福岡アジア都市研究所 アジア情勢報告会

ベトナムの都市インフラ

～ 経済成長下の都市生活 その環境と質 ～

2014.2.20

公益財団法人

福岡アジア都市研究所

仲野 雅志

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はじめに

ＵＲＣのご紹介

■公益財団法人福岡アジア都市研究所（ＵＲＣ）

都市政策の立案に役立つ調査研究

まち・都市づくりに関連する情報の収集・蓄積・発信

まち・都市づくり人材の育成

アジア都市との研究交流、交流プラットフォーム形成

http://www.urc.or.jp 福岡市国際視察・研修

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４．ダナン

５．都市生活の環境と質

２．ハノイ

１．都市化を捉える

３．ハイフォン

今日お話したいこと

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４．ダナン

５．都市生活の環境と質

２．ハノイ

１．都市化を捉える

３．ハイフォン

都市化を捉える

都市部人口と都市化面積の変化

4 〔出所〕Vietnam Urban Review / Technical Assistance Report (WORLD BANK,Nov.2011)

1999～2009年における 都市化した土地面積の増加幅（ha）

1999～2009年における 都市部人口の変化率（％）

2005～2012年における 人口の推移

〔出所〕Statiscal Yearbook of Vietnam 2012 (General Statistics Office of Vietnam) に基づき作成

都市化を捉える －ベトナムの国土政策－

南北に長い国土 北・中・南部の直轄市とその周辺地域を国の成長の極に

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■2050年を展望した2025年までの ベトナム都市システム開発修正総合 計画方針（2009年4月、首相承認） ①現在～2015年 重点経済地域及び大都市地域を 重点的に開発。 国家レベルの成長の極として 包括的経済地域が中心的な役割を担う。 ②2015～2025年 主要市街地を重点的に開発することで、 農村部の開発及び開発の分散化を抑制。 ③2026～2050年 都市ネットワークを全体に行きわたらせる。

〔出所〕ベトナム経済の基礎知識（守部裕行編著、JETRO）

都市化を捉える －ベトナムの国土政策－

南北に長い国土 北・中・南部の直轄市とその周辺地域を国の成長の極に

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■2050年を展望した2025年までの ベトナム都市システム開発修正総合 計画方針（2009年4月、首相承認） ①現在～2015年 重点経済地域及び大都市地域を 重点的に開発。 国家レベルの成長の極として 包括的経済地域が中心的な役割を担う。 ②2015～2025年 主要市街地を重点的に開発することで、 農村部の開発及び開発の分散化を抑制。 ③2026～2050年 都市ネットワークを全体に行きわたらせる。

３つの重点経済地域と ３つの大都市圏

【北部】 グレーター・ハノイ （ハノイ市・ハイフォン市など） 【中部】ダナン市 【南部】ホーチミン市

〔出所〕ベトナム経済の基礎知識（守部裕行編著、JETRO）

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４．ダナン

５．都市生活の環境と質

２．ハノイ

１．都市化を捉える

３．ハイフォン

〔出所〕Statiscal Yearbook of Vietnam 2012(General Statistics Office of Vietnam)に基づき作成

北部経済圏を担うグレーター・ハノイの中核 首都ハノイ

日本の円借款を活用し、総合的な大型開発が続いている

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■日本のＯＤＡによる インフラ整備支援 ＊都市交通 ＊排水・下水処理 ＊廃棄物処理 ＊新国際ゲート・ウェー

〔出所〕ベトナムへの日本のＯＤＡ（JICAホームページ、2013年8月）

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ノイバイ国際空港

ベトナムの国際ゲート・ウェー空港としてハブ機能を拡充

建設中の第2ターミナル（上）と周辺施設（下）

現在のノイバイ国際空港 第1ターミナル 第1ターミナル到着ロビー

2015年4月供用開始後のイメージ

（出所）ベトナムへの日本のＯＤＡ（JICA・ＨＰ、2013年8月）

ハノイ市旧市街地（ホアンキエム湖の北側）

旧い街並みを残すことで、日常生活の活気や観光資源としての魅力を保つ

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■昔ながらの街並みを意図的に保存 建物の外観を変える改築は認められていないが、 既存の外観を残しての建物内部の改装は自由。

■街の多様性・活気を生み出す要素 □角を頻繁に曲がる短く小さな街区 □古さや条件が異なる各種の建物が相当数混在し、 生み出す経済収益が異なっている □目的は何であれ、そこに十分な密度で人がいる

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旧市街地から眺める景観

市内に林立しはじめた高層建築

旧市街の宿泊先から東・北東方向を眺める

■旧市街地・官庁街地区など 街並み・景観を残す意思のある地域を 取り囲むように、 周辺部の開発が急速に進んでいる。

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ハノイ市内の道路事情

変化する混雑・渋滞の質

■混雑・渋滞の背景 追いつかない交通インフラ整備と市民の交通意識 ○大量輸送を可能とする公共交通が、 バスのみと貧弱 ○市中心部へ流入するバイク、自動車の増加 ○直進・右左折時の動線に対する 非効率な交差点の構造 ○交通秩序は、事実上、人々の“阿吽の呼吸”

混雑の質が変化？ 市内幹線道路 無秩序に見える交差点

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ハノイ市民の生活の質を写す鏡

高質化が進む「住宅」・「交通手段」・「通信」

新興住宅地（マンション群）

増え続けるバイク カブからスタイリッシュなスクーターへ

（上段）携帯電話の中継アンテナ局 （下段）街中のスマホのアクセサリーショップ

グレーター・ハノイを支える大動脈

ハノイ－ハイフォン間を結ぶ国道5号線から垣間見えたもの

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（手前）国道に沿って走る単線の鉄道 （ 奥 ）郊外に広がる住宅地

沿線で目についた 待機中の建設重機

沿線に立地する 物流会社や工場

常に渋滞ポイント 非効率な料金所 道路両側地域の往来を分断する 片道2車線の直線的道路

3人体制で車1台を捌く

【料金所手前】 通行チケット配布

【料金所】 一人が料金受け取り、

もう一人が監視

ハノイ市郊外

都市部の食糧需要を支える田園地帯と工場（工業団地）が並存

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（上段左から） ノイバイ空港への迂回道路の両脇に立ち並ぶ近郊農家の集落、一面に広がる水田、点在するバナナ畑やため池

（下段） 水田の中に 点在する工場 工場規模は、大小まちまち

（背景） □ 通常、工業団地による土地の最低リース面積は、 5千～1万㎡が多い。 □ リーマンショック後、近年は日系企業に限らず 韓国系、台湾系企業でも投資金額が減少。 500～1,000㎡のレンタル工場へのニーズが 高まっている。

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４．ダナン

５．都市生活の環境と質

２．ハノイ

１．都市化を捉える

３．ハイフォン

〔出所〕Statiscal Yearbook of Vietnam 2012(General Statistics Office of Vietnam)に基づき作成

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ハイフォン旧市街

フランス統治下のなごりを残す造船の街

ハイフォン旧市街

どことなく懐かしさを感じる交通風景

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ハイフォン旧市街地

のんびり感が漂う建築現場

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建築物は、

梁と主な柱には、コンクリートを

使用するが、基本的な建築構造は赤レンガの積み上げ

テラコッタのタイルが、 歩道の舗装材のトレンド？

ハイフォン旧市街地

多様化する休憩・交流スポット

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昔ながらのスタイル ちょっとスタイリッシュに

Wifiを売りにしたカフェ＆バー

ハイフォン新市街地

「片道３車線＋バイク・自転車専用道」の大通りを中心に開発

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■車社会を中心に考えた都市開発 □ 幅員の広い直線的な道路 □ 道路の両側には、銀行、オフィスビル やショッピングセンターが建ち並ぶ □ 歩く人々はまばら

ハイフォン新市街地

After Four に、大通りから一本中を歩いてみると①

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新興住宅地に隣接する湖周辺では、思い思いに時間を過ごす市民の姿が

小学校に バイクで子どもを 迎えに来る母親

ハイフォン新市街地

After Four に、大通りから一本中を歩いてみると② 集合住宅地

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（写真上段2枚）凝ったデザインの３～５階建てマンションが立ち並ぶ一角 （写真下段3枚）この住宅地内の建設現場

ハイフォンの道路

港湾都市として物流を優先？ 広い幅員の直線的な幹線道路

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（左上段） 新市街地を走る コンテナトレーラー

■円滑な道路交通 （左下段）専用レーンと速度規制を示した高規格な幹線道路 への工夫 （右上段）ローターリー式交差点 （右下段）中央分離帯

リゾート開発が残したもの

維持管理まで手が回らない沿岸道路、建設がとまったままのホテルも

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４．ダナン

５．都市生活の環境と質

２．ハノイ

１．都市化を捉える

３．ハイフォン

〔出所〕Statiscal Yearbook of Vietnam 2012(General Statistics Office of Vietnam)に基づき作成

ダナン

中央政府の支援と外資の積極導入により目指す ベトナム初のグリーンシティ

27 （写真上段２枚） 〔出所〕2013年アジア都市景観賞応募添付資料（ダナン市）

ダナン中心部

外資を呼び込み、都市の成長エンジンとしたい都市開発プロジェクト

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■ ホイアンなど世界文化遺産、ロングビーチなど近隣リゾート地、ダナン国際空港への アクセスの良さが売り ■ ソフトウェアパーク、外資系ホテル、多目的複合ビル、大学などが立地 ■ 知識創造型ビジネスの集積とオフィス需要を喚起。郊外の工業団地との両輪で、 経済自由地域を活かした都市の経済成長を図りたい。

ダナン中心部

公設マーケットとその周辺

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■買い物の足はもっぱらバイク。食品・日用雑貨品などなんでも揃うマーケットなどで済ませる。

ダナン中心部と周辺部の住宅地を比較

高い成長率の足下で、偏在する生活の質と、その差の顕在化

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開発地区に隣接する地域 開発地区から車で10分ほどの地域

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４．ダナン

５．都市生活の環境と質

２．ハノイ

１．都市化を捉える

３．ハイフォン

都市生活の環境と質

歩道空間の使い方 ～ハノイの官庁街周辺にて～

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■人が集うオープンな空間、使い方は人それぞれ

都市生活の環境と質

歩道 街路樹の功罪

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■緑豊かな街路樹は 【功】 ・季節の訪れを知らせる ・歩いていて気持ちが良い街路景観をつくる ・気温が高く、日差しの強いベトナムにとって、涼をもたらす木陰をつくる貴重な資産 一方で 【罪】 ・歩道に広く張った根は、歩きやすさを損なう ・狭い幅員の歩道では、大木となった街路樹自体が障害物になっていることも

都市生活の環境と質

歩行者にとって歩きにくい歩道

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■歩きにくい歩道 ～各都市の共通点～

○道路面からの歩道路面までの高さ、階段並みに高い ○インターロッキングブロックやタイルを用いたカラー舗装など、 凹凸のある舗装がすっかり幅を利かせている ○広く張った根が、舗装を破壊

■路面の平坦性が、 歩行者にとっての“歩きやすさ“を生み出す

都市生活の環境と質

上水道整備と下水道整備は、車の両輪

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ハイフォンの浄水場 ベトナム随一の高品質な水道水として自信を示す

（上水道整備） ※ハイフォンを例に □ 漏水対策、浄水、配水の考え方・ 技術は、JICAなどを通じた技術 移転、人材育成支援によって 全体的に向上 □ 「将来的に、配水コントロールシス テムを自動化したい」と話す 配水管のバルブ操作員などの雇用・ 配置転換等がネックになる可能性も

原水を河川からの取水に頼っているため、 未処理の下水・排水が河川に流入することを防ぐことは、喫緊の課題

都市生活の環境と質

上水道整備と下水道整備は、車の両輪

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（下水道整備） ※ダナンを例に □ 都市化、工業化や観光開発の拡大に伴って 増え続ける下水・排水量に対して、処理能力が 絶対的に不足 □ 下水のほとんどは湖沼や河川に直接排出さ れ、水環境の汚染が深刻化 □ 市内の雨水排水施設も排水能力が十分では なく、降雨時に冠水が頻繁に発生

分流式下水道への関心

都市生活の環境と質

深刻化を増す埋立処分場の不足 ～ごみを出さない市民の意識と制度設計～

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■ごみの排出を減らす対策が大きな課題 ○市民に対する３Ｒ意識の啓発・浸透 ○効果的な従量制料金の設定 ○収集のシステム化 ｅｔｃ

※写真上段左から下段右に順に ・回収ボックス（緑は「生ごみ」、オレンジは「その他」） ・昼間放置されるごみ（ハノイ） ・街路樹の根本でよく目にするタバコの吸い殻などのポイ捨て （ハノイ） ・回収ごみのパッカー車への積み込みを待つ清掃員（ハイフォン） ・ごみの収集ポイント？（ハノイ）

都市生活の環境と質

深刻化を増す埋立処分場の不足 ～急がれる処理技術向上～

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■同じオープン ダンピングと言っても、 抱える問題の質は 都市によって異なる

臨海部にあるハイフォン市 山間部にあるダナン市

○排出される ごみの量と質 ○ごみの処理・処分 方法の質（技術・ 考え方・人材） ○埋立処分場からの 浸出水の管理 ○焼却処理施設を 導入した場合の ウェイストピッカー の生計 etc

ベトナムの都市インフラ（私見）

39 〔出所〕都市のクオリティ・ストック（林良嗣ほか編著、鹿島出版会）ほかを基に作成

20世紀 21世紀

高成長率 低成長率

人口増大 人口減少

　（少子高齢化）

役割 役割

　資本集約型社会を支える 　知識集約型経済社会

　を支える

評価 評価

　単目的 　多目的

　（経済の成長支援） 　（生活の質的向上・維持支援）

　一元的 　多元的

　(環境持続性・経済持続性）

1945 ’54 ’62 ’66 ’73 ’77 ’87 ’91 ’95 ’00 ’07 ’10

バブル崩壊

▼「もはや戦後ではない」 (’56)

▼所得倍増計画(’60)

▼東海道新幹線開業(’64)

▼東京オリンピック(’64)

▼東名高速道路全線開通(’69)

▼日本列島改造論(’72) ★対越援助再開（’92）

▽第1次インドシナ戦争(’46) 計画経済(’76～85) ドイモイ政策(’86～)

▽休戦協定、南北分離(’54) ▼市場経済の導入

▽第2次インドシナ ▼外国投資法制定(’88)

　　　　　戦争(’65) ▽中越 　　　⇒「本格的な外資誘致へ」

　　戦争(’79) ▼ASEAN正式加盟(’95)

▼APEC正式参加(’98)

▼WTO加盟(’07)

★中所得国へ移行(’09)

インフレ抑制とマクロ経済の安定を重視

南北統一

ベトナム

日　　　　　　　　　　本 「多極分散型国土」

経済社会

空間・インフラ

目標到達点 目標到達点

終　　　戦

高度経済成長期 安定成長期

設備投資主導型

輸出・財政主導型

転換期三全総

「定住圏構想」

四全総

四大公害

社会全体の

経済的繁栄

社会構成員の

生活の豊かさ

必 需 財

としての充足

価 値 財

としての充足

ベトナムの都市インフラ（私見）

40 〔出所〕都市のクオリティ・ストック（林良嗣ほか編著、鹿島出版会）ほかを基に作成

20世紀 21世紀

高成長率 低成長率

人口増大 人口減少

　（少子高齢化）

役割 役割

　資本集約型社会を支える 　知識集約型経済社会

　を支える

評価 評価

　単目的 　多目的

　（経済の成長支援） 　（生活の質的向上・維持支援）

　一元的 　多元的

　(環境持続性・経済持続性）

1945 ’54 ’62 ’66 ’73 ’77 ’87 ’91 ’95 ’00 ’07 ’10

バブル崩壊

▼「もはや戦後ではない」 (’56)

▼所得倍増計画(’60)

▼東海道新幹線開業(’64)

▼東京オリンピック(’64)

▼東名高速道路全線開通(’69)

▼日本列島改造論(’72) ★対越援助再開（’92）

▽第1次インドシナ戦争(’46) 計画経済(’76～85) ドイモイ政策(’86～)

▽休戦協定、南北分離(’54) ▼市場経済の導入

▽第2次インドシナ ▼外国投資法制定(’88)

　　　　　戦争(’65) ▽中越 　　　⇒「本格的な外資誘致へ」

　　戦争(’79) ▼ASEAN正式加盟(’95)

▼APEC正式参加(’98)

▼WTO加盟(’07)

★中所得国へ移行(’09)

インフレ抑制とマクロ経済の安定を重視

南北統一

ベトナム

日　　　　　　　　　　本 「多極分散型国土」

経済社会

空間・インフラ

目標到達点 目標到達点

終　　　戦

高度経済成長期 安定成長期

設備投資主導型

輸出・財政主導型

転換期三全総

「定住圏構想」

四全総

四大公害

社会全体の

経済的繁栄

社会構成員の

生活の豊かさ

必 需 財

としての充足

価 値 財

としての充足

■2020年の近代工業国家を目指した整備 ○経済成長を支える必需財の充足 ○ほぼ半世紀遅れで、日本の「かつて通った道」を駆け足で進んでいる感がある ○同じアジア地域に属する課題先進国・日本の経験は、ベトナムにとって示唆に富む

■日越双方にとってプラスの将来関係の礎としたい ○将来世代が受け継ぐ社会資本として、 「環境の持続」 …水・緑 「住みよさ」 …住宅、景観、快適で確実な移動など 「安全安心」 …自然・建物・交通などから受けるリスクの低減

「生活文化機会へのアクセス」 …教育・文化、医療、買い物など などに関するベトナム自身の価値観を内に組み込んでおきたい

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ご静聴 ありがとうございました。

福岡アジア都市研究所 仲野 雅志