独立成分分析(ica)を用いた 時系列顔画像認識honda/studentarc/01oda-pre.pdf2...

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1 独立成分分析 独立成分分析 (ICA) (ICA) を用いた を用いた 時系列顔画像認識 時系列顔画像認識 理学部 数理情報科学科 本田研究室 98数理020 小田知典

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Page 1: 独立成分分析(ICA)を用いた 時系列顔画像認識honda/studentarc/01oda-pre.pdf2 発表の流れ 1. 背景 2. 目的 3. 手法 ・・・・・・ICA(独立成分分析)について

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独立成分分析独立成分分析(ICA)(ICA)を用いたを用いた

時系列顔画像認識時系列顔画像認識

理学部 数理情報科学科

本田研究室

98数理020

小田知典

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発表の流れ発表の流れ

1. 背景

2. 目的

3. 手法

・・・・・・ICA(独立成分分析)について

4. 実験

・・・・・・ICAを用いた顔の認識実験

5. 結果

・・・・・・求めた基底と時系列によるグラフ

6. まとめ

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背景背景

顔は、非言語的な情報を相手に伝達できるメディアとして、重要な役割を持っている。

コンピュータネットワークなど、様々なメディアへのアクセスが可能になっている。

人間の心理的な側面も考慮した、より感受性豊かなコミュニケーションツールの開発が望まれている。

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目的目的

ICA(Independent Component Analysis,独立成分分析)という手法を使い、時間

的連続した、顔画像の分析、識別を行う。

従来よく用いられてきた、PCA(PrincipalComponent Analysis,主成分分析)との

表現性の違いや、有効性を調べる。

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ICAICAとはとは

いくつかの混ざり合った観測信号を分類する方法

原信号が、統計的に独立的であるという特長に基づいて、信号を分類していく。

条件として、観測信号と、原信号が同じ数とする。

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ICAICAの概要の概要

ある時系列によって発生するn個の信号

,...)2,1,0())(),...,(()(1

== ttxtxtx Tn

,...)2,1,0())(),...,(()(1

== ttststs Tn

)()( tAstx =yを統計的に独立にするようなwを求めていく方法がICAである。

)()( tWxty =

を観測したとき、これがn個の独立な基底

と仮定したとき、 Aの逆行列をWとし、sの近似値をyとする。

を線形作用素A(nxn)で変換されたものとして

確率密度関数:0)(1

rsrn

ii∏

=

=

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WWの更新式の更新式

相互情報量の最大化を行うという手法を用い、以下の更新式を得ることができる。

)))(2((1T

tt yyIIWW φη −++=+

単位行列

任意の関数

学習係数

::)(

:

Iyφ

η

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・顔画像の分布が直交であるとは考えにくい

・顔画像の局所的表現の有効性

顔画像表現に有効であると考えられる。

ICAICAの特徴の特徴

基底の直行性の拘束 空間的局所性

PCA ある ない

ないICA ある

PCAで求まる基底 ICAで求まる基底

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実験実験

実験条件

使用したデータ(画像について)

結果

ICAにより求めた基底

規定の制限について

PCA及び、ICAで求めた基底

画像の時系列変化について

まとめ

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実験条件実験条件

)( yφη

)exp(11

y−+

反復回数 100

8108 −×

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使用したデータ使用したデータ((画像画像))についてについてデジタルカメラで、できるだけ、様々な表情をした連続顔画像を98枚取った。

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画像の前処理画像の前処理

モノクロにし、縮小したもの アフィン変換で、傾き、大きさを

修正したもの

表情に関係ない、髪などを

30x30ピクセルに切り取ったもの

アフィン変換

10個の特徴点を取り、最も標準的な画像に

合わせ、修正する。

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ICAICAで求めた基底で求めた基底

ICAの処理を行うことによって、データの数と同じ、

98枚の基底が求まった。

そのうち21個の基底

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基底の制限基底の制限

PCAで、基底を求め、重要な

上位の基底にたいしてICAを行う。

ICAでは、入力データの数

基底が求まってしまう。

また、重要な基底がどれか分からない。

基底ID

PCAにより求まる、

基底の重要度の割合

寄与度(%)

二村、岡田、赤松らの研究(1999)

Principal Component

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PCAPCA及び、及び、ICAICAによる基底による基底

PCAによる、上位20個の基底

PCAの基底にICAを適応して求めた基底

(1つ目は、平均であるため、2つ目から適応させた。)

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画像の時系列変化画像の時系列変化(PCA)(PCA)PCA,及びICAの基底に対する重み係数から画像の時系列変化について調べた.

PCAに対する重みの変化

画像ID(時間順)

基底ID

)()( tAstx =62

61

60

59

58 36

35

34

33

32

37

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画像の時系列変化画像の時系列変化((ICAICA))

画像ID(時間順)

基底ID

ICAに対する重みの変化

11

12

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13

15

16

17

52

53

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55

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56

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まとめまとめ

ICAの顔画像に対する有効性の確認とICA基底の作成。

時系列における変化、PCAとICAの違いについて可視化。

顔画像の認識実験

時系列画像からの認識実験

今後の課題となる点

今回の研究の成果