ニホンジカ被害対策の取組 - maff.go.jp ·...

21
ニホンジカ被害対策の取組 四国森林管理局 平成30年2月27日 四国地域森林ニホンジカ対策連携連絡会 資料

Upload: others

Post on 05-Jul-2020

0 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: ニホンジカ被害対策の取組 - maff.go.jp · 高知県と徳島県にまたがる四国山地緑の回廊(剣山地区)や、滑床山(愛媛県)及び隣接する黒尊

ニホンジカ被害対策の取組

四国森林管理局

平成30年2月27日

四国地域森林ニホンジカ対策連携連絡会 資料

Page 2: ニホンジカ被害対策の取組 - maff.go.jp · 高知県と徳島県にまたがる四国山地緑の回廊(剣山地区)や、滑床山(愛媛県)及び隣接する黒尊

四国のニホンジカ生息分布は、高知県中部地域から徳島県と高知県南部において生息密度が高い状

況。 ニホンジカは繁殖力が高く、メスジカは毎年妊娠するといわれている。捕獲しないと年率約20%

で増加し、4~5年で個体数は倍増。 環境省の推計では、四国には平成24年度末で約15万頭のニホンジカが生息。

植栽木への食害 皮剥ぎの状況

下層植生の衰退

三嶺地区(H19)

さおりが原の変化

食害による裸地化

滑床山(H18)

H15年 H28年

2

1 ニホンジカ被害の現状 1

Page 3: ニホンジカ被害対策の取組 - maff.go.jp · 高知県と徳島県にまたがる四国山地緑の回廊(剣山地区)や、滑床山(愛媛県)及び隣接する黒尊

四国のニホンジカ生息状況

推定生息頭数 適正生息頭数

徳島県 約44,800頭 -

香川県

本土約270頭 本土現状維持

小豆島約3,830頭 小豆島500頭

愛媛県 約29,000頭 8,000頭

高知県 約70,000頭 9,200頭

推定生息頭数は、「環境省 甚大な被害を及ぼしている鳥獣の生息状況等緊急調査事業(平成26

(2014)年度)ニホンジカの個体数推定及び将来予測の結果について」

適正生息頭数は、徳島県:徳島県ニホンジカ適正管理計画(特定鳥獣保護管理計画)平成24年3月

「徳島県は適正頭数はなく、適正生息密度を定めている」

香川県:ニホンジカ第二種特定鳥獣管理計画 平成27年5月

愛媛県:愛媛県ニホンジカ適正管理計画 平成27年5月

高知県:高知県第二種特定鳥獣(ニホンジカ)管理計画 平成27年5月

四国4県におけるシカ捕獲数の推移(H23~H27)

(H28.10.03 高知県鳥獣対策課調べ)

狩猟 有害等 合計 狩猟 有害等 合計 狩猟 有害等 合計 狩猟 有害等 合計 狩猟 有害等 合計

高知県 6,889 6,579 13,468 7,697 8,148 15,845 8,088 11,005 19,093 8,266 12,858 21,124 7,388 13,168 20,556

徳島県 2,172 4,149 6,321 1,847 5,816 7,663 2,484 7,470 9,954 1,886 8,788 10,674 1,970 10,608 12,578

香川県 24 418 442 14 584 598 28 692 720 14 871 885 61 1,046 1,107

愛媛県 1,623 1,927 3,550 1,822 1,897 3,719 1,604 2,223 3,827 1,305 4,139 5,444 1,860 5,397 7,257

合計 10,708 13,073 23,781 11,380 16,445 27,825 12,204 21,390 33,594 11,471 26,656 38,127 11,279 30,219 41,498

(単位:頭)

27262523 24

2

Page 4: ニホンジカ被害対策の取組 - maff.go.jp · 高知県と徳島県にまたがる四国山地緑の回廊(剣山地区)や、滑床山(愛媛県)及び隣接する黒尊

2 ニホンジカの生息密度分布と捕獲頭数分布 四国におけるニホンジカの生息密度分布

環境省資料「2014年当初(中央値)におけるニホンジカの密度分布図平成27年10月」による

平成24年度シカ捕獲頭数メッシュ図

平成26年度シカ捕獲頭数メッシュ図 平成25年度シカ捕獲頭数メッシュ図

3

Page 5: ニホンジカ被害対策の取組 - maff.go.jp · 高知県と徳島県にまたがる四国山地緑の回廊(剣山地区)や、滑床山(愛媛県)及び隣接する黒尊

ニホンジカ被害対策

森林被害を減少するため国有林野内のニホンジカを捕獲 し個体数の調整 地域住民やボランティアの協力を得てニホンジカによっ て荒廃した森林の再生 捕獲効率の向上や低コストで効果的なニホンジカ被害防 止対策のための技術開発・普及への取り組

3 ニホンジカ被害対策における四国森林管理局の取組

4

Page 6: ニホンジカ被害対策の取組 - maff.go.jp · 高知県と徳島県にまたがる四国山地緑の回廊(剣山地区)や、滑床山(愛媛県)及び隣接する黒尊

番号 署  等 内     容 備    考① 徳島、高知中部 三嶺地域で広域的な銃等の捕獲 銃(高知中部)、囲いワナ(徳島・高知中部)② 愛媛、嶺北 石鎚山周辺でのシカの行動把握等 センサーカメラ設置、GPS首輪装着等③ 徳島 囲いワナの捕獲(委託)④ 徳島 囲いワナの捕獲(貸出) 南つるぎ活性化協議会(那賀町)との協定⑤ 香川 囲いワナの捕獲(職員・貸出) ワナ貸出は県森連との協定⑥ ふれあいセンター 囲いワナの捕獲(委託) 愛媛署及び四万十署の2地区で実施⑦ 四万十 くくりワナの捕獲(委託) 造林地内での捕獲(四万十町3地区)⑧ 四万十 囲いワナの捕獲(貸出) 梼原町との協定⑨ 技術センター 囲いワナの捕獲(職員) 四万十署及び嶺北署管内⑩ 嶺北 囲いワナの捕獲(職員)⑪ 嶺北 くくりワナの捕獲(協定) 中江産業との協定⑫ 高知中部 囲いワナの捕獲(職員・委託)  くくりワナ併用(職員)⑬ 安芸 囲いワナの捕獲(職員)     くくりワナ併用⑭ 安芸 囲いワナの捕獲(貸出) 馬路村との協定

5

Page 7: ニホンジカ被害対策の取組 - maff.go.jp · 高知県と徳島県にまたがる四国山地緑の回廊(剣山地区)や、滑床山(愛媛県)及び隣接する黒尊

小型囲いワナでの捕獲 囲いワナ (ネット式の周囲延長約

100m)

市販のくくりワナ

(1)ニホンジカの個体数調整

囲いワナやくくりワナを使用して職員や猟友会(委託)による捕獲を実施するほか、一部の地域では猟友会と連携し銃を使用した捕獲を実施。

6

Page 8: ニホンジカ被害対策の取組 - maff.go.jp · 高知県と徳島県にまたがる四国山地緑の回廊(剣山地区)や、滑床山(愛媛県)及び隣接する黒尊

7

Page 9: ニホンジカ被害対策の取組 - maff.go.jp · 高知県と徳島県にまたがる四国山地緑の回廊(剣山地区)や、滑床山(愛媛県)及び隣接する黒尊

(2)地域と連携した個体数調整

○ 三嶺地区において、銃や囲いワナを使用した委託による捕獲。 ○ 協定による捕獲等 ・馬路村と安芸署の間では、無償で囲いワナ等の貸し出し。 ・中江産業と嶺北署の間では、国有林と隣接する社有林を区域として、国有 林内でくくりワナ等による捕獲をする場合の入林届を不要 ・梼原町、地元猟友会及び四万十署で「ジビエ協定」を締結

中江産業と嶺北署の協定区域図 シカによる森林被害緊急対事業(緊急捕獲)

8

Page 10: ニホンジカ被害対策の取組 - maff.go.jp · 高知県と徳島県にまたがる四国山地緑の回廊(剣山地区)や、滑床山(愛媛県)及び隣接する黒尊

中江産業と嶺北署の協定区域図

梼原町のジビエカー導入に伴う 「シカ被害対策及びジビエ活用推進協定」の概要

梼原町、梼原町猟友会、四万十森林管理署が連携し、森林の被害の防止とシカ肉等のジビエ活用を推進

個体数増加による森林被害

ジビエ料理の提供

協定者が連携して捕獲

小型囲いわなにかかったシカ

小型囲いワナの開発

四国森林管理局が貸し出しを行う 小型囲いわなの特徴

※ 狩猟免許及び特別な技術・経験は不要 ・組立:2人で5分程度 ・移動:軽トラック1台で簡単に ・費用:製作費は1台5万円程度

パトロール

捕 獲

植生の 回復

食害の 減少

シカの

一部 処理

ジビエ料理で地域の活性化

写真:日本ジビエ振興協会提供

移動式解体処理車 (通称:ジビエカー)

※ 野生獣を現地で一次処理(洗浄・剥皮 内臓摘出)する事のできる特装車

食肉としての有効活用

9

Page 11: ニホンジカ被害対策の取組 - maff.go.jp · 高知県と徳島県にまたがる四国山地緑の回廊(剣山地区)や、滑床山(愛媛県)及び隣接する黒尊

参考:野生鳥獣資源利用実態調査(平成28年度)より 農林水産省大臣官房統計部

注: 統計調査結果について、調査対象者が2以下の場合には調査結果の秘密保護の観点から、当該結果を「x」表示とする秘匿措置を施している。 ただし、調査対象者が2以下の場合でも当該調査対象者が公表することに同意した場合は当該結果を公表している。

5 都道府県別

(1) 鳥獣種別の解体頭・羽数 (2) ジビエ利用量

施設 施設 頭 頭 t t

全 国 563 442 27,476 55,668 343 665

( 都 道 府 県 )

北 海 道 85 54 - 28,026 - 400

長 野 27 21 589 3,356 8 34

岐 阜 28 25 896 1,746 7 7

静 岡 13 12 686 1,538 10 14

三 重 14 14 471 1,027 3 8

京 都 14 12 840 2,067 19 22

兵 庫 39 29 3,235 3,202 60 29

和 歌 山 18 15 2,113 1,834 26 18

鳥 取 11 6 997 2,073 12 47

岡 山 27 17 1,028 1,117 13 9

徳 島 6 6 66 301 0 1

香 川 11 8 314 40 2 0

愛 媛 10 10 395 385 5 1

高 知 18 14 587 357 2 3

大 分 24 21 1,174 1,056 14 9

宮 崎 28 21 907 1,110 11 7

鹿 児 島 7 7 560 1,223 1 4

食肉処理施設が販売

食 肉

イ ノ シ シ シ カ

食肉処理施設数

調査対象

者 数

有 効

回 収 数

解体頭・羽数規模別

都  道  府  県

解 体 頭 数

イ ノ シ シ シ カ

表は、統計表「5 都道府県別」から、シカの解体頭数が1,000等を超える道府県について抽出し、四国全県と合わせて関係部分について加工して作成したもの。

野生鳥獣資源利用実態調査(平成28年度) 農林水産省大臣官房統計部

5 都道府県別

(1) 鳥獣種別の解体頭・羽数 (2) ジビエ利用量

施設 施設 頭 頭 t t

全 国 563 442 27,476 55,668 343 665

( 都 道 府 県 )

北 海 道 85 54 - 28,026 - 400

長 野 27 21 589 3,356 8 34

岐 阜 28 25 896 1,746 7 7

静 岡 13 12 686 1,538 10 14

三 重 14 14 471 1,027 3 8

京 都 14 12 840 2,067 19 22

兵 庫 39 29 3,235 3,202 60 29

和 歌 山 18 15 2,113 1,834 26 18

鳥 取 11 6 997 2,073 12 47

岡 山 27 17 1,028 1,117 13 9

徳 島 6 6 66 301 0 1

香 川 11 8 314 40 2 0

愛 媛 10 10 395 385 5 1

高 知 18 14 587 357 2 3

大 分 24 21 1,174 1,056 14 9

宮 崎 28 21 907 1,110 11 7

鹿 児 島 7 7 560 1,223 1 4

食肉処理施設が販売

食 肉

イ ノ シ シ シ カ

食肉処理施設数

調査対象

者 数

有 効

回 収 数

解体頭・羽数規模別

都  道  府  県

解 体 頭 数

イ ノ シ シ シ カ

梼原町での捕獲頭数 (平成28年度)

有害鳥獣駆除 661頭 狩猟 187頭

計 848頭

平成30年度から

有効活用

地域経済の発展

10

Page 12: ニホンジカ被害対策の取組 - maff.go.jp · 高知県と徳島県にまたがる四国山地緑の回廊(剣山地区)や、滑床山(愛媛県)及び隣接する黒尊

(3)地域と連携した荒廃森林の再生

激害地滑床山(三本杭)の復旧状況

平成19年当時 現 在

高知県と徳島県にまたがる四国山地緑の回廊(剣山地区)や、滑床山(愛媛県)及び隣接する黒尊山(高知県)において、地域住民やボランティアの協力を得て、約10年前から継続している食害により荒廃した跡地を森林に再生させる取組みを実施。 滑床山での取組 ○シカ防護ネット柵 約8,400m ○広葉樹植栽 約2,570本 ○ミヤコザサ移植 約0.73ha ○ボランティア 約150名

11

Page 13: ニホンジカ被害対策の取組 - maff.go.jp · 高知県と徳島県にまたがる四国山地緑の回廊(剣山地区)や、滑床山(愛媛県)及び隣接する黒尊

三嶺地区における植生回復のためのシカ防護ネット(上)及び獣害防止単木用ネットの設置(下)

植生回復マットの設置 (高知県香美市カヤハゲ)

平成23年9月 平成28年10月

林床が回復している三嶺(カヤハゲ)

三嶺地区での取組 ○シカ防護ネット柵 約9,600m ○単木用防護ネット 約10,100本 ○植生回復マット設置 約7,500m2 ○ボランティア 約3,900名

12

Page 14: ニホンジカ被害対策の取組 - maff.go.jp · 高知県と徳島県にまたがる四国山地緑の回廊(剣山地区)や、滑床山(愛媛県)及び隣接する黒尊

■シカ被害対策実証試験1(森林技術・支援センター) 割竹や生分解性シートなど、事後の回収コスト等も考慮した 素材を利用した低コスト化の検証を進める。

(4)ニホンジカ被害防止対策のための技術開発・普及等

ドローンを活用してシカ被害等の巡視業務を軽減

防備ネットの設置の工夫、L字張りにすることで、被害と設置コストの軽減に繋がることを期待

■シカ被害対策実証試験2(各森林管理署) シカ防護ネットの設置方法を改良するなどコスト低減の取り組みを進め、民有林等への普及にも取り組み。

13

Page 15: ニホンジカ被害対策の取組 - maff.go.jp · 高知県と徳島県にまたがる四国山地緑の回廊(剣山地区)や、滑床山(愛媛県)及び隣接する黒尊

■垂直式【スカートネット有】(四国局従来型) ■斜め張り

資材費(100m当たり)約19万円

1. 資材・設置コストが高め 2. 侵入防止効果が低い 3. 維持管理が困難である

課題

デメリット ・メンテナンス(見回り、補修)が必須 ・ネット敷幅が広いため植栽面積が減少する ・急傾斜地には設置不向き

メリット ・四国局従来型より低コストで設置可 ・侵入防止効果が高い可能性有

資材費(100m当たり)約17万円

従来のシカネット

14

Page 16: ニホンジカ被害対策の取組 - maff.go.jp · 高知県と徳島県にまたがる四国山地緑の回廊(剣山地区)や、滑床山(愛媛県)及び隣接する黒尊

○従来のシカ防護ネットに比べ資材・設置費が低減が図られた。 100m当たり 垂直式:約230千円 斜張式:約203千円 L字式:約173千円 (15%~25%コスト削減) ○資材の軽量化、設置効率の向上 → さらなるコスト削減可能

【安芸署 防護柵の見直し】

資材費(100m当たり)約15万円

メリット ・低コストで設置可能 ・底部からの進入防止効 果が高い

デメリット ・上部の強度が少し弱い ・メンテナンス(見回り、補修)が必須

15

Page 17: ニホンジカ被害対策の取組 - maff.go.jp · 高知県と徳島県にまたがる四国山地緑の回廊(剣山地区)や、滑床山(愛媛県)及び隣接する黒尊

デメリット ・定期的なメンテナンス (通電状況確認)が必要

メリット ・低コストで設置可能 ・設置箇所を選ばない(谷部・急傾斜地な)

電気柵(※局所的)

資材費(100m当たり) 約8万円

【高知中部署 電気柵】

【効果】 ・従来型防護ネット設置と比較して資材コストで約5割削減 ・電気柵の資材重量は100m当たり約2.2㎏、従来型防護ネットと比較して約1/9となり、運搬・設置の作業労力が約5割軽減 【課題】 ・電気柵は雑草と電線が接地する等により、電圧の低下が確認された ・落石や倒木などにより断線する。巡視回数が増える?

16

Page 18: ニホンジカ被害対策の取組 - maff.go.jp · 高知県と徳島県にまたがる四国山地緑の回廊(剣山地区)や、滑床山(愛媛県)及び隣接する黒尊

デメリット 1.電圧3000V以上の維持・管理が必要(アース棒の錆・除草) 2.柵線(ステンレス線入り化学繊維ロープ)は紫外線劣化し易い3.動物が一度でも大丈夫と認識すると侵入防止効果が低くなる 4.物理的防止柵で無いため、エサが不足すると無理にでも侵入

メリット 1.防護ネットと比較して100mあたり8.3万円の差があり安価 2.補修・撤去・移動・再利用が簡単 3.様々な動物に対応できる 4.動物の引っ掛かりによる損傷が少ない

電気柵(※局所的)

【高知中部署 電気柵】H29の取組から

~平成29年度の取組から~ 雑草の影響を受けない箇所や防護ネットの被害が多く補修の多い箇所への電気柵の使用など、防護ネットとの併用を検討。

防草シートはコスト増

17

Page 19: ニホンジカ被害対策の取組 - maff.go.jp · 高知県と徳島県にまたがる四国山地緑の回廊(剣山地区)や、滑床山(愛媛県)及び隣接する黒尊

送信機

ドローン(中継機)

受信機

送信機のサイズ程度に改良可能

防護柵は定期的に見回る必要があり、ドローンによる見回りで省力化やICTを利用した効率的なワナ巡視の実証試験を実施。(H30年度:署等で実施予定)

高知県工業技術センターとの実証実験

獲物がワナにかかると赤色で表示されます

4 ドローンやICT等を利用したシカ害対策

ワナにかかると電波を発信

ドローンで電波を発信

18

Page 20: ニホンジカ被害対策の取組 - maff.go.jp · 高知県と徳島県にまたがる四国山地緑の回廊(剣山地区)や、滑床山(愛媛県)及び隣接する黒尊

簡易無線捕獲通知システム(オリワナ通信)の本格稼働(H30年度)

19

Page 21: ニホンジカ被害対策の取組 - maff.go.jp · 高知県と徳島県にまたがる四国山地緑の回廊(剣山地区)や、滑床山(愛媛県)及び隣接する黒尊

5 関係機関と連携

○ 平成21年度から、四国森林管理局シカ害対策プロジェクトチーム(シカPT)を設置 目 的:森林植生の保全の外、頭数管理等に関連する取組を強化することが必要であり、ニホンジ

カ被害の現状と課題、必要な対策等を整理し、解決にむけた取組を組織的に行う。 ○ 平成20年度から、四国地域野生鳥獣対策ネットワークを開催 目 的:野生鳥獣に対する適切な保護・管理、効率的な防除及び効果的な被害防止対策のあり方等 を検討。 構成員:中国四国地方環境事務所、四国森林管理局、中国四国農政局、四国4県、農業・食品産業 技術総合研究機構、森林総合研所四国支所、四国地域において野生鳥獣による被害防止対 策を推進している市町村。

○ 平成23年度から、四国地域森林ニホンジカ対策連携連絡会を開催 目 的:ニホンジカを適正な生息密度に誘導するため関係機関が連携して効果的な対策を推進。 構成員:四国4県、中国四国農政局、四国森林管理局、森林総合研究所四国支所、中国四国地方環境 事務所

○ 平成27年度から中国四国農政局との連携 目 的:ニホンジカの被害対策を四国森林管理局と中国四国農政局のホームページで繋ぐことによ り、関係者の連携が図られることを目的としている。

20