ロコモティブ シンドロームって何?...ロコモティブシンドロームとは?...
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ロコモティブ シンドロームって何?
「最近、よくつまづくようになった」「ゆっくりしか歩けなくなった」
ということはありませんか?
その症状、放っておくと将来寝たきりになってしまうかもしれません!
「健康寿命」をのばすために、今から対策しましょう!
最近、よくつまづいたりして、足腰が弱ってきた
なぁって思うことが多いんだけど・・・
はら ふとしさん この春にやりたいこと:芝桜を見に行く
クリエ先生 管理栄養士 この春にやりたいこと:いちご狩りに行く
それは、「ロコモティブシンドローム」の 始まりかもしれません! このまま放っておくと将来大変なことに なるかもしれませんので、今からしっかりと 対策をしていきましょう。
ロコモティブシンドロームとは?
この、運動器に障害が起こることを「ロコモティブシンドローム」(以下:ロコモ)といいます。ロコモになると、歩行や日常生活に何らかの障害をきたし、自立した生活ができなくなり、介護が必要となる可能性が高くなるといわれています。
人が体を自由に動かせるのは、骨や関節、筋肉等で構成される運動器の働きによるものです。これらは連動しているため、1つでも悪くなると、うまく働かなくなります。
脳
末梢神経
脊髄
骨
関節
筋肉
軟骨
椎間板
●「運動器」の各パーツ
こんな症状ありませんか? 7つのロコモチェック!!
片脚立ちで靴下がはけない
家の中でつまずいたりすべったりする
階段を上がるのに手すりが必要
家のやや重い仕事が困難(掃除機をかけるなど)
2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難である(1Lの牛乳パック2個程度)
15分くらい続けて歩くことができない
横断歩道を青信号で渡り切れない
ロコモティブシンドロームになっていないか、チェックしてみましょう。 1つでも当てはまればロコモが懸念されます。
ロコモの原因となる疾患 ロコモは筋肉の衰えだけでなく、運動器に関わる疾患も原因となります。これらは、 高齢者だけでなく若いうちから発症することもあるため、早めの対策が重要です。
骨粗しょう症
骨の量が減ってもろくなり、ちょっと転んだだけで骨折したり、気づかぬ内に背骨が潰れたりします。背中が丸くなったり、身長が縮んできたら、注意が必要です。
変形性関節症
ひざや股、腰の関節軟骨のすり減りにより、痛みや動かす時の制限が生じます。 関節をよく動かし、周辺の筋肉を丈夫にすることが大切です。
変形性脊椎症
背骨に負担がかかり過ぎ、椎間板がすり減ったり骨が変形したりします。 神経が圧迫されると「脊柱管狭窄症」となり、脚の痛みやシビレを生じます。
健康寿命とは、「健康上の問題で日常生
活が制限されることなく生活できる期
間」のことです。平均寿命と比べると男性
は約9年、女性は約12年短くなっており
大きく差があります。
ロコモと健康寿命
関節疾患や骨折など、ロコモの原因とな
る疾患によって介護が必要になった人は
約3割にのぼるといわれています。
健康寿命をのばすためにも、ロコモが原
因となる疾患を若いうちから予防すること
が大切です。
ロコモにならないための食生活とは
3.「筋肉」を強くする栄養素を取る
運動により筋肉を鍛えても、食事をきちんと摂らなければ痩せて筋肉が減ってしまいます。エネルギー源となる炭水化物と共に、筋肉の材料となる「たんぱく質」を取ることが大切です。
1.バランスの良い食事をする
1日3食の食事をバランスよく摂ることで、体に必要な「5大栄養素」を補給します。肥満も痩せすぎも、ロコモには良くないため、適正体重を維持することが大切です。
2.「骨」を強くする栄養素をとる
骨は古くなると壊されて新しい骨が作られ、常に生まれ変わっています。 その時に必要な「カルシウム」などが不足していると、骨がスカスカになり、骨折をしやすくなってしまいます。
バランスの良い食事 ロコモを予防するためには、5大栄養素を摂ることが大切です。 主食、主菜、副菜、汁物からバランス良く摂りましょう!
肥満は、腰や膝に負担をかけます。 しかし、食事制限によって痩せ過ぎると、栄養素が不足し、骨や筋肉の量が減るため、食事はしっかり摂りましょう!
炭水化物
脂質
カラダを動かすエネルギー
たんぱく質
カラダをつくる素
ビタミン
ミネラル
カラダの調子を整える
骨粗しょう症は、自覚症状がないため、多くは骨折して初めて気付きます。 骨折から寝たきりになることも多く、そうなるとQOL(生活の質)が著しく低下するため、予防が大切です。
「骨」を強くする栄養素
加工食品に含まれるリン(リン酸塩)やコーヒーなどに含まれるカフェインは、 摂り過ぎるとカルシウムの吸収を妨げるといわれています。注意しましょう!
牛乳・乳製品 小魚
海藻類 大豆・大豆製品
骨を作る働き
カルシウム
ほうれん草
わかめ 納豆
骨の形成を維持 する働き
ビタミンK
小松菜 鮭
しらす干し
カルシウムの吸収を高める働き
ビタミンD
うなぎのかば焼き
きのこ類
「筋肉」を強くする栄養素 筋肉をつくるために必要なたんぱく質は、様々な食品から摂ることが大切です。 そしてたんぱく質の分解や合成を促進するビタミンB6を一緒に摂るとより効果的です。
筋肉は加齢と共に徐々に減少していきます。適切な運動習慣と バランスの良い食事を摂ることで、減少を予防することができます。
肉 魚
大豆・大豆製品
体をつくる素になる働き
たんぱく質
牛乳・乳製品 卵
マグロの赤身 カツオ
バナナ キウイ
たんぱく質の分解や合成を促進する働き
ビタミンB6
赤ピーマン
ロコモを予防するためには、食生活が大切なんだね。 でも、やっぱり運動も大切なんでしょ? なにかおすすめの運動はあるの?
はい、ありますよ! では、次回は 「ロコモ予防におすすめの運動」をご紹介しますね。
おまけクイズ
Xx 「ロコモティブシンドロームって何?」確認クイズへ
健康寿命をのばすために予防したい「ロコモティブシンドローム」ですが、初めて聞いたという方もいらっしゃるのではないでしょうか?そこで問題!
問題
ロコモティブシンドロームの認知度は どれくらいでしょうか?
①10%台 ②30%台 ③60%台 ④80%台
正解は、来月のカラダ健考塾で。 お楽しみに~! それでは最後に確認クイズをしてみましょう!
本編 参考文献:ロコモパンフレット2014年度版、公益社団法人 日本整形外科学会、2014年