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プラント・エンジニアリング産業の実態に関する分析 アンケート調査の回答結果をもとに 平成14754プラント・エンジニアリング産業懇談会 資料4-5

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Page 1: アンケート調査の回答結果をもとに · プラント・エンジニアリング産業の実態に関する分析 アンケート調査の回答結果をもとに 平成14年7月5日

プラント・エンジニアリング産業の実態に関する分析アンケート調査の回答結果をもとに

平成14年7月5日

第4回 プラント・エンジニアリング産業懇談会

資料4-5

Page 2: アンケート調査の回答結果をもとに · プラント・エンジニアリング産業の実態に関する分析 アンケート調査の回答結果をもとに 平成14年7月5日

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<調査名> 『プラント・エンジニアリングをめぐる実態に関する調査』

<調査の目的> プラント・エンジニアリング産業における機能分担や役割、実態等を把握し、同産業の政策立案を行う際の基礎資料とすることが主目的。

<調査の種類> プラント・エンジニアリング産業にかかわる企業を幅広く対象とする標本調査。 具体的には、プラント・メーカー、エンジニアリング企業、商社、資材・機器供給メーカー、コンサルティング会社など、日本国内の約900社が対象。

<調査方法および調査実施期間> 郵送による調査票の配布、郵送による回収。実施期間は、平成14(2002)年3月25日~4月5日

<主要な調査項目> ○プラント・エンジニアリング業務における実態の把握(売上高、受注額、従業員数)等 ○プラント・エンジニアリング業務での得意分野、事業形態、業務形態の現状、今後の経営戦略等

<回収状況> 発送数 909件 回収数 175件 回収率 19.2%

※本調査は悉皆調査ではなく、標本(サンプル)調査であるため、同産業に属する企業すべてを捕捉しているわけではない。 従って、従業員数、売上高、受注額等の合計値は必ずしも産業全体の規模をあらわすものではないことに留意する必要がある。

0. 0. 0. 0. 調査の概要調査の概要調査の概要調査の概要

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1. 1. 1. 1. 回答企業の属性回答企業の属性回答企業の属性回答企業の属性

※業種(大分類)は以下の通りである。○エンジニアリング専業   エンジニアリング専業企業に対応。○プラント.メーカー   プラント・エンジニアリング業務を行い、かつ自社内に製造設備を持つ業種。具体的には、一般機械、電気機械、輸送機械等の機械系

業種、または鉄鋼業等の素材系製造業に属する企業のうち、「プラント・エンジニアリング(PE)業務部門がある」と回答したものをプラントメーカーとした。

○商社(PE部門あり) 商社・製造卸のうち、 「プラント・エンジニアリング(PE)業務部門がある」と回答した企業。具体的には、総合商社のプラント部門等が対応。

○建設業(PE部門あり) 建設業のうち、 「プラント・エンジニアリング(PE)業務部門がある」と回答した企業。具体的には、エンジニアリング部門を持つ総合建設会社が該当。

○PE部門あり・その他 「プラント・エンジニアリング(PE)業務部門がある」と回答した、上記以外の業種の企業。

○ベンダー 「プラント・エンジニアリング業務部門はない」ものの、プラント向け製品・サービスを供給している企業

資本金規模別企業数

6 7

7 16

3

8

2518

21

10

6

03 2

12 73

3

7

11

1

11

4

1

1

0

25

50

5千万円未満

5千万円以上

1億円未満

1億円以上

10

億円未満

10億円以上

100億円未満

100億円以上

無回答

(社)

ベンダー

PE部門あり・その他

建設業(PE部門あり)

商社(PE部門あり)

プラントメーカー

エンジニアリング専業

資本金規模別企業数

6 7

7 16

3

8

2518

21

10

6

03 2

12 73

3

7

11

1

11

4

1

1

0

25

50

5千万円未満

5千万円以上

1億円未満

1億円以上

10

億円未満

10億円以上

100億円未満

100億円以上

無回答

(社)

ベンダー

PE部門あり・その他

建設業(PE部門あり)

商社(PE部門あり)

プラントメーカー

エンジニアリング専業

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○1社当たりのプラント・エンジニアリング部門の従業員数(平均)は669人。○業種(大分類)別に1社当たりのPE部門の従業員数(平均)をみると、「プラントメーカー(資本金100億円以上)」の2,711人、「エンジニアリング専業(資本金100億円以上)」の1,259人、「エンジニアリング専業(資本金100億円未満)」の419人が高い値を記録している。○アンケートの回答結果上では、「プラントメーカー(資本金100億円以上)」だけでPE部門従業員数全体の70%を占めている。

2. 2. 2. 2. プラント・エンジニアリング部門における従業員数プラント・エンジニアリング部門における従業員数プラント・エンジニアリング部門における従業員数プラント・エンジニアリング部門における従業員数

プラント・エンジニアリング業務部門における従業員数

PE部門の従業員数に占める業種別構成比

エンジニアリング専業(資本金100億円未満)

15%

エンジニアリング専業(資本金100億円以上)

7%

プラントメーカー(資本金100億円以上)

70%

プラントメーカー(資本金100億円未満)

2%

エンジニアリング専業(資本金100億円以上)

エンジニアリング専業(資本金100億円未満)

プラントメーカー(資本金100億円以上)

プラントメーカー(資本金100億円未満)

商社[PE部門あり](資本金100億円以上)

商社[PE部門あり](資本金100億円未満)

総合建設[PE部門あり](資本金100億円以上)

総合建設[PE部門あり](資本金100億円未満)

PE部門あり・その他の業種

単位:人

※数値は標本調査である今回のアンケートに対する回答結果の単純集計結果であることから、産業全体の規模をあらわすものではない。

業種別・PE部門における従業員数

524

24107

175

1,232

0

10,000

20,000

30,000

40,000

50,000

エンジニアリング 専

プラントメ

ーカー

商社 [PE部

門あり]

総合建設 [PE部

門あり]

PE部門あり・

その他の業種

PE部門従業員数(人)

0

500

1,000

1,500

2,000

1社当たりの従業員数(平均)

(人)

資本金100億円未満の企業

資本金100億円以上の企業

1社当たりの平均(人)

企業数うちPE部門従業員数回答企業

PE部門従業員数(合計)1社当たりのPE部門従業員数(平均)

【業種(大分類)別】

 エンジニアリング専業 27 24 12,587 524資本金100億円以上 3 3 3,778 1,259資本金100億円未満 24 21 8,809 419

 プラントメーカー 43 34 41,899 1,232資本金100億円以上 16 15 40,670 2,711資本金100億円未満 27 19 1,229 65

 商社(PE部門あり) 10 9 1,574 175資本金100億円以上 7 7 1,530 219資本金100億円未満 3 2 44 22

 総合建設(PE部門あり) 12 12 1,287 107資本金100億円以上 8 8 938 117資本金100億円未満 4 4 349 87

PE部門を持つ企業 (99) (86) (57,515) (669)

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○1社当たりのプラント・エンジニアリング部門における技術者数(平均)は385人。○1社当たりのPE部門従業員数(平均)をみると 、 「プラントメーカー」、「エンジニアリング専業」では資本金規模により明確な違いが確認できるのに対し、「商社(PE部門あり)」、「総合建設(PE部門あり)」では資本金規模による違いは小さくなっている。○ PE部門技術者数(全体)に占める業種別構成比をみると、「プラントメーカー(資本金100億円以上)」が69%、「エンジニアリング専業(資本金100億円未満)」が15%、「エンジニアリング専業(資本金100億円以上)」が10%となっており、これらだけで全体の9割以上を占める。

3. 3. 3. 3. プラント・エンジニアリング部門における技術者数プラント・エンジニアリング部門における技術者数プラント・エンジニアリング部門における技術者数プラント・エンジニアリング部門における技術者数

プラント・エンジニアリング業務部門における技術者数

PE部門の技術者数に占める業種別構成比

エンジニアリング専業(資本金100億円未満)

14%

エンジニアリング専業(資本金100億円以上)

10%

プラントメーカー(資本金100億円以上)

69%

プラントメーカー(資本金100億円未満)

3%

エンジニアリング専業(資本金100億円以上)

エンジニアリング専業(資本金100億円未満)

プラントメーカー(資本金100億円以上)

プラントメーカー(資本金100億円未満)

商社[PE部門あり](資本金100億円以上)

商社[PE部門あり](資本金100億円未満)

総合建設[PE部門あり](資本金100億円以上)

総合建設[PE部門あり](資本金100億円未満)

PE部門あり・その他の業種

業種別・PE部門における技術者数

358

646

11

9617

0

10,000

20,000

30,000

エンジニアリング 専

プラントメ

ーカー

商社 [PE部

門あり]

総合建設 [PE部

門あり]

PE部門あり・

その他の業種

PE部門技術者数(人)

0

500

1,000

1社当たりの平均(人)

資本金100億円未満の企業

資本金100億円以上の企業

1社当たりの平均(人)

単位:人

※数値は標本調査である今回のアンケートに対する回答結果の単純集計結果であることから、産業全体の規模をあらわすものではない。

企業数うちPE部門技術者数回答企業

PE部門技術者数(合計)1社当たりのPE部門技術者数(平均)

PE部門従業員数に占める技術者の割合(%)

【業種(大分類)別】 エンジニアリング専業 27 21 7,514 358 59.7

資本金100億円以上 3 3 3,196 1,065 84.6資本金100億円未満 24 18 4,318 240 49.0

 プラントメーカー 43 34 21,953 646 52.4資本金100億円以上 16 15 20,941 1,396 51.5資本金100億円未満 27 19 1,012 53 82.3

 商社(PE部門あり) 10 6 65 11 4.1資本金100億円以上 7 4 30 8 2.0資本金100億円未満 3 2 35 18 79.5

 総合建設(PE部門あり) 12 12 1,152 96 89.5資本金100億円以上 8 8 831 104 88.6資本金100億円未満 4 4 321 80 92.0

PE部門を持つ企業 (99) (80) (30,806) (385) (53.6)

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○PE部門を持つ企業(全体)の4割が「PM制度あり」と回答している。○「エンジニアリング専業」、「プラントメーカー」、「総合建設(PE)部門」に属する資本金100億円以上の企業では、「PM制度あり」の比率が高いことから、規模の大きい企業ほど、リスクや難易度が高いPJに対応するために、PM制度を積極的に導入している可能性がある。○ 1社当たりのPM数(平均) は「PE部門を持つ企業」では62.3人であるのに対し、「エンジニアリング専業」では95.2人と高い値を記録している。また、他の業種に比べて、海外PJを担当するPMの比率が高いのも「エンジニアリング専業」の大きな特徴のひとつである。

4. プロジェクト・マネージャー(PM)制度の状況4. プロジェクト・マネージャー(PM)制度の状況4. プロジェクト・マネージャー(PM)制度の状況4. プロジェクト・マネージャー(PM)制度の状況

プロジェクト・マネージャ(PM)数の内訳

※「PJ規模別の内訳 無回答」には、「PJ受注金額の規模で担当するPMを区分していない」と回答した企業も 含む。

※数値は標本調査である今回のアンケートに対する回答結果の単純集計結果であることから、産業全体の規模をあらわすものではない。

10億円未満PJを

担当するPM

10億円以上PJを

担当するPM

PJ規模別の

内訳

無回答

10億円未満PJを

担当するPM

10億円以上PJを

担当するPM

PJ規模別の

内訳

無回答

【業種(大分類)別】

 エンジニアリング専業 12 952 483 84 84 315 469 42 53 374 95.2 プラントメーカー 16 618 454 231 103 120 164 94 46 24 47.5 商社(PE部門あり) 2 19 10 10 0 0 9 9 0 0 9.5 総合建設(PE部門あり) 8 556 418 168 250 0 138 72 66 0 79.4

PE部門を持つ企業 (41) (2,181) (1,380) (504) (441) (435) (801) (220) (183) (398) (62.3)

海外でのPJを担当するPM1社当たりの

PM数(平均)

「PM制度がある」と回答した企業

PM総数

国内でのPJを担当するPM

単位:人

プロジェクト・マネージャ(PM)制度の有無

41.4

100.0

37.5

62.5

22.2

66.7

75.0

50.0

45.5

50.0

37.5

48.2

85.7

25.0

50.0

13.1

12.5

29.6

14.3

33.3

0% 25% 50% 75% 100%

PE部門を持つ企業(全体)

エンジニアリング専業(資本金100億円以上)

エンジニアリング専業(資本金100億円未満)

プラントメーカー(資本金100億円以上)

プラントメーカー(資本金100億円未満)

商社[PE部門あり](資本金100億円以上)

商社[PE部門あり](資本金100億円未満)

総合建設[PE部門あり](資本金100億円以上)

総合建設[PE部門あり](資本金100億円未満)

PM制度あり PM制度なし 無回答

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○国内PJでは、1億円未満のPJで全体の8割強を占めており、国内PJは小型案件の比率が高いことがわかる。○「エンジニアリング専業」、「プラントメーカー」、「商社(PE部門あり)」では、「5000万円未満のPJ」が5割以上の比率を占めている。それに対して、「総合建設(PE部門あり)」では「5000万-1億円未満のPJ」の比率が高くなっている。

4. 4. 4. 4. 受注件数の金額規模別内訳 ① 国内受注件数の金額規模別内訳 ① 国内受注件数の金額規模別内訳 ① 国内受注件数の金額規模別内訳 ① 国内PJPJPJPJ

金額規模別の受注PJ件数の内訳(国内PJ)※数値は標本調査である今回のアンケートに対する回答結果の単純集計結果であることから、産業全体の規模をあらわすものではない。

単位:人

受注金額規模別の国内PJ件数構成比

65.1

80.8

77.2

97.2

39.9

21.4

6.4

10.5

44.3

10.3

7.1

8.5

14.7

0.0 0.0

1.2

1.1

1.7

0.9

0.6

0.8

1.8

1.8

0.5

1.2

0.0

0.0

0.3

3.9

0.7

0% 25% 50% 75% 100%

PE部門を持つ企業(全体)

 エンジニアリング専業

 プラントメーカー

 商社(PE部門あり)

 総合建設(PE部門あり)

5000万円未満のPJ

5000万円-1億円未満のPJ

1-5億円未満のPJ

5-10億円未満のPJ

10億円以上のPJ

分類無回答

【業種(大分類)別】

 エンジニアリング専業 21 4,158 329 363 56 41 200 5,147 プラントメーカー 29 13,117 1,786 1,437 294 299 50 16,983 商社(PE部門あり) 5 106 0 0 1 2 0 109 総合建設(PE部門あり) 10 4,604 5,112 1,694 71 54 0 11,535

PE部門を持つ企業(全体) (72) (22,033) (7,229) (3,498) (422) (397) (250) (33,829)

PJ受注件数(合計)回答企業

5000万円未満のPJ

5000万円-1億円未満

のPJ

1-5億円未満のPJ

5-10億円未満のPJ

10億円以上のPJ

分類無回答 PJ合計

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7

○国内PJでは1億円未満のPJの占める割合が高かったが、海外PJの場合は、国内PJと比べると、5億円以上のPJの比率が高くなっている。特に、商社(PE部門あり)では、「10億円以上のPJ」の比率が2割近くを占めており、海外PJでは大型PJが中心であることを示唆する結果となっている。

4. 4. 4. 4. 受注件数の金額規模別内訳 ② 海外受注件数の金額規模別内訳 ② 海外受注件数の金額規模別内訳 ② 海外受注件数の金額規模別内訳 ② 海外PJPJPJPJ

金額規模別の受注PJ件数の内訳(海外PJ)

※数値は標本調査である今回のアンケートに対する回答結果の単純集計結果であることから、産業全体の規模をあらわすものではない。

単位:件

受注金額規模別の海外PJ件数構成比

56.8

70.9

56.3

30.0

59.9

11.9

6.1

12.7

9.7

26.2

14.3

10.2

13.9

28.7

6.4

5.5

4.3

5.9

8.4

11.5

8.4

11.1

23.2

2.3

5.2

0.0

0.0

0.0

0.0

0.0

0% 25% 50% 75% 100%

PE部門を持つ企業(全体)

 エンジニアリング専業

 プラントメーカー

 商社(PE部門あり)

 総合建設(PE部門あり)

5000万円未満のPJ

5000万円-1億円未満のPJ

1-5億円未満のPJ

5-10億円未満のPJ

10億円以上のPJ

分類無回答

【業種(大分類)別】

 エンジニアリング専業 17 312 27 45 19 37 0 440 プラントメーカー 28 455 103 112 48 90 0 808 商社(PE部門あり) 7 71 23 68 20 55 0 237 総合建設(PE部門あり) 11 103 45 11 4 9 0 172

PE部門を持つ企業(全体) (70) (946) (198) (238) (91) (192) (0) (1,665)

PJ受注件数(合計)回答企業

5000万円未満のPJ

5000万円-1億円未満

のPJPJ合計

1-5億円未満のPJ

5-10億円未満のPJ

10億円以上のPJ

分類無回答

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8

○「エンジニアリング専業(資本金100億円以上)」と「商社[PE部門あり](資本金100億円以上)」では、受注額に占める海外分の比率が高い。○PE部門を持つ企業の直近1年間の1社当たりの受注額(平均)は752億円。また、「エンジニアリング専業」、「プラントメーカー」、「商社(PE部門あり)」では資本金規模の違いにより、1社当たりの受注額(平均)に大きな差が確認できる。

5. 5. 5. 5. 年間受注額の状況年間受注額の状況年間受注額の状況年間受注額の状況

※「年間受注額」の合計のみの回答で、国内・海外の内訳を回答していない企業があるため、必ずしも「国内」と「海外」の合計は「年間受注額」と一致しない。

年間受注額の内訳

年間受注額の国内・海外比率

25.8

92.3

84.2

85.2

0.9

100.0

79.4

92.3

61.5

74.2

7.7

15.8

99.1

20.6

7.7

38.5

14.8

0.0

0% 25% 50% 75% 100%

 エンジニアリング専業(資本金100億円以上)

 エンジニアリング専業(資本金100億円未満)

 プラントメーカー(資本金100億円以上)

 プラントメーカー(資本金100億円未満)

 商社[PE部門あり](資本金100億円以上)

 商社[PE部門あり](資本金100億円未満)

 総合建設[PE部門あり](資本金100億円以上)

 総合建設[PE部門あり](資本金100億円未満)

PE部門を持つ企業

国内分 海外分

※数値は標本調査である今回のアンケートに対する回答結果の単純集計結果であることから、産業全体の規模をあらわすものではない。

単位:10億円 単位:%

国内 海外

【業種(大分類)別】

 エンジニアリング専業 24 1,081 591 490 45.0 45.3資本金100億円以上 3 611 158 454 203.8 74.2資本金100億円未満 21 470 434 36 22.4 7.7

 プラントメーカー 34 4,435 2,607 487 130.4 11.0資本金100億円以上 16 4,368 2,554 478 273.0 10.9資本金100億円未満 18 66 53 9 3.7 13.9

 商社(PE部門あり) 8 1,159 12 1,147 144.9 99.0資本金100億円以上 6 1,158 11 1,147 193.1 99.1資本金100億円未満 2 1 1 0 0.4 0.0

 総合建設(PE部門あり) 11 318 264 53 28.9 16.8資本金100億円以上 7 226 179 46 32.2 20.6資本金100億円未満 4 92 85 7 23.1 7.7

PE部門を持つ企業 (84) (6,320) (3,480) (2,182) (75.2) (34.5)

海外生産比率「年間受注額」

回答企業年間受注額

1社当たりの受注額(平均)

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9

○「エンジニアリング専業(資本金100億円以上)」と「商社[PE部門あり](資本金100億円以上)」では、受注額に占める海外分の比率が高い。それに対して、プラントメーカー、総合建設[PE部門あり]では国内分の比率が高い。○PE部門を持つ企業の直近1年間の1社当たりの売上高(平均)は878億円。○受注額と同様に、エンジニアリング専業、プラントメーカー、商社(PE部門あり)では、資本金規模の違いにより、1社当たりの売上高(平均)が明らかに異なる。

6. 6. 6. 6. 年間売上高の状況年間売上高の状況年間売上高の状況年間売上高の状況

年間売上高の内訳

年間売上高の国内・海外比率

66.0

28.6

91.6

80.8

80.9

15.8

88.1

88.3

94.9

34.0

71.4

8.4

19.1

11.9

11.7

5.1

19.2

84.2

0% 25% 50% 75% 100%

 エンジニアリング専業(資本金100億円以上)

 エンジニアリング専業(資本金100億円未満)

 プラントメーカー(資本金100億円以上)

 プラントメーカー(資本金100億円未満)

 商社[PE部門あり](資本金100億円以上)

 商社[PE部門あり](資本金100億円未満)

 総合建設[PE部門あり](資本金100億円以上)

 総合建設[PE部門あり](資本金100億円未満)

PE部門を持つ企業

国内分 海外分

※「年間売上高」の合計のみの回答で、国内・海外の内訳を回答していない企業があるため、必ずしも「国内」と「海外」の合計は「年間売上高」と一致しない。※「海外生産比率」は、「海外売上高(計)/年間売上高(計)」として算出。

※数値は標本調査である今回のアンケートに対する回答結果の単純集計結果であることから、産業全体の規模をあらわすものではない。

※参考 売上高における海外生産比率

製造業 13.4%製造業のうち海外進出企業 32.0%

(データの出所) 経済産業省『第31回 2001年海外事業活動基本調査』 の2000年度実績データ

単位:10億円 単位:%

国内 海外

【業種(大分類)別】

 エンジニアリング専業 26 1,050 667 344 40.4 32.8資本金100億円以上 3 411 118 294 137.1 71.4資本金100億円未満 23 639 550 50 27.8 7.9

 プラントメーカー 40 4,516 2,232 532 112.9 11.8資本金100億円以上 14 4,404 2,150 512 314.6 11.6資本金100億円未満 26 112 82 19 4.3 17.2

 商社(PE部門あり) 9 2,159 425 1,734 239.9 80.3資本金100億円以上 7 2,044 324 1,721 292.0 84.2資本金100億円未満 2 115 102 14 57.7 11.9

 総合建設(PE部門あり) 10 348 313 36 34.8 10.2資本金100億円以上 6 267 235 31 44.5 11.7資本金100億円未満 4 82 77 4 20.4 5.1

PE部門を持つ企業 (92) (8,080) 3640.028 (2,648) (87.8) (32.8)

海外生産比率「年間売上高」

回答企業年間売上高

1社当たりの売上高(平均)

Page 11: アンケート調査の回答結果をもとに · プラント・エンジニアリング産業の実態に関する分析 アンケート調査の回答結果をもとに 平成14年7月5日

10

○主要な業務分野(第1位)では、「エンジニアリング専業」、「プラントメーカー」では「EPC」、「EPCm」が、「商社(PE部門あり)」ではコンソーシアム/JV、「総合建設(PE部門あり)」では「EPCm」と「建設(C)」が高い値を記録している。○「エンジニアリング専業」、「プラントメーカー」、「総合建設(PE部門あり)」では、今後注力する分野(第1位)として、EPCm等のエンジニアリング業務の強化とともに、「BOT/BOO」等の上流分野を志向していることがわかる。

7. 7. 7. 7. 主要な事業分野と今後注力する分野 ①第1位主要な事業分野と今後注力する分野 ①第1位主要な事業分野と今後注力する分野 ①第1位主要な事業分野と今後注力する分野 ①第1位

コンソーシア

ム /JV

BOT/BOO

OC/OEOE

コンサルタン

初期E デザイン

EPC

EPCm

プロセス・

デザイン

基本 設計 一部

詳細 設計 一部

機器 供給 (P)

建設(C)

建設 管理 (Cm)

建設 施工

保守(M)販売

無回答

PE部門を持つ企業(全体)

 エンジニアリング専業

 プラントメーカー

 商社(PE部門あり)

 建設業(PE部門あり)

0

10

20

30

40

50

(%)

今後注力する業務分野(第1位)

PE部門を持つ企業(全体) 5.1 15.2 16.2 1.0 2.0 4.0 11.1 24.2 2.0 3.0 2.0 6.1 0.0 0.0 0.0 4.0 1.0 3.0

 エンジニアリング専業 3.7 7.4 14.8 3.7 3.7 11.1 11.1 37.0 3.7 3.7 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

 プラントメーカー 2.3 16.3 14.0 0.0 0.0 2.3 16.3 18.6 2.3 4.7 2.3 9.3 0.0 0.0 0.0 9.3 2.3 0.0

 商社(PE部門あり) 30.0 30.0 10.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 10.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 20.0

 建設業(PE部門あり) 0.0 25.0 16.7 0.0 0.0 0.0 8.3 41.7 0.0 0.0 8.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

コンソーシアム/JV BOT/BOO OC/OE OE コンサルタント 初期E

デザイン EPC EPCm プロセス・デザイン

基本設計一部

詳細設計一部

機器供給(P)

建設(C)建設管理(Cm)

建設施工 保守(M) 販売 無回答

 

コンソーシア

ム /JV

BOT/BOO

OC/OEOE

コンサルタン

初期E デザイン

EPC

EPCm

プロセス・

デザイン

基本 設計 一部

詳細 設計 一部

機器 供給 (P)

建設(C)

建設 管理 (Cm)

建設 施工

保守(M)販売

無回答

PE部門を持つ企業(全体)

 エンジニアリング専業

 プラントメーカー

 商社(PE部門あり)

 建設業(PE部門あり)

0

10

20

30

40

50

(%)

主要な業務分野(第1位)

PE部門を持つ企業(全体) 5.1 2.0 4.0 2.0 4.0 1.0 21.2 28.3 1.0 2.0 8.1 58.6 13.1 2.0 6.1 6.1 7.1 5.1

 エンジニアリング専業 3.7 0.0 3.7 0.0 3.7 3.7 25.9 37.0 0.0 0.0 3.7 0.0 7.4 0.0 3.7 7.4 0.0 0.0

 プラントメーカー 0.0 2.3 0.0 4.7 0.0 0.0 25.6 25.6 0.0 0.0 7.0 18.6 9.3 0.0 0.0 2.3 2.3 2.3

 商社(PE部門あり) 40.0 10.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 10.0 30.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 10.0

 建設業(PE部門あり) 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 41.7 0.0 0.0 0.0 0.0 33.3 8.3 16.7 0.0 0.0 0.0

コンソーシアム/JV BOT/BOO OC/OE OE コンサルタント 初期E

デザイン EPC EPCm プロセス・デザイン

基本設計一部

詳細設計一部

機器供給(P)

建設(C)建設管理(Cm)

建設施工 保守(M) 販売 無回答

 

Page 12: アンケート調査の回答結果をもとに · プラント・エンジニアリング産業の実態に関する分析 アンケート調査の回答結果をもとに 平成14年7月5日

11

○主要な業務分野をみると、「商社(PE部門あり)」で「コンソーシアム/JV」、「BOT/BOO」が高くなっており、他の業種とは大きく異なる。○今後注力する分野として、「エンジニアリング専業」、「プラントメーカー」では「EPC」、「EPCm」等がもっとも高く、「BOT/BOO」等の上流分野、「保守(M)」等の下流分野と続いている。

7. 7. 7. 7. 主要な事業分野と今後注力する分野 ② 第1位から第3位(順位点補正)主要な事業分野と今後注力する分野 ② 第1位から第3位(順位点補正)主要な事業分野と今後注力する分野 ② 第1位から第3位(順位点補正)主要な事業分野と今後注力する分野 ② 第1位から第3位(順位点補正)

※「1位 5点」、「2位 3点」、「3位 1点」と得点を割り振った上で合計したものを回答企業数で除すという方法で補正を加えた。

コンソーシア

ム /JV

BOT/BOO

OC/OEOE

コンサルタン

初期E デザイン

EPC

EPCm

プロセス・

デザイン

基本 設計 一部

詳細 設計 一部

機器 供給 (P)

建設(C)

建設 管理 (Cm)

建設 施工

保守(M)販売

無回答

PE部門を持つ企業(全体)

 エンジニアリング専業

 プラントメーカー

 商社(PE部門あり)

 建設業(PE部門あり)

0

1

2

3(Pts)

主要な業務分野(順位点による補正済み)

PE部門を持つ企業(全体) 0.3 0.2 0.6 0.1 0.3 0.2 1.7 1.9 0.2 0.2 0.6 3.3 1.1 0.2 0.4 0.6 0.4 0.7

 エンジニアリング専業 0.2 0.0 0.6 0.1 0.4 0.5 1.9 2.4 0.1 0.0 0.3 0.2 1.0 0.0 0.3 0.6 0.0 0.4

 プラントメーカー 0.0 0.1 0.4 0.3 0.0 0.0 2.0 1.8 0.1 0.0 0.6 1.5 0.7 0.1 0.0 0.6 0.1 0.7

 商社(PE部門あり) 2.0 1.7 0.3 0.0 0.0 0.0 1.0 0.6 0.0 0.0 0.5 1.9 0.0 0.0 0.0 0.1 0.0 0.9

 建設業(PE部門あり) 0.0 0.0 0.2 0.0 0.0 0.0 0.1 2.7 0.0 0.1 0.3 0.3 2.9 0.7 1.2 0.3 0.0 0.4

コンソーシアム/JV BOT/BOO OC/OE OE コンサルタント 初期E

デザイン EPC EPCm プロセス・デザイン

基本設計一部

詳細設計一部

機器供給(P)

建設(C)建設管理(Cm)

建設施工 保守(M) 販売 無回答

 

コンソーシア

ム /JV

BOT/BOO

OC/OEOE

コンサルタン

初期E デザイン

EPC

EPCm

プロセス・

デザイン

基本 設計 一部

詳細 設計 一部

機器 供給 (P)

建設(C)

建設 管理 (Cm)

建設 施工

保守(M)販売

無回答

PE部門を持つ企業(全体)

 エンジニアリング専業

 プラントメーカー

 商社(PE部門あり)

 建設業(PE部門あり)

0

1

2

3(Pts)

今後注力する業務分野(順位点による補正済み)

PE部門を持つ企業(全体) 0.3 0.8 1.0 0.1 0.1 0.3 0.8 1.4 0.2 0.2 0.2 0.3 0.1 0.0 0.0 0.3 0.1 0.6

 エンジニアリング専業 0.2 1.0 1.1 0.5 0.2 0.7 1.2 2.1 0.2 0.3 0.3 0.4 0.1 0.0 0.0 0.7 0.0 1.6

 プラントメーカー 0.2 1.0 0.8 0.0 0.0 0.1 0.9 1.1 0.2 0.3 0.1 0.5 0.0 0.0 0.0 0.8 0.2 0.5

 商社(PE部門あり) 1.5 2.5 2.0 0.0 0.0 0.0 0.8 0.3 0.0 0.0 0.0 0.8 0.3 0.0 0.0 0.1 0.1 1.2

 建設業(PE部門あり) 0.0 1.3 0.9 0.0 0.0 0.4 0.8 2.3 0.1 0.0 0.4 0.0 0.2 0.0 0.0 0.1 0.0 1.3

コンソーシアム/JV BOT/BOO OC/OE OE コンサルタント 初期E

デザイン EPC EPCm プロセス・デザイン

基本設計一部

詳細設計一部

機器供給(P)

建設(C)建設管理(Cm)

建設施工 保守(M) 販売 無回答

 

Page 13: アンケート調査の回答結果をもとに · プラント・エンジニアリング産業の実態に関する分析 アンケート調査の回答結果をもとに 平成14年7月5日

12

○資本金規模に関わりなく、「エンジニアリング専業」、「プラントメーカー」 、「建設業[PE部門あり]」では「基本設計」、「詳細設計」等、設計関連業務を強みとして考えている企業の比率が高い。また、「エンジニアリング専業(資本金100億円以上)」では「FEED」(2.7Pts)も高い値を記録している。○「商社[PE部門あり](資本金100億円以上)」では、「PJ発掘/市場開拓」(3.7Pts)、「FA(ファイナンシャル・アレンジメント)」(2.1Pts)、「入札」(1.7Pts)等、他の業種とは異なる傾向となっている。

8. 8. 8. 8. PJ業務 ① 強みと考えている業務PJ業務 ① 強みと考えている業務PJ業務 ① 強みと考えている業務PJ業務 ① 強みと考えている業務

2. 資本金100億円未満の企業

1. 資本金100億円以上の企業

2.5

1.5

0.9

1.5

3.7

2.11.7

0.72.3

2.8

0.9

1.5

1.01.0

2.7

3.7

0

1

2

3

4

5(Pts)

PJ発掘/ 市

場開拓

FS/概念設計 FA

PJ創造

FEED

技術評

価入札

基本設

詳細設

研究開

調達/供

給 建設試運

指導/保

操業/販

エンジニアリング専業(資本金100億円以上) (N=3)

プラントメーカー(資本金100億円以上) (N=16)

商社[PE部門あり](資本金100億円以上) (N=7)

総合建設[PE部門あり](資本金100億円以上) (N=8)

※「1位 5点」、「2位 3点」、「3位 1点」と得点を割り振った上で合計したものを回答企業数で除すという方法で補正を加えた。

1.3

0.8

1.31.3

2.0

0.0

1.03.3

3.0

2.0

0.4

2.11.7 2.3

0.40.2

1.4

2.3 2.1

1.00.5

0

1

2

3

4

5(Pts)

PJ発掘/ 市

場開拓

FS/概念設計 FA

PJ創造

FEED

技術評

価入札

基本設

詳細設

研究開

調達/供

給 建設試運

指導/保

操業/販

エンジニアリング専業(資本金100億円未満) (N=24)

プラントメーカー(資本金100億円未満) (N=27)

商社[PE部門あり](資本金100億円未満) (N=3)

総合建設[PE部門あり](資本金100億円未満) (N=4)

Page 14: アンケート調査の回答結果をもとに · プラント・エンジニアリング産業の実態に関する分析 アンケート調査の回答結果をもとに 平成14年7月5日

13

○資本金規模に関わりなく、「エンジニアリング専業」、「プラントメーカー」、「総合建設[PE部門あり]」では設計関連の項目を利益に貢献する項目のひとつと回答している企業が多い。○「エンジニアリング専業(資本金100億円以上)」では、「基本設計」(3.7Pts)、「調達・供給」(1.7Pts)、「建設」(1.0Pts)、「詳細設計」(1.0Pts)、「PJ発掘/市場開拓」(1.0Pts)など、EPC関連業務が利益に貢献していると考えていることがわかる。○「商社[PE部門あり](資本金100億円以上)」では、 「FA(ファイナンシャル・アレンジメント)」(3.0Pts)、 「入札」(2.3Pts)、 「PJ発掘/市場開拓」(1.7Pts)等が高い値を記録しており、他の業種とは明らかに異なる傾向となっている。

8. 8. 8. 8. PJ業務 ② 利益に貢献している業務PJ業務 ② 利益に貢献している業務PJ業務 ② 利益に貢献している業務PJ業務 ② 利益に貢献している業務

2. 資本金100億円未満の企業

1. 資本金100億円以上の企業

0.6

0.0

0.8 0.8

2.6

1.9

1.7

3.0 2.3

1.11.6 1.4

3.0

0.90.5

1.0

3.7

1.0 1.71.0

0

1

2

3

4

5(Pts)

PJ発掘

/ 市場開拓

FS/概念設計 FA

PJ創造

FEED

技術評価

入札

基本設計

詳細設計

研究開発

調達

/供給 建

設試運転

指導

/保守

操業

/販売

エンジニアリング専業(資本金100億円以上) (N=3)

プラントメーカー(資本金100億円以上) (N=16)

商社[PE部門あり](資本金100億円以上) (N=7)

総合建設[PE部門あり](資本金100億円以上) (N=8)

1.51.3

2.0 2.0

1.7 2.0

3.3

1.01.3 1.0

3.0

0.70.6

0.5

1.6 2.2 1.5

0.8

0

1

2

3

4

5(Pts)

PJ発掘

/ 市場開拓

FS/概念設計 FA

PJ創造

FEED

技術評価

入札

基本設計

詳細設計

研究開発

調達

/供給

建設試運転

指導

/保守

操業

/販売

エンジニアリング専業(資本金100億円未満) (N=24)

プラントメーカー(資本金100億円未満) (N=27)

商社[PE部門あり](資本金100億円未満) (N=3)

総合建設[PE部門あり](資本金100億円未満) (N=4)

 

※「1位 5点」、「2位 3点」、「3位 1点」と得点を割り振った上で合計したものを回答企業数で除すという方法で補正を加えた。

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14

○資本金100億円以上の企業では、「PJ発掘/市場開拓」、「FS/概念設計」、「PJ創造」等、PJにおける初期段階の項目が高い値となっている。○資本金100億円未満の企業では、傾向としては設計関連、建設関連等が相対的に高い値となっている。○「エンジニアリング専業(資本金100億円以上)」、「プラントメーカー(資本金100億円以上)」では、PJ初期段階の項目に続いて「指導・保守もある程度の値を記録しており、メンテナンス事業の強化を今後の経営課題として捉えていることがわかる。

8. 8. 8. 8. PJ業務 ③ 今後強化したい業務PJ業務 ③ 今後強化したい業務PJ業務 ③ 今後強化したい業務PJ業務 ③ 今後強化したい業務

2. 資本金100億円未満の企業

1. 資本金100億円以上の企業

1.9

1.6

2.1

1.00.4

2.4

3.4

1.10.9

1.2 1.0

1.6

0.6

1.8 1.5

1.72.7 2.7

1.00.7

0

1

2

3

4

5(Pts)

PJ発掘/ 市

場開拓

FS/概念設計 FA

PJ創造

FEED

技術評

価入札

基本設

詳細設

研究開

調達/供

給 建設試運

指導/保

操業/販

エンジニアリング専業(資本金100億円以上) (N=3)

プラントメーカー(資本金100億円以上) (N=16)

商社[PE部門あり](資本金100億円以上) (N=7)

総合建設[PE部門あり](資本金100億円以上) (N=8)

1.30.8

2.52.8

0.8

1.0

1.31.7 1.7

1.6

0.8 0.91.6 0.9

0.5

1.2

2.5

0.8 1.0 0.3

0

1

2

3

4

5(Pts)

PJ発掘/ 市

場開拓

FS/概念設計 FA

PJ創造

FEED

技術評

価入札

基本設

詳細設

研究開

調達/供

給 建設試運

指導/保

操業/販

エンジニアリング専業(資本金100億円未満) (N=24)

プラントメーカー(資本金100億円未満) (N=27)

商社[PE部門あり](資本金100億円未満) (N=3)

総合建設[PE部門あり](資本金100億円未満) (N=4)

※「1位 5点」、「2位 3点」、「3位 1点」と得点を割り振った上で合計したものを回答企業数で除すという方法で補正を加えた。

Page 16: アンケート調査の回答結果をもとに · プラント・エンジニアリング産業の実態に関する分析 アンケート調査の回答結果をもとに 平成14年7月5日

15

9. 9. 9. 9. プラント・エンジニアリング産業における業種別特徴 ①プラント・エンジニアリング産業における業種別特徴 ①プラント・エンジニアリング産業における業種別特徴 ①プラント・エンジニアリング産業における業種別特徴 ①

○「資本金100億円以上・プラントメーカー」と「資本金100億円以上・建設業(PE部門あり)」及び資本金100億円未満の全業種では海外売上高比率が10%前後で、国内での事業活動が中心となっているのに対し、「資本金100億円以上・エンジニアリング専業」、「資本金100億円以上・商社(PE部門あり)」では70%超の値を記録しており、明らかに傾向が異なっている。○「エンジニアリング専業(資本金100億円以上)」だけEPC集中度、知識集約型事業度が75%を超えているのが特徴的である。

※EPC集中度、事業展開度等の指標の定義については19、20ページを参照。

1. 資本金100億円以上 2. 資本金100億円未満

0

25

50

75

100 EPC集中度

上下流事業統合度

知識集約型事業度事業展開度

海外売上高比率

資本金100億円以上・エンジニアリング専業

資本金100億円以上・プラント・メーカー

資本金100億円以上・商社(PE部門あり)

資本金100億円以上・建設業(PE部門あり)

0

25

50

75 EPC集中度

上下流事業統合度

知識集約型事業度事業展開度

海外売上高比率

Page 17: アンケート調査の回答結果をもとに · プラント・エンジニアリング産業の実態に関する分析 アンケート調査の回答結果をもとに 平成14年7月5日

16

9. 9. 9. 9. プラント・エンジニアリング産業における業種別特徴 ①プラント・エンジニアリング産業における業種別特徴 ①プラント・エンジニアリング産業における業種別特徴 ①プラント・エンジニアリング産業における業種別特徴 ①

○「プラントメーカー」、「商社[PE部門あり]」では、資本規模が大きくなるほど事業展開度、上下流事業統合度が高くなっているのに対し、「エンジニアリング専業」と「建設業[PE部門あり]」では上下流事業統合度は高くなっているが事業展開度は低い値を記録している。○事業展開度、上下流展開度いずれにおいても、世界的なエンジニアリング企業であるAMECの数値は、日本企業(平均値)よりも高い値を記録している。

→AMECでは上下流事業の統合により、特定事業に依存から脱却し相対的に業績の安定化がはかれる総合的業態への転換に成功?

※上下流事業統合度については20ページを参照。※AMECの上下流事業統合度及び海外売上高比率は、各社のHP、年次報告書及びENR誌等をもとに推計した。

業種・資本金規模別の事業展開度(平均)と上下流事業統合度(平均)

AMEC(英)

資本金100億円以上・商社(PE部門あり)

資本金100億円以上・プラント・メーカー

資本金100億円以上・エンジニアリング専業

資本金100億円以上・建設業(PE部門あり)

資本金100億円未満・建設業(PE部門あり)

資本金100億円未満・プラント・メーカー

資本金100億円未満・エンジニアリング専業

資本金100億円未満・商社(PE部門あり)

0

10

20

30

40

50

0 25 50 75 100

事業展開度(Pts)

上下流事業統合度(Pts)

Page 18: アンケート調査の回答結果をもとに · プラント・エンジニアリング産業の実態に関する分析 アンケート調査の回答結果をもとに 平成14年7月5日

17

9. 9. 9. 9. プラント・エンジニアリング産業における業種別特徴 ②プラント・エンジニアリング産業における業種別特徴 ②プラント・エンジニアリング産業における業種別特徴 ②プラント・エンジニアリング産業における業種別特徴 ②

○「エンジニアリング専業」、「総合建設(PE部門あり)」では、資本金規模が大きくなるに従い、海外売上高比率が高くなっている。○「商社(PE部門あり)」では資本金規模が大きくなるのに従い、海外売上高比率も高くなっている。○「プラントメーカー」では資本金規模が大きい程、事業展開度が高くなっているが、海外売上高比率は10%前後の値となっている。

→「エンジニアリング専業(資本金100億円以上)」は、EPC等に事業を絞り込み、海外市場での競争が中心。→「商社(PE部門あり)(資本金100億円以上)」は、海外市場で幅広く事業を展開。→「プラントメーカー(資本金100億円以上)」は、幅広く事業展開を行っているものの、国内市場での事業活動が中心。

※事業展開度については19ページを参照。※AMECの上下流事業統合度及び海外売上高比率は、各社のHP、年次報告書及びENR誌等をもとに推計した。

業種・資本金規模別の事業展開度(平均)と海外売上高比率(平均)

資本金100億円未満・エンジニアリング専業

資本金100億円未満・商社(PE部門あり)

資本金100億円未満・プラント・メーカー

資本金100億円未満・建設業(PE部門あり)

資本金100億円以上・建設業(PE部門あり)

資本金100億円以上・エンジニアリング専業

資本金100億円以上・商社(PE部門あり)

資本金100億円以上・プラント・メーカー

AMEC

0

25

50

75

100

0 20 40 60 80

事業展開度(Pts)

海外売上高比率(%)

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9. 9. 9. 9. プラント・エンジニアリング産業における業種別特徴 ③プラント・エンジニアリング産業における業種別特徴 ③プラント・エンジニアリング産業における業種別特徴 ③プラント・エンジニアリング産業における業種別特徴 ③

○いずれの業種においても、資本金規模が大きくなるほど、上下流事業統合度は高い値を記録している。○海外売上高比率については資本金規模の大きい「エンジニアリング専業(資本金100億円以上)」、「商社[PE部門あり](資本金100億円以上)」では70%以上の高い値を記録しているが、それ以外は10%前後の数値となっている。

→内需依存型か外需依存型かは業種の違いと資本金規模の影響が強い?○海外のエンジニアリング企業は上下流事業統合度は以上の値を、海外売上高比率は以上を記録し、売上高規模も大きい。

→世界市場で勝ち残るためには、BOO/BOT、O&M等、上下流事業を組み込んだビジネスモデルへの転換が不可欠?

※上下流事業統合度については20ページを参照。※海外のエンジニアリング企業の上下流事業統合度及び海外売上高比率は、各社のHP、年次報告書、及びENR誌等をもとに推計した。

業種・資本金規模別の上下流事業統合度(平均)と海外売上高比率(平均)

資本金100億円以上・商社(PE部門あり)

資本金100億円以上・エンジニアリング専業

Kellogg Brown & Root

AMEC

Becthel Group Inc.

Technip

資本金100億円未満・建設業(PE部門あり)

資本金100億円未満・プラント・メーカー

資本金100億円以上・プラント・メーカー

資本金100億円以上・商社(PE部門あり)

資本金100億円以上・建設業(PE部門あり)

資本金100億円未満・エンジニアリング専業

0

25

50

75

100

125

0 25 50 75

上下流事業統合度(Pts)

海外売上高比率(%)

売上高規模

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指標① EPC集中度

EPC集中度=(EPC事業の受注額)/総受注額EPC集中度=(EPC事業の受注額)/総受注額EPC集中度=(EPC事業の受注額)/総受注額EPC集中度=(EPC事業の受注額)/総受注額

 総受注額に占めるEPC事業比率を算出し、EPC事業への集中状況をあらわす指標。

指標② 知識集約型事業度

知識集約型事業度=(知識集約型事業の受注額)/総受注額知識集約型事業度=(知識集約型事業の受注額)/総受注額知識集約型事業度=(知識集約型事業の受注額)/総受注額知識集約型事業度=(知識集約型事業の受注額)/総受注額

 知識集約型事業を定義した上で、総受注額に占める知識集約型サービス比率を算出することを通じて、事業のソフト化状況を指標化する。

 具体的には、「知識集約型事業」として、次の9事業を想定。①コンソーシアム/JV、②BOT/BOO、③PM/オーナーズ・コンサルティング、④オーナー・エンジニアリング、⑤コンサルタント、⑥初期エンジニアリング・デザイン、⑦EPC、⑧EPCm、⑨プロセスデザイン

 具体的には、「EPC事業」として、次の2事業を想定。⑦EPC、⑧EPCm

 アンケート(【C】業務・事業形態と受注額構成比)の回答をもとに、以下のような指標を算出し、エンジニアリング専業やプラントメーカー、総合商社などの各企業の事業経営状況を定量的に比較した。

参考. プラント・エンジニアリング事業に関する指標の定義参考. プラント・エンジニアリング事業に関する指標の定義参考. プラント・エンジニアリング事業に関する指標の定義参考. プラント・エンジニアリング事業に関する指標の定義

指標③ 事業展開度

 事業総合化(または特化度、展開度)をあらわす指標として、次のようなものを定義する。

    事業展開度=100×{1-事業展開度=100×{1-事業展開度=100×{1-事業展開度=100×{1-Σ(Σ(Σ(Σ(事業事業事業事業AAAAの比率)の比率)の比率)の比率)2 2 2 2 }}}}  事業が総合化し、おのおのの事業の比率が下がるほど、同指標は100に近づき、逆に事業数が少なくなり、特定の事業の比率が高まると0に近づく。

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指標④ 上下流事業統合度(事業への影響の大きさによるウェイトづけ)

上下流事業統合度=各事業のポイントの合計上下流事業統合度=各事業のポイントの合計上下流事業統合度=各事業のポイントの合計上下流事業統合度=各事業のポイントの合計

 「事業全体に与える影響・意義」を業務段階別に定義しウェイト付けをした上で合算することにより、各企業の「上下流事業の「統合度」を示す指標。

※上記と同様の方法で、BOO/BOT、EPC等の事業形態にウェイトをつけ、個々の企業の契約総合化に関する指標も作成できる。

(注) ウェイトはWG1,企画部会等での意見をもとに設定。

<図 プラント・エンジニアリングの業務の流れとウェイト>

 川上と川下の業務が重くなるようにウェイトを設定。

 (例)②「BOT/BOO」だけを行う場合  上下流事業統合度=6+4+3+1+1+1+1+3+5=25    ⑦「EPC」と⑯「保守」を行う場合   上下流事業統合度=3+1+1+1+1+3+5     =15

   事業への影響の大きさによるウェイト(数値が大きいほど事業への影響が大)

ウェイト 6   4   3   1   1   1   1    3   5

基本計画基本設計

詳細設計調 達

建 設

試運転

コンサルタント契約

オーナ・エンジニアリング契約

初期エンジニアリング・デザイン契約

エンジニアリング+調達+建設管理契約

エンジニアリング+調達+建設契約

詳細設計の一部契約

●生産計画●施設概要の決定●投資予算策定

など

●プロセス/システム設計●制御系設計●機器基本仕様

●機器などの配置●輸送・搬送系設計●機器の詳細設計

基本設計の一部契約

●機器・資材メーカ-の比較、選定、購入●検査・品質・納期管理●輸送・通関・保険

管理 施工

●工事計画●施工業者選定●工事監理

●現場工事(施工) ●運転指導

●保証運転

【対象業務】

【ビジネス形態】

プロセスデザイン契約

機器・資材供給契約

保守契約

建設請負契約(管理・施工)

建設請負契約(管理)

建設請負契約(施工)

操業・保守

●製品の販売●保守

プロジェクト発掘

●受注活動一般●ファイナンスアレンジメント

●受注体制整備など

コンソーシアム契約/ジョイントベンチャー契約

プロジェクト・マネージメント契約/オーナーズコンサルタント契約

BOT契約/BOO契約

時間の流れ

⑰ 販売契約

※ファイナンスアレンジメント等も含む