ニュー・アルバム『living things』についてcheste(rvo)と...

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ニュー・アルバム『Living Things』についてChester (Vo)とRob(Dr)が 事細かに語った貴重なオフィシャル・インタビューが到着!! ニュー・アルバム『Living Things』についてChester (Vo)とRob(Dr)が 事細かに語った貴重なオフィシャル・インタビューが到着!! ニュー・アルバム『Living Things』についてChester (Vo)とRob(Dr)が 事細かに語った貴重なオフィシャル・インタビューが到着!! ニュー・アルバム『Living Things』についてChester (Vo)とRob(Dr)が 事細かに語った貴重なオフィシャル・インタビューが到着!! Rob Bourdon (Dr) Chester Bennington (Vo&Gt) -ニュー・アルバム『Living Things』の制作はいかがでしたか?これまでの作品と比べる とどんなところが違いましたか? Rob Bourdon(以下R):『Living Things』は本当に作るのが楽しかったよ。実際に作っ ているとき、周りにたくさんのエネルギーがあふれているのを感じたんだ。予想していたより もずいぶん早くできあがったと思う。俺たちはただ……自然にまたスタジオ入りしていて、作 業を始めて、気が付いたら曲がどんどんできあがっていって、俺たちのほうもびっくりした感 じだった。そのエネルギーが、なんていうか、実際にアルバムを作っていったプロセスの感覚 が、音楽に表われていると思う。だから、俺たちとしてはそこがすごくエキサイティングなん だ。個人的に感じていることは、俺はすごく……こんなふうに新曲をライヴでやるのが楽しみ でたまらないっていうのはこれまでなかったことで、だから……今作にはすごく期待してい るというか、レコーディングを終えて、できあがった曲を聴いて、アルバム全体をひとつの作 品としてとおして聴いたときに、俺は本当に自分たちがバンドとしてこれまで作り上げてきた ものを誇りに思えるんだ。いろんなものをひとつにして作り上げてきて、その上でまた、さら に限界に挑んで、これまでやったことがない新しいサウンドとスタイルを一緒にしようとし たっていうところにね。 -LINKIN PARK はこれまで一度も本当に長い休みをとったことがないですよね。少なくと も私が知っている限りでは、数か月だったり、1、2 年だったり……一度は2年と少し間を置い たことはありましたが。またメンバーと集まってスタジオ入りしたい、音楽を作り続けたいと あなたに思わせるものは何なのでしょうか? Chester Bennington(以下 C):ああ、それは興味深いところだね。多くの人にとって、俺 たちが休みをとっているように見えるのは、アルバムを作るのにひどく時間をかける癖があ るからかもしれない。それに、俺たちは長いツアーができるという幸運に恵まれてきたのもあ るよね。 『Hybrid Theory』と『Meteora』のとき、その 2 作品で 4 年間ツアーをやったと 思う。だから初めの5 年間……このバンドを始めてから最初の5、6 年間は、ツアーに 4 年 かけて、スタジオでその 2 枚のアルバムを作るのに 2 年かかっていた。だから間の時間は ……俺たちが休みをとっていると思われていた時間っていうのは、実際はスタジオでアルバ ムを作るのに費やされていたんだ。それから『Minutes To Midnight』は作るのには 1 年半 かかって、本当に一生懸命努力して作ったアルバムだった……それまで俺たちはすごくうまく やっていたけど、スタジオで成し遂げたいことという意味で、本当にやらなきゃいけないこと があった……俺たちはあの時点で、 『Hybrid Theory』や『Meteora』でやったことからか なり大きな飛躍をしなくてはならなかったんだ。ツアーをしていないときは、アルバム作りに 励んでいるんだって、なかなか理解してもらえないところもあって、人は俺たちがビーチでの んびりでもしてるんだろうと思ってる。ここ数日はやっとそうできてたけどね。とにかくただの んびりして、パーティーしたり、スーパーモデルとつるんでファッション・ショーに行ったりと か、そんな風に思われてるけど、そんなとき俺たちは本当にスタジオにこもりきりで、何時間 も続けて作業をして、音楽を作ろうと苦労して前へ進んでいるんだ。だから、ここ数年で俺た ちがしてきたこと……『A Thousand Suns』の後で、ツアーをしながらクリエイティヴな流 れを保っていくにはどうしたらいいか、そのやり方を見つけ出したんだ。それで何が起きたか というと、 『A Thousand Suns』のワールド・ツアーを 10 月に終えたとき、俺たちはすぐ にスタジオに戻って、すぐに作業を始めて、そこからどんどん雪だるま式に大きくなっていっ て、そして今こうしてここにいるんだよ。7 か月後にアルバムができあがって、リリースされる のを待っているっていう。なんていうか、本当にどうかしてるよね。ここ数年、クリエイティヴ な意味で多くのことを成し遂げてきたと思うけど、それと同時に、ツアー中ずっと幸せな気分 でいて、家にいても幸せでいて、そしてクリエイティヴな意味でもハッピーな状態でい続ける ことができるようになって、その結果、信じられないほど生産的になって、これまで以上に速 く質の高い音楽を作り出せるようになったんだ。 -『Hybrid Theory』が出たのは00 年で、あれから長い時間が経ちましたよね。出したア ルバムの数も、ライヴに集まるファンの数も、そしてテクノロジーも何もかも。でもあなたに とって、こうして 5 枚目のアルバムがリリースされようとしている今、00 年のときと比べてど う変わりましたか? R:ああ、あれから 10 年以上経って、大きな違いがあるね。つまり、たくさんのショウをやっ てきて、たくさんのアルバムを作る経験をしたという意味で、感覚に大きな違いがある。今の 俺たちには、自分たちがしていることへの自信があるし、そしてスタジオで、自分に聞こえた ものをきちんと形にして、レコーディングして、コンピューターに取り入れるっていうプロセ スを、始めたころに比べるとずっと早くできるようになったと思う。もちろん最初のころと変 わらないものもあって、ワクワクする感じはずっとあってきたし、そういう感覚をバンドの中 に保つには、新しいことをやってみて、進化していくというか、過去とは違うやり方をやってみ インタビューの続きは 激ロックウェブサイトをチェック!!>>GEKIROCK.COM ることが大事なんだと思う。そしてアルバムを作ってツアーをするたびに学んできたことが、 バンドのDNAに組み込まれていって、そこからまた新しい経験をするときに、つまりその時 点での新しいアイデアを出そうとするとき、それまでのすべての経験から引き出すことがで きるんだ。 -インスピレーションについて聞かせてください。一生懸命に取り組むだけでなく、いい曲を 書き続け、意義のあることをやり続けようとあなたを駆り立てるものは何なのでしょうか? たとえばNBAの選手が8年間続けて調子がよかったりすると、もうトレーニングしなくてい いやと思って、それでもなんとかなりそうなものですが(笑)。あなたの場合、曲を作り続ける 原動力や刺激になるものとはなんなのでしょうか? C:そうだな、ひとつ前の質問に戻るかもしれないけど、 『Hybrid Theory』を作っていたこ ろは、俺たちだってまだキッズで、自分が何をやってるのかなんてまったくわかってなかった。 ただはっきりしていたのは……俺たちは音楽を作るのが大好きで、何か違うものをやりた いってことだった。そして今こんなにすばらしいキャリアがあるわけで、これまでずっとうまく やってきて、世界中をツアーしてきて、こうして5枚目のアルバムを作って……若いころは、次 のアルバムが作れるかどうかが問題で、なんとかそこまでこぎつけようとして、そして次のア ルバムを作れるようになるっていう、それが今では、作りたいと思えばアルバムを作り続ける ことができる地点までたどりついて、問題は俺たちがやりたいかどうかだっていう、そこまで のキャリアができたんだ。こうして音楽で生活していけるのは恵まれたことだし、友達と一緒 につるんでいられるのが楽しいし、そして新しい何かを作り出して、アーティスティックでい られる自由があって、リック・ルービンにしても、これまで一緒にツアーしてきた才能あるバ ンドにしても、すばらしい人たちと一緒に仕事ができている。だから、そのこと自体に刺激を 受けるし、それにもちろん、人生っていうのは笑えるやり方でいろんなおもしろいものを投げ つけてくるもので(笑)。それに、インスピレーションは個人的な経験からもエンドレスにわい てきて、ものすごくつらいことからだって、それを乗り越えてみると、途中ではわからなかっ たけど、そのおかげでここまでたどりつけたんだとわかるようになる。ものの見方も変わる し、心がオープンになって、良くない出来事に対しても肯定的に思えるようになる。もしくはそ こから何かを学んだのだと感じられて、ポジティヴな経験に変えられるんだ。それに、なんて いうか、このバンドのメンバーは本当に才能のある人ばかりで、俺たちの秘密兵器はマイク・ シノダで、あいつは……(笑)その存在自体がインスピレーションなんだよ。というのも、マイ クは俺がこれまで見てきた誰よりも一生懸命働くし、常に何かを作っていて、常に働いてい て、常に人間じゃないレベルのクオリティを求めていて、それは本当に並外れたことで、だか らそういう人がそばにいると、自分も真剣に努力したいと思い続けていられるし、そうできる ようになるんだ。いいアルバムを作っていこうと前に押してくれて、自己満足に陥らないよう に、いろんなことを当然と思ってしまわないように、後押ししてくれる。そしてこのバンドでは 全員に発言権があるから、俺が座ってみんなに指示を出しているわけじゃないし、マイクだっ てそんなことはしない。俺たちにはすごくいい抑制と均衡のシステムがあるんだ。だから誰か の気がゆるんできたりとか、太ってきたりとか、大事な撮影の日にサンダルを履いてきたりと かすると、だって俺たちはルックスも大事にしなくちゃいけないわけで、ロック・スターに見 えることを求められてるわけだから、そうなると、それはちょっと、ってことになる。気を抜か ないでやろう、これができるのは恵まれているんだと思い出そうって。生まれつき手にしてい たものなんかじゃないし、こんなすばらしいチャンスをただ与えられたわけじゃないんだか らね。俺たちがこれをできるのは、ファンが俺たちの音楽を愛してくれるからで、本当に特別 なことで、誰にでも起こり得ることではないんだと。だからそういうことすべてがひとつに なって、自分たちがやるべきことをやっていく後押しをしてくれるんだ。 00年『Hybrid Theory』をリリース以来、全世界で累計5000万枚 以上のアルバムを売り上げているという、まさにモンスター・バン ドへの道を歩んできたLINKIN PARK。そんな彼らが作り上げた最 新作は、前作『A Thousand Suns』の重苦しい実験性を受け継ぎな がらも、Mikeのラップが冒頭から炸裂するTrack.4「Lies Greed Misery」や、アグレッシヴな演奏から始まり、Mikeの性急なラップ や、Chesterが曲のタイトルである“Victimized”を血管が千切れる ほどのスクリームで連呼するTrack.7「Victimized」など、聴き手の アドレナリンを増幅させるに十分なものとなっている。 “初期サウン ドの復活”などと安易なものでは決してないが、 『Hybrid Theory』 のアップデート版的解釈と言えなくもない。ムラオカ LINKIN PARK Living Things NOW ON SALE!! LABEL : WARNER MUSIC JAPAN GENRE : LOUDROCK, ROCK FOR FANS OF : ALL LOUDROCK FUNS

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ニュー・アルバム『Living Things』についてChester(Vo)とRob(Dr)が事細かに語った貴重なオフィシャル・インタビューが到着!!

ニュー・アルバム『Living Things』についてChester(Vo)とRob(Dr)が事細かに語った貴重なオフィシャル・インタビューが到着!!

ニュー・アルバム『Living Things』についてChester(Vo)とRob(Dr)が事細かに語った貴重なオフィシャル・インタビューが到着!!

ニュー・アルバム『Living Things』についてChester(Vo)とRob(Dr)が事細かに語った貴重なオフィシャル・インタビューが到着!!

Rob Bourdon (Dr) Chester Bennington (Vo&Gt)

-ニュー・アルバム『Living Things』の制作はいかがでしたか?これまでの作品と比べるとどんなところが違いましたか?

Rob Bourdon(以下 R):『Living Things』は本当に作るのが楽しかったよ。実際に作っているとき、周りにたくさんのエネルギーがあふれているのを感じたんだ。予想していたよりもずいぶん早くできあがったと思う。俺たちはただ……自然にまたスタジオ入りしていて、作業を始めて、気が付いたら曲がどんどんできあがっていって、俺たちのほうもびっくりした感じだった。そのエネルギーが、なんていうか、実際にアルバムを作っていったプロセスの感覚が、音楽に表われていると思う。だから、俺たちとしてはそこがすごくエキサイティングなんだ。個人的に感じていることは、俺はすごく……こんなふうに新曲をライヴでやるのが楽しみでたまらないっていうのはこれまでなかったことで、だから……今作にはすごく期待しているというか、レコーディングを終えて、できあがった曲を聴いて、アルバム全体をひとつの作品としてとおして聴いたときに、俺は本当に自分たちがバンドとしてこれまで作り上げてきたものを誇りに思えるんだ。いろんなものをひとつにして作り上げてきて、その上でまた、さらに限界に挑んで、これまでやったことがない新しいサウンドとスタイルを一緒にしようとしたっていうところにね。

-LINKIN PARK はこれまで一度も本当に長い休みをとったことがないですよね。少なくとも私が知っている限りでは、数か月だったり、1、2 年だったり……一度は2年と少し間を置いたことはありましたが。またメンバーと集まってスタジオ入りしたい、音楽を作り続けたいとあなたに思わせるものは何なのでしょうか?

Chester Bennington(以下 C):ああ、それは興味深いところだね。多くの人にとって、俺たちが休みをとっているように見えるのは、アルバムを作るのにひどく時間をかける癖があるからかもしれない。それに、俺たちは長いツアーができるという幸運に恵まれてきたのもあるよね。『Hybrid Theory』と『Meteora』のとき、その 2 作品で 4 年間ツアーをやったと思う。だから初めの 5 年間……このバンドを始めてから最初の 5、6 年間は、ツアーに 4 年かけて、スタジオでその 2 枚のアルバムを作るのに 2 年かかっていた。だから間の時間は……俺たちが休みをとっていると思われていた時間っていうのは、実際はスタジオでアルバムを作るのに費やされていたんだ。それから『Minutes To Midnight』は作るのには 1 年半かかって、本当に一生懸命努力して作ったアルバムだった……それまで俺たちはすごくうまくやっていたけど、スタジオで成し遂げたいことという意味で、本当にやらなきゃいけないことがあった……俺たちはあの時点で、『Hybrid Theory』や『Meteora』でやったことからかなり大きな飛躍をしなくてはならなかったんだ。ツアーをしていないときは、アルバム作りに励んでいるんだって、なかなか理解してもらえないところもあって、人は俺たちがビーチでのんびりでもしてるんだろうと思ってる。ここ数日はやっとそうできてたけどね。とにかくただのんびりして、パーティーしたり、スーパーモデルとつるんでファッション・ショーに行ったりとか、そんな風に思われてるけど、そんなとき俺たちは本当にスタジオにこもりきりで、何時間も続けて作業をして、音楽を作ろうと苦労して前へ進んでいるんだ。だから、ここ数年で俺たちがしてきたこと……『A Thousand Suns』の後で、ツアーをしながらクリエイティヴな流れを保っていくにはどうしたらいいか、そのやり方を見つけ出したんだ。それで何が起きたかというと、『A Thousand Suns』のワールド・ツアーを10 月に終えたとき、俺たちはすぐにスタジオに戻って、すぐに作業を始めて、そこからどんどん雪だるま式に大きくなっていって、そして今こうしてここにいるんだよ。7 か月後にアルバムができあがって、リリースされるのを待っているっていう。なんていうか、本当にどうかしてるよね。ここ数年、クリエイティヴな意味で多くのことを成し遂げてきたと思うけど、それと同時に、ツアー中ずっと幸せな気分でいて、家にいても幸せでいて、そしてクリエイティヴな意味でもハッピーな状態でい続けることができるようになって、その結果、信じられないほど生産的になって、これまで以上に速く質の高い音楽を作り出せるようになったんだ。

-『Hybrid Theory』が出たのは 00 年で、あれから長い時間が経ちましたよね。出したアルバムの数も、ライヴに集まるファンの数も、そしてテクノロジーも何もかも。でもあなたにとって、こうして 5 枚目のアルバムがリリースされようとしている今、00 年のときと比べてどう変わりましたか?

R:ああ、あれから10 年以上経って、大きな違いがあるね。つまり、たくさんのショウをやってきて、たくさんのアルバムを作る経験をしたという意味で、感覚に大きな違いがある。今の俺たちには、自分たちがしていることへの自信があるし、そしてスタジオで、自分に聞こえたものをきちんと形にして、レコーディングして、コンピューターに取り入れるっていうプロセスを、始めたころに比べるとずっと早くできるようになったと思う。もちろん最初のころと変わらないものもあって、ワクワクする感じはずっとあってきたし、そういう感覚をバンドの中に保つには、新しいことをやってみて、進化していくというか、過去とは違うやり方をやってみ

インタビューの続きは激ロックウェブサイトをチェック!!>>GEKIROCK.COM

ることが大事なんだと思う。そしてアルバムを作ってツアーをするたびに学んできたことが、バンドのDNAに組み込まれていって、そこからまた新しい経験をするときに、つまりその時点での新しいアイデアを出そうとするとき、それまでのすべての経験から引き出すことができるんだ。

-インスピレーションについて聞かせてください。一生懸命に取り組むだけでなく、いい曲を書き続け、意義のあることをやり続けようとあなたを駆り立てるものは何なのでしょうか? たとえばNBAの選手が8年間続けて調子がよかったりすると、もうトレーニングしなくていいやと思って、それでもなんとかなりそうなものですが(笑)。あなたの場合、曲を作り続ける原動力や刺激になるものとはなんなのでしょうか?

C:そうだな、ひとつ前の質問に戻るかもしれないけど、『Hybrid Theory』を作っていたころは、俺たちだってまだキッズで、自分が何をやってるのかなんてまったくわかってなかった。ただはっきりしていたのは……俺たちは音楽を作るのが大好きで、何か違うものをやりたいってことだった。そして今こんなにすばらしいキャリアがあるわけで、これまでずっとうまくやってきて、世界中をツアーしてきて、こうして5枚目のアルバムを作って……若いころは、次のアルバムが作れるかどうかが問題で、なんとかそこまでこぎつけようとして、そして次のアルバムを作れるようになるっていう、それが今では、作りたいと思えばアルバムを作り続けることができる地点までたどりついて、問題は俺たちがやりたいかどうかだっていう、そこまでのキャリアができたんだ。こうして音楽で生活していけるのは恵まれたことだし、友達と一緒につるんでいられるのが楽しいし、そして新しい何かを作り出して、アーティスティックでいられる自由があって、リック・ルービンにしても、これまで一緒にツアーしてきた才能あるバンドにしても、すばらしい人たちと一緒に仕事ができている。だから、そのこと自体に刺激を受けるし、それにもちろん、人生っていうのは笑えるやり方でいろんなおもしろいものを投げつけてくるもので(笑)。それに、インスピレーションは個人的な経験からもエンドレスにわいてきて、ものすごくつらいことからだって、それを乗り越えてみると、途中ではわからなかったけど、そのおかげでここまでたどりつけたんだとわかるようになる。ものの見方も変わるし、心がオープンになって、良くない出来事に対しても肯定的に思えるようになる。もしくはそこから何かを学んだのだと感じられて、ポジティヴな経験に変えられるんだ。それに、なんていうか、このバンドのメンバーは本当に才能のある人ばかりで、俺たちの秘密兵器はマイク・シノダで、あいつは……(笑)その存在自体がインスピレーションなんだよ。というのも、マイクは俺がこれまで見てきた誰よりも一生懸命働くし、常に何かを作っていて、常に働いていて、常に人間じゃないレベルのクオリティを求めていて、それは本当に並外れたことで、だからそういう人がそばにいると、自分も真剣に努力したいと思い続けていられるし、そうできるようになるんだ。いいアルバムを作っていこうと前に押してくれて、自己満足に陥らないように、いろんなことを当然と思ってしまわないように、後押ししてくれる。そしてこのバンドでは全員に発言権があるから、俺が座ってみんなに指示を出しているわけじゃないし、マイクだってそんなことはしない。俺たちにはすごくいい抑制と均衡のシステムがあるんだ。だから誰かの気がゆるんできたりとか、太ってきたりとか、大事な撮影の日にサンダルを履いてきたりとかすると、だって俺たちはルックスも大事にしなくちゃいけないわけで、ロック・スターに見えることを求められてるわけだから、そうなると、それはちょっと、ってことになる。気を抜かないでやろう、これができるのは恵まれているんだと思い出そうって。生まれつき手にしていたものなんかじゃないし、こんなすばらしいチャンスをただ与えられたわけじゃないんだからね。俺たちがこれをできるのは、ファンが俺たちの音楽を愛してくれるからで、本当に特別なことで、誰にでも起こり得ることではないんだと。だからそういうことすべてがひとつになって、自分たちがやるべきことをやっていく後押しをしてくれるんだ。

00 年『Hybrid Theory』をリリース以来、全世界で累計 5000 万枚以上のアルバムを売り上げているという、まさにモンスター・バンドへの道を歩んできた LINKIN PARK。そんな彼らが作り上げた最新作は、前作『A Thousand Suns』の重苦しい実験性を受け継ぎながらも、Mike のラップが冒頭から炸裂する Track.4「Lies Greed Misery」や、アグレッシヴな演奏から始まり、Mike の性急なラップや、Chester が曲のタイトルである“Victimized”を血管が千切れるほどのスクリームで連呼する Track.7「Victimized」など、聴き手のアドレナリンを増幅させるに十分なものとなっている。“初期サウンドの復活”などと安易なものでは決してないが、『Hybrid Theory』のアップデート版的解釈と言えなくもない。 ムラオカ

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