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コミュニケーションを科学する 2014年(平成26年) 4月17日 「情報学応用論及び演習」

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Page 1: コミュニケーションを科学するcog.cs.inf.shizuoka.ac.jp/lab-research-plan.pdf · て構築された認知モデルに従って実装したシステムを通して,人

コミュニケーションを科学する

2014年(平成26年) 4月17日

「情報学応用論及び演習」

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情報学と認知

■  情報はどこで生まれ,どこで活きるのだろう? ■  そもそも“情報”とは何か? ■  人間にとっての“情報”とは何か?

「 知 る 」���という認知的現象�

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夕焼けと情報

■  夕焼けが“明日の天気は晴れだよ”とは語っていない. ■  夕焼けは夕焼けでしかない.

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情報はどこで生まれるのか?

■ 自分の身体の外側(外界)の現象は,人間が「知って」(認知して)初めて情報になる.

■ しかし,人間は外界の現象のすべてを認知することができない.

人間は何を知ることができ,���何を知ることができないのか?�

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人間というイキモノ

人間はどうやって知らなかったことを知ることができるようになったのだろう?

情報の伝達・共有 ↓

コミュニケーション�

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コミュニケーションの相手

■ 自分と同類の人間 ■ 人間以外の生物 ■ 自然 ■ 人間が作り出す物(人工物)

u 人間の意思に従って振る舞う機械 u 自律的に振る舞う機械

n  エージェント n  自律型ロボット

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竹内研究室(認知的コミュニケーション研究室)

人間の認知情報処理能力に基づいたコミュニケーションおよびイ

ンタラクションに注目し,それを実現する認知情報処理過程のメカ

ニズム(アルゴリズム)を解明する.また,得られた知見に基づい

て構築された認知モデルに従って実装したシステムを通して,人

間の社会生活を支えるICTの進展に寄与する.

人間の認知的コミュニケーションの解析と ���インタラクション構造の解明および ���

人間に親和的な情報システムの開発�

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Communication

今年の研究計画

2014年度 情報学応用論および演習

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Communication

現在取り組んでいる主な研究 A.  人-エージェント(ロボット)間における相互作用系に関する基礎研究 「アバターを用いた他者との協調作業環境の構築」 「多人数対話環境における視線を通した対話場の構造解析」 「遠隔地の身体からの運動主体感の創出」

B.  他者の意図認知のための身体的インタラクションに関する基礎研究 「単純な振る舞いに基づく共存在感の創出と意図性の認知」 「模倣を通した自己投影モデルによる関係性の構築」

C.  メディアコミュニケーションに関する応用研究 「ビデオコミュニケーション環境における自然な対話場の構築」 「意欲をかき立てるe-learning環境の構築」

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Communication

基本的な考え

A.  人-エージェント(ロボット)間における相互作用系に関する基礎研究  →人の社会的なインタラクション構造のモデル化

B.  他者の意図認知のための身体的インタラクションに関する基礎研究 →原初的なインタラクション構造の解明

C.  メディアコミュニケーションに関する応用研究 →人に親和的な情報システムのデザイン

人の認知的な側面から人のコミュニケーションにおける原初的なインタラクションの構造を解明し,さらにそれに基づき人に親和的な情報システムをデザインする.

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Communication

研究用エージェント ¢ 多人数での対話環境における円滑な話者交代を司るエージェントの振る舞いのデザイン

¢ 視線の動きによる 対話インタラク ションの管理

¢ 非言語的な振舞い による社会的関係 構築への効果

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Communication

Robot

The  Experimenter  :  Say  opinionThe  robot  :  Turn  eyes

Announcement  :  SayThe  robot  :  Turn  eyes  to  the  participant

The  participant  :  Say  opinion

End

The  robot  :  Turn  eyes  to  center

9  trials No

Yes

Start

Announcement  :    SayThe  robot  :  Turn  eyes  to  the  experimenter

The  robot  :  Turn  eyes  to  center

Participant Experimenter

Display

さまざまな実験場面�

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携わる共同研究プロジェクト

■ 認知的インタラクションデザイン学プロジェクト(国:新学術領域メンバー)

■ 「人らしさ」の認知と原初的インタラクション(早稲田大学/岐阜大学/東京工芸大学)

■ 教育の現場でのクリエイティブアーツの活用(情報学部) ■ 安心から安全を作り出す車載情報システムの検討(デンソー)

■ 明暗転換環境における視認性・認知性の高いフォントウェイトの調査(リムコーポレーション/モリサワ)

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研究室ではどういう人を求めているか

■ 探究心が旺盛な人.発見したり作ったりするのが好きな人. u 人と共生するロボットやエージェントとのインタラクションの分析・モデル化やそれらの開発に興味ある人.

u 音声や対話に着目したメディア(次世代携帯電話,カーナビなど)の開発に関して興味がある人.

u コミュニケーションメディアの開発に興味がある人. u 対話コミュニケーションの「場」(参与構造)におけるインタラクション分析・モデル化に興味がある人.

■ 研究者になりたい人.技術で起業してみたい人. ■ 学部での学業成績がいいことには越したことはないが,それ以上に本気で今の何倍もの能力を身につけたい人(要根性).

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研究スタッフとしての学生生活

■ ゼミ(各週1回) u 全体ゼミ: 学生主体 u 領域別ゼミ: 3-4名のグループごとに約2時間

■ テクニカルセミナー u 統計 u プログラミング言語 u 文献調査

■ ゼミ合宿(認知的コミュニケーションWS) 9月

■ 遠足(3月)・宴会(ときどき) ■ 掃除・買出し・環境整備

■ 研究成果発表 u 国内(大会・シンポジウム・ワークショップ・研究会等)

u 国外(国際会議・ワークショップ等)

■ 論文執筆 u 国内ジャーナル・研究会資料等 u 国外ジャーナル・conference

paper ■ 他大学研究室・企業等との交流.共同研究

慶大・東大・東工大・早大・東北大・北大・はこだて未来大・京大・阪大・千葉大・農工大・名大・豊技大・岡山県立大・Stanford大・産総研・NICT・ATR・NII・デンソーなど

B4: 4 M1: 2 M2: 4 D: 2�

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研究室訪問

■ 規定の教員対応の日程は, u 7月 3日(木) 12:45〜17:00 u 7月10日(木) 12:45〜15:00 @1号館5F J1512���比較的水曜日は時間がとれます.

■ 基本的にはアポイントメントさえとってくれれば,いつでも対応します.[email protected]

■ 研究室のWebサイトもご覧になっておいてください.http://cog.cs.inf.shizuoka.ac.jp

この日程にかかわらず,興味があればいつでも訪問してもらって結構です.

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コミュニケーションを科学する

2012年(平成24年) 6月28日

「情報学応用論及び演習」

10年後に注目される突っ走った研究をしよう! (今,褒められるより,10年後に驚かれたい)�