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ハイブリッド環境における SmartCloud Notes Cloudメールからのオフボードガイド付録 Replicate-DB利用ガイド

2020年2月株式会社エイチシーエル・ジャパン

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本ツールとガイドの位置付け

本ツールは「ハイブリッド環境における SmartCloud Notes Cloudメールからのオフボードガイド」内で言及される、Replicate-DBの利用ガイドです。

IBM SmartCloud Notesから、ローカルのNotesクライアントもしくは Dominoサーバーにメールファイルを複製します。なお、本ツールでなければ複製できないというものではありません。

本ガイドは SC Notesハイブリッド環境での利用を想定しています。


SaaS（IBM SmartCloud Notes）

Dominoサーバー（オンプレミス / IaaS）

メールDB

Notesクライアント

ツールを利用した複製の概要

Replicate-DB

Dominoディレクトリ

メールDB

メールDB

⑤定期複製

本ツールは、SaaS上に存在するメールDBのレプリカを、オンプレミス上のDominoサーバー上か、もしくは Notes クライアント上かに作成します。 ① SaaS上のメールDBへのACL設定 ② Replicate-DB配置とツール設定 ③ Domino ディレクトリからユーザー情報取り込み ④ メールレプリカ作成（サーバー or クライアント） ⑤ 定期複製の設定

③ユーザー情報取り込み

①ACL設定

②ツール設定

④レプリカ作成


入手方法

■ ツール及び英語資料（要登録） https://www.hcltechsw.com/wps/portal/page/mail-offboarding ■ オフボードガイドの日本語抄訳版 https://hcljapan.co.jp/software/blog/offboarding-guide-japanese-hybrid

https://www.hcltechsw.com/wps/portal/page/mail-offboarding



https://hcljapan.co.jp/software/blog/offboarding-guide-japanese-hybrid








手順概要

① SaaS上のメールDBへのACL設定

② Replicate-DB配置とツール設定

③ Domino ディレクトリからユーザー情報取り込み

④ メールレプリカ作成

⑤ 定期複製の設定（サーバー上に作成の場合）


① SaaS上のメールDBにアクセス権設定

複製を実行するSaaS上の個々のメールデータベースに、レプリカ作成エージェント実行ユーザーとオンプレミスサーバーとに対し、読者権限以上のアクセス権限を付与します。対象ユーザーとサーバーのグループの作成をお勧めします。

Connections Cloud の管理コンソールより「バッチ要求」を実行し、アクセス権限の付与を行います。

権限付与は、SC Notes上に存在するユーザーを指定ください。 SC Notesにアクセスする権限を持つユーザーで実行する必要があるためです。

詳しくは以下のドキュメントをご参照ください。 ■ 複数のメールファイルへのアクセス権限の変更

https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/ja/SSPS94/hybrid/topics/adm_acl_batch.html



• ユーザーグループの例メンバーのユーザーIDでツールを実行します。

• サーバーグループの例メンバーのサーバーで定期複製を実行します。



• SaaS上のユーザーに対し、前ページで作成したグループへのアクセス権限を付与



② Replicate-DB配置とツール設定

①で権限付与したユーザーIDで Notesクライアントにログインします。

ReplicateDBのテンプレート（ReplicateDB-Template.ntf）から、実体のnsfファイルを作成し、Notesクライアントで開きます。

DBProfile をクリックし、設定を入力します。 • [Storage Server] : レプリカ作成先のオンプレミスDominoサーバー名（Notesクライアントローカルに作成場合は空白）

• [Storage Directory] : オンプレミスDominoサーバーのdataディレクトリ下の、レプリカ作成先ディレクトリ（Notesクライアントの場合はフルパス）

• [Domino Server] : ユーザー情報取得用のオンプレミスハブサーバーのDominoサーバー名 • [Directory Path] : オンプレDominoディレクトリのパス


• Domino サーバーにレプリカを作成する場合のサンプル

レプリカ作成先Domino サーバー

Dominoサーバー内のレプリカ作成ディレクトリ（事前にディレクトリを作成）

Dominoディレクトリ読込元Domino サーバー

ユーザー情報取得用 Dominoディレクトリ


• Notes クライアントにレプリカを作成する場合のサンプル

サーバー名は空欄

レプリカ作成ディレクトリローカルコンピュータのフルパス

Dominoディレクトリ読込元Domino サーバー

ユーザー情報取得用 Dominoディレクトリ


Dominoサーバー上にレプリカを作成するには、実行ユーザーに対してレプリカを作成する権限を付与する必要があります（SCNAdmins グループなど） • Notesクライアント上にレプリカを作成する場合は不要です • Domino ディレクトリのサーバー文書内、セキュリティタブで設定します


③ Domino ディレクトリからユーザー情報取り込み

Dominoディレクトリから、Replicate-DBツールにユーザー情報を取り込みます。

“has error” のフラグがある文書は、オンプレミスのユーザーであるなど、SaaS上にメールが存在しないユーザーの可能性があります。確認のうえ、不要であれば該当文書は削除するなどします。

複数回ユーザー情報の取り込みを実行すると、同一ユーザーの文書が複数重複して登録されます。再実行する必要がある場合には、一度全文書を削除のうえ、再度実行してください。


• ReplicateDB の [アクション] メニューから “ImportPeopleFromDirectory”を実行

• 重複実行しない旨の警告


• Dominoディレクトリから、ユーザーの一覧とサーバー名、メールファイル名を取得

• SaaS上のメールユーザーのみがレプリカ対象

• ！マークはSaaS上のユーザーでないなどの理由で Error フラグ

• 確認のうえ不要な文書は削除


④ メールレプリカ作成

Replicate-DBツール上で、ユーザーを選択して “Replicate Selected” を実行すると、DBProfile で指定した場所にレプリカ作成が実行されます。

Notesクライアント上にレプリカを作成する場合には、ローカルレプリカを暗号化しない設定を事前に行います。暗号化した状態ですと、ツールを実行したユーザーのみがメールファイルを開けます。

ユーザー数が多い場合には、DBを複数に分割して複数の Notesクライアントでツールを実行することを検討ください。その際、同一ユーザーを複数箇所からレプリカ作成しないよう、グループ分けに留意ください。


Notesクライアント上に複製する場合には、レプリカを暗号化しない設定を行います。 • [ファイル]-[セキュリティ]-[ユーザーセキュリティ]メニュー • [Notesデータ]パネル「ローカルで暗号化しない」を選択し、Notesを再起動


• 対象のユーザーを選択し “Replicate Selected” を実行

• 選択したユーザーの人数分繰り返しレプリカの作成が実行されます


• 完了すると緑のチェックマークがつきます。

• ビューの右側にスクロールすると、レプリカ作成の日時が表示されます


• サーバー上にレプリカを作成した場合には、Domino Administrator クライアントで確認できます。


⑤ 定期複製の設定（Dominoサーバー上に作成の場合）

Dominoサーバー上にレプリカを作成した場合には、新着のメールをキャッチアップするために、定期複製の設定を行います。

オンプレミスのサーバーからSaaS上のサーバーに対して Pull 複製のサーバー接続文書を作成します。

送信側サーバーはレプリカを作成したオンプレミスのDominoサーバーです。

受信側サーバーはSaaS上のメールサーバー名で、追加ネットワークアドレスは “notes.ap.collabserv.com”を指定します。（APデータセンターの場合）メールサーバー名は、ReplicateDBの “By Mail Server”ビューや、Dominoディレクトリの[設定]-[メッセージ]-[メールユーザー] ビューで確認します。

定期複製の実行は、Dominoサーバーのログを確認します。


• SaaS上のメールサーバー名は、ReplicateDBの “By Mail Server”ビューなどで確認できます。

• サーバー数分の接続文書を作成します。


• サーバー接続文書のサンプル • 送信側サーバー：レプリカを作成したオンプレミスサーバー名受信側サーバー：前ページで確認したSaaS上のサーバー名追加ネットワークアドレス：notes.ap.collabserv.com

• 複製の種類: Pull • 複製するファイル/ディレクトリのパス：

ProfileDBで指定した、レプリカが存在するディレクトリ（replicateDB など）


• サーバーコンソールで pull コマンドを発行することもできます。 • pull <SaaSサーバー名> <オンプレDominoディレクトリ名>


• サーバー上の log.nsf の “Replication Events”に複製履歴が記録されます

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