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女性ドローン測量技師の活動報告
株式会社荒谷建設コンサルタント
計測情報システム部測量課 堀田志帆
和歌山航測株式会社
保全技術部 西浦万里奈
目次
UAVスクールの概要
スクールを受講して
スクール後の取り組み
今後に向けて
・・・ 西浦
・・・ 西浦
・・・ 西浦・堀田
・・・ 堀田
自己紹介
和歌山航測株式会社 保全技術部
西浦 万里奈 (にしうら まりな) 入社2年目
ドライブ、旅行、バスケ etc…
今年は技術士補試験合格を目標に頑張っています!
趣味
ひとこと
和歌山航測(株)について
◼ 本社所在地 和歌山県和歌山市直川375番地の5
(大阪支店・紀南支店)
◼ 設 立 昭和47年
◼ 従業員数 42人
◼ U R L http://wasco.co.jpPhantomによる撮影(H30.4)
和歌山航測(株)について
建設コンサルタント
測量
補償コンサルタント
調査
システム
防災
発注者支援
事業内容
この業界へ飛び込んだ理由
和歌山高専 環境都市工学科に入学
東日本大震災に大きな衝撃を受ける
測量、防災、環境問題等について学ぶ
建設業界(現在の会社)に就職を決める
現在従事している業務
• 調査 【橋梁点検、交通量調査、非破壊試験】
• 発注者支援 【特殊車両取締、占用適正化】
• 災害査定用測量
• 奈良県河川巡視への同行をきっかけに
和歌山県でのUAV河川巡視を検討中
所有機器
Phantom 4Pro
UAVスクールの概要⚫ 日 程 ・・・ 平成29年11月20日~11月29日(10日間)⚫ 場 所・・・学校法人日本航空学園
>> 山梨県甲斐市宇津谷
⚫ 参加者・・・全国から測量関係、ドローン専門企業の方々
⚫ 講 師・・・学校法人日本航空学園、アジア航測株式会社の皆様
⚫ 取得証明・・・無人航空操縦技能証明・無人航空測量技能証明
⚫ 受講料・・・ 416,000円 「人材開発支援助成金」の利用可
参考 https://google.co.jp
UAVスクールのカリキュラム
飛行訓練課程(前半)1日目 2日目 3日目 4日目
UAS概論 整備・点検・基本操作 GPSを使用せず前後左右移動
スクエアフライト・8の字飛行
法律・ルール ホバリング 進行方向に向いて左右移動
遠方への飛行
自然科学 前後左右移動・指定場所に着陸
バーティカルボックス・対面飛行
緊急対応・自動航行・撮影
運用 GPSを使用せずホバリング
技術
学科試験
UAVスクールのカリキュラム
UAV航空測量課程(後半)5日目 6日目 7日目
ガイダンス 3.UAV写真測量に関わる基準 4.撮影計画作成実習
1.コース概要とカリキュラム説明 4.撮影計画作成実習
2.写真測量の基礎 学科試験
学科試験8日目 9日目 10日目
5.三次元形状復元 実技試験説明 実技試験
6.三次元点群データ作成 実技試験 合否発表
学科試験 7.データ利活用
飛行訓練の試験項目
※全ての項目においてPhantom4 Pro を使用
GPSを使用せずホバリング、前後左右移動
スクエアフライ ト
バーティカルボックス
遠方への飛行
実技試験の項目
問A.撮影計画立案
問B.UAV写真撮影
問C.撮影結果の点検
問D.三次元形状復元
問E. 精度管理
問F.三次元点群データ作成
撮影計画図撮影諸元計算シート
GS PRO飛行計画図
三次元形状復元精度管理表
UAVスクールの様子
富士山を背景に
UAVスクールを受講して
学んだことは・・・
UAV基礎知識
・無人航空機について
・歴史・法律・ルール・航空気象・安全運航管理
UAV操縦方法
・飛行前後の安全確認・操縦機の基本操作
UAV航空測量
・飛行ルートの計画・自動航行での飛行・データ処理
✓ 充実した環境でUAVについてひととおり学ぶことができた
✓ プロの方が講師であるため説明がわかりやすい
✓ 教材が充実している
✓ モーターグライダーの体験搭乗ができる
✓ 短期間で効率よく用途別飛行証明を取得
✓ 少人数制なので質問等しやすい
参加して良かった点
UAVスクール後の取り組み
▼航空局の飛行許可を取得
▼社内での点検作業や飛行練習
▼ UAVを使用する現場に出る機会が出来た
航空局の飛行許可を取得 全国のDID地区での飛行が可能
安全管理の一環で取り組んでいる
点検作業
安全運航のために日々の点検作業も怠りません!
操縦の技術力向上や各機体の扱い方を学ぶ目的で練習を行っている
飛行練習
日々の練習風景…
奈良県河川巡視の実証実験
4月下旬、株式会社シードコンサルタントさんの河川巡視作業に参加
国土交通省が平成28年3月31日に都道府県河川管理部長宛に通知した 『河川点検要領 』の改訂指導要綱に基づいて
ドローンを使用した河川カルテの作成と河川巡視
概要
奈良県河川巡視の実証実験
実施場所 : 奈良県五条市 丹生川
吉野川
丹生川
参考 https://google.co.jp
奈良県河川巡視の実証実験
高度約30m25m間隔で撮影垂直撮影 斜め撮影
河川カルテの作成
地形状況等の把握
和歌山航測(株)担当株式会社シードコンサルタントさん担当
作業概要
奈良県河川巡視の実証実験
①
⑤
②③
④
①
②
③
④⑤
①
②
③
④⑤
②
③
④
⑤
④
⑤
⑤
反省点
• 川幅が狭いためもう少し高度を下げて飛行すべきだった
⇒樹木が覆い被さる部分の地形状況を判断できない
• ホームポイントより200~300m程離れた場所で機体未接続となった
⇒どんな状況にも対応できるスキルを身につける
• Phantomはバッテリーの持ちが良いとは言えない
⇒予備の数を増やすなど対策が必要
危険!
感 想
• 目視外飛行であったため細心の注意をはかる必要があった
• 自動ホバリング機能があるが、川風等の影響がある
⇒樹木や電線に接触しないよう十分に考慮する必要があった
• 今回の作業で学んだことを自社のドローン業務取得に繋がるよう和歌山県での河川巡視、河川カルテの作成を検討したい
今年はハーフマラソン・フルマラソンに挑戦予定!
☆堀田 志帆(ほった しほ) 入社2年目
自己紹介
☆ 好きなこと 体を動かすこと(走る、泳ぐetc…)空や景色の写真を撮ること
☆ 部活動 陸上部(成績:10kmマラソン完走)
☆所属 株式会社荒谷建設コンサルタント計測情報システム部 測量課
写真:井仁の棚田
「自然」と触れ合う機会があったことから、
小学生の頃
植林や砂浜のゴミ拾いなど様々な活動に参加
「環境」に興味を持ち始め・・・
自然環境への興味から、6年生の頃「気象」に
興味を持つように
この業界へ飛び込んだ理由
この業界へ飛び込んだ理由
大学生の頃
「気象」の勉強がしたい!と思い、大学へ入学
授業やゼミ活動を通して、気象と関わりの深い
「災害」や「防災」についても興味を持つように
就職活動では、防災に関わる仕事を探し、
建設コンサルタントの業界を志望→アラタニに入社
現在従事している業務
地形測量
(現地測量、UAV)
応用測量
(路線測量、用地測量、
河川測量(深浅測量))その他
(流量観測、民間の起工測量等)
基準点測量
水準測量
☆ 概要 台風による砂の移動量変化を調べる
☆ 使用した機体 S1000+
☆ 私の役割
・パイロットの補助
(“計画通りのコース・高度を飛行しているか”
“バッテリー残量”“風速”をパイロットに伝える)
・標定点・検証点の観測(VRS)
UAVスクール後の取り組み ・・・砂浜の侵蝕調査
S1000+
☆ 概要 土砂崩れの状況を撮影し、
避難勧告解除の判断材料を提供する
☆ 使用した機体 Phantom4 Pro
☆ 私の役割
・パイロットの補助
(iPadを見て撮影位置へ誘導する、
シャッターを切る)
UAVスクール後の取り組み ・・・土砂災害現場
☆ 概要 起工時のUAVを用いた測量
☆ 使用した機体 S1000+
☆ 私の役割
・パイロットの補助
(“計画通りのコース・高度を飛行しているか”
“バッテリー残量”“風速”をパイロットに伝える)
・標定点・検証点の観測(TS)
UAVスクール後の取り組み ・・・i-Construction
UAVスクール後の取り組み ・・・パイロットとして
徐々にパイロットとしての活動も開始・・・
現場の安全管理
・周囲の状況(人・車、河川など)
・気象条件(風など)
2班体制でも動けるように
訓練中!
飛行ルートの設定
・高度(樹木等に注意)
・道路や線路の上空に出ないか
UAVスクール後の取り組みで苦労したこと
大型機は、バッテリーが重たく
運ぶのが大変!
必要な荷物が多い!
風が強く、飛ばせないことも・・・
(上空は地上より風が強い
→飛ばさない判断も大切)
高知は遠くて
移動が大変だった!
☆ UAVは様々な可能性を秘めていると感じた
→活用方法を考えていきたい(災害現場での活用等)
☆ UAVによる撮影と合わせて、標定点・検証点の観測を行う
→地上測量の大切さを感じた
→基本の地上測量を学び経験を積んでいきたい
今後に向けて ・・・UAVスクールに参加して
今後に向けて ・・・会社として
☆ 会社をあげて三次元に取り組んでいる
→さらにUAV・MMSを活用していきたい
アラタニ
和歌山航測
☆ 和歌山県の河川巡視
☆ 橋梁点検にUAVを使用することによる作業の効率化
を検討中
測量業界の今後の方向
デジタル化したことにより、コンパクトで扱いやすい機材が急速に普及
ex.) コンパクトレーザー計測機器、ドローン航空測量関連機器 etc・・・
平成19年
地理空間情報活用推進基本法制定
アナログ
二次元計測
デジタル
三次元化
今後に向けて ・・・女性も活躍できる時代
など、時代の変化や技術の発展により、
男女関係なく現場作業に従事しやすい環境に!
ますます女性技術者の拡大が期待される
これまで、男性が多い仕事だったが・・・
☆ UAVの操縦に、体力は関係ない
☆ データ処理・成果作成にアプリケーションソフトを
駆使する技量が求められる
人材不足解消の糸口にもなるのでは・・・?
☆ この業界に興味を持ってくれる人(子供や女性も)が
増えてくれると嬉しい
今後に向けて ・・・私たちの思い・目標
☆測量士等の資格を取得し、女性測量士・ドローンパイロット
としてもっと経験を積んで成長していきたい
☆ 災害現場でも活躍できる技術者になりたい
☆ より住みやすい街にするという目的を達成したい
この業界に飛び込んできたばかりで、まだまだ経験も
浅い私たちですが・・・
これから、成長していきたいと思っていますので、
見守っていただけたら嬉しいです。
今後に向けて ・・・最後に