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μ-piece ヒトI型コラーゲン様リコンビナントペプチドからつくられた新規細胞培養足場材 CellSaic μ-pieceは、従来の細胞塊 より遥かに生存率の高い新規三次元構 造体 CellSaicの作製を可能とする。 Nakamura K, Iwazawa R, Yoshioka Y. Introduction to a new cell transplantation platform via recombinant peptide petaloid pieces and its application to islet transplantation with mesenchymal stem cells. Transpl Int 2016; 29(9): 1039-50. μ-piece 細胞 1mm

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Page 1: I -piece - Fujifilm...ヒトI型コラーゲン様リコンビナントペプチドからつくられた新規細胞培養足場材 μ-piece CellSaic μ-pieceは、従来の細胞塊

μ-piece ヒトI型コラーゲン様リコンビナントペプチドからつくられた新規細胞培養足場材

CellSaic μ-pieceは、従来の細胞塊より遥かに生存率の高い新規三次元構造体 CellSaicの作製を可能とする。 Nakamura K, Iwazawa R, Yoshioka Y. Introduction to a new cell transplantation platform via recombinant peptide petaloid pieces and its application to islet transplantation with mesenchymal stem cells. Transpl Int 2016; 29(9): 1039-50.

μ-piece 細胞

~1mm

Page 2: I -piece - Fujifilm...ヒトI型コラーゲン様リコンビナントペプチドからつくられた新規細胞培養足場材 μ-piece CellSaic μ-pieceは、従来の細胞塊

CellSaic の性能例

・細胞塊中に細胞の足場と隙間が最小限組み込まれることで、細胞死が抑制されます。 ・移植後には、良好な血管導入がみられます。

400μm以上

CellSaic 足場が作る隙間や足場自体が酸素・栄養・

老廃物の通り道になるのではないか?

足場

酸素・栄養

が中心部

まで拡散

排出されやすい

生存

CellSaic のメリット Cellnest μ-piece で作る三次元構造体, CellSaic には、細胞移植に適した様々なメリットがあります。

セ ル ザ イ ク

100μm

HE染色組織標本画像

CellSaic(セルザイク) : Cell and Scaffold, forming Mosaic

CellSaic μピース 細胞

混合培養

HE切片(拡大図)

μ-piece

細胞(hMSC)

50μm

細胞塊(スフェロイド)

400μm以上の厚みを持つ細胞塊は中心部

から細胞が死ぬ(セントラルネクローシス)

老廃物が 排

出されない

酸素・

栄養が

届かない

細胞

200μm以上

細胞死

400μm以上

○移植細胞の 生着率が向上 ○内部への血管 導入確率が向上

in vitro試験例

in vivo試験例

hMSCを用いた試験例において、スフェロイドと比較してCellSaicでは細胞死を抑えることで高い細胞の生存活性を示していました。

hMSCをNOD-SCIDマウスの皮下に移植した試験例。スフェロイドと比較してCellSaicで移植した場合、細胞の生着が向上し、graft中への血管導入確率も向上しました。

hMSCで作製したスフェロイドでは死細胞が散見されるが、μ-piece を用いて作製したCellSaicでは、生細胞の多いことが分かる。

LIVE : Calcein(緑) DEAD: EthD-1(赤)

■in vitro LIVE/DEAD染色 ■ in vitro ATP assay (Day7)

Spheroid 20,000 cells

Spheroid 80,000 cells

CellSaic 20,000 cells

hMSC(2X104cells)でATP量を定量化。 高い細胞生存活性を示した。

- Curr Stem Cell Res Ther. 2019;14(1):52-56 Nakamura K. - Transpl Int. 2016;29(9):1039-50 Nakamura K. et al.

- Curr Stem Cell Res Ther. 2019;14(1):52-56 Nakamura K. - Transpl Int. 2016;29(9):1039-50 Nakamura K. et al.

100μm 血管 500μm

hMSC CellSaic

μ-piece

NOD-SCIDマウス皮下移植7日後のHE染色組織標本画像

細胞死の抑制と、細胞生着率の向上。

Page 3: I -piece - Fujifilm...ヒトI型コラーゲン様リコンビナントペプチドからつくられた新規細胞培養足場材 μ-piece CellSaic μ-pieceは、従来の細胞塊

直径~3cm

膵癌細胞周囲に間質組織が形成

Capan-1 膵癌細胞

μ-piece

CellSaic移植モデル

BMSC+μ-pieceをCapan-1と共移植した場合に間質組織の形成が認められた。

0

100

200

300

400

500

600

0 5 10 15 20 25 30

Days after transplantation

Blo

od g

lucose level (m

g/dL)

膵島のみ移植

膵島+hMSCセルザイク

糖尿病マウス

正常マウス

膵島+hMSC

移植後28日までの血糖値の推移

膵島移植後の日数 (日)

血糖値

炎症性腸疾患 膵島移植

75

80

85

90

95

100

105

0 5 10 15

体重(%)

期間(Days)

体重推移

健常

炎症

hADS

C(i.p)

CellSa

ic

hADS

C(i.v.)

DSS炎症誘導期間

投与日

CellSaic(i.p.)群

非投与群

hADSC(i.p.)群

健常群

hADSC(i.v.)群

(各群n=5)

4.5

5.5

6.5

7.5

8.5

大腸の長さ(

cm)

大腸の長さ75%値-中央値

中央値-25%値

平均値* *

健常群非投与群

hADSC(i.v.)群

hADSC(i.p.)群

CellSaic(i.p.)群

CellSaic の使用例

糖尿病モデルマウスを用いた膵島移植への応用例。

腸炎モデルマウス(DSSモデル)を用いた細胞移植試験例。脂肪由来幹細胞の投与においてCellSaicで投与した場合、細胞単独に比べて炎症抑制/体重回復等が促進された。

脳梗塞

担癌マウス作製

膵癌株化細胞を用いた担癌モデルマウス作製時にhBMSCを併用した実験例。

CellSaicの融合/ ボリュームアップ

CellSaicで大きな形状

CellSaic同士は細胞を糊として融合させることも可能。

CellSaicの融合ではなく、一度に大きな細胞構造体を形成させた実験例。

- Transpl Int. 2016;29(9):1039-50 Nakamura K. et al.

- Cell Transplant. 2018;27(9):1390-1400. Iwazawa et al.

脳梗塞モデルラットを用いた骨髄由来幹細胞移植試験にCellSaicを用いた実験例。

ラット中大脳動脈閉塞により右脳に脳梗塞を起こしたモデルラットにCellSaic (BMSC+μ-piece) を梗塞部位に局所移植。簡易的な症状改善として、左旋回行動を数値化して評価した。

細胞懸濁液のみの投与と比較して、左旋回行動の改善効果が認められた。

CellSaic

BMSC CellSaic 移植 右脳・脳梗塞モデルラット

右脳梗塞なので、 左回り行動となる傾向を示す

脳梗塞発症 日数

健常時 7日 14日 21日 28日 35日

- WO/2015/194494, 特許6330042

Capan-1 膵癌細胞

間質組織が形成されない

スフェロイド移植モデル

BMSCをCapan-1と共移植しただけではヒト病態のような間質組織は形成されない。

Volume up of CellSaic in vitro

500

700

900

1100

1300

1500

1700

1900

2100

2300

2500

0 10 20 30in vitro culture period (days)

Dia

mete

r of

CellS

aic(μ

m) ブロック追

加追加無し

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

17

18

19

20

21

22

23

24

1

2

3

4

5

6

7

8

9

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12

13

14

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16

17

18

19

20

21

22

23

24

μ-piece追加

追加なし

μ-pieceを追加しながら培養することでCellSaicをボリュームアップさせることも可能。

直径3cm×厚さ0.5mm程度のシート形状として、セルザイクが得られた。

底面形状が特殊なEZSPHERE®(AGCテクノグラス)を鋳型にセルザイクシートを作成した。 hBMSC 2×107cells+μピース20mgをType903 35mmディッシュに播種し4時間培養。

- WO/2017/022613 - WO/2017/057547

様々な細胞移植実験へ応用例。

- Curr Stem Cell Res Ther. 2019;14(1):52-56 Nakamura K. - Transpl Int. 2016;29(9):1039-50 Nakamura K. et al.

Page 4: I -piece - Fujifilm...ヒトI型コラーゲン様リコンビナントペプチドからつくられた新規細胞培養足場材 μ-piece CellSaic μ-pieceは、従来の細胞塊

μ-piece によるCellSaic作成方法 :

CellSaic作製プロトコールの概要 μ-piece(0.1mg/mL)と細胞(1.0×105cells/mL)

の懸濁液を、96well U字底低吸着プレートに

200uL/wellずつ播種。プレート遠心機で遠心

(600g× 5分)し、CO2インキュベータ(37℃)へ。

1~2日培養して完成する。

μ-piece:0.02 mg/well

細胞:2.0×104 cells/well

培地:200 uL/well

プレート遠心機で

遠心(600g×5分)

37℃, CO2

インキュベータで

1~2日

μ-piece(0.1 mg/mL)と 細胞

(1.0×105 cells/mL)の 懸濁液

を200 uL/wellずつ播種

完成

自然落下での代替

も可能

和光コード / メーカーコード

品名 容量 粒径 保管温度・条件 希望納入価格

(税別)

633-44791 / 16629004

cellnest μ-piece セルネストマイクロピース

>10mg 50~

100 μm 室温 1℃~30℃ 高温多湿を避ける ¥22,000

・本製品は研究用試薬であり、それ以外の目的には使用できません。 ・人体への投与実績は無く、安全性は保証されていませんが、一部の動物試験における安全性データがご提供できる場合がございます。 ・滅菌処理済み・原料材料エンドトキシン規格(<10 EU/g)・掲載情報は2019年3月現在のものです。

■cellnest マイクロピースの論文・文献リストを、富士フイルムウェブサイトで公開中!

・下記のサンプルサイズ(>10mg)以上は、ご要望に応じた容量にて納品可能です。納期等お問合せください。

開発・製造元

総販売代理店

培養Q&A Q. どのような細胞種でCellSaicが作れますか?

Q. CellSaic がきれいに球形にならないのですが・・・?

A. 間葉系幹細胞、血管内皮細胞、骨格筋芽細胞、心筋細胞、線維芽細胞、平滑筋細胞などの接着細胞で作成例があります。

A. 細胞腫によってはスフェア形成しにくい為にCellSaicが扁平上に形成される細胞や、細胞のみでスフェア形成してしまう細胞などもあります。そのような場合は、CellSaicを形成しやすい細胞(間葉系幹細胞や線維芽細胞など)を適量混ぜる(20%~等量)ことで、球状のセルザイクを形成出来る場合が多いです。

※10mgのμ-pieceには 10mLの細胞懸濁液を加えます。