hello scrum-はじめてのスクラム導入記
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HELLO, SCRUMはじめてのスクラム導入記
自己紹介
今村哲也
独立系SIerの子会社 ⇒ 独立
ビジネス情報系のシステム開発
官公庁
原子力発電所
空港
チームリーダー
要約
チームにスクラムを導入した2年4ヶ月を、5分でお話します。
便宜上、チームを3つの時期に区別しています。
最後に、経験から学んだ大切なことを2つ、お話します。
プロジェクトの紹介
基幹系システムのリプレイス案件
アジャイル開発プロセスの経験者なし
在籍期間 2年4ヶ月
私たちのチーム
2名~7名
パートナー社員主体 ⇒ メンバーが流動的
3つの時期
最初にスクラムごっこ 「スクラムでやります!」と宣言して、 試行錯誤しながらプラクティスを実践していた時期
そしてごっこからの卒業 XP経験者が加入して、
プラクティスの背景にある考え方を学ぶことで、“アジャイルさ”というものを理解していった時期
最後に私たちのスクラム チームメンバーが総入れ替えになって、
新しいチームにとってのアジャイルさを話し合うところから、私たちのやり方を模索していった時期
2007/7
•参画
スクラムごっこ
2008/7
•XP経験者の加入
ごっこからの卒業
2008/11
•チームメンバーの総入れ替え
私たちのスクラム
2009/10
•離任
スクラムごっこ(約1年)
2007/7
• 参画
2008/7
• XP経験者の加入
スクラムのロールとイベント
スクラムマスター 優しい独裁者 メンバーの意志を尊重するが、チームの方針や仕事の割り振りはリーダーが決める。
プロダクトオーナー 暗黙的
プロダクトバックログ 機能モジュールや共通コンポーネントの一覧として、WBSからリーダーが作成した。 理想人日
スプリント 二週間
スプリント計画
スプリントレビュー
振り返りミーティング
日次スクラムミーティング 夕会(17:00~)
ごっこからの卒業(約半年)
2008/7
• XP経験者の加入
2008/11
• チームメンバーの総入れ替え
スクラムマスター
問題
リーダーが決定することは、チームとして決定する機会を奪い、チームが自己組織化する機会を奪う。
改善
チームの運営モデル 優しい独裁者モデル ⇒ 民主主義モデル
チームの方針や仕事の割り振りは、チームで話し合って決める。
プロダクトバックログ
問題
リスケジューリングするにあたって、過去の見積もり方法では誤差が大きい。
改善
チームとプロダクトオーナーが協力して、
半日~2日以内に終わる作業の一覧として作成する。
背景
機能モジュールには共通するパターンがあり、作業内容を正確に予見できた。
1年弱の経験から、製品の仕様と作業内容を正確に理解していた。
プラクティス
ペアプログラミング
ランチタイム・コードレビュー
継続的結合環境
テスト駆動開発
リファクタリング
アジャイルソフトウェア開発宣言の唱和
クレドの時間
ツールの紹介
タスクカンバン
私たちのスクラム(約1年)
2008/11
• チームメンバーの総入れ替え
2008/12
• 『アジャイルの衰退と凋落』
2009/2
• オブラブ冬合宿
2009/6
• 認定スクラムマスター研修
2009/10
• 解散
プロダクトバックログ
問題
お客様が求めている価値よりも、それをもたらす製品そのものに意識が向いている。
改善
チームとプロダクトオーナーとユーザーが協力して、
ユーザーストーリーの一覧として作成する。
プロダクトバックログ
問題
相対見積もりの方が、早く正確に見積もれる。
理想人日で見積もると、その人日でコミットメントしたと捉えられてしまう。
改善
ストーリーポイントによる相対見積もりを導入する。
悩み
チームにストーリーポイントを理解してもらうことが難しかった。
理想人日は十分に機能していたので、理想人日による相対見積もりに留めた方がチームにフィットしたかもしれない。
日次スクラムミーティング
問題
朝が早いメンバーは、朝会で昨日の作業が共有される前に今日の作業に着手する。朝会で共有された内容によっては、実施した作業が無駄になる。
改善 朝会(10:00~)+夕会(16:00~)
補足
夕会を開催することで、その日の作業はその日のうちに共有した。
プラクティス
明確に定義されたプロダクトオーナー
ユーザーストーリー
ストーリーポイントによる相対見積もり
プランニングポーカー
リリース基準
受入テスト
20%ルール
ブラウンバッグミーティング
ツールの紹介
タスクカンバン
プランニングポーカー
ツールの紹介
コミットベル
クッシュボール
2つの大切なこと
目の前のチームに目を向ける
経験を積んだり、メンバーが入れ替わったりすることで、チームに適したやり方も変わっていきます。
メンバーが入れ替わったときは、
やり方を見直すとき!
アジャイルであることに囚われない
アジャイルでないものが機能しない訳ではなく、アジャイルなものが機能する訳でもない。
アジャイルであるかどうかよりも、
それが機能しているかどうかに目を向ける!
すくすくスクラム
「1人1人が、リーダーだ!」~状況依存型リーダーシップモデル~
1月25日(月) 19時~21時
日本橋三井タワー 14階
株式会社QUICK プレゼンルーム
ありがとうございました