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#dominoforever © 2018 IBM Corporation 2018年11月22日 日本アイ・ビー・エム株式会社 /日本アイ・ビー・エム システムズ・エンジニアリング株式会社 ノーツコンソーシアム オープンセミナー 2018 IBM Domino V10 新機能概要紹介

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2018年11月22日日本アイ・ビー・エム株式会社 /日本アイ・ビー・エム システムズ・エンジニアリング株式会社

ノーツコンソーシアム オープンセミナー 2018

IBM Domino V10 新機能概要紹介

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ワークショップ、セッション、および資料は、IBMまたはセッション発表者によって準備され、それぞれ独自の見解を反映したものです。それらは情報提供の目的のみで提供されており、いかなる参加者に対しても法律的またはその他の指導や助言を意図したものではなく、またそのような結果を生むものでもありません。本講演資料に含まれている情報については、完全性と正確性を期するよう努力しましたが、「現状のまま」提供され、明示または暗示にかかわらずいかなる保証も伴わないものとします。本講演資料またはその他の資料の使用によって、あるいはその他の関連によって、いかなる損害が生じた場合も、IBMは責任を負わないものとします。 本講演資料に含まれている内容は、IBMまたはそのサプライヤーやライセンス交付者からいかなる保証または表明を引きだすことを意図したものでも、IBMソフトウェアの使用を規定する適用ライセンス契約の条項を変更することを意図したものでもなく、またそのような結果を生むものでもありません。

本講演資料でIBM製品、プログラム、またはサービスに言及していても、IBMが営業活動を行っているすべての国でそれらが使用可能であることを暗示するものではありません。本講演資料で言及している製品リリース日付や製品機能は、市場機会またはその他の要因に基づいてIBM独自の決定権をもっていつでも変更できるものとし、いかなる方法においても将来の製品または機能が使用可能になると確約することを意図したものではありません。本講演資料に含まれている内容は、参加者が開始する活動によって特定の販売、売上高の向上、またはその他の結果が生じると述べる、または暗示することを意図したものでも、またそのような結果を生むものでもありません。 パフォーマンスは、管理された環境において標準的なIBMベンチマークを使用した測定と予測に基づいています。ユーザーが経験する実際のスループットやパフォーマンスは、ユーザーのジョブ・ストリームにおけるマルチプログラミングの量、入出力構成、ストレージ構成、および処理されるワークロードなどの考慮事項を含む、数多くの要因に応じて変化します。したがって、個々のユーザーがここで述べられているものと同様の結果を得られると確約するものではありません。

記述されているすべてのお客様事例は、それらのお客様がどのようにIBM製品を使用したか、またそれらのお客様が達成した結果の実例として示されたものです。実際の環境コストおよびパフォーマンス特性は、お客様ごとに異なる場合があります。

IBM、IBM ロゴ、ibm.com, IBM Connections, IBM Verse, Notes, Domino, Sametime は、 世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corporationの商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点での IBM の商標リストについては、www.ibm.com/legal/copytrade.shtml をご覧ください。

JavaおよびすべてのJava関連の商標およびロゴは Oracleやその関連会社の商標または登録商標です。

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目次

• IBM Domino 10.0 新機能概要

• IBM Domino 10.0 管理/サーバー系機能

• IBM Domino 10.0 セキュリティー新機能

• IBM Domino 10.0 クラスタ/複製系の新機能

このセッションの目標IBM Domino 10.0 の新機能の概要を理解し、その効果や活用方法を理解する。

※日本語版出荷前のため、機能名称や、動作詳細が変更になる可能性があります。

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目次

• IBM Domino 10.0 新機能概要

• IBM Domino 10.0 管理/サーバー系機能

• IBM Domino 10.0 セキュリティー新機能

• IBM Domino 10.0 クラスタ/複製系の新機能

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IBM Domino 10.0 新機能概要

1. 管理機能/サーバー機能の向上▪ 統計情報の外部サービスへの発行▪ ビュー、全文索引の向上、データベースの拡張▪ 文書削除ログ、デッドメール自動対応

2. セキュリティ機能向上▪ SAMLの拡張▪ IDボールトの拡張▪ アクティブ・コンテント・フィルターのホワイトリスト対応

3. クラスタ/複製機能の強化▪ シンメトリック・クラスタ▪ ストリーム・クラスタの強化▪ 複製コマンドの拡張

4. クライアントへの設定配布▪ スケジュールメールの送付、メール送信時の制限確認▪ Notesクライアントへのカスタムカラーテーマ配布▪ iCalカレンダー更新間隔の配布

当セッションの対象

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目次

• IBM Domino 10.0 新機能概要

• IBM Domino 10.0 管理/サーバー系機能

• IBM Domino 10.0 セキュリティー新機能

• IBM Domino 10.0 クラスタ/複製系の新機能

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外部サービスへの統計情報の出力

• New Relic(外部の監視サービス)へDominoの統計情報を出力する

– DominoStatsと呼ばれる New Relicプラグインと連携してDominoの統計を記録する

• HTTP API経由で 1分単位で統計は発行され、24時間保持される

• 主要な統計に関するチャート表示機能あり

– New Relicのアカウントを作成し、notes.iniパラメータでライセンスキーを設定

• NEWRELIC_LICENSE_KEY=<key>

– 新しいプラグインの開発も可能

• New Relicだけでなく、類似サービスの利用も構成可能

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ODS (On Disk Structure) 53 のサポート

• Domino 10 より、新しく ODS 53 が導入された

– データベースサイズの最大値が 64GB ⇒ 256GB

– フォルダサイズもあわせて増加(10倍程度)

• Notes/Domino 10 環境で利用するために設定が必要

– デフォルトは ODS=52

– Notes.ini パラメータに 「Create_R10_Databases=1」が必要

– compact –c を実施すると、ODSが53に変更される

• ODSの相互互換性

– ODS53のnsfファイルをローカルで開くためには、Notes/Domino 10が必要

– Domino10サーバー上のODS53のDBは、任意のNotesクライアントからアクセス可能

– 64GB以上のDBを複製して使う場合は、その環境でもDomino 10以降でODS53を使う必要がある

Version ODS

Domino 6, 7 43

Domino 8 48

Domino 8.5 51

Domino 9.0.1 52

Domino 10 53

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使用頻度の高いビューを動的にインデクシング

• Dominoサーバーがビューの更新状況を監視し、Top10のビューが動的に更新用の専用スレッドを適用

• Notes.ini パラメータで有効化する (デフォルトはオフ)

– NIF_VIEW_USAGE_ENABLED=1

• 統計項目 “Database.ViewUsage.*” で状況の確認が可能

(以下の例では、2つのビューが “High Usage View(HUV)として使われている)

Database.ViewUsage.Calls = 68

Database.ViewUsage.HighUsageCurrent = 2

Database.ViewUsage.HighUsageDisables = 0

Database.ViewUsage.HighUsageEnables = 2

Database.ViewUsage.HighUsageUpdateChecks = 75

Database.ViewUsage.HighUsageUpdates = 13

Database.ViewUsage.Skipped = 0

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全文索引利用時の即時更新

• クライアント、サーバー、アプリケーションがDBの全文検索を行う時、未索引更新の文書があった場

合は、検索前に動的に更新処理を行う。

– 最大 200文書までが更新される

• 索引更新時、もしくは検索時に、索引の破損が検知された場合は、再作成キューに入る

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Apache Tika 添付ファイルフィルタの利用

• これまでの全文索引は KeyViewフィルタを利用して添付ファイルへアクセス

• Domino 10 では Apache Tikaをフィルタに利用• 全文索引を作成する時に、「フィルタ利用」を有効にする

• Tikaは内部的にはJavaで動く Webサーバーがバープロセスで、ポート: 9998で待機している。(notes.ini TIKA_PORT=で変更可能)

• 検索対象となるドキュメントタイプ

– デフォルトの状態での対象外ファイルタイプ(blacklist).au, .bqy, .cca, .dbd, .dll, .exe, .gif, .gz, .img, .jar, .jpg, .mov, .mp3,.mpg,.msi,.nsf, .ntf, .p7m, .p7s,.pag, .pdb, .png, .rar, .sys, .tar, .tar, .tif, .wav, .wpl, .z, .zip

– FT_USE_ATTACHMENT_WHITE_LIST=1 を設定すると以下が検索対象となる*.123,*.ami,*.ap,*.as,*.aw,*.dca,*.doc*,*.dwg,*.emf,*.emz,*.fff,*.fft,*.flg,*.fm,*.htm*,*.hwp,*.jar,*.jtd,*.jtt,*.lwp,*.mime,*.oas,*.odp,*.ods,*.odt,*.pdf*,*.pic,*.ppt*,*.pst,*.qpw,*.r13,*.r14,*.rtf,*.sam,*.shw,*.swp,*.vsd*,*.wk4,*.wks,*.wmf,*.wp*,*.wri,*.xlr,*.xls*,*.xml,*.xy,*.zip

(blacklistは上書きされる)

– FT_USE_MY_ATTACHMENT_WHITE_LIST=1 を設定するとファイルタイプごとの指定が可能

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文書削除ログ機能

• 利用するためには、トランザクションログの有効化が必要

• 削除ログを使うDBに対して、以下の Compactコマンドを実施load compact DBファイル名 –dl on “field1,field2,…” (記録したい文書のフィールド名)

> load compact testdelete.nsf –dl on “subject,from“ (subject, fromフィールドを記録)

• IBM_Technical_Supportフォルダに delete.log ファイルが作成される

– 有効後に削除すると、ログが記録される (delete_Coffee_2018_11_20@17_58_23.log のように残る)

– “”20181120T180057,28+09”,”Test1.nsf”,”4925834B:002FB6DF”,”nserver”,”CN=Yuhsuke

Murakami/OU=Japan/O=IBM”,”HARD”,”0001”,”599BC1C2:09C657FF4925834B:0030C8ED”,”subject”,”9”,”テスト”,”from”,”34”,”CN=Yuhsuke Murakami/OU=Japan/O=IBM”“⇒削除時間, DB名, レプリカID, 削除プロセス, 削除した人, 削除タイプ, 削除文書のタイプ, UNID, 削除した文書の対象フィールド

– 「作成者」はAltFromフィールドなどで取れるが、「削除者」は基本名になる。

– 日本語文字はLMBCSがそのまま出力される。可読だが注意。修正予定あり。

– 一度削除ログを有効化したDBを再度無効化する場合は、compact –dl の off オプションを利用する

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デッドメール自動処理(1)

• デッドメールの自動再送信、および自動削除の実施

• サーバー設定文書の Router/SMTP > Advanced >

Controlsにて

– Hold Undeliverable mail オプション

⇒ Enable の場合は NDR の代わりに、メッセージをmail.boxに残す

– Automatically retry dead mail オプション

⇒ Enable の場合は、リトライして削除する(退避ではなく削除)

1) Dead mail delivery retry attempts allowed: 削除前にリト

ライする回数(デフォルトは12。0にすると再送信せず削除)

2) Time between dead mail delivery attempts: 再試行の間

3) Internal Internet Domains: NDRが社内ドメインから来る場合、

オリジナルメッセージの配信を試みる。

指定条件に従って、Deadメールが削除される(アーカイブなどではない)

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デッドメール自動処理(2)

• コンソール上に削除が記録される

• 統計情報にも記録される

2018/11/22 01:43:48 No route found to domain example.com. Check Server, Connection and Domain documents in Domino Directory.2018/11/22 01:43:48 Router: Unable to deliver message 005BE6C9, 005BD6E8 to Yuhsuke Murakami/Japan/IBM2018/11/22 01:43:48 User Yuhsuke Murakami/Japan/IBM not listed in Domino Directory2018/11/22 02:12:40 Router: Deleting dead message 005BE6C9, 005BD6E8 (NoteID 2306) from CN=Yuhsuke Murakami/OU=Japan/O=IBM to [email protected] after 0 unsuccessful retries

[57BC:0008-4C5C] Mail.Dead = 0[57BC:0008-4C5C] Mail.Dead.DeletedCount = 2

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HTTP応答ヘッダールールの改良(1)

Domino 9 の Webサイトルール Domino 10 の Webサイトルール

• Domino 9では、HTTP応答ヘッダーは3つまで• Domino 9.0.1 FP6の修正で notes.ini を使えば、合計4つまで可能になった。

http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21984240

• Domino 10では、20件まで設定が可能になった• サーバー設定文書でのフィールド数が 3⇒20へ• あわせて HTTP/HTTPSのそれぞれへの適用が選択出来るようになった。

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HTTP応答ヘッダールールの改良(2)

• 3つ以上であっても、設定したカスタム応答ヘッダーが出力されるようになった。

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目次

• IBM Domino 10.0 新機能概要

• IBM Domino 10.0 管理/サーバー系機能

• IBM Domino 10.0 セキュリティー新機能

• IBM Domino 10.0 クラスタ/複製系の新機能

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SSL 暗号化設定

• IBM Domino 10ではサポートされているSSL Cipherをサーバー文書やインターネットサイト文書

ですべて選択可能になった

– IBM Domino 9以前は文書で選択できないChiperはnotes.iniで指定する必要があった

• Domino10ではnotes.iniは不要。既存のパラメータは自動的にDomino10でサーバー文書に入り、notes.iniは無視さ

れる。

Domino 10のSSL暗号設定

Domino 9のSSL暗号設定

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SAML設定の拡張

• Domino 9での SAML サポートは制限付

– ADFS 2.0 / 3.0 もしくは Tivoli Federation Identity Manager (TFIM) 1.1 / 2.0

– IdP-Initiatedフローのみサポート (SP-Initiated フローはサポート外)

• Domino 10 では、ADFS 4.0および業界標準のSAML 2.0 IdP をサポート。

• SP-Initiatedフロー(AuthNRequests)のサポート

• IdPカタログDB(idpcat.nsf)のアップデート

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IDボールトとIDファイルの同期拡張

• Domino 9までは、IDファイルとIDボールトのパスワードの状態に矛盾が発生すると、同期が停止

していた。

– 例:パスワード変更後にIDボールトへの同期が行われ、その後別端末で旧IDと旧パスワードを使い、IDボー

ルトへの同期を行った。

• Domino 10では、自動再開が可能になった。

– 7日間上記の状態が続いた場合

– 現在のボールト文書はアーカイブされる

– 新しくIDがアップロードされて、同期処理が再開される

– 以下の notes.ini を定義

• ENABLE_AUTORECOVERY_FROMBADPASSWORD=1

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IDボールトスキャニング

• IDボールトに対して管理コンソールコマンドを利用することが可能

– ボールトの情報(ボールト名、最終同期処理日)をユーザー文書に更新する

– IDのアーカイブなどが、コマンドから可能になる

• 利用方法

– Notes.ini “IDV_Enable_Vault_Scan=1”の指定

– サーバーコンソールコマンド load qvault か、Domino Administratorクライアントを利用

> load qvault -?[2D58:0002-6508] Query Vault Tool.[2D58:0002-6508] Usage: load qvault [-x <vaultname> [-u <username> [-r | -a | -d]] | [-d]][2D58:0002-6508] Usage: Add quotes around <vaultname> or <username> if the name contains a space[2D58:0002-6508] -x <vaultname> Scan O=VaultName[2D58:0002-6508] -x <vaultname> -u <username> Scan O=VaultName for UserName[2D58:0002-6508] -x <vaultname> -u <username> -r Revert Archived UserName in O=VaultName[2D58:0002-6508] -x <vaultname> -u <username> -a Archive UserName in O=VaultName[2D58:0002-6508] -x <vaultname> -u <username> -d Delete Archived UserName in O=VaultName[2D58:0002-6508] -x <vaultname> -d Delete All Archived Users in O=VaultName[2D58:0002-6508] e.g. load qvault -x O=Vaultname

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アクティブ・コンテント・フィルタ ホワイトリスト

• アクティブ・コンテント・フィルタ(Active Content Filter = ACF)のホワイトリストをサポート

– 文書を開いたタイミングで実行されるコード、など、潜在的に危険な可能性のあるHTMLメッセージ(例:

JavaScriptなど)をフィルタする

– これまではブラックリスト型のサポート(Domino 10もデフォルトはブラックリスト型)

• iNotes_WA_DisableActCntSecurity=1 がある場合は無効化されている

– iNotes および Verseメッセージに対して適用可能

• Notes.iniパラメータで設定

– DOMINO_ENABLE_WHITELIST_ACF=1

– 個々のユーザーでブラックリストかホワイトリストか、を選択することが可能

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目次

• IBM Domino 10.0 新機能概要

• IBM Domino 10.0 管理/サーバー系機能

• IBM Domino 10.0 セキュリティー新機能

• IBM Domino 10.0 クラスタ/複製系の新機能う

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シンメトリック・クラスタ概要

• クラスタ間のデータベースを同期し、存在しない/破損したデータベースを検知して

自動的に補完する機能

– DAOSが有効化されている環境では、シンメトリック・クラスタの対象となるデータベースのnloファイルも補完の

対象となる

Server 1 Server 2

mail1 mail1

mail2 mail2

required files

: missing files

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シンメトリック・クラスタの設定

• notes.iniの設定

– D10_ENABLE_REPAIR=1

– ServerTasks行にAutoRepairタスク、RepairCleanupタスクを追加

※プログラム文書でスケジュール実行も可(AutoRepairタスク → repair all / RepairCleanupタスク → load repaircleanup)

• クラスタ設定文書での設定

– 対象フォルダを選択

– 自動補完の設定

• 自動補完 or ログ出力のみ が選択可能

• 検知の間隔(デフォルト15分)

– 破損ファイルに関する設定

• 破損ファイルの検知 が選択可能

※自動補完されるかどうかは[Automatic Repair]の設定に従う

• 破損ファイルの保管期間(デフォルト20日)

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(参考)repairコマンド

• repair list : シンメトリック・クラスタの対象をリストする

– repair list servers(対象サーバーのリスト)

– repair list files(対象ファイルのリスト)

– repair list missing (対象ファイルのうちmissingとなっているもののリスト)

• repair : データベースの補完を実施する

※クラスタ設定文書の [Automatic repair] で指定した動作を実行する

– repair file <file> <server>(指定したデータベースの補完を実行する)

– repair all(サーバー上の全てのデータベースの修復を実行する)

• repair disable / enable : データベースの補完を無効/有効にする

– repair disable <database>(指定したデータベースの補完を無効にする)

– repair enable <database>(指定したデータベースの補完を有効にする)

• repair show config : 設定を表示する

> repair list missingMissing files for server CN=Server2/O=ND10mail¥tuser1.nsf, 4925834A:0011A535 [Missing]

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Automatic Repair の動作

• 例:Server1のDBがServer2に存在しないケース

– Fix missing files(自動補完)の場合

– List damages or missing files in the log(ログ出力のみ)の場合

Queued repair request for mail¥tuser1.nsf REPAIR: 1 file(s) queued for repairREPAIR: Job-00001.1 *Copying* - mail¥tuser1.nsf from CN=Server1/O=ND10REPAIR: Job-00001.2 *Copy Completed* - mail¥tuser1.nsf from CN=Server1/O=ND10REPAIR: Job-00001.3 *Post Process* - Repaired - File mail¥tuser1.nsf CN=Server1/O=ND10!mail¥tuser1.nsf

[C:¥IBM¥Domino¥data¥mail¥R5560473.TMP]Clearing DBIID 31AECF58 for DB C:¥IBM¥Domino¥data¥mail¥R5560473.TMPREPAIR: Job-00001.4 *Scan DAOS* - Scanning 5 DAOS objects for mail¥tuser1.nsf

[C:¥IBM¥Domino¥data¥mail¥R5560473.TMP]REPAIR: Job-00001.5 *Repaired* - mail¥tuser1.nsf Successfully repaired

mail¥tuser1.nsf needs to be repaired but Auto Repair is configured to list only

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破損ファイル検知の動作

• Damaged filesが設定されている場合

– .pd_bad_<timestamp>という名前のファイルが作成される

– .pd_bad_<timestamp>が作成されたデータベースはAutomatic Repairの対象となる

• repairの方法は[Automatic Repair]の設定に従う

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シンメトリック・クラスタを利用する際の注意点

• 対象サーバー/対象データベースの前提条件

– Domino 10(Dominoディレクトリの設計も Domino 10)でクラスタが構成されている

– ODS 52以上

– 対象データベースが対象サーバー間で同じディレクトリ名、ファイル名となっている

– データベースがレプリカされるための十分なディスク容量がある

– (DAOS環境) クラスタの全サーバーでDAOS有効、かつ、DAOSカタログ(daoscat.nsf)が同期されている

• シンメトリック・クラスタの対象外となるデータベース

– 暗号化されているデータベース

– データベースリンク

– データディレクトリ直下のデータベース

– クラスタディレクトリ(cldbdir.nsf)に存在しないデータベース

– クラスタレプリカが無効になっているデータベース

– データベースから分離されたビュー索引を利用している(NIFNSFEnable=1が設定されている)

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シンメトリック・クラスタ FAQ

Q: 新規に作成したデータベースは自動的にレプリカされますか?

A: はい。クラスタ対象のサーバーの1つでデータベースを新規作成すると、AutoRepairタスクによって検知され、(クラス

タ設定文書で「fix missing files」が設定されている場合は)自動で他サーバーへレプリカされます。

Q: 他サーバーにレプリカしたくないデータベースがある場合はどうしますか?

A: データベースの作成時、または、シンメトリック・クラスタを有効にする前に、データベースのクラスタレプリカを無効に設

定してください。

(シンメトリック・クラスタ対象となるデータベースのリストをrepair list filesコマンドで表示し確認することもできます。)

Q: データベースを削除する場合はどうしますか?

A: 明示的にクラスタの全てのサーバーのデータベースを削除する必要があります。(1サーバーで削除してもmissingと

みなされ補完対象となります。)

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ストリーミング・クラスタ複製の強化

• ストリーミング・クラスタ複製(SCR)のステータスを再起動時に保持/リストアすることでサーバー再起動

時の複製遅延を改善する

• サーバー再起動時のSCR Queueの保持

– SCRのステータスは毎分scrstate.datに保持される、再起動後にscrstate.datを元にSCR queueが復元される

• リモートサーバー再起動時のSCR Queueの保持

– 複製先のサーバーが停止していた場合、最大20分間はSCR queueを保持する

RestoreSCRState: Starting SCR restore at 2018/11/19 14:20:31RestoreSCRState: Finished SCR restore at 2018/11/19 14:20:31RestoreSCRState: Input Lines = 24, Destinations Restored = 21

ClientSCRDestHandler: Starting wait for server CN=Server2/O=ND10 to restart at 2018/11/19 16:01:09>>> リモートサーバーの接続を待っている状態ClientSCRDestHandler: Connection re-established to server CN=Server2/O=ND10 at 2018/11/19 16:10:14>>> リモートサーバーとの接続が再確立された状態

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Replicate コマンドの新オプション

• -F オプション : Replicate <server> <database> -F

– 複製履歴を無視した複製を実行する

• 複製履歴を削除した複製と結果は同様だか、クラスタレプリカによる文書の更新と並行して実行可能

• -L オプション : Replicate <server> <database> -L

– 複製対象となる文書の情報を出力する(実際に複製は行わない)Database Replicator startedReplicator is set to Ignore Database QuotasStarting replication with server Server2/ND10Pulling kitajima¥reptest.nsf from Server2/ND10 reptest.nsfNoteRepl: CN=Server2/O=ND10!!kitajima¥reptest.nsf to reptest.nsf Since 2018/11/19 16:11:29NoteRepl: reptest.nsf to CN=Server2/O=ND10!! reptest.nsf Since 2018/11/19 16:11:18NoteRepl: UNID 782D7D04:06DD9D95:4925834A:0028FCA1 Cls 1>>> 複製対象となる文書の情報

Src: NID 8FE SN 1 ST 2018/11/19 16:27:49 Mod: 2018/11/19 16:27:49Dest: NID 0 SN 0 ST Waiting to repl

Pushing kitajima¥reptest.nsf to Server2/ND10 reptest.nsfFinished replication with server Server2/ND10Database Replicator shutdown

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複製遅延の検知

• 4時間以上の複製遅延が発生した場合、サーバーログに出力される

– 例:Server2/Renovationに対するdiscussion.nsfの複製遅延

• TimeDiff:現在のサーバーでデータベースが更新されてから経った時間

• TimeDiff2: 複製先サーバーと最後に複製されてから経った時間

→ 繰り返し出力される場合はデータベースの破損の可能性も考えられる

• サーバー統計項目 replica.cluster.currency の出力

→ 複製が遅れているデータベースがあるかどうかを確認することが可能

ReplCurrency Source="discussion.nsf", Dest=CN=Server2/O=Renovations (Q:3) discussion.nsf, UpdateToRepl2="07/25/2018 03:12:04 AM", LastRepl="07/24/2018 08:03:28 PM", TimeDiff= 300 min, TimeDiff2=728 min

> show stat replica.cluster.currency.*Replica.Cluster.Currency.Mail2/Renovations.Outside8Hours = 0Replica.Cluster.Currency.Mail2/Renovations.Uninitialized = 0 Replica.Cluster.Currency.Mail2/Renovations.Within15Min = 0 Replica.Cluster.Currency.Mail2/Renovations.Within1Hour = 0 Replica.Cluster.Currency.Mail2/Renovations.Within1Min = 98 >>> 98のレプリカが1分以内に完了Replica.Cluster.Currency.Mail2/Renovations.Within4Hours = 0Replica.Cluster.Currency.Mail2/Renovations.Within5Min = 0 Replica.Cluster.Currency.Mail2/Renovations.Within8Hours = 0

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参考

• IBM Domino 10.0 documentation

https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/en/SSKTMJ_10.0.0/welcome

/domino_welcome.html

• Notes/Domino V10

https://www.ibm.com/collaboration/ibm-domino

https://www.ibm.com/jp-ja/collaboration/ibm-domino

• #dominoforever Product Ideas Forum

https://domino.ideas.aha.io/