セカンドライフについて考える本...セカンドライフについて考えて...

14
セカンドライフについて考える本 2020年4月版 病院 年金手帳 税金 公共料金 食費 必ずかかる生活費… 年金・医療・介護への不安… 楽しいことにも お金がかかる⁉ ゆとりあるセカンドライフを 過ごすために ●本資料は情報提供を目的としたものであり、特定の商品を推奨または勧誘する ものではありません。 ●本資料に記載のデータは、信頼できる情報に基づき構成されていますが、 内容の正確性・完全性については保証するものではありません。 また、グラフの結果数値については、出典元のデータをそのまま掲載しています ので、四捨五入により合計が100%にならないものがあります。 ●本資料に記載の制度内容については2020年2月時点の制度に基づくもので、 今後変更される場合がありますのでご注意ください。 [お問合せ先] [資料作成] 第一フロンティア生命保険株式会社 〒141-0032 東京都品川区大崎2-11-1 大崎ウィズタワー 電話(03)6685-6500(大代表) 2020年4月版 監修:桶谷浩 (社会保険労務士、CFP ® F1272-10 コンサルティング推進部S19-0331(2020.2.10) 生涯15352-03

Upload: others

Post on 22-Sep-2020

0 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: セカンドライフについて考える本...セカンドライフについて考えて みませんか?3 4 第二の人生はやりたいことをする セカンドライフの意識調査(退職後にやりたいことは?)

セカンドライフについて考える本

2020年4月版

病院

年金手帳

税金

公共料金

食費

必ずかかる生活費…

年金・医療・介護への不安…

楽しいことにもお金がかかる⁉ ゆとりあるセカンドライフを

過ごすために

●本資料は情報提供を目的としたものであり、特定の商品を推奨または勧誘する ものではありません。●本資料に記載のデータは、信頼できる情報に基づき構成されていますが、 内容の正確性・完全性については保証するものではありません。 また、グラフの結果数値については、出典元のデータをそのまま掲載しています ので、四捨五入により合計が100%にならないものがあります。●本資料に記載の制度内容については2020年2月時点の制度に基づくもので、 今後変更される場合がありますのでご注意ください。

[お問合せ先] [資料作成]

第一フロンティア生命保険株式会社〒141-0032 東京都品川区大崎2-11-1

             大崎ウィズタワー電話(03)6685-6500(大代表)

2020年4月版

監修:桶谷浩(社会保険労務士、CFP®)

F1272-10 コンサルティング推進部S19-0331(2020.2.10)生涯15352-03

Page 2: セカンドライフについて考える本...セカンドライフについて考えて みませんか?3 4 第二の人生はやりたいことをする セカンドライフの意識調査(退職後にやりたいことは?)

1 2

セカンドライフをどのように過ごしますか?

セカンドライフについて考えてみませんか?

退職後にやりたいこと

セカンドライフは意外と長い

1

2

1

2

3

公的年金の平均受取額をご存じですか?

あなたは何歳から年金を受け取れますか?

公的年金は、賃金・物価の上昇についていけますか?

1

2

3

3

重くなる社会保障の負担

高まる「長生きリスク」と重くなる医療費の負担

長生きとともに、介護・認知症への不安も増加

セカンドライフの生活資金について計画していますか?

医療や介護、いろいろ不安

ゆとりあるセカンドライフを過ごすために

公的年金は「いつから」「いくらくらい」もらえますか?

P.3-4

P.5-6

P.7-12

P.7-9

P.10

P.11-12

P.13-18

P.13-14

P.15-16

P.17-18

P.19-22

退職したら何をしようかなあ

そろそろ考えた方がいいのかしら

やりたいことはいろいろあるなあ

退職後の生活はどれくらいお金がかかるのかなあ

医療費とか介護とかいろいろお金がかかりそうだなあ

将来のインフレも心配だなあ

年金はいつからどれくらい

もらえるのかなあ

1

2

退職金のことをご存じですか?

老後を過ごす場所・費用について考えておきましょう

P.23-24

P.25-26

[参考]セカンドライフの収入と支出についてくわしく知りたい P.23-26

1

2

資金計画にあわせてお金を上手にふやしましょう

海外には日本より金利の高い国もあるようです

たとえば生命保険を使ったふやし方があります

P.19-20

P.21

P.22

Page 3: セカンドライフについて考える本...セカンドライフについて考えて みませんか?3 4 第二の人生はやりたいことをする セカンドライフの意識調査(退職後にやりたいことは?)

セカンドライフについて考えて みませんか?

3 4

第二の人生はやりたいことをする第二の人生はやりたいことをする

セカンドライフの意識調査(退職後にやりたいことは?) セカンドライフは意外と長い

セールス手帖社保険FPS研究所「セカンドライフと退職金に関する意識調査」(平成26年11月調査)*対象は、夫婦の両方または夫婦のどちらかが退職金制度のある企業に勤務している50歳代の男女(551人)

男性:12時間×365日×24年(60歳からの平均余命)=約11万時間女性:12時間×365日×29年(60歳からの平均余命)=約13万時間

10時間×250日(土日・祝日などを除き)×38年=約9.5万時間

*1日のうち12時間を自由時間(残る12時間を睡眠やその他の時間と仮定)とした場合。*22歳から60歳まで38年間、1日10時間働いた場合。

(複数選択式)

日本人の平均寿命は…

■日本人の平均寿命

厚生労働省「簡易生命表」(平成30年)

参考:100歳以上の男女の数

男性…………………

女性………………8,463人

62,775人厚生労働省「住民基本台帳に基づく百歳以上の高齢者の総数」(令和元年9月1日現在)

平均余命…厚生労働省「簡易生命表」(平成30年)をもとに小数第1位を四捨五入して表示90歳までの生存率…厚生労働省「簡易生命表」(平成30年)をもとにセールス手帖社保険FPS研究所試算

現在の年齢

男性の平均余命

90歳までの生存率

女性の平均余命

90歳までの生存率

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80%

趣味や興味関心のあること 77.7%

セカンドライフは、これまでの勤務時間以上の時間を使 えそうです

第1位

第2位

第3位

第4位

第5位

第6位

第7位

第8位

第9位

第10位

第11位

第12位

定年までの勤務時間セカンドライフの自由時間

81.25 歳

87.32 歳です。

男性

女性

50歳

55歳

60歳

65歳

70歳

75歳

80歳

85歳

33年

28年

24年

20年

16年

12年

9年

6年

27.3%

27.7%

28.4%

29.6%

31.6%

35.0%

41.5%

56.2%

38年

34年

29年

25年

20年

16年

12年

8年

51.5%

51.9%

52.5%

53.5%

54.9%

57.3%

61.9%

72.3%

セカンドライフは、やりたいことができ るだけの十分な時間がありそうです。

夫婦のコミュニケーション 38.5%

スポーツやレジャー 32.3%

再就職 23.8%

子ども・孫とのコミュニケーション 20.7%

資産運用 17.1%

ボランティアなど社会活動 14.3%

親への孝行 13.4%

資格取得や勉強 11.4%

特にない 6.9%

独立・起業 4.9%

その他 3.6%

Page 4: セカンドライフについて考える本...セカンドライフについて考えて みませんか?3 4 第二の人生はやりたいことをする セカンドライフの意識調査(退職後にやりたいことは?)

セカンドライフの生活資金につ いて計画していますか?セカンドライフの支出と収入セカンドライフの支出と収入

(夫婦2人)ゆとりあるセカンドライフ資金36.1万円※

(月額)

毎月の平均収入に加え、約17.6万円(月額)が必要です

※(公財)生命保険文化センター「生活保障に関する調査」(令和元年度)

約4.0万円(月額)を貯蓄から取り崩す必要があります

平均支出22.5万円

(月額)

海外旅行

国内観光旅行

ゴルフ(コース)

音楽会・コンサートなど

観劇(テレビは除く)

釣り

陶芸

水泳(プールでの)

308,800円

104,300円

143,300円

23,800円

19,600円

36,900円

22,800円

26,100円

154,400円

27,450円

10,090円

4,860円

4,360円

3,930円

2,000円

1,100円

年間平均費用1回あたり費用

収入合計

社会保障給付(公的年金・恩給等)

勤め先収入(世帯主の配偶者および他の世帯員の収入)

事業・内職収入

仕送り金等その他の所得

185,413円

163,451円

10,535円

3,192円

8,237円

支出合計 225,470円

5 6

食費

住居費

光熱水道費

家具・家事用品費

被服・履物費

保健医療費

交通・通信費

教育・教養娯楽費

その他(交際費等)

税・社会保険料等

55,695円

16,426円

18,285円

7,768円

5,190円

12,173円

22,499円

21,037円

43,791円

22,604円

ゆとりあるセカンドライフを送りたい ですが、平均支出をまかなうだけでも、公的年金だけで十分といえるでしょうか? 自助努力で準備しておく必要もありそうです。

■余暇活動への参加費用

世帯主が65歳以上の無職世帯の場合

平均収入18.5万円

(月額)

(2018年における月平均額)(2018年における月平均額)

(公財)日本生産性本部「レジャー白書2019」*余暇活動への参加・消費の実態*60歳代以上の参加率が上位の種目のうち、主なものをピックアップ

収入の約88%が公的年金です

1日あたりの食費は約1,830円です

楽しいことにもお金がかかります

夫婦2人のゆとりあるセカンドライフ資金は月額で36.1万円必要といわれています

平均的な生活を送るとしても、毎月約22.5万円かかります

総務省統計局「家計調査 家計収支編(詳細結果表)」(2018年)

税金 公共料金

Page 5: セカンドライフについて考える本...セカンドライフについて考えて みませんか?3 4 第二の人生はやりたいことをする セカンドライフの意識調査(退職後にやりたいことは?)

公的年金の平均受取額をご存 じですか?(サラリーマンの場合)公的年金の平均受取額公的年金の平均受取額

7 8

*妻の老齢基礎年金額は、厚生年金の加入歴がない場合の金額です。

夫婦2人で送るセカンドライフ

夫がサラリーマン、妻が専業主婦の場合(月額)

妻夫 60歳 55歳<現在>

それぞれ平均余命まで生存

※夫の老齢厚生年金〔平成30年度 厚生年金保険受給者平均年金月額69,095円(基礎及び定額なし)〕の4分の3に相当する額を受給すると仮定しています。

厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業の概況」(平成30年度)をもとに作成

公的年金だけでは毎月赤字も考えられます。長生きリスクに備えて、

「早めに」かつ「長めに」準備する必要がありそうです。

食費交際費教養娯楽費住居費

3.6万円2.1万円1.7万円1.6万円

光熱・水道費保健医療費被服・履物費その他

1.3万円0.9万円0.5万円3.6万円

総務省統計局「家計調査 家計収支編(詳細結果表)」(2018年)

15.2万円(月額)の内訳

老齢厚生年金

老齢基礎年金

遺族厚生年金約5.2万円※

老齢基礎年金約5.2万円

老齢基礎年金約5.2万円

夫の相続発生後

妻の年金収入

約10.4万円

約15.3万円

36.1万円(月額)不足

20.8万円(月額)不足

15.6万円(月額)不足 4.8万円(月額)不足

年金なし期間

妻 の年金

夫 の年金

36.1万円(夫婦2人のゆとりあるセカンドライフの生活費)15.2万円(女性60歳以上単身世帯の支出)

60歳 65歳 70歳 84歳

65歳 79歳 89歳

夫の相続発生

年金支給開始年齢は段階的に65歳まで引き上げ

夫婦の年金 収入

約20.5 万円

*掲載している「ねんきん定期便」はイメージです。*年齢によって、送られる「ねんきん定期便」の書式や内容が異なります。

今から年金受給額を確認しておくのもよいですね。

国民年金、厚生年金に加入されている方は毎年の誕生月になると、日本年金機構から加入記録や見込額などが記載された「ねんきん定期便」が送られてきます。

参考 ねんきん定期便について

日本年金機構のねんきんダイヤル0570-05-1165

これまでの年金加入期間

老齢基礎年金と老齢厚生年金の、1年間の受取見込額

Page 6: セカンドライフについて考える本...セカンドライフについて考えて みませんか?3 4 第二の人生はやりたいことをする セカンドライフの意識調査(退職後にやりたいことは?)

あなたは何歳から年金を受け取れますか?公的年金の平均受取額をご存じですか?(自営業の場合)

公的年金の平均受取額公的年金の平均受取額 公的年金の支給開始年齢公的年金の支給開始年齢

男性 女性

夫が自営業、妻が主婦の場合(月額)

9 10

厚生年金は、最終的に65歳から支給開始となります*夫・妻の老齢基礎年金額は、厚生年金の加入歴がない場合の金額です。

老齢基礎年金約5.2万円

老齢基礎年金約5.2万円

厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業の概況」(平成30年度)

日本年金機構ホームページより

請求時の年齢

報酬比例部分の引き上げ

最終

~S16.4.1生まれ

S28.4.2~

S30.4.1

S30.4.2~

S32.4.1

S32.4.2~

S34.4.1

S34.4.2~

S36.4.1

S36.4.2~

S33.4.2~

S35.4.1

S35.4.2~

S37.4.1

S37.4.2~

S39.4.1

S39.4.2~

S41.4.1

S41.4.2~

~S21.4.1生まれ

報酬比例部分 老齢厚生年金

定額部分 老齢基礎年金

*公務員期間分の厚生年金については、女性の場合であっても一部例外を除き、支給開始年齢の引き上げは男性と同時期にスタートします。

・『繰上げ』した場合の減額率

・『繰下げ』した場合の増額率

0.5% × 繰上げ請求月から65歳に達する日の前月までの月数➡1ヵ月あたり0.5%ずつ減額

0.7% × 65歳に達した月から繰下げ申出月の前月までの月数➡1ヵ月あたり0.7%ずつ増額

公的年金の支給がなくなりました

夫婦の年金収入

約10.4万円

65歳

65歳

65歳60歳特別支給の老齢厚生年金

61歳

62歳

63歳

64歳

65歳

年金の支給開始年齢は段階的に引き上げられています。退職後、年金支給開始の65歳までの生活費を準備しておいたほうがよさそうです。

自営業の場合、サラリーマン・公務員の場合よりもさらに状況は厳しそうです。

65歳からの老齢年金の目安(1人あたり)参考

老齢基礎年金 『繰上げ』『繰下げ』した場合の受給割合(昭和16年4月2日以後に生まれた方)参考

60歳

61歳

受給割合(イメージ)

繰上げ受給本来受給繰下げ受給

合計

380万人

2,752万人

45万人

3,177万人

平均年金月額43,479円

57,466円

76,274円

56,058円

62歳

63歳

64歳

65歳

66歳

67歳

68歳

69歳

70歳

75% 100% 125% 150%

厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業の概況」(平成30年度)

受給者数

繰上げ受給

本来受給

繰下げ受給

加入年数

25年

自営業者(老齢基礎年金)

サラリーマン(老齢基礎年金+老齢厚生年金)

年収約560万円 年収約720万円 年収約960万円

月額約4.0万円(年約48.8万円)

月額約10.3万円(年約124.8万円)

月額約12.2万円(年約146.5万円)

月額約14.9万円(年約179.1万円)

30年 月額約4.8万円(年約58.5万円)

月額約12.4万円(年約149.5万円)

月額約14.6万円(年約175.5万円)

月額約17.8万円(年約214.5万円)

35年 月額約5.6万円(年約68.3万円)

月額約14.5万円(年約174.2万円)

月額約17.0万円(年約204.5万円)

月額約20.8万円(年約249.9万円)

40年 月額約6.5万円(年約78.0万円)

月額約16.5万円(年約198.9万円)

月額約19.4万円(年約233.5万円)

月額約23.7万円(年約285.3万円)

*平成15年4月以降は総報酬制(保険料と年金額を月々の給与と賞与の両方から計算)の適用を受けますが、賞与は月収の4ヵ月分として計算しています。*例えば「年収約960万円」は、月々の給与60万円、賞与240万円(60万円×4ヵ月)を目安として計算しています。*厚生年金の額は年収が高いほど大きくなりますが、もととなる標準報酬月額は62万円、標準賞与額は支給1回につき150万円の上限があります。

*令和元年度の年金額をもとに計算し、加給年金、経過的加算などは考慮していません。

70%

76%

82%

88%

94%

100%

108%

117%

125%

134%

142%

Page 7: セカンドライフについて考える本...セカンドライフについて考えて みませんか?3 4 第二の人生はやりたいことをする セカンドライフの意識調査(退職後にやりたいことは?)

公的年金は、賃金・物価の上昇 についていけますか?公的年金の給付水準の引き下げ公的年金の給付水準の引き下げ

11 12

今後の年金の給付水準は低下 していくことが予想されます。セカンドライフで今の生活水準を維持するには、 自助努力で準備しておく必要がありそうです。

公的年金の年金額算定の考え方受給開始時

(新規裁定者) 賃金変動ベース 受給開始後(既裁定者) 物価変動ベース

ただし…

物価が賃金より伸びた場合は、受給開始後も賃金の変動をベースに改定(『賃金が伸び悩んでいるときに年金だけふやすこと』への反対の声をふまえたもの)

賃金の変動に置きかえられる3つのケース

・物価、賃金ともにプラス・物価が賃金より伸びた

物価はプラス、賃金はマイナス(2021年4月~)

・物価、賃金ともにマイナス・物価より賃金が落ち込んだ

(2021年4月~)

*現行(2020年度まで)は、ケース❷の場合「据え置き」、 ケース❸の場合「物価分だけ減らす」措置がとられます。

現役世代の賃金との連動性が従来以上に強くなります

直近2年間の年金額

2019年4月( 0.1% )

2020年4月( 0.2% )※2

国民年金(月額) 厚生年金(月額)※1

65,008円

65,141円

220,266円

220,724円

厚生労働省「各年度の年金額についての報道発表資料」をもとに作成※1 平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)43.9万円)で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢

基礎年金(満額))の給付水準です。※2 名目手取り賃金変動率0.3% - マクロ経済スライド調整率0.1% = 0.2%

年月(年金額の改定率)

<キャリーオーバー制度(2018年4月から実施)>マクロ経済スライドが実施されても、前年度より年金の名目額(額面の金額)は下げないルールのため、前年より前の「スライド調整率」は未調整分として翌年以降の景気回復期に繰り越されます。

物価賃金

物価 賃金

物価 賃金

景気拡大期 景気後退期 景気回復期

マクロ経済スライドによる年金額改定

年金の名目額(額面の金額)は下げない

賃金(物価)

スライド調整率

年金額の改定率

賃金(物価)

スライド調整率+

未調整分

年金額の改定率

賃金(物価)

部分的なスライド調整率

年金額改定なし

未調整分をキャリーオーバー

マクロ経済スライドのイメージ

原則的な考え方 マクロ経済スライドによる考え方

年 金 額前年年金額 年 金 額前年年金額

2%の上昇 1.1%の上昇0.9%

*マクロ経済スライドは、公的年金被保険者数や平均余命の延び等の要素によりスライド調整率が変動します。*「キャリーオーバー制度」により、前年より前のスライド調整率が繰り越され、必ずしも上記のイメージになるとは限りません。*年金額は、原則として、つぎの算式により計算されます。 受給開始時(新規裁定時)······年金額=前年受給者の年金額×(1+名目手取り賃金変動率-スライド調整率) 受給開始後(裁定後)·············年金額=前年年金額×(1+物価変動率-スライド調整率)

さらに、公的年金の年金額の計算には、現役人口の減少や平均余命の延びなどの社会情勢に合わせて、年金の給付水準を自動的に調整するしくみが導入されています。これを「マクロ経済スライド」といいます。

年金額も2%上昇していました

参考

年金額は1.1%しか上昇しません

ケース❶ ケース❷ ケース❸

<賃金・物価が2%上昇、スライド調整率▲0.9%の場合>

(夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額)

■年金額改定に適用される物価変動率と賃金変動率の推移

厚生労働省 「第3回 社会保障審議会年金部会資料」をもとに作成

ここ数年、賃金の変動率は物価に追いついてないね。

物価変動率 賃金変動率

-3.0

-2.0

-1.0

0 0

1.0

2.0

3.0(%)

-3.0

-2.0

-1.0

1.0

2.0

3.0(%)

マイナス域

2006 2008 2010 2012 2014 2016 2018(年)

Page 8: セカンドライフについて考える本...セカンドライフについて考えて みませんか?3 4 第二の人生はやりたいことをする セカンドライフの意識調査(退職後にやりたいことは?)

社会保障に対する国民の負担 は重くなっています少子高齢化の進展少子高齢化の進展

少子高齢化により、ますます社会保障 に対する負担は重くなっていきます。

13 14

■日本の総人口の推移

■社会保障関係費 = 最大規模の予算項目

■将来の社会保障給付費(2025年問題)

■消費税の社会保障財源化(令和元年度予算)

■消費税率引き上げの推移

総務省統計局「日本の統計2019」第2章 人口・世帯「人口の推移と将来人口」

▲▲

1925年

12,000(万人)

10,000

8,000

6,000

4,000

2,000

01935年 1945年 1955年 1965年 1975年 1985年 1995年 2005年 2015年 2025年 2035年 2045年 2055年

将来推計人口0~14歳(年少人口)15~64歳(生産年齢人口)65歳以上(老年人口)

セカンドライフ世代(65歳以上)

現役世代(15~64歳)

1985年 2015年 2055年

(2015年)約1億2,710万人

(2055年)約9,744万人

約3,704万人(38.0%)

約3,347万人(26.6%)

約7,629万人(60.7%)

約1,589万人(12.6%)

男性 66.03歳女性 70.79歳 でした。

約5,028万人(51.6%)

約1,012万人(10.4%)

生産年齢人口の大幅な減少が見込まれています。

社会保障関係費 地方交付税等 公共事業関係費国債費その他(文教及び科学振興費、防衛関係費等)

0 20 40 60 80 100(兆円)

一般会計の主要経費別歳出額の推移

団塊の世代全員が75歳以上となる2025年に向かって、特に医療・介護分野の給付は、財源調達のベースとなるGDPの伸びを大きく上回って増加する見込みです。

社会保障・税一体改革により、消費税率引上げによる増収分を含む消費税収(地方消費税収などを除く)は、全て社会保障財源に充てることとされています。

厚生労働省「社会保障に係る費用の将来推計の改定について」(平成24年3月)*( )内の%表示はGDP比。

2014年3月まで 2014年4月から 2019年10月から

年金53.8兆円(11.2%)

医療35.1兆円(7.3%)

消費税( 国 分 )15.4兆円

年金60.4兆円(9.9%)

年金12.7兆円

医療54.0兆円(8.9%)

医療11.9兆円

歳 出(交付税交付金除く)

歳 入(交付税分除く)

そ の 他そ の 他

介護19.8兆円(3.2%) 子ども・子育て5.6兆円(0.9%)

子ども・子育て支援2.6兆円

その他9.0兆円(1.5%)

子ども・子育て4.8兆円(1.0%)

介護8.4兆円(1.8%)

その他7.4兆円(1.5%)

109.5兆円(22.8%)2012年度

148.9兆円(24.4%)2025年度

11.5兆円(16.6%) 15.9兆円

15.8兆円

16.0兆円 6.1兆円 19.9兆円 23.5兆円 99.4兆円

11.9兆円 22.5兆円 21.4兆円 89.3兆円

7.0兆円 20.6兆円 14.3兆円 69.3兆円

17.6兆円(19.7%)

34.0兆円(34.2%)

財務省「我が国の財政事情」(平成31年度予算政府案)*2000年度までは決算、2019年度は政府案による。

介護2.36倍

医療1.54倍

年金1.12倍

GDP610.6兆円GDP1.27倍GDP479.6兆円

5% 8% 10%

社会保障に係る費用1.36倍

1.41

2.31

6.61

国民皆年金制度が開始された1961年の平均寿命は…

日本の総人口は2010年をピークに減少しています。

社会保障関係費は、少子高齢化に伴い年々増加

1990年度

2000年度

2019年度

介護3.2兆円

30.3兆円差額

15.0兆円

消費税収(国+地方)・消費税・地方消費税

地方交付税調整後

24.3兆円19.4兆円

4.9兆円

財務省ホームページ

社会保障4経費の合計額には足りておらず、その差額は増加傾向です

⬇国分:15.4兆円

Page 9: セカンドライフについて考える本...セカンドライフについて考えて みませんか?3 4 第二の人生はやりたいことをする セカンドライフの意識調査(退職後にやりたいことは?)

病気やケガも心配病気やケガも心配

■70歳以上の方の自己負担割合

■平均寿命と健康寿命の差(2016年)

■年齢別受療率(人口10万対)通院・入院別

入院・通院とも年齢がすすむにつれて患者が増加していきます

三大疾病の患者数と平均入院日数

■自己負担費用の例

●差額ベッド代の平均費用(1日あたり)

(70歳未満の場合、多数回該当・世帯合算のいずれも非該当)

自己負担費用の総額

●入院時(過去 5年間に入院し、自己負担費用を支払った人)

(1日あたり 平均23,300円)

重粒子線治療 平均308.9万円 陽子線治療 平均269.8万円

下記に該当した場合、さらに医療費を軽減できる可能性があります。

●先進医療の費用例(1件あたり平均)

15 16

*現役並み所得者とは標準報酬月額28万円以上や、課税所得が145万円以上の方をいいます。*現役並みの所得者の年収ベースでみた所得区分が一定未満であれば、申請により1割負担となります。

厚生労働省「主な選定療養に係る報告状況(第422回中央社会保険医療協議会総会資料)」

現役並み所得者一般的な所得の方

70~74歳 75歳以上

3割負担1割負担2割負担

*治療費・食事代・差額ベッド代などを含み、高額療養費制度を利用した場合は利用後の金額です。(公財)生命保険文化センター「生活保障に関する調査」(令和元年度)

厚生労働省「患者調査」(平成29年)をもとに作成

平均208,000円

平均6,258円

「長生きリスク」による医療費の 負担にも備えなければなりません

健康寿命とは:健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間と定義されています。男性

女性

▲退職▼

65歳▼

▲65歳

平均寿命80.98歳▼

▲平均寿命87.14歳

厚生労働省「第11回健康日本21(第二次)推進専門委員会資料(平成30年3月)」をもとにセールス手帖社保険FPS研究所作成

健康寿命72.14歳▼

▲健康寿命74.79歳

9.79年 12.35年

7.14年 8.84年

14,000

12,000

10,000

8,000

6,000

4,000

2,000

035~39歳 40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳 60~64歳 65~69歳 70~74歳 75~79歳 80~84歳 85~89歳 90歳以上

通院入院 通院は、

75歳から84歳くらいがピーク

約178.2万人

17.1日

がん

約173.2万人

19.3日

心疾患※

約111.5万人

78.2日

脳血管疾患

*両治療とも「がん」などの治療に行われ、治療できる施設が限られています。厚生労働省「令和元年6月30日時点における先進医療Aに係る費用(第81回先進医療会議資料)」をもとにセールス手帖社保険FPS研究所試算

入院は、60歳を過ぎた頃から上昇

参考

1ヵ月に「医療費総額100万円」かかった場合の自己負担限度額(高額療養費制度)参考

高齢になるにしたがい、病気やケガによる医療費は増加します。その分、 可処分所得が減少し、より家計が圧迫される可能性があります。

※高血圧性のものを除く 厚生労働省「患者調査」(平成29年)

患者数

病名

平均入院日数

年収約1,160万円~の方

年収約770万円~約1,160万円の方

年収約370万円~約770万円の方

~年収約370万円の方

住民税非課税の方

• 1ヵ月間で複数の医療機関を受診した場合• 1ヵ月間に同じ世帯の複数人が医療機関を受診した場合(世帯合算)• 直近12ヵ月間で既に3回以上高額療養費制度を利用している場合(多数回該当)• 1年間で公的医療保険と介護保険の両方を利用した場合(高額医療・高額介護合算療養費制度)

病院

0 10 20 30(万円)

254,180円

171,820円

87,430円

57,600円

35,400円

公的医療保険制度ではカバーできない自己負担費用について考えましょう

年収1,000万円の方が1ヵ月に100万円の医療費がかかった場合、自己負担限度額は171,820円

Page 10: セカンドライフについて考える本...セカンドライフについて考えて みませんか?3 4 第二の人生はやりたいことをする セカンドライフの意識調査(退職後にやりたいことは?)

長生きとともに、介護・認知症への不安 も大きくなります

高まる介護・認知症への不安高まる介護・認知症への不安

85歳以上の方で、要介護・要支援に認定されている人は半数 を超えます。介護費用への備えがあれば安心です。

85歳以上では約6割の人が要介護・要支援に認定されており、その原因はさまざまです■要介護・要支援が認定された人の年齢別推移 ■介護が必要となった主な原因

0

10

20

30

40

50

60

65~69歳 70~74歳 75~79歳 80~84歳 85歳以上

2.9%約34.1人に1人

5.8%約17.3人に1人

12.7%約7.9人に1人

60.3%約1.7人に1人

(%)

■65歳以上の認知症患者数の推計(各年齢層の認知症有病率が、2012年以降一定と仮定)

■「もの忘れ」と認知症の違い

認知症の患者数は2025年に約675万人に→65歳以上の5人に1人

内閣府「高齢社会白書(平成29年版)」より第一フロンティア生命作成

もの忘れを自覚している体験したことの一部を忘れる

ヒントがあれば思い出す日常生活に支障はない

判断力は低下しない

もの忘れの自覚がない体験したこと自体を忘れるヒントがあっても思い出せない日常生活に支障がある判断力が低下する

もの忘れ

認知症

462517

602675

744 802 797 85015.0% 15.2%

16.7%18.5%

20.2%

20.7% 21.1% 24.5%

0%

5%

10%

15%

20%

25%

30%

2012 2015 2020 2025 2030 2040 2050 2060300

400

500

600

700

800

900(万人)

認知症の人数(左軸) 高齢者に占める割合(右軸)

介護にかかる平均的な費用の例

27.7%約3.6人に1人

厚生労働省「介護給付費等実態調査」(平成31年3月審査分)、総務省統計局「人口推計月報」(平成31年3月確定値)をもとにセールス手帖社保険FPS研究所作成

*熊本県を除いたものです。厚生労働省「平成28年 国民生活基礎調査」をもとに作成

*一時的な費用とは、住宅改造や介護用ベッドの購入など一時的にかかった費用です。(公財)生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査」(平成30年度)をもとにセールス手帖社保険FPS研究所試算

*自費で購入等した場合の目安で、一定の条件のもと、介護保険制度の貸与制度や住宅改修費の支給対象となるものがあります。(公財)生命保険文化センター「介護保障ガイド」(2018年8月改訂版)をもとに作成

「シニアのあんしん相談室」ウェブサイトより第一フロンティア生命作成

■過去3年間に介護の経験がある人への調査

■公的介護保険制度の支給限度額と自己負担の範囲以下の❶❷❸は自己負担となります。

+ ×=介護費用総額

約498万円54.5ヵ月

6ヵ月未満

6ヵ月~1年未満

1~2年未満

2~3年未満

3~4年未満

4~10年未満

10年以上 不明

6.4%7.4% 12.6% 14.5% 14.5% 28.3% 14.5%

1.7%

車いす

4万~15万円●自走式

公共型

6万~15万円●特別養護老人ホーム

30万~50万円●電動式

特殊寝台

15万~50万円

「認知症ねっと」ウェブサイトをもとに第一フロンティア生命作成

介護のための一時的な費用(自費)

一方、

必要と考える〞介護費用は、Ⓐ一時的な費用 約242万円、Ⓑ毎月の費用 約16.6万円と、上記より多額になっています。

参考1

介護のための毎月の費用(老人ホームに入居する場合)参考2

移動用リフト

*工事費別途●機能により

民間型

15万~35万円●介護付き有料老人ホーム

❷上乗せサービス ❸横出しサービス公的介護保険の支給限度額を超えてサービスを利用した場合、超過した部分は全額自己負担

公的介護保険の対象外のサービスを利用した場合、全額自己負担

(例)●配食サービス 1日1回:500円●家事代行サービス 1回2時間:6,600円*業者により異なります

公的介護保険の支給限度額内在宅サービス

要介護1要介護2要介護3要介護4要介護5

167,650円197,050円270,480円309,380円362,170円

支給限度額(月額)

※所得が一定以上の場合は2割または3割負担

16,765円19,705円27,048円30,938円36,217円

❶うち自己負担額(1割負担の場合※)

平均的な介護期間認知症18.0%

16.6%

その他29.9%

脳血管疾患

骨折・転倒 12.1%

関節疾患10.2%

原因のトップ3

Ⓐ一時的な費用

約69万円Ⓑ毎月の費用

約7.8万円介護期間

約55ヵ月

20万~50万円●据置式50万円~●レール走行式

13.3%高齢による衰弱

P26

17 18

Page 11: セカンドライフについて考える本...セカンドライフについて考えて みませんか?3 4 第二の人生はやりたいことをする セカンドライフの意識調査(退職後にやりたいことは?)

セカンドライフの資金計画に あわせてお金を上手にふやしましょうゆとりあるセカンドライフを過ごすためにゆとりあるセカンドライフを過ごすために

19 20

将来に備えて育てるお金

日常生活で使うお金

使う目的の決まっているお金

ふやしてから使いたい

・・・・・・

お金を区別して管理することが大切です

ふやしながら使いたい

・・・・・・

当面の使い道が決まっているお金

税金

「将来に備えて育てるお金」を、長期運用するメリット複利運用効果は利回りが大きいほど、運用期間が長くなるほどその効果は大きくなります。

「当面の使い道が決まっているお金」を、ふやしながら使うメリット2,000万円を毎月12万円(毎年144万円)ずつ使ったとすると、運用しなかった場合は13年11ヵ月で使い切ってしまいますが、例えば年3%で運用した場合は17年12ヵ月使えます。

*小数点以下を切捨てにより表示しています。*取引にかかる費用および税金は考慮していません。

1,700(万円)

(万円)

1,600

1,500

1,400

1,300

1,200

1,100

1,000

9003年後 5年後 10年後

1,104万円

1,343万円

1,628万円

1,051万円

1,159万円

1,276万円

1,030万円1,092万円1,157万円

2,400

2,000

1,600

1,200

800

400

00 2 4 8 10 12 14 16 18 20 22 24

運用しない場合

61 3 5 9 11 13 15 17 19 21 237 (年)*上記グラフは、2,000万円から毎月約12万円(※)<年間144万円>を取り崩した場合の運用利回り別の資産残高推移です。 税金・手数料等は考慮しておりません。※世帯主が65歳以上の無職世帯の生活費4項目(食費、光熱水道費、交通・通信費、税・社会保険料等)の合計金額(万円未満四捨五入) 総務省統計局「家計調査 家計収支編(詳細結果表)」(2018年)

B

A

年複利5%年複利3%年複利1%

年5%で運用年5%で運用年3%で運用年3%で運用

年1%で運用年1%で運用

低金利の現在では、少しでも高い 金利で運用することが大事です。

B

A

Page 12: セカンドライフについて考える本...セカンドライフについて考えて みませんか?3 4 第二の人生はやりたいことをする セカンドライフの意識調査(退職後にやりたいことは?)

ゆとりあるセカンドライフを過ごすためにゆとりあるセカンドライフを過ごすために

日本では、低金利が長い間続いています一方、海外には日本より金利の高い国もあるようです

外貨の金利を活かしてたとえば生命保険を使ったふやし方があります

21 22

各国の10年国債利回り(2019年12月末現在)

家計における外貨建資産の残高推移(1999年度~2018年度)

<一般的な定額年金保険(安定運用タイプ)のイメージ>

<一般的な生存給付金付保険(すぐに受取り・贈与が開始するタイプ)のイメージ>

<一般的な終身保険(定期受取タイプ)のイメージ>

........金利でふやしつつ、定期的に受け取っていく方法

長期複利運用で金利をつけてふやす方法

金利でふえた分を定期的に受け取っていく方法

確実にふやせるのが楽しみ

ふやして自分で受け取るか

家族にわたすのが楽しみ

定期的に受け取れるのが楽しみ

期間をおいてふやす

ふやしながら受け取る・わたす

ふえた分を定期的に受け取る

アメリカ1.9175%

ニュージーランド1.355%

日本-0.011%

オーストラリア1.37%

ドイツ-0.185%

Bloombergデータ

(5年国債)

海外には日本より金利の高い国があります。海外に目を向けてみませんか?

家計における外貨建資産は、増加傾向にあります。

(兆円)30

25

20

15

10

5

30

25

20

15

10

5

0

(兆円)

02010年度

2005年度

2000年度

1999年度

2015年度

2018年度

外貨預金対外証券投資

日本銀行「資金循環統計」をもとに作成*2016年9月に2004年度以降の数値、2019年9月に2005年度以降の数値がさかのぼって改定されました。

増加傾向増加傾向

Page 13: セカンドライフについて考える本...セカンドライフについて考えて みませんか?3 4 第二の人生はやりたいことをする セカンドライフの意識調査(退職後にやりたいことは?)

退職金のことをご存じですか?【参考1】【参考1】

■退職金の使い方

■退職金の水準は?

■退職金の受け取り方法(会社員 6,925名、公務員 1,705名)

■企業年金の多くは10年の有期年金

■リフォーム費用 ■リフォームの部位

23 24

•会社員(民間企業)は、一時金のみが約6割を占めるものの、一時金と年金の併用も約4割です。•公務員はほとんどが一時金のみとなっています(公務員の場合、通常3月末に退職し、退職後1ヵ月以内 に退職金が支払われるため4月に集中する傾向があります)。

*公務員については、国家公務員退職手当法の適用を受けて平成30年度中に退職した者(定年退職の常勤職員)*大企業については、従業員規模1,000人以上の勤続35年以上かつ年齢45歳以上の定年退職者の退職一時金と企業年金現価額の合計*中小企業については、従業員規模100~299人で、他の条件は大企業と同一

*現価額とは、将来受け取る年金額を退職時に一時金で受け取った場合にいくらになるかを換算した額です。

公務員:内閣官房「退職手当の支給状況」(平成30年度退職者)大企業・中小企業:厚生労働省「就労条件総合調査」(平成30年)

人事院「民間企業退職給付調査」(平成28年度)

2,068万円

2,660万円

1,934万円(うち企業年金の現価額1,457万円)

公務員 大企業 中小企業

3,000万円

2,500万円

2,000万円

1,500万円

セールス手帖社保険FPS研究所「セカンドライフと退職金に関する意識調査」(平成26年11月調査)*対象は、夫婦の両方または夫婦のどちらかが退職金制度のある企業に勤務している50歳代の男女(551人)

(複数選択式)10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80%0%

フィデリティ退職・投資教育研究所レポート「アベノミクス相場は退職金投資を変えたか~退職者8000人の退職金投資動向~」(2015年3月発行)

会社員

公務員

企業年金の半数は有期年金で、その半数以上が支給期間10年となっています。

終身/有期の回答状況 有期の支給期間

終身

有期

不明

0% 20% 40% 60% 80% 100%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80%

10年

20年

その他

0% 10% 20% 30% 40% 50% 80%70%60%

(うち企業年金の現価額1,025万円)

第1位

第2位

第3位

第4位

第5位

第6位

第7位

第8位

第9位

第10位

第11位

第13位

第12位34.9%

50.5%

14.6%

52.9%

28.6%

18.6%

一時金のみでの受け取り 一時金と年金の両方での受け取り 年金のみでの受け取り

57.4%

89.6% 9.6%

39.1%

3.5%

公務員

大企業サラリーマン

中小企業サラリーマン

0.8%

貴重な退職金も、そのまま生活費に使ってしま えば数年で尽きてしまうことも考えられます。セカンドライフの貴重な資金として、 少しでもふやす工夫が必要です。

退職後の生活費 77.5%趣味や旅行 53.7%

医療・介護費用 33.0%貯蓄 31.8%

住宅ローンなどの返済 15.6%耐久消費財の購入 9.6%

子ども・孫の教育資金 8.7%金融資産運用(元金保証や低リスク商品等) 8.3%まだ決めていない 8.0%

金融資産運用(株やハイリスク商品等) 6.0%家族へのまとまった資金(教育資金を除く) 4.4%

不動産の購入 2.2%その他 1.6%

リフォーム費用とリフォームの部位

国土交通省「平成30年度住宅市場動向調査」*複数回答から上位5位までを抜粋しています。国土交通省「平成30年度住宅市場動向調査」

37万円

自己資金204万円

借入金 (%)30

20

10

0

26.0 23.526.8

22.5 20.6

トイレ キッチン外壁

約241万円

浴室 居間

自己資金比率84.5%

Page 14: セカンドライフについて考える本...セカンドライフについて考えて みませんか?3 4 第二の人生はやりたいことをする セカンドライフの意識調査(退職後にやりたいことは?)

老後を過ごす場所・費用について 考えておいたほうがよさそうです【参考2】【参考2】

(万円)2,000

1,500

1,000

500

065歳 70歳 75歳 80歳 85歳 90歳

25 26

男女ともに半分以上の方が施設での介護を望む時代になりました

公共型の老人ホームは、地域によりすぐには入居できない場合もあります

民間型の老人ホームは待機者数は少ないですが、入居一時金など、年金でまかなえないほど高額な費用がかかることも

■公共型老人ホーム(特別養護老人ホーム)の待機者数

■介護してもらいたい場所

(公財)生命保険文化センター「生活保障に関する調査」(令和元年度)*対象は、全国の18~69歳の男女個人(4,014人)

<1施設あたりの平均待機者数> <都道府県別>地域により、待機者数にも差があります

*特別養護老人ホームについては、介護の必要性がより高い中重度の 要介護者を支える機能を重視する観点から、平成27年4月より、 新規に入所する者を、原則要介護3~5の者に限ることとする制度改正を行いました。独立行政法人福祉医療機構「特別養護老人ホームの入所状況に関する調査」(平成29年度)

■主な施設の違い

「シニアのあんしん相談室」ウェブサイトより第一フロンティア生命作成

総数

男性

女性

自分の家 子どもの家 公的な介護老人福祉施設など

民間の有料老人ホーム

介護などのサービス付き住宅

病院 その他わからない

在宅 施設

(29.5%) (61.9%)

35.7%29.0% 8.3%

0.5%

11.4% 3.0%11.7%

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100(%)

0.2%

(35.4%) (54.5%)

31.4%35.1% 9.9%12.4% 3.2%7.5%

0.3% 0.2%

(25.0%) (67.7%)

39.1%24.3% 7.1%

0.7%

10.7% 2.9%15.0%

0.2%

170人以上128~169人82~127人70~81人70人未満

~49人34.0%

50人~99人25.6%

100人~149人17.1%

150人~199人9.3%

200人~14.0%

※1 2023年までに介護医療院に順次転換 ※2 食事など除く

費用の目安種類

入居条件

介護付き有料老人ホーム

住宅型有料老人ホーム

シニア向けマンション

特別養護老人ホーム

介護老人保健施設

介護療養型医療施設※1

軽費老人ホーム(ケアハウス)

0~数千万円

0~数千万円

0~30万円

なし

なし

なし

0~数百万円

15~35万円

15~35万円

13~25万円※2

13~20万円

5~20万円※2

6~15万円

8~20万円

8~20万円

8~15万円

初期費用 自立月額

民間型

公共型

要支援 要介護 認知症

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)認知症対応型共同生活介護(グループホーム)

大半が敷金のみ

数千万円~1億円

:受け入れ可能  :要相談  :受け入れ不可

1施設あたり待機者(平均):117.3人▶入居までに1年以上かかることも

例えば、世帯主が65歳以上の無職世帯が、生活費4項目(食費、光熱水道費、交通・通信費、税・社会保険料等)のおおよその月額12万円(年間144万円)を取り崩した場合

参考 2,000 万円の貯蓄の寿命はどれくらい?

*税金・手数料等は考慮しておりません。総務省統計局「家計調査 家計収支編(詳細結果表)」(2018年)、および厚生労働省「簡易生命表」(平成30年)をもとにセールス手帖社保険FPS研究所試算

65歳男性の平均余命19.7年

65歳女性の平均余命24.5年

89.5歳84.7歳

5%で運用した場合:約88歳まで

3%で運用した場合:約82歳まで

1%で運用した場合:約79歳まで

運用しなかった場合:約78歳まで

2%のインフレが続いた場合:約77歳まで