益 28,042 百万円・当期純利益 16,036 百万円・ROE 5.2 %・EPS 58.87 円・従業員数 5,918 名
会社概要
2
丸井グループの紹介~小売・カード一体の独自のビジネスモデル~
(1960年)日本初のクレジットカード発行
3
(1931年)創業
(1981年)キャッシングを開始
(2006年)エポスカード
(2007年)有楽町マルイ
(1985年)渋谷店
1931年に家具の月賦販売として創業、1960年に日本初のクレジットカード発行
小売・カード一体のビジネスモデルの進化
低成長期
丸井グループの紹介~革新のDNA~
4
顧客
商品
カード
ニューファミリー 若 者 全年代(すべての人)
耐久消費財 ファッションライフスタイル
月賦販売 キャッシングショッピングクレジット
店舗 月賦店 百貨店 S C
モノ
コト ネット
バブル経済高度成長期
心の豊かさ・成熟化モノの豊かさ
創業期(1931年~) 第1の革新(1980年~) 第2の革新(2007年~)
時代と消費者
営業利益の推移
5
69 68 37 25 16 26 35
193
106
75102
219
57
67 103137
106
132
33億円45
81億円
13
106
201億円156
06年 07年 08年 09年 10年 11年 12年 13年 14年度
■連結営業利益、セグメント利益の推移
カード事業
小売・店舗事業
小売関連サービス事業
437 182 91 104 148 180 243 271 280億円連結営業利益
貸金業法改正
リーマンショック 消費増税
中期経営計画
3.多様性の推進
2.カード事業を中心とした全国展開
1.小売・店舗事業の事業構造の転換
中期経営計画(2014~16年度)の骨子
営業利益360億円以上、ROE6.0%以上の達成
4.企業価値向上に向けた財務戦略・資本政策
7
小売・店舗事業
事業構造の転換:小売・店舗事業の全ての分野で構造転換を推進
PB
相場賃料+3%基準(専門店)
百貨店型
仕入型
売場
店舗
Web
事業構造の転換
SC型
定借型
保有不動産コスト基準(自主売場)
製造小売化×オムニ化
アパレル主体EC+カタログ
シューズ主体純EC化
新PBの開発
99
10
108%レジャー
102%外食
スポーツ
66%被服・履物
237%
96年 14年
(消費税増税前の1996年=100)
82%住居
※『総務省統計局 家計調査(2人以上の世帯のうち勤労者世帯)』より
100
通信費
98%
※「レジャー」:映画鑑賞・スポーツ観戦・遊園地等、「美容」:ヘアカット・化粧品等
美容 95%
73%新聞・書籍
減少率 ワースト1
事業構造転換の背景:消費支出の動向
11
履物
被服
(96年=100)
96 14年
100
93%
63%
※『総務省統計局 家計調査(2人以上の世帯のうち勤労者世帯)』より
事業構造転換の背景:消費支出の動向
ピーク
ピーク
12
30兆円 197%
チェーンストア
SC
百貨店
13兆円 93%
6兆円 67%
※日本SC協会、日本チェーンストア協会、日本百貨店協会
(90年比)
(90年比)
(90年比)90 97 08 14年
バブル崩壊
リーマンショック
消費税増税
事業構造転換の背景:業態別売上高推移
13
19兆円
30兆円
仕入型チェ‐ン+百貨店
SC型(定借型)
EC市場13兆円
定期借家制度 施行
※「EC市場」:消費者向け電子商取引 経済産業省
5
23兆円
15兆円
90 00 07 14年
事業構造転換の背景:業態別売上高推移
5238
28 22
4862
72 78
14
・SCは雑貨や飲食、サービスなどライフスタイルショップの構成が高い
マルイ(構造転換前)
ショッピングセンターA 町田モディ
%
%
雑貨・飲食サービス等
アパレル
仕入型 SC型
■カテゴリー別 面積構成
ショッピングセンターB
SC型店舗の特徴:カテゴリーバランス
1515
SC化・定借化による収益改善:不動産的観点から
※賃借店舗も保有していたと仮定し、簡便的に時価を算出
【標準NOI利回り】 都心商業施設 4% 郊外商業施設 7%
約100億円
改善
※カード収益除き
標準利回りまで
収益改善
※NOI利回り=純営業収益/市場価格(時価)
当社グループ物件の
NOI利回りと標準利回りを
比較
標準利回りを上回っている店舗
構成40%
下回っている店舗
構成60%
・SC化・定借化をすすめ、時価ベースのNOIが標準を下回る店舗の収益を約100億円改善
32物件
店舗収益の
向上
16
店舗の構造転換:SC化・定借化による店舗価値向上
不動産賃貸契約
消化仕入契約
・相場賃料を下回っている区画の入替え
・SC型の運営体制による間接コストの削減
・ライフスタイル提案型の店づくりによる客数増
店舗の
持続的成長
定期借家契約
・定期的なテナント入替え
・契約更新に伴うバリューアップ
店舗価値の向上
店舗の構造転換:渋谷モディ
渋谷モディ(2015年11月19日オープン)
アパレル
56%
20%
エクスペリエンス
11%44%
雑貨
33% 36%
[改装前] [改装後]◇カテゴリー構成
フロア カテゴリー
9F
8F
7F
6F
5F
4F
3F
2F
1F
B1F
HMV&BOOKS
TOKYO
ルーフトップレストラン
アミューズメントスペース
ファッション雑貨
食雑貨
コスメ
セレクト新業態
ワンコンセプト完結型ショップ
飲食
サービス
食イベント
※ エクスペリエンス・・・飲食、サービス、アミューズメントなどの体験型ショップ17
渋谷モディ:11月にライフスタイル型商業施設としてオープン
渋谷モディ(2015年11月19日オープン)
・ライフスタイルカテゴリー拡大で客数は3倍、NOI利回りも改善予定
1818
NOI利回り
改装前 改装後
3.1% 4.5%
初年度見通し
シティ渋谷比
総取扱高 70億円 125%
買上客数 230万人 307%
ROI(税引き後営業利益改善額/
投資額)
11.1%
14 15 16 17 18 19年度~
町田マルイ
新店
SC型マルイ
モディへ転換
区画ごと定借
テナントの契約更新
SC化の進捗 5年で完了3年で70%
SC化のロードマップ
1919
・今後、2館体制の店舗をリニューアルし、2つのストアブランドで展開
・加えて、全店で区画ごとに定借化を着実に実施していく
渋谷マルイ
渋谷モディ
柏マルイ
静岡マルイ
柏モディ
静岡モディ
博多マルイ
※SC化の進捗率 =定借面積/定借化対象区画面積
全店を対象に実施
博多マルイ:2016年春に博多駅前にオープン予定
2020
・お客さまとの共創によるライフスタイル提案型の商業施設の展開
博多マルイ(2016年4月21日オープン予定)
左記画像は「博多マルイ」が出店させていただく「KITTE博多」の完成イメージ日本郵便株式会社さまからのご提供
「博多マルイ」のお客さま企画会議の累計開催回数400回以上
92億円96億円
51%
49%
47%
111%
97%
104%
[前年比]
14年度上半期
15年度上半期
アパレル
シューズ等雑貨
53%
■上半期の売上高と構成比
Web事業の構造転換:シューズ等の構成拡大と純EC化を推進
■売上高推移と見通し
メンズカタログを廃止し固定費が軽減
■カタログ経費削減 04年 09年 15予
117
208億円
51
49
46%
54%
ピーク
73
27
74
26
2121
シューズ等雑貨
アパレル
・成長分野のシューズ等雑貨売上がアパレル売上を逆転
・純EC化に向けて今期は一部カタログを廃止
Web事業の今後の見通し:18年度は営業利益率10%を目指す
14 15 16 17 18年度予
22
営業利益率
10%
198
4
4%
売上高
250億円
営業利益
25億円
メンズカタログ廃止
レディスカタログ見直し
売上構成の逆転
■Web事業見通し
カード事業
丸井グループのカード事業
24
業界最高水準の収益性
特 徴
日本初のクレジットカード発行
強 み
実 績
若者・女性が多い会員構成小売とカード一体の独自のビジネスモデル
ITを駆使したオペレーション
小売とカードのノウハウを併せもつ人材
カード事業取扱高:ショッピングが急拡大し、1兆円を突破
05年 06年 07年 08年 09年 10年 11年 12年 13年 14年
エポスカード発行開始
1兆円突破■取扱高の推移(億円)
3549 40084804 5330
5706
67698018
9768
11139
2909
25
+1371
+1063
+1248
+1751
9 年 間
前年からの増加分
当社カード事業の特徴:カード会員構成
エポスカード
[男 女]
[年 代]
業界全体 流通A社
女性男性
68%32% 51%49%
34%
66%
26
~30代
56%44%
29%19%
40代~
71% 81%
・クレジットニーズの高い若者・女性の比率が高い
*14年度
首都圏在住 28才女性、マーケットシェア 39%[主要顧客]
27
■割賦売掛金(流動化込)に占めるリボ・分割残高の割合
エポスカード 流通A社 流通B社
63%33%
18%
~20代 30代 40代~
14.8% 10.1% 6.0%
■リボ・分割利用率
・利用率とともに債権残高に占めるリボ・分割残高も他社に比べ高い
当社カード事業の特徴:リボ・分割比率
28*14年度・セグメントベース
[ 会員数 ] [ 取扱高 ] [ 営業利益 ]
[稼動カード1枚当たり利益]
エポスカード A社 B社
590万人
2460万人 2500万人
1兆1000億
4兆4000億4兆2000億
150億
320億
19000円13600円
5400円
13700円12600円
1100円2100円
9600円
7500円
エポス A社 B社 エポス A社 B社 エポス A社 B社
収入 費用
利益
200億
・規模は小さいものの、稼動カード1枚当たりの営業利益は他社より高い
当社カード事業の強み:高付加価値型のビジネスモデルを実現
29
カード事業の成長戦略:全国展開
・首都圏以外のエリアにはカード会員開拓の余地あり
丸井店舗
エポスカード営業所
【中期計画前 14年3月末時点】
関東地区シェア12%
関西地区シェア3%
カード会員数 542万人
九州地区シェア0.4%
30
・九州地区では16年春の博多マルイ開店までに13万人達成の見通し
丸井店舗
エポスカード営業所
【15年9月末時点】
関東地区454万人
(+32万人)
関西地区76万人
(+13万人)
九州地区10万人
(+5万人)
カード会員数 603万人(14年3月差+61万人)
15年4月東北営業所開設
戦略地域
その他地区63万人
(+11万人)
カード事業の成長戦略:全国展開
・昨年から提携の取組みが加速し、従来の企業提携に加え、施設提携やファンクラブカードの取組みが拡大
8社
31
6社 4社
ハウステンボス
アイデア・ファクトリー
ソフトバンク・ホークス
■提携先の推移小売・カード一体の
ノウハウを併せ持つ人材が
活躍できる提携施設を拡大
11年15上
ファンクラブカード等
施設提携
企業提携
6社
4社
8社
アミュプラザおおいた
企業提携 施設提携 ファンクラブ
カード事業の成長戦略:提携カード
96 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18
32
カード事業の見通し:年平均成長率14%で推移
■カード事業営業利益推移と見通し
約2倍
156億
平均成長率
年14%
220億
過去最高益
← 中計期間 →
企業価値向上に向けた財務戦略・資本政策
配当金に充当170~180億
・中計期間中、キャッシュ・フローの活用で約500億円の自社株買いを計画
・計画の早期達成をめざし、下半期に150億円の自社株買いを予定
【調 達】 【配 分】
基礎営業CF1000億
有利子負債・
債権流動化などによる資金調達
1200億
カード事業運転資金増加分
1200億
■14年~16年度(3年間)のキャッシュフロー計画
株主還元余力470~530億
設備投資300~350億
自社株買い
500億円規模
15年度下期
150億円を予定(11月~16年3月)
成長投資株主還元
1000億
財務戦略:下半期にも自社株買いを実施し、計画を早期に達成
14年~15年上期350億円実施済
3434
35
15年度のROE見通しは5.9%で、中計目標の6%をほぼ達成
さらなる企業価値向上に向けて
財務戦略・資本政策を推進
めざすべきバランスシート
36
事業構造の歴史的転換:2013年度に資産構造が逆転
営業債権
固定資産他
■資産の推移と見通し
・2006年のエポスカードの発行により、グループの事業構造が大きく変化、2013年度には店舗などの固定資産を営業債権が上回る
逆転
1981年 2013年
5754億円
1992年
店舗等
カード債権
2015年~
37
B/Sの過去比較:資産は構造転換
■貸借対照表の比較
・資産サイドでは営業債権が拡大し、グループ事業が構造転換
・一方、資金調達では従来と同様、有利子負債に比べ自己資本の構成が高い
1994年 2014年
総資産 6894億円 6756億円
営業債権29%
自己資本53%
固定資産45%
有利子負債26%
[営業債権比93%]営業債権
53%
固定資産37%
自己資本45%
有利子負債41%
[営業債権比78%]
38
B/S同業他社比較:自己資本の構成は百貨店型
・カード他社との比較では、営業債権に対し、有利子負債の調達構成が低い
・高い自己資本比率は、調達を内部留保でまかなう百貨店大手と同水準
カード大手4社平均 百貨店大手3社平均
■B/S他社比較
丸井グループ1260
固定資産 自己資本
営業債権
45%
53%
10%
40%
37%
76%
有利子負債
41%15%
82% 72%
8% 10%
営業債権比
9割
営業債権比
78%
めざすB/Sイメージ:企業価値の最大化をはかる
・有利子負債は、営業債権額を上限とし、債権の9割程度まで残高拡大
・中長期的な自己資本比率は、30%程度を目安とする
総資産 6756億
将来予測
営業債権
3552億
固定資産
2489億
自己資本3068億
有利子負債
2778億
2014年度末
自己資本比率45%
自己資本比率
30%程度
有利子負債
営業債権比
90~100%
39
コーポレートガバナンスについて
取締役を社内4名、社外2名の6名体制へ
・社外取締役の構成を高め、取締役会の監督機能強化を図る
・執行役員を増員し委嘱範囲を拡大、業務執行の機動性を高める
初の統合報告書「共創経営レポート2015」を発行
「丸井グループ コーポレートガバナンス・ガイドライン」制定
・ステークホルダーの皆様との対話を推進
・15年12月に「共創経営レポート説明会」を実施
・健全で透明性が高く、収益性が高い効率的な経営の実現に向け取組みを推進
・グループのガバナンスを体系的に整備
・コーポレートガバナンス・コードを織り込み、より実効性を高める
40
41
利益成長と資本政策、ガバナンス強化で
次の目標はROE10%へ
42
・配当方針・配当予定
11年度 12年度 13年度 14年度 15年度
年間配当 14円 15円 18円 19円 22円
配当性向 73% 31% 32% 32% 32%
総還元性向 73% 31% 32% 125% 231%
株主還元策:自社株買いと4期連続の増配を予定
・配当水準は「連結配当性向 30%以上」を目安とし、安定的・継続的な増配を目指す
・14年度の期末配当金は、1円増配の10円、15年度の年間配当金は、3円増配の22円、4期連続の増配を予定
・自社株買い
・14年度200億円、15年度上半期200億の自社株買いを実施15年度下半期150億の自社株買い 実施中
43
株主優待:利用限度額内で10%割引になる株主優待カードを送付
・100株以上ご所有の株主に年2回「株主様ご優待カード」を送付
・マルイの各店舗・専門店・アウトレットおよび通信販売 での
お買物をご利用限度額の範囲内で10%割引
・現金およびエポスカード、赤いカードによるお買物に適用
所有株数 利用限度額 割引額
100株~299株 10万円 1万円まで
300株~499株 20万円 2万円まで
500株~999株 30万円 3万円まで
1000株~4999株 50万円 5万円まで
5000株~9999株 100万円 10万円まで
10000株以上 150万円 15万円まで
本資料に掲載しております将来の予測に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。