事例に学ぶ! カイゼン★ナビ - hokkaido- 1 - はじめに 【策定趣旨】...
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事例に学ぶ! カイゼン★ナビ
平成 29年1月
総務部行政改革局行政改革課
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はじめに
【策定趣旨】
道ではこれまで「事務改善に関するガイドライン」のもと、事務の簡素化・効率化による事務処
理の改善や事務的経費の縮減に取り組んできました。
今後は、行財政運営方針(平成28年3月策定)に基づく「質の行政改革」を進めるため、事務
処理の改善のみならず、施策や事務事業におけるスクラップ・アンド・ビルドの徹底など業務全般
における改善・見直しを行い、業務そのものの質の向上に取り組むこととし、このたび「事務改善
に関するガイドライン」を全部改正し「事例に学ぶ!カイゼン★ナビ」(以下「カイゼン★ナビ」と
いう。)を策定しました。
「カイゼン★ナビ」は、これまでの改革により達成した現行の組織人員体制を基本とする限られ
た行財政資源のもと、道政がかつて経験したことのない社会経済情勢の変化に対応し、質の高い行
政サービスを提供していくため、全庁一丸となって取り組む業務改善(活動)のポイントやその進
め方について示したものであり、各職場においては、職員一人ひとりが、自身が担う業務のあり方
を常に問いかけ、知恵と工夫に基づき、業務の不断の改善・見直しを続けていくものとします。 【推進体制等】
(1)「カイゼン★ナビ」に基づく業務の改善・見直しを効果的に推進するため、各部等、各(総合)
振興局等出先機関の各課等にカイゼン推進員(原則として総括担当主査又は代表係長)を置き、
各職場における業務改善の取組の徹底を図ることとします。
(2) 業務改善に対する意欲の向上を図るため、総務部行政改革局行政改革課(以下「行政改革課」
という。)は、業務改善の取組に係る提案及び実践事例を募集し、優れた提案や実践事例につい
ては表彰するとともに、持続的・組織的・意識的な業務改善を「当たり前化」することで、行財
政運営方針で掲げる「質の行政改革」を強力に推進します。
このため、各職場においては、それぞれの職場で取り組んでいる業務改善に係る実践事例を行
政改革課へ報告することとし、行政改革課は、業務改善に係る優良事例が全庁展開されるよう、
事例の普及啓発に取り組むこととします。
さらに、各職場においては、「第 2 全庁で一斉に取り組む業務改善項目」のチェックリスト
に沿って、毎年度、定期的に確認を行い、不適正事務の再発防止に向けた取組を推進することと
します。
なお、「カイゼン★ナビ」は、こうした提案や実践事例を踏まえ、必要に応じ、見直しを行って
いきます。
① 業務改善に関する提案等募集制度
業務改善の取組に係る提案については、当該提案に係る業務の所管課において検討し、改善が
見込まれると判断されるものについては、提案内容の実現を図ります。
また、業務改善の取組に係る実践事例については、全庁展開されるように実践事例の普及を図
ります。
② 表彰制度
大きな効果が期待される特に優れた業務改善の取組に係る提案及び他の所属への波及効果が
期待される特に優れた業務改善を実践した所属又は職員を表彰します。
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推 進 体 制
【所属・職員】
【所管課・行政改革課】
持続的・組織的・意識的な業務改善を
「当たり前化」へ
限られた資源で質の高い行政サービスの提供を
~「質の行革」を強力に推進~
【カイゼン推進員の配置】
■業務改善の「実践」
■業務改善の「提案」
■業務改善項目の一斉チェック
(所管課)提案内容の実現化の検討
(行革課)優れた提案等の表彰
(行革課)優良事例の全庁展開
報告・提案 業務改善の意識向上
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第1 業務改善のポイント1
1 業務改善とは(定義)
業務改善は、所管する業務に関して、①時間短縮、②経費節減、③道民サービスの向上、④ミ
スの防止 のいずれか(もしくは複数)が実現されることとし、各職場単位で取り組むものとし
ます。
つまり、創意と工夫により、従来の業務の進め方を、より効率的・効果的にかつ適正に遂行で
きるように変えていく取り組みを「業務改善」として定義します。
なお、業務改善は、持続・継続・定着させることではじめて「実施」されたことになります
ので、「一時的な改善」、「一部の人の改善」、「無意識の改善」にならないように取り組んでいく
ことが重要になってきます。
「一時的な改善」 ⇒ 「継続的な改善」へ
「一部の人の改善」 ⇒ 「組織的な改善」へ
「無意識の改善」 ⇒ 「意識的な改善」へ
※改善は「実施してこそ」価値があります。
実施出来ないアイデアは良いアイデアではなく、実施できるのが良いアイデアです。
1「第1 業務改善のポイント」の作成にあたっては、東澤文二『手っとり早く成果を上げる!仕事の改善ルール』(PHP研究所、2003年)を参考とした。
改善
顕在化 共有化
実施
★実施⇒顕在化⇒共有化のプロセスが継続的になされて、はじめて「業務改善」が実施されていると言える。
業務改善を持続・継続・定着させるためのプロセス
言いっ放しではなく、改
善メモとして書き出すこ
とで顕在化
顕在化された改善を「紹介
する・発表する」などして
共有化
共有化された改善を行
動に移す
● 改善とは、大きな変化である必要はありません。仕事のやり方などを小さく、少しずつ
変えていくことで十分です。
● 誰もが、気軽に、手軽に、日常的に出来るものであり、難しく考える必要はありません。
P11の「カイゼンシート」
を活用してください。
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やめる
①業務そのものをやめられないか?
減らす
変える
②業務量を減らせないか?
③(最後に)業務の手法等を変えられないか?
2 業務改善の進め方
(1)業務改善の必要性
社会経済情勢の変化に常に対応していくためには、不断に(毎年度)改善・見直しを進めるこ
とが必要です。各職員が、日々、業務を進めていくなかで「もっと楽にできないか」「この作業に
意味があるのか」と感じたら、それが改善のきっかけとなり、糸口となります。そうした”気づき”
をもとに、自発的に取り組むことが大切です。
一方で、➀新たな行政ニーズへ対応する必要が生じた場合や経費縮減への対応、②顧客(道
民)からの指摘や意見があった場合、さらには、③業務上のミスや遅れが発生した場合などに
は、直ちに改善・見直しに取り組む必要があります。
「時間がない」、「カネがない」、「人手がない」、「ノウハウがない」と感じた時こそ、改善に取
り組むべきです。
(2)改善の着眼点
ア 改善の3原則「やめる・減らす・変える」
業務を「やめる(なくす)」ことができたなら、最良の業務改善と言っても過言ではありません。
まずは不要な業務を「やめる」ことを考えてみましょう。
やめられなければ「減らす」ことを考え、減らせなければ「変える」という視点で、業務を見
直していきましょう。
すべての改善は、「やめる・減らす・変える」の3原則に含まれています。
改善の進め方 ポイント
量
的
な
変
化
「要するに」で業務の目的を再確認。
要するに何をすれば良いのか、要するに
この仕事の目的は何かなど、目的を再確
認します。「要するに」で再確認後、不要
なこと、余計なこと、過剰なことは「やめ
る」ことができます。
やめられなければ「減らす」。
回数、頻度、枚数等のほか、経由部署や保
存資料も「減らす」対象です。また、不良、
不便、不都合、不快、不安、不安全(=危
険)などを「減らす」ことも大切な視点で
す。
量
と
質
の
変
化
さらに、減らせなければ「変える」。
順序、手順、場所、時間、日時、部署など、
あらゆるものが「変える」の対象になりま
す。
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イ 改善の方向性~どのように「やめる、減らす、変える」のか~
次の2つのキーワード『〇〇化』と『〇用』を考えることで、業務を「やめる、減らす、変え
る」ことができます。
(ア)『〇〇化』
「化」は、別のものになる、「変える」、「変わる」の意味であり、「○○化」することで業務
の改善に繋がります。ただし、ただ単に変えればいいというわけではなく、業務の目的をより
良く達成するための「やり方・手段・方法・要素等の変更」であることが必要です。
例えば、標準化、単純化、容易化、同時化、同期化、一体化、結合化、平準化、視覚化、共
有化、電子化等に取り組むことです。
【具体例】
○標準化(パターン・ルールを決める)
・ミスのない適正な業務の遂行を図るため、全道共通の事務(動物薬事事務(販売許可等))について、「動物薬
事に関する実務必携」(マニュアル)を整備。
・高い電子決裁率を維持するため、電子決裁とする文書の範囲を課内でルール化。
・フォルダ内の整理、ファイルを探す手間を無くすため、課内共通フォルダの使用についてルール化。
○単純化(シンプルに)
・経由機関((総合)振興局)の業務負担軽減を図るため、市町村等への通知をもって完了する要綱等であって、
(総合)振興局を経由する必要がないと認められるものは、本庁から直接市町村等へメールで通知。
・業務量の軽減を図るため、庁内周知等を目的とする通知については経由機関で作成していた通知文を廃止。
○容易化(簡単に)
・業務量の軽減を図るため、自動車運行管理簿への入力のみで、自動車運転命令書を作成できるようにした。
○同時化、同期化(同時に行う)
・市町村の業務負担軽減を図るため、各市町村への照会事項について、個々の係員が照会したいことを整理の上、
課としてまとめて照会。
○一体化(一緒に)、結合化(くっつける)
・費用対効果を高めるため、類似のイベントを一本化し同時に開催。
・双方の業務量の軽減を図るため、対象者が同じヒアリングや説明会等を共同で開催。
○平準化(仕事の凹凸をなくす)
・年間の業務量の平準化を図るため、調査・照会業務や会議の必要性や開催時期等を見直し。
○視覚化(見える化、見せる化)
・来庁者の利便性の向上を図るため、課ごとに色分けした配席図や業務担当の一覧を入口に掲示。
・計画的な業務の遂行を図るため、業務の緊急度に応じ、書類を色分けしたクリアファイルで整理。
○共有化(情報共有)
・効率的な公用車の利用を図るため、グループウェアの施設予約機能により公用車利用状況を共有。
・電子決裁の利用を促すため、課内各人の電子決裁率や未編集文書の処理状況を数値化し課内全員で共有。
・ミスの防止のため、業務における失敗事例を共通フォルダにより共有。
・計画的な業務を推進するため、課内・グループ内の業務スケジュールをグループウェアのスケジュール管理機
能で共有(週次ミーティングや朝礼で活用)。
○電子化
・申請者の利便性向上及び業務の軽減を図るため、北海道収入証紙の還付手続きについて、様式及び手続きをホ
ームページに掲載し、ダウンロードを可能とした。
・申請者の利便性の向上を図るため、補助金交付申請に係る諸様式について、電子データでの配布を実施。
・申請者の利便性の向上を図るため、施業に係る許可申請及び届出関係について、電子データによる手続きを可
能とした。
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(イ)『〇用』
新しいものをつくる、新しい機能をつくるといったことも業務の改善になりますが、とても
大変な作業になります。しかし、既存のものを使いこなす「○用」は比較的簡単に実施でき、
業務の改善に繋がります。
「○用」とは、例えば、活用、応用、兼用、併用、代用等に取り組むことです。
【具体例】
○活用、応用
・係内のスケジュールの見える化を図るため、グループウェアのスケジュール管理機能を活用。
・ペーパーレス化を図るため、通知、照会、情報共有等については、グループウェアの回覧・レポート機能を活
用。
・受付事務の効率化を図るため、採用試験の受験申込みに北海道電子自治体共同システムを活用。
・紙を使った資料の配布を極力少なくするため、打合せや会議等ではプロジェクターを活用。
・経由機関の業務負担軽減を図るため、調査業務について、調査統計業務支援システムを活用し、(総合)振興局
を経由せず、直接市町村等へ照会。
○代用、兼用
・市町村の業務負担軽減を図るため、毎年開催していた管内市町村○○会議を廃止し、TV会議資料及びTV会議
を録画したDVDの送付とした。
・伝達会議の回数を減らすため、本庁主催のTV会議に市町村を参加させ、(総合)振興局主催の会議を省略。
ウ 改善の手順
実際に業務を改善しようとする場合、次の3段階で進めていきます。
手順➀ 現状分析
現在、どのように、どれだけ行っているのか、どこに問題があるのか、その原因は何か、何
を改善したいのかを明らかにして、改善テーマを設定し、課題を明確化します。
例(振興局○○課):ほぼ1日中照会・通知関係の処理に追われ、一部では業務が遅延してしまっている。期限内に
業務を処理するとともに、処理時間を短縮し、企画・立案するための時間を確保したい。
手順② 解決策の立案
上記『ア 改善の3原則』『イ 改善の方向性』に着眼して、➀で明確化した課題の改善策を
検討し、取り組むべき改善策を決定します。
例:まずは「やめる、減らす、変える」の順番に検討。「要するに」で業務の目的を再確認したが、国や本庁からの
照会、通知のため、所属の判断では「やめる」ことはできない。次に減らせないか検討したところ、各市町村へ
の照会については、電子申請システムの「活用」により、集計作業を減らせる可能性がある。また、一部につい
ては、市町村等への通知をもって完了する作業であるため、連絡系統を「単純化」し、本庁から直接市町村に送
付することにより、業務を減らせると思われる。
・「あわてていたから」の解決策として「もっと、注意を!」
・「忙しかったから」の解決策として「増員による対応」では、
本質的な問題解決にならず、誤りが繰り返されるおそれがあります。
⇒ 業務のやり方を変えることが最も重要な取組です。
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手順③ 改善策の実践
各職場で改善策を導入・実践し、改善策がうまく機能しているかをチェックします。
チェックの結果、課題等があれば、必要に応じて改良を加えて、改善策を持続的・継続的
に実践し、定着を図ります。
なお、改善実践事例については、行政改革課に報告することとし、行政改革課では、報告
のあった改善実践事例を、必要に応じ、広く全庁に周知し、組織的な改善へと結びつけてい
きます。
例:各市町村への照会については、電子申請システムの「活用」により、集計作業を「減らす」ことができた。
また、市町村等への通知をもって完了する業務については、本庁との協議により、当該業務を整理の上、本庁
から直接市町村に通知することとし、振興局における経由事務を「なくした」。
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第2 全庁で一斉に取り組む業務改善項目
前述のとおり業務改善は各職場、各業務でそれぞれの問題意識、課題認識のもと、それぞれの
創意工夫で取り組むものですが、平成 28年5月に取りまとめられた「庁内一斉点検調査結果」
を踏まえた今後の取組については、当面の間、業務改善の一環として全庁で特に重点的に実施す
ることとし、業務改善の観点から設定した次のチェックリストに沿って、全職員が定期的に確認
し、カイゼン意識を醸成することで、不適正事務の再発防止、根絶を図るものとします。
【不適正事務の再発防止(ミスの防止)に向けたチェックリスト】
【失念・不注意、チェック体制の不備、スケジュール管理不足防止】
□ 各事務について、平素から同僚や上司など複数人による執行状況や内容等の確認※を実施しているか。
□ 週次ミーティングを習慣化し、業務の進捗状況や懸案事項等、グループ・係内の業務に係る情報共有と、失敗
事例等を踏まえた改善策等の共有が徹底されているか。
□ 職員が書類を抱え込む事案を防止するためにも、文書管理システムによる適正な収受登録を行っているか。
□ 文書の誤廃棄を防止するため、公文書を編集・製本した簿冊には、完結年度、保存期間、廃棄予定年度等を記
載しているか。
□ 取扱注意文書(個人情報や情報公開条例で非開示とされる情報が記載された文書)は、施錠が可能な場所に保
管・保存しているか。
□ 公印の押印・使用に関し、押印すべき文書と決定書の審査照合や公印使用簿への記載など適正な取扱いを行っ
ているか。
□ 文書や電子データの紛失等による情報流出を防ぐため、関係規程の内容を把握し、誰が見ても分かるように整
理された状態で、簿冊や共有ドライブに適正に保管しているか。
□ 管理職員は、繁忙期・閑散期等を踏まえた弾力的な事務分掌の設定を行い、特定の職員に業務が集中しないよ
うに、部下職員のマネジメントを適切に行っているか。
□ 管理職員は、必要に応じて、所管する業務の執行状況や内容の確認のために、関係データ等との突合等、抽出
による点検を実施しているか。
【認識・知識不足、引継ぎ不足防止】
□ 業務手順を標準化するため、本庁においては、(総合)振興局等における関係業務のマニュアル(ひな形)を
整備しているか。
□ 整備されたマニュアル(ひな形)については、別に行政改革課が指示する方法により、庁内で共有できるよう
にしているか。
□ (総合)振興局等においては、独自に定めた取扱や慣習によらずに、本庁が示すひな形をもとに法令や制度の
趣旨等に反しない範囲において作成したマニュアルを適正に運用しているか。
□ 既に整備されているマニュアルやそのひな形については、不適正事務防止の観点や、制度改正等を踏まえた必
要な見直しがなされているか。(見直しに着手しているか。)
□ 職員の業務に対する認識・知識を深めるために、職場内研修やOJTを適正に実施しているか。
□ 事務の引継ぎは、業務の安定的・継続的な実施を担保する要となるものであることから、引継書の内容は、正
確で分かりやすく、不備のない内容としているか。
※ 「執行状況や内容等の確認」とは、例えば、次のとおりです。 ■収入に関する事務(税・税外)
・収入金額のチェックや、請求・調定、督促・催告の適切なタイミングでの実施に向けた進捗状況のチェック
■支出に関する事務(補助金、負担金、交付金、支給、貸付、各種契約など)
・支出金額・契約内容のチェックや、所定の期日までの支出に向けた進捗状況のチェック
■行政処分(命令、認可、確認、通知など)
・処分内容のチェックや、所定の期日までの処分行為に向けた進捗状況のチェック
■文書・情報管理
・文書や電子データを紛失しないように簿冊や管理簿等による管理状況のチェック 等
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第3 事務的経費等の縮減
業務改善については、第1の2(2)ウで示しているとおり、現状分析を行い、それぞれの職場で
改善テーマを設定し、課題を明確化した上で取り組むこととしていますが、光熱水費や電話代等の「事
務的」な経費については、共通した取組により、いずれの職場においても、経費の縮減が可能です。
以下、こうした事務的な経費縮減策について提示するので、各所属において取組を徹底し、更なる
事務的経費の縮減に努めるものとします。 1 冷 暖 房 ・室内の基準温度を夏28℃、冬20℃以下にそれぞれ設定し、基準以上の冷暖房は行わない。また、ブラインドの活用(特に帰庁時)により、室内の温度の変動を抑制するなど、冷暖房負担の軽減を図る。 ・冷暖房時間を業務に支障のない限り短縮する。 ・事務室及び会議室の未使用時間の冷暖房の停止を徹底する。 ・冷気遮断のため、冬季の庁舎玄関の開閉箇所を工夫する。 ・夏季は、退庁時や日射時間に合わせ、ブラインド又はカーテンを閉めるなど、直射日光による室温の上昇を防ぐ。 ・執務室等においては、夏季(6~9月)はクールビズ、暖房期間(11~4月)はウォームビズを励行する。
2 電 気 代 ・事務室の照明は、事務に支障がない限り原則として窓側は消灯する。また、可能な場合に限り、廊下側も消灯する。 ・時間外勤務時は、必要な箇所のみの点灯とする。また、昼休みは接客等特別な場合を除き消灯する。 ・廊下、エレベーターホール等は、間引き照明等により極力減灯する。 ・道民ホール、ロビー等共用的な場所の日中の照明は、展示物等に支障がない限り行わない。 ・エレベーターは、登退庁時を除き、運行を削減するとともに、低階層への使用を自粛する。 ・会議室使用の際は、直前まで点灯しないこととし、会議終了後は直ちに消灯する。 ・荷物運搬用エレベーターは、荷物専用とし、緊急時以外は使用しない。 ・電気需給契約は、新電力の導入など随時見直し、基本料金の節約を図る。 ・コピー機、プリンタ等は、退庁時、主電源をオフにする。また、節電モードの設定がある場合、日中はその設定とし、退庁時は電源をオフにする。 ・冷蔵庫や電気ポット等家電製品は、必要な場所以外は原則として使用を中止する。 ・ノートパソコンは、省電力機能を活用するほか、昼休みは可能な限り電源をオフにし、退庁時は電源プラグを抜く。 ・OA機器は省エネルギータイプの製品の購入に努める。 ・電気沸騰ポットの更新時には、魔法瓶併用ポットなどに切り替える。
3 水 道 代 ・水洗トイレの流水量を適量に調節する。 ・更新時には、節水型製品の購入に努める。 ・給湯室、手洗等において節水に努め、使用後の閉栓を完全に行う。
4 清掃委託料 ・庁舎清掃については、職員実行が可能な部分の検討を行い、経費の軽減を図る。
5 電話料金、郵便料金 ・固定電話(本庁を除く)や携帯電話の電話料金については、電気通信事業者の料金体系やサービス内容などを比較し、所属の実態に合致した最適なものとなっているか検討の上、最適な電気通信サービスの利用を図る。 ・電話の使用に当たっては、使用時間が長時間にならないようにする。 ・電話料金の削減のため、総合行政情報ネットワーク(防災無線)が使用可能な箇所はその使用に努める。 ・文書施行については、総合文書管理システム、電子メール、電子掲示板等の利用により、ペーパーレス化を図るとともに、定型郵便発送を基本とし、同一あて先は集中発送とする。なお、信書以外は、安価な託送(メール便等)により発送する。
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6 事務用品 ・事務用品の購入にあたっては、使用目的、必要性、経済性等を十分考慮した上で品目等を選定するとともに、再利用について検討した上で、購入は必要最小限とし、適正な在庫に努め、共通物品については一括管理する。 ・事務・庁用物品等については、「エコマーク」、「グリーンマーク」等のロゴを表示した製品などを選択する。 ・文具類の個人毎の保有量については、一人一種類につき一つとするよう努める。 ・使用済封筒やファイルの再利用を図り、庁内の会議・往復文書には原則封筒を使用しない。 ・コピー機の使用にあたっては、ミスコピー等防止のため、使用後リセットする、及び使用時リセット状態か確認する。また、両面コピー、両面プリント、片面利用可能用紙の再利用を徹底する。
7 備 品 等 ・修繕可能なものは極力修繕して使用することを原則とするが、修繕にあたっては新規購入の場合と経済性を十分に比較すること。(リースについては再リースの検討を行う) ・更新の際は、これまで十分に活用されてきたかどうかを十分検討するとともに、経済性等を十分考慮した上で品目等を選定し、購入する。 ・電子掲示板等を活用して利用していない備品の情報を公開し、必要な課等で再利用できるように努める。
8 公 用 車 ・購入・更新の際は、環境、省エネに配慮した車種を検討する。 ・公用車については、グループウェアの施設予約機能を活用した情報共有により庁内で効率的な利用を行う。 ・点検、清掃をきめ細かく実施し、極力修繕の必要が生じないよう努める。 ・公用車運転前には、法令で定められた仕業点検を必ず実施する。特に、燃費に大きな影響を及ぼすタイヤの空気圧の適正値の保持については、その管理を徹底する。 ・エアコンの使用やアイドリングは、必要最小限とする。また、車を離れるときはエンジンを止める。 ・法定速度を遵守するとともに、経済走行に努める。 ・洗車の際には、過度な水量にならないよう努める。
9 タクシーチケット ・タクシーチケットは集中管理を行う。 ・利用時、同一方向はできるだけ相乗りとするなど、節約した執行に努める。
10 定期刊行物、資料等 ・定期刊行物、図書等については、必要性を随時検討し、部(局)単位での購入を行うなど、必要最小限とする。 ・既存資料の有効活用に努め、印刷する場合は両面印刷を行う。 ・HP等の電子媒体を積極的に活用することにより、資料印刷については必要最小限とする。 ・印刷製本の外部発注については必要最小限とする。
11 旅 費 公務旅行の手配に際しては、旅行手配業務の外部委託を活用するなど、職員事務の軽減や経費の節減に努めるとともに、所属においては、「公務旅行におけるマイレージの有効活用について」(平成20年10月17日付け人事第1153号総務部長通知)に基づき、公務旅行で取得したマイレージの適切な管理・活用を図る。
12 被服貸与 被服の貸与について、使用頻度や勤務の性質などを勘案して、支給をしない又は貸与数量を減じるなどの取扱いの見直しを行い、適切な貸与に努める。
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カイゼンシート
★ 業務改善は、持続・継続・定着させることではじめて
「実施」されたことになります。
★ この「カイゼンシート」は、持続・継続・定着させる
ための「実施、顕在化、共有化」のプロセスが継続的に
なされるように、例えば週次ミーティングの際にこのシ
―トにより議論をするなど、皆様が各職場において日 々
の業務を進めていく中で、自発的にカイゼンに取り組む
ためのツールとしてご活用ください。
【記入年月日:平成 年 月 日
職氏名 カイゼンタイトル
1.現状分析
・現在、どのように、どれだけ行っているのか? ・どこに問題があるのか? ・その原因は何か? ・何をカイゼンしたいのか?
2.解決策の立案(カイゼン策の内容)~「やめる・減らす・変える」の3つの視点で!
(立案のみならず、個人レベルで実践していることがあれば実践内容を記載)
・「要するに」で業務の目的を再確認 ・どのように「やめるor減らすor変える」のか?(『〇〇化』『〇用』)
※このシートに記入することが「顕在化」になり、このシートでミーティングすることで「共有化」が図
られます。
○共有化された改善策を各職場で実践するとともに、「業務改善に関する提案等募集制度実施要領」に基づき、行政改革課へ報告してください。
・改善策がうまく機能しているかチェックし、課題等があれば必要に応じ改良を加えましょう。
(持続・継続・定着させるためのプロセス)
書き出すことで顕在化 共有化された改
善を実施
顕在化された改善を発表等により共有化
改善