gwdayori2017-06月-187号jgclmi.com/gwdayori20170620.pdf · 月1回10:30...

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■グリニッチ便り■ No.187, 2017 年6月号 Japanese Gospel Church of Greenwich グリニッチ福音キリスト教会 ニューイングランドの絢爛な花木のシーズ ンも終わり、木々の緑が日増しに濃くなっ て来ています。グリニッチ便りをお読み下 さっている皆さまにはその後、お変わりありませんか。 私たちのグリニッチでの働きはこの6月で 15 年目に入りました。グリ ニッチ便りの発行も前任の先生から引き継ぎ、113 号から担当していま すので 75 号目になります。長いお付き合いの方々も最近お便りさせて いただくようになった方々もいらっしゃいますが、この紙面(パソコン画 面)を通しての皆様との交わりを心から感謝しています。 グリニッチ便りには多くの方々のキリストとの出会い、信仰の歩みに ついての証(あかし)と、聖書のメッセージを掲載して参りましたが、神様の 祝福を少しずつでも皆様にお届けすることができて来たなら幸いで す。今後も続けて参りますので、ぜひよろしくお願いいたします。 立石尚志・聖美 【私たちは皆、寄留者 ・・・ 地上に遣わされた駐在員】 私たちの教会でゴスペルの働きが始まってこの秋で4年目に入りますが、 以前にも増して大勢の駐在の方々と接するようになりました。嬉しいこと でもありますが、やはり別れの多さを思います。 駐在の方々も帰国され、数年が過ぎますと NY 生活は本当に「夢のようだ った!」と言われます。短ければ2年、長くて5年〜10 年。いつか帰国す る日がやって来るまさに「寄留者」・・・。帰国となれば狭い日本に備え、 ガレージセールやネット経由で不要品を処分し、船便を出します。ところ がよく聞く話は・・・ 船便も出て、スーツケースと最低限の身の回りの生活 用品だけでになってみて「これだけでも十分に生きていける・・・」という 話しです。そうなって来ると、あの船便はいったい何なのでしょう。 近年の地震や津波の被災者たちのことや、貧しい国々に住んでおられる 方々のことを考えるなら必要な物はわずかであることを私たちは頭では分 かっています。しかし「帰国」のような大きな出来事に出くわして、よう やく自分たちが日頃いかに物やこの世の提供する様々な事柄に縛られてい るかを思い出すのではないでしょうか。 人生についても考えてみましょう。私たちは裸で生まれ、裸でこの世を去 ります。何一つ向こう側には持って行けない「死」という大きな引っ越し が待っており、時折「突然の辞令」すらあります。人間一人ひとりは、実 は、神様から使命を与えられ、地上に遣わされている駐在員なのです。駐 在員は通常、果たすべき仕事に集中できるように、十分な手当が与えら れ、駐在生活を楽しむ時間も与えられています。神も実は同様の約束をさ れています。 神の国とその義とをまず第一に求めなさい。そうすれば、 それに加えて、これらのものはすべて与えられます」 (マタイ 6:33)。私た ちには、必要な物を提供され、神の創造物の素晴らしさを楽しむ余裕すら も与えられています。しかし、もっと大切なことは神が私たちに与えて下 さっている「神の国とその義」を建て上げるための「人としての使命」を どれだけ忠実に果たして行けるか、そして、天の故郷に戻った時に、神様 から『よくやった。良い忠実なしもべだ。あなたは、わずかな物に忠実だ ったから、私はあなたにたくさんの物を任せよう。主人の喜びをともに喜 んでくれ。』 (マタイ 25:21)と言っていただけるか、ではないでしょう か。 神から受けている肝心の「使命」についてはまた次回に。

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Page 1: GWDayori2017-06月-187号jgclmi.com/gwdayori20170620.pdf · 月1回10:30 場所:キャスパー宅要問合せ ★☆★ 夏の子供バイブル・キャンプ 8月22日(火)〜24日(木)

■グリニッチ便り■

No.187,2017 年6月号 Japanese Gospel Church of Greenwich グリニッチ福音キリスト教会

ニューイングランドの絢爛な花木のシーズ

ンも終わり、木々の緑が日増しに濃くなっ

て来ています。グリニッチ便りをお読み下

さっている皆さまにはその後、お変わりありませんか。

私たちのグリニッチでの働きはこの6月で 15年目に入りました。グリニッチ便りの発行も前任の先生から引き継ぎ、113号から担当していますので 75号目になります。長いお付き合いの方々も最近お便りさせていただくようになった方々もいらっしゃいますが、この紙面(パソコン画

面)を通しての皆様との交わりを心から感謝しています。

グリニッチ便りには多くの方々のキリストとの出会い、信仰の歩みに

ついての証(あかし)と、聖書のメッセージを掲載して参りましたが、神様の

祝福を少しずつでも皆様にお届けすることができて来たなら幸いで

す。今後も続けて参りますので、ぜひよろしくお願いいたします。

立石尚志・聖美

【私たちは皆、寄留者 ・・・ 地上に遣わされた駐在員】 私たちの教会でゴスペルの働きが始まってこの秋で4年目に入りますが、

以前にも増して大勢の駐在の方々と接するようになりました。嬉しいこと

でもありますが、やはり別れの多さを思います。

駐在の方々も帰国され、数年が過ぎますと NY生活は本当に「夢のようだった!」と言われます。短ければ2年、長くて5年〜10年。いつか帰国する日がやって来るまさに「寄留者」・・・。帰国となれば狭い日本に備え、

ガレージセールやネット経由で不要品を処分し、船便を出します。ところ

がよく聞く話は・・・ 船便も出て、スーツケースと最低限の身の回りの生活用品だけでになってみて「これだけでも十分に生きていける・・・」という

話しです。そうなって来ると、あの船便はいったい何なのでしょう。

近年の地震や津波の被災者たちのことや、貧しい国々に住んでおられる

方々のことを考えるなら必要な物はわずかであることを私たちは頭では分

かっています。しかし「帰国」のような大きな出来事に出くわして、よう

やく自分たちが日頃いかに物やこの世の提供する様々な事柄に縛られてい

るかを思い出すのではないでしょうか。

人生についても考えてみましょう。私たちは裸で生まれ、裸でこの世を去

ります。何一つ向こう側には持って行けない「死」という大きな引っ越し

が待っており、時折「突然の辞令」すらあります。人間一人ひとりは、実

は、神様から使命を与えられ、地上に遣わされている駐在員なのです。駐

在員は通常、果たすべき仕事に集中できるように、十分な手当が与えら

れ、駐在生活を楽しむ時間も与えられています。神も実は同様の約束をさ

れています。「神の国とその義とをまず第一に求めなさい。そうすれば、

それに加えて、これらのものはすべて与えられます」(マタイ 6:33)。私たちには、必要な物を提供され、神の創造物の素晴らしさを楽しむ余裕すら

も与えられています。しかし、もっと大切なことは神が私たちに与えて下

さっている「神の国とその義」を建て上げるための「人としての使命」を

どれだけ忠実に果たして行けるか、そして、天の故郷に戻った時に、神様

から『よくやった。良い忠実なしもべだ。あなたは、わずかな物に忠実だ

ったから、私はあなたにたくさんの物を任せよう。主人の喜びをともに喜

んでくれ。』(マタイ 25:21)と言っていただけるか、ではないでしょうか。神から受けている肝心の「使命」についてはまた次回に。■

Page 2: GWDayori2017-06月-187号jgclmi.com/gwdayori20170620.pdf · 月1回10:30 場所:キャスパー宅要問合せ ★☆★ 夏の子供バイブル・キャンプ 8月22日(火)〜24日(木)

【洗礼の証し】 Y. O. 姉 (教会員)

私が神様との関係を築くことが出来たのは、昨年夏、あるご夫人と

の出会いがきっかけでした。公園で「あなた日本人?」と声を掛けら

れたところから話が始まりました。彼女は日本人のご主人を持つアメ

リカ人で、日本語と英語の両方を話しながら子供達と遊んだり、お昼

を作って下さったりしました。アメリカに越してきて間も無く、生活

や子育てに悪戦苦闘している中での彼女との出会いは、

「あなたがたの会った試練はみな人の知らないものではありませ

ん。神は真実な方ですから、あなたがたを、耐えられないほどの試

練に会わせることはなさいません。むしろ、耐えられるように、試

練とともに脱出の道も備えてくださいます。(Ⅰコリ 10:13)」

そのものでした。しばらくして、このご夫妻からグリニッチ教会を紹

介して頂き、優しく温かな交わりが心地良く、家族で通うようになり

ました。秋からはご夫妻のお宅で聖書の学びが始まり、また私は、

Greenwich での Gospel ワークショップにも参加するようになりまし

た。毎週の礼拝を通して御言葉に対する姿勢を教わり、学びや Gospel

を通じて言葉の持つ力の大きさを実感するようになりました。特に、

「人はその口の結ぶ実によって腹を満たし、そのくちびるによる収

穫に満たされる。死と生は舌に支配される。どちらかを愛して、人

はその実を食べる。(箴言 18:20,21)」

の御言葉は、自分の発する言葉、特に子供達に対する言葉を見直す契

機となりました。けれど、これはなかなか難しく、言う事を聞かない

子供達を怒鳴っては反省し、また怒るということを繰り返していまし

た。そうした中で 2016 年のカレンダーを頂いたのですが、そこには、

「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事につい

て、感謝しなさい。(Ⅰテサ 5:16-18)」

が印字されていました。礼拝堂の前にも週報にも掲示されていて、い

つも目にしていたこの御言葉を、このときようやく私自身への命令と

して受け止めるようになりました。自分一人の努力に限界を感じて、

この頃から私は祈るようになりました。

アメリカに越してきてから一年が過ぎたこの夏、お世話になってい

たご夫妻が引越していかれました。心細かった私に、神さまは新しい

日本人のママ友達との出会いを用意して下さいました。教会の皆さん

に祈って頂いていたことも知り、

私も誰かのために祈ることが出来

るようになりたいと思うようにな

りました。他人との関わりを前よ

りも意識するにつれて、人のこと

を考えるようになるというより

も、むしろ自分の至らないところ

を見せられている気がしました。

つまりは、自分の罪深さに気付かされました。そんな時に礼拝であっ

た説教が、詩篇 32 に基づいた「悔い改め続けるわけ」でした。創世

記 3章の学びも手伝い、こう話せば良かった、でもあの状況では仕方

が無かったと言い訳している自分に対して、まず過ちを告白すること

が大切と諭された気がしました。神さまの前に罪を告白していくにつ

れて、随分昔の失敗の記憶も蘇ってきて、またそれを告白することを

続けていくうちに、不思議と心が軽くなっていきました。

こうして、アメリカに来てから神さまとの出会いに導かれて、夫婦

共に救い主イエス・キリストを信じるという幸せな状況となりました

が、共に洗礼を授かるには少し時間が必要でした。ここで与えられた

御言葉は、

「人の心には多くの計らいがある。主の御旨のみが実現する。(箴

言 19:21/新共同訳)」

でした。私達の心が定まっていれば適切なタイミングで神さまは洗礼

の機会を与えて下さると心静かに待つようになりました。また、グリ

ニッチの皆さまや夏のファミリーキャンプで出会った方々が私達のた

めに祈って下さることにも励まされました。

私は小さい頃、通っていた学校の影響もあり、ロザリオを握りしめ

て祈っていたこともありました。ですが、いつからか素直な心を無く

して神さまから離れて過ごすようになっていました。何でも自分で解

決して生きていこうとしていました。それでも、これまでの人生の

色々な瞬間を思い起こすと、隣に神さまがいらして扉を叩いて下さっ

ていたことに気付きます。今、私はようやく扉を開けて、神さまをお

招きした感覚があります。まだ始まったばかりですが、祈りをもっ

て、神さまに信頼してこれからの道を進んでいきたいと思います。■

■2017 年 夏の集会・行事予定■【定例集会】

★日曜礼拝/10:00〜11:30

交わり会/11:30-12:00

★祈り会/水曜日 10:00~12:00

【各種集会】

★スタンフォード 聖書を読む会

隔週水曜午後 1:15 場所:井上宅

★ ハートフォード 聖書を読む会

隔週月曜、毎週木曜午前 要問合せ

★グリニッチシニア 聖書を読む会

毎週火曜午後4時 場所:教会図書室

★サラトガ家庭集会

月1回 10:30 場所:キャスパー宅要問合せ

★☆★ 夏の子供バイブル・キャンプ 8 月 22 日(火)〜24 日(木) 午前9時〜午後2時 ・ お申し込み書をウェブページからダウンドーロし、チェックと共に教会にお送りください。 ・ 参加費:$30 ・参加年齢:今年9月からキンダー〜5年生 ・申込締切:8/13

★☆★ 秋のゴスペルワークショップ、キッズ・ゴスペル 10月より グリニッチゴスペルクワイアも秋で結成4年目に入ります。メインの本番は12月17日、他に高齢者ホームでの奉仕も予定。リハーサルは10/17~12/14の間になります。ゴスペル講座は10/5&12です。

★☆★ Dr.和泉・春の健康講座最終回 日時:6月20日 火曜日 12:30PM ~ 2:00PM 「痛みの解消法(頭痛、生理痛、首、腰の痛みなど)」 ★☆★ 6月、7月のウェルカム礼拝

日時:6月25日(日)、7月30日(日) ・・・以上、詳しくは教会のウェブページにチラシ、案内がありますので、そちらをご参照ください。

《教会住所》グリニッチ福音キリスト教会 (Japanese Gospel Church of Greenwich)、 牧師 立石尚志 c/o St. Paul Ev. Lutheran Church, 286 Delavan Ave. Greenwich, CT 06830 website: www.jgclmi.com 《問い合わせ》 教会 TEL/FAX(203)531-6450、 牧師宅 TEL/FAX (203)531-1609 e-mail: [email protected]

下記以外にも週の間に入門クラス、聖書の学

び会等が行われています。お問い合せくださ

い。