ワークシートや ブックの作成と管理 -...

11
1-1 ワークシートやブックを作成する………………… 27 1-2 ワークシートやブック内を移動する……………… 37 1-3 ワークシートやブックの書式を設定する………… 44 1-4 ワークシートやブックのオプションと表示をカスタマイズする 53 1-5 印刷または保存するためにワークシートやブックを設定する 77 確認問題…………………………………………………… 101 ワークシートや ブックの作成と管理 新規作成、書式設定、印刷、保存など、ワークシートやブックの操作につ いて解説します。 1

Upload: others

Post on 15-Aug-2020

0 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

1-1 ワークシートやブックを作成する ………………… 271-2 ワークシートやブック内を移動する ……………… 371-3 ワークシートやブックの書式を設定する ………… 441-4 ワークシートやブックのオプションと表示をカスタマイズする … 531-5 印刷または保存するためにワークシートやブックを設定する … 77確認問題……………………………………………………101

ワークシートやブックの作成と管理新規作成、書式設定、印刷、保存など、ワークシートやブックの操作について解説します。

第1章

27

第1章 ワークシートやブックの作成と管理

チェック項目 参照Lesson 学習前 学習後 試験直前新しいブックを作成できる。 Lesson1

テンプレートを使ったブックを作成できる。 Lesson2

テキストファイルをインポートできる。 Lesson3

Accessファイルをインポートできる。 Lesson3

ワークシート名を変更できる。 Lesson4,5,6

ワークシートをコピーできる。 Lesson5

ワークシートを移動できる。 Lesson5

ワークシートを挿入できる。 Lesson6

ワークシートを削除できる。 Lesson6

1-1-1 新しいブックを作成する

■新しいブックの作成Excelを起動した直後に表示されるスタート画面から新しい空白のブックを開くことができます。何も入力されていないワークシートが表示されるので、表やグラフを一から新しく作成できます。Excelでは、ファイルのことを「ブック」といいます。

Lesson 1※このLessonの実習用ファイルはありません。

次の操作を行いましょう。

(1)Excelを起動し、新しいブックを作成

(2)データを入力セル【A1】に「年間収支報告」と入力セル【E1】に「2014/1/1」と入力

(1)① Excelを起動します。② スタート画面の《空白のブック》をクリックします。

新しいブックの作成◆スタート画面→《空白のブック》

1-1 ワークシートやブックを作成する第1章 ワークシートやブックの作成と管理

28

学習の前に

第1章

第2章

第3章

第4章

第5章

確認問題

標準解答

(2)① セル【A1】を選択します。②「年間収支報告」と入力し、 を押します。③ セル【E1】を選択します。④「2014/1/1」と入力し、 を押します。

<結果>

1-1-2 テンプレートを使用して新しいブックを作成する

■テンプレート「テンプレート」とは、あらかじめ必要な数式を入力したり書式を設定したりしたブックのひな型のことです。請求書や注文書など、繰り返し使う定型のブックをテンプレートとして保存しておくと、必要な部分を入力するだけで効率よくブックを作成できます。

■テンプレートを使ったブックの作成テンプレートを利用するには、テンプレートをもとに新しいブックを開きます。テンプレートの内容がコピーされたブックが表示されるので、必要な部分を入力してブックを作成できます。作成したブックは、もとのテンプレートとは別のファイルなので、内容を書き換えても、もとのテンプレートには影響しません。

Lesson 2※このLessonの実習用ファイルはありません。

次の操作を行いましょう。

(1)Excelを起動し、テンプレート「血圧記録表」を使って新しいブックを作成

(2)ワークシート「血圧データ」にデータを入力セル【D4】に「富士太郎」と入力セル【D10】に「150」と入力セル【E10】に「100」と入力

《ファイル》タブを使ったブックの作成Excelを起動した状態で、新しいブックを作成する方法は、次のとおりです。◆《ファイル》タブ→《新規》→《空白のブック》

テンプレートを使ったブックの作成◆スタート画面→一覧からテンプレートを選択→《作成》

29

第1章 ワークシートやブックの作成と管理

テンプレートの検索インターネットに接続している環境では、マイクロソフト社のホームページに登録されているテンプレートを利用できます。ビジネスやプライベートで使えるさまざまなテンプレートが登録されており、目的に合ったテンプレートを検索してダウンロードできます。インターネットに接続されていない環境で利用できるのは、パソコンにセットアップされているテンプレートだけです。

《ファイル》タブを使ったテンプレートの利用Excelを起動した状態で、テンプレートを利用する方法は、次のとおりです。◆《ファイル》タブ→《新規》→一覧からテンプレートを選択→《作成》

(1)① Excelを起動します。②《オンラインテンプレートの検索》に「血圧」と入力し、 (検索の開始)をクリックします。

※《オンラインテンプレートの検索》にキーワードを入力して、一覧に表示されるテンプレートを絞り込むことができます。

③ テンプレートの一覧から《血圧記録表》をクリックします。④《作成》をクリックします。

(2)① セル【D4】を選択します。②「富士太郎」と入力し、 を押します。③ セル【D10】を選択します。④「150」と入力し、 を押します。⑤ セル【E10】を選択します。⑥「100」と入力し、 を押します。

<結果>

30

学習の前に

第1章

第2章

第3章

第4章

第5章

確認問題

標準解答

1-1-3 ファイルをインポートする

■外部データの取り込みほかのアプリで作成したファイルを、Excelに取り込むことを「インポート」といいます。データを再入力することなく活用できるので効率的です。

「外部データの取り込み」を使うと、テキストファイルやAccessファイル、Web上のデータなどをExcelのワークシートの指定した場所に取り込むことができます。

❶ ❷ ❸ ❹

❶Accessからデータを取り込みAccessデータベースからデータをインポートします。

❷Webからデータを取り込みWebページのデータをインポートします。

❸テキストからデータを取り込みテキストファイルのデータをインポートします。

❹その他のソースからデータを取り込みその他の種類のデータをインポートします。

Lesson 3次の操作を行いましょう。

(1)ワークシート「商品一覧」のセル【A1】にタブ区切りのデータをインポートインポートするファイル : フォルダー「Lesson3」のテキストファイル

「商品リスト.txt」

(2)ワークシート「顧客一覧」のセル【A1】にデータをインポートインポートするファイル : フォルダー「Lesson3」のAccessファイル

「売上管理.accdb」インポートするテーブル :テーブル「顧客リスト」

外部データの取り込み◆《データ》タブ→《外部データの取り

込み》グループの各ボタン

31

第1章 ワークシートやブックの作成と管理

(1)① ワークシート「商品一覧」のセル【A1】をクリックします。②《データ》タブ→《外部データの取り込み》グループの (テキストからデータを取り込み)をクリックします。

③ フォルダー「Lesson3」を開きます。※《PC》または《ライブラリ》→《ドキュメント》→「MOS-Excel2013(1)」→「Lesson3」を選択します。

④ 一覧から「商品リスト」を選択します。⑤《インポート》をクリックします。

⑥《元のデータの形式》の《カンマやタブなどの区切り文字によってフィールドごとに区切られたデータ》を にします。

⑦《取り込み開始行》が「1」になっていることを確認します。⑧《元のファイル》が《932:日本語(シフトJIS)》になっていることを確認します。⑨《次へ》をクリックします。

❷❸

《テキストファイルウィザード1/3》❶元のデータの形式インポートするテキストファイルの形式が区切り文字で区切られているか、固定長のデータかどうかを選択します。テキストファイルの項目が、タブ、セミコロン、カンマ、スペースなどの区切り文字で区切られている場合は、《カンマやタブなどの区切り文字によってフィールドごとに区切られたデータ》を にします。

テキストファイルの項目がすべて同じ長さである場合は、《スペースによって右または左に揃えられた固定長フィールドのデータ》を にします。

❷取り込み開始行インポートするデータの1行目を設定します。

❸元のファイルテキストファイルで使われている文字コードを選択します。

❹ファイルのプレビューテキストファイルのデータが表示されます。

32

学習の前に

第1章

第2章

第3章

第4章

第5章

確認問題

標準解答

⑩《区切り文字》の《タブ》を にします。⑪《次へ》をクリックします。

❷❸

⑫《完了》をクリックします。

⑬《既存のワークシート》を にします。⑭「=$A$1」と表示されていることを確認します。⑮《OK》をクリックします。

《テキストファイルウィザード3/3》❶列のデータ形式《データのプレビュー》で選択した列のデータ形式を選択します。

❷詳細テキストファイルで使用されている小数点や桁区切りの記号を設定します。また、負の数値にマイナス記号があることを設定します。

❸データのプレビュー区切ったあとの列のデータ形式が表示されます。

《テキストファイルウィザード2/3》❶区切り文字テキストファイルで項目の区切り文字として使われている文字を選択します。

❷連続した区切り文字は 1 文字として扱う

項目間に複数の区切り文字が連続する場合に にします。

❸文字列の引用符テキストファイルで文字列の区切りを表す引用符が使われている場合、その文字を選択します。

❹データのプレビューテキストが区切られ、ワークシートのセルに入力される状態を確認します。

33

第1章 ワークシートやブックの作成と管理

<結果>

(2)① ワークシート「顧客一覧」のセル【A1】を選択します。②《データ》タブ→《外部データの取り込み》グループの (Accessからデータを取り込み)をクリックします。

③ フォルダー「Lesson3」を開きます。※《PC》または《ライブラリ》→《ドキュメント》→「MOS-Excel2013(1)」→「Lesson3」を選択します。

④ 一覧から「売上管理」を選択します。⑤《開く》をクリックします。⑥ 一覧から「顧客リスト」を選択します。⑦《OK》をクリックします。

⑧《テーブル》を にします。⑨《既存のワークシート》を にし、「=$A$1」になっていることを確認します。⑩《OK》をクリックします。

ファイル形式を指定して開くテキストファイルやHTMLファイル、XMLファイルなどはファイル形式を指定すると、Excelで直接開くことができます。また、ワークシート上で編集してもとのファイル形式のまま保存したり、Excelのブックとして保存したりできます。◆《ファイル》タブ→《開く》→《コンピューター》→《参照》→

→ファイル形式を選択

34

学習の前に

第1章

第2章

第3章

第4章

第5章

確認問題

標準解答

<結果>

1-1-4 ワークシート名を変更する

■ワークシート名の変更初期の設定では、ブックにワークシートが1枚だけ用意されており、そのワークシートに「Sheet1」という名前が付けられています。ワークシートを挿入すると、「Sheet2」「Sheet3」「Sheet4」のようにワークシート名が自動的に付けられます。複数のワークシートを利用する場合には、ワークシートを区別するために名前を変更すると便利です。

Lesson 4次の操作を行いましょう。

(1)ワークシート「Sheet1」の名前を「三宮」に変更

(1)① シート見出しをダブルクリックします。②「三宮」と入力し、 を押します。

<結果>

ワークシート名の変更◆《ホーム》タブ→《セル》グループの

(書式)→《シート名の変更》◆シート見出しを右クリック→《名前の変更》

◆シート見出しをダブルクリック

ワークシート名ワークシート名は31文字まで指定できます。次の記号は使えないので、注意しましょう。

[ ] : / * ¥ ?

コピー・貼り付け「コピー」と「貼り付け」を使って、異なるアプリ間でデータをやり取りできます。ほかのアプリのデータ範囲をコピーして、ワークシートに貼り付けることにより、データをインポートします。◆インポートするファイルを開く→データを範囲選択→データをコピー→Excelのワークシートを選択→データを貼り付け

35

第1章 ワークシートやブックの作成と管理

1-1-5 ワークシートをコピーする、移動する

■ワークシートのコピーワークシートはコピーして、コピー元とまったく同じ内容のワークシートを複製できます。同じフォーマットの表を作成する場合は、ワークシートをコピーして編集すると効率的です。同一のブック内でコピーするだけでなく、別のブックにコピーすることもできます。

■ワークシートの移動ワークシートは移動して、順番を入れ替えることができます。同一のブック内で移動するだけでなく、別のブックに移動することもできます。

Lesson 5次の操作を行いましょう。

(1)ワークシート「三宮」を右側に2枚コピー

(2)ワークシート「三宮(2)」の名前を「神戸」に変更

ワークシート「三宮(3)」の名前を「六甲」に変更

(3)ワークシートの順番を左側から「神戸」「三宮」「六甲」に入れ替え

(1)① ワークシート「三宮」のシート見出しをクリックします。② を押しながら、ワークシート「三宮」のシート見出しを右側にドラッグします。

※ドラッグ中、マウスポインターの形が に変わります。

③ 同様に、ワークシートをもう1枚コピーします。

(2)① ワークシート「三宮(2)」のシート見出しをダブルクリックします。②「神戸」と入力し、 を押します。③ 同様に、ワークシート「三宮(3)」のワークシート名を「六甲」に変更します。

(3)① ワークシート「神戸」のシート見出しをワークシート「三宮」の左側にドラッグします。

※ドラッグ中、マウスポインターの形が に変わります。

<結果>

ワークシートのコピー◆コピー元のシート見出しを選択→《ホーム》タブ→《セル》グループの

(書式)→《シートの移動またはコピー》→《移動先ブック名》の

→一覧からブックを選択→《挿入先》の一覧からワークシートを選択→《 コピーを作成する》

◆コピー元のシート見出しを右クリック→《移動またはコピー》→《移動先ブック名》の →一覧からブックを選択→《挿入先》の一覧からワークシートを選択→《 コピーを作成する》

◆ を押しながら、シート見出しをドラッグ

ワークシートの移動◆移動元のシート見出しを選択→《ホーム》タブ→《セル》グループの

(書式)→《シートの移動またはコピー》→《移動先ブック名》の

→一覧からブックを選択→《挿入先》の一覧からワークシートを選択

◆移動元のシート見出しを右クリック→《移動またはコピー》→《移動先ブック名》の →一覧からブックを選択→《挿入先》の一覧からワークシートを選択

◆シート見出しをドラッグ

ワークシートの切り替えシート見出しが多くて目的のシート見出しが表示されていない場合は、見出しスクロールボタンの各ボタンをクリックして、目的のシート見出しを表示します。また、見出しスクロールボタン上を右クリックして、一覧から選択することもできます。

36

学習の前に

第1章

第2章

第3章

第4章

第5章

確認問題

標準解答

1-1-6 既存のブックにワークシートを挿入する、削除する

■ワークシートの挿入初期の設定では、新しいブックには1枚のワークシートが表示されます。ワークシートが足りないときは、挿入してワークシートの枚数を追加できます。複数のワークシートを同時に挿入することもできます。

■ワークシートの削除不要なワークシートは、ブックから削除できます。

Lesson 6次の操作を行いましょう。

(1)新しいワークシートをワークシート「尼崎」の右側に挿入

(2)ワークシート「Sheet1」の名前を「合計」に変更

(3)ワークシート「姫路」とワークシート「尼崎」を削除

(1)① ワークシート「尼崎」のシート見出しをクリックします。② (新しいシート)をクリックします。

(2)① ワークシート「Sheet1」のシート見出しをダブルクリックします。②「合計」と入力し、 を押します。

(3)① ワークシート「姫路」のシート見出しをクリックします。② を押しながら、ワークシート「尼崎」のシート見出しをクリックします。③ 選択したワークシートのシート見出しを右クリックします。④《削除》をクリックします。⑤ メッセージを確認し、《削除》をクリックします。

<結果>

ワークシートの挿入◆《ホーム》タブ→《セル》グループの

(セルの挿入)の →《シートの挿入》

◆シート見出しを右クリック→《挿入》→《標準》タブ→《ワークシート》◆ +◆ (新しいシート)

ワークシートの削除◆《ホーム》タブ→《セル》グループの

(セルの削除)の →《シートの削除》

◆シート見出しを右クリック→《削除》

ワークシートの挿入位置(新しいシート)をクリックすると、選択

しているワークシートの右側に新しいワークシートが挿入されます。ワークシートの位置を変更する場合は、挿入後にワークシートを移動します。

複数のワークシートの選択複数のワークシートを選択してコマンドを実行すると、まとめて操作できます。

連続するワークシート

◆先頭のシート見出しをクリック→ を押しながら、最終のシート見出しをクリック

連続しないワークシート

◆1つ目のシート見出しをクリック→ を押しながら、2つ目以降のシート見出しをクリック