セメント事業本部 営業部 技術営業課 技術開発係 ( …3...
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2016.1(第6版)
セメント事業本部 営業部技術営業課 技術開発係(技術センター)
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報告書提出までの目安9~33日
六価クロム試験結果提出までの目安10日前後
配合試験依頼表記入例
防塵型セメント系固化材(ネオセラメントEシリーズ) 8
セメント系固化材Q&A 9
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名前の通り、粘りがある土で、色は赤茶色のものが多いです。固化材で固化しにくい土です。一般に六価クロムが溶出しやすい土の一つです。
関東では「関東ローム」と呼ばれ、赤錆色を呈しています。乱さない場合(掘り起こさない)は比較的強度が出ていますが、乱す(掘り起こす)と極端に強度低下を起こします。非常に固化しにくい土です。また、六価クロムが溶出しやすい土です。
木や落葉などがバクテリアなどで分解され土状になったもの、黒または黒褐色を呈し、肥沃で水を多く含んでいます。田んぼの土のイメージです。植物を育てるのには大変良い土ですが、非常に固化しにくい土です。六価クロムが溶出しにくい土です。
有機質土よりさらに有機物が多い土で、河川・湖沼の底に堆積しています。ヘドロも高有機質土の一つと言えます。色は黒、黒褐色を呈しています。有機質土に比べさらに水を含んでおり、固化するためには専用の高有機質土用の固化材が有効です。六価クロムの溶出は、有機質土同様に溶出しにくい土と言えます。
NCR-LS NCR-SS Eシリーズ
NCR-LS NCR-SS Eシリーズ
NCR-SS NCR-VS Eシリーズ
NCR-VS NCR-800S Eシリーズ
NCR-SS Eシリーズ
NCR-VS NCR-800S Eシリーズ
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(NCR-LS)
(NCR-SS)
(NCR-VS)
(NCR-800S)
(NCR-E-LS)(NCR-E-SS)(NCR-E-VS)(NCR-E-800S)
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配合試験依頼書記入例
配合試験依頼書に必要事項を記入し
㈱デイ・シイ セメント事業本部 営業部 技術営業課 技術開発係 宛
通常、固化材添加量を3点、材齢を2材齢(7日、28日)で室内配合試験を実施します。試験は1測定につき約20kg(約10mm以上のレキを除く)を使用します。採取量は試験の配合数により大きく変わりますので、事前の打合せが必要です。
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セメント系固化材Q&A (出典:一般社団法人セメント協会HPより)
Q
A室内配合試験の意義、必要性について教えてください。
セメント系固化材による地盤改良とは、JISで規定された製品(セメント、粗骨材、細骨材等)を用い硬化するコンクリートと違い、自然に存在する多種多様な土を固化するものです。ゆえに、地域、土質性状(含水比、粒度等)により、強度発現効果が全く異なります。そのため、改良前に施工対象土の室内試験を行うことにより、施工の経済性や安全性の向上に繋がります。
(セメント系固化材による地盤改良マニュアル第4版 pp93~102:一般社団法人セメント協会 )
Q
A一軸圧縮試験結果とCBR試験結果の違いについて教えてください。
一軸圧縮試験から求められる改良土の一軸圧縮強さは、主に構造物基礎地盤の支持力や土圧、斜面の安定等の安定を評価するのに必要な値であり、改良土の強さを表す値として固化材の選定や添加量の設定に用いられます。CBR試験で求められる安定処理土のCBRは、道路の路床安定処理における安定処理土の支持力比(標準荷重強さとの比率)を表す値であり、原地盤のCBRと併用することで処理厚さや固化材の選定、添加量の設定に用いられています。
(セメント系固化材による地盤改良マニュアル第4版 pp94~96:一般社団法人セメント協会)
Q
Aセメント系固化材の最少添加量について教えてください。
固化材添加量の設定では、要求性能を満足するために改良対象土の特性、改良材の状態、攪拌・混合方法等を考慮する必要があります。従って、最少添加量に関する規定はございません。
固化材添加量があまりに少ない場合は、改良対象土と固化材の混合むらが発生し、強度発現性に影響し要求性能を満足できない場合があります。現場における均一な混合が確保できる最少添加量は50kg/m3程度(浅層改良/粉体添加)と言われています。
但し、固化材最少添加量は、施工方法(工法)によっても設定が異なる場合がありますので、各施工業者にお問い合わせ願います。
(セメント系固化材による地盤改良マニュア第4版 pp110、111:一般社団法人セメント協会 )
Q
A特殊土用固化材による改良土からの六価クロム溶出低減効果について教えてください。
セメント協会では、特殊土用固化材の改良土からの六価クロム溶出低減効果の確認や周辺土壌への影響を調べるために、既存のセメント系固化材に加えて普通ポルトランドセメントおよび高炉セメントB種を用いた試験施工を行いました。
その結果、特殊土用固化材は他の材料に比べて六価クロム溶出低減効果が高いことが判りました。また、改良地盤周辺の土壌を調査したところ、いずれの材料を用いても周辺土壌に影響はなかったことが確認されております。
国土交通省の直轄工事においてはセメント改良土を新たに施工する場合や再利用する場合、六価クロムの環境庁告示第46 号試験等を施工前および施工後(必要な場合のみ)に行い、土壌環境基準を満足する土と固化材の組合せ及び配合を用いて施工することとしています。
国土交通省の他に、農林水産省および旧日本道路公団でも同様の通達及び通知が出されています。セメント改良土の配合設計の段階で、事前に固化材と配合の試験を行い土壌環境基準に適合することを確認しますので、環境安全性を確保することができると考えています。
(セメント系固化材による地盤改良マニュア第4版 pp58~63:一般社団法人セメント協会 )
補足.(国土交通省の通達)
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防塵型セメント系固化材(ネオセラメントEシリーズ)
ネオセラメントEシリーズは当社独自の技術により、従来のセメント系固化材の作業性を損
なうことなく、施工時の発塵を抑制することができます。また、強度発現性や六価クロム溶
出量の低減効果についても、従来のセメント系固化材と同様の効果を得ることができます。
ネオセラメントEシリーズは周辺環境に配慮した固化材です。
従来品 ネオセラメントEシリーズ
室内配合試験例 一例として、NCR-SSとE-SSとの比較データを示します。
同じ種類の土質でも、含水比、湿潤密度、粒度分布等の違い
により強度発現が大きく変動する可能性がありますので、
事前に配合試験を行って確認することが大切です。
0
200
400
600
800
1000
1200
1400
1600
1800
25050 100 150 200
添加量(kg/m3)
一軸圧縮強さ(kN/m
2
)
ローム砂質土粘性土
139.234.261.7
1.3441.8441.625
Wn(%)pt(g/cm3)
ロームE-SS
砂質土E-SS
粘性土E-SS
砂質土NCR-SS
粘性土NCR-SS
ロームNCR-SS 試料土
砂質土
粘性土
火山灰質粘性土
添加量 添加量(kg/m2) (kg/ )
100 <0,02
100 ,,
150 ,,
150 ,,
150 ,,
150
固化材
ネオセラメントSS
ネオセラメントE-SS
ネオセラメントSS
ネオセラメントE-SS
ネオセラメントSS
ネオセラメントE-SS ,,
砂質土
粘性土
※上図に示します通り、防塵性能を付加しても強度には影響がございません。
試験方法:環境庁告示46号法に準拠
六価クロム溶出試験例
水溶性六価クロムの土壌環境基準は0.05mg/ 以下と
なっております。
ただし、当該土壌が地下水面から離れており、現状にお
いて当該地下水中の六価クロム濃度が0.05mg/ を超
えない場合は0.15mg/ が適用されます。
定量下限値:0.02mg/
1110
(材齢7日を基本)
(材齢28日を基本)
(材齢28日を基本)
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TEL:044-333-0618 FAX:044-355-4010
(浜町4丁目交差点)
臨港バス「三井埠頭」行きで30分「浜町二丁目」または「川崎港郵便局前」下車
川崎港郵便局
新川通り
浜町
浅野町工業団地入口浅野町工業団地入口
浜町二丁目浜町二丁目
川崎港郵便局前
浜町4丁目浜町4丁目
出光
交番
タクシーサービスセンター
デイ・シイ技術センター
詳細は、安全データシート(SDS)を、弊社HPよりダウンロード頂きお読みください。(www.dccorp.jp)
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