オーストラリアの地誌 - 帝国書院...オーストラリアの結びつきの変化...

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●オーストラリアとその周辺の自然環境 1.オーストラリアのその周辺の自然環境に関する次の問いに答えよう。 (1)図1①〜⑧にあてはまる語句を書き入れよう。 (2)図1Ⓐ〜Ⓕにあてはまる都市名を書き入れよ う。 (3)砂漠を黄,山脈を茶,川を青で着色しよう。 (4)オーストラリアとニュージーランドの首都を赤で 着色しよう。 (5)次の①〜⑥にあてはまる語句を書き入れよう。 オーストラリア大陸は日本の約倍の広 さである。全体的に地形はなだらかであり,大陸東 部には造山帯の山脈が走り, の産出が多い。この山脈の東側は温暖 湿潤な気候にめぐまれ,農業がさかんで人口も多い。 また,北部には熱帯気候がみられるが,内陸部は乾 燥しており,写真1のような (鑽井)を利用した牧羊や がみられる。一方,隣国のニュージ ーランドは日本と同じ造山帯に あり,地形は起伏に富んでいる。北島には温泉や火 山が多く,南島には高地に氷河がみられる。 (6) 写真2〜5がみられる場所としてあてはまるもの を,図1ア〜エから選び,書き入れよう。 ウォーミングアップ! ステップアップ ワークシート㉛ 問 題 オーストラリアの地誌 『高等学校 新地理A』p.138〜143 図1 写真1 写真2(   ) 写真4(   ) 写真3(   ) 写真5(   ) タスマン海 グレート オーストラリア湾 オーストラリア ニュージーランド ニュージーランド ゴールドコースト ケアンズ ブリスベン クライストチャーチ クライストチャーチ オークランド エーア湖 エーア湖 南島 ナラボー平原 ング川 0 1000km 砂漠 (大鑽井)盆地 砂漠 山脈 11 地理・地図資料 2016年度3学期号

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Page 1: オーストラリアの地誌 - 帝国書院...オーストラリアの結びつきの変化 2.オーストラリアの結びつきに関する次の問いに答えよ う。(1)図2のグラフのアジアを赤,ヨーロッパを青で着色し

            ●オーストラリアとその周辺の自然環境1.オーストラリアのその周辺の自然環境に関する次の問いに答えよう。

(1)図1の①〜⑧にあてはまる語句を書き入れよう。(2)図1のⒶ〜Ⓕにあてはまる都市名を書き入れよ

う。(3)砂漠を黄,山脈を茶,川を青で着色しよう。(4)オーストラリアとニュージーランドの首都を赤で

着色しよう。(5)次の①〜⑥にあてはまる語句を書き入れよう。  オーストラリア大陸は日本の約①    倍の広

さである。全体的に地形はなだらかであり,大陸東部には②     造山帯の山脈が走り, ③     の産出が多い。この山脈の東側は温暖湿潤な気候にめぐまれ,農業がさかんで人口も多い。また,北部には熱帯気候がみられるが,内陸部は乾燥しており,写真1のような ④        (鑽井)を利用した牧羊や ⑤      がみられる。一方,隣国のニュージーランドは日本と同じ⑥        造山帯にあり,地形は起伏に富んでいる。北島には温泉や火山が多く,南島には高地に氷河がみられる。

(6)写真2〜5がみられる場所としてあてはまるものを,図1のア〜エから選び,書き入れよう。

ウォーミングアップ!

ステップアップワークシート㉛

問 題オーストラリアの地誌

▲ ▲

『高等学校 新地理A』p.138〜143

図1

写真1

写真2(   )

写真4(   )

写真3(   )

写真5(   )

海ルラーコ

タスマン海グレートオーストラリア湾

)海瑚

オーストラリア

ニュージーランドニュージーランド

ゴールドコースト

ケアンズ

ブリスベン

クライストチャーチクライストチャーチ

オークランド

エーア湖エーア湖

南島

 ナラボー平原ング川

ダーリ

ⒸⒹ

Ⓕ0 1000km

砂漠 (大鑽井)盆地

島川砂漠

山脈

① ②

⑥ ⑦ ⑧

11地理・地図資料◦2016年度3学期号

Page 2: オーストラリアの地誌 - 帝国書院...オーストラリアの結びつきの変化 2.オーストラリアの結びつきに関する次の問いに答えよ う。(1)図2のグラフのアジアを赤,ヨーロッパを青で着色し

          ●オーストラリアの結びつきの変化2.オーストラリアの結びつきに関する次の問いに答えよ

う。(1)図2のグラフのアジアを赤,ヨーロッパを青で着色し

よう。

(2)次の①〜④にあてはまる語句を書き入れよう。

  オーストラリアは数万年前から先住民の ①        が暮らす土地だったが,イギリスが領有権を主張し,植民地とした。

  こうした背景から移民の大半は図3の国旗からもわかるように②      出身者で占められた。その後のゴールドラッシュによってアジア系労働者が流入したため,1901年のオーストラリア連邦成立当初,非白人の移住をきびしく制限する③      とよばれる政策をとった。しかし1970年代になると,政策の転換によってアジア・オセアニアからの移民が急増した。これは多様な人種や民族が尊重しながら共存できる社会の実現をめざす④      をとったことによる。現在,オーストラリアの小中学校では外国語の授業を活発に行っており,写真6はその政策のあらわれでもある。

(3)図4の貿易額を表す矢印について,日本とは赤,他のアジア諸国とは黄,ヨーロッパとは青で着色しよう。

(4)図5のグラフの日本は赤,他のアジア諸国は黄,ヨーロッパは青で着色しよう。

(5)次の①〜③にあてはまる語句を書き入れよう。

  図4のように1960年代までは,オーストラリアの貿易相手として,①        が1位であった。しかし,1973年に①がECに加盟したことを契機に,アジア諸国との結びつきが強まり,1989年にはオーストラリアが中心となって②      (アジア太平洋経済協力会議)が提唱された。現在19か国と2地域が参加している。そのため現在では,アジア・環太平洋諸国との貿易がさかんである。図5のように,かつて移民を多く送り出したヨーロッパや日本をはじめとするアジア諸国からオーストラリアへの③      が多いことは,これらの国々との結びつきの強さを示している。

ステップアップ! 図2 外国生まれのオーストラリア人の出身地の内訳

図4 オーストラリアの貿易相手国の変化

図5 オーストラリアを訪れる観光客の変化

写真6 日本語の授業をうける小学生図3 オーストラリア国旗

0 100 200 300 400 500 600万人

1901年

1921年

1947年

1961年

1971年

1981年

1991年

2001年

2011年 602602

514

405

313

255

178

74

85

87

11.411.4ヨーロッパ39.9

その他10.7

オセアニア

アジア38.0%アジア38.0%

27.68.98.940.922.6%22.6%

15.78.38.355.520.5%20.5%

11.56.2

70.711.6%11.6%

85.76.4%

4.4%

3.2%

3.5%

5.4%

4.43.5

2.72.73.13.1

89.8

6.56.5

5.0

4.2

2.7

4.3

3.3

87.6

87.2

87.1

アメリカ合衆国11.0

ニュージーランド2.4

日本8.1

中国1.9

イギリス14.0

西ドイツ2.8フランス

2.2

貿易額(上位7か国)1965年10億ドル以上

5~10億ドル5億ドル未満

0 5000km

アメリカ合衆国314.2

日本492.0

韓国271.3中国

1321.7シンガポール173.7

ニュージーランド137.8

タイ153.7

貿易額(上位7か国)2013年250億ドル以上250億ドル未満

0 5000km

18.1

9.939.7

26.95.4%

日本8.2%日本8.2%

他のアジア30.7

ヨーロッパ24.3

ヨーロッパ24.3

オセアニア22.8

オセアニア22.8

その他14.0

2008年559万人

1980年90万人

12地理・地図資料◦2016年度3学期号

Page 3: オーストラリアの地誌 - 帝国書院...オーストラリアの結びつきの変化 2.オーストラリアの結びつきに関する次の問いに答えよ う。(1)図2のグラフのアジアを赤,ヨーロッパを青で着色し

(� )

(� )

ジャンプアップ!  ●降水量に左右される農業3.オーストラリアの農牧業に関する次の問いに

答えよう。(1)図6の放牧(牛)を赤,放牧(羊)を緑,集

約的牧羊を黄で着色しよう。(2)図6の250mm,500mm,1000mmの等降水

量線を青で着色しよう。(3)次の①〜④の雨温図は,図6のダーウィン,

アリススプリングス,シドニー,パースのいずれかのものである。それぞれの都市にあてはまるものを①〜④から選んで,書きこもう。

ダーウィン (   )アリススプリングス (   )シドニー (   )パース (   )

(4)図7を参考にして,オーストラリアの農業生産がどのように変化しているか,答えよう。また,オーストラリア産の牛肉は日本で何とよばれているか答えよう。

(5)春から夏が旬のアスパラガスは,日本では3月から9月に国内産がでまわり,図8のように9月ごろからオーストラリア産がでまわる。日本とオーストラリア間の地理的特徴を利用したものであるが,その特徴を答えよう。

●豊富な鉱産・エネルギー資源4.オーストラリアの鉱産・エネルギー資源に関する次の問い

に答えよう。(1)図9のオーストラリアの割合を赤で着色しよう。(2)次の表を参考にして,オーストラリアから日本への輸出品

目とその割合(2015年)の円グラフを作成しよう。

図6 オーストラリアの農牧業

図7 オーストラリアの農業生産額の品目別割合

図9  おもな一次産品の世界の総輸出量に占めるオーストラリアの割合

オーストラリアから日本への輸出品目とその割合(2015年)

アリススプリングスアリススプリングス

タウンズヴィル

ダーウィン

パース

ブリズベン

メルボルンメルボルンアデレードアデレード

ホバート

シドニー

10001000

1000 100010001000

1000

500

500

500

500

500250

250250

0 1000km

放牧(牛)

放牧(羊)

酪  農

集約的牧羊

野菜・果樹

さとうきび

森  林

非農業地

小  麦等降水量線(mm/年)

50

40

30

20

10

0

℃500

400

300

200

100

0

mm

1 4 7 10 月

50

40

30

20

10

0

℃500

400

300

200

100

0

mm

1 4 7 10 月

50

40

30

20

10

0

℃500

400

300

200

100

0

mm

1 4 7 10 月

50

40

30

20

10

0

℃500

400

300

200

100

0

mm

1 4 7 10 月

①年平均気温21.3℃年降水量277.4mm

④年平均気温18.4℃年降水量726.4mm

②年平均気温18.2℃年降水量1032.5mm

年平均気温27.5℃年降水量1789.4mm

15.7% 14.0 9.3 13.0 10.9 37.1

14.4% 17.0 4.3 17.8 9.5 37.0

1950年

1995年

2009年

野菜・果実 牛肉 生乳

小麦10.5% 6.1 6.3 7.6羊毛 55.1 その他

14.4

図8 東京の市場でのアスパラガスの月別取扱量t

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12月

1200

1000

800

600

400

200

0

その他の産地

オーストラリア産

その他オーストラリア

羊毛(2011年) 世界計77.1万t

その他オーストラリア

石炭(2010年) 10億8420万t

その他オーストラリア

鉄鉱石(2010年) 1036億9460万ドル

その他オーストラリア

牛肉(2011年) 769万t

40.7%40.7% 59.3

73.027.027.0

42.742.7 57.3

88.211.811.8

輸出品 割合(%)石炭 30.7

液化天然ガス 28.0鉄鉱石 14.8

肉類・同加工品 5.4銅鉱 3.5

その他 17.6

13地理・地図資料◦2016年度3学期号

Page 4: オーストラリアの地誌 - 帝国書院...オーストラリアの結びつきの変化 2.オーストラリアの結びつきに関する次の問いに答えよ う。(1)図2のグラフのアジアを赤,ヨーロッパを青で着色し

(� )

●オーストラリアとその周辺の自然環境1.(1)(① グレートサンディー  )(② グレートアーテジアン )(③ グレートバリアリーフ ) (④ グレートディヴァイディング )(⑤ 北 )(⑥ グレートヴィクトリア ) (⑦ マリー )(⑧ タスマニア )  (2)(Ⓐ アリススプリングス )(Ⓑ パース )(Ⓒ メルボルン )(Ⓓ キャンベラ ) (Ⓔ シドニー )(Ⓕ ウェリントン )  (3)省略  (4)省略  (5)(① 20 )(② 古期 )(③ 石炭 )(④ 掘り抜き井戸 )(⑤ 牧牛 )(⑥ 環太平洋 )  (6)写真2( エ )写真3( ア )写真4( ウ )写真5( イ )

ステップアップ!

●オーストラリアの結びつきの変化2.(1)省略  (2)(① アボリジニー )(② イギリス )(③ 白豪主義 )(④ 多文化政策 )  (3)省略  (4)省略  (5)(① イギリス )(② APEC )(③ 観光客 )

ジャンプアップ!

●降水量に左右される農業3.(1)省略  (2)省略  (3)ダーウィン( ③ ) アリススプリングス( ① ) シドニー( ② ) パース( ④ )  (4)  変化: 1950年代までは羊毛の生産が農業の中心だったが,近年では牛肉や小麦,野菜・果樹などの生

産が大きな割合を占めている。      牛肉:オージービーフ  (5)( 北半球と南半球で,季節が逆になる。 )

●豊富な鉱産・エネルギー資源4.(1)省略  (2)省略

〈写真提供:JTBフォト,時事〉

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